JPH0880249A - な べ - Google Patents
な べInfo
- Publication number
- JPH0880249A JPH0880249A JP25770294A JP25770294A JPH0880249A JP H0880249 A JPH0880249 A JP H0880249A JP 25770294 A JP25770294 A JP 25770294A JP 25770294 A JP25770294 A JP 25770294A JP H0880249 A JPH0880249 A JP H0880249A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- stainless steel
- side portion
- carbon
- pan
- channel
- Prior art date
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- Pending
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Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【構成】底部13と側面部14とで断面がほぼコ字形状
をなす容器状の本体を含むなべ11であって、ステンレ
ス鋼板21,22で炭素板23を挟持した多層構造を有
し、且つ側面部に炭素板の存在しない空隙24を設ける
なべ。 【効果】被調理食品への伝熱が良く、しかも均熱化をも
達成することができると共に、必要以上に加熱されるこ
とを嫌う蓋や取っ手への断熱も期待でき、しかも加熱停
止後の保温やむらし効果も得られ、更にかまど炊き風の
調理効果を期待することができる。
をなす容器状の本体を含むなべ11であって、ステンレ
ス鋼板21,22で炭素板23を挟持した多層構造を有
し、且つ側面部に炭素板の存在しない空隙24を設ける
なべ。 【効果】被調理食品への伝熱が良く、しかも均熱化をも
達成することができると共に、必要以上に加熱されるこ
とを嫌う蓋や取っ手への断熱も期待でき、しかも加熱停
止後の保温やむらし効果も得られ、更にかまど炊き風の
調理効果を期待することができる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、両手なべ(キャセロー
ル、すき焼きなべ、天ぶらなべ、蒸し器、ホットプレー
トなどをも包含する)、片手なべ(ソースパン、ミルク
パンなどをも包含する)などとして適用可能な改良され
た構造を有するなべに関する。
ル、すき焼きなべ、天ぶらなべ、蒸し器、ホットプレー
トなどをも包含する)、片手なべ(ソースパン、ミルク
パンなどをも包含する)などとして適用可能な改良され
た構造を有するなべに関する。
【0002】
【従来の技術】なべの素材としては熱伝導率の高い銅、
アルミニウムなどの非鉄金属、耐食性に優れたステンレ
ス鋼などの鉄鋼、陶磁器、結晶化ガラスなどが使われて
いる。
アルミニウムなどの非鉄金属、耐食性に優れたステンレ
ス鋼などの鉄鋼、陶磁器、結晶化ガラスなどが使われて
いる。
【0003】このうち熱伝導率の高い材料は、熱の通り
が良く効率的に加熱調理を行うことができるが、ガスや
電気による加熱むらがあるとそのまま非調理食品への伝
熱に反映し、熱の通りの良すぎる部分と熱の通りの悪い
部分とで調理むらが生ずるなどの欠点があった。また、
蓋や取っ手が過熱してプラスチックや木材などの部品が
劣化したり、調理者が火傷を負うなどの不都合もあっ
た。
が良く効率的に加熱調理を行うことができるが、ガスや
電気による加熱むらがあるとそのまま非調理食品への伝
熱に反映し、熱の通りの良すぎる部分と熱の通りの悪い
部分とで調理むらが生ずるなどの欠点があった。また、
蓋や取っ手が過熱してプラスチックや木材などの部品が
劣化したり、調理者が火傷を負うなどの不都合もあっ
た。
【0004】一方、ステンレス鋼や陶器、結晶化ガラス
などの熱伝導率の低い材料では、加熱停止後の保温やむ
らし効果を期待することができるが、加熱時の熱効率が
悪く放熱による無駄が多くなり、また熱の通りが悪いた
めに調理がしにくい。
などの熱伝導率の低い材料では、加熱停止後の保温やむ
らし効果を期待することができるが、加熱時の熱効率が
悪く放熱による無駄が多くなり、また熱の通りが悪いた
めに調理がしにくい。
【0005】この様な不都合を解消するために、近年例
えばアルミニウムをステンレス鋼で挟持した所謂クラッ
ド鋼や、反対に軟鋼をアルミニウムで挟持した積層材料
を用いたり、あるいはなべ底をアルミニウムとステンレ
ス鋼との多層構造にするなどの工夫がなされている。
えばアルミニウムをステンレス鋼で挟持した所謂クラッ
ド鋼や、反対に軟鋼をアルミニウムで挟持した積層材料
を用いたり、あるいはなべ底をアルミニウムとステンレ
ス鋼との多層構造にするなどの工夫がなされている。
【0006】しかしながら、これらは過熱防止を期待で
きるものではなく、また勿論加熱停止後の保温やむらし
効果が得られるものでもない。
きるものではなく、また勿論加熱停止後の保温やむらし
効果が得られるものでもない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようと
する課題は、被調理食品への伝熱が良く、しかも均熱化
をも達成することができると共に、必要以上に加熱され
ることを嫌う蓋や取っ手への断熱も期待でき、しかも加
熱停止後の保温やむらし効果も得られる構造のなべを提
供することである。
する課題は、被調理食品への伝熱が良く、しかも均熱化
をも達成することができると共に、必要以上に加熱され
ることを嫌う蓋や取っ手への断熱も期待でき、しかも加
熱停止後の保温やむらし効果も得られる構造のなべを提
供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題は、底部と側面
部とで断面がほぼコ字形状をなす容器状の本体を含むな
べであって、前記本体がステンレス鋼板で炭素板を挟持
した多層構造を有し、且つ前記側面部に炭素板の存在し
ない空隙を設けたことを特徴とする本発明のなべによっ
て解決する。
部とで断面がほぼコ字形状をなす容器状の本体を含むな
べであって、前記本体がステンレス鋼板で炭素板を挟持
した多層構造を有し、且つ前記側面部に炭素板の存在し
ない空隙を設けたことを特徴とする本発明のなべによっ
て解決する。
【0009】
【作用】上記の構造であれば、伝熱の悪いステンレス鋼
(室温における熱伝導率が20W/m・K前後)に、こ
れよりも高い熱伝導率を有する炭素材料を接合すること
により良伝導化や均熱化作用が得られる。しかも、熱容
量の比較的高い炭素材料を用いているために、加熱停止
後の保温やむらし効果も得られる。更に、側面部に空隙
を設けたことにより、蓋や取っ手への断熱作用を得るこ
とができる。
(室温における熱伝導率が20W/m・K前後)に、こ
れよりも高い熱伝導率を有する炭素材料を接合すること
により良伝導化や均熱化作用が得られる。しかも、熱容
量の比較的高い炭素材料を用いているために、加熱停止
後の保温やむらし効果も得られる。更に、側面部に空隙
を設けたことにより、蓋や取っ手への断熱作用を得るこ
とができる。
【0010】
【実施例】図1は本体のみを断面描写とした、本発明の
なべの1例を示した模式部分断面図である。
なべの1例を示した模式部分断面図である。
【0011】図1の符号11は食品(被調理物)を収容
し、ガスや電気などの適宜の加熱手段により食品を調理
するための本体であり、円形の開口部12を有し、底部
13と側面部14とで断面コ字状の容器をなす。符号1
5は本体11の側面部14に溶接、リベット止め(図示
せず)など適宜の接合手段により取り付けた取っ手であ
る。符号16は、本体11の開口部12を塞ぐ様に着脱
自在に係合された蓋である。
し、ガスや電気などの適宜の加熱手段により食品を調理
するための本体であり、円形の開口部12を有し、底部
13と側面部14とで断面コ字状の容器をなす。符号1
5は本体11の側面部14に溶接、リベット止め(図示
せず)など適宜の接合手段により取り付けた取っ手であ
る。符号16は、本体11の開口部12を塞ぐ様に着脱
自在に係合された蓋である。
【0012】本体11は、断面コ字状をなす様に深絞り
加工を施した表裏一対のステンレス鋼薄板21、22
と、これも断面コ字状をなす様に加工し、前記薄板2
1、22に挟持させた炭素部材23との三層構造を有す
る。
加工を施した表裏一対のステンレス鋼薄板21、22
と、これも断面コ字状をなす様に加工し、前記薄板2
1、22に挟持させた炭素部材23との三層構造を有す
る。
【0013】本体11の側面部14では、炭素部材が収
容されていない空隙部24が形成されている。
容されていない空隙部24が形成されている。
【0014】本発明で使用するステンレス鋼板21、2
2の厚みは0.1mm乃至3mm程度が適当であり、材
質としてはSUS304をはじめとするオーステナイト
系ステンレス鋼、SUS410をはじめとするマルテン
サイト系ステンレス鋼、SUS430をはじめとするフ
ェライト系ステンレス鋼、そのほかオーステナイト・フ
ェライト糸、析出硬化系などのステンレス鋼を使用する
ことができる。
2の厚みは0.1mm乃至3mm程度が適当であり、材
質としてはSUS304をはじめとするオーステナイト
系ステンレス鋼、SUS410をはじめとするマルテン
サイト系ステンレス鋼、SUS430をはじめとするフ
ェライト系ステンレス鋼、そのほかオーステナイト・フ
ェライト糸、析出硬化系などのステンレス鋼を使用する
ことができる。
【0015】本発明で使用する炭素部材23は良伝導性
のものが好ましく、調理温度領域である室温(約298
K)から400℃(約673K)まで、熱伝導率が80
W/m・K以上を維持する様な炭素材料であることが好
ましい。具体的には、熱伝導の均質性の良い等方性黒鉛
材、炭素繊維強化炭素複合材料、可とう性黒鉛シート
(積層品を含む)などから適宜の材質を選択して使用す
る。厚みは3mm乃至20mm程度が適当であり、底部
13と側面部14とで厚みが異なっていてもよい。
のものが好ましく、調理温度領域である室温(約298
K)から400℃(約673K)まで、熱伝導率が80
W/m・K以上を維持する様な炭素材料であることが好
ましい。具体的には、熱伝導の均質性の良い等方性黒鉛
材、炭素繊維強化炭素複合材料、可とう性黒鉛シート
(積層品を含む)などから適宜の材質を選択して使用す
る。厚みは3mm乃至20mm程度が適当であり、底部
13と側面部14とで厚みが異なっていてもよい。
【0016】空隙部24の長さは、側面部14の長さ以
下であればよく、断熱対象である蓋16の係合位置、取
っ手15の取付位置、本体11に収容される加熱対象の
調理食品の通常の深さなどを考慮して適宜決めればよ
い。
下であればよく、断熱対象である蓋16の係合位置、取
っ手15の取付位置、本体11に収容される加熱対象の
調理食品の通常の深さなどを考慮して適宜決めればよ
い。
【0017】上記の様な本体11の構造とすれば、ステ
ンレス鋼板21、22、炭素部材23を通常の機械加工
により成形して、嵌め合せた後に鋼板21、22の所定
箇所を溶接等で接合すれば良い。また、ステンレスと炭
素との間の接合に格別の手段を用いなくとも、表面同志
が接触した状態のままとすることもできる。
ンレス鋼板21、22、炭素部材23を通常の機械加工
により成形して、嵌め合せた後に鋼板21、22の所定
箇所を溶接等で接合すれば良い。また、ステンレスと炭
素との間の接合に格別の手段を用いなくとも、表面同志
が接触した状態のままとすることもできる。
【0018】
【発明の効果】本発明のなべによれば、ステンレス鋼に
炭素材料を接合することにより良伝導化や均熱化作用が
得られ、被調理食品への伝熱が良くなり、しかも均熱調
理が可能となる。
炭素材料を接合することにより良伝導化や均熱化作用が
得られ、被調理食品への伝熱が良くなり、しかも均熱調
理が可能となる。
【0019】また、側面部に空隙を設けたことにより、
蓋や取っ手への断熱作用を得ることができ、部品の劣化
や調理者の火傷を防止することができる。
蓋や取っ手への断熱作用を得ることができ、部品の劣化
や調理者の火傷を防止することができる。
【0020】更に、熱容量の比較的高い炭素材料を用い
ているために、加熱停止後の保温やむらし効果も得られ
る。
ているために、加熱停止後の保温やむらし効果も得られ
る。
【0021】また更に、底部と側面部とにかかる炭素材
料を配設しているために、古来からの炊飯技術であるか
まど炊き風の調理効果を得ることができる。
料を配設しているために、古来からの炊飯技術であるか
まど炊き風の調理効果を得ることができる。
【0022】また勿論、熱源に対向したり、被調理物と
接触する本体内外面がステンレス鋼で構成されているた
め、不動態形成による耐食性、耐酸化性、美麗な外観な
どステンレス鋼を用いる本来の効果も期待することがで
きる。
接触する本体内外面がステンレス鋼で構成されているた
め、不動態形成による耐食性、耐酸化性、美麗な外観な
どステンレス鋼を用いる本来の効果も期待することがで
きる。
【図1】本体のみを断面描写とした、本発明のなべの1
例を示した模式部分断面図である。
例を示した模式部分断面図である。
11 なべ本体 12 開口部 13 底部 14 側面部 15 取っ手 16 蓋 21 ステンレス鋼板 22 ステンレス鋼板 23 炭素部材 24 空隙部
Claims (1)
- 【請求項1】 底部と側面部とで断面がほぼコ字形状を
なす容器状の本体を含むなべであって、前記本体がステ
ンレス鋼板で炭素板を挟持した多層構造を有し、且つ前
記側面部に炭素板の存在しない空隙を設けたことを特徴
とするなべ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25770294A JPH0880249A (ja) | 1994-09-13 | 1994-09-13 | な べ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25770294A JPH0880249A (ja) | 1994-09-13 | 1994-09-13 | な べ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0880249A true JPH0880249A (ja) | 1996-03-26 |
Family
ID=17309931
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP25770294A Pending JPH0880249A (ja) | 1994-09-13 | 1994-09-13 | な べ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0880249A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20010099212A (ko) * | 2001-09-12 | 2001-11-09 | 이은진 | 카본시트 발열체를 내면에 코팅시킨 전기보온밥통 |
CN112471400A (zh) * | 2020-01-06 | 2021-03-12 | 株式会社山内德埃夫斯 | 涂覆有红蒜油的胚芽米的即食米饭及其制作方法 |
-
1994
- 1994-09-13 JP JP25770294A patent/JPH0880249A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20010099212A (ko) * | 2001-09-12 | 2001-11-09 | 이은진 | 카본시트 발열체를 내면에 코팅시킨 전기보온밥통 |
CN112471400A (zh) * | 2020-01-06 | 2021-03-12 | 株式会社山内德埃夫斯 | 涂覆有红蒜油的胚芽米的即食米饭及其制作方法 |
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