JPH0879168A - 移動通信における同報通信システム - Google Patents

移動通信における同報通信システム

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JPH0879168A
JPH0879168A JP21027594A JP21027594A JPH0879168A JP H0879168 A JPH0879168 A JP H0879168A JP 21027594 A JP21027594 A JP 21027594A JP 21027594 A JP21027594 A JP 21027594A JP H0879168 A JPH0879168 A JP H0879168A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 マルチエリア構成において、各エリアに散在
している同一同報グループに属する複数の移動通信端末
と発信端末との間で、同報通信を実現する。 【構成】 移動通信交換機3と移動通信端末8−1〜8
−8の情報を蓄積してある端末情報データベース5によ
り、各移動通信端末の情報を管理している。このため、
各移動通信端末が同一の同報グループであることを交換
制御局と端末情報データベースにて認識できる。また、
各エリア毎の代表端末8−1〜8−4との回線と発信端
末との回線を移動通信交換機にてマルチミキシング接続
用集約装置4でマルチミキシング接続を行う。これによ
り多くの端末に対して同時に双方向パスを張ることが可
能となり、より広域性のある同報通信が可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、マルチエリア構成の移
動通信システムにおいて、1対多の同報通信を可能とす
る移動通信における一斉同報通信システムである。
【0002】
【従来の技術】同報通信とは、メッセージ、音声、画像
等から成る同一の情報を複数の相手に送信することであ
る。同報通信においては、通常、複数の送信先は、予め
または送信時に指定される。例としてはファクシミリ装
置やVAN、電子メール等のシステムには、蓄積手段を
生かした同報通信サービス機能が具備されている。最近
では移動通信における同一無線エリア内での同報通信方
式がある。
【0003】上記の移動通信システムにおける従来の同
報通信システムについて、図を用いて説明する。
【0004】図4において、発信局1は、一般公衆通信
網2により、移動通信端末の在圏するエリアを管理する
基地局6と移動通信交換機3を介して接続されており、
基地局6はアンテナ7により移動通信端末8−1,8−
2と結ばれている。移動通信端末には発信局1との双方
向の回線を司る代表端末8−1とその通話を傍受する受
信専用の傍受端末8−2に大別できる。基地局6はアン
テナ7を介して、代表端末8−1だけは上り回線10と
下り回線9で双方向の通信を、各傍受端末とは下りの無
線回線9で基地局からの送信を行っている。f1および
F1は周波数を表している。
【0005】このシステムにおいて、発信局1からは、
代表端末を指定して即ち代表端末の番号で通信を行う。
基地局6と代表端末8−1とが接続され、基地局6と代
表端末8−1とが通信を行う。これと同時に、受信専用
の傍受端末8−2でも、発信局1から送信される情報を
基地局6を介して受けることができる。
【0006】これにより単一エリアに存在している複数
の送信先に対して同一の情報を送信することができる。
しかし、従来の同報システムは単一エリアでの実現に留
まっており、該移動通信端末が複数のエリアに分散して
在圏している場合、同報通信が行うことができない等の
問題がある。
【0007】なお、同報通信に関する従来の文献として
は、例えば安田靖彦監修「ISDN時代の移動体通信」
(オーム社平成4年7月25日発行 pp.29のMC
Aシステム、pp.34のテレターミナルシステム参
照)がある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】前述したとおり、従来
の同報通信方式は単一基地局から送信される電波により
構成される単一エリアでのみ呼接続を実現するに留まっ
ている。
【0009】しかし、移動通信システムは周波数の有効
利用などの考えにより、複数のエリアによりサービスエ
リアを形成するマルチエリア構成が主流になりつつあ
る。図5に例として4つのエリアにて構成されるマルチ
エリア移動通信システムを示す。この場合、複数の基地
局6−1〜6−4によりエリアが構成され、さらにそれ
らの基地局群の上位ノードである移動通信交換機3によ
り基地局6−1〜6−4は集約される。このようなマル
チエリア構成においては、同一同報グループに属する複
数の移動通信端末8−1〜8−4は各エリアに散在して
しまい、前述した単一エリアの同報通信システムで同報
通信を実現することはできない。
【0010】したがって、本発明の目的は、マルチエリ
ア構成において、各エリアに散在している同一同報グル
ープに属する複数の移動通信端末との間で、同報通信を
実現することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、請求項1記載の発明は、複数の移動通信端末と、各
エリア毎に存在しそのエリアに在圏する移動通信端末と
通信する無線基地局と、該無線基地局と接続され一般公
衆通信網等からの移動通信呼の交換を行う移動通信交換
機と、移動通信端末の情報を持ち移動通信交換機に接続
される端末情報データベースとから構成される移動通信
システムにおいて、端末情報データベース上には各移動
通信端末の同報グループ識別情報と端末識別情報、位置
情報、接続優先順位を記憶し、移動通信交換機は、マル
チミキシング接続する手段を有し、端末情報データベー
スに問い合わせて得た情報を用いて各エリア毎に在圏す
る同報グループの優先順位の高い移動通信端末を代表端
末として呼び出し、各エリアの接続した代表端末をマル
チミキシング接続することを特徴とする移動通信におけ
る同報通信システムである。
【0012】請求項2記載の発明は、請求項1記載の移
動通信における同報通信システムにおいて、移動通信交
換機は各エリアの代表端末を一斉に呼出すことを特徴と
する移動通信における同報通信システムである。
【0013】請求項3記載の発明は、請求項1記載の移
動通信における同報通信システムにおいて、移動通信交
換機は、各エリア毎に代表端末を順次呼出すことを特徴
とする移動通信における同報通信システムである。
【0014】請求項4記載の発明は、請求項3記載の移
動通信における同報通信システムにおいて、移動通信交
換機はトーキ送出装置を有し、各エリア毎に順次呼出し
た代表端末を、待合せのために全代表端末との呼出しが
終了するまでトーキ送出装置に接続することを特徴とす
る移動通信における同報通信システムである。
【0015】請求項5記載の発明では、移動通信交換機
は各エリアで呼出した代表端末と接続されなかった場
合、次の優先順位の移動通信端末を代表端末として呼出
すことを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項に
記載の移動通信における同報通信システムである。
【0016】
【作用】本発明においては、移動通信交換機と端末の情
報を蓄積してある端末情報データベースにより、各移動
通信端末の情報を管理している。このため、各移動通信
端末が同一の同報グループであることを交換制御局と端
末情報データベースにて認識できるので、移動通信端末
がマルチエリア構成にて異なるエリアに在圏していても
容易に呼接続が可能となる。
【0017】また、各エリア毎の代表端末との回線と発
信端末との回線を移動通信交換機にてマルチミキシング
接続を行う。これにより多くの端末に対して同時に双方
向パスを張ることが可能となり、より広域性のある同報
通信が可能となる。
【0018】
【実施例】
(実施例1)以下、本発明の実施例1として、一斉に各
エリア毎に同報対象の代表端末を呼出し、マルチミキシ
ング接続を行う一斉同報通信方式を、図により詳細に説
明する。
【0019】図1は、本発明の一実施例を示す一斉同報
通信方式の網構成図である。図1において、2は一般公
衆通信網、8は同一同報グループに属する移動通信端
末、5は各移動通信端末の情報を持つ端末情報データベ
ース、4はマルチミキシング接続用集約装置である。
【0020】まず発信端末1は、同報を示す電話番号に
て発呼を行う。その際通信プロトコルは一般公衆通信網
2に準拠する。移動通信交換機3は電話番号から同報用
の番号と判断し、端末情報データベース5に問い合わせ
をかける。端末情報データベース5では同報グループ用
の同報用加入者テーブル14(図3参照)を持ち、電話
番号から同報対象となる移動通信端末の情報(在圏エリ
アの位置情報、同報のグループ識別情報およびその他呼
接続に必要なデータ)を収集する。移動通信交換機3
は、各基地局6−1〜6−4配下のエリアに対して同報
対象となる全ての移動通信端末の中から、端末情報デー
タベースからの応答により、各エリア毎に代表端末の呼
出しを行う。各エリアにおいて同一同報グループの移動
端末が複数存在している場合には、代表端末として呼び
出される移動通信端末は、そのエリアに存在する同一同
報グループのうち、一番呼出し優先順位が高い移動通信
端末である。エリアAでは、移動通信端末8−1と8−
5が在圏しているが、移動通信端末8−1が優先順位が
高いので(図3参照)、移動通信端末8−1に対して呼
出しが行われる。呼接続を行った移動通信端末は、その
エリアの代表端末として、移動通信交換機3と回線設定
を行う。そのエリアの同じ同報グループに属する他の移
動通信端末は、受信専用となり、代表端末と発信端末と
の間の通信を傍受する。エリアAでは移動通信端末8−
5が傍受端末となる。移動通信交換機3は上記の動作を
配下の在圏エリア全てに対して一斉に行い、各エリアに
おいて代表端末と回線が設定された後、全回線をマルチ
ミキシング接続用集約装置4により発信端末1とマルチ
ミキシング接続を行う。マルチミキシング接続用集約装
置4は、各エリアの代表端末からの複数回線を合成(マ
ルチミキシング)して、発信端末への回線に接続してい
る。この様にして、発信端末1と複数の代表端末8−1
〜8−4および受信専用の移動通信端末8−5〜8−8
の間に1対多の一斉同報通信が成立する。
【0021】図3に、端末情報データベースで用いてい
る同報用加入者テーブル14の構成例を示す。通常、陸
上移動通信や船舶通信では全ての移動通信端末が端末識
別情報を持っており、呼出し用の識別番号として用いら
れている。また、同一の同報グループには、同一のグル
ープ識別情報が与えられている。呼び出すべき代表端末
を選択するために、各同報グループ毎に優先順位を示す
呼出順位番号が付与されている。この同報用加入者テー
ブル14を用いて、端末情報データベースは、移動通信
交換機からの問合せに応答する。
【0022】呼接続に関するプロトコルは従来の呼接続
を使用すれば良く、端末情報データベースでの新テーブ
ルと回線のマルチミキシング接続により、複数のエリア
における同報通信を容易に実現することができる。
【0023】以上のシステムにより、複数のエリアに散
在する同一同報グループの移動通信端末に対して一斉に
同報通信が可能となる。
【0024】なお、あるエリアで代表端末として呼び出
された移動通信端末から応答がない場合は、同じエリア
に存在する同一同報グループの移動通信端末のうち次に
優先順位の高い移動通信端末に再度呼出しをかけるよう
にすることもできる。
【0025】また、各エリアには、同一同報グループの
移動通信端末が1台以下しか存在しない場合でも、その
存在する移動通信端末が全て代表端末となり、基地局と
接続されて同報通信が行われる。この場合は、傍受端末
は存在しないことになる。
【0026】(実施例2)実施例1においては、一斉に
同報呼出しを移動通信交換機配下の複数のエリアに在圏
する移動通信端末において行った。順次、代表端末を呼
出し、その回線設定時に生じる遅延時間を、トーキ送出
装置による待合せ処理にて回避する実施例2について図
2に示す。
【0027】図2において、2は一般公衆通信網、8は
同一同報グループに属する移動通信端末、5は各移動通
信端末の情報を持つ端末情報データベース、4はマルチ
ミキシング接続用集約装置、12はトーキ送出装置であ
る。
【0028】実施例1と同様に、移動通信交換機3配下
に複数の同報対象となる移動通信端末があり、発信端末
1より同報の番号を用いて、該同報グループに発信が行
われたとき、移動通信交換機3は端末情報データベース
4に問合せを行う。そして、各エリア毎の代表端末に関
する情報を得る(図3参照)。この代表端末は、そのエ
リア内の同一同報グループで優先順位が高い移動通信端
末がなる。同報移動通信交換機3は、エリアAにおける
同報グループに属する一番優先順位の高い移動通信端末
8−1の端末識別情報、同報グループ番号等を入手し、
移動通信端末8−1に呼出しをかける。移動通信端末8
−1と回線設定が行われると、以後移動通信端末8−1
がそのエリアの代表端末となる。エリアAにおける同一
同報グループに属する他の移動通信端末が存在する場
合、その移動通信端末8−5は受信専用の傍受端末とな
り、代表端末と発信端末との間の通信を傍受する。
【0029】なお、移動通信端末8−1が応答しない場
合は、次にエリアAの同一同報グループのつぎに優先順
位が高い移動通信端末8−5に呼出しをかける。このよ
うに、応答があるまで、エリアAの同一同報グループに
属する移動通信端末を優先順位順に呼出す。応答があっ
た端末をエリアAの代表端末とする。
【0030】次のエリアの代表端末8−2の情報を端末
情報データベース4から情報収集後、移動通信端末8−
1と同様の呼接続を行う。このとき、代表端末となった
移動通信端末8−1はトーキ送出装置12と、対象とな
る全エリアの代表端末との間の回線設定が終了するまで
接続されている。トーキ送出装置12は、この間、代表
端末8−1に音声による案内等を流して待合せを行う。
【0031】この様に、順次エリア毎に、代表端末とな
るべき移動通信端末に対して同様の呼接続を行う。この
間、接続された代表端末はトーキ送出装置12に接続さ
れ、音声による案内等を流す。全エリアの代表端末に接
続後、移動通信交換機3は発信端末1と接続された全代
表端末の回線の間をマルチミキシング接続用集約装置4
でマルチミキシング接続し、発信端末1との間で通信情
報の転送を開始する。各エリアにおいて、代表端末とな
らなかった同じ同報グループの移動通信端末は受信専用
となり、代表端末と発信端末との通信を傍受する。これ
により1対多の同報通信システムが実現する。
【0032】本発明の同報通信システムで使用する移動
通信端末について説明する。移動通信端末は、呼出しの
際の、グループ識別情報および端末識別情報と自局で記
憶しているグループ識別情報および端末識別情報とを比
較し、両方とも一致した場合、代表端末として応答す
る。呼出し際のグループ識別情報および端末識別情報と
自局で持っているグループ識別情報および端末識別情報
とを比較して、端末識別情報は不一致でグループ識別情
報が一致する場合、移動通信端末は受信専用の傍受端末
として動作し、代表端末と発信局1の通信を傍受する。
【0033】
【発明の効果】本発明により、複数のエリアに同一同報
グループの移動通信端末が散在していても、同報通信が
可能となり、発信端末と複数の移動通信端末による1対
多の一斉同報通信が実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1を示す同報通信システムの網
構成図である。
【図2】本発明の実施例2を示す同報通信システムの網
構成図である。
【図3】本発明における加入者情報データベースでの同
報用加入者テーブルを示す図である。
【図4】従来の同報通信方式の説明図である。
【図5】マルチエリア構成の網構成図である。
【符号の説明】
1 発信端末 2 一般公衆通信網 3 移動通信交換機 4 マルチミキシング接続用集約装置 5 端末情報データベース 6−1〜6−4 基地局 7−1〜7−4 基地局アンテナ 8−1〜8−8 移動通信端末 9−1〜9−4 下り回線 10−1〜10−4 上り回線 12 トーキ送出装置 14 同報グループ用テーブル

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の移動通信端末と、各エリア毎に存
    在しそのエリアに在圏する移動通信端末と通信する無線
    基地局と、該無線基地局と接続され一般公衆通信網等か
    らの移動通信呼の交換を行う移動通信交換機と、移動通
    信端末の情報を持ち移動通信交換機に接続される端末情
    報データベースとから構成される移動通信システムにお
    いて、 前記端末情報データベース上には各移動通信端末の同報
    グループ識別情報と端末識別情報、位置情報、接続優先
    順位を記憶し、 前記移動通信交換機は、マルチミキシング接続する手段
    を有し、前記端末情報データベースに問い合わせて得た
    情報を用いて各エリア毎に在圏する同報グループの優先
    順位の高い移動通信端末を代表端末として呼び出し、各
    エリアの接続した代表端末をマルチミキシング接続する
    ことを特徴とする移動通信における同報通信システム。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の移動通信における同報通
    信システムにおいて、前記移動通信交換機は、各エリア
    の代表端末を一斉に呼出すことを特徴とする移動通信に
    おける同報通信システム。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の移動通信における同報通
    信システムにおいて、前記移動通信交換機は、各エリア
    毎に代表端末を順次呼出すことを特徴とする移動通信に
    おける同報通信システム。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の移動通信における同報通
    信システムにおいて、前記移動通信交換機は、トーキ送
    出装置を有し、各エリア毎に順次呼出した代表端末を、
    待合せのために全代表端末との呼出しが終了するまでト
    ーキ送出装置に接続することを特徴とする移動通信にお
    ける同報通信システム。
  5. 【請求項5】 前記移動通信交換機は、各エリアで呼出
    した代表端末と接続されなかった場合、次の優先順位の
    移動通信端末を代表端末として呼出すことを特徴とする
    請求項1ないし4のいずれか1項に記載の移動通信にお
    ける同報通信システム。
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