JPH0882062A - 親綱用固定金具を備えた屋根棟構造 - Google Patents

親綱用固定金具を備えた屋根棟構造

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JPH0882062A
JPH0882062A JP24228494A JP24228494A JPH0882062A JP H0882062 A JPH0882062 A JP H0882062A JP 24228494 A JP24228494 A JP 24228494A JP 24228494 A JP24228494 A JP 24228494A JP H0882062 A JPH0882062 A JP H0882062A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 屋根の施工終了後には、親綱用固定金具が外
部に露出することのなく、かつ、部材点数が少なくコス
トダウンを図れ、さらに特殊な雨漏れ対策の必要がなく
生産工程での加工性を考慮した親綱用固定金具の構造を
提供することにある。 【構成】 屋根パネル12、埋木112、及び屋根梁1
10がスクリューボルト16により固定され、2枚の屋
根パネル12の間に親綱用固定金具120が架け渡され
ている。ここで、親綱用固定金具120の平坦部と結合
棟木材114とは干渉しない。屋根の施工終了後、屋根
仕上材88を取り付ける。この時、親綱用固定金具12
0の全高は、棟包106の頂部に干渉しない長さになっ
ている

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、屋根上での施工時に作
業者の転落を防止するための親綱安全綱の取り付け構造
及びそれを用いた施工方法に関する。
【0002】
【従来の技術】屋根上での施工時の作業者の安全対策
が、実開昭57-51549号公報及び実公平4-198 号公報に開
示されている。
【0003】実開昭57-51549号公報は、図8に示すよう
に、屋根10上で屋根の施工を行う作業者1の安全性を
確保する為の安全綱の支持構造を開示してしている。
【0004】この安全綱は、屋根10の棟頂部に沿って
掛けわたされる親綱22と、作業者1の安全ベルト26
及び親綱22を結ぶ子綱24とから成る。図8に示す従
来例においては、親綱22の両端が親綱連結プレート7
0に支持されている。
【0005】この親綱連結プレート70は、平板を山型
に屈曲してなる基板72を有する。そして、基板72の
屈曲頂部に親綱22を連結する掛環74が設けられてい
る。
【0006】図8の問題点は、作業者1が屋根10上で
の作業を終えると、連結プレート70を取り外さなけれ
ばならない。ところが、作業者1の安全を確保するため
には、連結プレート70を取り外す作業は非常に煩雑で
あるばかりでなく、屋根10を損傷させる恐れもある。
【0007】この点、実公平4-198 号公報に開示された
考案では、上述した問題が解決されて、その構造が図9
に示す通りである。
【0008】図9に示す親綱用固定金具80は、親綱2
2を連結するリング82aが一体化されたねじ杆82を
有する。このねじ杆82を着脱自在に支持するために、
屋根の棟部の骨組に溶接等で固定されるナット支持板8
4が設けられている。ねじ杆82は、このナット支持板
84に固定されたナット84a に対して、着脱自在であ
る。
【0009】また、ねじ杆82のリング82a が、屋根
仕上材88より上方に突出した位置に配置できるよう
に、ねじ杆82を挿通可能なガイド筒86が設けられて
いる。
【0010】図9の従来例によれば、屋根の施工が終了
した後には、ねじ杆82をナット支持板84から容易に
離脱させることができる。また、屋根の補修等には、こ
のねじ杆82を再度装着すれば、その補修作業の際の安
全性を確保することができる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】図9の従来例の問題点
としては、まず第一に挙げられるのは、部材点数が多く
構造が複雑であることであり、即ち、ねじ杆82、ガイ
ド筒86、ナット支持板84という部材点数を有する。
【0012】この親綱用固定金具80は、本来作業時の
み必要で、その作業が終了した際には、一切使用しない
ものであるから、部材点数を少なくしてコストダウンを
する要請が強い。
【0013】第二の問題点としては、施工終了後、ガイ
ド筒86からねじ杆82を離脱させ、ガイド筒86の上
端にキャップを装着するように構成されているが、屋根
仕上材88からガイド筒86が突出するため、雨漏れ対
策がかなり難しい。特に、この親綱用固定金具80のあ
る部分だけ、特殊な雨漏れ対策を施さなければならない
ので、作業が煩雑となる。
【0014】また、図8の従来例では構造上の問題点が
ある。即ち、実開昭57-51549号公報での問題点で、実公
平4-198 号公報に開示された考案によっても解決されて
いない問題点として、図8に示す親綱連結プレート70
は、その構造上、工場段階における生産工程で、 1)基板72に、基板固定及び掛環74取付用の穴を開
ける。
【0015】2)基板72を、掛環74取付用穴を含む
線上に沿って折曲させる。
【0016】3)掛環74を取り付ける。 という3段階の工程が必要となる。
【0017】前記生産工程の2において、その折曲時に
掛環74取付用の穴が変形するため、掛環74を取り付
けることが困難となる。
【0018】本発明の目的とするところは、屋根の施工
終了後には、親綱用固定金具が外部に露出することのな
く、かつ、部材点数が少なくコストダウンを図れ、さら
に特殊な雨漏れ対策の必要がなく生産工程での加工性を
考慮した親綱用固定金具の構造、及びこれを用いた屋根
の施工方法を提供することにある。
【0019】
【課題を解決するための手段及び作用】請求項1の発明
に係る屋根棟構造は、棟となる屋根梁上面に、2枚の屋
根面部の上端部が固定され、この2枚の屋根面部の上端
部間に形成される溝部に、結合棟木が間隔をおいて複数
配置され、前記結合棟木を覆う棟包が設けられた屋根棟
構造において、前記結合棟木が配置されない領域に親綱
用固定金具が固定され、前記親綱用固定金具は、2枚の
前記屋根面部の上端側に固定される2つの傾斜部と、こ
の2つ傾斜部を連結する平坦部と、前記平坦部に設けら
れ、屋根施工時に用いられる親綱を連結する親綱連結部
を着脱可能に固定する固定部とを有し、前記親綱用固定
金具が前記棟包によって覆われていることを特徴とす
る。
【0020】請求項1の発明によれば、親綱の連結に用
いられる部材点数は親綱連結部と親綱用固定金具の2つ
のみとなる。そして、結合棟木が取り付けられる以前
に、親綱を親綱用固定金具に固定された親綱連結部に引
っ掛けて、安全対策を施しながら屋根の施工を行うこと
ができる。さらに、親綱連結部を親綱用固定金具から取
り外すことで、屋根面部に取り付けられた親綱用固定金
具は露出せずに棟包により完全に覆うことができ、表面
的には従来と同様となるので、特殊な雨漏れ対策を施す
必要はない。
【0021】しかも、親綱用固定金具は、その平坦部に
たいして、親綱連結部が着脱可能であるので、親綱用固
定金具自体の高さを十分小さくすることができ、これを
棟包により完全に覆うことができるコンパクトな大きさ
とすることができる。
【0022】また、親綱用固定金具は結合棟木が配置さ
れない領域に配置されるので、平坦部と結合棟木頂部が
干渉しない。
【0023】また、1枚の板の両端を折曲して形成され
た平坦部及び傾斜部によりなるので、工場において図8
の従来例のように折曲部分に穴を開ける必要がなく、開
穴時に穴が変形する等の生産工程での加工性が低下する
という問題が生じず、工場における生産工程での加工性
の向上及び生産工程の簡略化が達成できる。
【0024】また、傾斜部が屋根面部に接合固定されて
いるので、屋根面部の強度の向上が達成される。
【0025】請求項2の発明は、棟となる屋根梁上面
に、2枚の屋根面部の上端部が固定され、この2枚の屋
根面部の上端部間に形成される溝部に、結合棟木が間隔
をおいて複数配置され、前記結合棟木を覆う棟包が設け
られた屋根棟構造において、前記結合棟木が配置されな
い領域に親綱用固定金具が固定され、前記親綱用固定金
具は、2枚の前記屋根面部の上端側に固定される2つの
傾斜部と、この2つ傾斜部を連結する平坦部と、前記平
坦部に固定された親綱連結部とを有し、前記親綱用固定
金具が前記棟包によって覆われていることを特徴とす
る。
【0026】請求項2の発明によれば、請求項1の発明
と相違して、親綱用固定金具自体に親綱連結部が一体化
されている。このような親綱用固定金具によって、これ
を棟包によって完全に覆うことが可能であり、請求項1
の発明と同様の作用効果を奏することができる。
【0027】また、屋根施工上、特に危険な軒先付近で
の作業を含む、屋根上での施工作業は、親綱を用いて安
全対策を施しながら行うことができる。棟包の取り付け
を除く屋根棟頂部付近での施工作業後に、親綱連結部よ
り親綱が取り外され、その後、上から棟包を固定して親
綱用固定金具が覆われる。したがって、屋根棟頂部付近
での特殊な雨漏れ対策も施す必要はない。
【0028】
【実施例】以下、本発明に係る実施例について、図面に
基づいて詳細に説明する。
【0029】第1実施例 図1は本発明の金具30の本実施例に係る屋根上での施
工作業を示す斜視図である。
【0030】屋根10は複数枚の屋根パネル12、屋根
梁110、及び埋木112により構成されている。屋根
梁110の上面には埋木112が接合されている。
【0031】埋木112上の両傾斜面にそれぞれ屋根パ
ネル12が長手方向Aに連結され、屋根パネル12の上
面端部12aから屋根梁110へ向けて、スクリューボ
ルト16を打ち込み屋根パネル12を固定している。
【0032】2枚の屋根パネル12の上面端部12a間
には溝部116が形成されている。前記溝部116には
結合棟木材114が任意の間隔で埋込み固定され、溝部
116の余剰空間は換気口118を形成し屋根内部の換
気に利用されている。
【0033】金具30は、前記溝部116を介して、2
枚の屋根パネル12の上面端部12aに配置されるが、
結合棟木材114の頂部と金具30との干渉を避けるた
めに、換気口118の部分に取り付け固定される。但
し、図1では、金具30は溝部116両端部付近に2個
形成されているが、必ずしもそうする必要はなく、換気
口118の部分であれば複数個設けてよい。
【0034】それぞれ固定した金具30間に、親綱22
が架け渡されている。子綱24の一端部を親綱22に移
動可能に取り付けられ、作業者1の腰部等に付けた安全
ベルト26に、その他端部が取り付けられている。
【0035】次に、図2に基づいて、親綱を連結するた
めの金具30の構造を説明する。
【0036】図2は、親綱を連結するための金具30の
構造を表す側面図である。
【0037】金具30は、親綱連結部32及び親綱用固
定金具40により構成される。
【0038】親綱連結部32は環状の形状をし、その一
部にはナット部34が設けられている。但し、螺合時に
ナット部の最下面が親綱用固定金具40に到達できるよ
うに、ナット部34を形成する穴36はナット部頂部を
越えてリングを貫通している。
【0039】親綱用固定金具40は、平坦部44及び傾
斜部46より成り、平坦部46の中央にはボルト部42
が設けられている。この平坦部44とボルト部42とは
溶接により固定されているが、平坦部44の下部にナッ
ト等を設けることにより固定してもよい。また、平坦部
44及び傾斜部46は、1枚の板の両端に穴を開けその
部分を折曲形成しただけなので、工場における生産段階
での加工性の向上及び生産工程の簡略化が達成できる。
【0040】図2に示すボルト部42の高さh1 は、図
4に示す平坦部44から棟包106の頂部までの高さh
2 より短かく、屋根の施工作業終了後にボルト部42が
棟包106により隠れるような長さに構成されていれば
よい。これにより、屋根上での施工作業終了後、親綱連
結部32が親綱用固定金具40から取り外され棟包10
6を設けることで、ボルト部42が棟包106によって
完全に外部に露出しないようになる。
【0041】平坦部44の両端に設けられた傾斜部46
には、親綱用固定金具40を屋根パネル12の上面端部
12aに固定するための穴48が複数個設けられてい
る。この穴48から釘等を打ち込むことにより、親綱用
固定金具40が屋根パネル12に接合固定され、屋根パ
ネル12の強度の向上が達成される。
【0042】図2に示すこの傾斜部46の傾斜角Bは、
図3に示す屋根パネルの傾斜角Cに等しく、接触面を合
致することで、穴48から釘等が打ち込みやすく屋根パ
ネル12と金具30が固定しやすい状況を作り出してい
る。
【0043】ナット部34がボルト部42に螺合するこ
とで金具30は一体化した構造となり、親綱連結部32
と親綱用固定金具40とは着脱自在である。施工作業中
は親綱連結部32を親綱用固定金具40に取り付けたま
ま使用し、施工作業終了後は親綱連結部32を取り外
す。
【0044】次に、図2及び図3に基づいて、金具30
の固定に関する構造を説明する。
【0045】図3は、図2に示す金具30を含む屋根梁
頂部付近の断面図である。
【0046】屋根パネル12は、横枠芯材13、縦枠芯
材14、及び面材15により構成される。
【0047】屋根梁110は、四角柱状の構造を有す
る。埋木112は、上部二辺が鈍角の傾斜面で、相平行
な二辺の平面と、下部水平面を持つ五角柱状の構造を有
する。この二辺の傾斜面が接する所が棟頂部である。
【0048】両縦枠芯材14の下面端部14aは、埋木
112の上部両傾斜面に接合され、埋木42の下部水平
面には屋根梁110が接合され、面材15の上面端部1
5aより横枠芯材13を貫通して、スクリューボルト1
6が打ち込まれることで、屋根パネル12と埋木112
等の各部材が結合固定される。この屋根梁110及び埋
木112により、屋根パネル12は支持される。溝部1
16には、結合棟木材114が挿入固定されている。
【0049】ナット部34とボルト部42とが螺合し一
体化した構造を持つ金具30は、溝部116を介して2
枚の屋根パネル12の上面端部12aに配置され、金具
30の両傾斜部46が両屋根パネル12の面材15の上
面端部15aに釘等により接合固定されている。
【0050】次に、図1及び図4に基づいて本実施例に
係る金具30を用いた屋根の施工方法について説明す
る。
【0051】図4は、屋根10の施工後の状態を示す断
面図である。
【0052】図1に示すように、親綱連結部32と親綱
用固定金具40とが取り付けられた金具30の親綱連結
部32に、親綱22を引っ掛けて安全対策を施しなが
ら、屋根上での施工が行われる。
【0053】屋根10の施工においては、屋根パネル1
2を固定した後の作業として、図4に示すように、まず
防水シート100を屋根パネル12の面材15上にタッ
カー止めをする。この時、既に屋根パネル12の面材1
5の上に固定された親綱用固定金具40の傾斜部46の
上から防水シートを被せるようにする。
【0054】その後、屋根葺材102を固定する。この
時、防水シート100と屋根葺材102は、屋根頂部付
近の領域を除いて、安全綱を使って作業を完了してお
く。
【0055】作業が終わった後に安全綱20を金具30
から取り外し、予め螺合していたナット部34とボルト
部42とを外すことにより、親綱用固定金具40から親
綱連結部32を取り外す。
【0056】さらに、屋根頂部付近の防水シート100
及び屋根葺材102の固定を行い、屋根の頂部の場所に
棟笠木104を固定する。上述の棟包106を除いた屋
根上での施工が終了後、最後に棟包106を固定する。
この作業は、屋根頂部付近の作業であるので安全綱20
が無くても、作業者1の安全は比較的確保されている。
【0057】上記の本実施例の効果として、作業者1の
安全を確保するための親綱22の支持のための部材が親
綱連結部32及び親綱用固定金具40だけで構成でき
る。このように、部材点数が少ないので、コストダウン
が図れる。
【0058】さらに、親綱用固定金具40は、棟包10
6によって完全に外部に露出しないようになっているの
で、防水対策は従来の工法をそのまま利用でき、図9の
ように特殊な防水対策を施す必要がない。
【0059】また、親綱用固定金具40は、1枚の板の
両端を折曲して形成されたものなので、工場における生
産工程での加工性が向上する。
【0060】上記の第1実施例では、親綱連結部32側
にナット部34を設け、親綱用固定金具40側にボルト
部42を設けて、両者の着脱を可能としたが、これに変
えて図5に示す構造を採用することができる。図5に示
す実施例では、親綱連結部32側にボルト部54を一体
形成し、親綱用固定金具40側にナット部62を形成し
ている。また、屋根上での施工作業終了後は、図10に
示すように、ナット部62にキャップ122を装着して
もよい。
【0061】第2実施例 次に本発明の変形例である第2実施例について、図7に
基づいて説明する。
【0062】尚、前記第1実施例と実質的に同様の構成
及び作用を有する部材には、同一の符号を符し、その詳
細な説明を省略する。
【0063】図7は、第2実施例に係る親綱固定用金具
120を含む屋根梁頂部付近の断面図である。
【0064】親綱固定用金具120は、第1実施例にお
ける金具30の親綱連結部32及び親綱用固定金具40
を工場段階で溶接等により固定したものである。
【0065】したがって、親綱用固定金具等の詳細な部
材は第1実施例と全く同様である。
【0066】図7に示すように、親綱用固定金具120
の全高h3 は、平坦部44から棟包106の頂部までの
高さh2 より短く、前記第1実施例同様、屋根の施工作
業終了後に親綱用固定金具120が棟包106により隠
れるような長さに構成されていればよい。これにより、
親綱用固定金具120が棟包106によって完全に外部
に露出しないようになる。
【0067】親綱用固定金具120の固定に関する構
造、屋根の施工方法、及び施工後の屋根の状態は前記第
1実施例と全く同様である。また、それによる効果等も
全く同様である。
【0068】尚、本発明は上記実施例に限定されるもの
ではなく、発明の要旨の範囲内で種々の変更が可能であ
る。
【0069】例えば、金具30及び120の取り付け位
置は、結合棟木材114の両端付近に限らず、結合棟木
材114の長手方向にて、数ヶ所に取り付けてもよい。
また、親綱連結部32の形は環状である必要はなく、切
欠リング等多種多様の形状でよい。また、本発明はパネ
ル工法に用いられる屋根パネルを使用するものに限ら
ず、たの種々の屋根面部を用いることができる。る
【発明の効果】請求項1及び2の各発明によれば、親綱
を連結するための金具を構成する部材点数が少なくな
り、この金具の製造コストを低減できると共に、屋根施
工上、特に危険な軒先付近での作業を含む、屋根上での
施工作業は、親綱を用いて安全対策を施しながら行うこ
とができる。また、屋根施工終了後には、この金具を屋
根から取り外す必要がないため、施工作業が簡略化され
る。さらに、屋根面部に取り付けられた金具は露出せず
に棟包により完全に覆うことができ、特殊な雨漏れ対策
を施す必要はない。
【0070】しかも、親綱用固定金具は、その平坦部に
たいして、親綱連結部が着脱可能であるので、親綱用固
定金具自体の高さを十分小さくすることができてこれを
棟包により完全に覆うことができるコンパクトな大きさ
とすることができる。
【0071】また、親綱用固定金具は結合棟木が配置さ
れない領域に配置されるので、平坦部と結合棟木頂部が
干渉しない。
【0072】また、1枚の板の両端を折曲して形成され
た平坦部及び傾斜部によりなるので、工場において図8
の従来例のように折曲部分に穴を開ける必要がなく、開
穴時に穴が変形する等の生産工程での加工性が低下する
という問題が生じず、工場における生産工程での加工性
の向上及び生産工程の簡略化が達成できる。
【0073】また、傾斜部が屋根面部に接合固定されて
いるので、屋根面部の強度の向上が達成される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の親綱用固定金具を用いた屋根上での施
工作業を示す斜視図である。
【図2】本発明の親綱用固定金具を表す正面図である。
【図3】図2の親綱用固定金具を含む屋根頂部付近の断
面図である。
【図4】図2の親綱用固定金具を含む屋根の施工後の状
態を表す断面図である。
【図5】本発明の金具のボルト部とナット部とを入れ替
えた場合を表す正面図である。
【図6】図5の金具を含む屋根頂部付近の断面図であ
る。
【図7】本発明の親綱用固定金具の第2実施例を表す断
面図である。
【図8】従来の技術の親綱用固定金具に係る屋根上での
施工作業を示す斜視図である。
【図9】他の従来技術の親綱用固定金具を示す断面図で
ある。
【図10】図5の親綱用固定金具を含む屋根施工終了後
の状態を示す断面図である。
【符号の説明】
10 屋根 12 屋根パネル 16 スクリューボルト 20 安全綱 26 安全ベルト 30、80 金具 32、52 親綱連結部 40、120 親綱用固定金具 34、62 ナット部 42、54 ボルト部 70 親綱連結プレート 100 防水シート 102 屋根葺材 104 棟笠木 106 棟包 110 屋根梁 112 埋木 114 結合棟木材 116 溝部 118 換気口

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 棟となる屋根梁上面に、2枚の屋根面部
    の上端部が固定され、この2枚の屋根面部の上端部間に
    形成される溝部に、結合棟木が間隔をおいて複数配置さ
    れ、前記結合棟木を覆う棟包が設けられた屋根棟構造に
    おいて、 前記結合棟木が配置されない領域に親綱用固定金具が固
    定され、 前記親綱用固定金具は、 2枚の前記屋根面部の上端側に固定される2つの傾斜部
    と、 この2つ傾斜部を連結する平坦部と、 前記平坦部に設けられ、屋根施工時に用いられる親綱を
    連結する親綱連結部を着脱可能に固定する固定部と、 を有し、前記親綱用固定金具が前記棟包によって覆われ
    ていることを特徴とする屋根棟構造。
  2. 【請求項2】 棟となる屋根梁上面に、2枚の屋根面部
    の上端部が固定され、この2枚の屋根面部の上端部間に
    形成される溝部に、結合棟木が間隔をおいて複数配置さ
    れ、前記結合棟木を覆う棟包が設けられた屋根棟構造に
    おいて、 前記結合棟木が配置されない領域に親綱用固定金具が固
    定され、 前記親綱用固定金具は、 2枚の前記屋根面部の上端側に固定される2つの傾斜部
    と、 この2つ傾斜部を連結する平坦部と、 前記平坦部に固定された親綱連結部と、 を有し、前記親綱用固定金具が前記棟包によって覆われ
    ていることを特徴とする屋根棟構造。
JP24228494A 1994-09-09 1994-09-09 親綱用固定金具を備えた屋根棟構造 Expired - Fee Related JP3302837B2 (ja)

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