JPH0710291Y2 - 熱間渦流探傷用コイル - Google Patents

熱間渦流探傷用コイル

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JPH0710291Y2
JPH0710291Y2 JP1989043671U JP4367189U JPH0710291Y2 JP H0710291 Y2 JPH0710291 Y2 JP H0710291Y2 JP 1989043671 U JP1989043671 U JP 1989043671U JP 4367189 U JP4367189 U JP 4367189U JP H0710291 Y2 JPH0710291 Y2 JP H0710291Y2
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JP
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coil
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heat
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康浩 相川
彰 木村
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Nippon Steel Corp
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Nippon Steel Corp
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、金属製の条材,管材,棒材等、細長い被検査
材の外表面部を熱間において高精度に探傷するための渦
流探傷用励磁コイルに関する。
〔従来の技術〕
従来、熱間渦流探傷において貫通形コイルを使用する場
合、コイルの熱破損を防止するためには内側に内筒を通
し、貫通コイル巻き枠となる外筒との間に冷却水を通す
方法が行われていた。この場合、内筒が耐熱性非電導材
であれば後述の不具合を生じないが、耐熱性と同時に機
械的強度も要求されるためステンレス等の金属性のもの
が使用されていた。しかし、この方法だと金属内筒によ
り貫通形コイルと被検査材とが遮断されるため探傷感度
が著しく低下するという不具合を生じた。そこで、金属
内筒の肉厚を必要最小限まで薄くし、あるいは金属内筒
の長手方向に切れ目を入れてこの切れ目を耐熱非電導性
物体でシールすることにより内筒に誘起されるうず電流
をおさえ、上記遮蔽効果を低くして探傷感度の低下を少
なくするという対策がとられる。しかし、これでもまだ
内筒にかなりのうず電流が誘起され遮蔽効果を生じるた
め、感度的に十分ではなかった。
〔考案が解決しようとする課題〕
以上のごとく、従来法における熱間渦流探傷用貫通形コ
イルは水冷用の金属内筒が貫通形コイルと被検査材との
間に介在することによる遮蔽効果により被検査材へのう
ず電流の誘起が妨げられ探傷感度の著しい低下を生じて
いた。
本考案は、従来技術のかかる問題点を解決するためにな
されたものであり、貫通形コイルを使用した熱間渦流探
傷における感度低下を防止し、検査精度の向上を計った
熱間渦流探傷用コイルを提供しようとするものである。
〔課題を解決するための手段〕
本考案は、熱間渦流探傷に用いられる、被検査材が通る
内空間を有する筒状の貫通型励磁コイルにおいて、 該コイルの内壁に沿って周方向に全面に渡って所定の間
隔で並べた、コイル軸方向に延び冷却用液体が通される
複数本の金属管列、および、該金属管列の内側を覆う防
熱用の耐熱材、を備えることを特徴とする。
〔作用〕
本考案者らは、熱間渦流探傷用の貫通型励磁コイルの、
探傷上妨害とならない耐熱構造を種々検討した結果、該
コイルを巻回したコイルボビンの内壁に沿って、コイル
の巻回方向すなわちコイルの周方向に全面に渡って、コ
イル軸方向に延びる冷却用の金属細管を並べて、さら
に、この金属細管列の内側を耐熱材で覆うことにより、
コイル巻き線部の昇温をおさえるとともに、探傷感度の
低下等、探傷上の支障を生じないようにすることができ
るという知見を得た。この場合、金属細管列の細管同志
の間隔は、被検査材の温度を考慮し、必要に応じて調整
すればよいが、この間隔を細管の外径と等しくなるまで
狭くしても細管の間のすき間を通して被検査材への渦電
流の誘起が十分に行なわれるので探傷上の支障はなく、
また、金属細管列の内側は耐熱材で覆われるため輻射熱
が遮断され、金属細管列によるコイルの冷却効果が高
く、コイル巻線部の温度は探傷上支障のない範囲に保た
れる。
〔実施例〕 第1図はこの考案をレールの熱間探傷に適用した実施例
を示す縦断正面図,第2図は縦断側面図である。被検査
物1の表面温度は900〜1050℃であり、励磁コイル6の
中央部には被検査物1の探傷面に沿って水冷を施した検
出コイル2が必要個数だけ配置される。
これにおいて、励磁コイル6は繊維強化されたポルトラ
ンドセメント(あるいは繊維強化されたシリコン樹脂)
で形成されたボビン5に巻かれている。その内側には内
部に冷却水を通すための銅製の細管4がコイル軸に平行
に並べられており、さらにその内側はセラミックファイ
バーよりなる耐熱ボード3で覆われている。
第1図に示した実施例において、被検査物1は高さ175m
m,頭部の幅65mmのレールであり、励磁コイル6は高さ50
0mm,幅350mmの寸法を有する。また、冷却用銅管4とし
て25mm間隔で並べた外径10mmの銅管を用いており(な
お、この間隔を銅管の外径と同一になるまで狭くしても
探傷上の支障は生じない)、耐熱ボード3として厚さ20
mmのAl2O3とSiO2より形成されるシリコンファイバー製
耐熱ボードを用いている。
以上の防熱冷却構造により、励磁コイルの昇温はおさえ
られ、遮蔽効果も生じないので高精度な熱間渦流探傷が
可能になった。
〔考案の効果〕
以上説明したように、この考案により、熱間渦流探傷に
おいて励磁コイルの冷却構造体として使用される金属体
による遮蔽効果に基づく感度低下が防止され、高精度な
熱間での渦流探傷が可能になる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案をレールの熱間探傷に適用した一実施
例を示す縦断正面図,第2図は縦断面側面図である。 1:被検査物 2:検出コイル 3:耐熱ボード(断熱材) 4:冷却用金属細管(金属管) 5:励磁コイルボビン 6:励磁コイル巻き線(励磁コイル)

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】熱間渦流探傷に用いられる、被検査材が通
    る内空間を有する筒状の貫通型励磁コイルにおいて、 該コイルの内壁に沿って周方向に全面に渡って所定の間
    隔で並べた、コイル軸方向に延び冷却用液体が通される
    複数本の金属管列、および、該金属管列の内側を覆う防
    熱用の耐熱材、を備えることを特徴とした熱間渦流探傷
    用励磁コイル。
JP1989043671U 1989-04-14 1989-04-14 熱間渦流探傷用コイル Expired - Lifetime JPH0710291Y2 (ja)

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JPH02135857U JPH02135857U (ja) 1990-11-13
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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DE2335538B1 (de) * 1973-07-12 1974-08-01 Joachim Dr Thomsen Verfahren zur Beschleunigung und Intensivierung biologischer Abbauvorgaenge
JPS5857956U (ja) * 1981-10-15 1983-04-19 株式会社島津製作所 熱間探傷装置
JPS58135953A (ja) * 1982-02-09 1983-08-12 Daido Steel Co Ltd 熱間材用渦流探傷装置
JPS63198863A (ja) * 1987-02-13 1988-08-17 Nippon Steel Corp 渦流探傷装置

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