JPH0881331A

JPH0881331A - 固型化粧料

Info

Publication number: JPH0881331A
Application number: JP21767494A
Authority: JP
Inventors: Yoshinori Endo; 藤義則遠
Original assignee: Procter and Gamble Co
Current assignee: Procter and Gamble Co
Priority date: 1994-09-12
Filing date: 1994-09-12
Publication date: 1996-03-26

Abstract

(57)【要約】【目的】耐水性および持続性に優れた化粧料、より詳
しくは、汗や皮脂等分泌物によっても化粧料の肌への密
着性が阻害されにくい固型化粧料を提供すること。【構成】必須成分として、重量比で、（ａ）４０〜９
９％の粉体成分、および（ｂ）０．１〜６０％のバイン
ダーベースからなり、前記粉体成分の８０％以上が疎水
化処理粉体からなり、前記バインダーベース中に組成物
全体に対して０．１〜５％の親油性ショ糖脂肪酸エステ
ルを含有してなることを特徴とする、固型化粧料。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は化粧料に関し、特に耐水
性および持続性に優れた固型化粧料、例えばファンデー
ション、固型おしろい、ほお紅、アイシャドウ等に好適
な化粧料に関する。

【０００２】

【従来の技術および発明が解決しようとする課題】化粧
料の成分である無機粉体や無機顔料等の粉体成分は、通
常、酸化物からなるものであって、その表面に水酸基を
有し、そのために親水性である。このような粉体成分を
配合して得られる化粧料は、水あるいは汗や皮脂等の分
泌物でぬれやすく、よって化粧崩れを起こしやすい。

【０００３】このような欠点を改良するものとして、種
々の疎水化処理粉体が提案され、これらの疎水化処理粉
体は特に夏用の耐水性ファンデーションに好んで配合さ
れる。

【０００４】しかしながら、疎水化処理された粉体を含
有する化粧料は、一般に耐水性には優れているものの汗
や皮脂等を実質的に吸収しないため、分泌された汗や皮
脂が、肌に付着した化粧料を押し上げて化粧料と肌との
間の密着性を阻害し結果として化粧崩れを起こしてしま
うという問題がある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明は上述した従来技
術の問題点に鑑みてなされたものであり、耐水性および
持続性に優れた化粧料、より詳しくは、汗や皮脂等分泌
物によっても化粧料の肌への密着性が阻害されにくい固
型化粧料を提供することを目的とするものである。

【０００６】本発明者の知見によれば、化粧料中にショ
糖脂肪酸エステルを配合することによって、汗や皮脂等
を吸収する力に優れ、したがって化粧料の肌への密着性
が阻害されず、耐水性および持続性に優れた固型化粧料
が得られることを見出し、本発明を完成するに至ったも
のである。

【０００７】すなわち、本発明による固型化粧料は、必
須成分として、重量比で、（ａ）４０〜９９％の粉体成
分、および（ｂ）０．１〜６０％のバインダーベースか
らなり、前記粉体成分の８０％以上が疎水化処理粉体か
らなり、前記バインダーベース中に組成物全体に対して
０．１〜５％の親油性ショ糖脂肪酸エステルを含有して
なることを特徴とするものである。

【０００８】このように、親油性ショ糖脂肪酸エステル
を含有することによって上述した優れた効果が得られる
理由は必ずしも明らかではないが、親油性ショ糖脂肪酸
エステルを含有するバインダーベース（乳化脂）が汗や
皮脂に接触した場合、それらを乳化もしくはゲル化する
ことによって化粧料中に部分的に安定な乳化脂として吸
収あるいは吸着させ、これによって化粧料の肌への密着
性に悪影響を与えず、しかも持続性に優れた化粧料が得
られると考えられる。

【０００９】以下、本発明の固型化粧料について、各構
成成分に基づいて詳細に説明する。粉体成分および疎水化処理粉体本発明に用いられる疎水化処理粉体としては、通常化粧
品に用いられている粉末である限り、どんなものでも使
用可能である。例えば、タルク、カオリン、セリサイ
ト、マイカ類（白雲母、合成雲母、金雲母、紅雲母、黒
雲母、リチア雲母）、バーミキュライト、炭酸マグネシ
ウム、炭酸カルシウム、珪ソウ土、ケイ酸マグネシウ
ム、ケイ酸カルシウム、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸バ
リウム、硫酸バリウム、ケイ酸ストロンチウム、タング
ステン酸金属塩、シリカ、ヒドロキシアパタイト、ゼオ
ライト、窒化ホウ素、セラミクスパウダー等の無機粉
末、ナイロンパウダー、ポリエチレンパウダー、ベンゾ
グアナミンパウダー、四フッ化エチレンパウダー、ジス
チレンベンゼンピンホールポリマーパウダー、ポリメチ
ルメタクリレートパウダー、微結晶セルロース等の有機
粉体、酸化チタン、酸化亜鉛等の無機白色顔料、酸化鉄
（ベンガラ）、チタン酸鉄等の無機赤色顔料、γ−酸化
鉄等の無褐色系顔料、黄酸化鉄、黄土等の無機黄色系顔
料、黒酸化鉄、カーボンブラック等の無機黒色系顔料、
マンゴバイオレット、コバルトバイオレット等の無機紫
色顔料、酸化クロム、水酸化クロム、チタン酸コバルト
等の無機緑色系顔料、群青、紺青等の無機青色系顔料、
酸化チタンコーテッドオキシ塩化ビスマス、オキシ塩化
ビスマス、酸化チタンコーテッドタルク、魚鱗箔、酸化
チタンコーテッドマイカ、着色酸化チタンコーテッドマ
イカ等のパール顔料、ベントン等の粘土鉱物、アルミニ
ウムパウダー、カッパーパウダー等の金属粉末顔料、赤
色２０１号、赤色２０２号、赤色２０４号、赤色２０５
号、赤色２２０号、赤色２２６号、赤色２２８号、赤色
４０５号、橙色２０３号、橙色２０４号、黄色２０５
号、黄色４１０号および青色４０４号等の有機顔料、赤
色３号、赤色１０４号、赤色１０６号、赤色２２７号、
赤色２３０号、赤色４０１号、赤色５０５号、橙色２０
５号、黄色４号、黄色５号、黄色２０２号、黄色２０３
号、緑色３号および青色１号のジルコニウム、バリウム
またはアルミニウムレーキ等の有機顔料、クロロフィ
ル、β−カロチン等の天然色素等が適宜用いられるが、
これらに限定されるものではない。

【００１０】これらの粉末の疎水化処理の方法は、パー
フルオロアルキル化合物による処理、メチルハイドロジ
ェンポリシロキサン、高粘度シリコーンオイル、シリコ
ーン樹脂等のシリコーン化合物による処理、カチオン活
性剤等の界面活性剤による処理、ナイロン、ポリメチル
メタクリレート、ポリエチレン、テフロン等の高分子化
合物による処理、金属石鹸、レシチン、ラウロイルリジ
ン等による処理、およびこれらを組み合わせたものがあ
るが、本発明において使用される疎水化処理粉末を得る
にあたっての方法は、一般に粉末の疎水化処理に適用で
きる方法であれば十分であり、上述した方法に限定され
るものではない。

【００１１】このようにして得られた疎水化処理粉体
は、提供しようとする化粧料の特性を考慮し、当該技術
分野の通常の技術を有する者によって適宜選択され、必
要に応じて組み合わせて使用することができる。

【００１２】本発明において、粉体成分の配合量は、４
０〜９９％であり、さらにたとえばプレス成型化粧料の
場合にあっては、７０〜９９％、好ましくは８０〜９５
％である。粉体成分の配合量が９９％を超えると、成型
が困難となるので好ましくない。

【００１３】また、本発明においては、粉体成分のうち
８０％以上は上記のような疎水化処理されたものからな
ることが、目的とする上述の作用効果を得る上で肝要で
ある。残部の２０％未満である未処理粉体としては、好
ましくはナイロンパウダー、ポリエチレンパウダー、ポ
リメチルメタクリレートパウダー、テトラフルオロエチ
レンパウダーのように粉体自体がより疎水的な性質を持
つ粉体より成ることが好ましい。

【００１４】本発明のより好ましい態様においては、実
質的に粉体成分全体が疎水化処理されたものからなるこ
とが望ましい。ショ糖脂肪酸エステル本発明におけるショ糖脂肪酸エステルとしては、ショ糖
の８個の水酸基のうち１分子以上の脂肪酸、典型的には
Ｃ_１〜Ｃ₂₂の脂肪酸が付加したエステルが用いられ得
る。また、上記の範囲に含まれる限り、複数種類のショ
糖脂肪酸エステルの混合物も本発明に含まれる。

【００１５】本発明において使用されるものは、ショ糖
脂肪酸エステルの内でも親油性のもののみであり、好ま
しくはＨＬＢが２以下のものが用いられ得る。

【００１６】親水性のものは水や汗との親和性が強すぎ
るので、安定な乳化脂を形成しないと考えられ、したが
って本発明においては親油性ショ糖脂肪酸エステルを使
用する。

【００１７】最も好ましく使われるのは、第一工業製薬
株式会社製のSugar wax A-10, Sugar wax S-10, DK-Est
er F-10, DK-Ester F-20等である。

【００１８】組成物全体に対する親油性ショ糖脂肪酸エ
ステルの含有量は、０．１〜５％であり、好ましくは
０．３〜３％である。親油性ショ糖脂肪酸エステルの配
合量が０．１％未満では、安定な乳化脂を作ることが困
難となり、化粧料の持続性を維持するのが困難となり、
逆に、５％を超えて添加すると、ゲル化力が強くなりす
ぎて化粧料にヨレやベタツキ感等の好ましくない使用感
を与えることとなるので好ましくない。任意成分本発明においては、本発明の目的を逸脱しない限り、通
常化粧料に配合される任意の成分を配合することができ
る。

【００１９】たとえば、化粧料としての使用感の向上を
目的としてシリコーン樹脂を適宜配合することができ
る。このようなシリコーン樹脂としては、特に限定され
るものではなく、化粧料に使用し得るものを適宜配合す
ることができ、典型的にはＭＱレジンであり、好ましく
はトリメチルシロキシケイ酸の重合体が用いられ得る。
また、これらシリコーン樹脂の変性物も使用することが
できる。

【００２０】これらシリコーン樹脂成分は、これらと相
溶性の良好な液状油、例えばシリコン油の溶液の形態で
化粧料に配合することができる。シリコーン樹脂の配合
量は、０．１〜１０％が好ましく、さらに好ましくは１
〜５％である。添加量が多くなりすぎると化粧料の使用
感が重くなる傾向があるので注意されるべきである。

【００２１】その他の任意成分として、次のような、通
常固型化粧料に配合されるような諸成分を含有するする
ことができる。

【００２２】たとえば、典型的な例として、本発明の化
粧料は０．１〜６０％の油性成分を含有し、プレス成型
固型化粧料の場合は１〜３０％、好ましくは５〜２０％
の油性成分を含有する。これら油性成分は通常バインダ
ーベースの一部として固型化粧料に配合することができ
る。以下、これらの成分について説明する。油性成分本発明において使用され得る油性成分は、固体油性成
分、液状油、油ゲル化剤およびそれらの混合物からなる
群の成分から選択され得る。これらの成分は、化粧料組
成物の望ましい形態に従って通常の技術を有する者が選
択することができる。好ましくは、例えばファンデーシ
ョン、アイシャドウおよびほお紅のような約１０％以上
の顔料を含有する化粧品組成物については、固体油性成
分、液状油および油ゲル化剤の混合物が処方される。固体油性成分固体油性成分は化粧品組成物中で硬化剤として作用す
る。これは組成物の固体構造の形成を助けることができ
る。固体油性成分は低融点有機化合物であるかまたは高
分子量物質の混合物であり、そして室温で固体またはペ
ースト状である。固体油性成分はワックス、炭化水素、
脂肪酸、脂肪族アルコール、天然脂肪またはエステルで
あるが、それらに限定されるものではない。

【００２３】たとえば、天然、鉱物性および合成のワッ
クスを本発明で使用することができる。動物起源の天然
ワックスの例はミツロウ、鯨ロウ、ラノリン、セラック
ワックスであり、植物起源の天然ワックスの例は、例え
ばカルナウバ、キャンデリラ、ベイベリー、サトウキビ
ロウであり、そして鉱物起源の天然ワックスの例は、例
えばセレシン、モンタン、パラフィン、マイクロクリス
タリン、ワセリン、石油およびペトロラトムワックスで
あるがこれらに限定されない。合成ワックスの例はカー
ボワックスおよび炭化水素タイプのワックスのようなポ
リオールエーテルエステル、シリコンワックス並びにポ
リエチレンワックスであるが、これらに限定されない。
直鎖脂肪酸のエステルのようなワックス形態の合成トリ
グリセリドも有用である。最も好ましいワックスはキャ
ンデリラ、セレシン、ラノリン、マイクロクリスタリ
ン、カルナウバ、ミツロウおよびパラフィンワックスで
ある。

【００２４】本発明で使用される脂肪酸は飽和、不飽
和、直鎖または側鎖を有するものであることができる。
例としては、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン
酸、ステアリン酸およびベヘニン酸であるが、これらに
限定されるものではない。

【００２５】本発明で使用される脂肪族アルコールの例
は、オクチルアルコール、デシルアルコール、ラウリル
アルコール、ミリスチルアルコール、セチルアルコー
ル、ステアリルアルコールおよびベヘニルアルコールで
あるが、これらに限定されるものではない。

【００２６】本発明で使用される天然脂肪の例は、パー
ム油、木ロウ、硬化ヒマシ油およびコレステロールであ
るが、これらに限定されるものではない。

【００２７】本発明で有用なエステルの例は、ミリスチ
ルミリステート、ミリスチルパルミテート、ミリスチル
ステアレート、セチルパルミテート、セチルステアレー
ト、セチルラクテート、ステアリルラクテート、コレス
テロールステアレート、コレステロールオレエート、コ
レステロールパルミテート、コレステロールラウレー
ト、コレステロールミリステート、コレステロールリノ
レート、コレステロールリシノレエートであるが、これ
らに限定されるものではない。液状油液状油は柔軟剤として作用し、そして化粧品にのびや潤
いを与える。液状油は室温で自由に流動する材料であ
る。液状油は揮発性であってもよい。上記液状油は炭化
水素油、天然油、脂肪族アルコール、脂肪酸エステルお
よびシリコン油等が挙げられるが、これらに限定される
ものではない。

【００２８】本発明に有用な炭化水素の例は、液体パラ
フィン、スクワラン、液体ペトロラトム、鉱油および液
体ポリブテンであるが、これらに限定されるものではな
い。

【００２９】本発明で使用される天然油は典型的には飽
和脂肪酸と不飽和脂肪酸の混合物である。植物から誘導
される天然油の例にはアーモンド油、オリーブ油、ゴマ
油、ベニバナ油、アボガド油、綿実油、ホホバ油、ヒマ
シ油、ナタネ油、大豆油、ヤシニン油およびヤシ油、硬
化植物油、並びにココアバターであるが、これらに限定
されない。動物供給源から誘導される天然油の例はミン
ク油および卵黄油であるが、これらに限定されるもので
はない。

【００３０】本発明に有用な脂肪族アルコールの例はイ
ソステアリルアルコール、ラノリンアルコール、オレイ
ルアルコール、ヘキサデシルアルコール、オクチルドデ
カノール、リノレイルアルコール、リノレニルアルコー
ルおよびアラキジルアルコールであるが、これらに限定
されるものではない。

【００３１】本発明に有用な脂肪酸は天然または合成、
飽和、不飽和、直鎖若しくは側鎖を有するものであるこ
とができる。本発明に有用な脂肪酸の例はアジピン酸、
カプリル酸、カプリン酸、イソステアリン酸、リノレイ
ン酸、リシノレイン酸、オレイン酸、エライジン酸およ
びエルシン酸であるが、これらに限定されるものではな
い。

【００３２】本発明に有用な脂肪酸エステルの例はリシ
ノレイン酸セチル、セチルオレエート、オクタン酸セチ
ル、酢酸セチル、トリオクタン酸グリセリル、ラノリン
脂肪酸イソプロピル、リノール酸イソプロピル、ミリス
チン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、オレ
イン酸イソプロピル、ステアリン酸イソプロピル、エチ
ルテクテート、エチルグルタメート、ラウリン酸エチ
ル、リノール酸エチル、エチルメタクリレート、ミリス
チン酸エチル、パルミチン酸エチル、アジピン酸ジイソ
プロピル、ミリスチン酸オクチルドデシル、パルミチン
酸オクチル、オクチルイソペラルゴネート、乳酸オクチ
ルドデシル、トリデシルイソノナノエート、イソノナン
酸イソトリデシル、ヘキサデシルステアレート、オレイ
ン酸オレイル、イソノニルイソノナノエート、イソステ
アリルミリステート、ジペンタエリスリトールエステ
ル、ネオペンチルグルコールジオクタノエートおよびジ
（カプリル／カプリン酸）プロピレングリコールである
が、これらに限定されない。他の適当なエステルにはカ
プリル酸トリグリセリド、カプリン酸トリグリセリド、
イソステアリン酸トリグリセリド、アジピン酸トリグリ
セリドのようなトリグリセリドおよびコレステリルオレ
エートのようなコレステロール誘導体がある。

【００３３】不揮発性および揮発性の直鎖、側鎖を有す
るものおよび環状シリコーン油、例えばメチルポリシロ
キサン、メチルフェニルポリシロキサンおよび環状メチ
ルポリシロキサンも有用である。油ゲル化剤油ゲル化剤は処方をゲル化するかまたは処方の粘度を調
製するために加えられる。本発明に有用な油ゲル化剤の
例は、ベンズアルデヒドとジベンジリデンキシリトー
ル、パラトリベンジリデンソルビトールのような少なく
とも５塩基性を有するポリヒドリックアルコールとの縮
合生成物、ステアリン酸カルシウム、パルミチン酸カル
シウム、２−エチルヘキサンのリチウム塩、１，２，ヒ
ドロキシステアレートのアルミニウム塩のような金属石
鹸、ラウロイルグルタメートジブチルアミド、ラウロイ
ルグルタメートステアルアミド、ジカプロイルリジンラ
ウロイルアミド、ジカプロイルリジンラウロイルアミン
塩、ジカプロイルリジンラウリルエステル、ジカプロイ
ルリジンラウロイルフェニルアラニンラウリルアミドの
ようなＮ−アシルアミノ酸のアミド、エステルおよびア
ミド誘導体；デキストリン脂肪酸エステル、並びに１，
２−ヒドロキシステアリン酸であるが、これらに限定さ
れるものではない。その他の成分その他の成分として、本発明においては、保湿剤、抗酸
化剤、保存剤、抗炎症剤、収斂剤、ｐＨ緩衝剤、香料、
紫外線および赤外線スクリーニング剤、脂肪酸エステル
やポリオキシアルキレン脂肪酸エステル等の非イオン界
面活性剤、レシチンおよびホスフェートのような両性お
よび陰イオン界面活性剤、ビタミン類、並びに皮膚コン
ディショニング剤を用いることができる。

【００３４】抗酸化剤および保存剤は、消費者に魅力の
ある製品を供給するために本発明の組成物中に配合する
ことができる。有用な抗酸化剤および保存剤は、トコフ
ェロール、ジブチルヒドロキシトルエン、メチルパラベ
ンおよびプロピルパラベンである。これらの成分は典型
的にはそれぞれ１％を超えない値で存在し得る。

【００３５】有用な皮膚コンディショニング剤は、ベー
ターグリシルレチン酸およびその誘導体、植物抽出物、
アラントイン、コラーゲン並びに抽出物および処理エラ
スチン繊維である。

【００３６】

【実施例】以下、本発明による固型化粧料の実施例につ
いて説明するが、本発明は、これらの実施例の記載によ
って制約されるものではない。全ての％と比は特に断わ
らない限り重量に基づくものである。また、実施例中に
用いられる下記の成分は、各々次の化粧品原料を意味す
る。ショ糖脂肪酸エステルシュガーワックスＡ‐１０（第一工業製薬社製）リジン処理ラウロイルリジンによる処理シリコーン処理メチルハイドロジエンポリシロキサンによる処理フッ素処理パーフルオロアルキルエチルリン酸による処理

【００３７】

【表１】表１に示した実施例１と２および比較例１のプレス成型
ファンデーションは通常の技術をもつ者によって都合の
よい方法によって調整できる。好適な方法として次のよ
うな方法がある。

【００３８】Ａの成分を均一混合し、これを粉体成分と
する。残りのＢ成分を８０℃に加熱溶解して均一にし、
これをバインダーベースとする。

【００３９】均一に混合された粉体成分にバインダーベ
ースを加え、粉砕機等でさらに均一混合する。このよう
にして得られた混合物を金皿に入れ、プレス成型する。

【００４０】

【表２】表２に示した実施例３の流しこみファンデーションは通
常の技術をもつ者によって都合のよい方法によって調整
できる。好適な方法として次のような方法がある。

【００４１】Ａ成分を混合し、粉砕機等で均一にし、こ
れを粉体成分とする。Ｂ成分を８０〜８５℃に加熱溶解
して均一にし、これをバインダーベースとする。バイン
ダーベースに粉体成分を加え、ディスパーにて撹拌混合
して均一に分散させる。このようにして得られた混合物
を真空脱泡する。これを８０℃にて金皿に流しこむ。

【００４２】

【表３】表３に示した実施例４、５および６はプレス成型により
通常の技術をもつ者によって都合のよい方法によって調
整できる。実施例４〜６の製法は実施例１等と同様であ
る。

【００４３】使用感評価実験１）操作実施例１と比較例１を用いてテスト製品とした。

【００４４】１テスト製品あたり１５名の女性パネラー
を使用した。出社時に製品を塗付してもらう操作を一週
間続けた後、塗布する際および約４時間経過後の使用感
について評価した。２）評価方法および結果下記評価項目につきそれぞれ次のような５段階評価をパ
ネラーにしてもらい、その平均点を評価結果とした。評価点数非常に良い１００やや良い７５ふつう５０やや良くない２５全く良くない０表４の結果からわかるように、本発明の化粧料は持続性
に優れているばかりでなく、全体的な化粧効果に優れて
いることがわかる。

【００４５】表４評価項目実施例１比較例１全体的に良い ◎ ○ 粉っぽくない ◎ ○ 乾燥しない ◎ ○ 厚塗に見えない ○ ○ カバー力がある ○ △ 経時後くすまない ○ △ 持続性がある ○ △ ◎ ＝７０点以上 ○ ＝５５〜７０点未満 △ ＝４０〜５５点未満 × ＝４０点未満

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】必須成分として、重量比で、（ａ）４０〜９９％の粉体成分、および（ｂ）０．１〜６０％のバインダーベースからなり、前記粉体成分の８０％以上が疎水化処理粉体からなり、
前記バインダーベース中に組成物全体に対して０．１〜
５％の親油性ショ糖脂肪酸エステルを含有してなること
を特徴とする、固型化粧料。
【請求項２】前記粉体成分を７０〜９９％、前記バイン
ダーベースを１〜３０％を含有する、請求項１に記載の
固型化粧料。
【請求項３】前記親油性ショ糖脂肪酸エステルが２以下
のＨＬＢを有する、請求項１または２に記載の固型化粧
料。
【請求項４】前記バインダーベース中にさらに組成物全
体に対して０．１〜１０％のシリコーン樹脂を含有す
る、請求項１ないし３のいずれか１項に記載の固型化粧
料。