JPH088451B2 - Ssb変調装置及びssb復調装置 - Google Patents

Ssb変調装置及びssb復調装置

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JPH088451B2
JPH088451B2 JP1146480A JP14648089A JPH088451B2 JP H088451 B2 JPH088451 B2 JP H088451B2 JP 1146480 A JP1146480 A JP 1146480A JP 14648089 A JP14648089 A JP 14648089A JP H088451 B2 JPH088451 B2 JP H088451B2
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JP
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ssb
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明はSSB変調装置及びSSB復調装置に係り、とく
に帯域制限フィルタの特性が切り換え可能なSSB変調装
置及びSSB復調装置に関する。
〔従来の技術〕
SSB変調(復調)装置は、音声信号を片側側帯波成分
だけ有するSSB変調波に変換したり、SSB変調波を元の音
声信号に変換する装置であり、小電力かつ狭い占有周波
数帯幅での通信を可能とするSSB送信機(SSB受信機)に
用いられる。
第4図に従来のアナログSSB変調装置の構成を示す。
音声信号であるアナログ変調波が乗算器10に入力され
て搬送波発生器12で発生された周波数fcの搬送波と乗算
され、DSB変調波が形成される。
DSB変調波は帯域制限フィルタの一例としてのBPF14で
帯域制限されて、上または下側帯域成分だけ取り出され
SSB変調波が形成される。
このSSB変調波が後段側でRF信号に変換されてアンテ
ナから発射される。
また、第5図に従来のアナログSSB復調装置の構成を
示す。
RF信号よりダウンコンバートしたアナログSSB変調波
(中間周波信号)は帯域制限フィルタの一例としてのBP
F16に入力されて帯域制限され側帯波成分だけ取り出さ
れる。
BPF16の出力は、乗算器18で局部発振器20により発生
された局部発振信号と乗算されて音声信号の復調がなさ
れる。
ここでBPF14の帯域幅が広いとき占有周波数帯幅が広
くなり側帯波成分を不足なく送信でき、またBPF16の帯
域幅が広いときSSB変調波の側帯波成分を不足なく受信
できるので通信音質が向上し、近くの周波数に他の発信
局がないとき都合がよい。
逆に、BPF14の帯域幅が狭いとき占有周波数帯幅が狭
くなり、BPF16の帯域幅が狭いとき選択度が上がるの
で、バンド内を多くの局で利用するのに都合がよい。
よって、BPF14や16のフィルタ特性を可変できるとユ
ーザが状況に応じた適切な通信ができることになる。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、上記した従来の技術では、アナログ回
路で構成されたBPF14のフィルタ特性を例えばn通りに
可変しようとする場合、第6図に示すように全く別個に
n個のBPF14−1〜BPF14−nを設けてスイッチ22,24で
択一的に切り換えるようにしなければならず、構成が複
雑になって広い実装スペースが必要になるとともに、帯
域制限フィルタとして必要な特性を持つアナログフィル
タは元々コストが掛かることから、複数のアナログフィ
ルタを用意するとコストがかなり高くなってしまうとい
う問題があった。
BPF16のフィルタ特性を可変できるようにする場合も
同様の問題がある。
この発明は上記した従来の問題に鑑みなされたもの
で、使用状況に適した送信や受信ができ、スペース上、
コスト上の負担増が少ないSSB変調装置及びSSB復調装置
を提供すること、をその目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
この発明のSSB変調装置は、帯域制限フィルタをフィ
ルタ係数の切り換え設定が可能なディジタル帯域制限フ
ィルタとし、ディジタル帯域制限フィルタに関し、帯域
幅、遷移域の急峻度の異なる複数のフィルタ特性に係る
複数のフィルタ係数を記憶したフィルタ係数記憶手段
と、ディジタル帯域制限フィルタに関し、帯域幅と遷移
域の急峻度の選択操作を行うフィルタ特性選択操作手段
と、フィルタ特性選択操作手段で選択操作がなされる
と、フィルタ係数記憶手段から対応するフィルタ係数を
読み出し、ディジタル帯域制限フィルタに出力してフィ
ルタ係数を切り換え設定させるフィルタ特性切り換え設
定手段と、を含むこと、を特徴としている。
またこの発明のSSB復調装置は、帯域制限フィルタを
フィルタ係数の切り換え設定が可能なディジタル帯域制
限フィルタとし、ディジタル帯域制限フィルタに関し、
帯域幅、遷移域の急峻度の異なる複数のフィルタ特性に
係る複数のフィルタ係数を記憶したフィルタ係数記憶手
段と、ディジタル帯域制限フィルタに関し、帯域幅と遷
移域の急峻度の選択操作を行うフィルタ特性選択操作手
段と、フィルタ特性選択操作手段で選択操作がなされる
と、フィルタ係数記憶手段から対応するフィルタ係数を
読み出し、ディジタル帯域制限フィルタに出力してフィ
ルタ係数を切り換え設定させるフィルタ特性切り換え設
定手段と、を含むこと、を特徴としている。
〔実施例〕
次にこの発明の第1の実施例を第1図を参照して説明
する。
第1図は、この発明に係るディジタルSSB変調装置を
示すブロック図である。
アナログ変調波(アナログ音声信号)が入力される入
力端子INにA/Dコンバータ30が接続されており、ディジ
タル変調波が形成される。
A/Dコンバータ30の出力側にはディジタル乗算器32が
接続されている。
このディジタル乗算器32には周波数fcのディジタル搬
送波を発生するディジタル搬送波発生器34も接続されて
おり、ディジタル乗算器32によりディジタル変調波とデ
ィジタル搬送波の乗算がなされてディジタルDSB変調波
が形成される。
ディジタル乗算器32の出力側にはディジタル帯域制限
フィルタの一例としてのディタルBPF36が接続されてお
り、ディジタルDSB変調波の内、上側帯波成分だけが通
過されて、ディジタルSSB変調波が形成される。
ディジタルBPF36の出力側にはD/Aコンバータ38が接続
されており、ディジタルSSB変調波がアナログSSB変調波
に変換される。
D/Aコンバータ38の出力側にはLPF40が接続されてお
り、アナログSSB変調波に含まれる折り返し成分が除去
される。
ディジタルBPF36は、外部からフィルタ特性を定める
フィルタ係数が入力されると、フィルタリング処理を行
うフィルタ係数を切り換え設定してフィルタ特性の切り
換えを行うようになっている。
このディジタルBPF36は、例えば或る次数の連立チェ
ビシェフフィルタとしての機能を有しており、フィルタ
係数の切り換えで、例えば帯域幅2.6kHzで通過域リップ
ルが小(遷移域が緩やか)の第1フィルタ特性(第1図
の(1)参照)、帯域幅2.6kHzで通過域リップルが大
(遷移域が急峻)の第2フィルタ特性(同図の(2)参
照)、帯域幅2.8kHzで通過域リップルが小の第3フィル
タ特性(同図の(3)参照)、帯域幅2.2kHzで通過域リ
ップルが大の第4フィルタ特性(同図の(4)参照)の
4種類のフィルタ特性に切り換わる。
ディジタルBPF36のフィルタ係数の入力側にはフィル
タ係数切り換え設定手段としてのフィルタ係数切り換え
設定回路42が接続されている。
このフィルタ係数切り換え設定回路42には、第1〜第
4フィルタ特性に係る複数のフィルタ係数を記憶したフ
ィルタ係数記憶手段としての係数ROM44と、フィルタ特
性選択操作手段としてのフィルタ特性選択部46が接続さ
れている。
フィルタ特性選択部46は、第1〜第4フィルタ特性に
対応するA,B,C,Dキー48〜54を有しており、ユーザのキ
ーオン操作に従いキー別にキーオン信号をフィルタ係数
切り換え設定回路42へ出力される。
フィルタ係数切り換え設定回路42は、フィルタ特性選
択部46から或るキーに係るキーオン信号を入力すると、
係数ROM44から対応するフィルタ特性に係るフィルタ係
数を読み出してディジタルBPF36へ出力し、フィルタ係
数の切り換え設定を行わせる。
次に、この実施例の動作につき説明する。
今、バンド内が比較的空いており、ユーザが音質優先
で送信を行いたいとき、Aキー48をオンする。
するとフィルタ特性選択部46からAキー48に係るキー
オン信号がフィルタ係数切り換え設定回路42に出力さ
れ、このキーオン信号に付勢されてフィルタ係数切り換
え設定回路42は係数ROM44から第1フィルタ特性に係る
フィルタ係数を読み出し、ディジタルBPF36へ出力す
る。
ディジタルBPF36は、フィルタリング処理を行う際に
使用するフィルタ係数を、入力したフィルタ係数に切り
換え設定し、第1フィルタ特性に切り換える。
アナログ変調波はA/Dコンバータ30でディジタル化さ
れ、ディジタル乗算器32でディジタル搬送波と乗算され
てディジタルDBS変調波が形成されたあと、ディジタルB
PF36に入力される。
ディジタルBPF36は帯域幅2.6kHz、通過域リップルが
小の第1フィルタ特性(第2図の(1)参照)に従い帯
域制限を行って上側帯波成分を抽出し、ディジタルSSB
変調波を形成してD/Aコンバータ38へ出力する。
ディジタルSSB変調波はD/Aコンバータ38でアナログSS
B変調波に変換され、更に、LPF40で折り返し成分が除去
される。
ディジタルBPF36の帯域幅が広いので占有周波数帯幅
が広くなり、側帯波成分を不足なく送信でき、かつ、通
過域リップルも小さいので音質良く送信できる。
その後、他の発信局が近くの周波数に来たとき、他局
に対する妨害を少なくするためBキー50をオンすると、
このBキー50に係るキーオン信号に付勢されてフィルタ
係数切り換え設定回路42は、係数ROM44から第2フィル
タ特性に係るフィルタ係数を読み出し、ディジタルBPF3
6へ出力する。
新たなフィルタ係数を入力したディジタルBPF36は、
フィルタリング処理を行う際に用いるフィルタ係数を新
たなものに切り換え設定し、第2フィルタ特性に切り換
える。
よって、帯域幅は2.6kHzで同じであるが、通過域リッ
プルが大きく遷移域の急峻なフィルタ特性に変わり、リ
ップルの増大で音質が多少犠牲になるものの遷移域での
送信信号の漏洩が抑えられて他局に妨害を与えないよう
にできる。
なお、バンド内を多数の局で有効に利用できるように
したいとき、Cキー52をオンすると、フィルタ係数切り
換え設定回路42は、前述と同様にして第3フィルタ特性
に係るフィルタ係数をディジタルBPF36に切り換え設定
させる。
よって、帯域幅が2.2kHzと狭くなるため、占有周波数
帯幅が狭くなり、バンドを多数の局で利用できるように
なる。
但し、第3フィルタ特性は通過域リップルが小さく、
音質が或る程度劣化するだけである。
第3フィルタ特性の状態で通信中に、他の発信局が近
くの周波数に来たとき、他局に対する妨害を最小限にす
るためDキー54をオンすると、このDキー54に係るキー
オン信号に付勢されてフィルタ係数切り換え設定回路42
は、ディジタルBPF36に第4フィルタ特性に係るフィル
タ係数を切り換え設定させる。
よって、帯域幅が2.2kHzと狭く、遷移域も急峻なフィ
ルタ特性に変わるので、他局に与える妨害を最小とでき
る。
この実施例によれば、帯域制限フィルタとしてディジ
タルBPF36を備えたディジタルSSB変調装置において、デ
ィジタルBPF36は外部からフィルタ係数を入力するとフ
ィルタリング処理に使用するフィルタ係数を切り換え設
定するようにし、予め、帯域幅の広狭と通過域リップル
(遷移域の急峻度)の大小を組み合わせた4つの第1〜
第4フィルタ特性に係る4つのフィルタ係数を係数ROM4
4に記憶しておき、フィルタ係数選択部46で帯域幅と通
過域リップルに応じて設けた4つのAキー〜Dキー48〜
54の1つがオン操作されたとき、フィルタ係数切り換え
設定回路42が対応するフィルタ係数を係数ROM44から読
み出しディジタルBPF36に出力してフィルタ係数の切り
換え設定を行わせるようにしたので、1つのディジタル
BPF36を複数のフィルタ特性に切り換えさせることがで
き、実装スペースを取らず、アナログフィルタを複数設
ける場合に較べてコスト的にも有利なディジタルSSB変
調装置が得られる。
そして、帯域幅のほかに遷移域を急峻としたり緩やか
としたりできるので、通信状況に柔軟に対応した送信を
行える。
なお、上記した実施例ではディジタルBPF36が4つの
フィルタ特性に切り換わるようにしたが、係数ROM44に
記憶しておくフィルタ係数の種類を増やすことで5種類
以上のフィルタ特性に切り換え可能とすることもでき
る。
次にこの発明の第2の実施例を第3図に基づいて説明
する。
第3図はディジタルSSB復調装置のブロック図であ
る。
アナログSSB変調波(中間周波信号)が入力される入
力端子INにA/Dコンバータ60が接続されており、ディジ
タルSSB変調波が形成される。
A/Dコンバータ60の出力側にはディジタル帯域制限フ
ィルタの一例としてのディジタルBPF62が接続されてお
り、ディジタルSSB変調波から側帯波成分が選択され
る。
ディジタルBPF62の出力側にはディジタル乗算器64が
接続されている。
このディジタル乗算器64には周波数fcのディジタル局
発信号を発生するディジタル局発信号発生器66も接続さ
れており、ディジタル乗算器64により、帯域制限後のデ
ィジタルSSB変調波とディジタル局発信号の乗算がなさ
れてディジタル復調波(ディジタル音声信号)が形成さ
れる。
ディジタル乗算器64の出力側にはD/Aコンバータ68が
接続されており、ディジタル復調波がD/A変換されてア
ナログ復調波が形成される。
D/Aコンバータ68の出力側にはLPE70が接続されてお
り、折り返し成分が除去される。
ディジタルBPF62は、外部からフィルタ特性を定める
フィルタ係数が入力されると、フィルタ係数を切り換え
設定してフィルタ特性の切り換えを行うようになってい
る。
このディジタルBPF62は、第1図のディジタルBPF36と
同様に構成されており、外部からフィルタ係数を入力す
るとフィルタ係数の切り換え設定を行い、第2図の
(1)〜(4)に示す第1〜第4フィルタ特性の切り換
えを行う。
ディジタルBPF62のフィルタ係数の入力側にはフィル
タ係数切り換え設定回路42が接続されている。
このフィルタ係数切り換え設定回路42には、第1〜第
4フィルタ特性に係る複数のフィルタ係数を記憶した係
数ROM44と、フィルタ特性選択部46が接続されている。
フィルタ係数切り換え設定回路42、係数ROM44、フィ
ルタ特性選択部46は第1図と全く同様に構成されてい
る。
次に、この実施例の動作につき説明する。
今、バンド内が比較的空いており、ユーザが音質優先
で受信を行いたいとき、Aキー48をオンする。
するとフィルタ特性選択部46からAキー48に係るキー
オン信号がフィルタ係数切り換え設定回路42に出力さ
れ、このキーオン信号に付勢されてフィルタ係数切り換
え設定回路42は係数ROM44から第1フィルタ特性に係る
フィルタ係数を読み出し、ディジタルBPF62へ出力す
る。
ディジタルBPF62は、フィルタリング処理を行う際に
使用するフィルタ係数を、入力したフィルタ係数に切り
換え設定し、第1フィルタ特性に切り換える。
アナログSSB変調波はA/Dコンバータ60でディジタル化
され、ディジタルBPF62に入力される。
ディジタルBPF62は帯域幅2.6kHz、通過域リップルが
小の第1フィルタ特性(第2図の(1)参照)に従い帯
域制限を行ってディジタルSSB変調波に対する希望波の
選択を行い、ディジタル乗算器64へ出力する。
ディジタル乗算器64ではディジタル局発信号と乗算さ
れてディジタル復調波が形成され、D/Aコンバータ68へ
出力されてアナログ復調波にD/A変換される。
そして更にLPF70で折り返し成分が除去される。
ディジタルBPF62の帯域幅が広いので側帯波成分を不
足なく受信でき、かつ、通過域リップルも小さいので音
質良く受信できる。
その後、他の発信局が近くの周波数に来たとき、他局
からの混信を少なくするためBキー50をオンすると、こ
のBキー50に係るキーオン信号に付勢されてフィルタ係
数切り換え設定回路42は、係数ROM44から第2フィルタ
特性に係るフィルタ係数を読み出し、ディジタルBPF62
へ出力して第2フィルタ特性に切り換えさせる。
よって、帯域幅は2.6kHzで同じであるが、通過域リッ
プルが大きく遷移域の急峻なフィルタ特性に変わり、リ
ップルの増大で音質が多少犠牲になるものの遷移域での
他局からの混信が抑えられて妨害を受けないようにでき
る。
なお、バンド内が比較的混んでいるとき、Cキー52を
オンすると、フィルタ係数切り換え設定回路42は、前述
と同様にして第3フィルタ特性に係るフィルタ係数をデ
ィジタルBPF62に出力して新たなフィルタ係数に切り換
え設定させる。
よって、帯域幅が2.2kHzと狭くなるため、選択度が上
がり、希望波の信号を他局に妨害されることなく受信で
きる。
但し、第3フィルタ特性は通過域リップルが小さく、
音質が或る程度劣化するだけである。
第3フィルタ特性の状態で受信中に、他の発信局が近
くの周波数に来たとき、他局からの妨害を更に少なくす
るためDキー54をオンすると、このDキー54に係るキー
オン信号に付勢されてフィルタ係数切り換え設定回路42
は、ディジタルBPF62に第4フィルタ特性に係るフィル
タ係数を切り換え設定させる。
よって、帯域幅が2.2kHzと狭く、遷移域も急峻なフィ
ルタ特性に変わるので、他局からの混信が一層減少す
る。
この実施例によれば、第1図の場合と同様にして、1
つのディジタルBPF62を複数のフィルタ特性に切り換え
るさせることができ、実装スペースを取らず、アナログ
フィルタを複数設ける場合に比べてコスト的にも有利な
ディジタルSSB復調装置が得られる。
そして、帯域幅のほかに遷移域を急峻としたり緩やか
としたりできるので、通信状況に柔軟に対応した受信を
行える。
なお上記した各実施例では、ディジタル帯域制限フィ
ルタとしてディジタルBPFを例に挙げたが、この発明は
何らこれに限定されず、フィルタ係数の切り換え設定が
可能なディジタルLPFを用いてもよい。
また、帯域制限フィルタを有する位相弁別法(PSN
法)でのSSB変調装置やSSB復調装置に適用することもで
きる。
〔発明の効果〕 この発明のSSB変調装置やSSB復調装置によれば、帯域
制限フィルタをフィルタ係数の切り換え設定が可能なデ
ィジタル帯域制限フィルタとし、フィルタ係数記憶手段
にディジタル帯域制限フィルタに関し、帯域幅、遷移域
の急峻度の異なる複数のフィルタ特性に係る複数のフィ
ルタ係数を記憶しておき、フィルタ特性選択操作手段で
選択されたフィルタ特性に従い、フィルタ特性切り換え
設定手段がフィルタ係数記憶手段から対応するフィルタ
係数を読み出し、ディジタル帯域制限フィルタに出力し
てフィルタ係数を切り換え設定させるようにしたことに
より、1つのディジタル帯域制限フィルタを帯域幅と遷
移域の急峻度の異なる複数のフィルタ特性に切り換える
ことができ、実装スペースとコストの負担軽減が可能に
なるとともに、使用状況に柔軟に対応できることにな
り、送信を行う際はできるだけ良好な音質を確保しなが
ら占有周波数帯域外への電波の漏洩による他局への妨害
を最小限に抑えることができ、受信を行う際はできるだ
け良好な音質を確保しながら混信による受信妨害を最小
限に抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の第1の実施例に係るディジタルSSB
変調装置のブロック図、第2図は第1図中のディジタル
BPFのフィルタ特性を示す線図、第3図はこの発明の第
2の実施例に係るディジタルSSB復調装置を示すブロッ
ク図である。 第4図は従来のアナログSSB変調装置を示すブロック
図、第5図は従来のアナログSSB復調装置を示すブロッ
ク図、第6図は第4図中のBPFのフィルタ特性を切り換
える手法を示すブロック図である。 主な符号の説明 36,62:ディジタルBPF、 42:フィルタ係数切り換え設定回路、 44:係数ROM、 46:フィルタ特性選択部。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】帯域制限フィルタを備えたSSB変調装置に
    おいて、 帯域制限フィルタをフィルタ係数の切り換え設定が可能
    なディジタル帯域制限フィルタとし、 ディジタル帯域制限フィルタに関し、帯域幅、遷移域の
    急峻度の異なる複数のフィルタ特性に対応した複数のフ
    ィルタ係数を記憶したフィルタ係数記憶手段と、 ディジタル帯域制限フイルタに関し、帯域幅と遷移域の
    急峻度の選択操作を行うフィルタ特性選択操作手段と、 フィルタ特性選択操作手段で選択操作がなされると、フ
    ィルタ係数記憶手段から対応するフィルタ係数を読み出
    し、ディジタル帯域制限フィルタに出力してフィルタ係
    数を切り換え設定させるフィルタ特性切り換え設定手段
    と、 を含むことを特徴とするSSB変調装置。
  2. 【請求項2】帯域制限フィルタを備えたSSB復調装置に
    おいて、 帯域制限フィルタをフィルタ係数の切り換え設定が可能
    なディジタル帯域制限フィルタとし、 ディジタル帯域制限フィルタに関し、帯域幅、遷移域の
    急峻度の異なる複数のフィルタ特性に対応した複数のフ
    ィルタ係数を記憶したフィルタ係数記憶手段と、 ディジタル帯域制限フィルタに関し、帯域幅と遷移域の
    急峻度の選択操作を行うフィルタ特性選択操作手段と、 フィルタ特性選択操作手段で選択操作がなされると、フ
    ィルタ係数記憶手段から対応するフィルタ係数を読み出
    し、ディジタル帯域制限フィルタに出力してフィルタ係
    数を切り換え設定させるフィルタ特性切り換え設定手段
    と、 を含むことを特徴とするSSB復調装置。
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