JPH0883722A - 箔巻線変圧器 - Google Patents

箔巻線変圧器

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Publication number
JPH0883722A
JPH0883722A JP21968494A JP21968494A JPH0883722A JP H0883722 A JPH0883722 A JP H0883722A JP 21968494 A JP21968494 A JP 21968494A JP 21968494 A JP21968494 A JP 21968494A JP H0883722 A JPH0883722 A JP H0883722A
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JP
Japan
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lead bar
lead
winding
electromagnetic field
bar
Prior art date
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Pending
Application number
JP21968494A
Other languages
English (en)
Inventor
Koichi Sato
公一 佐藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Meidensha Corp
Meidensha Electric Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Meidensha Corp
Meidensha Electric Manufacturing Co Ltd
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Publication date
Application filed by Meidensha Corp, Meidensha Electric Manufacturing Co Ltd filed Critical Meidensha Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 リードバー口出部に発生す漂遊損を低減し、
リードバー端部の電界集中を緩和した箔巻線変圧器を提
供する。 【構成】 珪素鋼板やアモルファス等の良質な磁性体の
長円形の巻鉄心からなる電磁界シールド1をリードバー
2の口出部を囲む位置に配置することにより、リードバ
ー口出部に発生する漂遊損を低減し、この電磁界シール
ド1を接続リード線3によってリードバー2と接続して
リードバー2と同電位とすることにより、リードバー端
部の電界集中を緩和して、絶縁耐力の低下を防止するよ
うにした箔巻線変圧器である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、箔巻線変圧器に関し、
特に、口出リード線の漂遊損の低減に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の箔巻線変圧器では、図6に示すよ
うに巻線端部で漏れ磁束4が急激に曲がり、その一部が
口出リードバー2と鎖交し、口出リードバー2に漂遊損
を発生させている。この漂遊損の発生を抑制するため
に、口出リード部のリードバーと漏れ磁束との鎖交面積
を少なくするためにリードバー2の幅を狭くする方法が
とられている。しかし、この場合、リード断面が減少
し、抵抗損が増加してしまうのでこの増加を防ぐために
リードバーの本数を増やして必要なリードバーのトータ
ル断面積を確保していた。
【0003】なお、図6において、7は変圧器の鉄心、
10は低圧巻線、11は高圧巻線を示している。
【0004】また、電界の面からみると、リードバーの
断面は矩形となるため、リードバーの端部においては、
電界集中による絶縁耐力の低下が生じる。これを防ぐた
め、図5に示すように、リードバー2の口出部の両端に
円柱を半割りにした形状の電界シールド9を配置し、リ
ードバー2の両端の形状を電界に対して滑らかなものと
して、電界集中を緩和している。図中、6は巻線であ
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】図6は箔巻線のリード
バー口出部の磁束分布を示す磁束分布図、図7は図6の
(鉄心、リードバーおよび巻線の部分)のA−A′の断
面における磁束の状態を示す図で、図6に示すように鉄
心7に低圧巻線10と高圧巻線11が巻装されて巻線6
を構成し、低圧巻線10の内側と外側にそれぞれリード
バー2,2が引き出され、高圧巻線11の内側と外側に
もそれぞれリードバー2,2が引き出されている。巻線
の端部では、低圧巻線10の漏れ磁束4は内側に、高圧
巻線11の漏れ磁束4は外側に急激に曲がり、例えば、
低圧巻線10の場合は、図7に示すように、その一部が
リードバー2と鎖交し、リードバー2の中に漂遊損を発
生させる。高圧巻線11の外側のリードバー2も同様で
ある。この漂遊損の発生を抑制することを目的として、
前記のようにリードバー2の幅を狭めることで、漏れ磁
束4との鎖交面積を減らし、リードバー2の中に生じる
渦電流に対する抵抗を高くしている。この方法の場合、
リードバー2の断面積が減少するため負荷電流による抵
抗損が増加する。この抵抗損の増加を防ぐためには、リ
ードバー2の本数を増やしてリードバー2の断面積の必
要量を確保しなければならない。しかし、巻線は円筒形
であるため、同一円周上にリードバー2を配置できる本
数には限界があり、また、リードバー2からあとの結線
が複雑になってしまう。
【0006】また、電界の面でも上記のように、リード
バー2の口出部では、図8に示すようにリードバー2の
端部で電界5の集中が生じるため絶縁耐力が低下する。
これを防ぐため、リードバー2の口出部の両端に円柱を
半割りにした形状の電界シールド9を配置し、リードバ
ー2の端部の形状に変え、電界5の集中を緩和してい
る。しかし、リードバー2自体の厚みが5〜6mmであ
り、電界シールド9を安定して取り付けることが困難で
あること、電界シールド9自身の曲率が小さくなりがち
のため十分な効果が得にくい、などの課題があった。
【0007】本発明は、以上のような点に鑑みてなされ
たもので、従来の課題を解決するとともに、リードバー
口出部に発生する漂遊損を低減し、リードバー端部の電
界集中を緩和した箔巻線変圧器を提供することを目的と
する。
【0008】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
め、本発明の箔巻線変圧器は、珪素鋼板やアモルファス
等の良質の磁性体によって作られた電磁界シールドをリ
ードバー口出部を囲むように配置し、この電磁界シール
ドをリードバーと接続リード線により接続して同電位と
したものである。
【0009】
【作用】本発明の箔巻線変圧器では、磁性体の電磁界シ
ールドをリードバー口出部に配置したことによりリード
バーと鎖交していた漏れ磁束は、この電磁界シールドを
通過するため、リードバー口出部に発生する漂遊損が低
減され、また、電磁界シールドをリードバーと接続リー
ド線で接続したことにより、電磁界シールド内は同電位
となるためリードバー端部の電界集中がなくなり絶縁耐
力の低下を防ぐことができる。
【0010】
【実施例】以下、本発明の実施例を図1〜図3に基づい
て説明する。
【0011】図1は本発明の箔巻線変圧器の口出リード
バーの電磁界シールドを示す展開斜視図、図2はその静
電シールド部分の磁束の状態を示す断面図、図3は同じ
く電界の状態を示す断面図で、口出リードバー2本並設
の場合を示している。
【0012】図1〜図3において、珪素鋼板やアモルフ
ァス等の良質な磁性体の長円形の巻鉄心を作り、この巻
鉄心を電磁界シールド1としてリードバー2の口出部を
囲む位置に配置する。また、この電磁界シールド1を接
続リード線3によってリードバー2と接続し、リードバ
ー2と同電位とする。
【0013】このように、リードバー口出部に電磁界シ
ールド1を配置することにより、図2に示すように、リ
ードバー2に鎖交していた磁束4は大半が電磁界シール
ド1を通過するため、リードバー2に生じていた漂遊損
が減少する。
【0014】また、電磁界シールド1の内部は同電位と
なるため、図3に示すように、リードバー2の端部での
電界集中はなくなり、絶縁耐力の低下を防ぐことができ
る。
【0015】漏れ磁束4の鎖交による漂遊損の発生が抑
制されるため、リードバー2の幅を狭くする必要がな
く、同時に本数も増やす必要がなくなる。
【0016】なお、図1〜図3は電磁界シールド部分を
説明するための展開図で、電磁界シールドの両側の円弧
間が直線となっているが、実際には、巻線は断面円形で
あり、電磁界シールドはこの巻線に沿う形で設けられる
ので直線とはならない。従って、上記の実施例のよう
に、電磁界シールドを薄い珪素鋼板やアモルファス箔等
を巻回した巻線鉄心により形成すると、自由に変形する
ので好適である。
【0017】また、図4に示すように、帯状のアモルフ
ァス箔を絶縁部材8を介してコイル端部のリードバー2
の口出部に巻き付けて形成してもよい。この実施例は、
小スペースの端部の場合に、簡単で場所をとらない。
【0018】また、同一構成の箔巻線変圧器を多数製作
し、電磁界シールドの形状も同じものが使用できる場合
は、フェライトで形成してもよい。
【0019】
【発明の効果】以上のように、本発明の箔巻線変圧器
は、 (1)磁性体の電磁界シールドをリード口出部に配置す
ることにより、リードバー口出部に発生する漂遊損が低
減される。
【0020】(2)漂遊損の低減によりリードバーの1
本当たりの幅を広くすることができ、したがって、リー
ドバーの配置本数も少なくできる。
【0021】(3)電磁界シールドの内部は同電位とな
るため、リードバー端部の電界集中がなくなり、絶縁耐
力の低下を防止できる。
【0022】などの優れた効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の電磁界シールド部分の斜視
図。
【図2】本発明の電磁界シールド部分の磁束の状態を示
す断面図。
【図3】本発明の電磁界シールド部分の電界の状態を示
す断面図。
【図4】本発明の電磁界シールドの他の実施例を示す断
面図。
【図5】従来の箔巻線変圧器のリードバーの端部構造例
の斜視図。
【図6】従来の箔巻線変圧器の巻線端部の磁束の状態を
示す断面図。
【図7】図6のA−A′の磁束の状態を示す断面図。
【図8】従来の箔巻線変圧器の巻線端部の電界の状態を
示す断面図。
【符号の説明】
1…電磁界シールド 2…口出リードバー 3…接続リード線 4…磁束 5…電界 6…巻線 7…鉄心 8…絶縁部材

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鉄心に箔導体を巻回し、この箔導体の巻
    始め、巻終わりにリードバーを接続し端子として引き出
    してなる箔巻線変圧器において、前記リードバーの口出
    部に該口出部を囲む電磁界シールドを配設し、この電磁
    界シールドを前記リードバーと接続して同電位としたこ
    とを特徴とする箔巻線変圧器。
  2. 【請求項2】 前記電磁界シールドは、磁性体を長円形
    に巻いた巻鉄心により形成したことを特徴とする請求項
    1記載の箔巻線変圧器。
JP21968494A 1994-09-14 1994-09-14 箔巻線変圧器 Pending JPH0883722A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP21968494A JPH0883722A (ja) 1994-09-14 1994-09-14 箔巻線変圧器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP21968494A JPH0883722A (ja) 1994-09-14 1994-09-14 箔巻線変圧器

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0883722A true JPH0883722A (ja) 1996-03-26

Family

ID=16739356

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP21968494A Pending JPH0883722A (ja) 1994-09-14 1994-09-14 箔巻線変圧器

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JP (1) JPH0883722A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102426908A (zh) * 2011-12-19 2012-04-25 苏州博远特种变压器有限公司 变压器铁芯

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102426908A (zh) * 2011-12-19 2012-04-25 苏州博远特种变压器有限公司 变压器铁芯

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