JPH0885466A - 電動式パワーステアリング装置 - Google Patents

電動式パワーステアリング装置

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Publication number
JPH0885466A
JPH0885466A JP22383894A JP22383894A JPH0885466A JP H0885466 A JPH0885466 A JP H0885466A JP 22383894 A JP22383894 A JP 22383894A JP 22383894 A JP22383894 A JP 22383894A JP H0885466 A JPH0885466 A JP H0885466A
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JP
Japan
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electric
resistors
resistor
brushes
electric motor
Prior art date
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Pending
Application number
JP22383894A
Other languages
English (en)
Inventor
Masahiro Kubota
正博 久保田
Moritsune Nakada
守恒 中田
Yuichi Fukuyama
雄一 福山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
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Publication date
Application filed by Nissan Motor Co Ltd filed Critical Nissan Motor Co Ltd
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Publication of JPH0885466A publication Critical patent/JPH0885466A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】最適かつ安定したアシストトルクを付与可能な
電動式パワーステアリング装置を提供することを目的と
している。 【構成】ピニオンシャフト4の外周に整流子12が同軸
に固定されている。その整流子本体12aの円周方向に
沿って、14個の電気抵抗体13a〜16cが所定間隔
をあけて配置され、4つの群を構成している。14個の
ブラシ17a〜21cが、ステアリングシャフト側に固
定され整流子12側に付勢されている。上記電気抵抗体
13a〜16cは群単位に、バッテリ22と電気モータ
9との間に並列に接続可能に配線されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電気モータによってア
シストトルクを付与する電動式パワーステアリング装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の電動式パワーステアリング装置と
しては、例えば、特公平5−15592号(特開昭61
−9371号)公報に記載されているものがある。これ
は、操舵入力軸と出力軸とが、撓み可能なトルク伝達手
段を介して同軸に連結している。
【0003】出力軸の外周面には鉄心をなす筒体が同軸
に固定され、該筒体の外周面に通電線が巻回されて回転
子巻線が形成されている。さらに、その回転子巻線と径
方向で対向する位置に所定間隔をあけて複数対の磁石が
配設されて、その磁石及び回転子巻線によって電気モー
タが構成され、もって、上記出力軸に回転トルクを付与
可能となっている。
【0004】また、上記出力軸の外周に円筒状の整流子
が同軸に固定されている。この整流子の本体は絶縁部材
で構成されると共に、その外周面における対称位置に一
対の抵抗体が設けられている。その抵抗体は、それぞれ
円周方向に沿って延設されることで円弧形状をしてい
て、その一対の抵抗体の端部の離隔距離が等しく設定さ
れている。即ち、整流子の外周面における一対の抵抗体
の端部間位置は絶縁状態となっている。
【0005】また、上記整流子と径方向で対向する位置
に一対のブラシが配置されている。各ブラシは、それぞ
れ入力軸側に支持されていると共に、バネによって該整
流子に向けて付勢されていて、入力軸と出力軸との間の
相対回動変位に追従して該整流子外周面を円周方向に摺
動可能となっている。そして、入力軸と出力軸との間に
相対回動変位が生じていない初期状態では、該ブラシ
は、一対の抵抗体端部間の絶縁部分に摺接した状態に設
定されている。
【0006】さらに、上記一対の抵抗体は上記回転子巻
線の端部に接続され、また、一つのブラシがバッテリ等
の電源の端子に接続されている。そして、車両が直進走
行状態等,ステアリングホィールが操舵されない状態で
は、ブラシは整流子における絶縁部分に摺接しているた
めに、電気モータを構成する回転子巻線にはモータ電流
が流れず、即ち、電気モータが駆動されずに出力軸にア
シストトルク(回転トルク)が付与されない。
【0007】または、ステアリングホィールを操舵した
が、転舵輪の路面抵抗が小さく、入力軸と出力軸との間
に入力される捩じれトルクが小さいときにも、該入力軸
と出力軸との間の相対回動変位が小さいので、ブラシが
抵抗体に接触することなく、出力軸にアシストトルク
(回転トルク)が付与されない。一方、低速運転等の状
態でステアリングホィールを操舵するなど、転舵輪の路
面抵抗が大きい場合には、操舵トルクが大きくなるので
入力軸と出力軸との間の相対回転変位が大きくなる。こ
れによって、ブラシは抵抗体に摺接し、該ブラシ及び抵
抗体を介して、バッテリから該回転子巻線にモータ電流
が流れて電流トルクが生じる。これによって、出力軸に
所定のアシストトルク(回転トルク)が付与されて、操
舵トルクが軽減される。
【0008】このとき、上記路面抵抗,即ち操舵トルク
の大きさに比例して入力軸と出力軸との間の相対回動変
位が大きくなると、その相対回動変位角の大きさに比例
してブラシと抵抗体との間の接触面積が増加し、該接触
面積に比例した電流を回転子巻線に供給可能となってい
る。これによって、操舵トルクの大きさにリニアに比例
したアシストトルクを出力軸に付与可能となっている。
即ち、操舵トルクが小さい状態ではアシストトルクが小
さく、該操舵トルクが大きくなるにつれてアシストトル
クが大きく付与されて、操舵力が軽減される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上記のような構成の電
動式パワーステアリング装置では、操舵トルクが増加
(減少)すると、ブラシと抵抗体との接触面積が増加
(減少)し、接触抵抗が小(大)になることを利用し
て、電気モータによるアシストトルクを増減するように
設定されている。
【0010】しかしながら、接触抵抗は、温度,湿度,
接触圧力等の変化によって変化して安定したトルク特性
が得られにくいという問題がある。またこのことは、操
舵トルクとアシストトルクの関係に対して微妙なチュー
ニングが実施し難いという問題もある。さらに、上記従
来の構成では、一対のブラシと電気抵抗体との間の摺接
によって電気モータへの通電が可能となっているが、ブ
ラシや抵抗体の摩耗やバネのへたり等によって接触不良
が発生したり、通電経路の断線が発生した場合には、電
気モータへのモータ電流の供給が不能となりアシストト
ルクが発生しなくなるという問題がある。
【0011】特に、車両旋回中等、アシストトルク発生
時に上記故障が発生すると、急激なアシストトルクの変
化・消失が生じる。本発明は、上記のような問題点に着
目してなされたもので、最適かつ安定したアシストトル
クを付与可能な電動式パワーステアリング装置を提供す
ることを目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の電動式パワーステアリング装置は、操舵入
力軸と出力軸とがトーションバーを介して同軸に接続さ
れると共に該出力軸に断続可能に電気モータが接続され
て、上記入力軸と出力軸との相対回動変位角に応じたア
シストトルクを、上記電気モータを介して出力軸に付与
する電動式パワーステアリング装置において、入力軸ま
たは出力軸の一方に固定されて該円周方向に沿って延在
する複数の電気抵抗体と、該入力軸または出力軸の他方
に固定されて電気抵抗体側に摺動可能に付勢されると共
にそれぞれが上記電気抵抗体と対をなす複数のブラシ
と、を備えると共に、上記複数のブラシ若しくは複数の
電気抵抗体の一方に電源を並列に接続し、且つ、該複数
のブラシ若しくは複数の電気抵抗体の他方に電気モータ
を並列に接続して構成されて、各ブラシは、入力軸と出
力軸との相対回動変位角が所定の回動角以上となった時
点で、対をなす電気抵抗体の延在方向一端部とそれぞれ
摺接し、上記相対回動変位角が大きくなるに追従して該
電気抵抗体上をその延在方向他端部に向けて摺動可能に
設定され、また、各電気抵抗体の延在方向他端部位置
に、上記電源若しくは電気モータが接続されていること
を特徴としている。
【0013】このとき、請求項2に記載されているよう
に、上記各電気抵抗体は、延在方向に沿った単位長さ当
たりの抵抗率を変えたことを特徴とする。または、請求
項3に記載されているように、上記トーションバーの捩
じれ特性を、入力トルクに対する捩じれ角を非線形に設
定したことを特徴とする。さらに、請求項1から請求項
3のいずれかに記載された構成に対して、請求項4に記
載されているように、各ブラシが対なす電気抵抗体に接
触して電気モータに通電が開始される際の初期電流値
が、上記電気モータに回転トルクが発生する最低電流値
よりも小さい値となるだけの抵抗値を上記各電気抵抗体
に設定したことを特徴とする。
【0014】
【作用】操舵トルクがゼロ又は小さい状態、即ち入力軸
と出力軸との間の相対回動変位角が小さい状態では、各
ブラシは、それぞれ対をなす各電気抵抗体に接触してい
ないので、電気モータに電流が供給されずにアシストト
ルクが発生しない。一方、操舵輪の路面抵抗が大きく操
舵トルクが大きくなるにつれて、上記相対回動変位角は
大きくなる。そして、該相対回動変位角が所定変位角と
なったときに、各ブラシは、それぞれ対をなす電気抵抗
体における延在方向一端部に摺接する。さらに、相対回
動変位角が大きくなるにつれて各ブラシは、それぞれ同
期をって対をなす電気抵抗体上を延在方向一端部から他
端部に向けて摺動する。
【0015】上記のように、所定以上の相対回動変位が
入力軸と出力軸との間に発生して対をなすブラシと電気
抵抗体とがそれぞれ摺接している状態では、各ブラシと
電気抵抗体を介して電気モータに電流が供給され、該電
気モータが駆動されることで出力軸に所定の回転トルク
(アシストトルク)が付与される。このとき、各電気抵
抗体の延在方向他端部位置に電気モータまたは電源が接
続されているので、その接続部を第1接続部と仮に呼称
すると、各電気抵抗体中を流れる電流は、各ブラシの摺
接部と該第1接続部との間を流れる。
【0016】上記各ブラシの摺接位置は、上記相対回動
変位角が大きくなるにつれて、それぞれ電気抵抗体の延
在方向一端部位置から他端部位置に向けて移動するの
で、上記ブラシの摺接部と該第1接続部との間の距離
は、相対回動変位角が大きくなるに追従して小さくな
る。このため、電源と電気モータとの間の介装されてい
る電気的抵抗値は、相対回動変位角が大きくなるにつれ
て小さくなり、もって、モータ電流が増加して電気モー
タから供給されるアシストトルクが増加する。
【0017】このとき、本願発明では、各電気抵抗体に
対して電源若しくは電気モータの一方が接続され、且つ
各ブラシに対して電源若しくは電気モータの他方が接続
されているので、上記電気モータへの通電状態では、上
記各電気抵抗体は、電源と電気モータとの間の並列に接
続された状態となっている。このため、上記対をなすブ
ラシと電気抵抗体の組全てが接触不良若しくは断線しな
い限り、アシストトルク発生の損失を最小限に抑えるこ
とができる。
【0018】また、アシストトルク値は、上記のよう
に、各電気抵抗体の延在方向他端部とブラシ摺接位置と
の間の抵抗値によって決定されることに鑑み、請求項2
に記載した構成を採用すると、ブラシの移動量に対する
各電気抵抗体による抵抗値が非線形に変化するように構
成されて、操舵トルクの対するアシストトルクの関係を
任意に設定可能となる。
【0019】また、上記ブラシの移動量に対する抵抗値
が非線形になることは、各電気抵抗体における消費電力
が、上記相対回動変位角の変化に対して非線形に変化す
るように設定可能となる。また、請求項3に記載された
ように設定すると、操舵トルクの変化に対する各ブラシ
の移動量が非線形に設定され、請求項2に記載したよう
に電気抵抗体における単位長さ当たりの延在方向の抵抗
率を非線形に設定しなくても、即ち、従来と同様な電気
抵抗体を使用しても、操舵トルクの変化に対する電気抵
抗体による抵抗値の変化が非線形に設定され、もって操
舵トルクの対するアシストトルクの関係を任意に設定可
能となる。
【0020】また、請求項4に記載した構成を採用する
と、電気モータによる回転トルクがゼロの状態から徐々
に大きくなるように構成され、アシストトルクの付与が
開始される時に、所定回転トルク値を有したアシストト
ルクが急激に出力軸へ付与されることが回避される。
【0021】
【実施例】本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
まず構成を説明すると、図1に示すように、ステアリン
グホィール1に入力軸であるステアリングシャフト2の
上端部が連結され、該ステアリングシャフト2は下方に
延びている。そのステアリングシャフト2の下端部は、
アシスト量調整機構3を介して出力軸であるピニオンシ
ャフト4に連結している。ピニオンシャフト4の下端部
は、水平に延びるラック5に噛合し、該ラック5とピニ
オンシャフト4によってステアリングギアを構成してい
る。
【0022】水平に延在するラック5の両端部は、それ
ぞれサイドロッド6を介してナックル及び転舵輪7に接
続し、該ラック5が水平方向に移動することで左右の車
輪7が転舵するようになっている。また、上記ピニオン
シャフト4の上部にはリングギヤ8が同軸に固定され、
該リングギヤ8に、電気モータ9の駆動軸9aの固定さ
れたピニオンギヤ10が断続可能に接続可能となってい
る。
【0023】上記ステアリングシャフト2とピニオンシ
ャフト4との連結部は、図2及び図3に示すように、該
ステアリングシャフト2の下端部とピニオンシャフト4
の上端部とが同軸に配置され、その両者の間にトーショ
ンバー11が介装されている。該ステアリングシャフト
2及びピニオンシャフト4と該トーションバー11と
は、例えばピン結合等によって連結している。
【0024】上記ピニオンシャフト4の外周には、図4
に示すように、円環状の整流子12が同軸に固定されて
いる。その整流子12は、本体12aが絶縁部材によっ
て形成され、その外周面側の円周方向に沿って4個の導
体24a〜25bと12個の電気抵抗体13a〜16c
とが所定間隔をあけて配置されている。その4個の導体
24a〜25b及びと12個の電気抵抗体13a〜16
cは、それぞれ円周方向に延びる円弧形状に成形されて
いる。
【0025】上記4個の導体24a〜25bは、整流子
12の中心軸を挟んだ直径方向で対向する位置に2個づ
つ組をなして配置されている。そして、該2組の導体2
4a,24b及び25a,25bを挟んだ左右位置にそ
れぞれ6個づつ上記電気抵抗体13a〜14c及び15
a〜16cが配置され、連続する3個の電気抵抗体毎に
一つの群A,B,C,Dを構成し、もって4つの群A,
B,C,Dに分けられている。
【0026】また、上記構成の整流子12と径方向で対
向する位置に、その円周方向に沿って14個のブラシ1
7a〜21cが配置されている。その14個のブラシ1
7a〜21cは、ステアリングシャフト2の本体12a
からピニオンシャフト4側に延びる円筒状の筒部2aの
開口端部に固定されて図示しないスプリングやゴム等の
弾性体によって整流子12側に付勢されている。
【0027】この14個のブラシ17a〜21cは、そ
れぞれ上記導体24a〜25bの組,若しくは電気抵抗
体13a〜16cとそれぞれ対をなして配置され、ステ
アリングシャフト2とピニオンシャフト4との間に相対
回動変位が発生していない初期状態では、それぞれ対を
なす電気抵抗体13a〜16cの延在方向一端部側にお
ける該電気抵抗体13a〜16cと隣合う電気抵抗体1
3a〜16cとの間の絶縁部分、若しくは組をなす導体
24a〜25b間の絶縁部分に、それぞれ所定の接触圧
をもって摺接している。
【0028】上記14個のブラシ17a〜21cのう
ち、組をなす導体24a〜25b間に配置された一対の
ブラシ17a,17b(以下、電源側ブラシと呼ぶ)
は、それぞれ、電源であるバッテリ22に対して図示し
ないスリップリングを介して接続されていてステアリン
グシャフト2とピニオンシャフト4との間の回動変位方
向によって選択される、一方の導体24a〜25b側に
摺接可能となっている。
【0029】また、上記各導体24a〜25bは、円周
方向で隣合う電気抵抗体群A,B,C,Dの各3個の電
気抵抗体13a〜16cとそれぞれ導線を介して電気的
に並列に接続されている。この導体24a〜25bと接
続される各電気抵抗体13a〜16cの接続部分は、各
電気抵抗体13a〜16cにおける延在方向他端部位置
(対をなすブラシからみて遠位になる端部)に設定され
ている。
【0030】さらに、A群及びB群の電気抵抗体13a
〜14cと対をなすブラシ18a〜19cは、それぞれ
並列に電気モータ9のマイナス極側に図示しないスリッ
プリングを介して接続され、また、C群及びD群の電気
抵抗体15a〜16cと対をなすブラシは、それぞれ並
列に電気モータ9のプラス極側に図示しないスリップリ
ングを介して接続されている。
【0031】これによって、各群A,B,C,Dを構成
する4個の電気抵抗体13a〜16cは、それぞれ、ブ
ラシ17a〜21cを介して、バッテリ22と電気モー
タ9との間に並列に接続可能となっている。なお、R1
は抵抗で電気モータ9に供給される電流の最大値を規制
するものである。
【0032】次に、上記構成の電動式パワーステアリン
グ装置の動作について説明する。直進走行などのステア
リングホィール1を操舵しないか、又はステアリングホ
ィール1の操舵が小さい状態などでは、ステアリングシ
ャフト2とピニオンシャフト4との間に介装されたトー
ションバー11に付与される捩じれトルクは、ゼロ若し
くは小さい。
【0033】この状態では、ステアリングシャフト2と
ピニオンシャフト4との間の相対回動変位角が小さいの
で、電源側ブラシ17a,17bは、導体24a〜25
bに摺接しないので、各電気抵抗体13a〜16cは通
電されることなく、電気モータ9に電流が付与されな
い。これにより、操舵トルクが所定値以上となるまで
は、ピニオンシャフト4にアシストトルクが付与される
ことはない。
【0034】さらに、ステアリングホィール1を操舵し
たときに車輪7の路面抵抗が大きく、所定値以上の操舵
トルクが生じたときに、その操舵トルクに比例した量だ
けステアリングシャフト2とピニオンシャフト4との間
に所定方向へ相対回動変位が発生する。例えば、図5に
示すように、ピニオンシャフト4に対してステアリング
シャフト2が相対的に左廻りに回動変位したとすると、
一対の電源側ブラシ17a,17bは、左方向に相対移
動して、それぞれ左側の導体24a,25aに摺接す
る。同時に、各ブラシ18a〜21cも左方向に移動し
て左側の電気抵抗体13a〜16cに摺接する。
【0035】このとき、電源側ブラシ17a,17bの
各左側に位置する電気抵抗体の群D,Bに対応する各ブ
ラシ19a〜19c,21a〜21cは、対をなす電気
抵抗体14b〜14c,16b〜16cの延在方向一端
部側に摺接する。なお、4つの群A,B,C,Dのうち
電源側ブラシ17a,17bの各右側に位置する2つの
群A,Cに対応するブラシ18a〜18c,20a〜2
0cは、それぞれ対を成さない左側の電気抵抗体13a
〜13c,15a〜15cの延在方向他端部側にそれぞ
れ摺接するが、通電されないので、この状態では無視さ
れる。
【0036】これによって、電源側ブラシ17a,17
bの各左側に位置する電気抵抗体群B,Dは、それぞれ
ブラシ17a,21a〜21c,17b,19a〜19
cを介して並列に接続され、該並列に接続された電気抵
抗体14a〜14c,16a〜16cを介して電気モー
タ9に所定のモータ電流が供給され、該モータ電流に応
じたアシストトルクが、リングギヤ8を介してピニオン
シャフト4に付与され、もって運転者による操舵が軽減
する。
【0037】このときには、上記各電気抵抗体14a〜
14c,16a〜16cには、それぞれ延在方向一端部
から他端部に向けて電流が流れるため各電気抵抗体14
a〜14c,16a〜16cによる抵抗値が大きく、即
ち、電気モータ9に供給されるモータ電流が小さいの
で、アシストトルクが小さい。続いて、上記状態からさ
らに操舵トルクが大きくなると、図6に示す位置に向け
て、上記通電に寄与する各ブラシ17a,21a〜21
c,17b,19a〜19cは、さらに左方向に移動、
即ち、対となる電気抵抗体14a〜14c,16a〜1
6c上を延在方向一端部から他端部に向けて摺動する。
【0038】これによって、上記ステアリングシャフト
2とピニオンシャフト4との間の相対回動変位の増加分
だけ、各電気抵抗体14a〜14c,16a〜16cに
おける延在方向他端部と各ブラシ21a〜21c,19
a〜19cとの位置が近づき、並列に接続されている各
電気抵抗体14a〜14c,16a〜16cによる全抵
抗値が低くなる。これによって、バッテリ22と電気モ
ータ9との間の全体としての抵抗値が小さくなって、モ
ータ電流、即ちアシストトルクが大きくなる。
【0039】また、ステアリングホィール1を、上記と
は逆方向に中立位置から操舵した場合、即ち、ピニオン
シャフト4に対してステアリングシャフト2が右廻りに
回動変位したとすると、一対の電源側ブラシ17a,1
7bは、右方向に相対移動して、それぞれ右側の導体2
4b,25bに摺接する。同時に、各ブラシ17a〜2
1cも右方向に移動して右側の電気抵抗体13b〜16
cに摺接する。
【0040】このとき、電源側ブラシ17a,17bの
各右側に位置する電気抵抗体群A,Cに対応する各ブラ
シ18a〜18c,20a〜20cは、対をなす電気抵
抗体13b〜13c,15b〜15cの延在方向一端部
側に摺接する。なお、4つの群A,B,C,Dのうち電
源側ブラシ17a,17bの各左側に位置する2つの群
B,Dに対応するブラシ19a〜19c,21a〜21
cは、それぞれ対を成さない右側の電気抵抗体14a〜
14c,16a〜16cの延在方向他端部側にそれぞれ
摺接するが、通電されないので、この状態では無視され
る。
【0041】これによって、電源側ブラシ17a,17
bの各右側に位置する電気抵抗体群A,Cは、それぞれ
ブラシ17a,18a〜18c,17b,20a〜20
cを介して並列に接続され、該並列に接続された電気抵
抗体13a〜13c,15a〜15cを介して電気モー
タ9に所定のモータ電流が供給され、該モータ電流に応
じたアシストトルクがリングギヤ8を介してピニオンシ
ャフト4に付与され、運転者による操舵が軽減する。
【0042】このときには、上記各電気抵抗体13a〜
13c,15a〜15cには、それぞれ延在方向一端部
から他端部に向けて電流が流れるため各電気抵抗体13
a〜13c,15a〜15cによる抵抗値が大きく、即
ち、電気モータ9に供給されるモータ電流が小さいの
で、アシストトルクが小さい。続いて、上記状態からさ
らに操舵トルクが大きくなると、上記通電に寄与する各
ブラシ18a〜18c,20a〜20cは、さらに左方
向に移動、即ち、対となる電気抵抗体13a〜13c,
15a〜15c上を延在方向一端部から他端部に向けて
移動する。
【0043】これによって、上記ステアリングシャフト
2とピニオンシャフト4との間の相対回動変位の増加分
だけ、各電気抵抗体13a〜13c,15a〜15cに
おける延在方向他端部と各ブラシ17a,18a〜18
c,17b,20a〜20cとの位置が近づき、並列に
接続されている各電気抵抗体13a〜13c,15a〜
15cによる抵抗値が低くなる。これによって、バッテ
リ22と電気モータ9との間の全体としての抵抗値が小
さくなって、モータ電流、即ちアシストトルクが大きく
なる。
【0044】このように、本実施例では、操舵トルクに
比例したアシストトルクがピニオンシャフト4に付与さ
れて、運転者の操舵力が軽減される。このとき、従来で
あれば、対をなす一組の電気抵抗体とブラシとの間が摩
耗などによって接触不良を起こしても、他の対をなす電
気抵抗体とブラシの組を介して電気モータに通電可能で
あるので、操舵途中に上記のような接触不良が発生して
もアシストトルクの変動は最小限に抑えらえ、車両安全
性が向上する。
【0045】また、各電気抵抗体13a〜16cの延在
方向他端部とブラシ18a〜21c位置との距離は、上
記のように、それぞれ操舵トルクが大きくなるに追従し
て短くなり抵抗値が小さくなるように設定されているの
で、トーションバー11が最大捩じれ角まで捩じれる操
舵トルクに対しては、並列に接続された全電気抵抗体1
3a〜16cによる抵抗値をほぼゼロに設定可能となっ
ている。
【0046】また、各電気抵抗体13a〜16cにおけ
る延在方向の他端部とブラシ18a〜21cとの間の物
理的な距離によって、並列に接続された電気抵抗体13
a〜16cの抵抗値を可変として電気モータ9に供給す
る電流値を制御するので、温度や湿度等の変化に対する
影響を従来よりも小さく抑えることが可能となり、ステ
アリングホィール1に発生する操舵力に応じた安定した
アシストトルクを出力軸であるピニオンシャフト4に付
与可能となる。
【0047】なお、上記実施例のように電気モータ9を
別体に設けることなく、特開昭61−9371号公報に
記載されているように、ピニオンシャフト4と同軸に形
成してリングギヤ8を省いてもよい。即ち、電気モータ
9は、上記構成に限定されず、モータ電流に応じた回転
トルクをピニオンシャフト4に付与可能であれば、他の
公知の構成を採用しても構わない。
【0048】次に、第2実施例について説明する。な
お、上記実施例と同様な部材には同一の符号を附して説
明する。第2実施例の電動式パワーステアリング装置の
基本構成は、上記第1実施例と同様であり、整流子12
の構成が相違している。即ち、図7に示すように、整流
子12は、その本体12aが、内径がピニオンシャフト
4の外径よりも大径に設定されたリング状に成形され、
その本体12aに対して導線13からなる各電気抵抗体
13a〜16cを巻き付けて構成されている。そして、
該整流子12の本体12aからピニオンシャフト4に向
けて延びる足部30によって該ピニオンシャフト4に対
して同軸に固定されている。
【0049】また、上記電気抵抗体13a〜16cは、
その径が、その長さ方向に徐々に太くなっている導線1
3が使用されて、延在方向一端部から他端部に向けて径
が大きくなるように巻回されている。他の構成は、上記
第1実施例と同様である。この実施例では、電気抵抗体
13a〜16cを構成する導線13の径を延在方向一端
部から他端部に向けて大きくなるように設定したので、
電気抵抗体13a〜16cにおける単位体積当たりの電
力容量は、該延在方向一端部から他端部に向けて増加す
るように設定されている。これによって、各電気抵抗体
13a〜16cの単位長さ当たりの抵抗率が延在方向に
沿って非線形に設定される。
【0050】このとき、例えば、バッテリ22の電圧を
12Vとし、本実施例の電気モータ9の特性を図8に示
すように設定し、該電気モータ9の内部抵抗RM を0.
3Ω、最大電流を30Aとすると、電気抵抗体群A,
B,C,Dによる抵抗値がそれぞれゼロのときにモータ
電流が最大電流30Aになればよいから、抵抗R1
0.1Ωに設定する。
【0051】そして、上記第1実施例のように、電気抵
抗体群A,B,C,Dによる相対回動変位に対する抵抗
値の変化を線形に設定した場合には、図9に示すよう
に、相対回動変位が5度付近でアシストトルクの増分が
急激に増える。このため、相対回動変位角が5度付近と
なるような操舵トルクが発生した場合に、操舵力が急変
することとなり、操舵フィーリングを悪化する。
【0052】またこのとき、図9から分かるように電気
抵抗体13a〜16cの消費電力も急激に上昇するの
で、電気抵抗体13a〜16cに対する熱設計も難しく
なる。ここで、上記消費電力が大きくなる理由を説明す
ると、まず、図10から、下式で示される。 V=I×(RV +R1 +RM ) これを変形すると、 I=V/(RV +R0 ) ・・・(1) 但し,R0 =R1 +RM また、RV の消費電力をWとすると、 W=I2 ×RV ・・・(2) これに上記(1)式に代入して、 W=V2 ×RV ×(RV +R0 -2 これを微分すると、 (cW/cRV )=(V2 (R0 −RV ))/(RV
0 3 従って、RV =R0 のときにWが最大となる。
【0053】上記実施例ではR0 =0.3+0.1=
0.4Ωのときに、RV の消費電力Wは最大となり、そ
の値は、(2)式から90Wとなる。これに対して、第
2実施例では、上記相対変位角に対する電気抵抗体13
a〜16cによる抵抗値を非線形に設定できるので、例
えば、図11に示すように、相対回動変位角に対するア
シストトルクの増分がほぼ線形になるように、上記相対
変位角に対する電気抵抗体13a〜16cによる抵抗値
を設定する。
【0054】このように設定した場合には、図11に示
すように、運転者に対して急激な操舵力の変化の発生を
防止できると共に、電気抵抗体13a〜16cにおける
消費電力の急変を抑えられて熱設計上有利となる。ま
た、ブラシ17a〜21cが電気抵抗体13a〜16c
における延在方向一端部に接触した状態、即ち、電気抵
抗体13a〜16cの初期抵抗値を、電気モータ9に供
給されるモータ電流値が該モータ9がアシストトルクを
発生可能な電流値よりも小さくなるように設定する。
【0055】一つの群A,B,C,Dを構成する電気抵
抗体群A,B,C,Dによる最大抵抗体をRMAX 、ま
た、電気モータ9によるアシストトルクを発生可能な最
小電流をI0 とすると、図10を参考に、下式を満足す
るように上記最大抵抗体をRMA X を設定すればよい。 I0 >V/(RMAX +R1 +RM ) これを変形して、 RMAX >(V/I0 )−R1 −RM 例えば、図8に示す特性を備えた電気モータ9では、モ
ータ電流が1A以下ではトルクが発生しないのでバッテ
リ22を12Vとすると全電気抵抗体13a〜16cに
よる最大抵抗値が12−0.4=11.6Ωとなるよう
に設定する。
【0056】このように設定すると、アシストトルクの
付与開始の際に、運転者が握っているステアリングホィ
ール1に入力される衝撃を低減することが可能となる。
なお、上記実施例では、相対回動変位角に対するアシス
トトルクの大きさが線形となるように、該電気抵抗体1
3a〜16cの延在方向における単位体積当たりの電力
容量を非線形に設定しているが、相対回動変位角に対す
るアシストトルクの大きさが線形となるように設定する
ことに限定されず、なだらかな曲線を描いてアシストト
ルクが上昇するように設定してもよい。要は、相対回動
変位角の増加に伴って急激なアシストトルクの上昇が発
生しないように設定できればよい。
【0057】また、上記実施例では、電気抵抗体13a
〜16cを構成する導線の径を変化させることで電気抵
抗体13a〜16cの単位体積当たりの電力容量を非線
形に設定しているが、延在方向に沿って導線巻き付けに
疎密を設けて非線形に設定してもよい。または、第1実
施例のような円弧形状の電気抵抗体13a〜16cに対
して、炭素等の含有量を延在方向に沿って徐々に変更す
ることで延在方向の単位体積当たりの電力容量を非線形
に設定してもよい。
【0058】例えば、図12に示すように、電気対向体
に対して延在方向一端部から他端部に向けて単位体積当
たりの炭素含有量を線形に増加するように設定すると、
その電気抵抗体13a〜16cは、図12に示すような
非線形の抵抗値を持つようになる。または、電気抵抗体
13a〜16cにおけるピニオンシャフト4軸方向の幅
や径方向の厚さ等のサイズを、延在方向に沿って変える
ことで、該延在方向の単位長さ当たりの抵抗率を非線形
状態に設定してもよい。
【0059】また、上記全実施例では、各電気抵抗体群
A,B,C,Dは、それぞれ3個の電気抵抗体13a〜
16cから構成されているが、各電気抵抗体群A,B,
C,Dを構成する電気抵抗体の数は3個に限定されず2
個若しくは4個以上であってもよい。また、上記全実施
例では、各電気抵抗体13a〜16cを同一円周上に配
列させた例で説明しているが、ピニオンシャフト4の軸
方向に沿って複数列,配列させて配置してもよい。
【0060】また、上記電気抵抗体13a〜16cのう
ち、バッテリ22や電気モータ9に接続する電源側ブラ
シ17a〜21cと対をなす導体24a〜25bを電気
抵抗体により構成するようにしてもよい。次に、第3実
施例について説明する。第3実施例の構成は、上記第2
実施例と同様な構成を備えている。
【0061】但し、上記のように単位長さ当たりの延在
方向の抵抗率が非線形となっている電気抵抗体を使用し
ないで、各電気抵抗体としては単位長さ当たりの延在方
向の抵抗率が線形となっている、第1実施例に記載され
ているような通常の電気抵抗体を採用している。また、
ステアリングシャフトとピニオンシャフトとの間に介装
されるトーションバーとして、その捩じれ特性が、入力
トルクに対する捩じれ角が非線形に設定されたものを採
用している。
【0062】他の構成は、上記第1実施例と同様であ
る。この実施例では、トーションバーに入力される操舵
トルクに対して、該トーションバーの捩じれ角が非線形
に設定されているので、操舵トルクの変化量に対して、
各電気抵抗体上を移動するブラシの移動が非線形に設定
され、これによって、操舵トルクに対する電気モータへ
の電流値が非線形となり、上記第2実施例と同様の作用
・効果を有する。
【0063】勿論、トーションバーとして上記のような
捩じれ特性を備えたものを採用すると共に、電気抵抗体
としても上記第2実施例で説明したような抵抗値が非線
形に設定されているものを採用しても構わない。
【0064】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明の電動
パワーステアリング装置では、操舵トルクの増減に応じ
て変化する抵抗値が、従来に比べて温度や湿度の変化に
対する影響が小さくなり、安定したアシストトルクを発
生可能となる。さらに、全通電経路に断線や対となる全
ブラシと電気抵抗体との間が全て接触不良とならない限
り、アシストトルクの損失を抑えることができて、電動
式パワーステアリング装置の信頼性が向上すると共に従
来よりも走行中の車両安全性が向上する。
【0065】このとき、請求項2又は請求項3に記載し
たような構成を採用することで、操舵トルクに対するア
シストトルクの大きさを任意に設定可能となり、また、
抵抗体の局部的な加熱を防止することも可能となる。さ
らに、請求項4に記載した構成を採用することで、アシ
ストトルクの付与開始の際にステアリングホィール1に
入力される衝撃が低減可能となり、操舵フィーリングが
向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る実施例の電動式パワーステアリン
グ装置を示す概略構成図である。
【図2】本発明に係る実施例のステアリングシャフトと
ピニオンシャフトとの連結部位置の構造を示す図であ
る。
【図3】本発明に係る実施例のステアリングシャフトと
ピニオンシャフトとの連結部位置の構造を示す図であ
る。
【図4】本発明に係る実施例の整流子とブラシとの関係
を示す図である。
【図5】本発明に係る実施例における整流子とブラシと
が摺接を開始した状態を示す図である。
【図6】本発明に係る実施例における整流子とブラシと
がトーションバーの最大捩じれ角付近まで摺動したした
状態を示す図である。
【図7】本発明に係る第2実施例のステアリングシャフ
トとピニオンシャフトとの連結部位置の構造の一部を示
す図である。
【図8】本発明に係る実施例の電気モータ9の特性を示
す図である。
【図9】本発明に係る実施例の抵抗値が線形に変化する
場合のアシストトルクと消費電力の関係を示す図であ
る。
【図10】本発明に係る実施例の消費電力を求めるため
の図である。
【図11】本発明に係る実施例の抵抗値が非線形に変化
する場合のアシストトルクと消費電力の関係の一例を示
す図である。
【図12】本発明に係る実施例の炭素含有量と抵抗値と
の関係を示す図である。
【符号の説明】
1 ステアリングホィール 2 ステアリングシャフト 4 ピニオンシャフト 5 ラック 7 車輪 8 リングギヤ 9 電気モータ 11 トーションバー 12 整流子 13a〜16c 電気抵抗体 17a、17b 電源側ブラシ 18a〜21c ブラシ 22 バッテリ22 24a〜25b 導体 A,B,C,D 電気抵抗体群

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 操舵入力軸と出力軸とがトーションバー
    を介して同軸に接続されると共に該出力軸に断続可能に
    電気モータが接続されて、上記入力軸と出力軸との相対
    回動変位角に応じたアシストトルクを、上記電気モータ
    を介して出力軸に付与する電動式パワーステアリング装
    置において、 入力軸または出力軸の一方に固定されて該円周方向に沿
    って延在する複数の電気抵抗体と、該入力軸または出力
    軸の他方に固定されて電気抵抗体側に摺動可能に付勢さ
    れると共にそれぞれが上記電気抵抗体と対をなす複数の
    ブラシと、を備えると共に、上記複数のブラシ若しくは
    複数の電気抵抗体の一方に電源を並列に接続し、且つ、
    該複数のブラシ若しくは複数の電気抵抗体の他方に電気
    モータを並列に接続して構成されて、各ブラシは、入力
    軸と出力軸との相対回動変位角が所定の回動角以上とな
    った時点で、対をなす電気抵抗体の延在方向一端部とそ
    れぞれ摺接し、上記相対回動変位角が大きくなるに追従
    して該電気抵抗体上をその延在方向他端部に向けて摺動
    可能に設定され、また、各電気抵抗体の延在方向他端部
    位置に、上記電源若しくは電気モータが接続されている
    ことを特徴とする電動式パワーステアリング装置。
  2. 【請求項2】 上記各電気抵抗体は、延在方向に沿った
    単位長さ当たりの抵抗率を変えたことを特徴とする請求
    項1に記載された電動式パワーステアリング装置。
  3. 【請求項3】 上記トーションバーの捩じれ特性を、入
    力トルクに対する捩じれ角を非線形に設定したことを特
    徴とする請求項1又は請求項2に記載された電動式パワ
    ーステアリング装置。
  4. 【請求項4】 各ブラシが対なす電気抵抗体に接触して
    電気モータに通電が開始される際の初期電流値が、上記
    電気モータに回転トルクが発生する最低電流値よりも小
    さい値となるだけの抵抗値を上記各電気抵抗体に設定し
    たことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに
    記載された電動式パワーステアリング装置。
JP22383894A 1994-09-19 1994-09-19 電動式パワーステアリング装置 Pending JPH0885466A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006218992A (ja) * 2005-02-10 2006-08-24 Jtekt Corp 車両用操舵装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006218992A (ja) * 2005-02-10 2006-08-24 Jtekt Corp 車両用操舵装置
JP4604750B2 (ja) * 2005-02-10 2011-01-05 株式会社ジェイテクト 車両用操舵装置

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