JPH0882782A - 液晶パネルの駆動電圧決定方法 - Google Patents

液晶パネルの駆動電圧決定方法

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JPH0882782A
JPH0882782A JP21865394A JP21865394A JPH0882782A JP H0882782 A JPH0882782 A JP H0882782A JP 21865394 A JP21865394 A JP 21865394A JP 21865394 A JP21865394 A JP 21865394A JP H0882782 A JPH0882782 A JP H0882782A
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JP
Japan
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δvg
voltage
liquid crystal
crystal panel
act
Prior art date
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JP21865394A
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English (en)
Inventor
Toru Koshimizu
透 輿水
Tetsu Ogawa
鉄 小川
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 近年特に応用範囲が広く使用環境が苛酷にな
りつつある液晶パネルを正確な駆動電圧決定方法によ
り、一層の高性能や高信頼性を確保することを目的とす
る。 【構成】 薄膜トランジスタの走査信号をVg、表示信
号をVs、対向電極に供給する対向信号をVcとし、走
査信号のON電圧をVg(H)、OFF電圧をVg
(L)とする時、Vg(H)を変化させた時に輝度変化
が生じるVg(H)=Vg(H)0と、Vg(L)を変
化させた時に輝度変化が生じるVg(L)=Vg(L)
0を知って、出荷実駆動電圧を決定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、薄膜トランジスタを用
いた液晶パネルの駆動電圧決定方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】近年、液晶パネルは、その応用範囲が広
く使用環境は苛酷になり、これに対応できるような駆動
電圧決定方法により一層の高性能や高信頼性を確保しな
ければならなくなっている。以下に従来の液晶パネルの
駆動電圧決定方法について説明する。
【0003】アクティブマトリクス駆動方式の液晶パネ
ルは一般に、対向電極を有する第2の基板としての上側
ガラス基板と第1の基板としての下側半導体集積ガラス
基板との間隙に液晶を封入することにより構成されてお
り、半導体集積ガラス基板は、この一主面上にXYマト
リクス状に配置された走査線と信号線により区画された
単位画素領域を設けるとともに、その領域に薄膜トラン
ジスタと、それに電気的に接続された画素電極を設け、
外部選択回路からの走査信号により単位画素を選択し、
液晶に表示信号の電圧を印加し画素表示を行う。また、
画素電極と、共通電極もしくは前段の走査信号ラインと
により補助コンデンサを形成している場合もある。
【0004】その一般的な回路図を図4に示す。図4は
アクティブマトリクス駆動方式の液晶パネルの単位画素
の配置図である。図中の1で囲まれた領域が表示部、2
は単位画素への表示信号ライン、3は単位画素への走査
信号ライン、4は単位画素に設けられた薄膜トランジス
タであり、通常はMISトランジスタが用いられる。5
は透明な画素電極、6は補助コンデンサであり、表示信
号の保持機能を有する。
【0005】次に液晶駆動の一般的なタイミング図を図
5に示す。図5のVsは簡単に表した表示信号であり、
同図Vcは簡単に表した対向信号であり、また同図Vg
は走査信号であり、ON電圧をVg(H)、OFF電圧
をVg(L)(但しVg(H)>Vg(L))として走
査順次の早い方(画面上部)から1,2,..nとなっ
ている。
【0006】次に前記の表示信号と対向信号及び走査信
号の電位関係を図6に示す。図6のVsは簡単に表した
表示信号であり、同図Vcは簡単に表した対向信号であ
り、同図Vgは走査信号である。
【0007】次に一般的な画面輝度−薄膜トランジスタ
印加電圧特性の概念図で、Vg(H)側を図7に、Vg
(L)側を図8に示す。各図は表示信号MAXにおいて
画面輝度がMIN(黒表示)になるノーマリーホワイト
方式の状態を示している。各図の実線で表している特性
は従来の駆動電圧決定時のものであり、その際の走査信
号は一定のVsとVcの下、Vg(L)とVsとVcの
相対電位関係が一定の条件で、図7はVg(H)を変化
させた時に液晶パネルの輝度変化が生じるVg(H)=
Vg(H)0、図8はVg(H)とVsとVcの相対電
位関係が一定の条件でVg(L)を変化させた時に液晶
パネルの輝度変化が生じるVg(L)=Vg(L)0
して、それらに対する輝度は良否判断限界輝度T1内
(一般的には設計値に対し誤差10%以内)で正常な性
能を示していた。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
の方法では、図7や図8の一点鎖線で表されている図中
矢印方向への薄膜トランジスタの長時間駆動による特性
経時変化など起こった場合に、ON電圧Vg(H)0
OFF電圧Vg(L)0に対し、それぞれの輝度が良否
判断限界輝度T1をオーバーしたT2,T3となり画像
不良となってしまう。この様に、初期に良否判断限界輝
度内を得る走査信号Vg(H)0やVg(L)0の駆動電
圧決定方法では、前記の画像不良を予測し、長時間駆動
させた場合の画質性能を確保出来ないという問題点を有
していた。
【0009】本発明は上記従来の問題点を解決するもの
で、薄膜トランジスタの特性変化が発生した場合におい
ても、画質性能を確保できる液晶パネルの駆動電圧決定
方法を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明の液晶パネルの駆動電圧決定方法は、初期状態
の液晶パネルの輝度が良否判断限界輝度内(一般的には
設計値に対し誤差10%以内)を示す走査電極に供給す
る走査信号のON電圧をVg(H)=Vg(H)0、O
FF電圧をVg(L)=Vg(L)0(但しVg(H)
>Vg(L))と知った上で、出荷実駆動電圧のVg
(H)act、Vg(L)actを Vg(H)act=Vg(H)0+ΔVg(H)(但し
ΔVg(H)>0) Vg(L)act=Vg(L)0−ΔVg(L)(但し
ΔVg(L)>0) とするものである。
【0011】
【作用】一般に薄膜トランジスタを用いた液晶パネルは
長時間駆動させると、特性が若干変化する。図9にその
変化の様子を示す。変化を示す定量的な数値としては、
走査信号のON電圧とOFF電圧をそれぞれ変化させ、
輝度差が初期値に比べ良否判定輝度T1に達した値を取
った。その結果、初期値のVg(H)0、Vg(L)0
対し長時間駆動として高信頼性を確保できる1.0×1
5時間後の変化量はそれぞれ変化ΔVg(H)=|V
g(H)0−Vg(L)0|×dH、ΔVg(L)=|V
g(H)0−Vg(L)0|×dLで0.01≦dH,d
L≦0.5となった。
【0012】本発明によれば、初期状態の液晶パネルの
輝度が良否判断限界輝度内(一般的には設計値に対し誤
差10%以内)を示す時の走査電極に供給する走査信号
のON電圧がVg(H)0、OFF電圧がVg(L)0
あるのに対し、出荷実駆動電圧として走査信号のON電
圧をVg(H)0+ΔVg(H)(但しΔVg(H)>
0)、OFF電圧をVg(L)0−ΔVg(L)(但し
ΔVg(L)>0)とすることにより、上記薄膜トラン
ジスタの特性変化ΔVg(H)=|Vg(H) 0−Vg
(L)0|×dH、ΔVg(L)=|Vg(H)0−Vg
(L)0|×dLで0.01≦dH,dL≦0.5が発
生した場合を仮定した駆動電圧決定を行うことができ
る。
【0013】
【実施例】以下本発明の一実施例について、図面を参照
しながら説明する。
【0014】図1において、表示信号と薄膜トランジス
タの特性変化ΔVg(H)、ΔVg(L)が発生した場
合を仮定して決定させた走査信号の電位関係を示す。図
1のVsは簡単に表した表示信号であり、同図Vcは簡
単に表した対向信号であり、同図Vg′は決定させた走
査信号である。図1に示すとおり、初期状態の液晶パネ
ルの輝度が良否判断限界輝度内(一般的には設計値に対
し誤差10%以内)を示す走査電極に供給する走査信号
のON電圧をVg(H)=Vg(H)0、OFF電圧を
Vg(L)=Vg(L)0(但しVg(H)>Vg
(L))と知った上で、出荷実駆動電圧のVg(H)a
ct、Vg(L)actを Vg(H)act=Vg(H)0+ΔVg(H)(但し
ΔVg(H)0>0) Vg(L)act=Vg(L)0−ΔVg(L)(但し
ΔVg(L)0>0) と決定する。
【0015】以上のように本実施例によれば、画面輝度
−薄膜トランジスタ印加電圧特性の概念図は図2(Vg
(H)側)、図3(Vg(L)側)の様に示される。
【0016】各図ともそれぞれ、一定のVsとVcの
下、Vg(L)とVsとVcの相対電位関係が一定の条
件でVg(H)を変化させた時に液晶パネルの輝度変化
が生じるVg(H)=Vg(H)0と、Vg(H)とV
sとVcの相対電位関係が一定の条件でVg(L)を変
化させた時に液晶パネルの輝度変化が生じるVg(L)
=Vg(L)0を知った上で、出荷実駆動電圧のVg
(H)act、Vg(L)actを、 Vg(H)act=Vg(H)0+ΔVg(H)(但し
ΔVg(H)>0) Vg(L)act=Vg(L)0−ΔVg(L)(但し
ΔVg(L)>0) と決定すれば、実線で表している初期状態の特性に対し
点線で表される図中矢印方向への薄膜トランジスタの長
時間駆動による経時変化が起こった場合でも、出荷実駆
動電圧のON電圧Vg(H)actやOFF電圧Vg
(L)actに対しそれぞれの輝度が、良否判断限界輝
度T1をオーバーせず、液晶パネルの画質性能を確保す
ることができる。
【0017】
【発明の効果】以上のように本発明は、液晶パネルの駆
動電圧決定方法において、一定のVsとVcの下、Vg
(L)とVsとVcの相対電位関係が一定の条件でVg
(H)を変化させた時に液晶パネルの輝度変化が生じる
Vg(H)=Vg(H)0と、Vg(H)とVsとVc
の相対電位関係が一定の条件でVg(L)を変化させた
時に液晶パネルの輝度変化が生じるVg(L)=Vg
(L)0を知った上で、出荷実駆動電圧のVg(H)a
ct、Vg(L)actを Vg(H)act=Vg(H)0+ΔVg(H)(但し
ΔVg(H)>0) Vg(L)act=Vg(L)0−ΔVg(L)(但し
ΔVg(L)>0) と決定すれば、薄膜トランジスタを長時間駆動させた場
合の性能確保を行える優れた駆動電圧決定が実現でき
る。これにより市場での信頼性を著しく向上させること
ができ、実用的に極めて有用である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における液晶パネルの駆動電
圧決定方法の動作説明のための波形図
【図2】本発明の一実施例における液晶パネルの駆動電
圧決定方法に関する特性概念図
【図3】本発明の一実施例における液晶パネルの駆動電
圧決定方法に関する特性概念図
【図4】一般的な液晶パネルの液晶駆動素子の配置図
【図5】従来の液晶パネルの駆動電圧決定方法の動作説
明図
【図6】従来の液晶パネルの駆動電圧決定方法の動作説
明図
【図7】従来の液晶パネルの駆動電圧決定方法に関する
特性概念図
【図8】従来の液晶パネルの駆動電圧決定方法に関する
特性概念図
【図9】一般的な液晶パネルの特性経時変化を示す特性
概念図
【符号の説明】
1 表示部 2 表示信号ライン 3 走査信号ライン 4 薄膜トランジスタ 5 画素電極 6 補助コンデンサ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の基板の一主面上にXYマトリクス
    状に配された走査線と信号線により区画された単位画素
    領域を設けるとともに、単位画素領域に薄膜トランジス
    タとそれに電気的に接続された画素電極を設け、かつ対
    向電極が形成された第2の基板と前記第1の基板との間
    隙内に液晶を封入して液晶パネルを構成し、かつ前記薄
    膜トランジスタの走査線に供給する走査信号をVg、信
    号線に供給する表示信号をVs、対向電極に供給する対
    向信号をVcとし、走査信号のON電圧をVg(H)、
    OFF電圧をVg(L)(但しVg(H)>Vg
    (L))、出荷実駆動電圧のVg(H)、Vg(L)を
    それぞれVg(H)act、Vg(L)actとする
    時、一定のVsとVcの下、Vg(L)とVsとVcの
    相対電位関係が一定の条件でVg(H)を変化させた時
    に液晶パネルの輝度変化が生じるVg(H)=Vg
    (H)0と、Vg(H)とVsとVcの相対電位関係が
    一定の条件でVg(L)を変化させた時に液晶パネルの
    輝度変化が生じるVg(L)=Vg(L)0を導き出
    し、 Vg(H)act=Vg(H)0+ΔVg(H)(但し
    ΔVg(H)>0) Vg(L)act=Vg(L)0−ΔVg(L)(但し
    ΔVg(L)>0) とすることを特徴とする液晶パネルの駆動電圧決定方
    法。
  2. 【請求項2】 ΔVg(H)=|Vg(H)0−Vg
    (L)0|×dH、ΔVg(L)=|Vg(H)0−Vg
    (L)0|×dLで0.01≦dH,dL≦0.5であ
    ることを特徴とする請求項1に記載の液晶パネルの駆動
    電圧決定方法。
JP21865394A 1994-09-13 1994-09-13 液晶パネルの駆動電圧決定方法 Pending JPH0882782A (ja)

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