JPH088579A - 電波暗箱 - Google Patents

電波暗箱

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JPH088579A
JPH088579A JP15820294A JP15820294A JPH088579A JP H088579 A JPH088579 A JP H088579A JP 15820294 A JP15820294 A JP 15820294A JP 15820294 A JP15820294 A JP 15820294A JP H088579 A JPH088579 A JP H088579A
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JP
Japan
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radio wave
wave absorber
flexible magnet
box
anechoic
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Application number
JP15820294A
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English (en)
Inventor
Kazumasa Fujii
一正 藤井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
CI Kasei Co Ltd
Original Assignee
CI Kasei Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH088579A publication Critical patent/JPH088579A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目 的】 電波吸収体の設計性能を低下させることな
く、異なる複数の電波帯域で使用できる電波暗箱を提供
すると共に、特種技能者、熟練者を要しないで電波吸収
体を交換できる。 【構 成】 電子機器等の性能評価測定を行なう密閉箱
は、強磁性体あるいは非磁性体金属板1から構成され、
当該金属板1の内側あるいは外側でその少なくとも一部
に両面または片面に多極着磁を施した可撓性マグネット
2が磁気吸着力、あるいは接着剤によって貼付けられ
る。そして、上記可撓性マグネット2上には、その磁気
吸着力によって電波反射用金属箔3で裏打ちされた電波
吸収体4が貼付けられる。異なる周波数の電波を吸収す
る電波吸収部材によって、電波反射用金属箔3を介して
両側に貼合せられているため、電波吸収体を単に裏返し
にするだけで、異なる周波数の電波を使用した電子機器
の性能評価測定ができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、準マイクロ波乃至ミリ
波からなる狭帯域電波を利用する電子機器等の性能評価
測定に使用する簡単な電波暗箱に関するものである。
【0002】
【従来の技術】電波の高度利用に従って、通常の空間
は、周波数の異なる多くの電波が飛び交っている。そこ
で、電子機器の性能評価測定は、電波暗室のように、非
所望の電波が到来しないような対策が施されている密閉
された室内で測定する必要がある。しかし、上記電波対
策を施した電波暗室は、大きい場所をとること、および
広帯域の電波を吸収する性能を有する複合型電波吸収体
を使用しているため、高価であるという問題を有し、容
易に所有することが出来なかった。ナビゲーションシス
テム(Global Positioning System )、移動体通信(次
世代コードレス電話)、MCA(Multichannel Access)
無線等の電波無線機器の性能評価測定をするためには、
使用電波帯域のみを吸収する整合型電波吸収体、たとえ
ば磁性体粉末含有ゴム系電波吸収体シートを密閉箱の内
面に接着剤で貼付けた電波暗箱が利用されている。
【0003】図21は従来の電波暗箱における電波吸収
体の構成例を説明するための図である。図22は整合型
電波吸収体の動作原理を説明するための図である。図2
3は図21に示された電波吸収体が貼付けられた従来の
電波暗箱の断面図を示す。図21において、電波吸収体
4の一側面には、非磁性金属板7が図示されていない接
着剤等によって貼付けられている。上記電波吸収体4
は、図22に示すように、その材料定数と厚みとが目的
の電波周波数に対して調整される。そして、電波吸収体
4の表面に入射した電波aは、電波吸収体4の表面から
反射される電波bと、電波吸収体4内を通過して、非磁
性金属板7から反射される電波b′(第2次反射波)と
からなる。この電波bおよび電波b′は、電波吸収体4
の表面において、振幅が等しく、位相が180°異なる
ように反射されると、互いに打ち消し合い、実質的に電
波を吸収したことになる。
【0004】上記のような整合型電波吸収体4が設計さ
れた電波吸収性能を発揮させるためには、目的電波の周
波数に対する整合厚みで使用すること、および電波吸収
体4と電波反射体となる非磁性金属板7との間の間隙を
設計許容範囲内にすることが必要である。そのため、電
波吸収体4は、予め背面に均一厚みの接着剤層を介して
電波反射用金属箔が貼付けられている。たとえば、図2
3に示すように、強磁性体からなる金属板1によって、
密閉した箱体が構成されている。そして、上記密閉箱の
内側には、電波吸収体4が図示されていない接着剤等に
よって貼付けられて、電子機器を出し入れできる電波暗
箱が完成される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記のような電波吸収
体を貼付けた電波暗箱は、特定電波帯域のみに使用でき
る専用装置である。したがって、異なる電波帯域を使用
した無線通信機器の性能評価測定は、一つの電波暗箱だ
けで行なうことができない。そこで、異なる電波帯域を
使用した無線通信機器の性能評価測定を行なう場合、そ
れぞれ電波帯域に合った複数の電波暗箱を使用しなけれ
ばならないという欠点がある。
【0006】本発明は、以上のような課題を解決するた
めのもので、電波吸収体の設計性能を低下させることな
く、異なる複数の電波帯域で使用できる電波暗箱を提供
することを目的とする。本発明は、熟練を要しない者で
も、容易でしかも手間と時間をかけずに済む、異なる複
数の電波帯域で使用できる経済的な電波暗箱を提供する
ことを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明による電子機器の性能評価測定を行なう電波
暗箱は、強磁性体からなる金属板(図1の1)で構成さ
れると共に、前記電子機器を出し入れできる密閉箱と、
当該密閉箱の内面に脱着自在に貼付けられる多極着磁を
施した可撓性マグネット(図1の2)と、当該可撓性マ
グネット(2)上に磁気吸着力によって脱着自在に貼付
けられる強磁性体からなる電波反射用金属箔(図1の
3)で裏打ちされた電波吸収体(図1の4)とが順次積
層されていることを特徴とする。
【0008】本発明による電子機器の性能評価測定を行
なう電波暗箱は、非磁性体からなる金属板で構成される
と共に、前記電子機器を出し入れできる密閉箱と、前記
密閉箱の内面に接着剤によって貼付けられると共に、多
極着磁を施した可撓性マグネットと、当該可撓性マグネ
ット上に磁気吸着力によって脱着自在に貼付けられる強
磁性体からなる電波反射用金属箔で裏打ちされた電波吸
収体とが順次積層されていることを特徴とする。本発明
による電子機器の性能評価測定を行なう電波暗箱は、絶
縁部材で構成されると共に、前記電子機器を出し入れで
きる密閉箱と、当該密閉箱の内側に接着剤で貼付けられ
ると共に、多極着磁を施した可撓性マグネットと、当該
可撓性マグネット上に磁気吸着力によって脱着自在に貼
付けられる強磁性体からなる電波反射用金属箔で裏打ち
された電波吸収体とが順次積層されていることを特徴と
する。
【0009】本発明による電子機器の性能評価測定を行
なう電波暗箱は、強磁性体からなる金属板で構成される
と共に、前記電子機器を出し入れできる密閉箱と、当該
密閉箱の内側における一部に磁気吸着と接着剤との少な
くとも一つによって貼付けられた多極着磁を施した可撓
性マグネットと、当該可撓性マグネット上に磁気吸着力
によって脱着自在に貼付けられる電波反射用金属箔で裏
打ちされた電波吸収体とが順次積層されていることを特
徴とする。本発明による電子機器の性能評価測定を行な
う電波暗箱における電波反射用金属箔(図3の5)で裏
打ちされた電波吸収体(図3の4または6)は、異なる
周波数の電波を吸収する電波吸収体が強磁性体からなる
電波反射用金属箔(5)を介して両側に貼合せられてい
ることを特徴とする。
【0010】本発明による電子機器の性能評価測定を行
なう電波暗箱における電波反射用金属箔で裏打ちされた
電波吸収体は、異なる周波数の電波を吸収する電波吸収
体が非磁性体からなる電波反射用金属箔を介して両側に
貼合せられていることを特徴とする。本発明による電子
機器の性能評価測定を行なう電波暗箱における可撓性マ
グネット(図9の8)は、片面または両面が多極着磁さ
れていることを特徴とする。本発明による電子機器の性
能評価測定を行なう電波暗箱における可撓性マグネット
(8)は、片面が多極着磁されていると共に、絶縁部材
で構成される密閉箱の外側に接着剤によって貼付けられ
ていることを特徴とする。
【0011】
【作 用】本出願人は、可撓性マグネットと、強磁性
体からなる電波吸収体に裏打ちされた電波反射用金属箔
とを組合わせることによって、磁気吸着力で異なる周波
数に対応した電波吸収体が電波暗箱の内側に容易に貼り
替え(脱着自在)られることに着目した。そこで、電子
機器等の性能評価測定を行なう密閉箱は、強磁性体ある
いは非磁性体金属板から構成され、当該金属板の内側あ
るいは外側でその少なくとも一部に両面または片面に多
極着磁を施した可撓性マグネットが磁気吸着力、あるい
は接着剤によって貼付けられる。そして、上記可撓性マ
グネット上には、その磁気吸着力によって電波反射用金
属箔で裏打ちされた電波吸収体が貼付けられる。
【0012】以上のように、箱体を構成する面構造体、
可撓性マグネット、電波吸収体が順次積層されて構成さ
れた電波暗箱は、異なる周波数の電波を使用した電子機
器の性能評価測定を容易にすると共に、電子機器が使用
する周波数の電波に整合した電波吸収体を可撓性マグネ
ットの磁気吸引力によって簡単に交換することができ
る。また、電波吸収体は、強磁性体または非磁性体から
なる電波反射用金属箔で裏打ちされると共に、異なる周
波数の電波を吸収する電波吸収部材によって、電波反射
用金属箔を介して両側に貼合せられているため、電波吸
収体を単に裏返しにするだけで、異なる周波数の電波を
使用した電子機器の性能評価測定ができる。
【0013】可撓性マグネットは、電波暗箱を構成する
絶縁部材の内または外側に接着剤で貼付けられているた
め、異なる周波数の電波を吸収する電波吸収体を交換、
または裏返しにするだけで済み、交換に対する手間がか
からない。電波暗箱の各面を構成する面構造体を強磁性
体金属板で構成し、両面着磁を施した可撓性マグネット
を使用した場合、電波暗箱は、面構造体、可撓性マグネ
ット、強磁性体電波反射用金属箔、または磁性電波吸収
体の間で、閉磁路が形成され、可撓性マグネットから効
率よく、強力な磁気吸着力を得るに至った。
【0014】
【実 施 例】
(実施例1)図1は本発明の実施例で、両面多極着磁を
施した可撓性マグネットを用いた電波吸収体を説明する
ための図である。図2は本発明の実施例で、図1におけ
る電波吸収体の構成図である。図1において、符号1は
強磁性体金属板、符号2は両面多極着磁を施した可撓性
マグネット、符号3は強磁性体からなる電波反射用金属
箔、符号4は目的電波と整合する電波吸収体である。そ
して、可撓性マグネット2は、図2に示すように、強磁
性体金属板1と強磁性体からなる電波反射用金属箔3を
裏打ちした電波吸収体4とを磁気吸着して一体とする。
【0015】また、強磁性体金属板1は、たとえば、厚
さ1mmの亜鉛メッキ鋼板からなり、電波暗箱の各面を
構成する面構造体となる。電波暗箱の各面を構成する面
構造体となる強磁性体金属板1は、上記亜鉛メッキ鋼板
の他に、塗装鋼板、および磁石が磁力で吸着するステン
レススチール板等が挙げられる。電波吸収体4として
は、たとえば、市販されているソフトフェライト粉末含
有ゴム系電波吸収部材で、厚み8.00mm、重量2.
3g/cm2 、電波吸収中心周波数1.3GHz、帯域
幅0.18GHz(許容反射減衰−20dB)のものを
使用した。
【0016】電波吸収体4としては、上記ソフトフェラ
イト粉末含有ゴム系電波吸収体以外に、カーボン粉末含
有ゴム系電波吸収部材、ソフトフェライト等、公知のも
のが使用できる。電波吸収体4を裏打ちする電波反射用
金属箔3としては、鉄、ステンレススチール、銅、アル
ミニウム等が挙げられる。電波反射用金属箔3の内、強
磁性体からなるものとしては、鉄または鉄を主成分とす
るものが使用できる。強磁性体からなる電波反射用金属
箔3は、可撓性マグネット2の磁束が背面より漏洩しな
いようにするため、磁気飽和にならないような厚さにす
る必要がある。そのため、電波反射用金属箔3の厚さ
は、可撓性マグネット2の磁力にもよるが、50μmな
いし500μmが実用的である。
【0017】電波吸収体4の裏打ち用強磁性体からなる
電波反射用金属箔3は、たとえば、亜鉛メッキ鋼箔90
μm厚さのものが使用され、フェノール変性ニトリルゴ
ム系接着剤(層厚10μm)によって電波吸収体4に接
着される。電波吸収体4を電波反射用金属箔3で裏打ち
する場合の接着は、電波吸収体4を加熱して溶融後に加
圧することも可能である。また、接着剤は、上記以外
に、たとえばニトリル系、クロロプレン系、ウレタン
系、アクリル酸エステル系、およびエポキシ系等が使用
される。
【0018】
【表1】 両面多極着磁を施した可撓性マグネット2は、表1に示
す配合によって、加圧ニーダーを用い、硬質フェライト
および塩素化ポリエチレン、その他配合剤を混練(11
0度C×13分)して作製される。その後、可撓性マグ
ネット2は、2本ロール(表面温度70度C)にて、シ
ート状に形成された後、プレス(130度C×5分後、
室温まで冷却)によって、均一な0.8mm厚のシート
に成形された。次に、可撓性マグネット2は、公知の着
磁装置における着磁ヨーク(磁極間2.5mmピッチ)
をシート状の両面に密着させることによって、両面多極
着磁が行なわれた。
【0019】両面に多極着磁を施した可撓性マグネット
2としては、等方性バリウムフェライト粉末、異方性バ
リウムフェライト粉末、等方性ストロンチウムフェライ
ト粉末、異方性フェライト粉末等の金属酸化物ハード磁
性体粉末をゴム、または熱可塑性エラストマーに80重
量%ないし90重量%練り込んでシート状に成形後、公
知の方法で多極着磁を施したものを使用する。フェライ
ト練り込み量は、80重量%より少量であると、磁気吸
着力の発現が不足し、90重量%以上であると、可撓性
マグネット2の加工性およびシートの物性が低下するの
で、実用的でない。
【0020】可撓性マグネット2のシート厚みは、フェ
ライトの種類、充填量、着磁極間等で左右されるが、
0.5mmないし2.0mmの中より使用電波吸収体4
の重量を考慮して選べばよい。可撓性マグネット2にお
ける多極着磁は、シートの両面から着磁ヨークN、S、
が対向するように配して着磁するか、または片面から着
磁ヨークを当てて着磁すればよい。後者の場合は、背面
まで着磁ヨークの磁界を及ぼすために、着磁極間の70
%までのシート厚みとして、着磁時はシートの背面を強
磁性体で裏打ちしておくと着磁効率が大きい。着磁極間
は、シートの厚み、強磁性体板の塗装厚みにもよるが、
2mmないし7mm内で使い分ければよい。
【0021】着磁方式について更に詳しく述べる。両面
着磁を施すために、両面に着磁ヨークを当てて、同時に
通電して着磁する方式では、一方の片面と他方の片面と
の磁気吸着力が、略同等に得られる。着磁ヨークを片面
のみに当てて着磁する方式において、各面の磁気吸着力
の比率は、着磁ヨークを当てる面が約60%ないし70
%に対して、他の面が約40%ないし30%となる。一
方、電波暗箱を構成する強磁性体金属板1と可撓性マグ
ネット2との間で必要な磁気吸着力は、可撓性マグネッ
ト2の自重+電波反射用金属箔3を裏打ちした電波吸収
体4の重量以上で、振動等実用的に剥げ落ちない程度あ
ればよい。また、可撓性マグネット2と電波反射用金属
箔3で裏打ちされた電波吸収体4との間の必要磁気吸着
力は、電波反射用金属箔3で裏打ちされた電波吸収体4
の自重以上で振動等で実用的に剥げ落ちない程度でよ
い。また、一方、電波吸収体4の貼替作業時は、必要以
上に磁気吸着力がない方がよい。従って、着磁方式は、
片面に着磁ヨークを当てて着磁する方式が好ましい。
【0022】電波暗箱の各面を構成する構造体として非
磁性体金属板(図示されていない)を採用した場合、当
該非磁性体金属板は、この構造体の内面または外側に接
着剤によって貼付けられる。非磁性体金属板としては、
アルミニウム板、銅板、ステンレススチール板等が挙げ
られる。片面多極着磁を施した可撓性マグネットは、前
記両面着磁を施したものと同じ組成のものに、片面に着
磁ヨークを当てて着磁して得られる。電波暗箱を構成す
る密閉箱は、六面を各々パネルとして組み立てる方式、
一面を取りはずせるようにする方式、扉を設ける方式等
必要に応じた方式が選択される。
【0023】(実施例2)図3は本発明の実施例で、異
なる周波数の電波を吸収する電波吸収体を説明するため
の図である。図4は本発明の実施例で、図3に示す電波
吸収体を可撓性マグネットの磁気吸引力によって強磁性
体に貼付けて一体とした状態を説明するための図であ
る。図3および図4において、強磁性体金属板1は、た
とえば、厚さ1mmの亜鉛メッキ鋼板で、密閉箱の各面
を構成する面構造体である。電波吸収体4は、市販され
ているたとえば、ソフトフェライト粉末含有ゴムを主成
分とし、厚み5.82mm、重量1.8g/cm2 、電
波吸収体中心周波数2.5GHz、帯域幅0.38GH
z(許容反射減衰−20dB)からなる。
【0024】電波吸収体6は、市販されているたとえ
ば、ソフトフェライト粉末含有ゴムを主成分とし、厚み
6.22mm、重量1.8g/cm2 、電波吸収体中心
周波数1.5GHz、帯域幅0.22GHz(許容反射
減衰−20dB)からなる。電波吸収体4と電波吸収体
6との間に介在させる電波反射用金属箔5は、たとえ
ば、アルミニウム箔で、その厚さを12μmとする。そ
して、電波吸収体4と電波吸収体6とは、フェノール変
性ニトリルゴム系接着剤(層厚10μm)を用いて、ア
ルミニウム箔5を介してその両側に貼り合わされる。な
お、上記非磁性体からなるアルミニウム箔5は、代わり
に強磁性体を採用することも可能である。
【0025】両面多極着磁を施した可撓性マグネット2
は、実施例1と同様にして、0.8mm厚さの原反を作
製した後、公知の着磁装置によって着磁される。着磁装
置における着磁ヨークは、その極間が2.5mmピッチ
で、可撓性マグネット2におけるシートの片面に密着さ
せる。また、可撓性マグネット2の背面には、鉄板(3
mm厚さ)が当てられる。このような状態で、可撓性マ
グネット2は、両面着磁が行なわれる。
【0026】図5は本発明の実施例で、図4と異なる使
用態様を説明するための図である。図4と図5との相違
は、図4が電波吸収体4によって電波を吸収するのに対
して、図5は電波吸収体6によって上記と異なる波長の
電波を吸収することにある。すなわち、図5に示す電波
吸収体4および電波吸収体6を貼付けた電波暗箱は、異
なる波長の電波が割当てられている電子機器の性能評価
測定を行なう際に、電波吸収体4と電波吸収体6との向
きを逆に裏返しにするだけの作業で済む。図6は図2を
拡大したもので、多極着磁を施した可撓性マグネットの
磁気回路が閉磁路になっていることを説明する図であ
る。図7は図4を拡大したもので、多極着磁を施した可
撓性マグネットの磁気回路が閉磁路になっていることを
説明する図である。
【0027】図6において、本実施例の電波暗箱に使用
する電波吸収体4を裏打ちした電波反射用金属箔3を強
磁性体とした場合、可撓性マグネット2からでる磁束
は、多極着磁を施した可撓性マグネット2と、強磁性体
金属板1と、強磁性体からなる電波反射用金属箔3とを
通過する閉磁路を形成するため、強磁性体金属板1と可
撓性マグネット2、および可撓性マグネット2と電波反
射用金属箔3との間で強い磁気吸着力が発現される。ま
た、強磁性体からなる電波反射用金属箔3は、可撓性マ
グネット2から出る磁束が背面より漏洩しない厚さにし
ておけば、電波吸収体4への磁界を遮蔽し、可撓性マグ
ネット2の磁界の影響を受けない電波吸収体4を得るこ
とができる。
【0028】図7において、2種類の電波吸収体4およ
び電波吸収体6は、電波反射用金属箔5を介して、その
両側に貼合わされている。たとえば、電波吸収体6は、
高透磁率であるので、可撓性マグネット2によって磁気
吸着されると共に、前記と同様に磁束が通過する閉磁路
となる。そして、可撓性マグネット2は、前記同様に強
い磁気吸着力を発現する。また、可撓性マグネット2
は、片方のみに着磁ヨークを当てて、両面着磁を施すこ
とによって、表面と裏面との磁気吸着力に強弱を生じさ
せる。たとえば、可撓性マグネット2の電波暗箱を構成
する面構造体側は、強吸着力とし、電波吸収体4側は、
弱吸着力とすることができる。
【0029】図8は本発明の実施例で、両面多極着磁が
施された可撓性マグネットの外観を示す図である。図8
において、可撓性マグネット2は、上面をストライプ状
にN極とS極が交互に着磁され、裏面を上面のN極とS
極とを逆にして着磁されている。図9は本発明の実施例
で、可撓性マグネットが片面着磁されている例を説明す
るための図である。図10は本発明の実施例で、片面着
磁された可撓性マグネットによって電波吸収体を一体と
した状態を説明するための図である。
【0030】図11は本発明の実施例で、異なる周波数
の電波を吸収する電波吸収体を説明するための図であ
る。図12は本発明の実施例で、図11に示す電波吸収
体を強磁性体に取り付けて一体とした状態を説明するた
めの図である。図13は図12と異なる使用態様を説明
するための図である。図14は図9ないし図13に使用
される片面多極着磁された可撓性マグネットを説明する
ための図である。図9ないし図13は片面多極着磁され
た可撓性マグネット8によって電波吸収体4または電波
吸収体6を貼付けた例であり、両面着磁された可撓性マ
グネット2を用いた図1なしい図5にそれぞれ対応され
る。したがって、これらの細部にわたる説明は省略す
る。
【0031】図15は電波暗箱の例を説明するための図
である。図16は図15におけるa−a′断面図で、本
実施例の電波吸収体が貼られた電波暗箱を説明するため
の図である。図17は図15におけるa−a′断面図
で、図16に示す電波暗箱と異なる例を説明するための
図である。図15ないし図17において、電波暗箱は、
たとえば外形寸法で、縦500mm×横1000mm×
高さ500mmとなるように、強磁性体金属板1でパネ
ルを構成し、図16または図17に示すように貼付け
る。そして、可撓性マグネット2、電波吸収体4、およ
び電波反射用金属箔3は、一枚の大きさで図示されてい
るが、施工を考慮して、所定の大きさに分割して作製す
ることができる。
【0032】図18は本実施例の電波暗箱を使用して、
アンテナの送受信に対する性能評価測定を行なう例を説
明するための図である。図19は本実施例の電波暗箱を
使用して、通信機から発射された電波をアンテナによっ
て受信する例を説明するための図である。図20は本実
施例の電波暗箱を使用して、アンテナから発射された電
波を通信機によって受信する例を説明するための図であ
る。図18において、電波暗箱を構成する強磁性体金属
板1の内側には、両面多極着磁を施した可撓性マグネッ
ト2と、強磁性体からなる電波反射用金属箔3によって
裏打ちされた電波吸収体4とが積層された状態で、可撓
性マグネット2の磁気吸着力によって吸着されている。
【0033】そして、送信アンテナAから電波Iないし
Gが発射された後、電波Gと電波Hとは、電波吸収体4
に吸収され、電波Iのみが受信アンテナBによって受信
される。なお、電波を発生する発振機および性能評価測
定器は、図18において省略されている。図19におい
て、図18と同じ電波暗箱を使用し、送信機Cから発射
された電波Iないし電波Gの内、電波Iのみを受信アン
テナDによって受信し、送信機Cの性能評価測定が行な
われる。図20においても同様に、送信アンテナEから
発射された電波Iのみを受信機Fによって受信し、その
性能評価測定が行なわれる。
【0034】(参考例)
【表2】 表2は前記実施例で得た可撓性マグネットの磁気吸着力
を以下に示す方法により測定して得た結果である。 (1) 磁気吸着力測定方法 可撓性マグネット2は、固定された平滑なプラスチック
板の表面に、その非測定面を両面テープで貼付けられ
る。一方、可撓性マグネット2は、底面が平滑な円筒形
純鉄(底面10cm2 )でその着磁面に磁気吸着させ
て、円筒形純鉄にバネ秤りを付ける。このような状態
で、バネ秤を垂直方向に引っ張り、あるいは引き離しに
要する力をバネ秤によって測定した。上記測定は、数回
繰り返され、その時の最大値を磁気吸着力とした。
【0035】実施例1について、電波暗箱の各面を構成
する強磁性体金属板1側Aでの磁気吸着力の測定は、鋼
箔で裏打ちされた電波吸収体4の鋼箔面を可撓性マグネ
ット2の背面に磁気吸着させた状態で行なった。対比測
定として背面に鋼箔を吸着させない状態での測定も行な
った。また、鋼箔で裏打ちされた電波吸収体4の鋼箔側
Bでの磁気吸着力の測定は、可撓性マグネット2の背面
に面構造体の鋼板を磁気吸着させた状態として、前記と
同様な測定を行なった。実施例2については、実施例1
の背面に鋼箔を磁気吸着させる代わりに、磁性電波吸収
体(高透磁率)に置き換える他、実施例1と同様に行な
った。すなわち、上記測定結果が表2に示されている。
【0036】表2は、着磁ヨークを可撓性マグネット2
の両面に当てて、その両面が同じ着磁力で多極着磁され
ている場合(イ)と、着磁ヨークを可撓性マグネット2
の片面にのみ当てて両面多極着磁した場合(ロ)とに分
けて測定した。表2に示す(ロ)において、着磁力は、
着磁ヨークを当てる側、すなわち面構造体側A′で大き
く、着磁ヨークを当てない側、すなわち、電波吸収体6
側B′で小さい。また、表2に示す(イ)は、電波暗箱
を構成する面構造体(背面鋼板)側Aと電波反射用金属
箔3(背面鋼箔)で裏打ちされた電波吸収体4側Bとで
測定した。さらに、表2に示す(イ)は、電波反射用金
属箔3(背面鋼箔)を裏打ちした電波吸収体4のない場
合と、上記面構造体となる強磁性体金属板1(背面鋼
板)のない場合をそれぞれ測定した。
【0037】表2に示す(ロ)は、電波暗箱を構成する
面構造体側(背面鋼板)A′と電波反射用金属箔5(背
面鋼箔)で裏打ちされた電波吸収体4および電波吸収体
6の内、電波吸収体6側B′とで測定した。また、表2
に示す(ロ)は、電波反射用金属箔5(背面鋼箔)を裏
打ちした電波吸収体6のない場合と、上記面構造体とな
る強磁性体金属板1(背面鋼板)のない場合をそれぞれ
測定した。表2からも判るように、可撓性マグネット2
の磁気吸着力は、磁束が閉磁路を構成するように、背面
鋼箔あるいは背面鋼板のある場合の方が強い。また、上
記磁気吸着力は、背面鋼箔あるいは背面鋼板のない場
合、表2に示すように、着磁の方法あるいは測定場所に
よって異なる結果が得られた。
【0038】(2) 電波吸収体貼り替え所要時間の測定
【表3】 表3は実施例1と実施例2における下記の作業を行なっ
た際の所要時間である。 表3の結果は、実施例1につ
いて、男子1人の作業で既に貼付けている電波吸収体4
を取り除いた後、再び電波吸収体4を面構造体に貼付け
た場合の所要時間を3回繰り返し測定し、その平均値を
求めたものである。表3の他の結果は、実施例2につい
て、男子1人の作業で既に貼付けている電波吸収体4お
よび電波吸収体6を取り除き、この電波吸収体4、6の
表裏をひっくり返した後、再び貼付けた場合の所要時間
を3回繰り返し測定し、その平均値を求めたものであ
る。
【0039】以上、本実施例を詳述したが、前記本実施
例に限定されるものではない。そして、特許請求の範囲
に記載された本発明を逸脱することがなければ、種々の
設計変更を行なうことが可能である。たとえば、実施例
において、電波反射用金属は、箔として説明したが、蒸
着等周知の手段によって形成された膜とすることもでき
る。また、特許請求の範囲における「箔」という意味も
当然「膜」も含まれる。また、実施例において、可撓性
マグネットは、多極着磁を全面に施しているが、全面に
施す必要はない。たとえば、電波吸収体の周囲には、着
磁されていない数ミリの領域を設けることができる。こ
のような電波吸収体は、施工時に互いに接する領域にお
いて、反発し合わないため、施工がし易いと共に、各電
波吸収体の間に隙間ができないという利点を有する。
【0040】さらに、可撓性マグネットは、その一部に
のみ着磁を施すこともできる。また、可撓性マグネット
は、必要に応じて、電波反射用金属箔の周囲、あるいは
複数箇所に分散して設けることによって、使用目的に合
った着磁力を得ることができる。たとえば、複数の電波
吸収体が電波暗箱の内側に貼り付けられているとする。
この場合、複数の電波吸収体は、同じ配置で着磁されて
いるが、施工時に向きを変えると良い。すなわち、複数
の電波吸収体は、隣合った位置、および上下位置でそれ
ぞれN極とS極とが対峙するように配置される。このよ
うな複数の電波吸収体の配置は、各電波吸収体の接する
領域で、着磁された磁極が互いに引合い、隙間なく施工
できる。このような可撓性マグネットの着磁方法は、特
に、可撓性マグネット、電波吸収体、および電波反射用
金属箔を所定の大きさに分割した際に効果的である。
【0041】さらに、電波暗箱を構成する面構造体は、
絶縁部材とすることができる。この場合、可撓性マグネ
ットは、上記面構造体の内側または外側に接着剤によっ
て貼付けられる。厚い絶縁部材の場合、可撓性マグネッ
トは、面構造体の内側に接着剤で貼付ける必要がある。
しかし、可撓性マグネットの着磁力が強く、かつ薄い面
構造体の場合、可撓性マグネットは、面構造体の外側に
貼付けることができる。
【0042】
【発明の効果】本発明によれば、電波反射用金属箔で裏
打ちされた電波吸収体と電波暗箱を構成する強磁性体金
属板とが可撓性マグネットの磁気吸着力で貼付けること
により、電波吸収性能を低下させることなく、施工の手
間と時間を要しないで、電波吸収体の貼り替えを可能と
して、狭帯域用電波暗箱の周波数帯域の変更を容易にす
ることができる。本発明によれば、電波暗箱の各面を構
成する面構造体を強磁性体金属板とする場合、面構造体
と、両面多極着磁を施した可撓性マグネットと、強磁性
体金属板または磁性電波吸収体との間で閉磁路を形成す
るので、可撓性マグネットの磁力を効率良く利用でき、
強力な磁気吸着力を得ることができる。
【0043】本発明によれば、可撓性マグネットの着磁
力を利用しているため、長期間の経年変化がなく、電波
暗箱を構成する面構造体に対して、貼付けと剥離とを繰
り返し行なっても、磁気吸着力を低下させることがな
い。本発明によれば、性能評価測定を行なうために、目
的電波の周波数に合った電波吸収体を前記面構造体に貼
る作業は、可撓性マグネットを使用しているため、特殊
技能者または熟練者を必要としない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例で、両面多極着磁を施した可撓
性マグネットを用いた電波吸収体を説明するための図で
ある。
【図2】本発明の実施例で、図1における電波吸収体の
構成図である。
【図3】本発明の実施例で、異なる周波数の電波を吸収
する電波吸収体を説明するための図である。
【図4】本発明の実施例で、図3に示す電波吸収体を可
撓性マグネットの磁気吸着力によって強磁性体に貼付け
て一体とした状態を説明するための図である。
【図5】本発明の実施例で、図4と異なる使用態様を説
明するための図である。
【図6】図2を拡大したもので、多極着磁を施した可撓
性マグネットの磁気回路が閉磁路になっていることを説
明する図である。
【図7】図4を拡大したもので、多極着磁を施した可撓
性マグネットの磁気回路が閉磁路になっていることを説
明する図である。
【図8】本発明の実施例で、両面多極着磁が施された可
撓性マグネットの外観を示す図である。
【図9】本発明の実施例で、可撓性マグネットが片面着
磁されている例を説明するための図である。
【図10】本発明の実施例で、片面着磁された可撓性マ
グネットによって電波吸収体を一体とした状態を説明す
るための図である。
【図11】本発明の実施例で、異なる周波数の電波を吸
収する電波吸収体を説明するための図である。
【図12】本発明の実施例で、図11に示す電波吸収体
を強磁性体に取り付けて一体とした状態を説明するため
の図である。
【図13】図12と異なる使用態様を説明するための図
である。
【図14】図9ないし図13に使用される片面多極着磁
された可撓性マグネットを説明するための図である。
【図15】電波暗箱の例を説明するための図である。
【図16】図15におけるa−a′断面図で、本実施例
の電波吸収体が貼られた電波暗箱を説明するための図で
ある。
【図17】図15におけるa−a′断面図で、図16に
示す電波暗箱と異なる例を説明するための図である。
【図18】本実施例の電波暗箱を使用して、アンテナの
送受信に対する性能評価測定を行なう例を説明するため
の図である。
【図19】本実施例の電波暗箱を使用して、通信機から
発射された電波をアンテナによって受信する例を説明す
るための図である。
【図20】本実施例の電波暗箱を使用して、アンテナか
ら発射された電波を通信機によって受信する例を説明す
るための図である。
【図21】従来の電波暗箱における電波吸収体の構成例
を説明するための図である。
【図22】整合型電波吸収体の動作原理を説明するため
の図である。
【図23】図21に示された電波吸収体が貼付けられた
従来の電波暗箱の断面図を示す。
【符号の説明】
1・・・強磁性体金属板 2・・・両面多極着磁を施した可撓性マグネット 3・・・電波反射用金属箔 4・・・電波吸収体 5・・・アルミニウム箔 6・・・4と異なる電波吸収体 7・・・非磁性体金属板 8・・・片面多極着磁を施した可撓性マグネット A・・・送信アンテナ B・・・受信アンテナ C・・・送信機 D・・・受信アンテナ E・・・送信アンテナ F・・・受信機 G・・・電波 H・・・電波 I・・・直接波(電波) a・・・入射波 b・・・表面反射波 b′・・第2次反射波

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電子機器の性能評価測定を行なう電波暗
    箱において、 強磁性体からなる金属板で構成されると共に、前記電子
    機器を出し入れできる密閉箱と、 当該密閉箱の内面に脱着自在に貼付けられる多極着磁を
    施した可撓性マグネットと、 当該可撓性マグネット上に磁気吸着力によって脱着自在
    に貼付けられる強磁性体からなる電波反射用金属箔で裏
    打ちされた電波吸収体と、 が順次積層されていることを特徴とする電波暗箱。
  2. 【請求項2】 電子機器の性能評価測定を行なう電波暗
    箱において、 非磁性体からなる金属板で構成されると共に、前記電子
    機器を出し入れできる密閉箱と、 前記密閉箱の内面に接着剤によって貼付けられると共
    に、多極着磁を施した可撓性マグネットと、 当該可撓性マグネット上に磁気吸着力によって脱着自在
    に貼付けられる強磁性体からなる電波反射用金属箔で裏
    打ちされた電波吸収体と、 が順次積層されていることを特徴とする電波暗箱。
  3. 【請求項3】 電子機器の性能評価測定を行なう電波暗
    箱において、 絶縁部材で構成されると共に、前記電子機器を出し入れ
    できる密閉箱と、 当該密閉箱の内側に接着剤によって貼付けられると共
    に、多極着磁を施した可撓性マグネットと、 当該可撓性マグネット上に磁気吸着力によって脱着自在
    に貼付けられる強磁性体からなる電波反射用金属箔で裏
    打ちされた電波吸収体と、 が順次積層されていることを特徴とする電波暗箱。
  4. 【請求項4】 電子機器の性能評価測定を行なう電波暗
    箱において、 強磁性体からなる金属板で構成されると共に、前記電子
    機器を出し入れできる密閉箱と、 当該密閉箱の内側における一部に磁気吸着力と接着剤と
    のうち少なくとも一つによって貼付けられた多極着磁を
    施した可撓性マグネットと、 当該可撓性マグネット上に磁気吸着力によって脱着自在
    に貼付けられる電波反射用金属箔で裏打ちされた電波吸
    収体と、 が順次積層されていることを特徴とする電波暗箱。
  5. 【請求項5】 前記電波反射用金属箔で裏打ちされた電
    波吸収体は、異なる周波数の電波を吸収する電波吸収体
    が強磁性体からなる電波反射用金属箔を介して両側に貼
    合せられていることを特徴とする請求項1ないし請求項
    4記載の電波暗箱。
  6. 【請求項6】 前記電波反射用金属箔で裏打ちされた電
    波吸収体は、異なる周波数の電波を吸収する電波吸収体
    が非磁性体からなる電波反射用金属箔を介して両側に貼
    合せられていることを特徴とする請求項1ないし請求項
    4記載の電波暗箱。
  7. 【請求項7】 可撓性マグネットは、片面または両面が
    多極着磁されていることを特徴とする請求項1ないし請
    求項4記載の電波暗箱。
  8. 【請求項8】 前記可撓性マグネットは、片面が多極着
    磁されていると共に、絶縁部材で構成される密閉箱の外
    側に接着剤によって貼付けられていることを特徴とする
    請求項3記載の電波暗箱。
JP15820294A 1994-06-17 1994-06-17 電波暗箱 Pending JPH088579A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002539431A (ja) * 1999-03-10 2002-11-19 エス.エヌ.エール.ルールマン 内蔵エンコーダを有する封止ガスケットを形成する予備組立済アセンブリ及び該アセンブリを備えるベアリング
JP2010226429A (ja) * 2009-03-24 2010-10-07 Audio Technica Corp バウンダリーマイクロホン

Cited By (3)

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JP2002539431A (ja) * 1999-03-10 2002-11-19 エス.エヌ.エール.ルールマン 内蔵エンコーダを有する封止ガスケットを形成する予備組立済アセンブリ及び該アセンブリを備えるベアリング
JP4979850B2 (ja) * 1999-03-10 2012-07-18 エヌテエヌ−エス.エヌ.エール.ルルモン 内蔵エンコーダを有する封止ガスケットを形成する予備組立済アセンブリ及び該アセンブリを備えるベアリング
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