JPH088613A - 集中定数型アイソレータ及びサーキュレータ - Google Patents

集中定数型アイソレータ及びサーキュレータ

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JPH088613A
JPH088613A JP15800394A JP15800394A JPH088613A JP H088613 A JPH088613 A JP H088613A JP 15800394 A JP15800394 A JP 15800394A JP 15800394 A JP15800394 A JP 15800394A JP H088613 A JPH088613 A JP H088613A
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circulator
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isolator
central
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 従来、中心導体の端子部は2本で構成されて
いたが、1GHz以上(特に1.4〜3GHz用)では
アイソレータとして満足できるものができなかった。1
GHz以上(特に1.4〜3GHz用)の集中定数型ア
イソレータおよびサーキュレータを提供する。 【構成】 3つの中心導体のうち、2つの中心導体は4
本の端子構造であり、1つの中心導体は2本の端子構造
である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、VHF、UHF、マイ
クロ波帯などにおいて用いられる集中定数型アイソレー
タおよびサーキュレータに関し、特に1GHz以上の高
周波で使用される集中定数型アイソレータおよびサーキ
ュレータに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の集中定数型アイソレータの一例の
分解斜視図を図6に示す。この従来例は、下ケース65
上にパターン電極の形成されたセラミック基板63を配
置し、ガーネット64と互いに絶縁状態で重ね合わされ
た中心導体66とからなる中心導体部をセラミック基板
に形成された穴に配置し、各中心導体とセラミック基板
上の所定のパターン電極とを接続し、磁石67の装着さ
れた上ケース68をかぶせて構成されている。このセラ
ミック基板63の69はダミー抵抗であり、70はアー
ス電極である。この従来例の中心導体の平面図を図7に
示す。この図7に示すように、円形のシールド板61か
ら放射方向に、120度間隔で3つの中心導体端子62
が突出している。そして、この中心導体端子62は、2
本で構成されている。この円形のシールド板61上にガ
ーネット64を配置し、そのガーネット64上に各中心
導体端子62を折り重ねて、中心導体部を構成してい
る。この折り重ねられる中心導体端子62間にはポリイ
ミドシート等の絶縁板をはさんで、絶縁している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の集中定数型アイ
ソレータおよびサーキュレータでは、中心導体の端子部
は2本で構成され、この端子の幅等を変化させ、所望の
インダクタンス値を得ていた。しかしながら、この従来
技術により1GHz以上(特に、1.4〜3GHz用)
の集中定数型アイソレータおよびサーキュレータを構成
しようとしたところ、所望のインダクタンスを得ること
ができなく、アイソレータ、サーキュレータとしての機
能を満足することができなかった。本発明は、上記の事
を鑑みて、1GHz以上(特に、1.4〜3GHz用)
として十分満足できる集中定数型アイソレータおよびサ
ーキュレータを提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、円形のシール
ド板から放射方向に3つの中心導体が突出し、該円形の
シールド板上にガーネットを配し、該ガーネット上に前
記3つの中心導体を互いに絶縁状態で折り込んで中心導
体部を構成する集中定数型アイソレータおよびサーキュ
レータにおいて、前記3つの中心導体のうち、2つの中
心導体は4本の端子構造であり、1つの中心導体は2本
の端子構造となっているものである。また、本発明は、
3つの中心導体のうち、2つの中心導体を4本以上の端
子構造とし、かつその中心導体の円形のシールド板の外
周上での幅の角度(a)を70度以下とするものであ
る。
【0005】
【実施例】本発明に係る実施例のシールド板の平面図を
図1に示す。このシールド板は、円形のシールド板1か
ら放射方向に3つの中心導体2、3、4が突出してお
り、このうち中心導体2、3は、端子構造が4本となっ
ており、もう一つの中心導体4は、端子構造が2本とな
っている。このシールド板1及び中心導体2、3、4を
用いた実施例のアイソレータの構造図を図2に示す。こ
の実施例は、下ケース5上にアース板6が配設され、そ
の上に誘電体基板7が配設される。この誘電体基板7
は、中央に中心導体部が挿入される孔8を有し、又各中
心導体が導通される電極パターン9、10、11が形成
され、そのうちの一つの電極パターン11は、ダミー抵
抗12を介してアース電極13に接続され、このアース
電極13は、スルーホールにて裏面に形成されているア
ース電極と導通している。この誘電体基板7は、誘電率
εrが約21で、寸法は7mm×6mmで厚さ0.4m
mである。この誘電体基板7の中央の孔に、中心導体部
が挿入される。この中心導体部は、円形のシールド板1
の上に一枚のガーネット14を置き、各中心導体2、
3、4を折り曲げて構成される。尚、この重複する中心
導体間には絶縁板が挿入される。又、下ケース5の下側
にはプリント基板15が接合される。このプリント基板
15は、一面にアース電極16が形成されており、裏面
には端子電極が形成されている。そして、中心導体2、
3は、誘電体基板7の電極パターン9、10に接続され
た後、外側で折り曲げられ、プリント基板15の裏面の
端子電極に接続される。又、アース板6に形成された突
片17も外側で折り曲げられ、プリント基板15の裏面
の端子電極に接続される。そして、永久磁石18が固定
された上ケース19を下ケース5に取り付けて、アイソ
レータを構成した。この実施例のアイソレータで、2.
2GHz用の7mm角集中定数型アイソレータを構成し
た。この実施例では、挿入損失0.5dB、アイソレー
ション20〜30dB、V.S.W.R1.2:1の特
性を得ることができた。
【0006】比較例 比較例のシールド板の平面図を図3に示す。この比較例
のシールド板は、円形のシールド板21から放射方向に
3つの中心導体22、23、24が突出し、そのうち中
心導体22、23は、端子構造が3本であり、その両側
の端子が湾曲している。残りの中心導体24は、端子構
造は2本となっている。このシールド板及び中心導体を
用いて、上記実施例の構造の2.2GHz用の7mm角
集中定数型アイソレータを構成した。この比較例のアイ
ソレータでは、アイソレータとしての機能が不十分であ
った。また従来例の端子構造が2本である中心導体を用
いた場合も、アイソレータとして、十分な特性は得られ
なかった。この実施例と比較例の各特性図を図4に示
す。この図4からも明らかなように、本発明により、大
幅に特性を改善したアイソレータを得ることができる。
また、上記実施例と同構造にて、1.9GHz用の7m
m角集中定数型アイソレータを構成した。この実施例と
比較例との特性図を図5に示す。この図5からわかると
おり、本発明により、大幅に特性を改善したアイソレー
タを得ることができる。本発明によれば、7mm角とい
った小型の2〜3GHz帯の集中定数型アイソレータを
構成することができた。このとき、中心導体の4端子構
造は、その4本の端子の1本の幅を0.3mmとし、4
本での幅を1.5mmとした。又、このときの円形のシ
ールド板の直径は、3.3mmであった。中心導体の端
子構造を4本というように多数にすることにより、特性
の改善が見られたが、中心導体の幅が広くなると、円形
シールド板の外周に占める中心導体の幅が広くなる。こ
れがあまり広くなり過ぎると、ガーネットを包むように
中心導体を折り曲げたとき、中心導体とガーネットの間
の空間が広がり、特性上好ましくない。従って、中心導
体の端子構造は、4本以上であって良いが、その中心導
体の幅は、図1の角度aとして、70度以下が良く、好
ましくは60度以下が良く、更に好ましくは55度以下
が良い。上記実施例の場合、約54度であった。また、
本発明は、20mm角以下の小型の集中定数型アイソレ
ータおよびサーキュレータに有効であり、特に10mm
角以下、更に7mm角以下において有効である。また以
上ではアイソレータにて説明したが、サーキュレータも
同一技術思想で達成できるものである。
【0007】
【発明の効果】本発明によれば、1GHz以上(特に
1.4〜3GHz用)の集中定数型アイソレータおよび
サーキュレータを安定した特性で、しかも小型に構成す
ることができ、移動体通信分野等において非常に有用で
ある。又、1.4〜2.2GHz帯では、挿入損失の大
幅な改良が得られ、移動体通信分野等において非常に有
用である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る実施例のシールド板の平面図であ
る。
【図2】本発明に係る実施例のアイソレータの構造図で
ある。
【図3】比較例のシールド板の平面図である。
【図4】2.2GHz帯用の実施例、比較例の各特性の
グラフである。
【図5】1.9GHz帯用の実施例、比較例の各特性の
グラフである。
【図6】従来例の分解斜視図である。
【図7】従来例のシールド板の平面図である。
【符号の説明】
1 円形シールド板 2、3、4 中心導体 5 下ケース 6 アース板 7 誘電体基板 8 孔 9、10、11 電極パターン 12 ダミー抵抗 13、16 アース電極 14 ガーネット 15 プリント基板 17 突片 18 磁石 19 上ケース

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円形のシールド板から放射方向に3つの
    中心導体が突出し、該円形のシールド板上にガーネット
    を配し、該ガーネット上に前記3つの中心導体を互いに
    絶縁状態で折り込んで中心導体部を構成する集中定数型
    アイソレータおよびサーキュレータにおいて、前記3つ
    の中心導体のうち、2つの中心導体は4本の端子構造で
    あり、1つの中心導体は2本の端子構造となっているこ
    とを特徴とする集中定数型アイソレータおよびサーキュ
    レータ。
  2. 【請求項2】 円形のシールド板から放射方向に3つの
    中心導体が突出し、該円形のシールド板上にガーネット
    を配し、該ガーネットに前記3つの中心導体を互いに絶
    縁状態で折り込んで中心導体部を構成する集中定数型ア
    イソレータおよびサーキュレータにおいて、前記3つの
    中心導体のうち、2つの中心導体は4本以上の端子構造
    であり、かつ該中心導体の前記円形のシールド板の外周
    上での幅の角度(a)が70度以下であることを特徴と
    する集中定数型アイソレータおよびサーキュレータ。
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