JPH0880068A - 超音波アクチュエータ - Google Patents

超音波アクチュエータ

Info

Publication number
JPH0880068A
JPH0880068A JP6209780A JP20978094A JPH0880068A JP H0880068 A JPH0880068 A JP H0880068A JP 6209780 A JP6209780 A JP 6209780A JP 20978094 A JP20978094 A JP 20978094A JP H0880068 A JPH0880068 A JP H0880068A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
conversion element
ultrasonic actuator
elastic body
standing wave
driving
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP6209780A
Other languages
English (en)
Inventor
Takatoshi Ashizawa
隆利 芦沢
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nikon Corp filed Critical Nikon Corp
Priority to JP6209780A priority Critical patent/JPH0880068A/ja
Publication of JPH0880068A publication Critical patent/JPH0880068A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • General Electrical Machinery Utilizing Piezoelectricity, Electrostriction Or Magnetostriction (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 弾性体や電気機械変換素子の寸法や特性など
が異なる場合であっても、駆動力や駆動効率等の低下を
防止する。 【構成】 駆動信号により励振される第1及び第2圧電
体121,122及びその第1及び第2圧電体121,
122の励振により駆動面に進行性振動波を発生する弾
性体111を有する固定子101と,弾性体111の駆
動面に加圧接触され、前記進行性振動波によって移動す
る移動子102と,第1及び第2の圧電体に駆動信号を
発生する駆動装置140とを含み、駆動装置140は、
弾性体111の振動状態を検出する検出部143と,検
出部143の検出結果に基づいて、駆動信号のうちの少
なくとも1つを制御する制御部144とを含む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、超音波アクチュエータ
に関し、特に、駆動制御方法を改良した超音波アクチュ
エータに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の超音波アクチュエータの
内でリニア型のものは、例えば、直線状の弾性体に進行
性振動波(以下、進行波と略す)を生じさせ、弾性体駆
動面に移動子を加圧接触させて駆動させる構造〔第35
回構造強度に関する講演会講演集(平成5年7月6日〜
8日)p280〜283「進行波型リニア超音波モータ
の試作」(樋口 健)等〕が公知である。
【0003】図9は、超音波アクチュエータの従来例を
示す斜視図である。従来の超音波アクチュエータは、固
定子1と移動子2とから構成されている。固定子1は、
駆動方向に伸長した形状であり、駆動面11aに駆動力
が発生する弾性体11と、この弾性体11の左側部分1
1L及び右側部分11Rの近傍に接合された進行波発生
用の圧電体21及び進行波吸収用の圧電体23とから構
成されている。移動子2は、弾性体11の駆動面11a
に不図示の加圧部によって加圧接触され、弾性体11に
発生する進行波により移動する。
【0004】この超音波アクチュエータは、弾性体11
の一端近傍に装着した圧電体21によって弾性体11を
励振させ、弾性体11の他端近傍に装着した圧電体23
により弾性体の振動を吸収する方法により、弾性体11
に一方向のみの進行波を生じさせることができる。この
ような方式の超音波アクチュエータは、弾性体11を長
くできることから比較的長い距離を駆動させることがで
きる、という利点がある。
【0005】一方、前述した樋口氏によると、弾性体の
両端を加振することによって、進行波を発生することも
提案している。図10は、両端加振型の超音波アクチュ
エータの従来例を構造及び動作原理を説明する図であ
る。両端加振型の超音波アクチュエータは、弾性体11
の左側部分11L及び右側部分11Rに圧電体21,2
2が設けられている。まず、図10(a)に示すよう
に、圧電体21によって、弾性体11の左側部分11L
を加振することにより、弾性体11に定在波Aが発生す
る〔図10(c−1)〕。この場合、非加振側(11
R)を支持端とみなすことができるので、定在波は、支
持端側が節となり加振端側が腹となる。
【0006】また、図10(b)に示すように、圧電体
22によって、弾性体11の右側部分11Rを加振する
ことにより、同様に一方が節となり他方が腹となる定在
波Bが発生する〔図10(c−2)〕。これらの定在波
Aと定在波Bとは空間的位相差がλ/4ずれている。従
って、定在波Aと定在波Bとの時間的位相差をλ/4ず
らしてやると、その合成波は進行波となる〔図10(c
−3)〕。
【0007】このように、2つの定在波を重ね合わせて
進行波を発生する方法は、前記した講演会講演集に示し
た方法と比較すると、弾性体11の進行波を吸収しない
ために、エネルギー効率を向上することができる、とい
う利点がある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、図10の超音
波アクチュエータは、弾性体11の左側部分11Lと右
側部分11Rの厚さ等の微小な寸法の差や、弾性体11
の11L側と11R側に接合する電気−機械変換素子2
1,22の周波数特性や重量などの個体差によって、弾
性体11の11L側を加振した場合と、弾性体11の1
1R側を加振した場合とで、共振周波数が異なる場合が
あった。
【0009】このような場合に、図4に示した駆動周波
数−定在波振幅特性のように、ある駆動周波数におい
て、弾性体11の11L側加振による定在波の振幅と、
11R側加振による定在波の振幅とが異なるということ
がある。このように、2つの定在波の振幅が同じでない
ときには、合成された進行波が歪んだものになってしま
い、駆動力や駆動効率が低下する、という問題点があっ
た。
【0010】本発明の目的は、弾性体や電気機械変換素
子の寸法や特性などが異なる場合であっても、駆動力や
駆動効率等の低下を防止することができる超音波アクチ
ュエータを提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、請求項1の本発明は、駆動信号により励振される第
1及び第2電気−機械変換素子及びその第1及び第2電
気−機械変換素子の励振により駆動面に進行性振動波を
発生する弾性体を有する固定子と,前記弾性体の駆動面
に加圧接触され、前記進行性振動波によって移動する移
動子と,前記第1及び第2の電気−機械変換素子に駆動
信号を発生する駆動装置と,を含む超音波アクチュエー
タにおいて、前記駆動装置は、前記弾性体の振動状態を
検出する検出部と,前記検出部の検出結果に基づいて、
前記駆動信号のうちの少なくとも1つを制御する制御部
と,を含むことを特徴としている。
【0012】請求項2の発明は、請求項1に記載の超音
波アクチュエータにおいて、前記検出部は、第1及び第
2機械−電気変換素子とからなり、前記第1機械−電気
変換素子は、前記進行性振動波の進行方向に対して、前
記第1電気−機械変換素子と同じ位置に配置され、前記
第2機械−電気変換素子は、前記進行性振動波の進行方
向に対して、前記第2電気−機械変換素子と同じ位置に
配置されていることを特徴としている。
【0013】請求項3の発明は、請求項1に記載の超音
波アクチュエータにおいて、前記検出部は、第1及び第
2機械−電気変換素子とからなり、前記第1機械−電気
変換素子は、前記第1電気−機械変換素子により発生す
る第1定在波の腹の位置であって、前記第2電気−機械
変換素子により発生する第2定在波の節の位置に配置さ
れており、前記第2機械−電気変換素子は、前記第1電
気−機械変換素子により発生する第1定在波の節の位置
であって、前記第2電気−機械変換素子により発生する
第2定在波の腹の位置に配置されていることを特徴とす
る。
【0014】請求項4の発明は、請求項1又は請求項2
に記載の超音波アクチュエータにおいて、前記制御部
は、前記検出部の検出結果に基づいて、前記駆動信号電
圧の増幅量を制御することを特徴としている。
【0015】
【作用】本発明においては、駆動装置は、駆動信号を出
力し、第1及び第2電気−機械変換素子は、その駆動信
号により励振され、弾性体は、第1及び第2電気−機械
変換体の励振より駆動面に進行波を生じる。移動子は、
弾性体の駆動面に加圧接触されおり、その駆動面より駆
動力を得て駆動される。請求項1の発明によると、検出
部によって、弾性体に振動の状態を検出し、その検出結
果により、制御部は、それぞれの駆動信号の内の少なく
とも1つを制御するようにしたので、2つの定在波を振
幅を一致させることができる。
【0016】請求項2の発明によると、検出部は、第1
及び第2機械−電気変換素子とからなり、第1機械−電
気変換素子は、進行波の進行方向に対して前記第1電気
−機械変換素子と同じ位置に配置され、第2機械−電気
変換素子は、進行波の進行方向に対して前記第2電気−
機械変換素子と同じ位置に配置されているので、2つの
定在波の振幅の差を検出することができる。
【0017】請求項3の発明によると、検出部は、第1
及び第2機械−電気変換素子とからなり、各機械−電気
変換素子は、一方の定在波の腹の位置であって、他方の
定在波の節の位置に配置されるので、それぞれの定在波
の振幅を他の定在波の影響を受けることなく、精度よく
検出することができる。
【0018】請求項4の発明によると、制御部は、駆動
信号電圧の増幅量を制御するので、2つの定在波の振幅
を一致させることができる。
【0019】
【実施例】
(第1実施例)以下、図面等を参照して、実施例をあげ
ながら、本発明を詳細に説明する。図1は、本発明によ
る超音波アクチュエータの第1実施例を説明するブロッ
ク図である。固定子101は、電気エネルギーを機械エ
ネルギーに変換する圧電体や積層型圧電体等を例とした
第1及び第2電気−機械変換素子(以下、積層型圧電体
と称する)121,122と、両端面近傍にそれぞれ第
1及び第2積層型圧電体121,122が接合されてお
り、2種類の定在波を重なり合わせることによって発生
する進行波により駆動面111aに駆動力が発生する弾
性体111と、積層型圧電体121,122を固定支持
することにより弾性体111自体を支持する支持体13
1,132とから構成されている。移動子102は、弾
性体111の駆動面111aの駆動力を摩擦的に受ける
摺動部151,152と、その駆動面111aに摺動部
151,152を加圧接触させる加圧部161とから構
成されている。
【0020】駆動装置140は、A相を駆動するA相駆
動部141と、A相駆動部141の駆動信号を1/4波
長だけ移相した駆動信号にしてB相を駆動するB相駆動
部142と、機械エネルギーを電気エネルギーに変換す
る圧電体等を例とした機械−電気変換素子(以下、検出
用圧電体と称する)から構成され、弾性体111の定在
波の振幅量を検出する検出部143と、検出部143の
検出結果により、B相駆動部142(又はA相駆動部1
41)を制御する制御部144とから構成されている。
【0021】以上のような構成によると、A相駆動部1
41は、駆動信号を発生し、B相駆動部142は、A相
駆動信号を受け、その駆動信号を1/4波長だけ移相す
る。A相駆動部141及びB相駆動部142からの駆動
信号は、それぞれ第1積層型圧電体121と第2積層型
圧電体122とに入力され、これにより、第1積層型圧
電体121と第2積層型圧電体122とは励振される。
第1積層型圧電体121の励振は、弾性体111に定在
波Aを発生させ、第2積層型圧電体122の励振は、弾
性体111に定在波Bを発生させる。定在波Aと定在波
Bとは、時間的位相差が1/4波長異なり、空間的位相
差が1/4波長異なっているために、重なり合った波は
進行波になり、波頭に楕円運動が発生する。
【0022】移動子102は、加圧部161により、摺
動部162,163が駆動面111aにそれぞれ加圧接
触され、弾性体111の駆動面111aから駆動力を得
て、駆動される。このときに、検出部143は、弾性体
111の振動状態を検出する。
【0023】検出部143の位置は、図2に示したよう
に、定在波Aの腹の部分及び定在波Bの腹の部分にそれ
ぞれ位置させる。定在波Aの腹に位置は、定在波Bの節
の位置(定在波Bの振幅がほとんどない位置)であり、
逆に、定在波Bの腹の位置は、定在波Aの節の位置(定
在波Aの振幅がほとんどない位置)である。従って、各
定在波の腹の位置に検出部143を配置すれば、各定在
波の振幅を検出することができる。
【0024】この実施例では、検出部143L,143
Rは、図2(a)のように、弾性体111の両端部に配
置されている。また、検出部143L,143Rは、図
2(b)のように、弾性体111の両端部から1/4波
長内側に配置するようにしてもよい。
【0025】図3は、第1実施例に係る超音波アクチュ
エータの制御部の動作を説明する流れ図である。この実
施例では、制御部144は、定在波A及びBの振幅値の
差を減少させるようにするために、B相駆動部142の
駆動周波数を制御する。まず、制御部144は、A層駆
動部141の駆動周波数を設定するとともに(ステップ
11)、検出部143が検出した定在波A,Bの振幅を
入力する(ステップ12)。
【0026】次に、制御部144は、定在波A,Bの振
幅を比較し(ステップ13)、定在波Aが大きい場合に
は、定在波Bの振幅を大きくするように、B層の駆動周
波数を変更し(ステップ14)、定在波Bが大きい場合
には、定在波Bの振幅を小さくするように、B層の駆動
周波数を変更する(ステップ15)。そして、制御部1
44は、この動作(ステップ13からステップ15)を
繰り返し、定在波A,Bの振幅が等しくなった場合に
は、制御を終了する。
【0027】本実施例では、制御部144は、B相駆動
部142を制御するようにしたが、A相駆動部141を
制御するようにしてもよいし、A相駆動部141及びB
相駆動部142の双方を制御するようにしてもよい。
【0028】(第2実施例)図5は、本発明による超音
波アクチュエータの第2実施例を説明するブロック図で
ある。なお、以下に説明する各実施例では、前述した第
1実施例と同様な機能を果たす部分には同一の符号を付
して、重複する説明を適宜省略する。駆動部170は、
駆動信号を発振する発振部171と、その駆動信号を2
つの位相差を持つ駆動信号に分ける移相部172と、移
相部172から出力された信号をそれぞれ増幅し、固定
子101へそれぞれ出力する左(L)側の増幅部173
及び右(R)側の増幅部174と、第1検出用圧電体と
第2検出用圧電体とから構成され、弾性体111の定在
波の振幅量を検出する検出部176,177と、検出部
176,177の検出結果により、増幅部173,17
4の駆動信号電圧を制御する制御部178とから構成さ
れている。
【0029】検出部176の第1検出用圧電体は、弾性
体111を挟んで第1積層型圧電体121と反対側の位
置に配置され、検出部177の第2検出用圧電体は、弾
性体111を挟んで第2積層型圧電体122と反対側の
位置に配置されている。
【0030】以上のような構成によると、発振部171
は、駆動信号を発振し、移相部172は、駆動信号をそ
れぞれ位相差が1/4波長だけ異なる2つの駆動信号に
分け、増幅部173及び増幅部174に出力する。増幅
部173及び増幅部174は、2つの駆動信号を増幅
し、その増幅された駆動信号は、第1積層型圧電体12
1と第2積層型圧電体122とに入力され、これによ
り、第1積層型圧電体121と第2積層型圧電体122
は励振される。
【0031】第1積層型圧電体121の励振は、弾性体
111に定在波Aを発生させ、第2積層型圧電体122
の励振は、弾性体111に定在波Bを発生させる。定在
波Aと定在波Bとは、時間的位相差が1/4波長異な
り、空間的位相差が1/4波長異なっているために、重
なり合った波は進行波になり、波頭に楕円運動が発生す
る。移動子102は、加圧部161によりそれぞれ駆動
面に加圧接触され、それぞれ弾性体111の駆動面より
駆動力を得て、駆動される。
【0032】検出部176,177の検出用圧電体は、
第1実施例において、図2を用いて説明したように、積
層型圧電体121の位置(一方の定在波の腹の位置であ
り、他方の定在波の節の位置)に配置されているため
に、片方の定在波のみの振幅を検出することができる。
【0033】図6は、第2実施例に係る超音波アクチュ
エータの制御部を示すブロック図である。この制御部1
78は、第1演算部181と、第2演算部182と、第
3演算部183と、増幅量補正部184と、フィードバ
ック部185等とから構成されている。端子(1) ,(2)
は、検出部176,177の第1検出用圧電体と第2検
出用圧電体とに接続されており、端子(1) は、第1検出
用圧電体からの振動信号電圧(実効値)VpLを、端子
(2) は、第2検出用圧電体からの振動信号電圧(実効
値)VpRを得る。これらの振動信号電圧VpL,Vp
Rの差は、前述したように定在波Aと定在波Bの振幅値
の差とみなすことができる。これらの振動信号電圧Vp
L,VpRは、第1演算部181に入力される。
【0034】第1演算部181は、振動信号電圧Vp
L,VpRの差を演算し、制御電圧まで昇圧してから出
力する(Vr=a×(VpR−VpL))。このVr値
は、一方の積層型圧電体から発生する定在波の大きさの
相対的な補正量を示しており、その絶対値は、振動電圧
が大きいほど大きくなる。次に、第2演算部182は、
第1演算部181からの補正量Vrに、フィードバック
部185からの電圧Vf を加算し、補正量Vrr(=V
r+Vf )を決める。さらに、第3演算部183は、補
正量Vrr と基準電圧Voを加算し、基準電圧Voに対
して、どれだけの絶対的な値であるかを演算し、この値
Vs(=Vrr+Vo)は、増幅量制御部184とフィ
ードバック部185に出力される。
【0035】増幅量制御部184は、第3演算部183
によって演算されたVs値に基づいて駆動信号を増幅す
る。この増幅量制御部184は、Vs値が大きい場合に
は、増幅量が大きくなるように制御し、Vs値が小さい
場合には、増幅量が小さくなるように制御する。
【0036】一方、フィ−ドバック部185は、第3演
算部183からのVs値を入力し、基準電圧Voとの差
を求めて、その値Vf(=Vs−Vo)を第2演算部1
82にフィードバックする。そして、第2演算部182
は、Vf値と再入力されたVr値とを加算し、さらに、
第3演算部183は、基準電圧Voを加算して、Vs値
を出力する。
【0037】図7は、第2実施例に係る超音波アクチュ
エータの増幅量制御部を示す回路図である。増幅量制御
部184は、A/D変換部191と、制御指令部192
と、演算増幅器193等とから構成されている。
【0038】A/D変換部191は、端子Aから入力さ
れたVs値をデジタル信号Sdに変換して、制御指令部
192に伝達する。制御指令部192は、マルチプレク
サのような信号の選択を行うことができ、制御信号を発
生する制御信号発生部192−1と、その制御信号によ
りON、OFFするMOS電界効果トランジスタ等のス
ィッチング素子Q1〜Q8とから構成されている。
【0039】制御指令部192は、A/D変換部191
からのデジタル信号Sdを受け、その信号Sdに応じて
スィッチング素子Q1〜Q8を選択し、選択されたスィ
ッチング素子Q1〜Q8にON信号を伝達する。スィッ
チング素子Q1〜Q8は、ONされたときに、抵抗Rf
1〜Rf8が接続されている演算増幅器193の帰還部
を開く。演算増幅器193は、その帰還部に抵抗値の異
なる抵抗Rf1〜Rf8が並列に接続されており、各抵
抗Rf1〜Rf8は、それぞれ直列につながれたスィッ
チング素子Q1〜Q8が、制御信号発生部192−1か
らの制御信号によりONされることによって、その増幅
量を決定することができる。これにより、演算増幅器1
93は、端子Bから入力された駆動信号を、決定された
増幅量に基づいて増幅し、端子Cから出力する。
【0040】次に、第2実施例に基づいて、定在波Aと
定在波Bとの振動振幅の差を補正する動作を説明する。
ここでは、定在波Aの振動振幅が小さい場合を想定す
る。この想定の場合に、積層型圧電体121の駆動信号
の入力電圧を大きくする補正を行えばよい。ここで、V
pL値はVpR値より小さくなるために、Vr値は正と
なる。従って、Vrr値も正となり、Vf値及びVs値
が大きくなるように作用され、A/D変換部191によ
って増幅量を大きくする信号が制御指令部192に伝達
される。増幅制御部184は、増幅量を大きくする増幅
器の抵抗Rf1〜Rf8がつながっているスィッチング
素子Q1〜Q8をONにする。これにより、駆動信号の
電圧は大きくなる。
【0041】逆に、定在波Bの振動振幅が大きい場合を
想定する。この想定の場合に、積層型圧電体122の駆
動信号の入力電圧を小さくする補正を行えばよい。ここ
で、VpL値はVpR値より小さくなるために、Vr値
は負となる。従って、Vr値も負となり、Vrr値及び
Vs値が小さくなるように作用され、、A/D変換部1
91によって増幅量を小さくする信号が制御指令部19
2に伝達され、増幅量制御部184は、増幅量を小さく
する増幅器の抵抗Rf〜Rf8がつながっているスィッ
チング素子Q1〜Q8をONにする。これにより、駆動
信号の電圧は小さくなる。
【0042】(第3実施例)図8は、本発明による超音
波アクチュエータの第3実施例を示した説明図である。
前述した各実施例は、弾性体に進行波を発生させる方法
として、リニア型の弾性体の両端を加振して、進行波を
発生させたもの示したが、第3実施例は、円環型の進行
波型超音波モータに適用したものである。この実施例で
は、固定子201は、円環状の弾性体211の裏面に、
A相及びB相駆動用の圧電素子221,222と、定在
波A及び定在波Bを検出するための圧電素子231,2
32が配置されている。この実施例の制御部は、圧電素
子231,232により検出した定在波Aの振幅と定在
波Bの振幅との差に応じて、圧電素子221及び/又は
圧電素子222の駆動部を制御するようにしている。
【0043】(他の実施例)以上説明した実施例に限定
されることなく、種々の変形や変更が可能であって、そ
れらも本発明の範囲内である。例えば、実施例では、説
明を分かりやすくするために、A/D変換部からのデジ
タル信号を8ビットとし、スィッチング素子及び抵抗R
fをそれぞれ8個としたが、A/D変換部からのデジタ
ル信号を4ビットとし、スィッチング素子及び抵抗Rf
をそれぞれ4個としてもよい。また、A/D変換部から
のデジタル信号を16ビットとし、スィッチング素子及
び抵抗Rfをそれぞれ16個としも、さらにそれ以上に
してもよい。このとき、ビット数、スィッチング素子数
及び抵抗数が多けれが多いほど、きめ細かい制御が可能
になる。
【0044】また、実施例では、制御方法の一例とし
て、検出部により左(L)側の駆動信号を制御するよう
な例によって説明したが、右(R)側の駆動信号を制御
するようにしてもよい。また、L側及びR側の双方の駆
動信号を制御するようにしてもよい。
【0045】さらに、実施例では、摺動部は、1つの肉
厚の大きな材料とし、その材料を弾性体に直接加圧接触
するように示したが、弾性体に加圧接触する面に、前記
材料とは別の摺動材を配置するようにしてもよい。
【0046】さらにまた、実施例では、電気−機械変換
素子は、積層型圧電体の例により説明したが、ランジュ
バン型振動子を用いてもよく、また、一般的な圧電体や
電歪素子を用いてもよい。また、検出部は、機械−電気
変換素子として、圧電体を用いた例で説明したが、振動
変位を検出できるもの、例えば、汎用変位計などを使用
することができる。
【0047】
【発明の効果】以上説明した様に、本発明によれば、弾
性体に発生する2つの定在波の振幅の差を検出し、その
差に応じて2つの入力駆動信号の内の少なくとも1つを
制御するようにしたので、進行波の波形の歪みを低減す
ることができ、駆動力や駆動効率等の特性を向上させる
ことができるようになった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による超音波アクチュエータの第1実施
例を示すブロック図である。
【図2】第1実施例に係る超音波アクチュエータの検出
部の位置を説明するための図である。
【図3】第1実施例に係る超音波アクチュエータの制御
部の動作を説明する流れ図である。
【図4】2つの共振周波数が異なった場合を説明する図
である。
【図5】本発明による超音波アクチュエータの第2実施
例を示すブロック図である。
【図6】第2実施例に係る超音波アクチュエータの制御
部を説明する図である。
【図7】第2実施例に係る超音波アクチュエータの増幅
量制御部を説明するための図である。
【図8】本発明による超音波アクチュエータの第3実施
例を説明する図である。
【図9】従来の超音波アクチュエータの一例を示す外観
図である。
【図10】従来両端加振型の超音波アクチュエータの一
例の構成を動作原理とともに説明する図である。
【符号の説明】
101 固定子 111 弾性体 121,122 積層型圧電体 131,132 支持体 102 移動子 151,152 摺動部 161 加圧部 140 駆動装置 141 A相駆動部 142 B相駆動部 143 検出部 144 制御部 170 駆動装置 171 発振部 172 移相部 173,174 増幅部 176,177 検出部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 駆動信号により励振される第1及び第2
    電気−機械変換素子及びその第1及び第2電気−機械変
    換素子の励振により駆動面に進行性振動波を発生する弾
    性体を有する固定子と,前記弾性体の駆動面に加圧接触
    され、前記進行性振動波によって移動する移動子と,前
    記第1及び第2の電気−機械変換素子に駆動信号を発生
    する駆動装置と,を含む超音波アクチュエータにおい
    て、 前記駆動装置は、 前記弾性体の振動状態を検出する検出部と,前記検出部
    の検出結果に基づいて、前記駆動信号のうちの少なくと
    も1つを制御する制御部と,を含むことを特徴とする超
    音波アクチュエータ。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の超音波アクチュエータ
    において、 前記検出部は、第1及び第2機械−電気変換素子とから
    なり、 前記第1機械−電気変換素子は、前記進行性振動波の進
    行方向に対して、前記第1電気−機械変換素子と同じ位
    置に配置され、 前記第2機械−電気変換素子は、前記進行性振動波の進
    行方向に対して、前記第2電気−機械変換素子と同じ位
    置に配置されていることを特徴とする超音波アクチュエ
    ータ。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の超音波アクチュエータ
    において、 前記検出部は、第1及び第2機械−電気変換素子とから
    なり、 前記第1機械−電気変換素子は、前記第1電気−機械変
    換素子により発生する第1定在波の腹の位置であって、
    前記第2電気−機械変換素子により発生する第2定在波
    の節の位置に配置されており、 前記第2機械−電気変換素子は、前記第1電気−機械変
    換素子により発生する第1定在波の節の位置であって、
    前記第2電気−機械変換素子により発生する第2定在波
    の腹の位置に配置されていることを特徴とする超音波ア
    クチュエータ。
  4. 【請求項4】 請求項1又は請求項2に記載の超音波ア
    クチュエータにおいて、 前記制御部は、前記検出部の検出結果に基づいて、前記
    駆動信号電圧の増幅量を制御することを特徴とする超音
    波アクチュエータ。
JP6209780A 1994-09-02 1994-09-02 超音波アクチュエータ Pending JPH0880068A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6209780A JPH0880068A (ja) 1994-09-02 1994-09-02 超音波アクチュエータ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6209780A JPH0880068A (ja) 1994-09-02 1994-09-02 超音波アクチュエータ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0880068A true JPH0880068A (ja) 1996-03-22

Family

ID=16578488

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6209780A Pending JPH0880068A (ja) 1994-09-02 1994-09-02 超音波アクチュエータ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0880068A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005086337A1 (ja) * 2004-03-10 2005-09-15 Seiko Epson Corporation 圧電アクチュエータ駆動装置、電子機器、その駆動方法、その駆動制御プログラム、そのプログラムを記録した記録媒体
JP2009050146A (ja) * 2007-07-20 2009-03-05 Canon Inc アクチュエータ

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005086337A1 (ja) * 2004-03-10 2005-09-15 Seiko Epson Corporation 圧電アクチュエータ駆動装置、電子機器、その駆動方法、その駆動制御プログラム、そのプログラムを記録した記録媒体
EP1737114A1 (en) * 2004-03-10 2006-12-27 Seiko Epson Corporation Piezoelectric actuator drive device, electronic device, drive method thereof, drive control program thereof, and recording medium containing the program
EP1737114A4 (en) * 2004-03-10 2007-04-18 Seiko Epson Corp PIEZOELECTRIC ACTUATOR ATTACHMENT DEVICE, ELECTRONIC DEVICE, ATTACK METHOD, ATTACK CONTROL PROGRAM, AND RECORDING MEDIUM CONTAINING THE PROGRAM
US7675218B2 (en) 2004-03-10 2010-03-09 Seiko Epson Corporation Drive apparatus of piezoelectric actuator, electronic apparatus, drive method of electronic apparatus, drive control program of electronic apparatus, and medium
JP2009050146A (ja) * 2007-07-20 2009-03-05 Canon Inc アクチュエータ

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2006217716A (ja) 超音波アクチュエータ駆動装置及び超音波アクチュエータ駆動方法
JPH0685343A (ja) 電力用圧電トランスコンバータ
JP5037767B2 (ja) 振動型アクチュエータの制御装置
JP2010233316A (ja) 超音波モータ
JP4827441B2 (ja) 振動波アクチュエータ
JP2005110488A (ja) 超音波アクチュエータ駆動装置及び超音波アクチュエータ駆動方法
JPH10304687A (ja) 振動型アクチュエータの駆動装置および振動型アクチュエータを駆動源とする装置
JP3126563B2 (ja) 振動型モータの駆動装置
JP4218665B2 (ja) 超音波モータ駆動回路および電子機器
JPH0880068A (ja) 超音波アクチュエータ
JP4333122B2 (ja) 超音波モータ駆動回路および電子機器
JP3722165B2 (ja) 振動アクチュエータの駆動装置及び振動アクチュエータの駆動方法
JP2008295269A (ja) 振動型モータの駆動制御装置
JP2006333682A (ja) 超音波モータの駆動信号周波数設定方法及び超音波モータの駆動装置
JPH05184172A (ja) 超音波振動子
JPH11164574A (ja) 振動アクチュエータ駆動装置
JP3068651B2 (ja) モータ制御装置
JP4168459B2 (ja) 振動アクチュエータの駆動装置及び駆動方法
JP2020014284A (ja) アクチュエータ駆動装置、アクチュエータ駆動方法およびプログラム
JP2691970B2 (ja) 超音波モータの制御回路
JP2990729B2 (ja) 超音波モータの駆動装置
JP3308711B2 (ja) 超音波モータの駆動装置
JPH1189255A (ja) 振動アクチュエータの駆動装置
JPH0870587A (ja) 超音波モータの駆動装置
JP3192028B2 (ja) 超音波モータ