JPH0885162A - 脱臭フィルム - Google Patents

脱臭フィルム

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Publication number
JPH0885162A
JPH0885162A JP6248527A JP24852794A JPH0885162A JP H0885162 A JPH0885162 A JP H0885162A JP 6248527 A JP6248527 A JP 6248527A JP 24852794 A JP24852794 A JP 24852794A JP H0885162 A JPH0885162 A JP H0885162A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
film
deodorizing
apatite
food
bag
Prior art date
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Pending
Application number
JP6248527A
Other languages
English (en)
Inventor
Sumiaki Tsuru
純明 鶴
Takao Watanabe
孝男 渡辺
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BESUTEKUSU KK
Original Assignee
BESUTEKUSU KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 食品或いは生ごみから発生する臭気を除去す
る脱臭フィルムを提供する。 【構成】 粒径3乃至5ミクロンのアパタイトの粉末
を、重量比1乃至7パーセントの割合で、熱可塑性プラ
スチックフィルムに混入させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、脱臭機能を有する食
品包装材、食品用容器ライニング材、生ごみ用ごみ袋お
よび生ごみ容器ライニング材など、臭気発生の可能性の
ある種々の物品の包装材や容器のライニング材として使
用することができる新規な脱臭フィルムに関する。
【0002】
【従来の技術】ポリエチレンやポリ塩化ビニール等、熱
可塑性プラスチックフィルムは化学的に安定しており、
耐水性があって薄いフィルム状に成形できることから、
食品やごみの包装材として、或いは容器のライニング材
として広く使用されている。
【0003】しかしながら、上記した熱可塑性プラスチ
ックフィルム(以下単にプラスチックフィルムと称す
る)は、それ自体化学的に安定してはいるものの、プラ
スチックフィルムの包装材の中に収納された食品や生ご
みは腐敗し易く、したがって臭気を発生し易い。
【0004】又、プラスチックフィルム自体も程度の差
はあれ、材質本来の臭気を有している。
【0005】従来、これらの臭気を周囲の環境に発散さ
せないことを目的として、臭気を吸収させるために、プ
ラスチックフィルムにゼオライトを混入し製袋したもの
が、鮮度保存袋或いは脱臭ごみ袋として市販され、或る
程度の効果を挙げている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記したゼオライトを
混入させた脱臭フィルムは、ゼオライトの特殊な結晶構
造による、分子の大きさ程度の細孔により臭気成分を吸
収する機能はを有するものの、それ以上に、化学的に臭
気を吸収する機能は有しない。
【0007】従って、脱臭能力が低いというばかりでな
く、時間の経過とともに脱臭能力が低下するという問題
もある。
【0008】又、この脱臭フィルムをごみ袋用材料とし
て使用する場合、生ごみを収納したごみ袋は常温で風通
しの悪い環境下に放置されるのが一般的であるため、特
に雨季や夏季には収納物の腐敗が激しく、臭気の発生も
激しいことから、通常の包装状態では周囲環境への臭気
の放散を防止することは可成り困難である。
【0009】この発明は上記した不都合を解消し、衛生
的かつ快的な生活環境を維持するため、臭気成分を大幅
に除去することができる脱臭フィルムを提供することを
目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明は、粒径3乃至5ミクロン(10-6メート
ル)のアパタイトの粉末を重量比1乃至7パーセントの
割合で熱可塑性プラスチックフィルムに混入させたこと
を特徴とする。
【0011】
【作用】上記のように構成された本発明による脱臭フィ
ルムは、食品或いはごみ等から発生する臭気が、プラス
チックフィルム中に混入されたアパタイト粉末のうち、
主としてフィルム表面層に散在するアパタイト粉末の露
出部分と接触する。
【0012】上記接触により、アパタイト粉末の細孔に
依存する物理的吸着及び物質構造が有する−OH等の分
離イオンによるイオン交換作用により、種々の臭気成分
を分解、除去する。
【0013】又、プラスチックフィルムの内部層に散在
するアパタイトの粉末も、プラスチックフィルム中のピ
ンホール等にも露出して、脱臭作用に寄与する。
【0014】
【実施例】以下、この発明の実施例を、表等を参照して
説明する。
【0015】請求項1に記載の発明は、粒径3乃至5ミ
クロン(10-6メートル)のアパタイトの粉末を重量比
1乃至7パーセントの割合でプラスチックフィルムに混
入させたことを特徴としている。
【0016】尚、アパタイトとは燐酸カルシウムの一種
であり、燐酸カルシウムの内、カルシウムと燐のモル比
(Ca/P比)が1.67のものをいい、動物の骨や歯
の主な材料であることは良く知られている。
【0017】ここでアパタイト粉末の粒径を3乃至5ミ
クロン(10-6メートル)としたのは、粒径が3ミクロ
ンよりも小さいと、アパタイトの粒子がプラスチックフ
ィルム中にほとんど埋没し、プラスチック表面に露出す
る部分がほとんど出来ないためである。
【0018】又、アパタイトの粒径が7ミクロンよりも
大きいと、アパタイトの粒子がプラスチックフィルムの
製造過程において、溶融プラスチックの流動性を阻害
し、製造に支障を来たすとともに、製品となった脱臭フ
ィルムの抗張力及び延伸性が実用上差支えが生じる程度
にまで低下するためである。
【0019】又、アパタイトとプラスチックフィルムの
重量比を1乃至7パーセントとした理由は、1パーセン
トよりも小さいと、脱臭効果が小さく実用上不都合であ
り、7パーセントより大きくしても、アパタイトの増分
に見合うだけの脱臭効果の向上が得られないことによる
とともに、プラスチックフィルムとしての抗張力及び延
伸性が実用上差支えが生じる程度にまで低下するためで
ある。
【0020】この発明の脱臭フィルムは、フィルム単体
として、食品用収納袋、生ごみ収納袋として製袋し使用
される。
【0021】袋中に収納した食品或いは生ごみから発生
する臭気は、プラスチックフィルム中に散在するアパタ
イト粉末の表面と接触しアパタイトの細孔による吸着作
用及び−OHイオンによるイオン交換作用による分解作
用により除去される。
【0022】かくして収納物の発生する臭気は周囲環境
に発散することなく、周囲環境を衛生的、快的な状態に
維持出来る。
【0023】又、プラスチック本来の臭気をも除去する
ので、収納した食品にこの臭気を移すことがなく、食品
本来の味を保存することが出来る。
【0024】この脱臭フィルムは、ペーパーボードの表
面にライニングしたのち、カップ状或いはトレイ状に成
形して食品容器として使用すれば、飲食後に食品容器に
付着した食品が腐敗しても発生臭気が脱臭フィルムに吸
収され、周囲環境に発散されない。
【0025】又、本発明による脱臭フィルムは、必ずし
も袋状に成形する必要はなく、シート状に成形し、従来
のラップ材と同様に食品を包装しても、上記した効果を
奏することができる。
【0026】次に、この発明の脱臭フィルムから製造し
たごみ袋を使用した脱臭試験の結果を表1に示す。
【0027】
【表1】
【0028】被験ごみ袋は低密度ポリエチレンにアパタ
イトを重量比で2.2パーセント、3.3パーセント、
5.3パーセント混入した3種類の材質を使用して製造
した、巾12.7センチメートル、長さ30センチメー
トルの大きさのものである。
【0029】使用臭気としては、悪臭の代表格であるア
ンモニア、トリメチルアミン、硫化水素の3種類を使用
し、被験ごみ袋の中に、アンモニアについては200p
pm、トリメチルアミンについては20ppm、硫化水
素については80ppmを含む空気を充填した。
【0030】測定方法としては、臭気を含む空気を被験
ごみ袋中に充填し、1分間放置した後の臭気濃度を測定
した。
【0031】使用した器具は、北川式検知器及びガス検
知管[アンモニア(測定範囲10〜250ppm),ト
リメチルアミン(1〜20ppm),硫化水素(1〜1
50ppm)]を用い、試料採取量は100mlで行っ
た。
【0032】試験結果は表1に示されるように、NO.
1,NO.2,NO.3のいずれの表1に被験ごみ袋も
3種類の臭気に対して、顕著な脱臭効果を示し、アパタ
イトの混入量の増大とともに脱臭率も増大した。
【0033】なお、市販されている、低密度ポリエチレ
ンに重量比7パーセントのゼオライトを混入した脱臭フ
ィルムから製造された脱臭ごみ袋を使用しての試験結果
を表2に示す。
【0034】
【表2】
【0035】被験ごみ袋は巾20センチメートル、長さ
30センチメートルで、被験ごみ袋の中にアンモニア2
00ppmを含む空気を充填した。
【0036】使用した器具は、前述と同じく、試料採取
量は前述と同じくし、試験は2度行った。
【0037】試験結果は表2に示されるように、7パー
セントのゼオライトを混入した脱臭フィルムから製造さ
れたごみ袋も、アンモニアに対して50パーセント弱の
脱臭効果を示した。
【0038】表1のアンモニアの欄で、NO.3の被験
ごみ袋についてのアンモニア残存率は10パーセントの
であり、一方、表2のNO.2の被験ごみ袋についての
アンモニア残存率は53%であって、この発明の脱臭フ
ィルムから製造されたごみ袋は市販の脱臭フィルムに比
べて、はるかに大きな脱臭効果を示すことが判る。
【0039】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、この発
明は、粒径3乃至5ミクロンのアパタイトの粉末を重量
比1乃至7パーセントの割合で、熱可塑性プラスチック
フィルムに混入させたことにより、従来の脱臭フィルム
では達し得なかった、驚異的な効果のある脱臭フィルム
を提供できるという優れた効果がある。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // B29K 101:12 503:04

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 粒径3乃至5ミクロン(10-6メート
    ル)のアパタイトの粉末を重量比1乃至7パーセントの
    割合で、熱可塑性プラスチックフィルムに混入させたこ
    とを特徴とする脱臭フィルム。
JP6248527A 1994-09-16 1994-09-16 脱臭フィルム Pending JPH0885162A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6248527A JPH0885162A (ja) 1994-09-16 1994-09-16 脱臭フィルム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6248527A JPH0885162A (ja) 1994-09-16 1994-09-16 脱臭フィルム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0885162A true JPH0885162A (ja) 1996-04-02

Family

ID=17179518

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6248527A Pending JPH0885162A (ja) 1994-09-16 1994-09-16 脱臭フィルム

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JP (1) JPH0885162A (ja)

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