JPH0881235A - 光ファイバ母材の製法 - Google Patents

光ファイバ母材の製法

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JPH0881235A
JPH0881235A JP22069194A JP22069194A JPH0881235A JP H0881235 A JPH0881235 A JP H0881235A JP 22069194 A JP22069194 A JP 22069194A JP 22069194 A JP22069194 A JP 22069194A JP H0881235 A JPH0881235 A JP H0881235A
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titanium
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Yoshihiro Ouchi
義博 大内
Koichi Harada
光一 原田
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Fujikura Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 出発部材の表面とガラス微粒子との密着が良
好で、また、前記ガラス微粒子がチタン含有ガラス微粒
子の場合、ルチル型TiO2 の生成がない、光ファイバ
母材の製法を提供する。 【構成】 外付け法による光ファイバ母材の製法におい
て、ガラス化母材からなる出発部材3の表面を加熱し、
加温状態にある出発部材3の表面にガラス微粒子を堆積
させる。また、この際の前記表面の温度を800〜12
50℃とする。さらに、前記ガラス微粒子として、チタ
ン含有ガラス微粒子を用いてもよい。 【効果】 大型の光ファイバ母材の作製が可能となり、
このような光ファイバ母材を用いても品質の良好な光フ
ァイバを作製することができる。また、チタンドープ光
ファイバ用の光ファイバ母材であっても、チタン元素が
効率よくSiO2ガラス組成中に取り込まれて、これに
より耐傷性、疲労特性に優れたチタンドープ光ファイバ
を得ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は光ファイバ母材の製法に
関し、特に耐傷性、疲労特性などの品質に優れた光ファ
イバを得るための大型の光ファイバ母材の製法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、光ファイバは、光ファイバ母
材を、加熱、紡糸することによって作製されている。そ
して、前記光ファイバ母材は、MCVD法、OVD法、
VAD法などの製法によって製造されている。これらの
製法はいずれも、気相酸化反応を利用し、OVD法、V
AD法においては水素などの燃料ガス、酸素ガスなどの
酸化剤、SiCl4 、GeCl4 などの原料ガスをバー
ナーに供給し、酸水素火炎中で合成したガラス微粒子を
出発基材上に堆積させ、ついで、このようにして得られ
たガラス微粒子堆積体(スートプリフォーム)を加熱し
てガラス化させるものである。
【0003】ところで、耐傷性、疲労特性に優れた光フ
ァイバとして、最外層にチタンを含有したガラス層が形
成された光ファイバ(以下、チタンドープ光ファイバと
記す)が知られている。このチタンドープ光ファイバを
得るには、チタンを含有したチタン含有ガラス層が最外
層に形成された光ファイバ母材を加熱、線引することに
よって得ることができる。
【0004】前記チタンドープ光ファイバ用の光ファイ
バ母材の製法として、前述の方法で得られた光ファイバ
母材を新たな出発部材とし、これの表面にチタン含有ガ
ラス微粒子を外付け法で堆積してゆき、ついで、これを
加熱してガラス化して、チタンドープ光ファイバ用の光
ファイバ母材とする方法が主に採用されている。
【0005】一方、近年、光ファイバの需要が増え、こ
れに伴い、光ファイバの製造速度の高速化が要求される
ようになった。そこで、光ファイバの生産性向上のため
の方法として、できるだけ大きな光ファイバ母材を作製
し、一度の工程で、より長い光ファイバを製造する方法
が有望視されている。
【0006】しかしながら、大型化された光ファイバ母
材から作製された光ファイバ、特にチタンドープ光ファ
イバは、その光ファイバ母材作製時に外付け法で堆積し
た部分と出発部材との境界部に剥離が発生し、均質なフ
ァイバに紡糸することができなかった。これは、光ファ
イバ母材の大型化に伴い、出発部材も大型化しその熱容
量が増大するため、ガラス微粒子を合成するバーナーの
火炎が同じであると、チタン含有ガラス微粒子を堆積さ
せる工程において、出発部材の表面温度が低くなり、出
発部材の表面層と堆積するチタン含有ガラス微粒子との
密着力が弱くなるため、チタン含有ガラス微粒子をガラ
ス化させる際に、剥離などの問題が生じるからである。
【0007】そこで、ガラス微粒子を堆積させる際の火
炎の熱量をさらに上げることで密着力を強くすることが
考えられる。実際に熱量を上げることで、剥離の問題は
解決できるのであるが、堆積させる際の火炎の熱量を上
げると、ガラス微粒子堆積の際に境界面に気泡が残留し
たり、特にチタンドープ光ファイバ母材の場合、チタン
含有ガラス微粒子中にルチル型のTiO2 の結晶が析出
し、チタン元素がSiO2 ガラス組成中に組み込まれに
くくなり、その結果、このような光ファイバ母材を用い
て作製されたチタンドープ光ファイバでは、所望の耐傷
性、疲労特性を得ることはできない、すなわち小型の光
ファイバ母材から作製したファイバの特性に比べて特性
上劣る問題が生じていた。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、これらの事
情に鑑みてなされたものであって、ガラス化母材からな
る出発部材上にガラス微粒子を堆積してゆく際に、出発
部材の表面とガラス微粒子との密着度が良好で、また、
前記ガラス微粒子がチタン含有ガラス微粒子の場合、ル
チル型TiO2 の生成がない、光ファイバ母材の製法を
提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】かかる目的は、外付け法
による光ファイバ母材の製法において、ガラス化母材か
らなる出発部材の表面を加熱し、加熱状態にある出発部
材の表面にガラス微粒子を堆積させることで解決でき
る。またこの時、前記出発部材の表面温度が800〜1
250℃であることが好ましい。さらに、ガラス微粒子
として出発部材の表面にチタン含有ガラス微粒子を堆積
させてもよい。
【0010】
【作用】本発明の光ファイバの製法は、出発部材の表面
温度を800〜1250℃にしてから、ガラス微粒子を
通常の生成条件の下で堆積させるものであるので、ガラ
ス微粒子を合成するバーナー火炎の熱量を上げなくて
も、出発部材表面とガラス微粒子との密着が強いので、
ガラス微粒子をガラス化させる際に出発部材表面からの
ガラス微粒子の剥離がなく、かつ、前記ガラス微粒子が
チタン含有ガラス微粒子であった場合にも、ルチル型の
TiO2 が生成されず、チタン元素が効率よくガラス組
成中に取り込まれる。
【0011】
【実施例】次に、本発明の光ファイバ母材の製法の一例
について詳しく説明する。まず、図1に示すような出発
部材3を作製する。この出発部材3は、円柱状で、か
つ、高屈折率のコア部1と、コア部よりも低屈折率のク
ラッド部2とからなるものである。このコア部1は、こ
れを用いて光ファイバを作製した際にコアとなる部分で
あり、クラッド部2はクラッドとなる部分である。
【0012】このような出発部材3は、例えばVAD法
など、公知の方法を用いて作製することができる。ま
ず、コア/クラッド構造を有するスートプリフォームを
形成する。ついで、これを焼結炉に入れ、ハロゲンガス
雰囲気下で加熱処理を行い、スートプリフォーム中に残
留している水分の除去を行う。そして、さらに焼結炉内
の温度を上げ、脱水の完了したスートプリフォームに加
熱処理を施し、ガラス化してコア部1およびクラッド部
2を有する出発部材3とする。
【0013】ついで、図2に示すように、前記出発部材
3を回転させつつ、バーナー4、5を出発部材3の長手
方向にそって移動させながら、この移動方向に直交する
方向から、その表面を第1のバーナー4にて加熱する。
この際、出発部材3の表面温度が、800〜1250℃
になるまで加熱する。これは、800℃未満であると、
出発部材3と堆積するガラス微粒子の密着度が低下し、
ガラス微粒子をガラス化する際に、剥離などの問題が生
じるからである。一方、1250℃を越えると、出発部
材3の表面でガラス微粒子の焼結が進み、境界面に気泡
などが残留するからである。
【0014】また、第1のバーナー4は、単に出発部材
3を加熱するだけであるので、燃料ガスと酸化剤とを供
給すればよく、燃料ガスとしては水素ガス、酸化剤とし
ては酸素ガスなど公知の任意のものを用いることができ
る。この際の供給量は、出発部材3の表面が目的とする
温度になる量であれば、適宜その量を設定することがで
きる。また、第1のバーナー4として、通常は多重構造
のものが使用されるが、この際に、セパレートガスとし
て、アルゴンガスなどの不活性ガスを用いてもよい。
【0015】ついで、前記出発部材3を回転させつつ、
その表面温度が800℃以上になった部分に第2のバー
ナー5によってガラス微粒子を堆積させてゆく。この
際、第2のバーナー5には、水素ガスなどの燃料ガス、
酸素ガスなどの酸化剤、SiCl4 などの原料ガスが供
給される。
【0016】この第2のバーナー5により、出発部材3
の表面には、さらにガラス微粒子からなるスートが形成
される。このスートの屈折率は、出発部材3のクラッド
部2の屈折率と、同一であってもまた異なっていてもよ
く、Ge、Fなどの公知のドーパンドを含んでいてもよ
い。
【0017】前記スートを出発部材3の周面に所望の厚
さ形成した後、前記スートが形成された出発部材3を焼
結炉に入れ、脱水処理、加熱処理を施し、周縁部のスー
トをガラス化させることによって、光ファイバ母材とす
る。前記光ファイバ母材の大きさは任意であるが、本発
明は大型の光ファイバ母材を用いて品質の良好な光ファ
イバを得るためのものであるので、60mmφ以上の大
型の光ファイバ母材とすることが好ましい。
【0018】次に、チタンドープ光ファイバ用の光ファ
イバ母材の製法の一例を説明する。まず、先の例と同様
にして出発部材3を作製する。ついで、図2に示すよう
に、第1のバーナー4に燃料ガスを供給しながら出発部
材3の表面を800〜1250℃の範囲になるまで加熱
する。ついで、第2のバーナー5に、燃料ガス、酸素ガ
スなど酸化剤、TiCl4 、SiCl4 など原料ガスを
供給し、加熱状態にあるクラッド部2の表面にチタン含
有ガラス微粒子を堆積させる。さらに、このものを焼結
炉にいれ、脱水処理、加熱処理を施し、前記チタン含有
ガラス微粒子をガラス化させてチタン含有ガラス層とす
ることによって、チタンドープ光ファイバ用の光ファイ
バ母材とする。
【0019】このようにして得られたチタンドープ光フ
ァイバ用の光ファイバ母材6は、図3に示すように、最
外層にチタン含有ガラス層7が形成されたもので、コア
部1、クラッド部2、チタン含有ガラス層7の3層構造
をなしているものである。また、先の例と同様その大き
さは任意であるが、大型の光ファイバ母材6、例えば6
0mmφ以上の大きさに作製することが好ましい。さら
に、チタン含有ガラス層7の厚みも任意である。
【0020】さらに、第1のバーナー4、第2のバーナ
ー5といったように複数のバーナーを使用せず、1本の
バーナーにて、出発部材3の加熱、およびガラス微粒子
の堆積を行ってもよい。この場合は、まず、燃料ガスや
酸化剤のみを用いて出発部材3の加熱を行い、その表面
温度が800℃以上になったところで、さらに原料ガス
をバーナーに供給し、ガラス微粒子を堆積させればよ
い。
【0021】このような光ファイバ母材の製法において
は、出発部材3表面に堆積したガラス微粒子の剥離がな
く、また、前記ガラス微粒子としてチタン含有ガラス微
粒子を堆積させた場合、ルチル型のTiO2 が生成され
ず、チタン元素が効率よくガラス組成中に取り込まれる
ため、品質の良好な光ファイバ、特に耐傷性、疲労特性
に優れたチタンドープ光ファイバを得ることができる。
【0022】以下、具体例を示し、本発明の効果を明ら
かにする。 (実施例1)コア部1の径が6mm、クラッド部2の径
が40mmのVAD法により得られた出発部材3を、2
4回転/分で回転させながら、第1のバーナー4に水素
ガス120リットル/分、酸素ガス60リットル/分を
供給し、その酸水素火炎を10mm/分でトラバースさ
せ、その表面を加熱した。加熱直後の出発部材3の表面
温度は約1200℃であった。ついで、この加熱状態に
ある出発部材3に対して、第2のバーナー5に水素ガス
30リットル/分、酸素ガス15リットル/分、SiC
4 を3リットル/分、TiCl4 を0.25リットル
/分を供給し、酸水素火炎中でチタン含有ガラス微粒子
を堆積させた。堆積後、このものを焼結炉に入れ加熱処
理し、直径が60mmφの光ファイバ母材6を得た。こ
の光ファイバ母材6の出発部材3とチタン含有ガラス層
7との境界には気泡などが存在せず、チタン含有ガラス
層7の剥離もなかった。そして、このような光ファイバ
母材6を紡糸して、コア径8μm、クラッド径125μ
mで、長さが100kmのチタンドープ光ファイバを作
製した。
【0023】(実施例2)水素ガス100リットル/
分、酸素ガス50リットル/分の酸水素火炎により、出
発部材3の表面温度を約810℃にした他は、実施例1
と同様の方法で光ファイバ母材6を製造したところ、ご
く一部にチタン含有ガラス層7の剥離がみられたが、こ
の部分を削除しても直径が41mmφの十分に大きい光
ファイバ母材6が得られた。
【0024】(従来例1)出発部材3の表面を、ガラス
微粒子を堆積させる前に加熱しない他は、実施例1と同
様にして、直径が60mmφの光ファイバ母材を作製し
たが、剥離が光ファイバ母材全長にわたり生じたため、
ファイバ化はできなかった。
【0025】(従来例2)出発部材3の表面を、ガラス
微粒子を堆積させる前に加熱しない他は、実施例2と同
様にして、直径が41mmφの光ファイバ母材を作製し
たが、剥離が光ファイバ母材全長にわたり生じたため、
ファイバ化はできなかった。
【0026】(従来例3)出発部材3の表面をガラス微
粒子を堆積させる前に加熱しないことと、ガラス微粒子
堆積時の水素ガスを120リットル/分、酸素ガスを6
0リットル/分とする他は、実施例2と同様にして直径
が41mmφの光ファイバ母材を作製し、これを用いて
チタンドープ光ファイバを得た。
【0027】(比較例1)水素ガス80リットル/分、
酸素ガス40リットル/分の酸水素火炎により、出発部
材3の表面温度を約700℃にした他は、実施例1と同
様にして、直径が41mmφの光ファイバ母材を作製し
たところ、チタン含有ガラス層の剥離が随所に認められ
た。そして、このような光ファイバ母材を用いて実施例
2と同様のチタンドープ光ファイバの作製を試みたが、
一部のみのファイバ化となった。
【0028】(比較例2)水素ガス160リットル/
分、酸素ガス80リットル/分の酸水素火炎を8mm/
分でトラバースさせ、出発部材3の表面温度を約135
0℃にした他は、実施例1と同様にして、直径41mm
φの光ファイバ母材を作製したところ、出発部材3とチ
タン含有ガラス層との境界に気泡が残っていた。このよ
うな光ファイバ母材6を用いて実施例2と同様のチタン
ドープ光ファイバの作製を試みたが、気泡が原因となり
紡糸時にファイバ外径を安定させることができなかっ
た。
【0029】(試験例)上述した実施例1、実施例2、
従来例3、比較例1で得られた4種類の光ファイバにつ
いて、その品質を調べるため、耐傷性、強度および静疲
労特性を調査した。耐傷性は光ファイバの被覆を剥離し
た後、2kg/cm2 の圧力を加えながら、平均粒径
0.1μmのSiC粉の中を速度50mm/sで通過さ
せて、表面に傷を与え、その後に適度な荷重をかけ、破
断した際の張力を記録し、その際の破断張力の累計分布
をとることで確認した。結果を図4に示す。図4中は
実施例1、は従来例3の結果を示す。静疲労特性は任
意の荷重をかけた際に、その50%が破断する時間の分
布をとったもので、この結果を図5に示す。図5中の数
字は耐傷性の場合と同様である。また、それぞれの疲労
係数(n値)を表1に示す。このn値は大きいほどクラ
ックが成長しにくい、すなわち疲労しにくいとされる。
【0030】
【表1】
【0031】以上の結果より、出発部材3の表面を加熱
することによって、大型の光ファイバ母材から良質の光
ファイバを得ることができることがわかった。特に、チ
タンドープ光ファイバについては、これらの結果から明
らかなように、出発部材3の表面を800〜1250℃
に加熱することによって、チタンドープSiO2 外層を
有する大型の光ファイバ母材を得ることができ、かつ前
記光ファイバ母材から耐傷性および疲労特性の向上した
光ファイバが得られることがわかった。
【0032】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の光ファイ
バ母材の製法は、外付け法による光ファイバ母材の製法
において、ガラス化母材からなる出発部材の表面を加熱
し、加熱状態にある出発部材の表面にガラス微粒子を堆
積させるもの、特にその出発部材の表面温度を800〜
1250℃とするものであるので、出発部材の表面とこ
れに堆積したガラス微粒子との密着力が強くなり、ガラ
ス微粒子の剥離がないため、大型の光ファイバ母材を作
製することができ、これを用いて、品質の良好な光ファ
イバを得ることができる。また、前記ガラス微粒子とし
てチタン含有ガラス微粒子を堆積させた場合、ルチル型
のTiO2 が生成されず、チタン元素が効率よくSiO
2 ガラス組成中に取り込まれるため、耐傷性、疲労特性
に優れたチタンドープ光ファイバを得ることができるな
どの効果も得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に用いた出発部材の一実施例を示す断
面図である。
【図2】 図1に示す出発部材を用いた際の光ファイバ
母材の製法を説明するための図である。
【図3】 図2に示す製法で得られたチタンドープ光フ
ァイバ用の光ファイバ母材の一実施例を示す断面図であ
る。
【図4】 光ファイバの耐傷性を示すグラフである。
【図5】 光ファイバの静疲労特性を示すグラフであ
る。
【符号の説明】
1…コア部、2…クラッド部、3…出発部材、4…第1
のバーナー、5…第2のバーナー、6…光ファイバ母
材、7…チタン含有ガラス層

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外付け法による光ファイバ母材の製法に
    おいて、ガラス化母材からなる出発部材の表面を加熱
    し、加熱状態にある出発部材の表面にガラス微粒子を堆
    積させることを特徴とする光ファイバ母材の製法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の光ファイバ母材の製法で
    あって、前記表面温度を800〜1250℃とすること
    を特徴とする光ファイバ母材の製法。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の光ファイバ母材
    の製法であって、出発部材の表面にチタン含有ガラス微
    粒子を堆積させることを特徴とする光ファイバ母材の製
    法。
JP22069194A 1994-09-14 1994-09-14 光ファイバ母材の製法 Pending JPH0881235A (ja)

Priority Applications (1)

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JP22069194A JPH0881235A (ja) 1994-09-14 1994-09-14 光ファイバ母材の製法

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JP22069194A JPH0881235A (ja) 1994-09-14 1994-09-14 光ファイバ母材の製法

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2774678A1 (fr) * 1998-02-12 1999-08-13 Alsthom Cge Alcatel Procede de recharge d'une preforme de fibre optique a l'aide de grains de silice dopes en aluminium

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2774678A1 (fr) * 1998-02-12 1999-08-13 Alsthom Cge Alcatel Procede de recharge d'une preforme de fibre optique a l'aide de grains de silice dopes en aluminium

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