JPH0884416A - ケーブルの8の字状巻き出し装置 - Google Patents

ケーブルの8の字状巻き出し装置

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JPH0884416A
JPH0884416A JP24225994A JP24225994A JPH0884416A JP H0884416 A JPH0884416 A JP H0884416A JP 24225994 A JP24225994 A JP 24225994A JP 24225994 A JP24225994 A JP 24225994A JP H0884416 A JPH0884416 A JP H0884416A
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cable
movable body
feeding
shape
feeding mechanism
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JP24225994A
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Inventor
Kenji Ishii
健司 石井
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Toshiba Engineering and Construction Co Ltd
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Toshiba Engineering and Construction Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ケーブルドラムに巻かれたケーブルを所定長
さ分だけ8の字状に巻き出して自動的に切り取る装置を
提供すること。 【構成】 装置本体1に前後動及び左右動自在に可動体
2を設ける。そして、8の字駆動装置3により可動体2
を略8の字状に駆動する。さらに、その可動体2に送り
込み機構4を設けケーブルを一定方向に送り込むように
構成する。 【効果】 8の字駆動装置3と送り込み機構4との相互
作用により、ケーブルを8の字状に巻き出すことが可能
となり、その両端をそのまま引っ張っても、いわゆるケ
ーブルにキンクが生じることなく、円滑にそのケーブル
を敷設することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、発電プラント等の各種
プラント設備に敷設されるケーブルのうち、比較的細い
サイズ(外径15mm以下程度)で且つ、比較的柔らか
いケーブルをケーブルドラムから8の字状に巻き出す作
業を自動的に行う装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、狭小な場所で制御用ケーブルや比
較的小容量の電力用ケーブル等を多数敷設する場合、予
めケーブルドラムから必要長さのケーブルを切り出し、
その切り出された夫々のケーブルを各敷設場所に搬送
し、ケーブルラック等に敷設することが頻繁に行われて
いる。このようにケーブルを所定長さに切り出すには、
複数人の人手をかけ、それを8の字状に重ね合わせてい
た。これは、図10の如くケーブルドラムから単にコイ
ル状に巻き出すと、その敷設の際にいわゆるキンクが生
じるからである。即ち、敷設のためにその両端部をその
まま引き延ばすと定間隔毎にケーブル10が捩れて、キン
ク部24が発生してしまい、そのケーブルをラックに多数
整列させることができないからである。そこで、従来人
力によりケーブルを8の字状に巻き出していた。このよ
うにした場合にはその両端をそのまま引き伸ばしても、
図10に示すキンク部24が生じないことが経験的に理解
されている。
【0003】但し、ケーブルドラムから図11に示す如
く直接8の字状に巻き出す場合には、8の字状の長手方
向両端部で夫々軸線のまわりに捩じるように180°ケ
ーブルをひっくり返す作業が必要である。そうでないと
ケーブルの8の字状巻き出し作業ができなかった。そこ
で、図11においてケーブルの一方の表面のみに細線で
記載した線を8の字状の頂部で表面側から裏面側に点A
にて移動させるように軸線の回りに回転させることによ
り、初めてケーブルの8の字状の巻き出しが可能とな
る。なお、全く癖のないケーブルにおいてはこのような
反転作業は必要でないことが、本発明者の実験より確認
された。しかしながら、そのような巻き癖のないケーブ
ルであっても図10に示すような円形のケーブルの巻き
出し作業を行うと、その敷設の際キンク部24が生じるこ
とも確認された。その結果、巻き癖のあるケーブルであ
っても、それのないケーブルであっても、ケーブルの巻
き出し作業においては必ず8の字状に行う必要がある。
なお、このようにケーブルドラムから直接ケーブルを引
延して敷設せず、巻き出し作業を行う理由は、狭小な場
所ではケーブルドラムを設置する場所が少ないこと及び
ケーブルドラムから直接敷設すると作業能率が悪いこと
等に基づく。
【0004】
【発明が解決しょうとする課題】複数の作業員により、
ケーブルの8の字状切り出しを行う場合、その切り出し
作業に多大の労力及び時間を要し且つ、その切り出し寸
法に間違いがおこる虞があった。そこで、本発明者は各
種実験の結果ケーブルドラムから直接ケーブルを8の字
状に巻き出す(切り出し、以下同じ)作業が自動的に行
い得る装置を提供することを目的とし、その目的達成の
ために次の構成をとる。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明のケーブルの8の
字状巻き出し装置は、装置本体1と、その装置本体1に
前後動および左右動自在に、設けられた可動体2と、そ
の可動体2をほぼ8の字状に駆動する8の字駆動装置3
と、その可動体2に設けられてケーブルを一定方向に送
り込む送り込み機構4と、を具備するものである。また
本発明の好ましい実施態様は、前記可動体2が装置本体
1の設置平面の平面方向に8の字状に駆動され、その8
の字状の移動軌跡の下方にケーブルの送り込み用空間9
が設けられたものである。さらに、他の好ましい実施例
は、前記可動体2にケーブルの送り込み長さを測定する
測長装置5と、その測定値が設定値に達したとき、前記
送り込み機構4の駆動を停止すると共に、そのケーブル
をカッター6によりカットすることとしたものである。
【0006】また、前記8の字駆動装置3が、互いに直
交する方向に移動する横行機構3aおよび縦行機構3b
からなる。さらには、ケーブルドラム12と前記ケーブル
送り込み機構4との間にケーブルの巻きくせを取る、癖
取り装置13を設けたものである。また、前記癖取り装置
13と前記ケーブル送り込み機構4との間に、ケーブルを
引き出す引出し装置20を設けたものである。さらに、前
記引出し装置20と前記ケーブル送り込み機構4との間の
弛みを検知して、その弛み検知出力により前記引出し装
置20のケーブル引出し速度を制御する同調機構14を設け
たものである。また、前記ケーブル送り込み用空間9に
上部が錐状の一部となる、互いに離間して立設配置され
る一対の8の字案内体15を有するものである。
【0007】
【作用】本装置は図6に示す如く、ケーブルドラム12か
ら引き出されたケーブル10を、癖取り装置13,引出し装
置20,同調機構14を介し送り込み機構4に導く。この送
り込み機構4は、装置本体1に案内される可動体2に設
けられている。この可動体2は、8の字駆動装置3によ
り略8の字状の軌跡を描いて移動する。そのため、その
可動体2に設けられた送り込み機構4によりケーブル10
は送り込み用空間9に8の字状に巻き出しされる。この
巻き出し長さは、図4の測長装置5により側長されその
長さが設定値に達したとき、カッター6によりケーブル
10が切断され、所定長さのケーブルの切り出しが完了す
る。なお、このとき図6に示す一対の8の字案内体15を
設ければ、巻き出されたケーブルに崩れを生じさせるこ
とがない。
【0008】
【実施例】次に、図面に基づいて本発明の実施例につき
説明する。図1は本装置の平面図であり、図2は同正面
図、図3は同側面図、図4はその可動体2上の送り込み
機構4の拡大図、図5は同平面図、図6は本装置の使用
状態を示す斜視図、図7は本装置により巻き出されたケ
ーブル10の斜視図、図8は本装置の可動体2に設けられ
たカッター6の斜視図、図9はその要部平面図である。
本装置は、ケーブルドラム12からケーブル10を所定長さ
だけ自動的に切り出すと共に、最終的には図7に示すよ
うにそのケーブル10を8の字状に巻きだすものである。
そのためには、装置本体1に可動体2が左右方向及び前
後方向に移動自在に案内され、8の字駆動装置3を介し
て可動体2の中心部を図1の軌跡25の如く略8の字状に
駆動する。そして、可動体2に送り込み機構4が設けら
れ、軌跡25の移動軌跡に直交する方向にケーブル10が送
り込まれるものである。その結果、図1において左右一
対の平行なガイドレール8c間に設けられた送り込み用
空間9上に図7に示すようなケーブル10の8の字状巻き
出しが行われる。なお、図7の如く所定長さに巻き出さ
れたケーブル10は、その8の字状の中央部全体を適宜な
バインド線等で縛ることにより、この形状を保持するこ
とができる。そしてそれを敷設場所に移動しバインド線
を取り除くことにより、ケーブル10の端部を引っ張れば
そのままケーブルラック等にその引き込みが可能とな
る。
【0009】本装置の主要構造は、装置本体1と、それ
に縦横に案内される可動体2と、可動体2を駆動する8
の字駆動装置3と、可動体2上に設けられた送り込み機
構4とを具備する。装置本体1は互いに平行に立設した
フレームの上面に夫々ガイドレール8c,ラック8bが
設けられる。そしてそのガイドレール8cに左右方向に
細長い可動フレーム3eを有する縦行機構3bが設けら
れている。可動フレーム3eには、その長手方向に平行
に一対のガイド棒7eとそれらの間に位置したネジシャ
フト7dとを有する。そしてそのガイド棒7eに可動体
2が案内されると共に、ネジシャフト7dが可動体2の
図示しないネジ部に螺着され横行機構3aを構成する。
そしてそのネジシャフト7dの回転に伴って、それに螺
着された可動体2が左右方向に移動する。また、可動フ
レーム3e自体の前後方向への移動は、装置本体1のラ
ック8bに歯合するピニオン8a(図2)並びにそのピ
ニオン8aを可逆回転駆動させる縦行モータ8により行
われる。また、可動フレーム3eの下端は図2に示す如
く、その下端に突出した案内部材8dが、装置本体1の
上面に設けられたガイドレール8cに案内されるもので
ある。
【0010】なお、図1及び図2において装置本体1の
一側には制御ケーブル支持帯21が設けられ、そこに制御
用ケーブルや制御用エアーパイプ等が収納され、可動フ
レーム3eの移動に伴ってそれが曲折変形する。また、
可動フレーム3eに左右方向に移動自在に設けられた可
動体2は、図1において横行モータ7の駆動により、ベ
ルトプーリ7b,タイミングベルト7a,ベルトプーリ
7cを介しネジシャフト7dの回転により行われる。即
ち、前記の如くネジシャフト7dに螺着された可動体2
の下部がそのネジシャフト7dの回転に伴って左右方向
に移動するものである。
【0011】次に、図4の如く、可動体2上にはフレー
ムが立ち上げられ、その上部中央に送り込み機構4が配
置されている。この送り込み機構4は一対のキャタピラ
型のベルト4d,4eがベルトプーリ4f〜4iに夫々
巻回されている。一対のベルト4d,4eの対向面間の
間隔は、送り開放装置4bにより開閉自在に形成されて
いる。この送り開放装置4bは一例として電磁マグネッ
トからなり、その吸着により対向するベルト4d,4e
の間隔を拡げるものである。そして、ケーブル10の送り
込み状態においてはその電磁力をなくすことにより、押
圧バネ4cを介し一対のベルト4d,4eの間隔が縮小
され、それらの間にケーブル10を挟持するものである。
ベルト4dは、送り込み用モータ4aにより図において
右回りに駆動され、ケーブル10を下方へ送り込むもので
ある。送り込み機構4の下方には、一対の圧接ローラ5
e,5f(図5)がケーブル10を挟持し、ケーブル10の
移動に伴ってそれが回転する。そして、その回転はベル
トプーリ5c,タイミングベルト5b,ベルトプーリ5
dを介し、測長装置5のエンコーダ5aに伝達される。
そして、そのエンコーダ5aによりケーブル10の送り込
み長さを側長するものである。
【0012】次いで、可動体2の底部上面には図4及び
図8に示すカッター6が設けられている。このカッター
6は、図8の如く可動体2の底部に穿設されたケーブル
10貫通用の孔23の周縁に配置されている。即ち、孔23に
隣接し固定刃6cが固定され、その固定刃6cの中間部
に可動刃6dの中間部がピン6hを介して回動自在に取
付けられている。そして、可動刃6dの一端に連結材6
gを介しカッター用シリンダ6aのピストンロッド6e
の端部が固定されている。カッター用シリンダ6aは、
可動体2の一端にピン6fを介して揺動自在に取付けら
れている。而して、前記測長装置5の側長出力が設定値
に達したとき、制御装置を介してカッター用シリンダ6
aが駆動され、可動刃6dがピン6hの回りに図9の如
く回動することにより、孔23に挿通されたケーブル10を
その可動刃6dと固定刃6cとにより切断するものであ
る。なお、図8においてケーブル案内6bはケーブルの
切断後、送り込み側のケーブル先端部を孔23に案内する
ものである。即ち、ケーブルの切断によって、その送り
込み側は可動刃6dにより孔23から外側へ移動する。そ
こで、可動刃6dが元の位置に復帰するとき、それに伴
いケーブル案内がケーブルの先端部を孔23まで導くもの
である。次に、可動体2上に立設されたフレームの上端
一側には、送り込み用モータ4aの上方に一対のケーブ
ルガイド11a,11b(図5)及びそれらの間にケーブル
ガイド11cが設けられている。
【0013】次に、図6においてケーブルドラム12はド
ラム支持体12aに回動自在に支持され、そのドラム支持
体12aと装置本体1との間に癖取り装置13及びケーブル
の引出し装置20が配置され、それらの側方等の適宜位置
に制御装置17が配置されている。癖取り装置13は、架台
18上に夫々三個の縦癖取りプーリ13a,横癖取りプーリ
13bがその軸線を水平及び垂直に位置して設けられてい
る。即ち、縦癖取りプーリ13aは架台18上に立設された
ブラケット13cに三個のプーリがその軸線を水平にし且
つ、それらが三角形の各頂点上に位置して配置されてい
る。夫々のプーリは、ケーブル10を案内する溝が外周に
設けられており、そのケーブルの外周が三つのプーリに
圧接する。また、横癖取りプーリ13bはブラケット13d
上に三つのプーリが前記縦癖取りプーリ13a同様に配置
され、その軸線が垂直方向に位置している。また、架台
18の一端には一対のケーブルガイド11g,11hが立設さ
れると共に、その下流側にケーブルガイド11j,11iが
配置されている。
【0014】次に、癖取り装置13の下流側に配置される
ケーブルの引出し装置20は、架台19上に設けられ、前記
送り込み機構4同様の一対のキャタピラ型のケーブル駆
動機構である。そして、図示しない可変駆動モータによ
りケーブルドラム12からケーブル10を引き出すものであ
る。架台19の前端には、同調機構14が設けられている。
この同調機構14は、一対のアーム14aの一端が回動自在
に架台19に支持され、その他端どうしに横棒14bが配置
され、それが自重及びバネ等により下方に付勢されてい
る。そして、ケーブル10を図の如く横棒14bの下面側に
案内させる。アーム14aの基部には図示しない弛み検出
器(張力検出器でもある)が設けられ、その出力信号に
より引出し装置20のケーブル送り速度を制御するもので
ある。即ち、ケーブル10が弛んで横棒14bが下方にくる
と、引出し装置20の送り速度を遅くするか、もしくは一
旦停止をする。そして、ケーブル10が緊張すると横棒14
bが上昇し、再び引出し装置20のケーブル送りスピード
を上昇させ、その速度を可動体2上の送り込み機構4の
送りスピードに同調させるものである。
【0015】なお、制御装置17は8の字状に巻き出すケ
ーブル10の直径や屈曲の容易さ並びに切り出し長さを入
力することより、ケーブル10に最適なケーブルの8の字
状軌跡を描かせることができると共に、設定された切り
出し長さに達したとき、送り込み機構4及び引出し装置
20を停止させ、カッター6によりケーブル10を所定長さ
に切断するものである。この時、制御装置17により可動
体2を平面上でほぼ8の字状に駆動制御するには、一例
として次のようにすればよい。まず図1に示す如く、一
対の菱形の軌跡25をかかせるために、横行モータ7を可
逆回転させ、菱形軌跡25の左右幅に相当する距離だけ可
動体2を左右方向に一定速度で往復運動させる。それと
共に、縦行モータ8を可逆回転させ、可動体2が菱形軌
跡25の前後方向長さの距離だけ前後動するように一定速
度で往復運動させ、横行モータ7の2往復に対して縦行
モータが一往復するように両者を同期させればよい。ま
た、図6において一対の8の字案内体15は、ケーブル10
の8の字状の軌跡が比較的小さいとき、それを送り込み
用空間9上に立設することにより、確実にケーブルの8
の字状巻き出しを行うことができるものである。そのた
めに8の字案内体15の先端は、略円錐状の案内面に形成
されている。
【0016】なお、図12はこの8の字案内体15を取り
付ける台車26の斜視図であり、その上面に複数の孔27が
長手方向に定間隔で離間して穿設されている。そして8
の字案内体15の下面の突部28が、台車26の適宜位置の孔
27に嵌着される。それにより、一対の8の字案内体15,
15間の距離を必要に応じて調整できるようにしている。
そして、ケーブルの太さ等に応じてそれを最適な8の字
状に描かせることができる。なお、このとき描かれる8
の字状の長手方向の距離は制御装置により制御されるこ
とは言うまでもない。そして、適宜長さに切り出しされ
た8の字状のケーブルは、台車26を引き出すことにより
本装置から容易に外部に取り出すことができる。次い
で、再び台車26を戻し、次の切り出し作業を行うことが
できる。
【0017】
【変形例】本発明は実施例において、可動体2が平面直
角座標(X,Y)上を移動するように構成したが、それ
に代えて平面極座標(R,Θ)上を8の字状に移動する
ように構成してもよい。また、上記実施例の送り込み用
空間は本装置の設置平面に平行に位置されているが、こ
れに代えて重力方向に平行な平面上に、一対の8の字案
内棒を突出させ、それにケーブルを8の字状に巻き取ら
せてもよい。その場合には、前記可動体2は重力方向に
平行な平面上を移動する。
【0018】
【発明の効果】本発明の8の字状巻き出し装置は、装置
本体1に設けられた可動体2が8の字駆動装置3により
ほぼ8の字状に駆動されると共に、その可動体2に送り
込み機構4が設けられ、ケーブルを一定の方向に送り込
むように構成したから、比較的細いケーブルを迅速に8
の字状に巻き出しすることが可能である。そして、それ
を適宜長さに切断することにより、狭小の場所で多数の
ケーブルの敷設を容易に行い得る。しかも、8の字状に
巻き出されているため、その先端をそのまま引き伸ばし
て敷設しても、ケーブルにいわゆるキンクが起こらな
い。即ち、ケーブルの引き伸ばしに伴って定間隔毎に部
分的な捩れが生じることを防止でき、迅速なケーブルの
敷設を確保し得る。また、可動体2が装置本体1の設置
平面の平面方向に8の字状に駆動され、その8の字状の
移動軌跡の下方にケーブルの送り込み用空間9が形成さ
れたものにおいては、ケーブル自体の自重を利用しそれ
を8の字状に容易に巻き出すことが可能であり、構造の
簡単な装置となる。また、8の字駆動装置3が互いに直
交する方向に移動する横行機構3a及び縦行機構3bか
らなるものにおいては、その構造が簡単で制御が容易と
なる。
【0019】さらには、ケーブルドラム12と送り込み機
構4との間にケーブルの巻きくせをとる癖取り装置13を
設けたものにおいては、ケーブルドラム12から直接ケー
ブルの8の字状の巻き出しが可能となる。さらには、測
長装置5とカッター6とを設けたものにおいては、自動
的に設定長さのケーブルの切り出しが可能となる。ま
た、癖取り装置13と送り込み機構4との間にケーブルを
引き出す引出し装置20を設けたものにおいては、ケーブ
ルの8の字状巻き出しをさらに円滑に行いうる。また、
引出し装置20と送り込み機構4との間の弛みを検知し
て、その弛み検知出力により引出し装置20のケーブル引
き出し速度を制御する同調機構14を設けたものにおいて
は、ケーブルの8の字状巻き出しを円滑に行い得ると共
に、ケーブルの送り込み長さを正確にすることが可能と
なる。さらには、ケーブルの送り込み用空間9に、上部
が錐状の一部となる一対の8の字案内体15を設けた場合
には、ケーブルの8の字状巻き出しを正確に行い、その
巻き出されたケーブルを正確に保持できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本装置の平面図。
【図2】同正面図。
【図3】同側面図。
【図4】可動体2の拡大図。
【図5】同平面図。
【図6】本装置の使用状態を示す斜視図。
【図7】本装置により巻き出されたケーブル10の斜視
図。
【図8】本装置の可動体2に設けられたカッター6の斜
視図。
【図9】カッター6の要部平面図。
【図10】ケーブルの巻き出しを円形に行った場合の問
題点を示す説明図。
【図11】ケーブルドラムによって巻き癖がついたケー
ブルを8の字状に巻き出す場合の手動による説明図。
【図12】本装置に使用される8の字案内体15及びそれ
を取り付ける台車26の斜視説明図。
【符号の説明】
1 装置本体 7 横行モータ 2 可動体 7a タイミング
ベルト 3 8の字駆動装置 7b,7c ベル
トプーリ 3a 横行機構 7d ネジシャフ
ト 3b 縦行機構 7e ガイド棒 3e 可動フレーム 7f 横行リミッ
トスイッチ 4 送り込み機構 7g エンコーダ 4a 送り込み用モータ 8 縦行モータ 4b 送り開放装置 8a ピニオン 4c 押圧バネ 8b ラック 4d,4e ベルト 8c ガイドレー
ル 4f〜4i ベルトプーリ 8d 案内部材 5 測長装置 8e 縦行リミッ
トスイッチ 5a エンコーダ 9 送り込み用空
間 5b タイミングベルト 10 ケーブル 5c ベルトプーリ 11a〜11j ケー
ブルガイド 5d ベルトプーリ 12 ケーブルドラ
ム 5e 圧接ローラ 12a ドラム支持
体 5f 圧接ローラ 13 癖取り装置 6 カッター 13a 縦癖取りプ
ーリ 6a カッター用シリンダ 13b 横癖取りプ
ーリ 6b ケーブル案内 13c,13d ブラ
ケット 6c 固定刃 14 同調機構 6d 可動刃 14a アーム 6e ピストンロッド 14b 横棒 6f ピン 15 8の字案内体 6g 連結材 16 筒体 6h ピン 17 制御装置 18 架台 24 キンク部 19 架台 25 軌跡 20 引出し装置 26 台車 21 制御ケーブル支持帯 27 孔 23 孔 28 突部

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 装置本体1と、 その装置本体1に前後動および左右動自在に、設けられ
    た可動体2と、 その可動体2をほぼ8の字状に駆動する8の字駆動装置
    3と、 その可動体2に設けられてケーブルを一定方向に送り込
    む送り込み機構4と、を具備するケーブルの8の字状巻
    き出し装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記可動体2が装置
    本体1の設置平面の平面方向に8の字状に駆動され、そ
    の8の字状の移動軌跡の下方にケーブルの送り込み用空
    間9が設けられた装置。
  3. 【請求項3】 請求項1において、前記可動体2にケー
    ブルの送り込み長さを測定する測長装置5と、その測定
    値が設定値に達したとき、前記送り込み機構4の駆動を
    停止すると共に、そのケーブルをカッター6によりカッ
    トすることとした装置。
  4. 【請求項4】 請求項1において、前記8の字駆動装置
    3が、互いに直交する方向に移動する横行機構3aおよ
    び縦行機構3bからなる装置。
  5. 【請求項5】 請求項1において、 ケーブルドラム12と前記ケーブル送り込み機構4との間
    にケーブルの巻きくせを取る、癖取り装置13を設けた装
    置。
  6. 【請求項6】 請求項5において、前記癖取り装置13と
    前記ケーブル送り込み機構4との間に、ケーブルを引き
    出す引出し装置20を設けた装置。
  7. 【請求項7】 請求項6において、前記引出し装置20と
    前記ケーブル送り込み機構4との間の弛みを検知して、
    その弛み検知出力により前記引出し装置20のケーブル引
    出し速度を制御する同調機構14を設けた装置。
  8. 【請求項8】 請求項2において、前記ケーブル送り込
    み用空間9に上部が錐状の一部となる、互いに離間して
    立設配置される一対の8の字案内体15を有する装置。
JP24225994A 1994-09-08 1994-09-08 ケーブルの8の字状巻き出し装置 Pending JPH0884416A (ja)

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JP24225994A JPH0884416A (ja) 1994-09-08 1994-09-08 ケーブルの8の字状巻き出し装置

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JP24225994A JPH0884416A (ja) 1994-09-08 1994-09-08 ケーブルの8の字状巻き出し装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017005840A (ja) * 2015-06-09 2017-01-05 ファナック株式会社 巻取りを補助する機能を備えたケーブル

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JP2017005840A (ja) * 2015-06-09 2017-01-05 ファナック株式会社 巻取りを補助する機能を備えたケーブル

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