JPH08822A - 遊技装置 - Google Patents

遊技装置

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JPH08822A
JPH08822A JP3385995A JP3385995A JPH08822A JP H08822 A JPH08822 A JP H08822A JP 3385995 A JP3385995 A JP 3385995A JP 3385995 A JP3385995 A JP 3385995A JP H08822 A JPH08822 A JP H08822A
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JP
Japan
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vehicle
spot light
traveling
guided vehicle
guide
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Application number
JP3385995A
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English (en)
Inventor
Tamotsu Hirozumi
保 広住
Takashi Ishii
孝 石井
Yoshikatsu Yoshida
善克 吉田
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Fuji Electronics Industry Co Ltd
Original Assignee
Fuji Electronics Industry Co Ltd
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Publication date
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  • Control Of Position, Course, Altitude, Or Attitude Of Moving Bodies (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ゲーム機において、馬などの動物を模したも
の、或いは車、船、飛行機等の模型の走行を自在に制御
する。 【構成】 スポット光26を制御するX−Y光軸駆動部
28を固定し、このスポット光26を受光部24に受け
て誘導され、透光性の誘導路14上を動く誘導車6と、
その誘導車6上部に取り付けられた磁石により誘導され
る走行体4とからなる。所定の走行プログラムに基づい
てX−Y光軸駆動部28はX軸とY軸とを同時に駆動し
てスポット光26を所定の方向に制御する。このスポッ
ト光26を誘導車6底面に設けた受光部24で受けてス
ポット光26のズレを検出し、左右駆動輪の回転差によ
るステアリング操作により、位置補正を行いながらスポ
ット光26に追従する。誘導車6内で位置補正を行うこ
とにより、誘導路に対する位置検出が不要になる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は遊技装置に係り、特にフ
ィールド上を走行する自動車や馬などを模擬した競争ゲ
ームに好適な遊技装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のゲーム装置には、自動
車、馬などの走行体を走行させる方法として2通りの方
法がある。第1の方法は、ワイヤまたはチェーンなどで
走行体を直接牽引する方法であり、また第2の方法は、
磁石などで間接的に牽引する方法である。
【0003】この第2の方法は、走行体を拘束すること
なく自在に走行させるものであり、走行体が走るフィー
ルド下方に、走行体牽引用の磁石などを具備したキャリ
アと称する誘導車を配置し、光通信によってこのキャリ
アを移動させ、間接的に走行体を走行させている(例え
ば、特開平1−94884号公報参照。)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この種
のゲーム装置、例えば複数の走行体を同時に走行させて
その着順を競うダービーゲーム機などにあっては、従来
技術として述べた第1の方法では、走行体が一定の循環
軌道上を周回するのみであり、実際のレース展開とはか
け離れたものとなって臨場感に乏しく、迫力に欠ける。
【0005】また、上記特開平1−94884号公報記
載のように、走行体を自在に走行させる第2の方法によ
れば、この欠点は解消するが、自在に移動すべきキャリ
アに対して、光通信により制御を行う場合、他のキャリ
アが光線を遮ることがあるため、実際上は、フィールド
内に複数の走行体を独立に走行させ、フィールド上を自
在に移動させて実際のレース展開とほぼ同様な動きを与
える競争ゲーム装置を構成することは困難であった。ま
た、キャリアの位置検出には、キャリア走行路全面に2
次元座標を設定し、その座標を読み取って位置を検出し
ているが、これに用いる座標読取り装置(ディジタイ
ザ)も大がかりな装置になるという欠点があった。
【0006】本発明はこのような課題を解決するために
なされたもので、その目的とするところは、フィールド
上を複数の走行体がそれぞれ独立にしかも自在に走行
し、実際のレース展開とほぼ同様の走行を現出できる遊
技装置を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、フィールド上を自在に走行可能な走行体
と、前記走行体を前記フィールドの下側から磁力で誘導
する誘導車と、前記誘導車の走行面である透光板と、前
記透光板を通過して前記誘導車の受光部へスポット光を
投射するスポット光投射手段とを備え、前記スポット光
の前記受光部における受光位置により、前記誘導車の走
行位置が制御されることを特徴とするものである。
【0008】また、前記走行体は1つのフィールド上を
複数が走行し、それぞれの走行体が専用の誘導車により
誘導され、各誘導車は専用のスポット光投射手段により
制御され、また、前記スポット光投射手段は、前記誘導
車の走行状態を下方から視認し得る所定の位置に、所定
の固定手段により固定され、また、前記スポット光投射
手段は、1台の誘導車に対して複数個の投射手段が分散
配置され、前記誘導車の走行位置によって、あるいは、
前記フィールド面をいくつかのブロックに分割して分担
するように各ブロック単位に投射手段が分散配置され、
前記誘導車の走行ブロックによって、前記誘導車に対す
る誘導を分担して受け持つことを特徴とし、また、前記
スポット光投射手段は、X・Y座標のそれぞれが、所定
のプログラムに基づいて独立に駆動されるものであるこ
とを特徴とする。
【0009】また、前記誘導車は、左右前後輪の4個の
駆動輪で構成され、片側の前後輪の取付軸は前記誘導車
に固定され、他方の側の前後輪の取付軸は、前記誘導車
の上下方向へ揺動可能に取り付けられたフレームに固定
されるか、あるいは、各駆動輪の取付軸は、前記誘導車
に直接固定されることを特徴とする。また、前記誘導車
は、左右の駆動輪と1個の遊動輪とからなる3輪構成で
あることを特徴とするものである。
【0010】また、前記誘導車は、前記フィールド下面
の給電面に接触する集電子と前記走行体の牽引用磁石と
を有するパンタグラフを本体上部に備え、前記集電子
は、上下方向へのバネ圧を有する半固定集電子と、前記
半固定集電子より弱いバネ圧及び長いストロークを有す
る可動集電子とからなり、また、前記誘導車に対する給
電状況に異常が発生したときに、前記誘導車に対する給
電を停止する監視手段を備えていることを特徴とするも
のである。
【0011】
【作用】上記のように構成された遊技装置によれば、誘
導車を下方から投射するスポット光により移動させ、こ
の誘導車の磁力により走行体が走行する。この場合、ス
ポット光を誘導車の受光面で検出するので、2次元座標
の設定を大がかりなものにする必要がない。さらに、透
光板上の誘導車へ下方からスポット光を投射するので、
他の誘導車に妨げられることなく、複数の誘導車へそれ
ぞれのスポット光を投射することができる。
【0012】そのため、例えば、所定の走行プログラム
に基づいて複数の各スポット光をX方向とY方向とへ同
時に制御することにより、複数の誘導車のそれぞれを移
動し、フィールド上に複数の走行体の自在なレースを展
開することができる。また、それぞれの誘導車に対して
複数個の投射手段を分散配置し、前記誘導車の走行位置
によって、あるいは、ブロック別に分担誘導することに
よって、フィールドが広い場合でも、誤動作することな
く適用できる。
【0013】また、誘導車の片側の駆動輪を誘導車本体
に固定し、他方の側は、上下方向へ揺動可能なフレーム
に固定することにより、左右の駆動輪に回転差を生じさ
せても走行路上に駆動輪を密着させて転回することがで
きるし、あるいは、駆動輪の取付軸を誘導車に直接取り
付けても、取付軸に遊びを持たせることにより、同様に
安定した走行が可能である。また、3輪構成にするとス
テアリングの操向性能が向上する。
【0014】また、誘導車のパンタグラフの給電面に接
触する集電子を、半固定及び可動にすることにより、パ
ンタグラフとの接触圧をより安定化させてステアリング
の操作性を向上させることができる。
【0015】このように、本発明によれば、所定の走行
プログラムに基づいてスポット光をX軸とY軸とを同時
に制御し、このスポット光を透光性を有する走行路を通
して誘導車の底部に設けた受光部の座標でとらえ、誘導
車をスポット光に追従させて走行軌道を修正しながら走
行体を誘導する。
【0016】
【実施例】以下、本発明の一実施例について図面を参照
して説明する。尚、この実施例は競馬ゲームに関するも
ので、図1は競馬ゲーム装置として構成した基本構成図
である。本実施例では走行体の模型に馬を使用している
が、その他の動物、あるいは船舶、自動車、電車、飛行
機等、動くものならなんでも適用することができる。
【0017】図1において、競馬ゲームを行うフィール
ド2上には、複数頭の模型の馬(以下、走行体と称
す。)が配置され、走行体4はフィールド2の下方か
ら、それぞれの誘導車6の誘導によりフィールド面を走
行する。走行体4は実際の馬の走りを模した模型で、そ
の前後に車輪8を有する台車10の上に取り付けられ、
台車10の下部前方には走行ガイド用の磁石(不示図)
を配置してある。
【0018】この走行体4が走行するフィールド2には
絶縁層を介して適宜な給電線(不示図)が張設され、フ
ィールド側の面とは反対側の給電面12から、電動の誘
導車6に電力を供給している。誘導車6が走行する誘導
路14は、厚手の透明または半透明のガラス、あるいは
透光性の合成樹脂板などの材料からなり、フィールド2
とは一定の距離を隔てて下方に設置してある。誘導車6
は、前後輪を駆動して走行し、上部に、給電面12から
電力を受けるパンタグラフ20と、走行体4を誘導する
磁石22とを備え、下部には、スポット光を受光する座
標を形成した受光部を具備している。
【0019】誘導路14の下方には、受光部へスポット
光26を投射して、誘導路14面上で誘導車6をX−Y
の2次元方向へ駆動するX−Y光軸駆動部28が、誘導
車6の台数だけベース30上に配置されている。X−Y
光軸駆動部28は、X−Y方向へ揺動しながらスポット
光26を投射するスポット光投射器32と、スポット光
投射器32をX−Y方向へ揺動させるX軸モータ34お
よびY軸モータ36とを備え、誘導車6へスポット光2
6を投射して走行させる。
【0020】次に、図2を参照して、走行体4を誘導す
る誘導車6について述べる。図2において、誘導車6は
フレーム構造を有し、このフレーム構造の左右に前後輪
を取り付けた4輪構成で、左側の前輪16および後輪1
8をドライブギアを介して駆動する走行用のパルスモー
タ42と、右側の前輪および後輪をドライブギアを介し
て駆動する走行用のパルスモータとを別個に取り付けて
あり、左側の前後輪16、18からなる左側駆動輪44
と、右側の前後輪からなる右側駆動輪とを、左右それぞ
れ独立して制御している。
【0021】図1に示した受光部24は、フレーム構造
の底部で、前輪と後輪との中心位置よりも所定の距離だ
け前方に設けている。誘導車6の前後面及び下面などに
は、この誘導車6を制御するCPU、各種のICその他
の回路素子を搭載する回路基板46を配置するととも
に、これによりフレーム構造の構造的強度を保持するよ
うになっている。
【0022】ここで、誘導車6の構成について、さらに
詳しく述べる。図3は、誘導車の進行方向右側の駆動輪
を示す側面図である。図2に示した片側(矢印で図示し
た進行方向左側)のフレーム構造については、前輪16
と後輪18とを前述のようにドライブギアを介して駆動
用パルスモータ42に結合するが、他方(進行方向右
側)のフレーム構造については、駆動用パルスモータ
(不示図)からの動力を、図3に示すように、モータ軸
または伝達軸の軸心Qを中心として、図中矢印で示すよ
うに、上下に揺動自在な取付板15上に取付けた右側前
輪17と右側後輪19とからなる右側駆動輪45に伝達
している。このように、左側の前輪16と後輪18はフ
レーム構造に固定され、右側の前輪17と後輪19とは
揺動自在な取付板15を介してフレーム構造に固定され
ることになり、4輪の全てが誘導路14上に常に密接し
た状態で誘導車6が走行できるようになっている。
【0023】誘導車6のステアリング操作を行う場合、
制御される車輪が一時的にせよ誘導路16上に密接して
いないと制御が不確実になることがある。本発明ではか
かることのないよう、片側の動輪2個を、上下方向に揺
動可能とすることにより、誘導車6が4輪構成でありな
がら、誘導路14に対して安定した密着状態を保持しつ
つ走行するようにして、確実なステアリング操作を保証
している。なお、このような揺動自在な動輪の取付構造
は誘導車6の左右何れの側であってもよい。
【0024】尚、駆動輪を誘導車に直接取り付ける場
合、駆動輪の取付けに際し、若干の遊び(取付けガタ)
を生じさせ、この遊び部分によって、上記と同様の揺動
効果を得ることが可能であり、駆動輪を誘導車に直接取
付け固定してもよい。
【0025】また、本実施例の誘導車は4輪駆動である
が、左右の前輪あるいは後輪のみを駆動する2輪駆動方
式でもよく、その場合、駆動力の伝達されない遊動輪を
1輪とし、全体として3輪構成とすることも可能であ
る。
【0026】図1に示したように、誘導路14の下方に
配置するベース30には、個々の走行体4を誘導する個
々の誘導車6に対応して、複数のX−Y光軸駆動部28
が配置されている。このX−Y光軸駆動部28はスポッ
ト光26をX−Y2次元方向の所定方向へ制御するため
のもので、X軸方向とY軸方向とを同時に制御するた
め、X軸とY軸とをそれぞれ独立に駆動制御するX軸用
パルスモータ34とY軸用のパルスモータ36とを有し
ている。この2つのパルスモータによって姿勢を制御さ
れる駆動部には、スポット光投射器32が取り付けら
れ、本実施例ではスポット光として半導体レーザによる
赤外光を投射している。尚、スポット光は可視光でもよ
く、また、レーザによらない赤外光でもよい。このよう
なスポット光26を、透明または半透明のガラスなどか
らなる誘導路14を通して、下方から誘導車6のフレー
ム構造の底部に設けた受光部24に向けて投射するよう
に構成している。
【0027】図4は、X−Y光軸駆動部28の駆動回路
の模式図である。本実施例のX−Y光軸駆動部では、走
行体の走行プログラムに従って、CPUに走行モードを
設定し、その走行モードに基づいて、X軸駆動部及びY
軸駆動部をそれぞれ個別に制御して、スポット光投射器
のX軸モータ及びY軸モータを個別に駆動する。
【0028】このX−Y光軸駆動部28に取り付けたス
ポット光投射器32からのスポット光26を、誘導車6
の底面に設けた受光部24で受けてスポット光26の所
定位置からの位置ズレを検出し、左右の駆動輪44、4
5の回転差によるステアリングにより位置補正を行い、
常に受光部24の所定位置にスポット光26が投射され
るように、誘導車6の走行を追従制御している。
【0029】このスポット光26が投射されるべき所定
位置は、本実施例では受光部24の中心であるように設
定している。通常の走行では誘導車6はスポット光26
が受光部24の中心に投射されて等速度運動するように
移動する。この場合、誘導車6の走行が摩擦等の理由に
より、スポット光26が投射される位置と、受光部24
上の中心位置との間に距離差が発生すると、この距離差
を0にするように誘導車6に対して加速度運動するよう
に制御する。
【0030】誘導車6の走行中に何等かの原因により、
誘導車6の底面に設けた受光部24に投射するスポット
光26が、受光面から逸脱した場合は、誘導車6はその
位置に停止し、誘導車6内の電子回路から給電面12を
介して、または光線あるいは無線により、誘導車6のコ
ード番号とともにアラーム信号を制御側へ送出する。こ
のアラーム信号を受信した制御装置は、アラーム信号を
送出した誘導車6を判別し、この誘導車6を誘導してい
たスポット光投射器32に対して、これまでの誘導軌跡
を逆に辿って誘導車6をキャッチするように制御する。
そしてスポット光投射器32からのスポット光26が、
受光部24の所定位置に投射されるようになると、誘導
車6はスポット光26が受光面上に復帰したことを制御
側に知らせ、これまでの正常な制御動作に復帰するよう
に制御している。
【0031】このように本実施例では、走行を制御され
る誘導車6内で、走行すべき軌道からの位置ズレを計算
した結果から位置補正量を求め、これにより誘導車6の
駆動制御を行っており、誘導車6の座標位置を、従来技
術のように誘導車6の誘導路側で検出する必要を解消し
ている。これによって装置全体の構成を簡易化すること
ができ、信頼性の向上をも図ることができる。
【0032】このようなX−Y光軸駆動部28を、ゲー
ムに参加する走行体4の個数だけ用意し、フィールド2
のほぼ中心下方のベース30上に配置する。本実施例で
は、走行体6個の場合は2行3列に配置したが、これに
拘束されるものではなく、どのようなパターンでも配置
することができる。
【0033】本実施例では上述のようにX−Y光軸駆動
部28を、フィールド2のほぼ中心下方のベース30上
に配置するものとしたが、ゲームを行うフィールド面積
がさらに大きい場合には、フィールド面積に見合う複数
のX−Y光軸駆動部のブロックを配置し、それぞれのブ
ロックがカバーすべきフィールド面積を分割するように
構成して、ゲームの進行に対応して一つのブロックから
次のブロックへ制御を受け渡すようにすることも容易に
可能である。
【0034】このような複数のX−Y光軸駆動部を単位
ブロックとして、遊技の規模に対応して、少なくとも1
個以上の単位ブロックを、各ブロック間を所定距離隔て
て配置する。例えば、2個の単位ブロックを配置すると
きは、各ブロック内の対応するそれぞれのX−Y光軸駆
動部の配置パターンが相似であるように配置することが
好ましい。このようにして少なくとも1以上の単位ブロ
ックからなるX−Y光軸駆動部を所定の位置に配置し
て、これをボルト等の固定手段(不示図)により固定す
る。このように特定位置に確実に固定したX−Y光軸駆
動部からレーザ光を前記誘導車に向けて投射することに
より、レーザ光による誘導は常に安定して行われること
になる。もし、この固定が不確実である場合には、レー
ザ光の投射距離とブレ角との積に比例する位置ズレが前
記誘導車の受光部上で生じる結果、前記誘導車の誘導精
度を大きく低下させることになる。したがって各ブロッ
クごとのX−Y光軸駆動部の固定は、常に不動の状態に
あるように確実なものとする必要がある。
【0035】以上のような駆動手段を備えた誘導車6の
上方にフィールド2を設け、フィールド2の上に走行体
4を配置し、誘導車6の磁石22と走行体4の磁石(不
示図)とが相対するようにすると、両磁石間の磁力によ
り、誘導車6の移動に対応して走行体4が追従するよう
に動く。
【0036】図2に示すように、誘導車6は、パンタグ
ラフ20にフィールド2下面の給電面12と常時接触す
るガイド車輪38を備え、集電ユニット40を介して給
電面12から走行するための電力を得るとともに、所定
のゲーム展開に基づいて設定した走行プログラムに従っ
て、それぞれのX−Y光軸駆動部28によるスポット光
26を、誘導車6の底面の受光部24により受光する。
スポット光26の投射を受けた誘導車6は、CPUで所
定の走行軌道と現在位置とのズレを計算し、その計算結
果に基づいて左右の駆動輪を独立に制御して位置補正を
行うことにより、プログラムに設定したコースに従って
走行する。
【0037】上記したように、レーザ光の投射を受けて
所定の走行軌道上を誘導車は走行するが、誘導車の走行
中における給電板からの給電状況を常に監視するように
している。さらに詳しくは、誘導車側の駆動モータ、電
子制御回路等の消費電流を、給電板に対する電源供給装
置により絶えずチェックしている。本実施例の場合は、
6台の誘導車により構成されているが、この内のいずれ
かの誘導車において、何んらかの原因によって異常が発
生し、個々の誘導車に対する給電状況に異常な変化、例
えば特定の誘導車への電源供給が遮断したとき、あるい
は短絡事故が発生して電源電圧が所定の範囲を逸脱した
とき、等の電源異常の発生を電源供給装置の異常検知回
路が検知すると、電源供給装置から給電板への給電を停
止するとともに、所定のアラームを発して、遊技の進行
を停止するようにしている。
【0038】このアラームと同時に、電源異常解析プロ
グラムをスタートさせ、どのような原因により生じた異
常であるかを解析して、必要な表示を行う自己診断機能
を有している。このように電源のシステムダウンがあっ
たときは、異常の原因を的確に自己診断して迅速かつ適
切な対応を行うことができる。そして機能回復後に電源
をイニシャライズして遊技を続行させる。
【0039】図5、図6、図7は、本発明における誘導
車のパンタグラフの第2の実施例を示す図で、図5は上
面図、図6は図5のA矢視図、図7は図5のB矢視図で
ある。これらの図に示すように、パンタグラフ50の上
面の絶縁物52の中央に走行体牽引用の円形磁石54を
設ける。この磁石54と同心円状で、かつ120度間隔
で半固定集電子56を3個設ける。この半固定集電子5
6は、衝撃に対して対応できる程度の上下方向のバネ圧
を有する集電子であって、バネ圧をやや強く、ストロー
クを短く構成してあり、その先端が給電面12と常時接
触し、ガイドとして機能する。これに伴い、図2に示し
たガイド用車輪38が不要となる。この半固定集電子5
6相互間に等角度間隔をおいて、半固定集電子よりバネ
圧を弱く、ストロークを長く構成した上下に可動な集電
子58をそれぞれ少なくとも1個設ける。本例では2個
設けている。このようなパンタグラフ50が誘導車本体
60の上部に設けられ、バネ62により給電面12に押
し付けられるようになっている。パンタグラフ50の下
にはプリント基板64が設けられている。
【0040】このようにパンタグラフを構成することに
より、ステアリングの操作性が著しく改善される。すな
わち、図2に示した給電面と常時接触していたガイド車
輪38は、ステアリング制御に対して負荷となってい
て、必ずしも円滑なステアリング制御ができないという
問題があったが、本例のように半固定集電子を3個設
け、給電面とのガイド機能を持たせたことにより、ガイ
ド車輪に比較して、ステアリングの操作性が著しく改善
できることが、実験の結果、判明している。
【0041】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、走行体の
制御装置において、複数の走行体をそれぞれ独立に駆動
し、しかも走行体それぞれの走行路を自在に制御するこ
とができるので、特に、フィールド内の複数の走行体を
実際のレース展開とほぼ同様の走行を現出することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の一実施例を示す基本構成図であ
る。
【図2】図2は本発明における誘導車の構造図である。
【図3】図3は本発明における誘導車の揺動可能な駆動
輪を示す側面図である。
【図4】図4は本発明におけるスポット光投射器の駆動
部ブロック図である。
【図5】図5は本発明におけるパンタグラフの第2の実
施例を示す上面図である。
【図6】図6は図5のA矢視図である。
【図7】図7は図5のB矢視図である。
【符号の説明】
2 フィールド 4 走行体 6 誘導車 8 走行体車輪 10 台車 12 給電面 14 誘導路 15 取付板 16 左側前輪 17 右側前輪 18 左側後輪 19 右側後輪 20 パンタグラフ 22 磁石 24 受光部(素子) 26 スポット光 28 X−Y光軸駆動部 30 ベース 32 スポット光投射器 34 X軸モータ 36 Y軸モータ 38 ガイド車輪 40 集電ユニット 42 パルスモータ 44 左側駆動輪 45 右側駆動輪 46 回路基板 50 パンタグラフ 52 絶縁物 54 牽引用磁石 56 半固定集電子 58 可動集電子 60 誘導車本体 62 バネ 64 プリント基板

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フィールド上を自在に走行可能な走行体
    と、前記走行体を前記フィールドの下側から磁力で誘導
    する誘導車と、前記誘導車の走行面である透光板と、前
    記透光板を通過して前記誘導車の受光部へスポット光を
    投射するスポット光投射手段とを備え、前記スポット光
    の前記受光部における受光位置により、前記誘導車の走
    行位置が制御されることを特徴とする遊技装置。
  2. 【請求項2】 前記走行体は1つのフィールド上を複数
    が走行し、それぞれの走行体が専用の誘導車により誘導
    され、各誘導車は専用のスポット光投射手段により制御
    されることを特徴とする請求項1に記載の遊技装置。
  3. 【請求項3】 前記スポット光投射手段は、前記誘導車
    の走行状態を下方から視認し得る所定の位置に、所定の
    固定手段により固定されていることを特徴とする請求項
    1に記載の遊技装置。
  4. 【請求項4】 前記スポット光投射手段は、1台の誘導
    車に対して複数個の投射手段が分散配置され、前記誘導
    車の走行位置によって前記誘導車に対する誘導を分担し
    て受け持つことを特徴とする請求項1に記載の遊技装
    置。
  5. 【請求項5】 前記スポット光投射手段は、前記フィー
    ルド面をいくつかのブロックに分割して分担するように
    各ブロック単位に投射手段が分散配置され、前記誘導車
    の走行ブロックによって前記誘導車に対する誘導を分担
    して受け持つことを特徴とする請求項1に記載の遊技装
    置。
  6. 【請求項6】 前記スポット光投射手段は、X・Y座標
    のそれぞれが、所定のプログラムに基づいて独立に駆動
    されるものであることを特徴とする請求項1に記載の遊
    技装置。
  7. 【請求項7】 前記誘導車は、左右前後輪の4個の駆動
    輪で構成され、片側の前後輪の取付軸は前記誘導車に固
    定され、他方の側の前後輪の取付軸は、前記誘導車の上
    下方向へ揺動可能に取り付けられたフレームに固定され
    ることを特徴とする請求項1に記載の遊技装置。
  8. 【請求項8】 前記誘導車は、左右前後輪の4個の駆動
    輪で構成され、各駆動輪の取付軸は、前記誘導車に直接
    固定されることを特徴とする請求項1に記載の遊技装
    置。
  9. 【請求項9】 前記誘導車は、左右の駆動輪と1個の遊
    動輪とからなる3輪構成であることを特徴とする請求項
    1に記載の遊技装置。
  10. 【請求項10】 前記誘導車は、前記フィールド下面の
    給電面に接触する集電子と前記走行体の牽引用磁石とを
    有するパンタグラフを本体上部に備え、前記集電子は、
    上下方向へのバネ圧を有する半固定集電子と、前記半固
    定集電子より弱いバネ圧及び長いストロークを有する可
    動集電子とからなることを特徴とする請求項1に記載の
    遊技装置。
  11. 【請求項11】 前記誘導車に対する給電状況に異常が
    発生したときに、前記誘導車に対する給電を停止する監
    視手段を備えていることを特徴とする請求項1に記載の
    遊技装置。
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