JPH088065Y2 - きしみ防止熱間砥石切断装置 - Google Patents
きしみ防止熱間砥石切断装置Info
- Publication number
- JPH088065Y2 JPH088065Y2 JP1988152891U JP15289188U JPH088065Y2 JP H088065 Y2 JPH088065 Y2 JP H088065Y2 JP 1988152891 U JP1988152891 U JP 1988152891U JP 15289188 U JP15289188 U JP 15289188U JP H088065 Y2 JPH088065 Y2 JP H088065Y2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cutting
- cut
- grindstone
- hot
- section
- Prior art date
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- Expired - Lifetime
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- Constituent Portions Of Griding Lathes, Driving, Sensing And Control (AREA)
- Sawing (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、きしみを防止することにより熱間砥石切断
を可能とする熱間砥石切断装置に関する。
を可能とする熱間砥石切断装置に関する。
熱間圧延設備から搬送されてきた圧延材を所定の長さ
に切断分離する際、従来ホットソーと称する丸鋸が用い
られてきた。近時砥石技術の進歩により、該分野にも切
断砥石を採用する試みがなされている。切断砥石はホッ
トソーに比し、機械的強度が低いので、切断中に材料が
移動すると砥石に側方から力が加わり、砥石が破損し易
い。このため、被切断材料をエアーシリンダで砥石の移
動に平行の方向からクランプして砥石の破損を防止する
必要が有る。このクランプ装置はホットソーにはない装
置である。
に切断分離する際、従来ホットソーと称する丸鋸が用い
られてきた。近時砥石技術の進歩により、該分野にも切
断砥石を採用する試みがなされている。切断砥石はホッ
トソーに比し、機械的強度が低いので、切断中に材料が
移動すると砥石に側方から力が加わり、砥石が破損し易
い。このため、被切断材料をエアーシリンダで砥石の移
動に平行の方向からクランプして砥石の破損を防止する
必要が有る。このクランプ装置はホットソーにはない装
置である。
鋸での場合もそうであるが、切断砥石の場合は、特に
被切断材と砥石等の切断部との接触長さを短くすること
により切断能率を高くすることができる。
被切断材と砥石等の切断部との接触長さを短くすること
により切断能率を高くすることができる。
すなわち、第1図において、扁平状断面の被切断材料
10を砥石9で切断する場合、砥石9は被切断材料10に対
しその幅、つまり断面の大寸法方向の一方側からその厚
み寸法に相当する長さで接触しつつ切断をしており、こ
の場合高能率で切断することが可能である。この原理に
基づいて、本考案者らは、大断面の熱間圧延材用とし
て、切断砥石が断面の大寸法側から前進して切断する型
式の砥石切断装置を設置した。
10を砥石9で切断する場合、砥石9は被切断材料10に対
しその幅、つまり断面の大寸法方向の一方側からその厚
み寸法に相当する長さで接触しつつ切断をしており、こ
の場合高能率で切断することが可能である。この原理に
基づいて、本考案者らは、大断面の熱間圧延材用とし
て、切断砥石が断面の大寸法側から前進して切断する型
式の砥石切断装置を設置した。
しかし、この切断の場合、切断が被切断材の断面の奥
深く進むほど種々の原因で被切断材が切断砥石を厚み方
向から締め付けるきしみ現象が発生し易くなり切断不能
となることや切断砥石の破損が大幅に増加すること等が
見られた。切断砥石では、鋸に比しあさり出しに相当す
るほど有効な手段がないのでこの現象が発生し易い。
深く進むほど種々の原因で被切断材が切断砥石を厚み方
向から締め付けるきしみ現象が発生し易くなり切断不能
となることや切断砥石の破損が大幅に増加すること等が
見られた。切断砥石では、鋸に比しあさり出しに相当す
るほど有効な手段がないのでこの現象が発生し易い。
本考案は、熱間切断に際してのきしみ現象を防止し、
円滑な切断作業が可能な熱間砥石切断装置を提供するこ
とを目的とする。
円滑な切断作業が可能な熱間砥石切断装置を提供するこ
とを目的とする。
本考案は、長尺の被切断材を熱間で切断する、熱間切
断装置において、前記被切断材をその長手方向に直角の
方向から、前記被切断材を切断分離する際の切断分離予
定面の両側で、少なくとも一方は前記被切断材の長さ方
向の限定された部分と接触して前記直角の方向から挟圧
する第1の挟圧部材である一対の挟圧部材を有するクラ
ンプ装置、該クランプ装置による前記被切断材のクラン
プ部間を前記第1の挟圧部材による挟圧の方向に対向す
る方向から切断開始する切断砥石、 前記切断分離予定面の両側の各前記第1の挟圧部材に
より挟圧力を加える区間より前記切断分離予定面からみ
て遠い前記被切断材部分の切断開始側の面へそれぞれ加
圧力を加えることにより、前記被切断材にその前記切断
開始側が凸となる方向の曲げモーメントを与えることで
前記切断砥石の回転に伴う衝風による偏冷却で前記被切
断材が前記切断砥石を挟圧しようとする変形を防止する
曲げ負荷装置からなることを特徴とするきしみ防止熱間
砥石切断装置である。
断装置において、前記被切断材をその長手方向に直角の
方向から、前記被切断材を切断分離する際の切断分離予
定面の両側で、少なくとも一方は前記被切断材の長さ方
向の限定された部分と接触して前記直角の方向から挟圧
する第1の挟圧部材である一対の挟圧部材を有するクラ
ンプ装置、該クランプ装置による前記被切断材のクラン
プ部間を前記第1の挟圧部材による挟圧の方向に対向す
る方向から切断開始する切断砥石、 前記切断分離予定面の両側の各前記第1の挟圧部材に
より挟圧力を加える区間より前記切断分離予定面からみ
て遠い前記被切断材部分の切断開始側の面へそれぞれ加
圧力を加えることにより、前記被切断材にその前記切断
開始側が凸となる方向の曲げモーメントを与えることで
前記切断砥石の回転に伴う衝風による偏冷却で前記被切
断材が前記切断砥石を挟圧しようとする変形を防止する
曲げ負荷装置からなることを特徴とするきしみ防止熱間
砥石切断装置である。
本考案は、被切断材が扁平断面状であり、その大断面
寸法方向から切断開始するものに好適である。
寸法方向から切断開始するものに好適である。
本考案は、熱間砥石切断においてきしみ現象が発生し
易いことを知見したことに基づくものである。
易いことを知見したことに基づくものである。
高温の被切断材が特にきしみ現象を生じ易いことは考
え得る。すなわち、高速回転する切断砥石により起こる
衝風で被切断材の今正に切断されんとする部分が特に偏
冷却され熱収縮する。この場合、被切断材が扁平断面形
状であり、その切断が直径、長辺等大断面寸法方向の一
方側から切断される場合は、より偏冷却され易く、この
冷却による収縮により既に切断された部分が砥石を両側
から挾み付けることにより、きしみ現象を生じ易い。
え得る。すなわち、高速回転する切断砥石により起こる
衝風で被切断材の今正に切断されんとする部分が特に偏
冷却され熱収縮する。この場合、被切断材が扁平断面形
状であり、その切断が直径、長辺等大断面寸法方向の一
方側から切断される場合は、より偏冷却され易く、この
冷却による収縮により既に切断された部分が砥石を両側
から挾み付けることにより、きしみ現象を生じ易い。
そして、このきしみ現象を防止するため、本考案は、
切断中の被切断材に切断開始側が凸となる方向の曲げモ
ーメントを加えることにより、切断により生じた両面が
互いに接近して砥石を締め付けることを防止して、きし
み現象を防止するものである。
切断中の被切断材に切断開始側が凸となる方向の曲げモ
ーメントを加えることにより、切断により生じた両面が
互いに接近して砥石を締め付けることを防止して、きし
み現象を防止するものである。
次に一実施例の図面に基づいて本考案をさらに詳細に
説明する。
説明する。
第1図は、熱間圧延平角材の切断に実施した例の平面
図および断面図であり、長尺の被切断材10を、矢印13の
方向に高速回転する切断砥石9で切断中の状態を示して
いる。
図および断面図であり、長尺の被切断材10を、矢印13の
方向に高速回転する切断砥石9で切断中の状態を示して
いる。
長尺の被切断材10は、その長手方向に直角の方向から
可動接近する材料押え11とサイドガイド8がなす一対の
挟圧部材によりクランプされている。材料押え11は、本
考案でいう第1の挟圧部材である。両挟圧部材には、切
断砥石9の前進を許容するごとく、スリット11′,8′が
設けられており、したがって、材料押え11は、被切断材
10を、その切断分離予定面の両側でその長さ方向の限定
された部分と接触してサイドガイド8と一対となって挟
圧クランプする。材料押え11はシリンダ1により駆動さ
れる。
可動接近する材料押え11とサイドガイド8がなす一対の
挟圧部材によりクランプされている。材料押え11は、本
考案でいう第1の挟圧部材である。両挟圧部材には、切
断砥石9の前進を許容するごとく、スリット11′,8′が
設けられており、したがって、材料押え11は、被切断材
10を、その切断分離予定面の両側でその長さ方向の限定
された部分と接触してサイドガイド8と一対となって挟
圧クランプする。材料押え11はシリンダ1により駆動さ
れる。
切断砥石9は、被切断材10のクランプ部間を材料押え
11の挟圧の方向に対向する方向から接近して切断開始す
るように設置されている。
11の挟圧の方向に対向する方向から接近して切断開始す
るように設置されている。
材料押え11の被切断材10の長手方向両サイド、つま
り、切断分離予定面の両側の材料押え11の接触挟圧区間
より切断分離予定面から見て遠い被切断材の部分の、被
切断材の切断開始側、つまり材料押え11との接触の反対
側の面(縁面)へ加圧力を加えることにより、被切断材
10に切断開始側、つまり図で切断砥石9の側、が凸とな
る方向の曲げモーメントを与えるごとく、サイドクラン
プ7とそれを作動させるエアシリンダ2等からなる曲げ
負荷装置が設けられている。
り、切断分離予定面の両側の材料押え11の接触挟圧区間
より切断分離予定面から見て遠い被切断材の部分の、被
切断材の切断開始側、つまり材料押え11との接触の反対
側の面(縁面)へ加圧力を加えることにより、被切断材
10に切断開始側、つまり図で切断砥石9の側、が凸とな
る方向の曲げモーメントを与えるごとく、サイドクラン
プ7とそれを作動させるエアシリンダ2等からなる曲げ
負荷装置が設けられている。
次にこの装置の作動を述べる。
被切断材10が図示しないガングロールの駆動により第
1図で上下いずれかの方向から送られて所定の位置に来
ると、エアシリンダ1を前進作動(矢印16)させて材料
押え11で、サイドガイド8との間に被切断材10をクラン
プする。
1図で上下いずれかの方向から送られて所定の位置に来
ると、エアシリンダ1を前進作動(矢印16)させて材料
押え11で、サイドガイド8との間に被切断材10をクラン
プする。
その後エアシリンダ2を伸長させ、連結ピン3、タイ
バー4、ピン5、固定支点6、サイドクランプ7という
順序で力が伝わり、この力と材料押え11による加工力と
により、被切断材10にその切断の切断開始側が凸となる
方向の曲げモーメントが加えられる。これにより既に切
断された両切断面が拡がり、切断砥石9の側面に締付力
がかからなくなり、円滑に切断作業ができる。
バー4、ピン5、固定支点6、サイドクランプ7という
順序で力が伝わり、この力と材料押え11による加工力と
により、被切断材10にその切断の切断開始側が凸となる
方向の曲げモーメントが加えられる。これにより既に切
断された両切断面が拡がり、切断砥石9の側面に締付力
がかからなくなり、円滑に切断作業ができる。
本実施例は、曲げ負荷装置がクランプ部の両側に設け
られており、確実なきしみ防止が実現されている。これ
により、砥石破損事故をほぼ皆無とすることができた。
られており、確実なきしみ防止が実現されている。これ
により、砥石破損事故をほぼ皆無とすることができた。
以上説明したように、本考案によれば砥石破損をほぼ
皆無とすることができる。これにより、圧延工場全体の
流れを正順化し、また切断砥石の原単位を軽減すること
ができた。
皆無とすることができる。これにより、圧延工場全体の
流れを正順化し、また切断砥石の原単位を軽減すること
ができた。
上記から、その工業的価値は極めて大である。
第1図は本発明に係るきしみ防止砥石破断装置の一実施
例を示す平面図および断面図である。 1,2:エアシリンダ、3:連結ピン、4:タイバー、5:ピン、
6:固定支点、7:サイドクランプ、8:サイドガイド、9:切
断砥石、10:被切断材、11:材料押え、13:砥石回転方
向、14:砥石切断送り運動方向、16:材料押え11の進行方
向
例を示す平面図および断面図である。 1,2:エアシリンダ、3:連結ピン、4:タイバー、5:ピン、
6:固定支点、7:サイドクランプ、8:サイドガイド、9:切
断砥石、10:被切断材、11:材料押え、13:砥石回転方
向、14:砥石切断送り運動方向、16:材料押え11の進行方
向
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 藤原 貞夫 島根県安来市安来町2107番地の2 日立金 属株式会社安来工場内 (56)参考文献 特開 昭57−168823(JP,A)
Claims (2)
- 【請求項1】長尺の被切断材を熱間で切断する、熱間切
断装置において、前記被切断材をその長手方向に直角の
方向から、前記被切断材を切断分離する際の切断分離予
定面の両側で、少なくとも一方は前記被切断材の長さ方
向の限定された部分と接触して前記直角の方向から挟圧
する第1の挟圧部材である一対の挟圧部材を有するクラ
ンプ装置、該クランプ装置による前記被切断材のクラン
プ部間を前記第1の挟圧部材による挟圧の方向に対向す
る方向から切断開始する切断砥石、 前記切断分離予定面の両側の各前記第1の挟圧部材によ
り挟圧力を加える区間より前記切断分離予定面からみて
遠い前記被切断材部分の切断開始側の面へそれぞれ加圧
力を加えることにより、前記被切断材にその前記切断開
始側が凸となる方向の曲げモーメントを与えることで前
記切断砥石の回転に伴う衝風による偏冷却で前記被切断
材が前記切断砥石を挟圧しようとする変形を防止する曲
げ負荷装置からなることを特徴とするきしみ防止熱間砥
石切断装置。 - 【請求項2】被切断材は扁平断面状であり、切断はその
長径、長辺等大断面寸法方向の一方側から切断する請求
項1記載のきしみ防止熱間砥石切断装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1988152891U JPH088065Y2 (ja) | 1988-11-24 | 1988-11-24 | きしみ防止熱間砥石切断装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1988152891U JPH088065Y2 (ja) | 1988-11-24 | 1988-11-24 | きしみ防止熱間砥石切断装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0274161U JPH0274161U (ja) | 1990-06-06 |
JPH088065Y2 true JPH088065Y2 (ja) | 1996-03-06 |
Family
ID=31428232
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1988152891U Expired - Lifetime JPH088065Y2 (ja) | 1988-11-24 | 1988-11-24 | きしみ防止熱間砥石切断装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH088065Y2 (ja) |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE3113356C1 (de) * | 1981-04-02 | 1982-12-16 | Gustav Wagner Maschinenfabrik, 7410 Reutlingen | Werkstueckspannvorrichtung fuer eine Metall(kreis)saegemaschine |
-
1988
- 1988-11-24 JP JP1988152891U patent/JPH088065Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0274161U (ja) | 1990-06-06 |
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