JPH0886683A - 渦電流式湯面レベル計ヘッド - Google Patents

渦電流式湯面レベル計ヘッド

Info

Publication number
JPH0886683A
JPH0886683A JP22156494A JP22156494A JPH0886683A JP H0886683 A JPH0886683 A JP H0886683A JP 22156494 A JP22156494 A JP 22156494A JP 22156494 A JP22156494 A JP 22156494A JP H0886683 A JPH0886683 A JP H0886683A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
eddy current
cooling air
displacement sensor
mold
current displacement
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP22156494A
Other languages
English (en)
Inventor
Masao Okayama
正雄 岡山
Kohei Mizuguchi
公平 水口
Tsutomu Miyoda
勉 御代田
久夫 ▲つる▼田
Hisao Tsuruta
Takashi Hino
高 日野
Yasuhiro Nakano
康▲廣▼ 中野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kobe Steel Ltd
Original Assignee
Kobe Steel Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kobe Steel Ltd filed Critical Kobe Steel Ltd
Priority to JP22156494A priority Critical patent/JPH0886683A/ja
Publication of JPH0886683A publication Critical patent/JPH0886683A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Measurement Of Levels Of Liquids Or Fluent Solid Materials (AREA)
  • Continuous Casting (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 渦電流変位センサ本体10を連鋳機の鋳型内に
位置するように鋳型外より延びて支持する支持アーム20
に、冷却空気排気用ダクト50を取り付ける。これにより
前記センサ本体10の冷却に使用した冷却空気を鋳型内で
はなく鋳型外へ導き排気する一方、センサ本体10をその
内側に収容する高熱遮断用外筒体30′を、センサ本体10
ではなく前記ダクト50の冷却空気導出フード部51に固定
する。 【効果】 渦電流変位センサ本体のコイル装着軸の変
形、さらにコイルの焼損や高熱によるコイルの絶縁劣化
をなくしてセンサ本体の使用寿命の延長を図ることがで
き、高熱遮断用外筒体の厚みを厚くしうることで、セン
サ本体に対する溶鋼熱遮断効果を高めることができ、ま
た、センサ本体の冷却に使用した冷却空気による溶鋼の
酸化や鋳造用パウダーの飛散をなくして鋳片の品質低下
を防止できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、溶鋼よりブルーム等
を連続的に製造する連続鋳造機において鋳型内の溶鋼の
湯面レベルを検出する渦電流式湯面レベル計のヘッドに
関するもので、鋳型にセットされて鋳型内における湯面
レベルに比例した大きさの電圧を出力する渦電流式湯面
レベル計ヘッドの改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】製鋼工場にて溶鋼よりブルーム等を連続
的に製造する連続鋳造機においては、鋳型内の溶鋼の湯
面レベルを渦電流式湯面レベル計によって検出し、その
検出出力に基づいて鋳型内に注入する溶鋼量を調節し、
これによって鋳型内の湯面レベルを目標湯面レベルに保
持させるようにした鋳型内湯面レベル制御が行われてい
る。渦電流式湯面レベル計は、一般に、渦電流変位セン
サ本体を有する渦電流式湯面レベル計ヘッドと電源・ア
ンプユニットとにより構成されている。
【0003】渦電流式湯面レベル計ヘッドは、連続鋳造
機の鋳型にセットされて鋳型内の湯面レベルに比例した
大きさの電圧を出力するものであり、高熱遮断用外筒体
内に収容された状態で鋳型内の湯面の上方に位置される
渦電流変位センサ本体を有している。この渦電流変位セ
ンサ本体は、励起用コイル(一次コイル)と検出コイル
(二次コイル)とを有し、励起用コイルに交流電流が流
されることで溶鋼表面に渦電流を発生させ、この渦電流
が作る磁界が検出コイルの出力に影響を与え、検出コイ
ルに溶鋼表面(湯面)との距離に比例した大きさの電圧
が誘起されるものである。電源・アンプユニットは、前
記ヘッドの渦電流変位センサ本体の励起用コイルに交流
電流を流す一方、渦電流変位センサ本体の検出コイルに
誘起されるセンサ本体と湯面との距離に比例した大きさ
の電圧を増幅して取り出すようにしたものである。
【0004】図3は従来の渦電流式湯面レベル計ヘッド
の構成を示す断面図である。
【0005】従来の渦電流式湯面レベル計ヘッドは、図
3に示すように、渦電流変位センサ本体10と、この渦
電流変位センサ本体10をこれが図示しない鋳型内に位
置するように鋳型の外側より延びて支持し、渦電流変位
センサ本体10へこれを冷却するための冷却空気が流さ
れる冷却空気導入通路20Aが内側に設けられた支持ア
ーム20と、鋳型内の溶鋼による高熱(高温)から渦電
流変位センサ本体10を保護するための高熱遮断用外筒
体30及びカバー40とにより構成されている。
【0006】前記支持アーム20は、図3に示すよう
に、第1支持アーム21、第2支持アーム22、第3支
持アーム23及び第4支持アーム24を、鋳型の外側よ
りこの記述順序で順次連結して構成されている。第1か
ら第3までの各支持アーム21,22,23は、この例
では、ステンレス鋼製パイプにステンレス鋼製の連結用
フランジを接合したものであり、その内側の縦断面円形
の中空部が冷却空気導入通路20Aとなされている。ま
た、後述する渦電流変位センサ本体10がねじ(図示省
略)によりねじ止めされる第4支持アーム24は、この
例では、アルミニウム合金製であって、その内側の縦断
面矩形の中空部が冷却空気導入通路20Aとなされてい
る。図示しない冷却空気源からの冷却空気は、鋳型の外
側で着脱可能に支持されて直線状に延びる第1支持アー
ム21の基端開口部より導入されて、鋳型壁の上方に位
置される第2支持アーム22内を通り、鋳型内に位置さ
れる第3支持アーム23及び第4支持アーム24内を通
って渦電流変位センサ本体10へ導かれるようになって
いる。
【0007】前記渦電流変位センサ本体10は、図3に
示すように、大径をなす基端部11aと小径をなすコイ
ル装着軸11bとよりなるエポキシ樹脂製の絶縁性基体
11を備えており、この絶縁性基体11の前記コイル装
着軸11bに、励起用コイル12と検出コイル13a,
13bとが巻かれたセラミック製の円筒絶縁体14を密
着した状態で外嵌し、さらにこの円筒絶縁体14を隙間
を持たせて囲繞するように、湯面側に対応する底面に円
形開口が設けられた有底円筒状をなすエポキシ樹脂製の
センサ外筒体15を取り付けてなるものである。
【0008】またさらに、図3に示すように、前記絶縁
性基体11の内側には、円筒絶縁体14に巻かれたコイ
ル12,13a,13bを内外から二重に冷却するため
の冷却空気が流される冷却空気通路10Aが設けられて
おり、基端部11aから湯面側の先端部に位置するコイ
ル12,13a,13bにわたって冷却空気が流される
ようになっている。なお、前記コイル12,13a,1
3bが巻かれた円筒絶縁体14とセンサ外筒体15との
間を冷却空気が通るようにするため、この例では、基端
部11aの外周の八等分角度位置それぞれに、図におい
て斜めに傾斜して示される冷却空気通路が設けられてい
る。また、励起用コイル12に交流電流を流すための信
号線(図示省略)と、差動的に接続した検出コイル13
a,13bに誘起される電圧を取りだすための信号線
(図示省略)とは、前記支持アーム20の冷却空気導入
通路20Aを通って、外部に配置された図示しない電源
・アンプユニットに接続されるようになっている。この
ように構成される渦電流変位センサ本体10が第4支持
アーム24に図示しないねじにより取り付けられてい
る。
【0009】この渦電流変位センサ本体10に、これを
鋳型内の溶鋼による高熱から保護するための高熱遮断用
外筒体30が取り付けられている。高熱遮断性(高温断
熱性)を持つセラミック材よりなり有底円筒状をなす高
熱遮断用外筒体30は、複数本(この例では4本)の外
筒体固定ねじ31をセンサ本体10の絶縁性基体11の
基端部11aに刻設された各ねじ穴に螺合することによ
り、渦電流変位センサ本体10の絶縁性基体11にねじ
止めされて、その内側に渦電流変位センサ本体10を収
容している。高熱遮断用外筒体30の寸法は、この例で
は、底面の厚みt1が8mm、側面の厚みt2が6m
m、外径が60mm、高さが135mmである。なお、
この高熱遮断用外筒体30には、第4支持アーム24を
通すための切欠き部がその上部に設けられている。
【0010】そして、第4支持アーム24にスペーサ部
材を介して円形のカバー40がねじ止めされることによ
り、高熱遮断用外筒体30の開口端の円周縁面と前記カ
バー40との間に、渦電流変位センサ本体10を通過し
た冷却空気を排出するための冷却空気排気口32が形成
されている。カバー40は、高熱遮断用外筒体30と同
質のセラミック材よりなるものである。
【0011】このように構成された渦電流式湯面レベル
計ヘッドは、その支持アーム20の第1支持アーム21
の部分が鋳型の外側位置で支持・固定されて、渦電流変
位センサ本体10が高熱遮断用外筒体30内に収容され
た状態で鋳型内の湯面より60mm程度上方に位置する
ようにセットされる。そして、図示しない冷却空気源か
らの冷却空気は、支持アーム20の冷却空気導入通路2
0Aを通って渦電流変位センサ本体10の冷却空気通路
10Aへ導かれ、そのセンサ本体10のコイル12,1
3a,13bを内外から二重冷却した後、高熱遮断用外
筒体30とセンサ外筒体15との間を高熱遮断用外筒体
30内壁面に沿って上方へ導かれて、高熱遮断用外筒体
30の開口端に位置する冷却空気排気口32より鋳型内
に排出されることとなっている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかし前述した従来の
渦電流式湯面レベル計ヘッドでは、高熱遮断用外筒体を
渦電流変位センサ本体に固定するようにしたものである
から、渦電流式湯面レベル計ヘッドをセットしたり取り
外したりする際に高熱遮断用外筒体をぶつけるなどした
ときに加わる外部から衝撃により、渦電流変位センサ本
体のコイル装着軸の変形が発生することがあった。コイ
ル装着軸がわずかに曲がるなどのように変形すると、円
筒絶縁体に巻かれたコイル間の距離が変わったり、湯面
に対してコイル装着軸の軸心線がなす角度が変わったり
して湯面レベルの検出精度が悪くなり、このため渦電流
変位センサ本体を新しいものに交換することが必要であ
った。
【0013】また、高熱遮断用外筒体の重みが渦電流変
位センサ本体にかかるため、高熱遮断用外筒体の厚みを
より厚くできなかった。このため、高熱遮断効果が十分
でなく高熱による渦電流変位センサ本体のコイルの絶縁
劣化が進行しやすく、また、ちょっとぶつけただけで高
熱遮断用外筒体自体が破損することもあった。
【0014】さらに、従来の渦電流式湯面レベル計ヘッ
ドでは、渦電流変位センサ本体の冷却に使用した冷却空
気を、高熱遮断用外筒体の開口端に位置する冷却空気排
気口より鋳型内に排気するようにしたものであるから、
冷却空気を鋳型内に排出するため、鋳型内の溶鋼が酸化
したり、溶鋼表面上に散布される溶鋼酸化防止等を目的
とする鋳造用パウダーを飛散させたりするという不具合
があった。また、鋳造初期などにおいて発生する溶鋼飛
散により前記冷却空気排気口が塞がれて、渦電流変位セ
ンサ本体に新鮮な冷却空気が届かず、渦電流変位センサ
本体のコイルが焼損することがあった。
【0015】そこでこの発明は、前記の事情に鑑みてな
されたものであって、連続鋳造機の鋳型にセットされて
鋳型内の湯面レベルに比例した大きさの電圧を出力する
渦電流式湯面レベル計ヘッドにおいて、渦電流変位セン
サ本体のコイル装着軸の変形、さらにコイルの焼損や高
熱によるコイルの絶縁劣化をなくして渦電流変位センサ
本体の使用寿命の延長を図ることができ、高熱遮断用外
筒体の厚みを厚くでき、これによってその外筒体自体の
強度を高めることができるとともに渦電流変位センサ本
体に対する溶鋼熱遮断効果を高めることができ、また、
渦電流変位センサ本体の冷却に使用した冷却空気による
溶鋼の酸化や鋳造用パウダーの飛散をなくすことができ
るようにした、渦電流式湯面レベル計ヘッドを提供する
ことを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
めに、請求項1の発明は、連続鋳造機の鋳型にセットさ
れて鋳型内の湯面レベルに比例した大きさの電圧を出力
する渦電流式湯面レベル計ヘッドにおいて、励起用コイ
ルと検出コイルとを有し、その基端部から湯面側の先端
部にわたって冷却空気が流される冷却空気通路が設けら
れた渦電流変位センサ本体と、この渦電流変位センサ本
体をこれが鋳型内に位置するように鋳型の外側より延び
て支持し、渦電流変位センサ本体への冷却空気が流され
る冷却空気導入通路が内側に設けられた支持アームと、
この支持アームに取り付けられ、支持アームに取り付け
られた前記渦電流変位センサ本体の基端部を囲繞する冷
却空気導出フード部と鋳型の外側に位置するように設け
られた冷却空気排気口とを有する冷却空気排気用ダクト
と、有底円筒状をなし、前記冷却空気導出フード部にそ
の開口端部が外嵌された状態で固定されて、内側に渦電
流変位センサ本体を収容するとともに、前記冷却空気導
出フード部へ渦電流変位センサ本体を通過した冷却空気
をその内壁面に沿って導く高熱遮断用外筒体と、を備え
た渦電流式湯面レベル計ヘッドである。
【0017】また、請求項2の発明は、請求項1の発明
において、前記冷却空気排気用ダクトと前記支持アーム
とに高温断熱材を巻き付けた渦電流式湯面レベル計ヘッ
ドである。
【0018】
【作用】請求項1の発明による渦電流式湯面レベル計ヘ
ッドでは、鋳型内に位置される渦電流変位センサ本体の
基端部を囲繞する冷却空気導出フード部と鋳型の外側に
位置するように設けられた冷却空気排気口とを有する冷
却空気排気用ダクトを、前記渦電流変位センサ本体を鋳
型外より延びて支持する支持アームに取り付けてあるの
で、この冷却空気排気用ダクトにより、渦電流変位セン
サ本体の冷却に使用した冷却空気は、冷却空気排気口よ
り鋳型の外側に排気される。また、その冷却空気排気口
は、鋳型の外側に位置するので、鋳造初期などにおいて
溶鋼の飛散が発生してもその飛散した溶鋼で塞がれるよ
うなことがない。
【0019】さらに、請求項1の発明による渦電流式湯
面レベル計ヘッドでは、渦電流変位センサ本体にではな
く、冷却空気排気用ダクトの冷却空気導出フード部に高
熱遮断用外筒体を固定するようにしたものであるから、
渦電流式湯面レベル計ヘッドをセットしたり取り外した
りする際に前記高熱遮断用外筒体をぶつけるなどした場
合でも、その衝撃によって渦電流変位センサ本体のコイ
ル装着軸が変形するようなことがない。また前記のよう
に、高熱遮断用外筒体を、渦電流変位センサ本体に比べ
て強度的に心配のない冷却空気導出フード部に固定する
ようにしたので、高熱遮断用外筒体自体の重量を増すこ
とができ、鋳型内の溶鋼による高熱(高温)から渦電流
変位センサ本体を保護するための高熱遮断用外筒体の厚
みを従来より厚くできることになる。
【0020】これらのことに加えて、請求項2の発明に
よる渦電流式湯面レベル計ヘッドでは、前記冷却空気排
気用ダクトと前記支持アームとに高温断熱材が巻き付け
られているので、鋳造初期などにおいて溶鋼の飛散が発
生しても、その飛散した溶鋼によって前記冷却空気排気
用ダクトと前記支持アームとが溶損することが、確実に
防止される。
【0021】
【実施例】以下、図面を参照して、この発明の実施例に
ついて説明する。図1はこの発明の一実施例を示す渦電
流式湯面レベル計ヘッドの構成を示す断面図、図2はこ
の発明の他の実施例を示す渦電流式湯面レベル計ヘッド
の構成を示す図である。ここで、この実施例において、
前記図3に示される従来の渦電流式湯面レベル計ヘッド
と同一部分には図3と同一の符号を付して説明を省略
し、異なる点について説明する。
【0022】図1に示すように、この渦電流式湯面レベ
ル計ヘッドは、渦電流変位センサ本体10と、この渦電
流変位センサ本体10をこれが図示しない鋳型内に位置
するように鋳型の外側より延びて支持し、渦電流変位セ
ンサ本体10への冷却空気が流される冷却空気導入通路
20Aが内側に設けられた支持アーム20と、この支持
アーム20に取り付けられ、渦電流変位センサ本体10
の冷却に使用した冷却空気を鋳型の外側に排気するため
の冷却空気排気用ダクト50と、鋳型内の溶鋼による高
熱(高温)から渦電流変位センサ本体10を保護するた
めの高熱遮断用外筒体30′とを備えてなるものであ
る。
【0023】前記冷却空気排気用ダクト50は、この実
施例ではステンレス鋼製であり、支持アーム20(第4
支持アーム24)に取り付けられた渦電流変位センサ本
体10の基端部11aを囲繞する円筒状の冷却空気導出
フード部51に、直線状部分と前述した第2支持アーム
22の傾斜に対応する傾斜部分とを有し、鋳型の外側に
位置するように設けられた冷却空気排気口52aを有す
るダクト本体52を、接続してなるものである。冷却空
気導出フード部51内側の縦断面円形の中空部、及びダ
クト本体52内側の縦断面矩形の中空部が冷却空気排気
通路50Aとなされている。このように構成される冷却
空気排気用ダクト50が、取り付け用部材を介して支持
アーム20(この例では第3支持アーム23)にねじ止
めされている。
【0024】そして、この冷却空気排気用ダクト50の
冷却空気導出フード部51に、高熱遮断用外筒体30′
が固定されている。高熱遮断性(高温断熱性)を持つセ
ラミック材よりなり有底円筒状をなす高熱遮断用外筒体
30′は、複数本(この例では4本)の外筒体固定ねじ
31′を冷却空気導出フード部51に刻設された各ねじ
穴に螺合することにより、冷却空気導出フード部51に
その開口端部が外嵌された状態でねじ止めされて、その
内側に渦電流変位センサ本体10を収容している。高熱
遮断用外筒体30′の寸法は、この例では、底面の厚み
t1が13mm、下部側面の厚みt2が16mm、外径
が80mm、高さが140mmである。なお、この高熱
遮断用外筒体30′には、第4支持アーム24を通すた
めの切欠き部がその上部に設けられている。
【0025】このように構成された渦電流式湯面レベル
計ヘッドは、その支持アーム20の第1支持アーム21
の部分が鋳型の外側位置で支持・固定されて、渦電流変
位センサ本体10が高熱遮断用外筒体30′内に収容さ
れた状態で鋳型内の湯面より60mm程度上方に位置す
るようにセットされる。なおこのとき、高熱遮断用外筒
体30′と鋳型の内壁面との間隔距離は30mm程度で
ある。そして、図示しない冷却空気源からの冷却空気
は、支持アーム20の冷却空気導入通路20Aを通って
渦電流変位センサ本体10の冷却空気通路10Aへ導か
れ、そのセンサ本体10のコイル12,13a,13b
を内外から二重冷却する。そして、このセンサ本体10
の冷却に使用された冷却空気は、高熱遮断用外筒体3
0′とセンサ外筒体15との間を高熱遮断用外筒体3
0′内壁面に沿って上方の冷却空気導出フード部51へ
導かれ、冷却空気排気用ダクト50の冷却空気排気通路
50Aを通ってその冷却空気排気口52aより鋳型の外
側に排気される。
【0026】このように、冷却空気排気用ダクト50に
より、渦電流変位センサ本体10の冷却に使用した冷却
空気を、鋳型内で排気することなく鋳型の外側まで導き
そこで排気するようにしたので、渦電流変位センサ本体
10の冷却に使用した冷却空気による溶鋼の酸化や鋳造
用パウダーの飛散をなくすことができた。その結果、鋳
片の品質低下を防ぐことができ、また実績データによれ
ば、溶鋼酸化防止等を目的とする鋳造用パウダーの使用
量を、年間で15.5トン減らすことができた。
【0027】また、冷却空気排気用ダクト50の冷却空
気排気口52aは、鋳型の外側に位置するように設けた
ので、鋳造初期などにおいて溶鋼の飛散が発生してもそ
の飛散した溶鋼で塞がれることがなく、これによって渦
電流変位センサ本体10に常に新鮮な冷却空気を流すこ
とができ、渦電流変位センサ本体10のコイル12,1
3a,13bが焼損することを防ぐことができた。
【0028】さらに、高熱遮断用外筒体30′を、渦電
流変位センサ本体10にではなく、冷却空気排気用ダク
ト50の冷却空気導出フード部51に固定するようにし
たので、この渦電流式湯面レベル計ヘッドをセットした
り取り外したりする際に高熱遮断用外筒体30′をぶつ
けるなどした場合でも、その衝撃によって渦電流変位セ
ンサ本体10のコイル装着軸11bが変形するようなこ
とがない。また、高熱遮断用外筒体30′を、渦電流変
位センサ本体10に比べて強度的に心配のない冷却空気
導出フード部51に固定するようにしたので、高熱遮断
用外筒体30′自体の重量を増すことが可能となり、高
熱遮断用外筒体30′の厚みを従来より厚くできること
で、外筒体30′自体の強度を高くしうるとともに、渦
電流変位センサ本体10に対する溶鋼熱遮断効果が従来
より高まり、渦電流変位センサ本体10の高熱によるコ
イル12,13a,13bの絶縁劣化を防ぐことができ
た。
【0029】以上の結果、従来に比べて渦電流変位セン
サ本体の使用寿命の延長を図ることができた。実績デー
タによれば、コイル装着軸の変形やコイルの焼損等によ
る渦電流変位センサ本体の廃棄数を、従来の7本/年か
ら4本/年に減らすことができ、また、高熱遮断用外筒
体の使用量を、従来の410個/年から90個/年に減
らすことができるようになった。
【0030】図2はこの発明の他の実施例を示す渦電流
式湯面レベル計ヘッドの構成を示す図である。繊維状の
高温断熱材60が巻き付けられている点以外は、前記図
1に示した渦電流式湯面レベル計ヘッドの構成と同一で
ある。
【0031】図2に示すように、この渦電流式湯面レベ
ル計ヘッドは、前記冷却空気排気用ダクト50と前記支
持アーム20とに繊維状の高温断熱材60を巻き付けて
なるものである。より詳しくは、鋳型壁の上方に位置さ
れる部位から鋳型内に位置される部位にわたって、繊維
状の高温断熱材60を巻き付けている。これにより、鋳
造初期などにおいて溶鋼の飛散が発生してもその飛散し
た溶鋼によって冷却空気排気用ダクト50と支持アーム
20とが溶損することを確実に防止することができる。
【0032】
【発明の効果】以上述べたように、請求項1の渦電流式
湯面レベル計ヘッドによると、渦電流変位センサ本体を
これが連続鋳造機の鋳型内に位置するように鋳型外より
延びて支持する支持アームに、冷却空気排気用ダクトを
取り付け、これによって渦電流変位センサ本体の冷却に
使用した冷却空気を鋳型内ではなく鋳型の外側へ導き排
気する一方、渦電流変位センサ本体をその内側に収容す
る高熱遮断用外筒体を、前記センサ本体ではなく前記排
気用ダクトの冷却空気導出フード部に固定するようにし
たものであるから、渦電流変位センサ本体のコイル装着
軸の変形、さらにコイルの焼損や高熱によるコイルの絶
縁劣化をなくして渦電流変位センサ本体の使用寿命の延
長を図ることができ、高熱遮断用外筒体の厚みを厚くで
き、これによってその外筒体自体の強度を高めることが
できるとともに渦電流変位センサ本体に対する溶鋼熱遮
断効果を高めることができ、また、渦電流変位センサ本
体の冷却に使用した冷却空気による溶鋼の酸化や鋳造用
パウダーの飛散をなくして鋳片の品質低下を防止でき
る。
【0033】請求項2の渦電流式湯面レベル計ヘッドに
よると、上述の効果に加え、鋳造初期などにおいて溶鋼
の飛散が発生しても、その飛散した溶鋼によって冷却空
気排気用ダクトと支持アームとが溶損することが、確実
に防止される。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例を示す渦電流式湯面レベル
計ヘッドの構成を示す断面図である。
【図2】この発明の他の実施例を示す渦電流式湯面レベ
ル計ヘッドの構成を示す図である
【図3】従来の渦電流式湯面レベル計ヘッドの構成を示
す断面図である。
【符号の説明】
10…渦電流変位センサ本体 10A…冷却空気通路
11…絶縁性基体 11a…基端部 11b…コイル装
着軸 12…励起用コイル 13a,13b…検出コイ
ル 14…円筒絶縁体 15…センサ外筒体 20…支
持アーム 20A…冷却空気導入通路 21…第1支持
アーム 22…第2支持アーム 23…第3支持アーム
24…第4支持アーム 30,30′…高熱遮断用外
筒体 31,31′…外筒体固定ねじ 40…カバー
50…冷却空気排気用ダクト 51…冷却空気導出フー
ド部 52…ダクト本体 52a…冷却空気排気口 6
0…高温断熱材
フロントページの続き (72)発明者 ▲つる▼田 久夫 兵庫県神戸市灘区灘浜東町2番地 株式会 社神戸製鋼所神戸製鉄所内 (72)発明者 日野 高 兵庫県神戸市灘区灘浜東町2番地 株式会 社神戸製鋼所神戸製鉄所内 (72)発明者 中野 康▲廣▼ 兵庫県神戸市灘区灘浜東町2番地 株式会 社神戸製鋼所神戸製鉄所内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 連続鋳造機の鋳型にセットされて鋳型内
    の湯面レベルに比例した大きさの電圧を出力する渦電流
    式湯面レベル計ヘッドにおいて、励起用コイルと検出コ
    イルとを有し、その基端部から湯面側の先端部にわたっ
    て冷却空気が流される冷却空気通路が設けられた渦電流
    変位センサ本体と、この渦電流変位センサ本体をこれが
    鋳型内に位置するように鋳型の外側より延びて支持し、
    渦電流変位センサ本体への冷却空気が流される冷却空気
    導入通路が内側に設けられた支持アームと、この支持ア
    ームに取り付けられ、支持アームに取り付けられた前記
    渦電流変位センサ本体の基端部を囲繞する冷却空気導出
    フード部と鋳型の外側に位置するように設けられた冷却
    空気排気口とを有する冷却空気排気用ダクトと、有底円
    筒状をなし、前記冷却空気導出フード部にその開口端部
    が外嵌された状態で固定されて、内側に渦電流変位セン
    サ本体を収容するとともに、前記冷却空気導出フード部
    へ渦電流変位センサ本体を通過した冷却空気をその内壁
    面に沿って導く高熱遮断用外筒体と、を備えたことを特
    徴とする渦電流式湯面レベル計ヘッド。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の渦電流式湯面レベル計ヘ
    ッドにおいて、前記冷却空気排気用ダクトと前記支持ア
    ームとに高温断熱材を巻き付けたことを特徴とする渦電
    流式湯面レベル計ヘッド。
JP22156494A 1994-09-16 1994-09-16 渦電流式湯面レベル計ヘッド Withdrawn JPH0886683A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP22156494A JPH0886683A (ja) 1994-09-16 1994-09-16 渦電流式湯面レベル計ヘッド

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP22156494A JPH0886683A (ja) 1994-09-16 1994-09-16 渦電流式湯面レベル計ヘッド

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0886683A true JPH0886683A (ja) 1996-04-02

Family

ID=16768713

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP22156494A Withdrawn JPH0886683A (ja) 1994-09-16 1994-09-16 渦電流式湯面レベル計ヘッド

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0886683A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021524586A (ja) * 2018-06-29 2021-09-13 ダニエリ アンド シー.オフィス メカニケ エスピーエーDanieli&C.Officine Meccaniche Spa 溶融炉内の金属レベルを検出するための検出システム

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021524586A (ja) * 2018-06-29 2021-09-13 ダニエリ アンド シー.オフィス メカニケ エスピーエーDanieli&C.Officine Meccaniche Spa 溶融炉内の金属レベルを検出するための検出システム

Similar Documents

Publication Publication Date Title
AU622743B2 (en) Thermocouple-type temperature sensor and method of measuring temperature of molten steel
US9116054B2 (en) Drop-in probe
JP5715206B2 (ja) 溶融金属内の試料採取用の測定プローブ
CN101709993B (zh) 振动信号采集装置
JPH0886683A (ja) 渦電流式湯面レベル計ヘッド
US4462458A (en) Electromagnetic inductor with a rotating field and apparatus for the continuous casting of metal for its use
US4919543A (en) Molten metal temperature probe
CA1235771A (en) Apparatus for determining the presence of a metallic melt in a passage channel of a metallurgical furnace or of a casting ladle
JPH0333212B2 (ja)
US20220126360A1 (en) Ventilating stopper rod with temperature measurement function
JP2007262517A (ja) 転炉炉体の熱変形量測定方法
JPH01267426A (ja) 溶融金属の測温装置
US4810988A (en) Slag detector transducer coil assembly
JPH07280659A (ja) 耐高温腐食用温度計
JPH05248959A (ja) 溶融金属連続温度測定装置
JPH11745A (ja) 金属の連続溶解鋳造装置および方法
JPS6018938B2 (ja) 熱間探傷用検出コイル
JPH0259629A (ja) 溶融金属の連続測温装置
JPS5916543B2 (ja) 溶鋼通路のスラグ検知装置
US4860603A (en) Convection cooling probe mounting jacket
JP2011177724A (ja) 渦電流式溶湯金属レベル検知器
JPH0710291Y2 (ja) 熱間渦流探傷用コイル
JPH0238932A (ja) 溶融金属の連続測温方法
JPH0539489Y2 (ja)
JPS5929785Y2 (ja) スラグ検知用プロ−ブコイル

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20011120