JPH0885497A - 重量物の位置決め装置 - Google Patents

重量物の位置決め装置

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JPH0885497A
JPH0885497A JP6221670A JP22167094A JPH0885497A JP H0885497 A JPH0885497 A JP H0885497A JP 6221670 A JP6221670 A JP 6221670A JP 22167094 A JP22167094 A JP 22167094A JP H0885497 A JPH0885497 A JP H0885497A
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JP
Japan
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radome
heavy object
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positioning device
attached
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JP6221670A
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Inventor
Keiji Koda
慶治 幸田
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OMORI SEIKOUKI KK
OOMORI SEIKOUKI KK
Original Assignee
OMORI SEIKOUKI KK
OOMORI SEIKOUKI KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 表面に凹凸のない重量物の支持体への位置決
めを容易にするとともに、作業性の向上を図り、かつ重
量物等の損傷を防止する。 【構成】 重量物であるレドーム2に固着した補助フレ
ーム11の下向きの案内突起12、13を、支持体であ
る台車等に取付けた受体16の案内孔22a、23aへ
落とし込むことにより、案内突起12、13が、案内孔
22a、23aの傾斜案内面22b、23bに摺接して
案内され、レドーム2は台車等に容易に位置決めされ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、表面に凹凸がなく、把
持しにくい重量物を支持体へ位置決めするための装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、航空機の先端部であるレドームを
機体本体より切り離しを行い、修作業の後、その後機体
本体へ再び取付けるには、例えば図11及び図12に示
すようにして行われていた。
【0003】すなわち、機体本体(1)に蝶番(3)をもっ
て枢着されたレドーム(2)を開放した後、レドーム(2)
の後面(2a)に形成されたボルト孔(4a)を利用して、ボル
ト(4)により吊り環(5)(5)をレドーム(2)に固着し、
さらにレドーム(2)の先端部分に網付きスリング(6)を
巻着する。
【0004】この吊り環(5)(5)及び網付きスリング
(6)は、吊り下げ索条(7)(7)を介して、上方の吊り金
具(8)に連結されている。
【0005】この吊り金具(8)の重心位置に設けた挿通
孔(8a)には、引き上げ索条(9)が挿通され、この引き上
げ索条(9)は、上方のクレーン(図示略)のかぎ部に係止
されている。
【0006】クレーンにより吊り金具(8)を引き上げ、
吊り下げ索条(7)(7)を緊張させた後、蝶番(3)の一方
の蝶番片(3a)とレドーム(2)に突設された連結片(3b)と
を連結しているボルト及びナット(図3の(3d)及び(3h)
参照)を抜き取ることにより、レドーム(2)と機体本体
(1)を完全に分離し、クレーンによりレドーム(2)を修
理台(10)へ運ぶ。
【0007】修理台(10)の上面には、レドーム(2)の表
面形状と合致する凹状の載置部(10a)が設けられてお
り、クレーンにより、この載置部(10a)にレドーム(2)
を適正に載置する。
【0008】また補修の便宜上、載置部(10a)において
レドーム(2)を回転させることがあるが、この際には、
吊り環(5)(5)及び網付きスリング(6)をレドーム(2)
より取り外した後、手作業により、レドーム(2)を持ち
上げて回転させる。
【0009】レドーム(2)の補修が終了すれば、再びク
レーンにより、レドーム(2)を機体本体(1)の前方へ運
搬し、レドーム(2)と機体本体(1)を蝶着するため、蝶
番片(3a)とレドーム(2)側の連結片(3b)双方の挿通孔
(図3の(3g)(3f)参照)を整合させる。この際のピッチン
グ及びローリング等の微妙な調整は、複数の作業者が手
作業により慎重に行わなければならない。
【0010】挿通孔同士を整合した後、ボルトとナット
により蝶番片(3a)と連結片(3b)を連結し、レドーム(2)
と機体本体(1)の蝶着を完了する。
【0011】この後、レドーム(2)から吊り環(5)(5)
及び網付きスリング(6)を取り外し、蝶番(3)により、
レドーム(2)を機体本体(1)へ閉塞する。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】レドーム(2)は高価で
あるとともに、その性質上、僅かな損傷をも極力避ける
必要があり、また蝶番(3)及びその連結片(3b)等を損傷
すると、その修理が面倒である。
【0013】また、上述した従来技術によるレドーム
(2)の修理台(10)への載置、および修理台(10)における
回転作業は、困難であるとともに、多数の人手を必要と
し非効率であるばかりでなく、細心の注意を払ったにも
拘らず、レドーム(2)を修理台(10)の不適当な位置に載
置したり、レドーム(2)を回転する際に修理台(10)との
間に摩擦を生じさせ、レドーム(2)の補修済箇所を傷つ
けることがあった。
【0014】また、補修後における蝶番片(3a)と連結片
(3b)双方の挿通孔を整合させる作業は、レドーム(2)が
クレーンにより宙吊りとなっているため姿勢が安定せ
ず、非常に困難であった。
【0015】さらに、蝶番(3)は、地上静止状態でレド
ーム(2)を支えて開閉するだけの強度しか持っていない
ため、例えば、上下の連結用のボルトの一方を装着し終
えた状態で、レドーム(2)にわずかの傾きやねじれが生
じただけで、蝶番(3)等が簡単に損傷することがしばし
ばあった。
【0016】本発明は、従来の技術が有する上記のよう
な問題点に鑑み、レドーム等、表面に凹凸のない重量物
を取り扱う際の作業効率を向上させ、さらには、作業時
における重量物の損傷をも防止しうるようにした重量物
の位置決め装置を提供することを目的としている。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明によると、上記課
題は、次のようにして解決される。 (1)一端に取付面を有する重量物を支持体に位置決めす
る装置であって、重量物の取付面に着脱可能として取付
けた補助フレームに、下向きの複数の案内突状又は案内
孔を設け、かつ重量物を取り付けようとする支持体に取
付けた受体に、前記案内突起が嵌合しうる案内孔又は前
記案内孔に嵌合しうる上向きの案内突起を設け、前記案
内突起と案内孔との少なくともいずれか一方に、芯出し
用の傾斜案内面を設ける。
【0018】(2)上記(1)項において、複数の案内突起
のうちの1つを、他の案内突起より長いものとする。
【0019】(3)上記(1)又は(2)項において、支持体
を台車とし、受体を、台車に立設した垂直枠の側面に取
付ける。
【0020】(4)上記(3)項において、受体を、垂直枠
に回転可能として取付ける。
【0021】(5)上記(1)又は(2)項において、支持体
である航空機等の機体の前端部に、重量物であるレドー
ムを蝶着する際に用いる重量物の位置決め装置であっ
て、機体の前面に、適宜の開き角度をなす2つの取付面
を有する角度保持枠の一方の取付面を固着し、かつ他方
の取付面に受体を固着する。
【0022】(6)上記(5)項において、レドームにおけ
る蝶番を取付けようとする部分と対応する補助フレーム
及び受体の部分に、凹所を設ける。
【0023】(7)上記(1)〜(6)項のいずれかにおい
て、案内突起及び案内孔に、それらを嵌合したときに整
合するようにした横孔を穿設し、この横孔に、抜け止め
ピンを嵌合する。
【0024】(8)上記(1)〜(7)項のいずれかにおい
て、補助フレームに、吊り下げ用の索条を係止するため
の耳片を設ける。
【0025】
【作用】重量物に補助フレームを固着し、かつ支持体に
受体を取付けた後、補助フレームの下向きの案内突起あ
るいは案内孔を、受体の案内孔あるいは上向きの案内突
起へ落とし込めば、案内突起或いは案内孔の傾斜案内面
と、案内孔或いは案内突起が当接し、案内突起が案内孔
の奥部へ導かれ、重量物は支持体へ容易に位置決めされ
る。
【0026】
【実施例】以下、本発明の一実施例を、図1〜図10を
参照して説明する。本実施例は、重量物であるレドーム
(2)を、支持体である機体本体(1)より取り外した後、
内外面の補修のため台車(14)へ運搬し、さらに補修を終
えたレドーム(2)を機体本体(1)へ取り付ける際に用い
る位置決め装置として具体化してある。なお、前記した
従来例と同様の部材には同じ符号を付し、その詳細な説
明は省略する。
【0027】図1は、レドーム(2)を蝶番(3)により機
体本体(1)から開放した後、レドーム(2)の後端面(2a)
に、本願発明の補助フレーム(11)を、後端面(2a)のボル
ト孔(図示略)を利用して、ボルト(4)により固着し、前
述した従来の技術と同様、クレーン(図示略)により、レ
ドーム(2)を引き上げようとしている状態を示すもので
ある。
【0028】このとき、レドーム(2)後部側の吊り下げ
索条(7)は、図2に示す補助フレーム(11)の上部両側に
設けられた耳片(11a)(11a)の挿通孔(11b)(11b)に挿通さ
れている。
【0029】図2に示すように、補助フレーム(11)は、
レドーム(2)の断面とほぼ整合する環状となっている。
レドーム(2)へ固着した際に、レドーム(2)の連結部(3
b)を避けるため、この部分と整合する箇所は切り欠かれ
ており、その切り欠いた部分には、連結部(3b)を避ける
ように内方へ凹入する架橋片(11c)が接続され、補助フ
レーム(11)を閉じるとともに、連結部(3b)を露出させる
ための凹所(11d)が形成されている。
【0030】この補助フレーム(11)の表面上部の2箇所
には、下方に向かうにつれて幅が狭くなる逆台形状の楔
(案内突起)(12)(12)が、同じく下部中央の1箇所には、
楔(12)(12)より長めである下向きの係合ピン(案内突起)
(13)が、それぞれ設けられている。この係合ピン(13)の
上部には、下方に向かうにつれて小径となるテーパ状の
傾斜案内面(13a)が形成され、下部は単なる円柱部(13b)
となっている。
【0031】レドーム(2)の補修のため、レドーム(2)
を修理台へ運ぶには、図1の状態で、蝶番(3)による機
体本体(1)とレドーム(2)の連結を解除し、機体本体
(1)とレドーム(2)とを完全に切り離す必要がある。
【0032】このとき、図1に示すように、吊り金具
(8)に、ピッチング角調整つまみ(8b)を回転させること
により、吊り金具(8)に対して、そのほぼ中央上部に設
けた三角形の吊り下げ片(8c)の右端を相対的に昇降させ
たり、又は左右方向に摺動させたりすることにより、レ
ドーム(2)のピッチング角を調整する手段(その具体的
構造は図示略)を設けておき、つまみ(8b)により、ピッ
チング角を、台車(14)に取付け易い角度となるように調
整するのがよい。
【0033】蝶番(3)は、図3に示すように、レドーム
(2)の後端面(2a)および機体(1)の前端面(1a)より突設
した連結片(3b)(3c)に、上下1対のボルト(3b)をもって
一側端が枢着された1対の蝶番片(3a)(3a)の他側端同士
を、上下1対の軸(3e)(3e)をもって互いに枢着したもの
よりなっている。(3f)は、連結片(3b)に穿設されたボル
ト(3d)用の挿通孔、(3g)は、蝶番片(3a)に穿設されたボ
ルト(3d)用の挿通孔(3h)は、ボルト(3d)の先端部に蝶着
したナットである。
【0034】機体(1)とレドーム(2)の連結を解除する
には、機体本体(1)側の連結片(3c)(3c)或いはレドーム
(2)側の連結片(3b)(3b)に挿通されたボルト(3d)を抜き
取ればよいが、本実施例においては、レドーム(2)側の
連結片(3b)(3b)のボルト(3d)を抜き取るようにしてあ
る。
【0035】連結を解除し、機体(1)とレドーム(2)を
完全に切り離した後、クレーンにより、レドーム(2)を
台車(支持体)(14)へ運搬する。
【0036】図4に示すように、台車(14)は、キャスタ
ー(15)を介して床面に載置されており、台車(14)の後端
部には、方形枠状の垂直枠(17)が立設されている。この
垂直枠(17)の前面には、レドーム(2)の径とほぼ同じ径
を有する円環状の回転環(18)が、前後方向を向くほぼ水
平な軸線(18a)まわりに回転可能として装着され、この
この回転環(18)の前面には、受体(16)が同心状に固着さ
れている。台車(14)の後部両側には、台車(14)を床面に
静止させるためのストッパ(19)が、また前端両側部に
は、台車(14)の移動時に使用する把手(20)が設けられて
いる。
【0037】図示は省略したが、垂直枠(17)には、回転
環(18)の軸回りの回動を阻止するロック手段が設けられ
ている。
【0038】受体(16)は、前述した補助フレーム(11)と
作用するものであり、図2に示す通り、その形状は、補
助フレーム(11)とほぼ同形の環状であるが、補助フレー
ム(11)と同様、レドーム(2)の連結片(3b)を避けるため
の凹所(16a)が設けられている。さらに、この受体(16)
の前面には、補助フレーム(11)の楔(12)(12)と嵌合する
2つのソケット(22)(22)と、補助フレーム(11)のピン(1
3)と嵌合するピン受け(23)とが、それぞれ設けられてい
る。
【0039】ソケット(22)(22)には、図5及び図6に示
すように、楔(12)(12)と嵌合するためのソケット孔(案
内孔)(22a)(22a)が設けられている。このソケット孔(22
a)(22a)の側面は、下部が上部より幅狭な傾斜案内面(22
b)となっている。
【0040】楔(12)(12)及びソケット孔(22a)(22a)の側
部には、両者が嵌合した際に整合する横孔(12a)(22c)が
穿設されている。
【0041】また図7および図8に示すように、ピン受
け(23)には、円錐状の傾斜案内面(23b)と、この傾斜案
内面(23b)の下端部に連設された円孔(23c)とからなる嵌
合孔(案内孔)(23a)が穿設されている。
【0042】レドーム(2)を台車(14)へ取り付けるに
は、ロック手段により回転環(18)を予め定めた中立位置
で固定し、レドーム(2)に固着した補助フレーム(11)
と、台車(14)に固着した受体(16)とが互いに向かい合う
ように、クレーンにより近ずけた後、ピッチング角調整
つまみ(8b)を用いて傾き角を大凡合わせ、補助フレーム
(11)のピン(13)及び楔(12)(12)を、受体(21)のピン受け
(23)及びソケット(22)(22)へ嵌合させる。
【0043】ピン(13)と楔(12)(12)を、それぞれピン受
け(23)及びソケット(22)(22)と嵌合させるには、ピン(1
3)と楔(12)(12)を、ピン受け(23)の嵌合孔(23a)(23a)及
びソケット(22)(22)のソケット孔(22a)(22a)の上方に整
合させた後、下方へ落とし込めばよい。このとき、ま
ず、楔(12)(12)より長めであるピン(13)を先に、ピン受
け(23)の嵌合孔(23a)に嵌入する。
【0044】嵌合孔(23a)に嵌入したピン(13)は、嵌合
孔(23a)における傾斜案内面(23b)と摺接し、この傾斜案
内面(23b)の傾斜に導かれて、さらに下方へ向かう。
【0045】ピン(13)の下端部が、嵌合孔(23a)の傾斜
案内面(23b)を通過している途中で、ピン(13)より短め
である楔(12)(12)が、ようやくソケット孔(22a)(22a)に
嵌入し始める。
【0046】楔(12)(12)の下端部も、ソケット孔(22a)
(22a)における傾斜案内面(22b)(22b)により下方へ導か
れ、ピン(13)及び楔(12)(12)と、ピン受け(23)及びソケ
ット(22)(22)との嵌合が前後して完了し、レドーム(2)
は台車(14)に位置決めされる。
【0047】このように、ピン(13)及び楔(12)(12)の下
部を、ともに上部より細くし、さらに、楔(12)(12)、ピ
ン(13)、ピン受け(23)及びソケット(22)(22)の全てに傾
斜案内面(12b)(12b)(13a)(22b)(22b)(23b)(23b)を設け
たので、ピン(13)及び楔(12)(12)と、ピン受け(23)の嵌
合孔(23a)及びソケット(22)(22)のソケット孔(22a)(22
a)とをそれほど正確に位置合せしなくても、それらは円
滑に嵌合され、最終的に正確に位置決めされる。
【0048】本実施例においては、ピン(13)とピン受け
(23)の両方に傾斜案内面(23b)を設けたが、そのいずれ
か一方のみに傾斜案内面を設けても、同様の作用を奏す
ることができる。
【0049】また、レドーム(2)を台車(14)に取り付け
た後、補修の便宜上、例えばレドーム(2)の下面の補修
を行う場合には、ロック手段を解除して、回転環(18)、
受体(16)、及びレドーム(2)等を一体として回転させ、
レドーム(2)の下面を、作業しやすいように上方に移動
させればよい。
【0050】このとき、前述した楔(12)(12)とソケット
(22)(22)の横孔(12a)(22c)に、楔(12)(12)の抜け止めを
行う抜け止めピン(24)を挿通しておけば、楔(12)(12)が
ソケット(22)(22)より抜け出すことは絶対にないので、
回転装置(16)によりレドーム(2)を回転させても、レド
ーム(2)が落下することはなく安全である。
【0051】図5及び図6に示すように、抜け止めピン
(24)は、その一端に設けたプッシュボタン(24a)を押す
と、他端部外周に設けた複数の突起(24b)が内方に没入
し、プッシュボタン(24a)から手を離すと、各突起(24b)
が、内部に設けたばね(図示略)により、放射状に突出す
るようにしたものとするのがよい。(24c)は、抜け止め
ピン(24)の一端部に横向きに貫設した棒状の取手であ
る。
【0052】楔(12)(12)とソケット(22)(22)が嵌合した
状態で、横孔(12a)(22c)に抜け止めピン(24)を挿通する
には、プッシュボタン(24a)を押して、突起(24b)(24b)
を抜け止めピン(24)内に没入させ、抜け止めピン(24)を
横孔(12a)(22c)に貫通し、その後、プッシュボタン(24
a)を離せば、突起(24b)(24b)は抜け止めピン(24)より突
出し、抜け止めピン(24)が横孔(12a)(22c)より抜き出る
のが防止される。
【0053】最後に、レドーム(2)の補修を終えた後、
レドーム(2)を機体本体(1)に取り付けるには、レドー
ム(2)を台車(14)から機体本体(1)へ運搬する前に、ま
ず機体本体(1)の前端面(1a)に、図9に示す角度保持枠
(25)をボルト(26)により固着する。
【0054】角度保持枠(25)は、機体本体(1)の前端面
(1a)に固着する第1取付材(25a)と、この第1取付材(25
a)の一端より適宜の開き角度をもって延出する第2取付
材(25b)と、さらに両取付材(25a)(25b)を補強するため
の補強材(25c)とからなり、平面視においてほぼ三角形
をなしている。
【0055】第2取付材(25b)には、ボルト(図示略)に
より、上記と同様の受体(16)が取付けられ、受体(16)
は、機体本体(1)の前端面(1a)に対し、適宜の開き角度
で位置決めされ、かつ第2取付材(25b)の一側部には、
補助フレーム(11)及び受体(16)と同様に、レドーム(2)
の連結片(3b)を避けるための凹所(25d)が設けられてい
る。
【0056】上述したように、機体本体(1)の前端面(1
a)に角度保持枠(25)を取り付けた後、補助フレーム(11)
を取り付けたままのレドーム(2)を、クレーンにより台
車(14)から機体本体(1)の前方に運搬し、その後、レド
ーム(2)を台車(14)に位置決めしたのと同じ要領で、レ
ドーム(2)を機体本体(1)に位置決めする(図10参
照)。
【0057】この後、蝶番片(3a)とレドーム(2)の連結
片(3b)の挿通孔(3g)(3f)同士を整合させるが、レドーム
(2)は機体本体(1)の前方に位置決めされているので、
この整合を容易におこなうことができる。
【0058】挿通孔(3f)(3g)同士が整合されれば、それ
らにボルト(3d)を挿通し、ナット(3g)を締着して、機体
本体(1)とレドーム(2)を簡単に連結することができ
る。この後、レドーム(2)を機体本体(1)に閉塞すれ
ば、一連の作業が完了する。
【0059】本実施例においては、重量物をレドーム
(2)、支持体を航空機の機体本体(1)及び台車(14)とし
たが、重量物および支持体はこれらに限られることはな
く、多種多様の重量物および支持体に用いることが可能
である。また、補助フレーム(11)や受体(16)の形状等
は、必要に応じて変更することができる。
【0060】
【発明の効果】本発明によると、次のような効果を奏す
ることができる。 (a)請求項1のような構成とすれば、表面に凹凸がな
く、把持しにくい重量物を、支持体に簡単かつ迅速に位
置決めすることができるとともに、重量物や支持体に損
傷を与えるおそれが少ない。
【0061】(b)請求項2のような構成とすれば、始め
に長い案内突起のみを案内孔に嵌入することにより、重
量物の位置決めをさらに容易に行うことができる。
【0062】(c)請求項3のような構成とすれば、重量
物を台車に簡単に位置決めし、重量物を楽に運搬するこ
とができる。
【0063】(d)請求項4のような構成とすれば、台車
に位置決めした重量物を容易に回転させることができ、
重量物の点検や補修に便利である。
【0064】(e)請求項5及び6のような構成とすれ
ば、重量物であるレドームを支持体である機体本体に対
して、適宜の開き角度をもって容易に位置決めすること
ができ、その連結作業を容易に行なうことができる。
【0065】(f)請求項7のような構成とすれば、重量
物を支持体に位置決めした後、どのような姿勢にして
も、重量物を支持体に位置決めしたまま維持することが
でき、重量物が支持体から脱落するのを防止することが
できる。
【0066】(g)請求項8のような構成とすれば、重量
物をクレーン等により吊り上げる際に便利である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の補助フレームを、重量物で
ある航空機のレドームに取付けた状態を示す正面図であ
る。
【図2】本発明の一実施例の分解斜視図である。
【図3】機体本体とレドームを連結する蝶番の拡大正面
図である。
【図4】レドームを台車に位置決めした状態を示す側面
図である。
【図5】楔とソケットを嵌合した状態を示す拡大縦断正
面図である。
【図6】図5のVI−VI線断面図である。
【図7】ピンとピン受けを嵌合した状態を示す拡大縦断
正面図である。
【図8】図7のVIII−VIII線断面図である。
【図9】受体を角度保持枠に固着した状態を示す斜視図
である。
【図10】レドームの機体本体への位置決め作業を示す
斜視図である。
【図11】従来の技術によるレドームの機体本体からの
取り外し作業を示す斜視図である。
【図12】従来の技術によるレドームを修理台へ載置し
た状態を示す斜視図である。
【符号の説明】
(1)機体本体(支持体) (1a)機体本体の前面 (2)レドーム (2a)レドームの後面 (3)蝶番 (3a)蝶番片 (3b)(3c)連結片 (3d)ボルト (3e)軸 (3f)(3g)挿通孔 (3h)ナット (4)ボルト (4a)ボルト孔 (5)吊り環 (6)網付きスリング (7)吊り下げ索条 (8)吊り金具 (8a)挿通孔 (9)引き上げ索条 (10)修理台 (10a)載置部 (11)補助フレーム (11a)耳片 (11b)挿通孔 (11c)架橋片 (11d)凹所 (12)楔(案内突起) (12a)横孔 (12b)傾斜案内面 (13)係合ピン(案内突起) (13a)傾斜案内面 (13b)円柱部 (14)台車(支持体) (15)キャスター (16)受体 (16a)凹所 (17)垂直枠 (18)回転環 (18a)軸線 (19)ストッパ (20)把手 (22)ソケット (22a)ソケット孔(案内孔) (22b)傾斜案内面 (22c)横孔 (23)ピン受け (23a)嵌合孔(案内孔) (23b)傾斜案内面 (23c)円孔 (24)抜け止めピン (24a)プッシュボタン (24b)突起 (24c)取手 (25)角度保持枠 (25a)第1取付材 (25b)第2取付材 (25c)補強材 (25d)凹所 (26)ボルト

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一端に取付面を有する重量物を支持体に
    位置決めする装置であって、 重量物の取付面に着脱可能として取付けた補助フレーム
    に、下向きの複数の案内突起又は案内孔を設け、かつ重
    量物を取り付けようとする支持体に取付けた受体に、前
    記案内突起が嵌合しうる案内孔又は前記案内孔に嵌合し
    うる上向きの案内突起を設け、前記案内突起と案内孔と
    の少なくともいずれか一方に、芯出し用の傾斜案内面を
    設けたことを特徴とする重量物の位置決め装置。
  2. 【請求項2】 複数の案内突起のうちの1つを、他の案
    内突起より長いものとした請求項1記載の重量物の位置
    決め装置。
  3. 【請求項3】 支持体を台車とし、受体を、台車に立設
    した垂直枠の前面に取付けた請求項1または2記載の重
    量物の位置決め装置。
  4. 【請求項4】 受体を、垂直枠に回転可能として取付け
    た請求項3記載の重量物の位置決め装置。
  5. 【請求項5】 支持体である航空機等の機体の前端部
    に、重量物であるレドームを蝶着する際に用いる重量物
    の位置決め装置であって、機体の前面に、適宜の開き角
    度をなす2つの取付面を有する角度保持枠の一方の取付
    面を固着し、かつ他方の取付面に、受体を固着したこと
    を特徴とする請求項1または2記載の重量物の位置決め
    装置。
  6. 【請求項6】 レドームにおける蝶番を取付けようとす
    る部分と対応する補助フレーム及び受体の部分に、凹所
    を設けた請求項5記載の重量物の位置決め装置。
  7. 【請求項7】 案内突起及び案内孔に、それらを嵌合し
    たときに整合するようにした横孔を穿設し、この横孔
    に、抜け止めピンを嵌合した請求項1〜6のいずれかに
    記載の重量物の位置決め装置。
  8. 【請求項8】 補助フレームに、吊り下げ用の索条を係
    止するための耳片を設けた請求項1〜7のいずれかに記
    載の重量物の位置決め装置。
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