JPH0882328A - クラッチ装置 - Google Patents

クラッチ装置

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Publication number
JPH0882328A
JPH0882328A JP6218731A JP21873194A JPH0882328A JP H0882328 A JPH0882328 A JP H0882328A JP 6218731 A JP6218731 A JP 6218731A JP 21873194 A JP21873194 A JP 21873194A JP H0882328 A JPH0882328 A JP H0882328A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
clutch device
clutch
pulley
space
solder
Prior art date
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Pending
Application number
JP6218731A
Other languages
English (en)
Inventor
Masaaki Fushiki
正明 伏木
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GKN Driveline Japan Ltd
Original Assignee
Tochigi Fuji Sangyo KK
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Filing date
Publication date
Application filed by Tochigi Fuji Sangyo KK filed Critical Tochigi Fuji Sangyo KK
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Publication of JPH0882328A publication Critical patent/JPH0882328A/ja
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  • Mechanical Operated Clutches (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 小型、軽量、構造簡単、大容量であり、摩擦
による発熱、摩擦、耐久性低下、騒音等が生じないクラ
ッチ装置を提供する。 【構成】 エンジンのトルクが入力する中空のプーリ7
と、補機側のハブ9と、径方向内側に開口したプーリ7
側の周溝11及び周溝11に貫入したハブ9側の凸部1
3との間に形成された空間15と、空間15内に配置さ
れ雰囲気温度で凝固してプーリ7とハブ9とを連結し、
溶融すると連結を解除するはんだ17とを有するクラッ
チ部19と、はんだ17を加熱して溶融させクラッチ部
19の連結を解除する電熱ヒータ21とを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、動力を断続するクラ
ッチ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】特開平4−181027号公報に図4の
ような電磁クラッチ装置201が記載されている。これ
は、軸203側に板ばね205を介して連結された摩擦
板207とプーリ209とからなるクラッチ211と、
電磁コイル213とで構成されており、電磁コイル21
3により摩擦板207をプーリ209に吸引して締結さ
れる。
【0003】このような摩擦クラッチ装置を締結するア
クチュエータは、電磁コイルの他に油圧でピストンを駆
動する油圧アクチュエータ等がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、これらのアク
チュエータは、特に、車載用には大型で重く、構造も複
雑である。又、摩擦クラッチにはクラッチ板の滑りがあ
るから、アクチュエータに充分強力なものを使えないと
所定のクラッチ容量が得られず、滑り(摩擦)による発
熱、磨耗、耐久性低下等の問題があり、更に、電磁クラ
ッチには締結時の滑りによる鳴きの問題がある。
【0005】そこで、この発明は、小型、軽量、構造簡
単で大容量が得られると共に、摩擦による発熱、磨耗、
耐久性低下、騒音などから開放されるクラッチ装置の提
供を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】第1発明のクラッチ装置
は、トルク源からのトルクが入力する入力部材と、被駆
動機側へトルクを出力する出力部材と、これら両部材の
間に形成された空間と、この空間内に配置され雰囲気温
度で凝固してこれら両部材を連結し、溶融するとこの連
結を解除する連結物質とを有するクラッチ部と、前記連
結物質を加熱して溶融させ、クラッチ部の連結を解除す
る加熱手段とを備えたことを特徴とする。
【0007】第2発明のクラッチ装置は、空間が、径方
向内側に開口した周溝とこの周溝に貫入した凸部との間
に形成され、加熱手段が、凸部と周溝の少なくとも一方
に配置された請求項1のクラッチ装置である。
【0008】第3発明のクラッチ装置は、入力部材と出
力部材の一方が中空のプーリであり、他方がプーリの内
周に貫入した軸部材であり、プーリ側に周溝が設けら
れ、軸部材側に凸部が設けられた請求項2のクラッチ装
置である。
【0009】第4発明のクラッチ装置は、加熱手段が、
電熱ヒータである請求項1、2又は3のクラッチ装置で
ある。
【0010】第5発明のクラッチ装置は、空間の内部に
おいて、入力部材と出力部材の少なくとも一方に回転方
向の凹凸が設けられた請求項1、2、3又は4のクラッ
チ装置である。
【0011】第6発明のクラッチ装置は、連結物質が、
はんだ又は低融点合金である請求項1、2、3、4又は
5のクラッチ装置である。
【0012】
【作用】各発明のクラッチ装置では、入力部材と出力部
材との間に配置された連結物質は雰囲気温度で凝固して
クラッチ部が連結し、連結物質を加熱手段で加熱して溶
融すると、クラッチ部の連結が解除される。
【0013】このように、連結物質の凝固と溶融とを利
用してクラッチ部の連結と連結解除とを行う構成である
から、摩擦クラッチをアクチュエータの駆動力で締結す
る従来例と異なって、クラッチ部そのものが小型、軽
量、構造簡単で、トルク伝達容量が大きい。又、電磁コ
イルや油圧アクチュエータを用いない構成であり、これ
に加えて、加熱手段に電熱ヒータのような小型のものを
用いることが出来るから、クラッチ装置全体は更に小型
軽量で構造が簡単であり、特に車載性に優れている。
【0014】更に、摩擦クラッチのような摺動部がない
から、滑りによる発熱、磨耗、耐久性低下、鳴き等が発
生しない。
【0015】又、例えば、過負荷等で被駆動機がオーバ
ーヒートし雰囲気温度が異常に上昇すると、連結物質が
溶融して連結が解除され、被駆動機が切り離される。こ
のように、この発明のクラッチ装置は安全装置としても
機能する。
【0016】第2発明と第3発明は、径方向内側に開口
した周溝と、この周溝に貫入した凸部とで空間を形成し
た。従って、周溝が入力部材側に形成された場合でも、
溶融状態の連結物質は遠心力を受けても空間の外部に飛
び出すことがない。
【0017】第4発明は、加熱手段に電熱ヒータを用い
た構成であり、この場合第3発明のように、加熱手段を
プーリのような狭い箇所に組み込むことが出来る。
【0018】又、第5発明は、入力部材と出力部材の少
なくとも一方に回転方向の凹凸を設けて、連結時(連結
物質の凝固時)のトルク伝達容量を大きくしている。
【0019】第6発明は、連結物質に、はんだ又は低融
点合金を用いた。これらの連結物質は、安価であり、常
温で速やかに凝固すると共に溶融点が低いから、小型の
電熱ヒータでも迅速な断続操作を行うことができる。
【0020】なお、低融点合金とは、Sn(すず)より
融点の低い金属及び合金の総称であり、一般に、Bi、
Pb、Sn、Cd、In等の低融点金属の合金である。
【0021】
【実施例】図1、2、3により本発明の一実施例を説明
する。図1はこの実施例を用いた車両の補機駆動装置を
示している。この実施例は、第3、5、6発明の特徴を
備えている。なお、符号を与えていない部材等は図示さ
れていない。
【0022】図1は、実施例のクラッチ装置1、補機の
ケーシング3及び入力軸5等を示している。
【0023】クラッチ装置1は、中空のプーリ7(入力
部材)、ハブ9(出力部材:軸部材)、周溝11、凸部
13、空間15、はんだ17(連結物質)等を有するク
ラッチ部19、電熱ヒータ21(加熱手段)、車載バッ
テリ23等を備えている。
【0024】プーリ7は、ベアリング25を介してケー
シング3のボス部27外周に支承されており、ベルトを
介してクランクシャフト側のプーリに連結され、エンジ
ン(トルク源)により回転駆動される。ハブ9は、入力
軸5にスプライン連結され、ワッシャ29とボルト31
によって固定されている。
【0025】図2に拡大して示したように、周溝11は
プーリ本体33にリング35を溶接して形成されてお
り、径方向の内側に開口している。又、凸部13はハブ
9に形成されており、周溝11に貫入し周溝11との間
に空間15を形成している。凸部13は、ハブ本体37
とリング部材39とからなり、これらの間にはリング状
の電熱ヒータ21が配置されている。
【0026】空間15には、はんだ17が充填されてい
る。はんだ17は、Sn−Pb系のものであり、常温で
凝固し、電熱ヒータ21で加熱されると溶融する。はん
だ17が凝固すると、周溝11(プーリ7)と凸部13
(ハブ9)とがはんだ17を介して固着され、クラッチ
部19が連結される。又、はんだ17が溶融するとクラ
ッチ部19の連結が解除される。
【0027】はんだ17は溶融状態でプーリ7と共に回
転するが、周溝11が径方向の内側に開口しているか
ら、遠心力を受けてもはんだ17が空間15から外部に
飛び出すことはない。
【0028】又、図3のように、凸部13の外周には回
転方向に凹凸41が形成されており、凸部13と凝固時
のはんだ17との滑りを防止して、クラッチ部19のト
ルク伝達容量を大きくしている。
【0029】ハブ9の外周には、スリップリング43,
45が固定され、ケーシング3のボス部27内周には、
スリップリング43,45と各別に摺動するブラシ4
7,49が固定されている。
【0030】電熱ヒータ21は、リード線51によりス
リップリング43とブラシ47及びON−OFFスイッ
チ53を介してバッテリ23のプラス極に接続されてい
る。又、バッテリ23のマイナス極はリード線55によ
りケーシング3に接続されている。ケ−シング3とブラ
シ49とスリップリング45とハブ9は、バッテリ23
と電熱ヒータ21とを接続するマイナス側回路の一部を
なしている。
【0031】ON−OFFスイッチ53は、コントロー
ラにより、補機の負荷やエンジン回転数の変動等に応じ
てON−OFF操作される。ON−OFFスイッチ53
がOFF操作されると、電熱ヒータ21によるはんだ1
7の加熱が停止してはんだ17が凝固し、クラッチ部1
9が連結され補機が駆動される。又、ON−OFFスイ
ッチ53がON操作されると、電熱ヒータ21によりは
んだ17が加熱されて溶融し、クラッチ部19の連結が
解除されて補機の回転が停止する。
【0032】クラッチ部19の連結時は、上記のように
凸部13に設けられた凹凸41によって、クラッチ容量
が更に大きくされている。
【0033】こうして、クラッチ装置1が構成されてい
る。
【0034】上記のように、クラッチ装置1は、摩擦力
によって動力を伝達するのではなく、入力部材と出力部
材とをはんだ17で一体に連結して動力を伝達するよう
に構成したから、クラッチ部19は小型軽量でありなが
らトルク伝達容量が極めて大きく、その上、構造が簡単
であり、動作に伴う騒音が殆ど発生せず非常に静粛であ
る。
【0035】又、電磁コイルや油圧アクチュエータを用
いないから、クラッチ装置1全体も小型軽量、構造簡単
で、特に車載性に優れている。
【0036】はんだ17は、常温で速やかに凝固すると
共に溶融点が低いから、電熱ヒータ19のような小型の
加熱手段でも迅速な断続操作を行うことができると共
に、電熱ヒータ21のような小型の加熱手段は、クラッ
チ装置1のようにプーリ7とハブ9間の狭い配置箇所
(プーリ7とハブ9とを連結するフランジ部)に組み込
むことが出来る。
【0037】更に、補機が過負荷等でオーバーヒートし
温度が異常に上昇すると、はんだ17が溶融して連結が
解除され、補機が切り離されて破損が防止される。この
ように、クラッチ装置1は安全装置としても機能する。
【0038】なお、この発明において、加熱手段や、ク
ラッチ容量を増大させる回転方向の凹凸は、出力部材側
に設けても、あるいは入力部材側と出力部材側の両方に
設けてもよい。
【0039】又、連結物質は、はんだや低融点合金に限
定されない。雰囲気温度で速やかに凝固し、凝固した時
の強度が充分に大きい等の所要の物性が得られれば、例
えば、他の金属や合金あるいはプラスティックでもよ
い。
【0040】又、はんだにはSn−Pb系以外に多種類
のはんだがあり、低融点合金にも種々の組成がある。こ
れらの中から所要の物性を備えたものを選択する。
【0041】
【発明の効果】各発明のクラッチ装置は、入力部材と出
力部材とを連結物質で一体にして連結するように構成し
たから、摩擦クラッチをアクチュエータの駆動力で締結
する従来例と異なって、クラッチ部が小型、軽量、構造
簡単で、クラッチ容量が極めて大きく、これに加えて、
電磁コイルや油圧アクチュエータを用いないと共に、加
熱手段に電熱ヒータのような小型のものを用いることが
出来るから、装置全体は更に小型軽量で構造が簡単にな
り、特に車載性に優れている。
【0042】又、摩擦クラッチのような摺動部がないか
ら、滑りによる発熱、摩耗、耐久性低下、騒音等が発生
しない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す断面図である。
【図2】図1の要部拡大図である。
【図3】図1のA−A矢視図である。
【図4】従来例の断面図である。
【符号の説明】
1 クラッチ装置 7 プーリ(入力部材) 9 ハブ(出力部材:軸部材) 11 周溝 13 凸部 15 空間 17 はんだ(連結物質) 19 クラッチ部 21 電熱ヒータ(加熱手段) 41 凹凸

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トルク源からのトルクが入力する入力部
    材と、被駆動機側へトルクを出力する出力部材と、これ
    ら両部材の間に形成された空間と、この空間内に配置さ
    れ雰囲気温度で凝固してこれら両部材を連結し、溶融す
    るとこの連結を解除する連結物質とを有するクラッチ部
    と、前記連結物質を加熱して溶融させ、クラッチ部の連
    結を解除する加熱手段とを備えたことを特徴とするクラ
    ッチ装置。
  2. 【請求項2】 空間が、径方向内側に開口した周溝とこ
    の周溝に貫入した凸部との間に形成され、加熱手段が、
    凸部と周溝の少なくとも一方に配置された請求項1のク
    ラッチ装置。
  3. 【請求項3】 入力部材と出力部材の一方が中空のプー
    リであり、他方がプーリの内周に貫入した軸部材であ
    り、プーリ側に周溝が設けられ、軸部材側に凸部が設け
    られた請求項2のクラッチ装置。
  4. 【請求項4】 加熱手段が、電熱ヒータである請求項
    1、2又は3のクラッチ装置。
  5. 【請求項5】 空間の内部において、入力部材と出力部
    材の少なくとも一方に回転方向の凹凸が設けられた請求
    項1、2、3又は4のクラッチ装置。
  6. 【請求項6】 連結物質が、はんだ又は低融点合金であ
    る請求項1、2、3、4又は5のクラッチ装置。
JP6218731A 1994-09-13 1994-09-13 クラッチ装置 Pending JPH0882328A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016173179A (ja) * 2015-02-06 2016-09-29 アルストム トランスポート テクノロジーズ 鉄道車両トラクションシステムの保護システム、関連トランスミッションライン及び関連鉄道車両

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016173179A (ja) * 2015-02-06 2016-09-29 アルストム トランスポート テクノロジーズ 鉄道車両トラクションシステムの保護システム、関連トランスミッションライン及び関連鉄道車両

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