JPH088676B2

JPH088676B2 - 磁気記録再生装置

Info

Publication number: JPH088676B2
Application number: JP1222219A
Authority: JP
Inventors: 雄次橋川
Original assignee: Mitsubishi Electric Corp
Current assignee: Mitsubishi Electric Corp
Priority date: 1989-08-29
Filing date: 1989-08-29
Publication date: 1996-01-29
Anticipated expiration: 2011-01-29
Also published as: JPH0385880A

Description

【発明の詳細な説明】［産業上の利用分野］この発明は、間欠記録方式を利用し音声およびビデオ
信号の長時間の記録再生が可能な磁気記録再生装置に関
するものである。

［従来の技術］一般に、長時間の記録再生が可能な磁気記録再生装置
は、例えば銀行や商店等で防犯や従業員の勤務状態を監
視するため等に使用される。このような目的で使用され
る長時間磁気記録再生装置としては、一定の時間間隔毎
に間欠的にテープを駆動し間欠記録を行なう方式のもの
が多用されている。

このように所定の時間間隔毎に１フレーム分テープを
走行させ、ビデオ信号を記録する方式を間欠記録方式と
称しているが、特に上記のようにテープを１フレーム分
ずつ走行させるものをフレーム記録方式と称し、一方、
テープを１フィールド分ずつ走行させ間欠記録するもの
を、フィールド記録方式と称している。

第４図は、このような従来の間欠記録方式にる長時間
磁気記録再生装置の記録タイミングを示す図である。図
において（ａ）は、ビデオヘッド切り替えパルス出力、
（ｂ）はキャプスタンモータに印加される駆動電圧、
（ｃ）はテープスピード、（ｄ）はビデオ信号の記録タ
イミングをそれぞれ示している。

第５図は、フレーム記録方式におけるテープ上の記録
方法を示す説明図であり、（1a）、（1b）はすでに記録
が完了したフィールドを、また、（2a）、（2b）は次に
記録されるフィールドであり、Ｔは、間欠記録の時間間
隔を示している。

次に動作について説明する。間欠記録、すなわちコマ
落し記録時には、第４図に示すビデオヘッド切換えパル
ス出力（ａ）の立上りより時間ｔだけ遅れてキャプスタ
ンモータ駆動電圧（ｂ）が出力され、キャプスタンモー
タに印加される。その結果、ビデオテープはテープスピ
ード（ｃ）で示されるように、停止状態から次第に早く
なり、目標値に達したら一定時間速度を保ち、その後制
動がかかって次第に減速し、再び停止する。ビデオ信号
の記録は、テープスピード（ｃ）がほぼ一定速度を保っ
ている期間に２フィールド、つまり１フレーム分の記録
が行なわれる。この記録期間がビデオ信号記録タイミン
グ（ｄ）の立上り区間である。

ビデオトラック上では以下のようにしてビデオ信号が
記録される。直前に記録が完了したフィールド（1a）お
よび（1b）に記録が完了した後約Ｔ秒間経過すると、停
止していたテープが、前記第４図の線図（ｃ）のように
テープスピードが加速され、線図（ｄ）に示されるタイ
ミングで次の２つのフィールド（2a）および（2b）に記
録される。このような間欠記録が、時間間隔約Ｔで繰り
返される。時間間隔Ｔは、間欠記録モードにより異なる
が、通常次式により与えられる。

Ｔ（sec）＝間欠記録モード（Hr.）/2Hr/30 例えば12時間モードであると、Ｔは0.2秒となる。こ
のようにして時間間隔Ｔ毎に１フレーム分、すなわち約
1.11ミリメートルずつテープが走行され、ビデオ信号を
記録する。

［発明が解決しようとする課題］従来の間欠記録方式長時間磁気記録再生装置は、以上
のような方式を採用しているので、固定ヘッドを用いる
リニアトラック音声の記録が不可能になるという大きな
問題点を有していた。このような長時間磁気記録再生装
置は、銀行や商店などで防犯や従業員の勤務状態を監視
するために使用されるケースがほとんどであり、このよ
うな用途において、長時間記録のために間欠記録モード
にすると音声が記録できなくなるということは致命的欠
点であるといえる。

従って、上記問題点を解消しなければならないという
課題がある。

発明の目的この発明は、上記課題を解決するためになされたもの
で、間欠記録方式によりビデオ信号を長時間記録再生で
きるとともに、音声をも連続して記録再生できる磁気記
録再生装置を得ることを目的とする。

［課題を解決するための手段］本発明に係る磁気記録再生装置は、１フィールド分の
ビデオトラック全幅に対応する幅を有するビデオヘッド
と、１フィールド分ビデオトラックを複数に分割したサ
ブトラックに対応した幅を有しオーディオヘッドとを有
し、オーディオヘッドによりサブトラック毎にオーディ
オ信号を順次記録していき、１フィールド分のオーディ
オ信号を記録した後、オーディオ信号が記録された１フ
ィールド分のビデオトラックに間欠的なビデオ信号を多
重記録することを特徴とする。

［作用］この発明における１フィールドのビデオトラックを整
数分割するので、音声信号を連続して記録可能であり、
かつ、音声信号の記録再生においてもビデオ信号の記録
と同様にテープとヘッドの相対速度が大きい回転ヘッド
を使用しているために高忠実度の音声を再生することが
できる。

［実施例］以下、この発明の実施例を図について説明する。

第１図は、この発明の１実施例におけるビデオテープ
上のサブトラックとオーディオ・ビデオヘッドの位置関
係を示しており、図において（10）はビデオトラック、
（10a）〜（10f）はビデオトラック（10）を６分割した
ときのサブトラック、（11）はビデオヘッド（VL）、
（12）はビデオヘッド（11）に近接して設けられたオー
ディオヘッド（AR）、（13）は他のビデオヘッド（V
R）、（14）はビデオヘッド（13）に近接して設けられ
たオーディオヘッド（AL）である。また、（Ａ）はサブ
トラック（10a）の部分に記録するときのヘッド位置、
（Ｂ）はサブトラック（10f）の部分に記録をするとき
のヘッド位置である。ビデオヘッド（11）と（13）、オ
ーディオヘッド（12）と（14）は、第２図に示すよう
に、180度の関係をなす円周上の位置に配置されてい
る。

第３図は、この発明による音声信号とビデオ信号の記
録タイミングを示し、（ｅ）はヘッド切り換えパルス出
力、（ｆ）は音声信号の記録タイミング、（ｇ）はビデ
オ信号の記録タイミングである。

第１図のビデオトラック（10）はビデオの１フィール
ドのトラック（VHSの標準モードであれば58μｍ）に相
当する。この発明の主眼は、その１フィールドのトラッ
クを整数分割して順次音声信号を記録して行き、最後に
１フィールドのトラック全幅にビデオ信号を記録する点
にある。

以下の説明は、12時間モード（Ｔ−120のテープ基
準）について行なうことにする。ビデオヘッド（11），
（13）、オーディオヘッド（12），（14）は第２図のよ
うに配置され、図中の矢印の方向に30回／秒で回転して
いる。ビデオトラック（10）をかりに60μｍの幅とする
と、６分割された各サブトラック（10a）〜（10f）の幅
は10μｍになる。ビデオトラック（10）は、矢印の方向
に約0.185mm/秒の低速度で連続走行している。最初のサ
ブトラック（10a）は、オーディオヘッド（12）によっ
て記録されるが、その時のビデオヘッド（11）とのサブ
トラック（10a）に対する位置関係は、第１図中の
（Ａ）に示すようになっている。なお、オーディオヘッ
ド（12），（14）の有効トレース幅は約10μｍに、また
ビデオヘッド（11），（13）の有効トレース幅は約60μ
ｍに選定されている。（Ａ）の状態ではオーディオヘッ
ド（12）によって音声のみ記録し、ビデオ信号の記録は
行なわない。

次のサブトラック（10b）はオーディオヘッド（14）
により、またサブトラック（10c）はオーディオヘッド
（12）により記録して行き、最後のサブトラック（10
f）はオーディオヘッド（14）でまず音声信号を記録
し、その直後にビデオヘッド（13）でサブトラック（10
a）〜（10f）の全幅にはじめてビデオ信号が記録され
る。

オーディオヘッド（12），（14）は、記録タイミング
を示す第３図のヘッド切り換えパルス出力（ｅ）に応じ
て（12），（14），（12），（14）と交互に記録を分担
していく。（ｅ）の図中,AR1,AL1のように数字が付記さ
れているのは、オーディオヘッド（12），（14）で記録
する順番を示している。ビデオ信号の記録タイミングは
（ｇ）のようになり、最後に、常にビデオヘッド（13）
のみで、各トラック全幅にビデオ信号を記録する。

以上のように、音声信号をビデオトラックに記録する
ので、ビデオ信号、音声信号の多重記録になる。お互い
の干渉を極小にするために、オーディオ信号は、約1.5M
Hz位の、ビデオのFMキャリアより低い周波数のキャリア
をFM変調して深層記録をする。オーディオヘッド（1
2）、（14）同士のクロストークを極小にするために、
お互いに逆のアジマス角を採用し、このアジマス角を、
ビデオヘッドのアジマス角に対して５倍程度の大きなも
のにしている。このようにして、ビデオ信号が約0.1秒
間隔で記録される間の音声を途切れることなく連続し
て、高音質で記録することができる。

なお、以上の説明では、フィールド記録方式について
述べたが、別に、0.1秒間の音をメモリに貯えておい
て、ビデオ信号の記録直前でメモリから高速で読み出し
し、記録する方法も考えられる。しかしこの方法を実現
するには、特別のA/Dコンバータ,D/Aコンバータ,ICメモ
リ等を付加する必要があり、非常に高価になる。一方、
この発明によれば、それらの付加回路が不要であり、従
って、必要な機能を安価に提供することができる。

［発明の効果］以上のように、この発明によれば、音声信号を、ビデ
オの１フィールドのトラックを複数分割して形成される
サブトラックに記録し、その後ビデオ信号を多重記録す
るようにヘッドを構成したので、装置が安価に実現で
き、間欠長時間記録時に高忠実度の音声記録ができると
いう効果を有する。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の一実施例におけるサブトラックとオ
ーディオ・ビデオヘッドの位置関係を示す説明図、第２
図は同じくヘッドの配置を示す説明図、第３図は音声信
号とビデオ信号の記録タイミングを示す図、第４図は従
来の間欠記録方式による長時間磁気記録再生装置の記録
タイミングを示す図、第５図はフレーム記録方式による
記録方法を示す記録トラックの説明図である。図において、（10）はビデオトラック、（10a）〜（10
f）はサブトラック、（11），（13）はビデオヘッドで
ある。図中、同一符号は同一または相当部分を示す。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.⁶ 識別記号庁内整理番号ＦＩ技術表示箇所Ｈ０４Ｎ 5/91 Ｈ０４Ｎ 5/782 Ｃ

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】ビデオ信号を記録するビデオヘッドと、こ
のビデオヘッドに近接して配置されオーディオ信号を記
録するオーディオヘッドとを含み、前記ビデオヘッドは、１フィールド分のビデオトラック
全幅に対応する幅を有し、前記オーディオヘッドは１フィールド分ビデオトラック
を複数に分割したサブトラックに対応した幅を有し、前記オーディオヘッドによりサブトラック毎にオーディ
オ信号を順次記録していき、１フィールド分のオーディ
オ信号を記録した後、オーディオ信号が記録された１フ
ィールド分のビデオトラックに間欠的なビデオ信号を多
重記録することを特徴とする磁気記録再生装置。