JPH0884925A - 減圧気化冷却装置 - Google Patents

減圧気化冷却装置

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JPH0884925A
JPH0884925A JP24699994A JP24699994A JPH0884925A JP H0884925 A JPH0884925 A JP H0884925A JP 24699994 A JP24699994 A JP 24699994A JP 24699994 A JP24699994 A JP 24699994A JP H0884925 A JPH0884925 A JP H0884925A
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Takayuki Morii
高之 森井
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 気化冷却温度を変更する場合、時間遅れを生
じることなく速やかに変更することのできる減圧気化冷
却装置を得ること。 【構成】 反応釜2のジャケット部1に冷却流体供給管
25を弁27を介して接続すると共に、組み合わせポン
プ3のエゼクタ14を接続する。エゼクタ14とタンク
13と循環ポンプ12を接続する。循環ポンプ12とエ
ゼクタ14の間にスタティックミキサ―20を配置す
る。スタティックミキサ―20に冷却流体供給管22と
加熱用の蒸気供給管24とを、それぞれ弁21,23を
介して接続する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、冷却室内を大気圧以下
の減圧状態にして被冷却物を気化冷却するものに関す
る。具体的には、各種反応を行う反応釜の冷却装置、食
品や医療品や繊維等の気化冷却装置等に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の減圧気化冷却装置として、例えば
特開平5−15773号公報に示されたものがある。こ
れは、エゼクタとタンクと循環ポンプを組み合わせた組
み合わせポンプと、エゼクタと連通した気化冷却室と、
上記タンクに冷却水を供給する冷却水供給通路とから成
ると共に、タンクを複数個配置して、少なくとも1つの
タンクに冷却手段を設けたもので、この冷却手段により
タンク内の流体温度を所望値に維持しておき、冷却度合
を変更する場合に、この所望値に維持した流体をエゼク
タへ供給することにより、エゼクタの吸引力を速やかに
変更して冷却の時間遅れを少なくしたものである。
【0003】
【本発明が解決しようとする課題】上記従来のもので
は、気化冷却の度合を変化させる場合に未だ尚時間遅れ
を生じてしまう問題があった。これは、タンク内の流体
を所望値に維持するために、タンク内の流体がタンクか
らエゼクタへ到達するまでに時間を要してしまうためで
ある。
【0004】従って本発明の技術的課題は、気化冷却の
度合即ち冷却温度の変更を更に時間遅れなく行なうこと
のできる減圧気化冷却装置を得ることである。
【0005】
【課題を解決する為の手段】本発明の減圧気化冷却装置
の構成は次の通りである。エゼクタとタンクと循環ポン
プを組み合わせた組み合わせポンプと、該エゼクタと連
通した気化冷却室とから成る気化冷却装置において、エ
ゼクタの入口側近傍に循環する流体の温度を調節する温
度調節用流体供給管を接続したものである。
【0006】
【作用】エゼクタの入口側近傍に温度調節用流体供給管
を接続し、この温度調節用流体供給管から所望温度の流
体を供給することにより、循環ポンプからエゼクタへ供
給される流体の温度は、エゼクタへの流入直前に所定温
度に維持することができる。従って、エゼクタには必要
とする温度の流体が時間遅れなく、且つ、速やかに供給
され、所望の吸引力即ち減圧度を発生する。
【0007】
【実施例】図示の実施例を詳細に説明する。本実施例に
おいては、気化冷却装置として反応釜を用いた例を示
す。気化冷却室としてのジャケット部1を備えた反応釜
2と、組み合わせポンプ3と温度調節用流体供給管4と
で減圧気化冷却装置を構成する。反応釜2は、ほぼ全周
にわたりジャケット部1を形成すると共に、被冷却物と
しての原料入口5、冷却後の製品出口6、撹拌器7、被
冷却物の温度を検出する温度センサ―8を備え、ジャケ
ット部1には冷却流体供給口9,10と流体排出口11
を設けてある。
【0008】組み合わせポンプ3は、循環ポンプ12の
吸込側をタンク13に接続し、吐出側をエゼクタ14の
ノズル15に接続して、エゼクタ14のディフュ―ザ1
6をタンク13の上部空間に接続したものであり、エゼ
クタ14とジャケット部1の流体排出口11とが弁17
とスチ―ムトラップ18を介して接続されている。この
組み合わせポンプ3は、循環ポンプ12の駆動によりタ
ンク13内の流体例えば水をエゼクタ14に供給して吸
引作用させ、タンク13に戻すようになっている。
【0009】エゼクタ14の入口側近傍に温度調節用流
体供給管4をインラインタイプのスタティックミキサ―
20を介して接続する。スタティックミキサ―20の入
口側を循環ポンプ12の吐出側と管路19を介して接続
すると共に、出口側をエゼクタ14と接続する。温度調
節用流体供給管4は弁21を介して冷却流体供給管22
と接続すると共に、弁23を介して加熱用の蒸気供給管
24と接続する。従って、管路19内の循環流体は、エ
ゼクタ14に流入する直前にスタティックミキサ―20
によって加熱または冷却流体が混合され所望の温度とな
る。本実施例には図示はしていないが、スタティックミ
キサ―20の入口または出口側に温度センサ―を取り付
けて弁21または23を開閉したり、弁開度を調節し
て、エゼクタ14に流入する流体の温度を任意に調整す
ることもできる。
【0010】タンク13に別途の冷却流体供給管25を
弁26を介して接続すると共に、弁27を介してジャケ
ット部1の冷却流体供給口9と接続する。循環ポンプ1
2とエゼクタ14を接続する管路19の一部を分岐して
余剰水排出弁28を取り付け、タンク13内の図示しな
い水位センサ―からの信号により、タンク13内の水位
を所定範囲に保つようにする。
【0011】被冷却物を冷却する場合即ちジャケット部
1で気化冷却を行う場合、冷却水供給管25から弁27
を介してジャケット部1に冷却流体を供給する。循環ポ
ンプ12の駆動によりタンク13内の流体はスタティッ
クミキサ―20を経てエゼクタ14に至り吸引力を生じ
る。エゼクタ14の吸引力により、ジャケット部1内も
減圧状態となり、冷却流体は被冷却物の熱を奪って気化
し、被冷却物を冷却する。気化した蒸気は弁17を通り
エゼクタ14に吸引されタンク13に至る。
【0012】冷却度合を変えるためにジャケット部1内
の減圧度を変える場合、循環ポンプ12から管路19を
通過する流体をスタティックミキサ―20により加熱し
たりあるいは冷却することによって所定温度とすること
ができ、この流体をエゼクタ14に供給することによっ
て減圧度を速やかに変えることができる。
【0013】本実施例においては、スタティックミキサ
―20を介して温度調節用流体供給管4を接続したこと
により、加熱あるいは冷却用の流体がより均一に混入さ
れ、エゼクタ14部での循環流体温度を精度良く維持す
ることができる。
【0014】また本実施例においては、弁30を介して
加熱用の蒸気供給管24を流体供給口10と接続したこ
とにより、減圧気化冷却のみならず、低圧蒸気を供給し
ての減圧蒸気加熱あるいは正圧蒸気加熱を行なうことも
できる。
【0015】
【発明の効果】本発明は次のような効果を奏する。エゼ
クタの入口側近傍に温度調節用流体供給管を接続して、
エゼクタに流入する循環流体の温度をエゼクタへの流入
直前に所望値に維持することができ、減圧度即ち気化温
度を変更する場合の時間遅れを最少のものとすることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の減圧気化冷却装置の実施例の構成図で
ある。
【符号の説明】
1 ジャケット部 2 反応釜 3 組み合わせポンプ 4 温度調節用流体供給管 12 循環ポンプ 13 タンク 14 エゼクタ 20 スタティックミキサ―

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エゼクタとタンクと循環ポンプを組み合
    わせた組み合わせポンプと、該エゼクタと連通した気化
    冷却室とから成る気化冷却装置において、エゼクタの入
    口側近傍に循環する流体の温度を調節する温度調節用流
    体供給管を接続したことを特徴とする減圧気化冷却装
    置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009068782A (ja) * 2007-09-14 2009-04-02 Tlv Co Ltd 気化冷却装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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