JPH0883527A - 電柱装着絶縁カバー装置 - Google Patents

電柱装着絶縁カバー装置

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JPH0883527A
JPH0883527A JP24221494A JP24221494A JPH0883527A JP H0883527 A JPH0883527 A JP H0883527A JP 24221494 A JP24221494 A JP 24221494A JP 24221494 A JP24221494 A JP 24221494A JP H0883527 A JPH0883527 A JP H0883527A
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JP
Japan
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bellows
shaped
cover
utility pole
insulating cover
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JP24221494A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Nakanishi
寛 中西
Minoru Shirogata
実 白潟
Ayumi Handa
歩 半田
Shoichi Yamauchi
昭一 山内
Hiroshi Tanabe
宏 田部
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
ASABA SEISAKUSHO KK
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Asaba Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
ASABA SEISAKUSHO KK
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Asaba Manufacturing Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】電柱に装着されている各種のケーブル架設金具
類を包覆して作業員の接触感電事故を防止できる電柱装
着絶縁カバー装置を提供する。 【構成】絶縁物製の伸縮可撓性の中空蛇腹管を半裁した
開口2を有する半管形蛇腹状カバー1の両端部に差込み
連結部5、10を設けた電柱周面装着用蛇腹状絶縁カバ
ーAを構成し、この蛇腹状絶縁カバーAを扇形に曲げ開
口2側を電柱周面に添わせて端部の差込み連結部5、1
0を連結し、電柱のケーブル架設金具を包覆することに
より、架空通信ケーブル線路近傍の高圧送配電線により
架空通信ケーブルと架設金具の間の電圧が誘導高電圧に
なっていても、架設金具に電柱上の作業員が電気的に接
触する事故を防止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電柱に装着されている
ケーブル架設用の装柱金物類を包覆して架空通信ケーブ
ルの心線作業員の電気的接触を防ぐ電柱装着用の絶縁カ
バー装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】電柱に架設されている架空通信ケーブル
は電柱に装着されている電柱バンドや種々の吊架金物、
巻付グリッブ保持金物や吊線・支持線等により吊架され
ているが、この架空通信ケーブル線路の近傍に高圧の送
配電線が架設されていると通信ケーブル線路に高電圧が
誘導される場合がある。このような架空通信ケーブル線
路において作業員が電柱に登ってケーブルの心線作業を
すると、高圧誘導電流が架空通信ケーブル→作業員→電
柱のケーブル架設用金物→吊線・支持線→アースの経路
を経て作業員に流れ感電事故を起こす危険がある。この
作業員が電柱上で心線作業をする際の感電事故を防ぐに
は電柱に装着されている電柱バンドや吊架金物類、巻付
グリッブ保持金物、吊線・支持線等に作業員の身体が接
触しないように絶縁する必要があるが、従来は前記の種
々の金物類に装着して絶縁することができる適切な絶縁
カバーがなかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】電柱バンド、吊架金物
類、巻付グリッブ保持金物や吊線・支持線等や電柱はそ
の形状、サイズ、太さが多種であるが、それらに適合し
て装着し包覆できるような多種の絶縁カバーを製作、運
搬し、それぞれ異なった取付作業をするのでは、コスト
高になり、取付作業が煩雑になるという問題点がある。
しかしながら従来は種々の電柱のバンドや吊架金物類、
巻付グリッブ保持金物等に装着絶縁する取り扱い容易な
低コストの絶縁カバーはなかった。
【0004】本発明は、前記の課題を解決し、種々のサ
イズの電柱に装着されている電柱バンドや吊架金物、巻
付グリッブ保持金物等の各種金物類を包覆して容易に装
着することができ、電柱上の作業員の接触事故を防止す
ることができる電柱装着絶縁カバー装置を提供すること
を目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
め、本発明の電柱装着絶縁カバー装置は、 (1)絶縁物製の伸縮可撓性の中空蛇腹管を長手方向に
半裁してその管体半部に開口2を有する半管状蛇腹状カ
バー1を形成し、この半管状蛇腹状カバー1の両端部に
差込み連結部5、10を設けて電柱周面装着用蛇腹状絶
縁カバーAを構成し、この電柱周面装着用蛇腹状絶縁カ
バーAを環状に曲げて半管状蛇腹状カバー1の開口2側
を電柱の周面に添わせて装着し、この蛇腹状絶縁カバー
A内に電柱に取り付けられている各種のケーブル架設金
具類を包覆するものである。
【0006】(2)前記(1)の蛇腹状絶縁カバーAの
両端部にそれぞれ開き防止フアスナー嵌合部20、2
0′を設け、前記嵌合部20、20′に開き防止フアス
ナー15を嵌合して、電柱に装着された蛇腹状絶縁カバ
ーAの連結端部の分離、開きを防止することを特徴とす
るものである。
【0007】(3)前記の半管状蛇腹状カバー1の襞の
所要数を周長調節クリップ21で挟んで蛇腹状絶縁カバ
ーAの長さを調節することを特徴とするものである。
【0008】
【作用】半管状蛇腹状カバー1を環状に曲げその開口2
を電柱周面に添わせて装着することにより、電柱に取り
付けられている電柱バンドや吊架金物類等の電線・ケー
ブルの架設金具類がカバー1内に包覆される。このため
ケーブル線路近傍の高圧送配電線の誘導電圧により架空
通信ケーブルと電柱の架設金具類の間が高電圧になって
いても、電柱に登って心線作業をする作業員が架設金具
類に電気的に接触する事故が防止される。
【0009】伸縮可撓性の半管状蛇腹状カバー1は伸縮
し撓むので、環状に曲げて電柱の周面に添わせて装着で
き、種々サイズが異なる電柱や各種金物類に適合させて
装着することができるので、各金物類が完全に包覆され
て絶縁される。
【0010】半管状蛇腹状カバー1の両端部の差込み連
結部5、10は、電柱周面装着用蛇腹状絶縁カバーAを
2個以上用いて連結して電柱周面に環状に装着する場
合、または1個用いて電柱周面に環状に装着するとき
に、電柱周面に環状に添わせた蛇腹状絶縁カバーAの一
方の端部の差込み連結部5と他方の相手方端部の差込み
連結部10を相互に差込み連結する。
【0011】電柱の周面に装着した蛇腹状絶縁カバーA
の対向し合う端部の開き防止フアスナー嵌合部20、2
0′に、開き防止フアスナー15を嵌合することによ
り、蛇腹状絶縁カバーAの対向し合う端部が強風その他
の外力を受けても開かないように連結され、安全が確保
される。
【0012】半管状蛇腹状カバー1の襞の所要数を周長
調節クリップ21で挟むことにより半管状蛇腹状カバー
1の長さが短縮されるので、電柱周面に添わせた蛇腹状
絶縁カバーAが長すぎて電柱径に緊密に適合しない場合
にこの周長調節クリップ21を用いて、蛇腹状絶縁カバ
ーAの長さを電柱径に適合するように調節する。
【0013】
【実施例】以下本発明の電柱装着絶縁カバー装置の実施
例を図面により説明する。図1は本発明の1実施例の電
柱周面装着用蛇腹状絶縁カバーAを直線状に伸張した状
態の正面図で示し、図2はその上面図を示し、図3はそ
の端面を示す。1は絶縁物製の伸縮可撓性の半管状蛇腹
状カバーであり、低密度ポリエチレン等のプラスチック
で成型して梯形状の山部1aと谷部1bが交互に連なる
伸縮可撓性の中空蛇腹管を長手方向に半裁してその管体
半部の断面形状が鞍形に湾曲して開口2するように形成
し、この伸縮可撓性の半管状蛇腹状カバー1を扇形状ま
たは環状に自由に長手方向に曲げることができるように
形成する。
【0014】前記の伸縮可撓性の半管状蛇腹状カバー1
の両端部は鞍形に湾曲する形状に形成し、その一方の鞍
形湾曲端部3は、図4に示したように鞍形に湾曲する端
部3の板体3aに複数個の取付孔3bを設け、他方の鞍
形湾曲端部4も、図5に示したように鞍形に湾曲する端
部4の板体4aに複数個の取付孔4bを設ける。
【0015】前記の半管状蛇腹状カバー1の一方の鞍形
湾曲端部3には雌型差込み連結部5を取り付け、他方の
鞍形湾曲端部4には雄型差込み連結部10を取り付け
る。この半管状蛇腹状カバー1の一方の鞍形湾曲端部3
に取り付ける雌型差込み連結部5は、プラスチックを成
型して図3に示したように半環状の鞍形に湾曲する形状
に形成し、図4に示したように、外側の鞍形雌型連結半
部6と内側の鞍形雌型連結半部7との内外2つの鞍形湾
曲体により構成する。
【0016】図4に示したように(図4は図3の端部を
側面から見た図であり、図1の正面図と同じ方向に半管
状蛇腹状カバー1の右端の雌型差込み連結部5を見た図
である。図4を右方から見ると図3のように鞍形にな
る)、外側の鞍形雌型連結半部6は、半管状蛇腹状カバ
ー1の一方の鞍形湾曲端部3の湾曲板体3aの外周面に
添接する寸法に形成し、先端部内周に内向きの係合段部
6aを設け、複数個の取付孔6bを設ける。また、内側
の鞍形雌型連結半部7は、半管状蛇腹状カバー1の前記
鞍形湾曲端部3の湾曲板体3aの内周面に添接する寸法
に形成し、先端部外周に外向きの係合段部7aを設け、
複数個の取付孔7bを設ける。
【0017】この内側の鞍形雌型連結半部7を半管状蛇
腹状カバー1の前記鞍形湾曲端部3の内側に嵌入させて
その内周面に添接させ、外側の鞍形雌型連結半部6を鞍
形湾曲端部3の外周面に添接させ、鞍形湾曲端部3の取
付孔3bと内側の鞍形雌型連結半部7の取付孔7bと外
側の鞍形雌型連結半部6の取付孔6bを整合させて、こ
れらの孔に図6乃至図9に示したような差込み連結部取
り付け用のブッシュ8とファスナー9を用いた結合部材
を差し込んで結合する。
【0018】前記のブッシュ8は、その上面を示した図
6と断面を示した図7のように、プラスチック製の方形
のブッシュ8の孔8aの内周に係合段部8bを設け周面
に階段状に段部8cを形成したものである。また前記の
ファスナー9は、その正面を示した図8と上面を示した
図9のように、プラスチックを成型して板部9aに2股
状の差込み係合突片9bを立設し、この係合突片9bの
外面に係合段部9cを設けたものである。このブッシュ
8を、前記の半管状蛇腹状カバー1の鞍形端部3の取付
孔3bと内側の鞍形雌型連結半部7の取付孔7bと外側
の鞍形雌型連結半部6の取付孔6bに挿通し、このブッ
シュ8の孔8aにファスナー9の2股状の差込み係合突
片9bを差し込んでブッシュ8とファスナー9を結合す
ることにより、前記の半管状蛇腹状カバー1の一方の鞍
形湾曲端部3に鞍形の雌型差込み連結部5を取り付け
る。このように半管状蛇腹状カバー1の鞍形湾曲端部3
に雌型差込み連結部5を取り付けることにより、図4の
鞍形湾曲端部3の先端側に破線で図示したように内側の
鞍形雌型連結半部7の先端部と外側の鞍形雌型連結半部
6の先端部との間に雌型差込み間隙5aが形成される。
【0019】前記の半管状蛇腹状カバー1の他方の鞍形
端部4には、鞍形の雄型差込み連結部10を取り付け
る。この鞍形の雄型差込み連結部10は、前記鞍形の雌
型差込み連結部5と同様にプラスチックを成型して半環
状の鞍形の湾曲形状に形成し、図5に示したように、外
側の鞍形の雄型連結半部11と内側の鞍形の雄型連結半
部12との内外2つの鞍形湾曲体により構成する。
【0020】図5に示したように(図5は図1の正面図
と同じ方向に半管状蛇腹状カバー1の左端の雄型差込み
連結部10を見た図であり、図5を左方から見ると図3
と同様の鞍形の形状になる)、外側の鞍形雄型連結半部
11は、その内周面が、半管状蛇腹状カバー1の他方の
鞍形湾曲端部4の湾曲板体4aの外周面に添接する寸法
に形成し、先端部に雄型係合先端部11aを設け、複数
個の取付孔11bを設ける。また、内側の鞍形雄型連結
半部12は、その外周面が、半管状蛇腹状カバー1の前
記鞍形湾曲端部4の湾曲板体4aの内周面に添接する寸
法に形成し、複数個の取付孔12bを設ける。
【0021】この内側の鞍形雄型連結半部12を、半管
状蛇腹状カバー1の前記鞍形湾曲端部4の内側に嵌入さ
せてこの内側雄型連結半部12の外周面を鞍形湾曲端部
4の内周面に添接させ、また、外側の鞍形雄型連結半部
11を鞍形湾曲端部3の外周に嵌めてこの外側雄型連結
半部11の内周面を鞍形湾曲端部4の外周面に添接さ
せ、鞍形湾曲端部4の取付孔4bと内側の鞍形雄型連結
半部12の取付孔12bと外側の鞍形雄型連結半部11
の取付孔11bを整合させ、この孔に前記雌型差込み連
結部5の取り付けと同様にブッシュ8を挿通しファスナ
ー9を差し込んで結合しすることにより半管状蛇腹状カ
バー1の他方の鞍形湾曲端部4に鞍形の雄型差込み連結
部10を取り付ける。
【0022】なお図4の外側の鞍形雌型連結半部6の下
部の符号20の部分、および図5の外側の鞍形雄型連結
半部11の下部の符号20′の部分は、後記する開き防
止フアスナーの嵌合部である。図3は前記のように半管
状蛇腹状カバー1の端部に取り付けた鞍形の雌型差込み
連結部5を半管状蛇腹状カバー1の端面方向から見た状
態で図示している。
【0023】図10は前記のように半管状蛇腹状カバー
1の一方の鞍形湾曲端部3に取り付けた雌型差込み連結
部5に、他方の鞍形湾曲端部4に取り付けた雄型差込み
連結部10を差し込む状態を示し、雌型差込み連結部5
の外側の鞍形雌型連結半部6の先端部と内側の鞍形雌型
連結半部7の先端部との間に形成された雌型差込み間隙
5aに雄型差込み連結部10の雄型係合先端部11aを
差し込むと、雌型差込み間隙5a内の係合段部6a、7
aに雄型係合先端部11aがプラスチック成型体の弾力
により弾力的に係合して雌型差込み連結部5と雄型差込
み連結部10が連結される。
【0024】前記のように絶縁物製の伸縮可撓性の半管
状蛇腹状カバー1の一方の鞍形状に湾曲する端部3に同
形の鞍形状に湾曲する雌型差込み連結部5を設け、他方
の鞍形状に湾曲する端部4に同形の鞍形状に湾曲する雄
型差込み連結部10を設けて本考案の電柱周面装着用蛇
腹状絶縁カバーAを構成する。この蛇腹状絶縁カバーA
を電柱の周面に装着するには、大径の電柱に対しては蛇
腹状絶縁カバーAを2個連結して用い、小径の電柱たと
えば鋼管柱に対しては蛇腹状絶縁カバーAを1個のみ用
いて、電柱に装着されている電柱バンド類、吊架金物
類、吊架線等の装柱金物類を包覆するように電柱の周面
に添わせて装着する。このように電柱に装着されている
装柱金物類を蛇腹状絶縁カバーAで包覆絶縁することに
より、電柱上において作業する時の電気的接触が防止さ
れる。
【0025】図14は、2個の蛇腹状絶縁カバーAー1
とAー2を連結して用いこれらをそれぞれ扇形状に曲げ
て鎖線で示した大径の電柱Dの周面に装着した状態を電
柱断面の平面で見た図で示し、第1の蛇腹状絶縁カバー
Aー1の半管状蛇腹状カバー1ー1の一方の端部の雌型
差込み連結部5ー1に第2の蛇腹状絶縁カバーAー2の
半管状蛇腹状カバー1ー2の一方の端部の雄型差込み連
結部10ー2を差し込んで連結し、この第2の蛇腹状絶
縁カバーAー2の他方の端部の雌型差込み連結部5ー2
に対して第1の蛇腹状絶縁カバーAー1の他方の端部の
雄型差込み連結部10ー1を差し込んで連結することに
より、第1の蛇腹状絶縁カバーAー1と第2の蛇腹状絶
縁カバーAー2を連結して環状に曲げて大径の電柱Dの
全周面に添わせ、電柱に装着されている電柱バンド類
E、吊架金物類F、吊架線G等の装柱金物類を包覆する
ように装着する。図15は前記のように装柱金物類を包
覆して電柱Dに装着した蛇腹状絶縁カバーAを電柱正面
から見た図で示したものである。左右に延びる吊架線G
が半管状蛇腹状カバー1を貫通する場合は、プラスチッ
ク薄板製の半管状蛇腹状カバー1の貫通該当個所をナイ
フ等で切り裂いて吊架線Gを貫通させる。
【0026】鋼管柱のような小径の電柱に対しては、1
個の蛇腹状絶縁カバーAのみを用い環状に曲げて電柱の
周面に囲むように添わせ、半管状蛇腹状カバー1の一方
の端部の雌型差込み連結部5に他方の端部の雄型差込み
連結部10を差し込むことにより、半管状蛇腹状カバー
1を環状に曲げその両端部を連結して、電柱に装着され
ている電柱バンド類、吊架金物類、吊架線等の装柱金物
類を絶縁包覆するように電柱の周面に添わせて装着す
る。
【0027】前記のように電柱Dの装柱金物類を包覆す
るように電柱周面に環状に曲げて添わせた蛇腹状絶縁カ
バーAは、その端部が雌型差込み連結部5と雄型差込み
連結部10により連結されているが、強風その他の何ら
かの外力がかかった場合に連結部分が外れて絶縁カバー
が開くことがないように、安全確保のために開き防止フ
アスナー装置Bを用いて電柱に装着された蛇腹状絶縁カ
バーAの連結端部の分離、開きを防止する。
【0028】この開き防止フアスナー装置Bは、図11
に示したように開き防止フアスナー15と開き防止フア
スナー嵌合部20、20′により構成する。開き防止フ
アスナー15は、中央の連結板片13の両端にT字形に
差込み片14を設け、この連結板片13の片面下半部中
央に係止突部16を設けたものである。また、開き防止
フアスナー嵌合部20と20′は対称形であり、いずれ
もT字形嵌合孔17を有しその平行突出片18の下半部
に切欠係止縁19を有するものであり、この開き防止フ
アスナー嵌合部20と20′は、前記の雌型差込み連結
部5の外側鞍形雌型連結半部6の下部外側面と、雄型差
込み連結部10の外側鞍形雄型連結半部11の下部外側
面に一体に成型して設ける。図1、図2、図3はこのよ
うに雌型差込み連結部5の端部に設けた開き防止フアス
ナー嵌合部20と雄型差込み連結部10の端部に設けた
20′を図示している。
【0029】前記のように開き防止フアスナー嵌合部2
0、20′を両端部に設けた蛇腹状絶縁カバーAを、図
14に示したように2個連結して電柱周面に装着し、ま
たは1個のみ用いて小径の電柱に装着し、図11に示し
たように、この蛇腹状絶縁カバーAの対向し合う1端部
の開き防止フアスナー嵌合部20と他端部の開き防止フ
アスナー嵌合部20′のT字形嵌合孔17に、開き防止
フアスナー15の連結板片13と両端のT字形差込み片
14を嵌合し、その連結板片13の下部の係止突部16
を開き防止フアスナー嵌合部20′の平行突出片18の
下部の切欠係止縁19に係止させることにより、電柱に
周面に装着した蛇腹状絶縁カバーAの対向し合う端部
を、強風その他の外力を受けても開かないように連結し
て安全を確保する。
【0030】前記のように電柱周面に添わせた蛇腹状絶
縁カバーAが長すぎて電柱径に緊密に適合しない場合
は、半管状蛇腹状カバー1の襞の所要数をクリップで挟
むことにより蛇腹状絶縁カバーAの長さを電柱径に適合
するように調節する。図12、図13は前記の蛇腹状絶
縁カバーAの長さを調節する周長調節クリップ21を示
し、弾力のあるプラスチック成型クリップ板体の対向し
合う板部22、22と連結底板部23ほぼ三角形状に折
曲し、外側中央部にリブ24を設けて周長調節クリップ
21を構成する。このクリップ21を、前記の電柱周面
に添わせる蛇腹状絶縁カバーAの長さを短縮調節する必
要がある場合に用い、電柱周面に添わせる蛇腹状絶縁カ
バーAの内側において半管状蛇腹状カバー1の襞の所要
数を挟んで蛇腹状絶縁カバーAの長さを調節し、このク
リップ21はそのまま電柱周面に装着した半管状蛇腹状
カバー1の内側に取り付けておく。
【0031】前記のように電柱に装着されている電柱バ
ンド類、吊架金物類、吊架線等の装柱金物類を絶縁包覆
するように蛇腹状絶縁カバーAを電柱周面に装着するこ
とにより、作業員が電柱に登って通信ケーブルの心線作
業をする際に、架空通信ケーブルと前記の金具類や吊線
の間の電圧が高誘導電圧になっていても、これに作業員
の身体が電気的に接触するのを防止することができ、電
柱の径や各金物類の種類やサイズが異なっていても伸縮
可撓性の半管状蛇腹状カバー1を適合させて装着し装柱
金物類を完全に包覆し絶縁することができる。なお、半
管状蛇腹状カバー1は、図1、図2のように山部と谷部
を梯形状に形成するかわりに、山部と谷部が鋭角の蛇腹
状に形成することもでき、電柱装着絶縁カバー装置Aは
前記のように通信ケーブルの誘導高電圧に対する使用だ
けでなく、一般の電線ケーブル線路にも使用できるもの
である。
【0032】
【発明の効果】前記のように本発明の電柱装着絶縁カバ
ー装置は、半管状蛇腹状カバーの端部に差込み連結部を
設けた電柱周面装着用蛇腹状絶縁カバーを電柱に装着し
てケーブル架設金具を包覆するので、ケーブル線路近傍
の高圧送配電線の誘導電圧により架空通信ケーブルと電
柱の架設金具類の間の電圧が高電圧になっていても、電
柱に登って心線作業をする作業員と架設金具類の電気的
接触を絶縁して感電事故を防止することができる。
【0033】また、半管状蛇腹状カバーは伸縮可撓性で
あるから、種々サイズの電柱や金物類に適合させて装着
することができ、しかも2個以上の半管状蛇腹状カバー
を端部の差込み連結部で連結して長いカバーを形成する
ことができるので、電柱の種々の太さに合わせて蛇腹状
絶縁カバーを電柱周面に装着することができる。
【0034】また、蛇腹状絶縁カバーの両端部に開き防
止フアスナー嵌合部を設け、これに開き防止フアスナー
を嵌合するように構成したので、電柱に装着された蛇腹
状絶縁カバーの対向し合う連結端部が強風等を受けても
開くおそれがなく、安全を確保することができる。
【0035】また、半管状蛇腹状カバーの襞の所要数を
周長調節クリップで挟んで半管状蛇腹状カバーの長さを
調節するように構成したので、電柱周面に添わせた蛇腹
状絶縁カバーが長すぎる場合でも、蛇腹状絶縁カバーの
長さを電柱径に適合させることができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1実施例の正面図
【図2】本発明の1実施例の上面図
【図3】本発明の1実施例の雌型差込み連結部側から見
たの端面図
【図4】雌型差込み連結部の取り付け状態を示す正面図
【図5】雄型差込み連結部の取り付け状態を示す正面図
【図6】差込み連結部の取り付け用ブッシュの上面図
【図7】差込み連結部の取り付け用ブッシュの断面図
【図8】差込み連結部の取り付け用ファスナーの正面図
【図9】差込み連結部の取り付け用ファスナーの下面図
【図10】雌型差込み連結部と雄型差込み連結部の断面
【図11】開き防止フアスナー装置の斜視図
【図12】周長調節クリップの正面図
【図13】周長調節クリップの斜側面
【図14】本発明の蛇腹状絶縁カバーを電柱に装着した
状態の平面図
【図15】本発明の蛇腹状絶縁カバーを電柱に装着した
状態の正面図
【符号の説明】
A:電柱周面装着用蛇腹状絶縁カバー D:電柱 1:半管状蛇腹状カバー 2:管体半裁開口 3、4:半管状蛇腹状カバー1の端部 5:雌型差込み連結部 10:雄型差込み連結部 15:開き防止フアスナー 20,20′:開き防止フアスナー嵌合部 21:周長調節クリップ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 半田 歩 東京都千代田区内幸町1丁目1番6号 日 本電信電話株式会社内 (72)発明者 山内 昭一 東京都港区浜松町1丁目22番6号 株式会 社浅羽製作所内 (72)発明者 田部 宏 東京都港区浜松町1丁目22番6号 株式会 社浅羽製作所内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】絶縁物製の伸縮可撓性の中空蛇腹管を長手
    方向に半裁した管体半部に開口を形成した半管状蛇腹状
    カバーの両端部に差込み連結部を設けて電柱周面装着用
    蛇腹状絶縁カバーを構成し、前記蛇腹状絶縁カバーを電
    柱の周面に環状に装着して電柱のケーブル架設金具を包
    覆することを特徴とする電柱装着絶縁カバー装置。
  2. 【請求項2】蛇腹状絶縁カバーAの両端部にそれぞれ開
    き防止フアスナー嵌合部20、20′を設け、前記フア
    スナー嵌合部20、20′に開き防止フアスナー15を
    嵌合して、電柱に装着された蛇腹状絶縁カバーAの連結
    端部の開離を防止することを特徴とする請求項1の電柱
    装着絶縁カバー装置。
  3. 【請求項3】半管状蛇腹状カバー1の襞の所要数を周長
    調節クリップ21で挟んで蛇腹状絶縁カバーAの長さを
    調節することを特徴とする請求項1または2の電柱装着
    絶縁カバー装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100625637B1 (ko) * 2006-04-19 2006-09-20 주식회사 라인엔지니어링 공동주택단지내의 전주에 설치되는 가공지선지지대커버
KR100768925B1 (ko) * 2007-03-16 2007-10-19 주식회사 계영아이엔 가로등주 보호장치 및 그 설치방법
CN106159869A (zh) * 2016-07-04 2016-11-23 西安交通大学 一种柔性的电缆附件防爆装置及安装方法

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