JPH0882653A - 半導体装置の試験装置 - Google Patents

半導体装置の試験装置

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Publication number
JPH0882653A
JPH0882653A JP6218614A JP21861494A JPH0882653A JP H0882653 A JPH0882653 A JP H0882653A JP 6218614 A JP6218614 A JP 6218614A JP 21861494 A JP21861494 A JP 21861494A JP H0882653 A JPH0882653 A JP H0882653A
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JP
Japan
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cooling
circuit board
semiconductor device
circuit
test
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Application number
JP6218614A
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English (en)
Inventor
Yutaka Sada
豊 佐田
Kazunori Furuhashi
和典 古橋
Tomiya Sasaki
富也 佐々木
Hideo Iwasaki
秀夫 岩崎
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 均一に効率よく冷却することができて保守整
備が容易な半導体装置の試験装置を提供する。 【構成】 基板収納体16の内部に冷媒が通流する流路
管18を設けると共に回路基板24間に回路基板面方向
に冷却面29が進退する冷却板26を配設し、この冷却
板26に流路管18からの冷媒を通流させることによっ
て冷却面29が大規模集積回路装置25に熱的に接続す
るよう圧接させるもので、被試験半導体装置の集積回路
装置33を試験する際には回路基板24に搭載された大
規模集積回路装置25の外面に冷却板26の冷却面29
が圧接し、大規模集積回路装置25の効率的な冷却を行
うことができ、回路基板24の交換や点検の際には冷媒
の通流を停止することで冷却面29が後退し、冷却板2
6を回路基板間から簡単に取り外せ容易に点検整備がで
きる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、集積回路装置等の半導
体装置の試験装置に関する。
【0002】
【従来の技術】周知の通り、集積回路装置(IC)等の
半導体装置に対して製造途中や製造過程終了後に特性の
チェックや動作試験などの機能試験が実施される。そし
てこのような試験に用いられる試験装置は、回路基板に
大規模集積回路装置(LSI)等を搭載して形成された
試験回路に被試験半導体装置を接続して行うようになっ
ている。
【0003】以下、従来例を図13を参照して説明す
る。図13は概略の構成図で、図において1は基板収納
体であり、この基板収納体1の内部には図示しないLS
I等を複数搭載して試験回路が形成されている回路基板
2が放射状に多数配置されている。3は基板収納体1の
図示しない上板上の放射状に配置された回路基板2の略
中央部分に設けられたコンタクトボードであり、4はコ
ンタクトボード3に装着された被試験半導体装置の、例
えば集積回路装置(IC)である。
【0004】そして回路基板2の試験回路とコンタクト
ボード3とは、夫々の対応する部位がリード線等によて
電気的に接続されており、試験回路によってコンタクト
ボード3に装着されたIC4の入力端子にテスト信号を
供給したり、IC4の出力端子からの出力信号を測定し
たりすることができるようになっている。
【0005】また基板収納体1の内部には、放射状に配
置された回路基板2を取り囲むように複数の送風機5,
6が設けられている。そして送風機5の運転によって基
板収納体1内に外部空気が流入し、流入した外部空気は
回路基板2間の間隙7に供給され外方側から中心方向に
通流し、その後に別の回路基板2間の間隙8を中心部か
ら外方側に通流して送風機6により基板収納体1から外
に排出される。なお、矢印Aは模式的に示す空気の流れ
である。
【0006】このように構成されたものでは、IC4を
コンタクトボード3に装着して試験を実施すると、回路
基板2は搭載されているLSI等が発熱してその温度が
上昇する。また同時に送風機5,6の運転が開始され、
外部空気が通流することによって温度が上昇している回
路基板2やこれに搭載されているLSI等の冷却が行わ
れる。
【0007】しかしながら上記の従来技術においては、
送風機5により取り込まれた直後の外部空気が間隙7を
通流することで冷却される回路基板2やLSI等の冷却
効果と、すでに間隙7を通流する間に冷却を行い温度が
上昇している空気が間隙8を通流することで冷却される
回路基板2やLSI等の冷却効果との間には差が生じ
る。このため回路基板2の温度はそれが配置されている
位置によって異なり、回路基板2毎に電気的な特性に著
しい違いができ、試験対象であるIC4の試験結果に悪
影響を及ぼすことになる。
【0008】さらに、近時における被試験半導体装置の
高機能化や高集積化等が進む状況の下では、基板収納体
1に配置される回路基板2の枚数や搭載するLSIの数
量が著しく増加することになる。このため基板収納体1
を大きなものとせず、また回路基板2やLSI等の冷却
効果が回路基板2が配置された位置によって差を生じる
ことがないようにすると共に、冷却効果をより一層高い
ものとすることが必要となっている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上記のように被試験半
導体装置の高集積化等が進むのにともない、基板収納体
の内部に配置される回路基板が多数となり、さらに回路
基板に搭載される大規模集積回路装置等の実装密度も高
いものとなって、従来の冷却構造では十分な冷却効果が
達成できない。このような状況に鑑みて本発明はなされ
たもので、その目的とするところは被試験半導体装置が
高集積化等して実装密度が高くなっても均一に効率よく
冷却することができ、また保守整備を容易に行うことが
できる半導体装置の試験装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の半導体装置の試
験装置は、被試験半導体装置を試験するための試験回路
を構成する集積回路装置を搭載した回路基板と、この回
路基板を所定の配置となるように複数収納する基板収納
体とを備えた半導体装置の試験装置において、基板収納
体内部に設けられる冷媒が通流する流路と、回路基板に
配設され、集積回路装置に熱的に接続可能な冷却面を有
するとともに、流路に接続され内部を冷媒が通流可能な
冷却板とを備え、この冷却板は、冷媒を通流させること
により冷却面を集積回路装置に圧接させる機能を有する
ことを特徴とするものであり、また、被試験半導体装置
を試験するための試験回路を構成する集積回路装置を搭
載した回路基板と、この回路基板を所定の配置となるよ
うに複数収納する基板収納体とを備えた半導体装置の試
験装置において、基板収納体内部に設けられる冷媒が通
流する流路と、回路基板に配設されるとともに、流路に
接続され内部を冷媒が通流可能な冷却管とを備え、この
冷却管は、回路基板の着脱に際し流路に対して接離可能
となるように設けられていることを特徴とするものであ
り、また、被試験半導体装置を試験するための試験回路
を構成する集積回路装置を搭載した回路基板と、この回
路基板を所定の配置となるように複数収納する基板収納
体とを備えた半導体装置の試験装置において、基板収納
体内部に設けられる冷媒が通流する流路と、集積回路装
置を付勢するように回路基板を挟持する伝熱部材と、流
路に接続され内部を冷媒が通流可能であり、伝熱部材に
接離可能に接続される冷却板とを具備したことを特徴と
するものであり、また、被試験半導体装置を試験するた
めの試験回路を構成する集積回路装置を搭載した回路基
板と、この回路基板を所定の配置となるように複数収納
する基板収納体とを備えた半導体装置の試験装置におい
て、基板収納体内部に設けられる冷媒が通流する流路
と、この流路に接続され内部を冷媒が通流可能な冷却板
と、この冷却板が集積回路装置と熱的に接続されるよう
に該冷却板及び回路基板を挟持する挟持部材とを具備し
たことを特徴とするものである。
【0011】
【作用】上記のように構成された半導体装置の試験装置
は、第1の発明では、基板収納体の内部に冷媒が通流す
る流路を設けると共に回路基板間に該回路基板面方向に
冷却面が進退する冷却板を配設し、この冷却板に流路か
らの冷媒を通流させることによって冷却面が大規模集積
回路装置に熱的に接続するよう圧接させるように構成さ
れており、被試験半導体装置を試験する際には回路基板
に搭載された大規模集積回路装置の外面に冷却板の冷却
面が圧接し、大規模集積回路装置の効率的な冷却を行う
ことができ、回路基板の交換や点検の際には冷媒の通流
を停止することで冷却面が後退し、冷却板を回路基板間
から簡単に取り外せ容易に点検整備ができる。
【0012】第2の発明では、基板収納体の内部に冷媒
が通流する流路を設けると共に回路基板に冷媒が通流す
る冷却管を配設し、この冷却管の両端部を回路基板の着
脱時に流路に接離可能となるように構成されており、被
試験半導体装置を試験する際には回路基板を冷却管に冷
媒を通流させることで効率的に冷却することができ、回
路基板の交換や点検の際には冷却管の両端部を流路から
切り離すことで回路基板を簡単に抜き取ることができて
容易に点検整備できる。
【0013】第3の発明では、基板収納体の内部に冷媒
が通流するように設けられた流路と、回路基板の両面に
搭載された大規模集積回路装置の外面に付勢力によって
熱的に接続するようにして挟持する伝熱部材と、流路か
らの冷媒が通流すると共に伝熱部材に取着部材を介在さ
せて接離可能に取着し且つ熱的に接続してなる冷却板と
を具備して構成されており、被試験半導体装置を試験す
る際には冷却板が、回路基板の両面に搭載された大規模
集積回路装置の外面に圧接する伝熱部材に取着部材を介
して取着され熱的に接続されることになって効率的に冷
却することができ、回路基板の交換や点検の際には冷却
板を取着部材から取り外し、さらに取着部材を取り外し
た後に伝熱部材を付勢力に抗して取り外すことで回路基
板を簡単に抜き取ることができて容易に点検整備でき
る。
【0014】第4の発明では、基板収納体の内部に冷媒
が通流するように設けられた流路と、この流路からの冷
媒が通流すると共に回路基板の両面に搭載された大規模
集積回路装置の外面に挟持部材の付勢力によって熱的に
接続してなる冷却板とを具備して構成されており、被試
験半導体装置を試験する際には冷却板が回路基板の両面
に搭載された大規模集積回路装置の外面に挟持部材によ
って圧接するように取り付けられ、熱的に接続されるこ
とになって効率的に冷却することができ、回路基板の交
換や点検の際には挟持部を付勢力に抗して取り外すこと
で冷却板が取り外せ、回路基板を簡単に抜き取ることが
できて容易に点検整備できる。
【0015】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。先ず第1の実施例を図1乃至図4により説明す
る。図1は一部切欠して示す要部の斜視図であり、図2
は要部の平面図であり、図3は部分横断面図であり、図
4は変形例における要部の平面図である。
【0016】図1乃至図3において、11は試験装置の
テストヘッドであり、これは図示しない試験装置本体に
設けられた支持架台12の先端部に取り付けられてい
る。テストヘッド11は、中央部に上下方向に貫通する
顕微鏡筒孔13を設け上下端が上板14及び下板15に
よって閉塞された略円筒状の基板収納体16と、この基
板収納体16の内部を上下に二分するように設けられた
母基板17と、母基板17の上方側に基板収納体16の
外側周壁内面に沿って設けられた断面形状が矩形で環状
の流路管18を備えて構成されている。
【0017】そして流路管18内は仕切壁19によって
上側冷却流路20aと下側冷却流路20bに仕切られて
いる。そして上側冷却流路20aには、図示しない冷却
流源の流出側から温度及び流量が制御された冷媒、例え
ば水等の冷却流体が流入配管21を介して流入するよう
になっており、下側冷却流路20bは流出配管22を介
して冷却流源の戻入側に接続されている。
【0018】一方、23は母基板17上の同一円周上に
均等に並ぶように設けられたコネクタであり、24は複
数の大規模集積回路装置(LSI)25を搭載して試験
回路が形成された矩形状の回路基板である。そして、こ
の回路基板24は直立するようその下端辺がコネクタ2
3に支持されて母基板17上に放射状に配置されてい
る。
【0019】また、26は放射状に配置された回路基板
24の間に設けられ横断面形状が略扇形になるよう変形
可能な伸縮面を有する冷却板で、流路管18の上側冷却
流路20aと下側冷却流路20bにそれぞれ対応する継
手27及びフレキシブル管28によって接続されてい
る。そして冷却板26は、上側冷却流路20aから流入
した冷媒が内部を通流し下側冷却流路20bに流出する
ことにより、冷媒の圧力により伸縮面が変形して横断面
形状が略扇形となるように拡開し、これによって冷却板
26の弾性を有する冷却面29が、回路基板24に搭載
されているLSI25の外面に押し当てられ、LSI2
5は所定温度となるように冷却される。
【0020】また、基板収納体16の上板14の上面中
央部分には顕微鏡筒孔13を覆うようにコンタクトボー
ド30が配置され、上板14の上面に突出する多数のポ
ゴピンとコンタクトボード30に設けられたICソケッ
トの対応する端子とが電気的に接触している。これによ
り回路基板24の所定端子と、それに対応するコンタク
トボード30のICソケットの端子がポゴピンを介して
接続される。
【0021】さらに各回路基板24からは母基板17の
下方側に多数のリード線31が延出しており、これらの
リード線31は束ねられリード線束32として基板収納
体16の外部に引き出され、試験装置本体の測定回路等
に接続されている。これによってコンタクトボード30
のICソケットに装着された被試験半導体装置である、
例えば集積回路装置(IC)33の回路基板24の試験
回路による特性のチェックや動作試験などでの測定結果
が得られるようになっている。
【0022】そして、このように構成されたものではコ
ンタクトボード30のICソケットに被試験半導体装置
のIC33を装着し、回路基板24の試験回路により試
験を実施する。試験を実施することによって回路基板2
4に搭載されたLSI25が発熱し、回路基板24の温
度も上昇する。温度が上昇したLSI25は、上側冷却
流路20aから流入した冷媒が内部を通流する冷却板2
6の冷却面29が押し当てられ、所定温度となるように
冷却される。
【0023】こうした冷却板26によって効率的な冷却
が行われ、放射状に多数配置されている回路基板24毎
の冷却に殆ど差がなく、各回路基板24に実装されてい
るLSI25は均等に冷却される。このため回路基板2
4毎に電気的な特性に違いが生じるということがなくな
り、被試験半導体装置のIC33の試験結果は悪影響を
受けなくなる。
【0024】またIC33が高機能化、高集積化等した
ものであっても、充分に良好な冷却を行うことができ
る。さらに回路基板24に実装するLSI25の数量が
増加したりしても、基板収納体16の大きさを過大なも
のとしなくてもよくなる。
【0025】そして、冷却に送風機等の運転騒音や振動
を生じる機器を用いていないため、試験作業者の作業環
境を良好に保つことができ、また振動によって被試験半
導体装置に位置ずれ等の悪影響を与えたりすることがな
い。そして送風機を収納するスペースや充分な冷却が行
えるよう送風路を確保する必要がないため、基板収納体
16は大形化したものとしなくてもよい。
【0026】また、冷却板26内を通流する冷媒の流れ
を停止することで冷却板26は縮小し、LSI25の外
面に押し当てられていた冷却面29が外れるため、回路
基板24の交換や基板収納体16内の点検等、保守整備
が容易なものとなる。
【0027】なお、上記の実施例では冷却板26を横断
面形状が略扇形になるように変形可能なものとしたが、
例えば図4に要部の平面図を示した変形例のように、冷
却板34の表裏をなす冷却面35が略平行に動くよう伸
縮面を設け、内部に冷媒を流すことで冷却面35を面直
交方向に押し出すよう変形させる構成とし、テストヘッ
ドの基板収納体の収納部形状や回路基板24の収納状況
に対応させるようにしてもよい。
【0028】次に第2の実施例を図5及び図6により説
明する。図5は一部切欠して示す要部の斜視図であり、
図6は部分縦断面図である。
【0029】図5及び図6において、41は試験装置の
テストヘッドであり、その基板収納体16内の母基板1
7の下方側には、基板収納体16の外側周壁内面に沿っ
て2重に設けられた断面形状が矩形で環状の2つの流路
管42a,42bを備えている。そして外側の流路管4
2aは、図示しない冷却流源の流出側から温度及び流量
が制御された冷媒、例えば水等の冷却流体が流入配管2
1を介して流入するようになっており、内側の流路管4
2bは流出配管22を介して冷却流源の戻入側に接続さ
れている。
【0030】また、流路管42a,42bの上面にはそ
れぞれ周方向に等間隔で接続口43が形成されている。
接続口43にはOリング44が挿着された接続具45が
設けられている。そして母基板17には各接続口43に
対応して貫通孔46が形成されている。
【0031】一方、47は貫通孔46に対応して母基板
17上に設けられたコネクタ23に下端辺が直立するよ
う支持され、放射状に配置された矩形状の回路基板であ
る。この回路基板47には図示しないが複数のLSIが
搭載され、被試験半導体装置のIC33の特性のチェッ
クや動作試験などを行う試験回路が形成されている。
【0032】また、回路基板47には冷却管48が蛇行
するように配設されていて、その両端部は回路基板47
の下端辺から下方に突出している。そして下方に突出し
た冷却管48の両端部は、対応する貫通孔46を貫通し
て接続具45に差し込まれ、Oリング44によって水密
となるように保持された状態で流路管42a,42bの
接続口43に接続されている。
【0033】これにより、回路基板47を挿脱すること
で冷却管48の両端部は流路管42a,42bの接続口
43に接離する。そして冷却管48の両端部が流路管4
2a,42bの接続口43に接続された状態では、冷媒
が流路管42aから冷却管48に流れ込み、回路基板4
7に沿って蛇行して流れ冷却を行った後に流路管42b
に戻り、回路基板47に搭載されたLSIは所定温度と
なるように冷却される。
【0034】この結果、このように構成されたものでは
被試験半導体装置のIC33を装着し、回路基板47の
試験回路により試験を実施することによって回路基板4
7に搭載されたLSIが発熱し、回路基板47の温度も
上昇する。温度が上昇した回路基板47は、冷却管48
に冷媒を流すことによって所定温度となるように冷却さ
れる。
【0035】こうして冷却管48による効率的な冷却を
行うことができ、高実装密度化にも対応でき、また冷却
管48内を通流する冷媒の流れを停止し、冷却管48の
両端部を接続具45から抜き取りコネクタ23から外す
ことによって簡単に回路基板47の交換が行え保守整備
が容易なものとなるため、本実施例も第1の実施例と同
様の作用、効果が得られる。
【0036】次に第3の実施例を図7及び図8により説
明する。図7は要部の概略構成を示す断面図であり、図
8は部分側面図である。
【0037】図7及び図8において、51は試験装置の
テストヘッドであり、その基板収納体16内の上部に
は、その外側周壁内面に沿って2重に設けられた断面形
状が矩形で環状の2つの流路管52a,52bを備えて
いる。そして外側の流路管52aは、図示しないが冷却
流源の流出側から温度及び流量が制御された冷媒、例え
ば水等の冷却流体が流入配管を介して流入するようにな
っており、内側の流路管52bは流出配管を介して冷却
流源の戻入側に接続されている。
【0038】また、流路管52a,52bの上方には周
方向に等間隔でロータリーバルブ53が配設されてお
り、流路管52a,52bとロータリーバルブ53の対
応する接続口54a,54bとは、それぞれ接続管55
a,55bによって接続されている。ロータリーバルブ
53は可動部56が実線矢印のように回動するもので、
可動部56には接続口57a,57bが設けられてお
り、可動部56が実線で示すように位置する場合には接
続口54a,54bと接続口57a,57bとは対応す
るもの同志が連通する。
【0039】一方、58はロータリーバルブ53に対応
して母基板17上に設けられたコネクタ23に下端辺が
直立するよう支持され、放射状に配置された矩形状の回
路基板である。この回路基板58には図示しないが複数
のLSIが搭載され、被試験半導体装置のIC33の特
性のチェックや動作試験などを行う試験回路が形成され
ている。
【0040】また、回路基板58には冷却管59が蛇行
するように配設されていて、その両端部は回路基板58
の上端辺から上方に突出している。そして上方に突出し
た冷却管59の両端部は、ロータリーバルブ53の可動
部56の接続口57a,57bに可動部56の回動によ
り接離可能な状態で接続されている。すなわち、可動部
56が実線位置にある場合には冷却管59の両端部は接
続口57a,57bに接続されており、二点鎖線位置に
ある場合には冷却管59の両端部は接続口57a,57
bに接続されていない。
【0041】そして、このように構成されたものでは冷
却管59の両端部を接続口57a,57bに接続した状
態で被試験半導体装置のIC33を装着し、回路基板5
8の試験回路により試験を実施することによって回路基
板58に搭載されたLSIが発熱し、回路基板58の温
度も上昇する。温度が上昇した回路基板58は、冷却管
59に冷媒を流すことによって所定温度となるように冷
却される。
【0042】こうして冷却管59による効率的な冷却を
行うことができ、高実装密度化にも対応でき、また冷却
管59内を通流する冷媒の流れを停止し、ロータリーバ
ルブ53の可動部56を回動し、冷却管59の両端部が
接続口57a,57bに接続されていないようにしてコ
ネクタ23から外すことによって簡単に回路基板58の
交換が行え保守整備が容易なものとなるため、本実施例
も第1の実施例と同様の作用、効果が得られる。
【0043】次に第4の実施例を図9及び図10により
説明する。図9は要部の概略構成を示す断面図であり、
図10は部分側面図である。
【0044】図9及び図10において、61は試験装置
のテストヘッドであり、その基板収納体16内の母基板
17の上方側には、外側周壁内面に沿って環状の流路管
18を備え、流路管18内は仕切壁19によって上側冷
却流路20aと下側冷却流路20bに仕切られている。
また母基板17上の均等に配列されたコネクタ23に
は、複数のLSI25を表裏両面に配列して試験回路が
形成された矩形状の回路基板62が直立するように支持
され、回路基板62は母基板17上に放射状に配置され
る。
【0045】そして、回路基板62の表裏両面に搭載さ
れたLSI25は、その外面にそれぞれ弾性材料でなる
伝熱部材63の伝熱板部64が付勢部65の付勢力によ
り圧接され挟持されている。さらに伝熱板部64の外面
には良熱伝導性材料で形成された取着部材66、例えば
永久磁石板等が接離可能に取着されている。なお、67
は付勢部65に形成され回路基板62の上端辺に係合し
て伝熱部材63の位置決めを行う係合部である。
【0046】一方、68は冷却板で、その内部に形成さ
れた冷媒が通流する冷却路はフレキシブル管28及び流
路管18の対応する継手27によって上側冷却流路20
aと下側冷却流路20bにそれぞれ接続されている。そ
して冷却板68は取着部材66の外面に接離可能に接合
されている。これによりLSI25の外面と冷却板68
とが伝熱部材63の伝熱板部64及び取着部材66を介
し熱的に接続され、LSI25は所定温度となるように
冷却される。
【0047】そして、このように構成されたものでは被
試験半導体装置のIC33を装着し、回路基板62の試
験回路により試験を実施することによって回路基板62
に搭載されたLSI25が発熱し、回路基板62の温度
も上昇する。温度が上昇したLSI25は、冷却板68
の冷却路に冷媒を流すことによって所定温度となるよう
に冷却される。
【0048】こうして冷却板68による効率的な冷却を
行うことができ、高実装密度化にも対応でき、また冷却
板68及び取着部材66を伝熱板部64から外し、さら
に表裏両面のLSI25を挟持する伝熱部材63を付勢
部65の付勢力に抗して取り外した後にコネクタ23か
ら外すことによって簡単に回路基板62の交換が行え保
守整備が容易なものとなるため、本実施例も第1の実施
例と同様の作用、効果が得られる。
【0049】次に第5の実施例を図11及び図12によ
り説明する。図11は要部の概略構成を示す断面図であ
り、図12は部分側面図である。
【0050】図11及び図12において、71は試験装
置のテストヘッドであり、その基板収納体16内の母基
板17上にはコネクタ23に直立するように回路基板6
2が支持されて放射状に配置されている。そして、回路
基板62の表裏両面に搭載されたLSI25の外面に
は、弾性材料でなる挟持部材72の付勢力によって冷却
板73が圧接され、LSI25の外面と冷却板73とが
熱的に接続されている。
【0051】冷却板73は、その内部に形成された冷媒
が通流する冷却路がフレキシブル管28及び流路管18
の対応する継手27によって上側冷却流路20aと下側
冷却流路20bにそれぞれ接続されている。これにより
LSI25は所定温度となるように冷却される。
【0052】そして、このように構成されたものでは被
試験半導体装置のIC33を装着し、回路基板62の試
験回路により試験を実施することによって回路基板62
に搭載されたLSI25が発熱し、回路基板62の温度
も上昇する。温度が上昇したLSI25は、冷却板73
の冷却路に冷媒を流すことによって所定温度となるよう
に冷却される。
【0053】こうして冷却板73による効率的な冷却を
行うことができ、高実装密度化にも対応でき、また冷却
板73が表裏両面のLSI25を挟持するよう付勢する
挟持部材72を、その付勢力に抗して取り外した後にコ
ネクタ23から外すことによって簡単に回路基板62の
交換が行え保守整備が容易なものとなるため、本実施例
も第1の実施例と同様の作用、効果が得られる。
【0054】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように本発明
は、被試験半導体装置が高集積化等して実装密度が高く
なっても対応でき、均一に効率よく冷却することができ
ると共に、容易に保守整備することができる等の効果を
奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を一部切欠して示す要部
の斜視図である。
【図2】本発明の第1の実施例における要部の平面図で
ある。
【図3】本発明の第1の実施例における部分横断面図で
ある。
【図4】本発明の第1の実施例に係る変形例の要部の平
面図である。
【図5】本発明の第2の実施例を一部切欠して示す要部
の斜視図である。
【図6】本発明の第2の実施例における部分縦断面図で
ある。
【図7】本発明の第3の実施例における要部の概略構成
を示す断面図である。
【図8】本発明の第3の実施例における部分側面図であ
る。
【図9】本発明の第4の実施例における要部の概略構成
を示す断面図である。
【図10】本発明の第4の実施例における部分側面図で
ある。
【図11】本発明の第5の実施例における要部の概略構
成を示す断面図である。
【図12】本発明の第5の実施例における部分側面図で
ある。
【図13】従来例の概略の構成図である。
【符号の説明】
16…基板収納体 18…流路管 20a…上側冷却流路 20b…下側冷却流路 24…回路基板 25…大規模集積回路装置 26…冷却板 29…冷却面 33…集積回路装置(被試験半導体装置)
フロントページの続き (72)発明者 岩崎 秀夫 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 株 式会社東芝研究開発センター内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被試験半導体装置を試験するための試験
    回路を構成する集積回路装置を搭載した回路基板と、こ
    の回路基板を所定の配置となるように複数収納する基板
    収納体とを備えた半導体装置の試験装置において、前記
    基板収納体内部に設けられる冷媒が通流する流路と、前
    記回路基板に配設され、前記集積回路装置に熱的に接続
    可能な冷却面を有するとともに、前記流路に接続され内
    部を前記冷媒が通流可能な冷却板とを備え、この冷却板
    は、前記冷媒を通流させることにより前記冷却面を前記
    集積回路装置に圧接させる機能を有することを特徴とす
    る半導体装置の試験装置。
  2. 【請求項2】 被試験半導体装置を試験するための試験
    回路を構成する集積回路装置を搭載した回路基板と、こ
    の回路基板を所定の配置となるように複数収納する基板
    収納体とを備えた半導体装置の試験装置において、前記
    基板収納体内部に設けられる冷媒が通流する流路と、前
    記回路基板に配設されるとともに、前記流路に接続され
    内部を前記冷媒が通流可能な冷却管とを備え、この冷却
    管は、前記回路基板の着脱に際し前記流路に対して接離
    可能となるように設けられていることを特徴とする半導
    体装置の試験装置。
  3. 【請求項3】 被試験半導体装置を試験するための試験
    回路を構成する集積回路装置を搭載した回路基板と、こ
    の回路基板を所定の配置となるように複数収納する基板
    収納体とを備えた半導体装置の試験装置において、前記
    基板収納体内部に設けられる冷媒が通流する流路と、前
    記集積回路装置を付勢するように前記回路基板を挟持す
    る伝熱部材と、前記流路に接続され内部を前記冷媒が通
    流可能であり、前記伝熱部材に接離可能に接続される冷
    却板とを具備したことを特徴とする半導体装置の試験装
    置。
  4. 【請求項4】 被試験半導体装置を試験するための試験
    回路を構成する集積回路装置を搭載した回路基板と、こ
    の回路基板を所定の配置となるように複数収納する基板
    収納体とを備えた半導体装置の試験装置において、前記
    基板収納体内部に設けられる冷媒が通流する流路と、こ
    の流路に接続され内部を前記冷媒が通流可能な冷却板
    と、この冷却板が前記集積回路装置と熱的に接続される
    ように該冷却板及び前記回路基板を挟持する挟持部材と
    を具備したことを特徴とする半導体装置の試験装置。
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