JPH0881269A - 高熱伝導性焼結体および回路基板 - Google Patents
高熱伝導性焼結体および回路基板Info
- Publication number
- JPH0881269A JPH0881269A JP6221445A JP22144594A JPH0881269A JP H0881269 A JPH0881269 A JP H0881269A JP 6221445 A JP6221445 A JP 6221445A JP 22144594 A JP22144594 A JP 22144594A JP H0881269 A JPH0881269 A JP H0881269A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- volume
- aln
- less
- weight
- alkaline earth
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Ceramic Products (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 その構造が緻密で、良好な熱伝導性を有する
AlNを含む熱伝導性焼結体を超高圧等を用いず、簡単
に低コストに得る。 【構成】 AlNと、立方晶BNおよび/またはダイヤ
モンドとを主成分とし、希土類元素、および/またはア
ルカリ土類金属元素と、IVa、Va、VIa、VIIa及びV
III族元素及び/またはガラス成分とを含む高熱伝導性
焼結体。
AlNを含む熱伝導性焼結体を超高圧等を用いず、簡単
に低コストに得る。 【構成】 AlNと、立方晶BNおよび/またはダイヤ
モンドとを主成分とし、希土類元素、および/またはア
ルカリ土類金属元素と、IVa、Va、VIa、VIIa及びV
III族元素及び/またはガラス成分とを含む高熱伝導性
焼結体。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、窒化アルミニウム(A
lN)、立方晶窒化硼素、ダイヤモンドを主成分とする
高熱伝導性焼結体および高熱伝導性焼結体を有するセラ
ミック回路基板に関する。
lN)、立方晶窒化硼素、ダイヤモンドを主成分とする
高熱伝導性焼結体および高熱伝導性焼結体を有するセラ
ミック回路基板に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、LSIチップ等の半導体素子
が実装された回路基板の絶縁層を構成する材料には、熱
伝導率が20W/mK程度であり、耐熱性に優れたアル
ミナ(Al2 O3 )が用いられている。しかしながら、
近年では、コンピュータシステムの高速化等にともなっ
て、これらの機器に使用されるLSIチップの消費電力
が著しく増加しているため、上述したようなアルミナ程
度の熱伝導率では、半導体素子実装用の回路基板に求め
られる熱放散性能を満たすことができない。
が実装された回路基板の絶縁層を構成する材料には、熱
伝導率が20W/mK程度であり、耐熱性に優れたアル
ミナ(Al2 O3 )が用いられている。しかしながら、
近年では、コンピュータシステムの高速化等にともなっ
て、これらの機器に使用されるLSIチップの消費電力
が著しく増加しているため、上述したようなアルミナ程
度の熱伝導率では、半導体素子実装用の回路基板に求め
られる熱放散性能を満たすことができない。
【0003】かかる点に対応して、上記半導体素子実装
用の回路基板(絶縁層)の材料として、熱伝導率がアル
ミナ等に比べて高く(単結晶の理論値約320W/m
K)、熱膨張が半導体素子に含まれるSiのそれと近い
熱伝導性物質として、窒化アルミニウム(AlN)焼結
体の実用化が検討されている。しかしながら、理論値を
上回る熱伝導率は得られるわけはなく、多結晶体では最
大でも270W/mK程度である。
用の回路基板(絶縁層)の材料として、熱伝導率がアル
ミナ等に比べて高く(単結晶の理論値約320W/m
K)、熱膨張が半導体素子に含まれるSiのそれと近い
熱伝導性物質として、窒化アルミニウム(AlN)焼結
体の実用化が検討されている。しかしながら、理論値を
上回る熱伝導率は得られるわけはなく、多結晶体では最
大でも270W/mK程度である。
【0004】また、AlNよりも大きな熱伝導率を有す
る材料の焼結も検討されている。池田により新材料(1
991.3.p21〜p26)に記載されているよう
に、立方晶窒化硼素(cBN)は熱伝導率が1300W
/mKを有し、熱膨張率も4.3×10-6/KとSiの
それと近い。またダイヤモンドも、熱伝導率が2000
W/mKであり、熱膨張率も4.5×10-6/Kとやは
りSiのそれと近い。しかしながら、これらのcBNや
ダイヤモンドは、共有結合が強固なため高硬度の物質で
あり、純粋なcBNのみ、あるいは純粋なダイヤモンド
のみからなる緻密な焼結体を得ることは極めて困難であ
る。
る材料の焼結も検討されている。池田により新材料(1
991.3.p21〜p26)に記載されているよう
に、立方晶窒化硼素(cBN)は熱伝導率が1300W
/mKを有し、熱膨張率も4.3×10-6/KとSiの
それと近い。またダイヤモンドも、熱伝導率が2000
W/mKであり、熱膨張率も4.5×10-6/Kとやは
りSiのそれと近い。しかしながら、これらのcBNや
ダイヤモンドは、共有結合が強固なため高硬度の物質で
あり、純粋なcBNのみ、あるいは純粋なダイヤモンド
のみからなる緻密な焼結体を得ることは極めて困難であ
る。
【0005】例えば、米国特許第3233988号には
100%cBNの焼結体を作成する条件として超高圧装
置を用いて9万気圧2200℃の高温高圧下で焼結して
いるが、低圧安定相の六方晶窒化硼素(hBN)へ相転
移が一部起こっている。
100%cBNの焼結体を作成する条件として超高圧装
置を用いて9万気圧2200℃の高温高圧下で焼結して
いるが、低圧安定相の六方晶窒化硼素(hBN)へ相転
移が一部起こっている。
【0006】さらに、特開昭53−117386や特開
昭53−136013に記載されているように、ダイヤ
モンドやcBNに比べて、剪断強度の低いAlNを複合
化して、変形流動させることにより、熱伝導率330〜
630W/mKの焼結体を得ているが、この製造条件
も、5〜6万気圧、温度が1300〜1500℃の超高
圧装置で行っている。したがって、製造条件が特殊なた
め、部品として使用可能な大きな焼結体が得られず、製
造コストが非常に高価なものとなってしまう。
昭53−136013に記載されているように、ダイヤ
モンドやcBNに比べて、剪断強度の低いAlNを複合
化して、変形流動させることにより、熱伝導率330〜
630W/mKの焼結体を得ているが、この製造条件
も、5〜6万気圧、温度が1300〜1500℃の超高
圧装置で行っている。したがって、製造条件が特殊なた
め、部品として使用可能な大きな焼結体が得られず、製
造コストが非常に高価なものとなってしまう。
【0007】また、特開平1−160872や特開平2
−212364にもダイヤモンドやBNを使用して高熱
伝導性セラミック基板の製造が記されており、超高圧装
置を使用せず1気圧下で簡単な製法で作成されている
が、熱伝導率が25W/mK以下と、高熱伝導性の材料
を使用しているにも拘らず、非常に小さな値となってい
る。これはガラスを多量に添加しているのが理由と考え
られ、ダイヤモンドやcBNが連続した組織を持たず
に、ガラスのなかに分散した微構造をしているためと考
えられる。なお、上記公報にはcBNかhBNかどちら
を用いたかの記載がない。
−212364にもダイヤモンドやBNを使用して高熱
伝導性セラミック基板の製造が記されており、超高圧装
置を使用せず1気圧下で簡単な製法で作成されている
が、熱伝導率が25W/mK以下と、高熱伝導性の材料
を使用しているにも拘らず、非常に小さな値となってい
る。これはガラスを多量に添加しているのが理由と考え
られ、ダイヤモンドやcBNが連続した組織を持たず
に、ガラスのなかに分散した微構造をしているためと考
えられる。なお、上記公報にはcBNかhBNかどちら
を用いたかの記載がない。
【0008】さらに、特開昭58−32073や特開昭
62−216967にも高熱伝導性の焼結体の記載があ
るが、常圧(1気圧)で製造されている。池田により新
材料(1991.3.p21〜p26)に記載されてい
るように、1気圧化では、高圧安定相であるcBNは相
転移が窒素雰囲気中でも1550℃を越える高温では起
こってしまう。ダイヤモンドではさらに低温でグラファ
イトに相転移してしまう。したがって、特開昭58−3
2073では、1600〜2000℃の高温で作成し、
特開昭62−216967では1800℃の高温で作成
しているため、焼結後は物理的・化学的に考えて、実質
的にhBNやグラファイトを用いた焼結体であることが
分かる。つまり、相転移が避けられない条件で製造して
いる。また、このような高温で試験をしてみたところ相
転移が起こった。
62−216967にも高熱伝導性の焼結体の記載があ
るが、常圧(1気圧)で製造されている。池田により新
材料(1991.3.p21〜p26)に記載されてい
るように、1気圧化では、高圧安定相であるcBNは相
転移が窒素雰囲気中でも1550℃を越える高温では起
こってしまう。ダイヤモンドではさらに低温でグラファ
イトに相転移してしまう。したがって、特開昭58−3
2073では、1600〜2000℃の高温で作成し、
特開昭62−216967では1800℃の高温で作成
しているため、焼結後は物理的・化学的に考えて、実質
的にhBNやグラファイトを用いた焼結体であることが
分かる。つまり、相転移が避けられない条件で製造して
いる。また、このような高温で試験をしてみたところ相
転移が起こった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らは、上記事
情を鑑みてなされたもので、その目的は、その構造が緻
密で、良好な熱伝導性を有するAlNを含む熱伝導性焼
結体を超高圧等を用いずに簡単に低コストで提供するこ
とにある。また、本発明の他の目的は、放熱性が良好で
かつ信頼性の高い回路基板を簡単に低コストで提供する
ことにある。
情を鑑みてなされたもので、その目的は、その構造が緻
密で、良好な熱伝導性を有するAlNを含む熱伝導性焼
結体を超高圧等を用いずに簡単に低コストで提供するこ
とにある。また、本発明の他の目的は、放熱性が良好で
かつ信頼性の高い回路基板を簡単に低コストで提供する
ことにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明らは、高熱伝導率
を有する緻密な窒化アルミニウムおよび、cBNおよび
/またはダイヤモンド焼結体や回路基板を提供するた
め、緻密性及び導体の低抵抗率を具現しつつAlN、c
BN、ダイヤモンドの有する熱伝導性を極度に劣化させ
ない添加物について種々検討したところ、以下の4つの
態様により、前記課題を解決できることを発見した。
を有する緻密な窒化アルミニウムおよび、cBNおよび
/またはダイヤモンド焼結体や回路基板を提供するた
め、緻密性及び導体の低抵抗率を具現しつつAlN、c
BN、ダイヤモンドの有する熱伝導性を極度に劣化させ
ない添加物について種々検討したところ、以下の4つの
態様により、前記課題を解決できることを発見した。
【0011】本発明の第1の態様によれば、主成分とし
て、5μm未満の平均粒径を有するAlNを16体積%
ないし84体積%、及び15μm未満の平均粒径を有す
る立方晶BNおよび/またはダイヤモンドを16体積%
ないし84体積%含み、副成分として、スカンジウムお
よびイットリウムを含む希土類をRnとするとき、Rn
−Al−O系化合物、(アルカリ土類金属元素)−Al
−O系化合物、及びRn−(アルカリ土類金属元素)−
Al−O系化合物からなる群から選択される少なくとも
1種を0.05ないし20重量%、及びIVa、Va、VI
a、VII a及びVIII族元素からなる群から選択される少
なくとも1種の元素を0.05重量%以上10重量%以
下含有する高熱伝導性着色焼結体が提供される。
て、5μm未満の平均粒径を有するAlNを16体積%
ないし84体積%、及び15μm未満の平均粒径を有す
る立方晶BNおよび/またはダイヤモンドを16体積%
ないし84体積%含み、副成分として、スカンジウムお
よびイットリウムを含む希土類をRnとするとき、Rn
−Al−O系化合物、(アルカリ土類金属元素)−Al
−O系化合物、及びRn−(アルカリ土類金属元素)−
Al−O系化合物からなる群から選択される少なくとも
1種を0.05ないし20重量%、及びIVa、Va、VI
a、VII a及びVIII族元素からなる群から選択される少
なくとも1種の元素を0.05重量%以上10重量%以
下含有する高熱伝導性着色焼結体が提供される。
【0012】本発明の第2の態様によれば、主成分とし
て、5μm未満の平均粒径を有するAlNを16体積%
ないし84体積%、及び15μm未満の平均粒径を有す
る立方晶BNおよび/またはダイヤモンドを16体積%
ないし84体積%含み、副成分として、スカンジウムお
よびイットリウムを含む希土類をRnとするとき、Rn
−Al−O系化合物、(アルカリ土類金属元素)−Al
−O系化合物、及びRn−(アルカリ土類金属元素)−
Al−O系化合物からなる群から選択される少なくとも
1種を0.05ないし20重量%、及びIVa、Va、VI
a、VII a及びVIII族元素からなる群から選択される少
なくとも1種の元素を0.05重量%ないし10重量%
含有する高熱伝導性着色焼結体からなる絶縁層と、金属
単体および/または導電性化合物を含む導体層とを具備
する回路基板が提供される。
て、5μm未満の平均粒径を有するAlNを16体積%
ないし84体積%、及び15μm未満の平均粒径を有す
る立方晶BNおよび/またはダイヤモンドを16体積%
ないし84体積%含み、副成分として、スカンジウムお
よびイットリウムを含む希土類をRnとするとき、Rn
−Al−O系化合物、(アルカリ土類金属元素)−Al
−O系化合物、及びRn−(アルカリ土類金属元素)−
Al−O系化合物からなる群から選択される少なくとも
1種を0.05ないし20重量%、及びIVa、Va、VI
a、VII a及びVIII族元素からなる群から選択される少
なくとも1種の元素を0.05重量%ないし10重量%
含有する高熱伝導性着色焼結体からなる絶縁層と、金属
単体および/または導電性化合物を含む導体層とを具備
する回路基板が提供される。
【0013】本発明の第3の態様によれば、主成分とし
て、5μm未満の平均粒径を有するAlNを16ないし
84体積%、及び15μm未満の平均粒径を有する立方
晶BNおよび/またはダイヤモンドを16ないし84体
積%含み、副成分として、ガラス成分を10体積%未
満、及びスカンジウムおよびイットリウムを含む希土類
をRnとするとき、Rn−Al−O系化合物、(アルカ
リ土類金属元素)−Al−O系化合物、Rn−(アルカ
リ土類金属元素)−Al−O系化合物、Al−Si−O
−N系化合物からなる群から選択される少なくとも1種
を0.05ないし20重量%含有する高熱伝導性焼結体
が提供される。
て、5μm未満の平均粒径を有するAlNを16ないし
84体積%、及び15μm未満の平均粒径を有する立方
晶BNおよび/またはダイヤモンドを16ないし84体
積%含み、副成分として、ガラス成分を10体積%未
満、及びスカンジウムおよびイットリウムを含む希土類
をRnとするとき、Rn−Al−O系化合物、(アルカ
リ土類金属元素)−Al−O系化合物、Rn−(アルカ
リ土類金属元素)−Al−O系化合物、Al−Si−O
−N系化合物からなる群から選択される少なくとも1種
を0.05ないし20重量%含有する高熱伝導性焼結体
が提供される。
【0014】本発明の第4の態様によれば、主成分とし
て、5μm未満の平均粒径を有するAlNを16ないし
84体積%、及び15μm未満の平均粒径を有する立方
晶BNおよび/またはダイヤモンドを16ないし84体
積%含み、添加成分として、ガラス成分を10体積%未
満、及びスカンジウムおよびイットリウムを含む希土類
をRnとするとき、Rn−Al−O系化合物、(アルカ
リ土類金属元素)−Al−O系化合物、Rn−(アルカ
リ土類金属元素)−Al−O系化合物、及びAl−Si
−O−N系化合物からなる群から選択される少なくとも
1種を0.05ないし20重量%含有する高熱伝導性焼
結体からなる絶縁層と、金属単体および/または導電性
化合物を含む導体層とを具備する回路基板が提供され
る。
て、5μm未満の平均粒径を有するAlNを16ないし
84体積%、及び15μm未満の平均粒径を有する立方
晶BNおよび/またはダイヤモンドを16ないし84体
積%含み、添加成分として、ガラス成分を10体積%未
満、及びスカンジウムおよびイットリウムを含む希土類
をRnとするとき、Rn−Al−O系化合物、(アルカ
リ土類金属元素)−Al−O系化合物、Rn−(アルカ
リ土類金属元素)−Al−O系化合物、及びAl−Si
−O−N系化合物からなる群から選択される少なくとも
1種を0.05ないし20重量%含有する高熱伝導性焼
結体からなる絶縁層と、金属単体および/または導電性
化合物を含む導体層とを具備する回路基板が提供され
る。
【0015】
【作用】まず、本発明の高熱伝導性焼結体について説明
する。本発明の第1ないし第4の態様によれば、主成分
の1つであるAlNの焼結体中に占める割合は、16体
積%以上84体積%以下が好ましい。また、他の主成分
cBNおよび/またはダイヤモンドの焼結体中に占める
割合は同様に16体積%以上84体積%以下が好まし
い。この割合の範囲内であればAlNとcBNおよび/
またはダイヤモンドのお互いの粒が連続化した組織とな
る。したがって高い熱伝導率を有するcBNやダイヤモ
ンドの粒が、隣り合った、cBNやダイヤモンドと必ず
接することになる。その結果高い熱伝導率が達成され
る。
する。本発明の第1ないし第4の態様によれば、主成分
の1つであるAlNの焼結体中に占める割合は、16体
積%以上84体積%以下が好ましい。また、他の主成分
cBNおよび/またはダイヤモンドの焼結体中に占める
割合は同様に16体積%以上84体積%以下が好まし
い。この割合の範囲内であればAlNとcBNおよび/
またはダイヤモンドのお互いの粒が連続化した組織とな
る。したがって高い熱伝導率を有するcBNやダイヤモ
ンドの粒が、隣り合った、cBNやダイヤモンドと必ず
接することになる。その結果高い熱伝導率が達成され
る。
【0016】また、この焼結体では、cBNやダイヤモ
ンドに比べて、焼結性に優れたAlNを添加し、系全体
を緻密な焼結体にしようとするものであるから、AlN
も組織が連続になっていない16体積%未満の添加で
は、AlNの添加量が少なく、緻密化しない。つまり、
気孔率が5%を越えてしまう傾向がある。焼結体として
の十分な緻密性を得るには、気孔率が5%以下であるこ
とが望まれる。また、84体積%以上のAlNを添加す
るとcBNやダイヤモンドが連続化しないために熱伝導
率がAlN単独の焼結体と同程度の熱伝導率に急低下し
てしまう。
ンドに比べて、焼結性に優れたAlNを添加し、系全体
を緻密な焼結体にしようとするものであるから、AlN
も組織が連続になっていない16体積%未満の添加で
は、AlNの添加量が少なく、緻密化しない。つまり、
気孔率が5%を越えてしまう傾向がある。焼結体として
の十分な緻密性を得るには、気孔率が5%以下であるこ
とが望まれる。また、84体積%以上のAlNを添加す
るとcBNやダイヤモンドが連続化しないために熱伝導
率がAlN単独の焼結体と同程度の熱伝導率に急低下し
てしまう。
【0017】より好ましくは、AlNの焼結体中に占め
る割合は、25体積%以上75体積%以下が好ましい。
cBNおよび/またはダイヤモンドの焼結体中に占める
割合は同様に25体積%以上75体積%以下が好まし
い。さらに好ましくは、AlNの焼結体中に占める割合
は、35体積%以上65体積%以下が好ましい。cBN
および/またはダイヤモンドの焼結体中に占める割合は
同様に35体積%以上65体積%以下が好ましい。
る割合は、25体積%以上75体積%以下が好ましい。
cBNおよび/またはダイヤモンドの焼結体中に占める
割合は同様に25体積%以上75体積%以下が好まし
い。さらに好ましくは、AlNの焼結体中に占める割合
は、35体積%以上65体積%以下が好ましい。cBN
および/またはダイヤモンドの焼結体中に占める割合は
同様に35体積%以上65体積%以下が好ましい。
【0018】また、AlN、cBNやダイヤモンドの焼
結体中の粒径があまり大きいと、連続化した組織が得ら
れなくなる。したがって、AlNの平均粒径は5μm未
満であり、cBNとダイヤモンドの粒径は15μm未満
であることが好ましい。さらに好ましくは、AlNの平
均粒径は2μm未満であり、cBNとダイヤモンドの粒
径は5μm未満であることが好ましい。
結体中の粒径があまり大きいと、連続化した組織が得ら
れなくなる。したがって、AlNの平均粒径は5μm未
満であり、cBNとダイヤモンドの粒径は15μm未満
であることが好ましい。さらに好ましくは、AlNの平
均粒径は2μm未満であり、cBNとダイヤモンドの粒
径は5μm未満であることが好ましい。
【0019】また、AlNは、添加成分として焼結助剤
を添加しないと低温で焼結しない。本発明によれば、焼
結助剤としてスカンジウムおよびイットリウムを含む希
土類元素、アルカリ土類金属元素の少なくとも一種類を
含む化合物を添加して焼結する。これによりAlNが緻
密化して、焼結体全体が緻密化する。この場合、これら
元素を含有する化合物なら特に限定されない。このよう
な化合物として、例えば、酸化物、炭化物、窒化物、炭
酸塩、硝酸塩、硼化物等があげられる。したがって、得
られた焼結体中には、スカンジウムおよびイットリウム
を含む希土類をRnとするときRn−Al−O系化合
物、(アルカリ土類金属元素)−Al−O系化合物、R
n−(アルカリ土類金属元素)−Al−O系化合物をか
ならず含有する。また、第3及び第4の態様では、Rn
−Al−O系化合物、(アルカリ土類金属元素)−Al
−O系化合物、Rn−(アルカリ土類金属元素)−Al
−O系化合物、Al−Si−O−N系化合物を必ず含有
する。含有量としては、0.05重量%以上20重量%
以下が適している。0.05重量%未満では、AlNが
緻密化するのに必要な助剤成分量に達しておらず、焼結
体が緻密化しない。また20重量%を越えると、粒界相
成分が多くなり、焼結体の熱伝導率が低下しているので
適さない。より好ましくは0.6重量%以上15重量%
以下である。さらに好ましくは1重量%以上10重量%
である。
を添加しないと低温で焼結しない。本発明によれば、焼
結助剤としてスカンジウムおよびイットリウムを含む希
土類元素、アルカリ土類金属元素の少なくとも一種類を
含む化合物を添加して焼結する。これによりAlNが緻
密化して、焼結体全体が緻密化する。この場合、これら
元素を含有する化合物なら特に限定されない。このよう
な化合物として、例えば、酸化物、炭化物、窒化物、炭
酸塩、硝酸塩、硼化物等があげられる。したがって、得
られた焼結体中には、スカンジウムおよびイットリウム
を含む希土類をRnとするときRn−Al−O系化合
物、(アルカリ土類金属元素)−Al−O系化合物、R
n−(アルカリ土類金属元素)−Al−O系化合物をか
ならず含有する。また、第3及び第4の態様では、Rn
−Al−O系化合物、(アルカリ土類金属元素)−Al
−O系化合物、Rn−(アルカリ土類金属元素)−Al
−O系化合物、Al−Si−O−N系化合物を必ず含有
する。含有量としては、0.05重量%以上20重量%
以下が適している。0.05重量%未満では、AlNが
緻密化するのに必要な助剤成分量に達しておらず、焼結
体が緻密化しない。また20重量%を越えると、粒界相
成分が多くなり、焼結体の熱伝導率が低下しているので
適さない。より好ましくは0.6重量%以上15重量%
以下である。さらに好ましくは1重量%以上10重量%
である。
【0020】さらに、AlN部分をより低温で容易に焼
結させるために、ハロゲン元素を含有する化合物を添加
すると緻密化が容易に達成される。具体的には、YF3
やYOF、CaF2 、AlF3 などであるが、他の希土
類元素やアルカリ土類やアルカリ土類元素の形でハロゲ
ン元素で添加しても構わない。また、弗素以外のハロゲ
ン元素でも同様の効果が得られる。好ましくは弗素であ
る。ハロゲン元素が存在すると、Rn−Al−O系化合
物、(アルカリ土類金属)−Al−O系化合物、Rn−
(アルカリ土類金属元素)−Al−O系化合物の融点が
低下し、AlNが容易に焼結される。ハロゲン元素と同
様に硼素を添加するとAlNの焼結温度が低下する。硼
素を含む化合物なら作用するが、好ましくは酸化硼素
(B2 O3)、硼酸(H3 BO3 )、硼化チタニウム
(TiB2 )、硼化タングステン(WB)、硼化ランタ
ン(LaB6 )または硼化カルシウム(CaB6 )を添
加するとより低温焼結が可能となる。
結させるために、ハロゲン元素を含有する化合物を添加
すると緻密化が容易に達成される。具体的には、YF3
やYOF、CaF2 、AlF3 などであるが、他の希土
類元素やアルカリ土類やアルカリ土類元素の形でハロゲ
ン元素で添加しても構わない。また、弗素以外のハロゲ
ン元素でも同様の効果が得られる。好ましくは弗素であ
る。ハロゲン元素が存在すると、Rn−Al−O系化合
物、(アルカリ土類金属)−Al−O系化合物、Rn−
(アルカリ土類金属元素)−Al−O系化合物の融点が
低下し、AlNが容易に焼結される。ハロゲン元素と同
様に硼素を添加するとAlNの焼結温度が低下する。硼
素を含む化合物なら作用するが、好ましくは酸化硼素
(B2 O3)、硼酸(H3 BO3 )、硼化チタニウム
(TiB2 )、硼化タングステン(WB)、硼化ランタ
ン(LaB6 )または硼化カルシウム(CaB6 )を添
加するとより低温焼結が可能となる。
【0021】さらに、ハロゲン元素や硼素元素と同様
に、マンガンを添加すると、AlNの焼結温度が低下す
る。マンカンを含む化合物なら作用するが、好ましく
は、酸化マンガン(MnO2 、MnO)やマンカン担体
の形で添加すると、より低温焼結が可能となる。また、
ハロゲン元素、硼素元素、マンガン元素は、単独で添加
しても良いが、複数を複合添加すると、より低温焼結が
可能となる。
に、マンガンを添加すると、AlNの焼結温度が低下す
る。マンカンを含む化合物なら作用するが、好ましく
は、酸化マンガン(MnO2 、MnO)やマンカン担体
の形で添加すると、より低温焼結が可能となる。また、
ハロゲン元素、硼素元素、マンガン元素は、単独で添加
しても良いが、複数を複合添加すると、より低温焼結が
可能となる。
【0022】また、本発明の第1及び第2の態様によれ
ば、添加成分としてさらに着色元素が添加される。焼結
体を着色するためにはIVa、Va、VIa、VII aおよび
/またはVIII族元素を単体あるいは、これらの元素を含
有する化合物の形で含有すれば着色が達成される。例え
ば、化合物としては、酸化物、炭化物、窒化物、硼化物
などが好ましい。ただし、Tcは除かれる。これら元素
は少なくとも1種類添加すれば着色剤として効果が現れ
るが、2種類以上の元素を添加しても同様の着色効果が
ある。IVa族元素としては、好ましくはTi、Zr、H
fである。Va族元素としては、好ましくはNb、Ta
が好ましい。VIa元素としては、好ましくはMo、Wが
あげられる。VII a族元素としては、好ましくはMnが
あげられる。また、VIII族元素としては、好ましくはF
e、Ni、及びCoがあげられる。
ば、添加成分としてさらに着色元素が添加される。焼結
体を着色するためにはIVa、Va、VIa、VII aおよび
/またはVIII族元素を単体あるいは、これらの元素を含
有する化合物の形で含有すれば着色が達成される。例え
ば、化合物としては、酸化物、炭化物、窒化物、硼化物
などが好ましい。ただし、Tcは除かれる。これら元素
は少なくとも1種類添加すれば着色剤として効果が現れ
るが、2種類以上の元素を添加しても同様の着色効果が
ある。IVa族元素としては、好ましくはTi、Zr、H
fである。Va族元素としては、好ましくはNb、Ta
が好ましい。VIa元素としては、好ましくはMo、Wが
あげられる。VII a族元素としては、好ましくはMnが
あげられる。また、VIII族元素としては、好ましくはF
e、Ni、及びCoがあげられる。
【0023】これらの元素の焼結体中の含有量として
は、IVa、Va、VIa、VII aおよび/またはVIII族元
素換算で、0.05重量%以上10重量%以下で良好な
着色が達成し得る。0.05重量%未満では、十分な着
色が得られない。また、10重量%を越えると、着色剤
は、導電性物質である場合が多いため、焼結体の絶縁特
性の低下が起こり好ましくない。好ましくは0.1重量
%以上5重量%以下である。さらに好ましくは、0.1
重量%以上3重量%である。
は、IVa、Va、VIa、VII aおよび/またはVIII族元
素換算で、0.05重量%以上10重量%以下で良好な
着色が達成し得る。0.05重量%未満では、十分な着
色が得られない。また、10重量%を越えると、着色剤
は、導電性物質である場合が多いため、焼結体の絶縁特
性の低下が起こり好ましくない。好ましくは0.1重量
%以上5重量%以下である。さらに好ましくは、0.1
重量%以上3重量%である。
【0024】着色元素を利用しないと、窒化アルミニウ
ムおよび、cBNおよび/またはダイヤモンドを主成分
とする焼結体を基板として実用化するにあたり、透光性
のある高熱伝導性AlNとcBNおよび/またはダイヤ
モンド焼結体は、焼きムラや色ムラを生じやすく外観不
良になりやすい。
ムおよび、cBNおよび/またはダイヤモンドを主成分
とする焼結体を基板として実用化するにあたり、透光性
のある高熱伝導性AlNとcBNおよび/またはダイヤ
モンド焼結体は、焼きムラや色ムラを生じやすく外観不
良になりやすい。
【0025】そして、太陽光(紫外線)等により焼結体
の色調が変化する場合もあり、基板材料として使用して
パッケージを組み立てる場合、ベース板側との呈色が異
なり外観色が不揃いとなりやすい。また、太陽光等によ
る色調の変化は、パッケージ基板として使用した場合、
内部のICメモリーに悪影響を及ぼすことも考えられ
る。
の色調が変化する場合もあり、基板材料として使用して
パッケージを組み立てる場合、ベース板側との呈色が異
なり外観色が不揃いとなりやすい。また、太陽光等によ
る色調の変化は、パッケージ基板として使用した場合、
内部のICメモリーに悪影響を及ぼすことも考えられ
る。
【0026】さらに、透光性があると、メタライズ技術
の面で以下のような問題を生じることがある。それは、
基板にメタライズを行う場合、赤外線等の利用した位置
決めセンサを使用してメタライズの位置を決めるため
に、透光性に不均一があると赤外線センサによる正確な
位置検出が困難となり、メタライズができないという問
題である。
の面で以下のような問題を生じることがある。それは、
基板にメタライズを行う場合、赤外線等の利用した位置
決めセンサを使用してメタライズの位置を決めるため
に、透光性に不均一があると赤外線センサによる正確な
位置検出が困難となり、メタライズができないという問
題である。
【0027】このような問題を回避するために、本発明
の第3及び第4の態様においても着色元素をさらに使用
することができる。また、本発明の第3及び第4の態様
においては、添加成分としてさらにガラス成分が添加さ
れる。
の第3及び第4の態様においても着色元素をさらに使用
することができる。また、本発明の第3及び第4の態様
においては、添加成分としてさらにガラス成分が添加さ
れる。
【0028】本発明の第3の態様においては、ガラスの
添加量により、熱伝導率が大きく変わる。ガラスの添加
量が10体積%以上だと、AlN、cBN、ダイヤモン
ド同志が直接繋がった、連続した組織にならず、熱伝導
率は非常に小さなものになってしまう。したがって、ガ
ラスの添加量は10体積未満であることが望まれる。好
ましくは8体積%以下である。さらに好ましくは7体積
%以下である。しかし、あまりにガラスが少ないと、低
温での緻密化効果が得られない。したがって、ガラス添
加量は、好ましくは0.1体積%以上である。さらに好
ましくは0.5体積%以上である。
添加量により、熱伝導率が大きく変わる。ガラスの添加
量が10体積%以上だと、AlN、cBN、ダイヤモン
ド同志が直接繋がった、連続した組織にならず、熱伝導
率は非常に小さなものになってしまう。したがって、ガ
ラスの添加量は10体積未満であることが望まれる。好
ましくは8体積%以下である。さらに好ましくは7体積
%以下である。しかし、あまりにガラスが少ないと、低
温での緻密化効果が得られない。したがって、ガラス添
加量は、好ましくは0.1体積%以上である。さらに好
ましくは0.5体積%以上である。
【0029】次に、本発明にかかる回路基板に関して説
明する。回路基板を構成する絶縁体層の少なくとも一部
には、本発明の熱伝導性焼結体が使用される。その作用
は、上述の通りである。ここでは、導体層部分の組成に
関して説明する。
明する。回路基板を構成する絶縁体層の少なくとも一部
には、本発明の熱伝導性焼結体が使用される。その作用
は、上述の通りである。ここでは、導体層部分の組成に
関して説明する。
【0030】導体層部分の主成分は、金属単体および/
または導電性化合物である。金属単体としては、例えば
Mo、W、Cu、Ag、Au、Pd及びPt等が好まし
い。これら金属種の選択は、必要とされる導体の抵抗率
及び導体金属の融点と焼結条件の兼ね合いで選択される
ものである。また、導電性化合物は、一般的に金属より
も抵抗率が高くなるが、回路基板の仕様が許すならば用
いることができる。また、金属と導電性化合物で導体を
形成しても問題はない。導電性化合物としては、窒化
物、炭化物、硼化物などが好ましい。
または導電性化合物である。金属単体としては、例えば
Mo、W、Cu、Ag、Au、Pd及びPt等が好まし
い。これら金属種の選択は、必要とされる導体の抵抗率
及び導体金属の融点と焼結条件の兼ね合いで選択される
ものである。また、導電性化合物は、一般的に金属より
も抵抗率が高くなるが、回路基板の仕様が許すならば用
いることができる。また、金属と導電性化合物で導体を
形成しても問題はない。導電性化合物としては、窒化
物、炭化物、硼化物などが好ましい。
【0031】ここでいう導体は、回路基板の形状によ
り、用いられる場所が異なることがあるが、いかなる場
所にも使用され得る。具体的には、焼結体表面のみ、内
部配線のみの場合はもちろんのこと、多層基板の場合に
は。表面導体、内部導体、ビア内部で使用することがで
きる。
り、用いられる場所が異なることがあるが、いかなる場
所にも使用され得る。具体的には、焼結体表面のみ、内
部配線のみの場合はもちろんのこと、多層基板の場合に
は。表面導体、内部導体、ビア内部で使用することがで
きる。
【0032】これら導体成分のみで導体層部分を形成す
るときは、導体原料の粒径を最適化すれば、導体層と絶
縁体層間の十分な収縮率マッチングを達成できる。導体
成分にさらに添加物を入れると、より良好な収縮率マッ
チングを達成することができる。
るときは、導体原料の粒径を最適化すれば、導体層と絶
縁体層間の十分な収縮率マッチングを達成できる。導体
成分にさらに添加物を入れると、より良好な収縮率マッ
チングを達成することができる。
【0033】導体にAlN、cBNやダイヤモンドを添
加すると、導体層部分の熱伝導率も向上すると共に、絶
縁体層部分と導体層部分の組織が一部連続化するために
絶縁体層と導体層部分の密着性が向上して剥離等が起こ
る不良を防止することができる。導体層中の、AlN、
cBN、ダイヤモンドの導体層中を占める割合として
は、3体積%以上60体積%以下が好ましい。3体積%
未満では、絶縁体層と導体層部分間で組織が連続化する
部分が少なくなり、密着性が低下する。また、60体積
%を越えると、導体や導電性化合物の占める割合が低下
することにより、導体層の抵抗率が大きくなる。より好
ましくは、5体積%以上40体積%以下である。さらに
好ましくは5体積%以上25体積%以下である。
加すると、導体層部分の熱伝導率も向上すると共に、絶
縁体層部分と導体層部分の組織が一部連続化するために
絶縁体層と導体層部分の密着性が向上して剥離等が起こ
る不良を防止することができる。導体層中の、AlN、
cBN、ダイヤモンドの導体層中を占める割合として
は、3体積%以上60体積%以下が好ましい。3体積%
未満では、絶縁体層と導体層部分間で組織が連続化する
部分が少なくなり、密着性が低下する。また、60体積
%を越えると、導体や導電性化合物の占める割合が低下
することにより、導体層の抵抗率が大きくなる。より好
ましくは、5体積%以上40体積%以下である。さらに
好ましくは5体積%以上25体積%以下である。
【0034】また、導体層中に添加するAlNも焼結助
剤を添加しないと低温で焼結しない。したがって、スカ
ンジウムおよびイットリウムを含む希土類元素、アルカ
リ土類金属元素の少なくとも一種類を添加して焼結する
とAlNが緻密化して、焼結体全体が緻密化する。この
場合、これら元素を含有する化合物なら特に限定されな
い。例えば、酸化物、炭化物、窒化物、炭酸塩、硝酸
塩、硼化物等があげられる。したがって、焼結体中に
は、スカンジウムおよびイットリウムを含む希土類をR
nとするとき、Rn−Al−O系化合物、(アルカリ土
類金属元素)−Al−O系化合物、及びRn−(アルカ
リ土類金属元素)−Al−O系化合物のうち少なくと1
つをかならず含有する。また、本発明の第4の態様で
は、Rn−Al−O系化合物、(アルカリ土類金属元
素)−Al−O系化合物、Rn−(アルカリ土類金属元
素)−Al−O系化合物、及びAl−Si−O−N系化
合物のうち少なくとも1つを必ず含有する。
剤を添加しないと低温で焼結しない。したがって、スカ
ンジウムおよびイットリウムを含む希土類元素、アルカ
リ土類金属元素の少なくとも一種類を添加して焼結する
とAlNが緻密化して、焼結体全体が緻密化する。この
場合、これら元素を含有する化合物なら特に限定されな
い。例えば、酸化物、炭化物、窒化物、炭酸塩、硝酸
塩、硼化物等があげられる。したがって、焼結体中に
は、スカンジウムおよびイットリウムを含む希土類をR
nとするとき、Rn−Al−O系化合物、(アルカリ土
類金属元素)−Al−O系化合物、及びRn−(アルカ
リ土類金属元素)−Al−O系化合物のうち少なくと1
つをかならず含有する。また、本発明の第4の態様で
は、Rn−Al−O系化合物、(アルカリ土類金属元
素)−Al−O系化合物、Rn−(アルカリ土類金属元
素)−Al−O系化合物、及びAl−Si−O−N系化
合物のうち少なくとも1つを必ず含有する。
【0035】含有率としては、添加したAlNに対して
0.05重量%以上20重量%以下が適している。0.
05重量%未満では、AlNが緻密化するのに必要な助
剤成分量に達しておらず、焼結体が緻密化しない。また
20重量%を越えると、粒界相成分が多くなり、焼結体
の熱伝導率が低下しているので適さない。より好ましく
は0.6重量%以上15重量%以下である。さらに好ま
しくは1重量%以上10重量%である。しかし、AlN
を添加しなくても、スカンジウムおよびイットリウムを
含む希土類元素、アルカリ土類金属元素の少なくとも一
種類を添加して導体層中に焼結すると同様の効果が得ら
れる。つまり、焼結後の導体層中にはスカンジウムおよ
びイットリウムを含む希土類をRnとするとき、Rn−
Al−O系化合物、(アルカリ土類金属元素)−Al−
O系化合物、及びRn−(アルカリ土類金属元素)−A
l−O系化合物のうち少なくとも1つを含有する。ま
た、本発明の第4の態様では、Rn−Al−O系化合
物、(アルカリ土類金属元素)−Al−O系化合物、R
n−(アルカリ土類金属元素)−Al−O系化合物、及
びAl−Si−O−N系化合物のうち少なくとも1つを
含有する。この場合には0.01重量%以上10重量%
以下が好ましい。より好ましくは0.05重量%5重量
%以下である。
0.05重量%以上20重量%以下が適している。0.
05重量%未満では、AlNが緻密化するのに必要な助
剤成分量に達しておらず、焼結体が緻密化しない。また
20重量%を越えると、粒界相成分が多くなり、焼結体
の熱伝導率が低下しているので適さない。より好ましく
は0.6重量%以上15重量%以下である。さらに好ま
しくは1重量%以上10重量%である。しかし、AlN
を添加しなくても、スカンジウムおよびイットリウムを
含む希土類元素、アルカリ土類金属元素の少なくとも一
種類を添加して導体層中に焼結すると同様の効果が得ら
れる。つまり、焼結後の導体層中にはスカンジウムおよ
びイットリウムを含む希土類をRnとするとき、Rn−
Al−O系化合物、(アルカリ土類金属元素)−Al−
O系化合物、及びRn−(アルカリ土類金属元素)−A
l−O系化合物のうち少なくとも1つを含有する。ま
た、本発明の第4の態様では、Rn−Al−O系化合
物、(アルカリ土類金属元素)−Al−O系化合物、R
n−(アルカリ土類金属元素)−Al−O系化合物、及
びAl−Si−O−N系化合物のうち少なくとも1つを
含有する。この場合には0.01重量%以上10重量%
以下が好ましい。より好ましくは0.05重量%5重量
%以下である。
【0036】また、本発明の第2の態様においては、導
体層中に焼結体を着色するための、IVa、Va、VIa、
VII aおよび/またはVIII族元素を単体あるいは/これ
らの元素を含有する化合物の形で含有させても良い。化
合物としては、酸化物、炭化物、窒化物、硼化物などが
好ましい。ただし、Tcは除かれる。これら元素は絶縁
層に添加した元素或いは化合物と同一のものを添加する
と組織の均一化が達成された絶縁体層と導体層の密着性
が向上して好ましい。
体層中に焼結体を着色するための、IVa、Va、VIa、
VII aおよび/またはVIII族元素を単体あるいは/これ
らの元素を含有する化合物の形で含有させても良い。化
合物としては、酸化物、炭化物、窒化物、硼化物などが
好ましい。ただし、Tcは除かれる。これら元素は絶縁
層に添加した元素或いは化合物と同一のものを添加する
と組織の均一化が達成された絶縁体層と導体層の密着性
が向上して好ましい。
【0037】また、導体層をより低温で容易に焼結させ
るために、ハロゲン元素を含有する化合物を添加すると
緻密化が容易に達成される。具体的には、YF3 やYO
F、CaF2 、AlF3 などであるが、他の希土類元素
やアルカリ土類やアルカリ土類元素の形でハロゲン元素
で添加しても構わない。また、弗素以外のハロゲン元素
でも同様の効果が得られる。好ましくは弗素である。ハ
ロゲン元素が存在すると、Rn−Al−O系化合物、
(アルカリ土類金属)−Al−O系化合物、Rn−(ア
ルカリ土類金属元素)−Al−O系化合物の融点が低下
し、AlNが容易に焼結される。ハロゲン元素と同様に
硼素を添加するとAlNの焼結温度が低下する。硼素を
含む化合物なら作用するが、好ましくは酸化硼素(B2
O3 )、硼酸(H3 BO3 )、硼化チタニウム(TiB
2 )、硼化タングステン(WB)、硼化ランタン(La
B6 )または硼化カルシウム(CaB6 )を添加すると
より低温焼結が可能となる。
るために、ハロゲン元素を含有する化合物を添加すると
緻密化が容易に達成される。具体的には、YF3 やYO
F、CaF2 、AlF3 などであるが、他の希土類元素
やアルカリ土類やアルカリ土類元素の形でハロゲン元素
で添加しても構わない。また、弗素以外のハロゲン元素
でも同様の効果が得られる。好ましくは弗素である。ハ
ロゲン元素が存在すると、Rn−Al−O系化合物、
(アルカリ土類金属)−Al−O系化合物、Rn−(ア
ルカリ土類金属元素)−Al−O系化合物の融点が低下
し、AlNが容易に焼結される。ハロゲン元素と同様に
硼素を添加するとAlNの焼結温度が低下する。硼素を
含む化合物なら作用するが、好ましくは酸化硼素(B2
O3 )、硼酸(H3 BO3 )、硼化チタニウム(TiB
2 )、硼化タングステン(WB)、硼化ランタン(La
B6 )または硼化カルシウム(CaB6 )を添加すると
より低温焼結が可能となる。
【0038】さらに、ハロゲン元素や硼素元素と同様
に、マンガンを添加すると、AlNの焼結温度が低下す
る。マンカンを含む化合物なら作用するが、好ましく
は、酸化マンガン(MnO2 、MnO)やマンカン担体
の形で添加すると、より低温焼結が可能となる。また、
ハロゲン元素、硼素元素、マンガン元素は、単独で添加
しても良いが、複数を複合添加すると、より低温焼結が
可能となる。
に、マンガンを添加すると、AlNの焼結温度が低下す
る。マンカンを含む化合物なら作用するが、好ましく
は、酸化マンガン(MnO2 、MnO)やマンカン担体
の形で添加すると、より低温焼結が可能となる。また、
ハロゲン元素、硼素元素、マンガン元素は、単独で添加
しても良いが、複数を複合添加すると、より低温焼結が
可能となる。
【0039】さらに、本発明の第4の態様においては、
導体にガラス成分を添加すると絶縁層部分と同様に、低
温での緻密化が可能となる。ガラスの添加量は0.1体
積%以上10体積%未満が好ましい。さらに好ましくは
0.2体積%以上7体積%以下である。
導体にガラス成分を添加すると絶縁層部分と同様に、低
温での緻密化が可能となる。ガラスの添加量は0.1体
積%以上10体積%未満が好ましい。さらに好ましくは
0.2体積%以上7体積%以下である。
【0040】また、本発明の第4の態様においても、導
体層をより低温で容易に焼結させるために、ハロゲン元
素を含有する化合物を添加すると緻密化が容易に達成さ
れる。具体的には、YF3 やYOF、CaF2 、AlF
3 などであるが、他の希土類元素やアルカリ土類やアル
カリ土類元素の形でハロゲン元素で添加しても構わな
い。また、弗素以外のハロゲン元素でも同様の効果が得
られる。好ましくは弗素である。ハロゲン元素が存在す
ると、Rn−Al−O系化合物、(アルカリ土類金属)
−Al−O系化合物、Rn−(アルカリ土類金属元素)
−Al−O系化合物の融点が低下し、AlNが容易に焼
結される。ハロゲン元素と同様に硼素を添加するとAl
Nの焼結温度が低下する。硼素を含む化合物なら作用す
るが、好ましくは酸化硼素(B2 O3 )、硼酸(H3 B
O3 )、硼化チタニウム(TiB2)、硼化タングステ
ン(WB)、硼化ランタン(LaB6 )または硼化カル
シウム(CaB6 )を添加するとより低温焼結が可能と
なる。
体層をより低温で容易に焼結させるために、ハロゲン元
素を含有する化合物を添加すると緻密化が容易に達成さ
れる。具体的には、YF3 やYOF、CaF2 、AlF
3 などであるが、他の希土類元素やアルカリ土類やアル
カリ土類元素の形でハロゲン元素で添加しても構わな
い。また、弗素以外のハロゲン元素でも同様の効果が得
られる。好ましくは弗素である。ハロゲン元素が存在す
ると、Rn−Al−O系化合物、(アルカリ土類金属)
−Al−O系化合物、Rn−(アルカリ土類金属元素)
−Al−O系化合物の融点が低下し、AlNが容易に焼
結される。ハロゲン元素と同様に硼素を添加するとAl
Nの焼結温度が低下する。硼素を含む化合物なら作用す
るが、好ましくは酸化硼素(B2 O3 )、硼酸(H3 B
O3 )、硼化チタニウム(TiB2)、硼化タングステ
ン(WB)、硼化ランタン(LaB6 )または硼化カル
シウム(CaB6 )を添加するとより低温焼結が可能と
なる。
【0041】さらに、ハロゲン元素や硼素元素と同様
に、マンガンを添加すると、AlNの焼結温度が低下す
る。マンカンを含む化合物なら作用するが、好ましく
は、酸化マンガン(MnO2 、MnO)やマンカン担体
の形で添加すると、より低温焼結が可能となる。また、
ハロゲン元素、硼素元素、マンガン元素は、単独で添加
しても良いが、複数を複合添加すると、より低温焼結が
可能となる。
に、マンガンを添加すると、AlNの焼結温度が低下す
る。マンカンを含む化合物なら作用するが、好ましく
は、酸化マンガン(MnO2 、MnO)やマンカン担体
の形で添加すると、より低温焼結が可能となる。また、
ハロゲン元素、硼素元素、マンガン元素は、単独で添加
しても良いが、複数を複合添加すると、より低温焼結が
可能となる。
【0042】さらに、本発明の第4の態様においては、
導体層中に焼結体を着色するための、IVa、Va、VI
a、VII aおよび/またはVIII族元素を単体あるいは/
これらの元素を含有する化合物の形で含有させても良
い。化合物としては、酸化物、炭化物、窒化物、硼化物
などが好ましい。ただし、Tcは除かれる。これら元素
は絶縁層に添加した元素或いは化合物と同一のものを添
加すると組織の均一化が達成された絶縁体層と導体層の
密着性が向上して好ましい。
導体層中に焼結体を着色するための、IVa、Va、VI
a、VII aおよび/またはVIII族元素を単体あるいは/
これらの元素を含有する化合物の形で含有させても良
い。化合物としては、酸化物、炭化物、窒化物、硼化物
などが好ましい。ただし、Tcは除かれる。これら元素
は絶縁層に添加した元素或いは化合物と同一のものを添
加すると組織の均一化が達成された絶縁体層と導体層の
密着性が向上して好ましい。
【0043】
【実施例】以下に本発明に係る焼結体の製造に関する要
点を説明する。平均一次粒径が0.01〜0.3μm
で、不純物酸素量が1.0重量%を越え、7重量%以下
のAlN粉末と、平均一次粒径が0.01〜10μmの
cBNおよび/またはダイヤモンドとを、AlN量が1
6体積%以上84体積%になるように、もしくはcBN
および/またはダイヤモンドの量が16体積%以上84
体積%になるように調合する。AlNの酸素量は、好ま
しくは1.5重量%以上5重量%である。酸素量が少な
いと焼結性が劣り、多すぎると焼結後の粒界相つまり、
Rn−Al−O系化合物やアルカリ土類金属元素−Al
−O系化合物が多くなり、熱伝導率が低下する。AlN
の酸素両が少ない場合には、アルミナ(Al2 O3 )を
添加すると、焼結性が大幅に向上する。また、AlNの
平均一次粒径は好ましくは、0.01μm以上0.3μ
m以下である。cBNとダイヤモンドの平均一次粒径
は、好ましくは、0.02μm以上5μm以下である。
さらに好ましくは、0.03μm以上2μm以下であ
る。粒径に関しては、あまりに微粉であると成形体を作
成するときのハンドリングが大変になり、粒径が大きく
なると焼結性が悪くなる。
点を説明する。平均一次粒径が0.01〜0.3μm
で、不純物酸素量が1.0重量%を越え、7重量%以下
のAlN粉末と、平均一次粒径が0.01〜10μmの
cBNおよび/またはダイヤモンドとを、AlN量が1
6体積%以上84体積%になるように、もしくはcBN
および/またはダイヤモンドの量が16体積%以上84
体積%になるように調合する。AlNの酸素量は、好ま
しくは1.5重量%以上5重量%である。酸素量が少な
いと焼結性が劣り、多すぎると焼結後の粒界相つまり、
Rn−Al−O系化合物やアルカリ土類金属元素−Al
−O系化合物が多くなり、熱伝導率が低下する。AlN
の酸素両が少ない場合には、アルミナ(Al2 O3 )を
添加すると、焼結性が大幅に向上する。また、AlNの
平均一次粒径は好ましくは、0.01μm以上0.3μ
m以下である。cBNとダイヤモンドの平均一次粒径
は、好ましくは、0.02μm以上5μm以下である。
さらに好ましくは、0.03μm以上2μm以下であ
る。粒径に関しては、あまりに微粉であると成形体を作
成するときのハンドリングが大変になり、粒径が大きく
なると焼結性が悪くなる。
【0044】焼結助剤としては、Ca、Ba、Sr等の
アルカリ土類金属および/またはY、La、Yb等の希
土類の酸化物、炭化物、ハロゲン化物、炭酸塩、シュウ
酸塩、硝酸塩、アルコキシド等を用いることができる。
特に、焼結助剤として、YF3 のような希土類のフッ化
物が好適である。このような焼結助剤を用いると、より
効果的な低温焼結を達成することが可能になる。さら
に、マンガン元素や硼素元素を添加すると、低温焼結す
ることが容易になる。マンガンの化合物としてはMnO
2 やMnOの形で添加すると最適である。また、硼素元
素は例えばB2 O3 やH3 BO3 、TiB2 、WB、L
aB6 、及びCaB6 等の形で添加することが好まし
い。
アルカリ土類金属および/またはY、La、Yb等の希
土類の酸化物、炭化物、ハロゲン化物、炭酸塩、シュウ
酸塩、硝酸塩、アルコキシド等を用いることができる。
特に、焼結助剤として、YF3 のような希土類のフッ化
物が好適である。このような焼結助剤を用いると、より
効果的な低温焼結を達成することが可能になる。さら
に、マンガン元素や硼素元素を添加すると、低温焼結す
ることが容易になる。マンガンの化合物としてはMnO
2 やMnOの形で添加すると最適である。また、硼素元
素は例えばB2 O3 やH3 BO3 、TiB2 、WB、L
aB6 、及びCaB6 等の形で添加することが好まし
い。
【0045】また、本発明の第1の態様においては、さ
らに前記原料中には、着色元素として、及び高強度のた
めにIVa、Va、VIa、VII a及びVIII族元素の化合
物、例えばTi、W、Mo、Ta、Nb、Fe、Co等
の遷移金属の酸化物、炭化物、フッ化物、炭酸塩、シュ
ウ酸塩、炭酸塩を前記AlNやcBN等の粉末に対して
遷移金属換算で0.05重量%以上10重量%配合す
る。より好ましくは、0.1重量%以上5重量%以下で
ある。さらに好ましくは、0.2重量%以上3重量%以
下である。
らに前記原料中には、着色元素として、及び高強度のた
めにIVa、Va、VIa、VII a及びVIII族元素の化合
物、例えばTi、W、Mo、Ta、Nb、Fe、Co等
の遷移金属の酸化物、炭化物、フッ化物、炭酸塩、シュ
ウ酸塩、炭酸塩を前記AlNやcBN等の粉末に対して
遷移金属換算で0.05重量%以上10重量%配合す
る。より好ましくは、0.1重量%以上5重量%以下で
ある。さらに好ましくは、0.2重量%以上3重量%以
下である。
【0046】前記原料は、バインダーを加え、混練、造
粒を行った後、成形することが望ましい。また、成形の
方法としては、例えば金型プレス、静水圧プレス、また
はドクターブレード等を用いてシート成形等を採用する
ことができる。焼結性を向上させるために、グリーンシ
ートにおける密度は高くしておくことが望ましい。
粒を行った後、成形することが望ましい。また、成形の
方法としては、例えば金型プレス、静水圧プレス、また
はドクターブレード等を用いてシート成形等を採用する
ことができる。焼結性を向上させるために、グリーンシ
ートにおける密度は高くしておくことが望ましい。
【0047】次いで、前記成形体を非酸化性雰囲気、例
えば窒素ガス気流中やアルゴン雰囲気、空気あるいは水
蒸気を含有した雰囲気中で加熱して前記バインダーを除
去する。ただし、第1及び第3の態様でハロゲン元素を
含む化合物を添加した場合は、水蒸気を含有する雰囲気
中でのバインダー除去は適さない。バインダを除去した
後、非酸化性雰囲気中、或いは真空雰囲気中、非酸化性
雰囲気の減圧雰囲気中、あるいは加圧ガス雰囲気中で焼
結させる。また、熱間静水圧プレス(HIP)を行って
も良く、ホットプレス焼結しても良い。HIPの場合、
ガラスや金属製のカプセルを用いて、焼結すると緻密化
しやすい。HIPやホットプレスを行う場合、1GPa
以下の圧力をかければ十分である。
えば窒素ガス気流中やアルゴン雰囲気、空気あるいは水
蒸気を含有した雰囲気中で加熱して前記バインダーを除
去する。ただし、第1及び第3の態様でハロゲン元素を
含む化合物を添加した場合は、水蒸気を含有する雰囲気
中でのバインダー除去は適さない。バインダを除去した
後、非酸化性雰囲気中、或いは真空雰囲気中、非酸化性
雰囲気の減圧雰囲気中、あるいは加圧ガス雰囲気中で焼
結させる。また、熱間静水圧プレス(HIP)を行って
も良く、ホットプレス焼結しても良い。HIPの場合、
ガラスや金属製のカプセルを用いて、焼結すると緻密化
しやすい。HIPやホットプレスを行う場合、1GPa
以下の圧力をかければ十分である。
【0048】焼結温度は1400℃以下が好ましい。高
温で焼結すると高圧安定相であるcBNやダイヤモンド
が低圧安定相に相変化を起こしてしまう。好ましくは1
350℃以下で焼結させることによって、焼結体を得
る。ダイヤモンドの場合により低温の焼結が必要とな
る。好ましくは1050℃以下、さらに好ましくは10
00℃以下が好ましい。焼結時間は、10分間以上10
0時間以内にすることが好ましい。
温で焼結すると高圧安定相であるcBNやダイヤモンド
が低圧安定相に相変化を起こしてしまう。好ましくは1
350℃以下で焼結させることによって、焼結体を得
る。ダイヤモンドの場合により低温の焼結が必要とな
る。好ましくは1050℃以下、さらに好ましくは10
00℃以下が好ましい。焼結時間は、10分間以上10
0時間以内にすることが好ましい。
【0049】また、本発明の第3の態様に係る焼結体に
おいては、上述の第1の態様に係る焼結体の製造方法に
おいて、IVa、Va、VIa、VII a及びVIII族元素等の
着色元素の化合物を任意の添加成分とし、さらに、必須
の添加成分としてガラス成分を0.1体積%以上10体
積%未満の量添加することにより得られる。ガラスとし
ては、例えばホウケイ酸ガラスを用いることができる。
その他、ホウケイ酸鉛ガラスやリン酸系ガラス等を用い
ることもできる。例えば、ガラスの組成の一例を示す
と、SiO2 が40〜70重量%、B2 O3 が5〜20
重量%、Al2 O3 が5〜15重量%、MgOが1〜1
0重量%、Na2 Oが1〜5重量%からなる組成のもの
を用いることができる。
おいては、上述の第1の態様に係る焼結体の製造方法に
おいて、IVa、Va、VIa、VII a及びVIII族元素等の
着色元素の化合物を任意の添加成分とし、さらに、必須
の添加成分としてガラス成分を0.1体積%以上10体
積%未満の量添加することにより得られる。ガラスとし
ては、例えばホウケイ酸ガラスを用いることができる。
その他、ホウケイ酸鉛ガラスやリン酸系ガラス等を用い
ることもできる。例えば、ガラスの組成の一例を示す
と、SiO2 が40〜70重量%、B2 O3 が5〜20
重量%、Al2 O3 が5〜15重量%、MgOが1〜1
0重量%、Na2 Oが1〜5重量%からなる組成のもの
を用いることができる。
【0050】得られる焼結体は、構造が緻密で、良好な
熱伝導性を有するものであり、比較的簡単に低コストで
製造することができる。またこのような焼結体を用いる
と、放熱性が良好でかつ信頼性の高い回路基板が比較的
簡単に低コストで得られる。
熱伝導性を有するものであり、比較的簡単に低コストで
製造することができる。またこのような焼結体を用いる
と、放熱性が良好でかつ信頼性の高い回路基板が比較的
簡単に低コストで得られる。
【0051】次に、本発明にかかる回路基板の製造例に
関して述べる本発明にかかる回路基板は、一般的には、
以下の方法に従い、導体金属の種類に応じて条件および
使用材料等を適宜選択して、製造することができる。
関して述べる本発明にかかる回路基板は、一般的には、
以下の方法に従い、導体金属の種類に応じて条件および
使用材料等を適宜選択して、製造することができる。
【0052】すなわち、先ず第一工程として、AlN粉
末、およびcBNおよび/またはダイヤモンド、焼結助
剤等に、第2の態様の場合には着色元素の化合物、第4
の態様の場合にはガラス成分を添加して十分に混合した
後、この混合粉末を、さらにバインダーを添加して所定
の溶媒中で混練して分散させ、所定の粘度に調整して造
粒を行う。続いて、得られた懸濁液を、例えばドクター
ブレード法によりシート化し、例えば200℃で乾燥し
て、グリーンシートを形成する。
末、およびcBNおよび/またはダイヤモンド、焼結助
剤等に、第2の態様の場合には着色元素の化合物、第4
の態様の場合にはガラス成分を添加して十分に混合した
後、この混合粉末を、さらにバインダーを添加して所定
の溶媒中で混練して分散させ、所定の粘度に調整して造
粒を行う。続いて、得られた懸濁液を、例えばドクター
ブレード法によりシート化し、例えば200℃で乾燥し
て、グリーンシートを形成する。
【0053】絶縁層部分の組成、つまり、AlN、cB
N、ダイヤモンド、焼結助剤、着色剤の組成粒径は、前
記焼結体の製造方法をそのまま適応すれば良い。前記バ
インダーとしては、例えば、アクリル系バインダーやP
VB系バインダー等が使用され得る。そのとき用いる溶
媒としては、例えば、n−ブタノール等のアルコール系
溶媒、メチルイソブチル、トルエン等が使用される。
N、ダイヤモンド、焼結助剤、着色剤の組成粒径は、前
記焼結体の製造方法をそのまま適応すれば良い。前記バ
インダーとしては、例えば、アクリル系バインダーやP
VB系バインダー等が使用され得る。そのとき用いる溶
媒としては、例えば、n−ブタノール等のアルコール系
溶媒、メチルイソブチル、トルエン等が使用される。
【0054】つぎに第二工程として、Au、Ag、C
u、Pt、Pd、Ni、Moおよび/またはWの金属粉
末にバインダーおよび溶剤を加え混練することによって
導体ペーストを調製した後、前記第一工程で得られたセ
ラミック粉末の成形体(グリーンシート)の少なくとも
一表面に、かかる導体ペーストをスクリーン印刷法等に
よって、所定のパターン形状に印刷する。こうしてグリ
ーンシート上に、微細な信号線および電源等によって構
成された所定のパターンの導体層を形成する。導体の層
間接続には、ビアホールを形成して、導体を充填すれば
良い。
u、Pt、Pd、Ni、Moおよび/またはWの金属粉
末にバインダーおよび溶剤を加え混練することによって
導体ペーストを調製した後、前記第一工程で得られたセ
ラミック粉末の成形体(グリーンシート)の少なくとも
一表面に、かかる導体ペーストをスクリーン印刷法等に
よって、所定のパターン形状に印刷する。こうしてグリ
ーンシート上に、微細な信号線および電源等によって構
成された所定のパターンの導体層を形成する。導体の層
間接続には、ビアホールを形成して、導体を充填すれば
良い。
【0055】この第二工程では、続く工程における絶縁
層形成体および導体層の焼成時の収縮率を合わせる目的
で、導体ペースト中に、充填剤として、セラミック絶縁
層の焼結助剤として用いられた化合物の粉末を添加する
ことが好ましい。この化合物の粉末は、導体ペースト中
の(体積)の約0.1〜70体積%に設定される。な
お、第二工程では、充填剤として、絶縁層部の主成分で
ある、AlN、cBN、ダイヤモンドを、単独或いは焼
結助剤として用いた化合物の粉末との混合粉末として、
前記導体ペーストに添加しても良い。この場合、Al
N、cBN、ダイヤモンドの、或いは、混合粉末の添加
量は、好ましくは、3体積%〜60体積%、より好まし
くは5体積%以上40体積%以下である。この他、前記
導体ペーストには、低温焼結をより向上させる目的で、
ガラス成分や微量のAl2 O3 、WO3 等を添加しても
良い。
層形成体および導体層の焼成時の収縮率を合わせる目的
で、導体ペースト中に、充填剤として、セラミック絶縁
層の焼結助剤として用いられた化合物の粉末を添加する
ことが好ましい。この化合物の粉末は、導体ペースト中
の(体積)の約0.1〜70体積%に設定される。な
お、第二工程では、充填剤として、絶縁層部の主成分で
ある、AlN、cBN、ダイヤモンドを、単独或いは焼
結助剤として用いた化合物の粉末との混合粉末として、
前記導体ペーストに添加しても良い。この場合、Al
N、cBN、ダイヤモンドの、或いは、混合粉末の添加
量は、好ましくは、3体積%〜60体積%、より好まし
くは5体積%以上40体積%以下である。この他、前記
導体ペーストには、低温焼結をより向上させる目的で、
ガラス成分や微量のAl2 O3 、WO3 等を添加しても
良い。
【0056】前記導体ペーストの調製において、前記粉
末材料のバインダーとしては、例えば、セルロース系ま
たはアクリル系バインダーが使用され、溶剤としては、
例えばテレピネオール、トルエン、エタノールが使用さ
れ得る。
末材料のバインダーとしては、例えば、セルロース系ま
たはアクリル系バインダーが使用され、溶剤としては、
例えばテレピネオール、トルエン、エタノールが使用さ
れ得る。
【0057】次いで、第三工程として、印刷導体が形成
されたグリーンシートを所定の順番に重ね、熱圧着等に
より、積層し、所定の大きさに切断する。前記導体層が
形成されたグリーンシートを、非酸化性雰囲気中、例え
ば窒素ガス気流中で加熱して前記バインダーを除去し
た。ただし、バインダーの除去は、窒素ガス雰囲気中、
アルゴン雰囲気中、あるいは水蒸気を含有する雰囲気中
で加熱して行なうことができる。しかし、ハロゲン元素
を含む化合物を添加した場合は、水蒸気を含有した雰囲
気中でのバインダー除去は適さない。バインダーを除去
した後、非酸化性雰囲気等の前記焼結体を製造した時と
同じ焼結雰囲気中で焼結する。他の焼結条件も、焼結体
を得たときと同様の焼結条件で製造され得る。この様に
して、目的の高熱伝導性セラミック回路基板を得ること
ができる。
されたグリーンシートを所定の順番に重ね、熱圧着等に
より、積層し、所定の大きさに切断する。前記導体層が
形成されたグリーンシートを、非酸化性雰囲気中、例え
ば窒素ガス気流中で加熱して前記バインダーを除去し
た。ただし、バインダーの除去は、窒素ガス雰囲気中、
アルゴン雰囲気中、あるいは水蒸気を含有する雰囲気中
で加熱して行なうことができる。しかし、ハロゲン元素
を含む化合物を添加した場合は、水蒸気を含有した雰囲
気中でのバインダー除去は適さない。バインダーを除去
した後、非酸化性雰囲気等の前記焼結体を製造した時と
同じ焼結雰囲気中で焼結する。他の焼結条件も、焼結体
を得たときと同様の焼結条件で製造され得る。この様に
して、目的の高熱伝導性セラミック回路基板を得ること
ができる。
【0058】このようにして得られた多層配線構造を有
する回路基板の一例を説明するための図を図1に示す。
図1に示すように、この回路基板1は、焼結体からなる
絶縁層4が積層された構造を有する。各絶縁層4の表面
には所定のパターンの導体層2が形成されている。また
各絶縁層4の所定の位置にはビアホール3が設けられ、
このビアホール内に導体物質が充填され、導体層2間が
接続されている。この積層構造の最上層の表面及び最下
層の表面には、ビアホール3に充填された導体物質6が
露出されており、表面に形成された導体パターンと一体
化した形状になっている。
する回路基板の一例を説明するための図を図1に示す。
図1に示すように、この回路基板1は、焼結体からなる
絶縁層4が積層された構造を有する。各絶縁層4の表面
には所定のパターンの導体層2が形成されている。また
各絶縁層4の所定の位置にはビアホール3が設けられ、
このビアホール内に導体物質が充填され、導体層2間が
接続されている。この積層構造の最上層の表面及び最下
層の表面には、ビアホール3に充填された導体物質6が
露出されており、表面に形成された導体パターンと一体
化した形状になっている。
【0059】以下、本発明をさらに具体的に説明する。
なお、以下の実施例は、本発明の理解を容易にする目的
で記載されるものであり、本発明を特に限定するもので
はない。 (実施例1)本発明の第1の態様にかかる高熱伝導性焼
結体 平均一次粒径が0.07μmで不純物酸素量が3.1重
量%のAl粉末(50体積%)と、平均一次粒径が1.
5μmのcBN(50体積%)に、Y2 O3 2重量%、
YF3 1重量%、CaCO3 1重量%を加え、さらにW
O3 を0.4重量%添加しアクリル系バインダを有機溶
剤と共に、混合、乾燥、造粒を行い造粒粉末を得た。こ
の粉末を、金型を用いて1t/cm2 で圧粉体を作成し
た。引き続き、前記成形体を大気中、500℃で加熱し
てバインダを除去した。この脱脂体を窒素雰囲気中Al
N容器内で、カーボンヒータ炉を用いて、500℃/時
間の割合で、1400℃まで昇温して焼成を行った。保
持時間は12時間である。炉冷降温し、焼結体を得た。
得られた焼結体の密度をアルキメデス法により測定し
て、気孔率を求めたところ、2%であった。この焼結体
から、直径10mm、厚さ4.0mmの円板を切り出
し、21±2℃の室温下、レーザーフラッシュ法により
熱伝導率を測定した。その結果、290W/mKと高熱
伝導性を有することが確認された。
なお、以下の実施例は、本発明の理解を容易にする目的
で記載されるものであり、本発明を特に限定するもので
はない。 (実施例1)本発明の第1の態様にかかる高熱伝導性焼
結体 平均一次粒径が0.07μmで不純物酸素量が3.1重
量%のAl粉末(50体積%)と、平均一次粒径が1.
5μmのcBN(50体積%)に、Y2 O3 2重量%、
YF3 1重量%、CaCO3 1重量%を加え、さらにW
O3 を0.4重量%添加しアクリル系バインダを有機溶
剤と共に、混合、乾燥、造粒を行い造粒粉末を得た。こ
の粉末を、金型を用いて1t/cm2 で圧粉体を作成し
た。引き続き、前記成形体を大気中、500℃で加熱し
てバインダを除去した。この脱脂体を窒素雰囲気中Al
N容器内で、カーボンヒータ炉を用いて、500℃/時
間の割合で、1400℃まで昇温して焼成を行った。保
持時間は12時間である。炉冷降温し、焼結体を得た。
得られた焼結体の密度をアルキメデス法により測定し
て、気孔率を求めたところ、2%であった。この焼結体
から、直径10mm、厚さ4.0mmの円板を切り出
し、21±2℃の室温下、レーザーフラッシュ法により
熱伝導率を測定した。その結果、290W/mKと高熱
伝導性を有することが確認された。
【0060】さらに、この焼結体から直径20mmφ、
厚さ0.28mmのサイズで表面をRa=0.02μm
に鏡面研磨し、全透過率を200nm〜860nmの波
長で測定した。その結果、この波長幅での全透過率の最
大値は6%と小さな値で、回路基板に用いるには十分小
さな全透過率であった。 (実施例2〜10)本発明の第1の態様にかかる高熱伝
導性焼結体 AlN粉末、cBN粉末、ダイヤモンド粉末、および添
加物組成、焼結条件等を種々に変え、実施例1と同様な
方法で焼結した。これらの組成を表1に、焼結方法、圧
力、焼結温度、時間等の条件、及び気孔率、熱伝導率、
全透過率最大値、AlN粒径、及び得られた焼結体につ
いてCBN−ダイヤモンド粒径等の特性を表2に示す。 (実施例11)本発明の第2の態様にかかる回路基板 不純物酸素量が3.3重量%で、平均一次粒子径0.0
6μmのAlN粉末と平均一次粒径が1.0μmのcB
Nに、Y2 O3 3.5重量%、YF3 1.5重量%、C
aCO3 1重量%を加え、さらに着色剤としてWO3 を
0.4重量%添加し、ボールミルを用いn−ブタノール
中において湿式混合した。この混合粉末を、有機バイン
ダーと共に有機溶媒中に分散し、得られたスラリーをド
クターブレード方法に従ってシート化し、複数のグリー
ンシートを形成した。続いて得られたグリーンシートの
所定位置に、層間接続用の複数のビアホールを形成し
た。
厚さ0.28mmのサイズで表面をRa=0.02μm
に鏡面研磨し、全透過率を200nm〜860nmの波
長で測定した。その結果、この波長幅での全透過率の最
大値は6%と小さな値で、回路基板に用いるには十分小
さな全透過率であった。 (実施例2〜10)本発明の第1の態様にかかる高熱伝
導性焼結体 AlN粉末、cBN粉末、ダイヤモンド粉末、および添
加物組成、焼結条件等を種々に変え、実施例1と同様な
方法で焼結した。これらの組成を表1に、焼結方法、圧
力、焼結温度、時間等の条件、及び気孔率、熱伝導率、
全透過率最大値、AlN粒径、及び得られた焼結体につ
いてCBN−ダイヤモンド粒径等の特性を表2に示す。 (実施例11)本発明の第2の態様にかかる回路基板 不純物酸素量が3.3重量%で、平均一次粒子径0.0
6μmのAlN粉末と平均一次粒径が1.0μmのcB
Nに、Y2 O3 3.5重量%、YF3 1.5重量%、C
aCO3 1重量%を加え、さらに着色剤としてWO3 を
0.4重量%添加し、ボールミルを用いn−ブタノール
中において湿式混合した。この混合粉末を、有機バイン
ダーと共に有機溶媒中に分散し、得られたスラリーをド
クターブレード方法に従ってシート化し、複数のグリー
ンシートを形成した。続いて得られたグリーンシートの
所定位置に、層間接続用の複数のビアホールを形成し
た。
【0061】一方、平均粒径0.4μmのW粉末85体
積%と、平均粒径0.06μmのAlN粉末95重量%
およびY2 O3 3.5重量%、YF3 1.5重量%、C
aCO3 1重量%からなる混合粉末15.0体積%と
を、有機バインダーと共に有機溶媒中に分散し、導体ペ
ーストを得た。前記グリーンシートのビアホール内に充
填、およびシートの一面内にスクリーン印刷し、導体層
を形成した。続いて、導体層が形成された複数のグリー
ンシートを、ビアホールの位置を適宜合わせて積層し、
加熱プレスを施した。次いで、得られた積層体を、N2
等の非酸化性雰囲気中において500℃で加熱してバイ
ンダを除去した。この脱脂体を1400℃で12時間焼
成した。こうして、導体層間をビアホールを介して導通
させ、多層配線構造のセラミック回路基板を得た。
積%と、平均粒径0.06μmのAlN粉末95重量%
およびY2 O3 3.5重量%、YF3 1.5重量%、C
aCO3 1重量%からなる混合粉末15.0体積%と
を、有機バインダーと共に有機溶媒中に分散し、導体ペ
ーストを得た。前記グリーンシートのビアホール内に充
填、およびシートの一面内にスクリーン印刷し、導体層
を形成した。続いて、導体層が形成された複数のグリー
ンシートを、ビアホールの位置を適宜合わせて積層し、
加熱プレスを施した。次いで、得られた積層体を、N2
等の非酸化性雰囲気中において500℃で加熱してバイ
ンダを除去した。この脱脂体を1400℃で12時間焼
成した。こうして、導体層間をビアホールを介して導通
させ、多層配線構造のセラミック回路基板を得た。
【0062】かかるセラミック回路基板について、絶縁
層部は十分に緻密化していた。得られたパッケージは反
り、うねり、クラックやフクレがなく、表面が平滑であ
り、形態をSEMで観察したところ、絶縁層部と導体層
部共に十分緻密化していた。
層部は十分に緻密化していた。得られたパッケージは反
り、うねり、クラックやフクレがなく、表面が平滑であ
り、形態をSEMで観察したところ、絶縁層部と導体層
部共に十分緻密化していた。
【0063】導体の抵抗を測定し、断面積の形状から導
体層部の抵抗率を測定したところ、1.5×10-5Ωc
mと低抵抗であった。 (実施例12〜20)本発明の第2の態様にかかる回路
基板 絶縁体部分のAlN粉、cBN粉末、ダイヤモンド粉
末、および、添加物組成を種々に変え、さらに導体層部
分の導体成分の粒径や組成を種々に変え、焼結条件も種
々に変えて、実施例11と同様な方法で回路基板を作成
した。得られたパッケージは反り、うねり、クラックや
フクレがなく、表面が平滑であり、形態をSEMで観察
したところ、絶縁層部と導体層部共に充分緻密化してい
た。導体の抵抗を測定し、断面積の形状から導体層部の
抵抗率を測定した。これらの実施例の絶縁体部分の組成
を表3に、導体部分の組成を表4に焼結条件及び導体抵
抗率を表5に示す。抵抗率は、いずれも3.0×10-5
Ω・cm以下であり、問題のない値であった。 (実施例21)平均一次粒径が0.07μmで不純物酸
素量が3.1重量%のAlN粉末(50体積%)と、平
均一次粒径が1.5μmのcBN(50体積%)に、Y
2 O32重量%、YF3 1重量%、CaCO3 1重量%
を加え、さらに着色剤としてWO3 を0.4重量%添加
し、アクリル系バインダを有機溶剤と共に、混合、乾
燥、造粒を行い造粒粉末を得た。この粉末を、金型を用
いて1t/cm2 で圧粉体を作成した。引き続き、前記
成形体を大気中、500℃で加熱してバインダを除去し
た。この脱脂体を窒素雰囲気中AlN容器内で、カーボ
ンヒータ炉を用いて、500℃/時間の割合で、130
0℃まで昇温して焼成を行った。保持時間は12時間で
ある。炉冷降温し、焼結体を得た。得られた焼結体の密
度をアルキメデス法により測定して、気孔率を求めたと
ころ、2%であった。この焼結体から、直径10mm、
厚さ4.0mmの円板を切り出し、21±2℃の室温
下、レーザーフラッシュ法により熱伝導率を測定した。
その結果、210W/mKと高熱伝導性を有することが
確認された。
体層部の抵抗率を測定したところ、1.5×10-5Ωc
mと低抵抗であった。 (実施例12〜20)本発明の第2の態様にかかる回路
基板 絶縁体部分のAlN粉、cBN粉末、ダイヤモンド粉
末、および、添加物組成を種々に変え、さらに導体層部
分の導体成分の粒径や組成を種々に変え、焼結条件も種
々に変えて、実施例11と同様な方法で回路基板を作成
した。得られたパッケージは反り、うねり、クラックや
フクレがなく、表面が平滑であり、形態をSEMで観察
したところ、絶縁層部と導体層部共に充分緻密化してい
た。導体の抵抗を測定し、断面積の形状から導体層部の
抵抗率を測定した。これらの実施例の絶縁体部分の組成
を表3に、導体部分の組成を表4に焼結条件及び導体抵
抗率を表5に示す。抵抗率は、いずれも3.0×10-5
Ω・cm以下であり、問題のない値であった。 (実施例21)平均一次粒径が0.07μmで不純物酸
素量が3.1重量%のAlN粉末(50体積%)と、平
均一次粒径が1.5μmのcBN(50体積%)に、Y
2 O32重量%、YF3 1重量%、CaCO3 1重量%
を加え、さらに着色剤としてWO3 を0.4重量%添加
し、アクリル系バインダを有機溶剤と共に、混合、乾
燥、造粒を行い造粒粉末を得た。この粉末を、金型を用
いて1t/cm2 で圧粉体を作成した。引き続き、前記
成形体を大気中、500℃で加熱してバインダを除去し
た。この脱脂体を窒素雰囲気中AlN容器内で、カーボ
ンヒータ炉を用いて、500℃/時間の割合で、130
0℃まで昇温して焼成を行った。保持時間は12時間で
ある。炉冷降温し、焼結体を得た。得られた焼結体の密
度をアルキメデス法により測定して、気孔率を求めたと
ころ、2%であった。この焼結体から、直径10mm、
厚さ4.0mmの円板を切り出し、21±2℃の室温
下、レーザーフラッシュ法により熱伝導率を測定した。
その結果、210W/mKと高熱伝導性を有することが
確認された。
【0064】さらに、この焼結体から直径20mmφ、
厚さ0.28mmのサイズで表面をRa=0.02μm
に鏡面研磨し、全透過率を200nm〜860nmの波
長で測定した。その結果、この波長幅での全透過率の最
大値は6%と小さな値で、回路基板に用いるには十分小
さな全透過率であった。 (実施例22〜30)AlN粉末、cBN粉末、ダイヤ
モンド粉末、およびガラスやその添加物組成、焼結条件
等を種々に変え、実施例1と同様な方法で焼結した。こ
れらの組成を表6に、焼結方法、圧力、焼結温度、時間
等の条件、及び気孔率、熱伝導率等の特性を表7に示
す。なお、表中で用いたホウケイ酸ガラスの組成は、S
iO2 72/0重量%、NaO2 11.0重量%、B
2 O3 12.0重量%、Al2 O3 5.0重量%、
であり、ホウケイ酸鉛ガラスの組成は、PbO 72重
量%、B2 O3 18.0重量%、SiO2 2.5重
量%、ZnO 5.0重量%、Al2 O3 2.5重量%
である。 (実施例31)不純物酸素量が3.3重量%で、平均一
次粒子径0.06μmのAlN粉末と平均一次粒径が
1.0μmのcBNに、Y2 O3 3.5重量%、YF3
1.5重量%、CaCO3 1重量%を加え、また、Si
O2 −B2 O3 系ガラス粉末を全体の9.0体積%にな
るように、さらに着色剤としてWO3 を0.4重量%添
加し、ボールミルを用いn−ブタノール中において湿式
混合した。この混合粉末を、有機バインダーと共に有機
溶媒中に分散し、得られたスラリーをドクターブレード
方法に従ってシート化し、複数のグリーンシートを形成
した。続いて得られたグリーンシートの所定位置に、層
間接続用の複数のビアホールを形成した。一方、平均粒
径0.4μmのW粉末85体積%と、平均粒径0.06
μmのAlN粉末95重量%およびY2 O3 3.5重量
%、YF3 1.5重量%、CaCO31重量%からなる
混合粉末15.0体積%とを、有機バインダーと共に有
機溶媒中に分散し、導体ペーストを調製した。
厚さ0.28mmのサイズで表面をRa=0.02μm
に鏡面研磨し、全透過率を200nm〜860nmの波
長で測定した。その結果、この波長幅での全透過率の最
大値は6%と小さな値で、回路基板に用いるには十分小
さな全透過率であった。 (実施例22〜30)AlN粉末、cBN粉末、ダイヤ
モンド粉末、およびガラスやその添加物組成、焼結条件
等を種々に変え、実施例1と同様な方法で焼結した。こ
れらの組成を表6に、焼結方法、圧力、焼結温度、時間
等の条件、及び気孔率、熱伝導率等の特性を表7に示
す。なお、表中で用いたホウケイ酸ガラスの組成は、S
iO2 72/0重量%、NaO2 11.0重量%、B
2 O3 12.0重量%、Al2 O3 5.0重量%、
であり、ホウケイ酸鉛ガラスの組成は、PbO 72重
量%、B2 O3 18.0重量%、SiO2 2.5重
量%、ZnO 5.0重量%、Al2 O3 2.5重量%
である。 (実施例31)不純物酸素量が3.3重量%で、平均一
次粒子径0.06μmのAlN粉末と平均一次粒径が
1.0μmのcBNに、Y2 O3 3.5重量%、YF3
1.5重量%、CaCO3 1重量%を加え、また、Si
O2 −B2 O3 系ガラス粉末を全体の9.0体積%にな
るように、さらに着色剤としてWO3 を0.4重量%添
加し、ボールミルを用いn−ブタノール中において湿式
混合した。この混合粉末を、有機バインダーと共に有機
溶媒中に分散し、得られたスラリーをドクターブレード
方法に従ってシート化し、複数のグリーンシートを形成
した。続いて得られたグリーンシートの所定位置に、層
間接続用の複数のビアホールを形成した。一方、平均粒
径0.4μmのW粉末85体積%と、平均粒径0.06
μmのAlN粉末95重量%およびY2 O3 3.5重量
%、YF3 1.5重量%、CaCO31重量%からなる
混合粉末15.0体積%とを、有機バインダーと共に有
機溶媒中に分散し、導体ペーストを調製した。
【0065】次に、前記導体ペーストを、前記グリーン
シートのビアホール内に充填、およびシートの一面内に
スクリーン印刷し、導体層を形成した。続いて、導体層
が形成された複数のグリーンシートを、ビアホールの位
置を適宜合わせて積層し加熱プレスを施した。次いで、
得られた積層体を、N2 等の非酸化性雰囲気中において
500℃で加熱してバインダを除去した。この脱脂体を
1300℃で12時間焼成した。こうして、導体層間を
ビアホールを介して導通させ、多層配線構造のセラミッ
ク回路基板を得た。
シートのビアホール内に充填、およびシートの一面内に
スクリーン印刷し、導体層を形成した。続いて、導体層
が形成された複数のグリーンシートを、ビアホールの位
置を適宜合わせて積層し加熱プレスを施した。次いで、
得られた積層体を、N2 等の非酸化性雰囲気中において
500℃で加熱してバインダを除去した。この脱脂体を
1300℃で12時間焼成した。こうして、導体層間を
ビアホールを介して導通させ、多層配線構造のセラミッ
ク回路基板を得た。
【0066】かかるセラミック回路基板について、絶縁
層部は十分に緻密化していた。得られたパッケージは反
り、うねり、クラックやフクレがなく、表面が平滑であ
り、形態をSEMで観察したところ、絶縁層部と導体層
部共に充分緻密化していた。
層部は十分に緻密化していた。得られたパッケージは反
り、うねり、クラックやフクレがなく、表面が平滑であ
り、形態をSEMで観察したところ、絶縁層部と導体層
部共に充分緻密化していた。
【0067】導体の抵抗を測定し、断面積の形状から導
体層部の抵抗率を測定したところ、1.5×10-5Ωc
mと低抵抗であった。 (実施例32〜38)絶縁体部分のAlN粉、cBN粉
末、ダイヤモンド粉末、および、ガラスとその他添加物
組成を種々に変え、さらに導体層部分の導体成分の粒径
や組成を種々に変え、焼結条件も種々に変えて、実施例
11と同様な方法で回路基板を作成した。得られたパッ
ケージは反り、うねり、クラックやフクレがなく、表面
が平滑であり、形態をSEMで観察したところ、絶縁層
部と導体層部共に充分緻密化していた。導体の抵抗を測
定し、断面積の形状から導体層部の抵抗率を測定した。
これらの実施例の絶縁体部分の組成を表8に、導体部分
の組成を表9に焼結条件及び導体抵抗率を表10に示
す。抵抗率は、いずれも3.0×10-5Ω・cm以下で
あり、問題のない値であった。
体層部の抵抗率を測定したところ、1.5×10-5Ωc
mと低抵抗であった。 (実施例32〜38)絶縁体部分のAlN粉、cBN粉
末、ダイヤモンド粉末、および、ガラスとその他添加物
組成を種々に変え、さらに導体層部分の導体成分の粒径
や組成を種々に変え、焼結条件も種々に変えて、実施例
11と同様な方法で回路基板を作成した。得られたパッ
ケージは反り、うねり、クラックやフクレがなく、表面
が平滑であり、形態をSEMで観察したところ、絶縁層
部と導体層部共に充分緻密化していた。導体の抵抗を測
定し、断面積の形状から導体層部の抵抗率を測定した。
これらの実施例の絶縁体部分の組成を表8に、導体部分
の組成を表9に焼結条件及び導体抵抗率を表10に示
す。抵抗率は、いずれも3.0×10-5Ω・cm以下で
あり、問題のない値であった。
【0068】
【表1】
【0069】
【表2】
【0070】
【表3】
【0071】
【表4】
【0072】
【表5】
【0073】
【表6】
【0074】
【表7】
【0075】
【表8】
【0076】
【表9】
【0077】
【表10】
【0078】
【表11】
【0079】
【表12】
【0080】
【表13】
【0081】
【表14】
【0082】
【表15】
【0083】
【表16】
【0084】
【表17】
【0085】
【表18】
【0086】
【表19】
【0087】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
低温でかつ簡単な方法で、高熱伝導率で構造が緻密なA
lN、CBN、ダイヤモンドを含む焼結体が得られる。
また、本発明によれば、放熱性が良好でかつ信頼性の高
い焼結体及び回路基板を簡単に低コストで得ることがで
きる。
低温でかつ簡単な方法で、高熱伝導率で構造が緻密なA
lN、CBN、ダイヤモンドを含む焼結体が得られる。
また、本発明によれば、放熱性が良好でかつ信頼性の高
い焼結体及び回路基板を簡単に低コストで得ることがで
きる。
【図1】 本発明にかかる回路基板の一例を示す概略図
1…回路基板 2…導体層 3…ビアホール 4…絶縁層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C04B 35/52 D 35/581 H05K 1/03 610 E 7511−4E C04B 35/58 103 L 104 H 104 N (72)発明者 角野 裕康 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 株 式会社東芝研究開発センター内 (72)発明者 上野 文雄 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 株 式会社東芝研究開発センター内
Claims (4)
- 【請求項1】 主成分として、5μm未満の平均粒径を
有するAlNを16体積%ないし84体積%、及び15
μm未満の平均粒径を有する立方晶BNおよび/または
ダイヤモンドを16体積%ないし84体積%含み、副成
分として、スカンジウムおよびイットリウムを含む希土
類をRnとするとき、Rn−Al−O系化合物、(アル
カリ土類金属元素)−Al−O系化合物、及びRn−
(アルカリ土類金属元素)−Al−O系化合物からなる
群から選択される少なくとも1種を0.05ないし20
重量%、及びIVa、Va、VIa、VII a及びVIII族元素
からなる群から選択される少なくとも1種の元素を0.
05重量%以上10重量%以下含有する高熱伝導性着色
焼結体。 - 【請求項2】 主成分として、5μm未満の平均粒径を
有するAlNを16体積%ないし84体積%、及び15
μm未満の平均粒径を有する立方晶BNおよび/または
ダイヤモンドを16体積%ないし84体積%含み、副成
分として、スカンジウムおよびイットリウムを含む希土
類をRnとするとき、Rn−Al−O系化合物、(アル
カリ土類金属元素)−Al−O系化合物、及びRn−
(アルカリ土類金属元素)−Al−O系化合物からなる
群から選択される少なくとも1種を0.05ないし20
重量%、及びIVa、Va、VIa、VII a及びVIII族元素
からなる群から選択される少なくとも1種の元素を0.
05重量%ないし10重量%含有する高熱伝導性着色焼
結体からなる絶縁層と、 金属単体および/または導電性化合物を含む導体層とを
具備する回路基板。 - 【請求項3】 主成分として、5μm未満の平均粒径を
有するAlNを16ないし84体積%、及び15μm未
満の平均粒径を有する立方晶BNおよび/またはダイヤ
モンドを16ないし84体積%含み、副成分として、ガ
ラス成分を10体積%未満、及びスカンジウムおよびイ
ットリウムを含む希土類をRnとするとき、Rn−Al
−O系化合物、(アルカリ土類金属元素)−Al−O系
化合物、Rn−(アルカリ土類金属元素)−Al−O系
化合物、及びAl−Si−O−N系化合物からなる群か
ら選択される少なくとも1種を0.05ないし20重量
%含有する高熱伝導性焼結体。 - 【請求項4】 主成分として、5μm未満の平均粒径を
有するAlNを16ないし84体積%、及び15μm未
満の平均粒径を有する立方晶BNおよび/またはダイヤ
モンドを16ないし84体積%含み、副成分として、ガ
ラス成分を10体積%未満、及びスカンジウムおよびイ
ットリウムを含む希土類をRnとするとき、Rn−Al
−O系化合物、(アルカリ土類金属元素)−Al−O系
化合物、Rn−(アルカリ土類金属元素)−Al−O系
化合物、及びAl−Si−O−N系化合物からなる群か
ら選択される少なくとも1種を0.05ないし20重量
%含有する高熱伝導性焼結体からなる絶縁層と、 金属単体および/または導電性化合物を含む導体層とを
具備する回路基板。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6221445A JPH0881269A (ja) | 1994-09-16 | 1994-09-16 | 高熱伝導性焼結体および回路基板 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6221445A JPH0881269A (ja) | 1994-09-16 | 1994-09-16 | 高熱伝導性焼結体および回路基板 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0881269A true JPH0881269A (ja) | 1996-03-26 |
Family
ID=16766854
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6221445A Pending JPH0881269A (ja) | 1994-09-16 | 1994-09-16 | 高熱伝導性焼結体および回路基板 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0881269A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008182048A (ja) * | 2007-01-24 | 2008-08-07 | Shin Kobe Electric Mach Co Ltd | プリプレグ、積層板及びプリント配線板 |
JP2009067637A (ja) * | 2007-09-14 | 2009-04-02 | Sumitomo Electric Ind Ltd | 立方晶窒化硼素焼結体及びその製造方法 |
JP2014007407A (ja) * | 2012-06-25 | 2014-01-16 | Alstom Transport Sa | 高電圧に直接接続されうる電気回路 |
-
1994
- 1994-09-16 JP JP6221445A patent/JPH0881269A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008182048A (ja) * | 2007-01-24 | 2008-08-07 | Shin Kobe Electric Mach Co Ltd | プリプレグ、積層板及びプリント配線板 |
JP2009067637A (ja) * | 2007-09-14 | 2009-04-02 | Sumitomo Electric Ind Ltd | 立方晶窒化硼素焼結体及びその製造方法 |
JP2014007407A (ja) * | 2012-06-25 | 2014-01-16 | Alstom Transport Sa | 高電圧に直接接続されうる電気回路 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5038565B2 (ja) | セラミックス回路基板およびその製造方法 | |
EP0974565A1 (en) | Aluminum nitride sintered body and method of preparing the same | |
JPH0715101A (ja) | 酸化物セラミック回路基板及びその製造方法 | |
JP3662955B2 (ja) | 回路基板および回路基板の製造方法 | |
EP0598399B1 (en) | Aluminum nitride sintered body, method for manufacturing the same, and ceramic circuit board | |
JP2937850B2 (ja) | 窒化アルミニウム焼結体の製造方法 | |
JPH0748190A (ja) | 窒化アルミニウムセラミックスとその製造方法 | |
JPH0881269A (ja) | 高熱伝導性焼結体および回路基板 | |
US5641718A (en) | Sintered aluminum nitride and circuit substrate using sintered aluminum nitride | |
JP2807430B2 (ja) | 窒化アルミニウム焼結体およびその製造方法 | |
JP2002029849A (ja) | 窒化ケイ素質焼結体とその製造方法及びそれを用いた回路基板 | |
US6602623B1 (en) | Low-temperature firing ceramic composition, process for producing same and wiring substrate prepared by using same | |
JPH11100274A (ja) | 窒化珪素質焼結体、その製造方法及びそれを用いた回路基板 | |
JP2760541B2 (ja) | セラミック組成物 | |
JP2807429B2 (ja) | 窒化アルミニウム焼結体 | |
JP2777344B2 (ja) | 窒化アルミニウム焼結体の製造方法 | |
JP5073135B2 (ja) | 窒化アルミニウム焼結体、その製造方法及び用途 | |
JP3231822B2 (ja) | 半導体装置およびその製造方法 | |
JPH0881266A (ja) | 窒化アルミニウム焼結体の製造方法 | |
JP2001122666A (ja) | 窒化アルミニウム焼結体と、それを用いた半導体装置および加熱用装置 | |
JP2003073162A (ja) | ガラスセラミックスおよびそれを用いた配線基板 | |
JPH10251069A (ja) | 窒化珪素回路基板及び半導体装置 | |
JPH11100276A (ja) | 電子部品搭載用窒化ケイ素質基板及びその製造方法 | |
JP2000244121A (ja) | 窒化珪素質配線基板およびその製造方法 | |
JP4535575B2 (ja) | 窒化珪素質多層配線基板 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20040205 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20040427 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20040817 |