JPH0879156A - 通信システムにおける移動局及び基地局送信タイミング測定装置 - Google Patents

通信システムにおける移動局及び基地局送信タイミング測定装置

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JPH0879156A
JPH0879156A JP6209618A JP20961894A JPH0879156A JP H0879156 A JPH0879156 A JP H0879156A JP 6209618 A JP6209618 A JP 6209618A JP 20961894 A JP20961894 A JP 20961894A JP H0879156 A JPH0879156 A JP H0879156A
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英二 織井
Hiroshi Ono
博 小野
Yoshihisa Tajima
義久 田島
Nobumichi Tomizawa
亘道 富沢
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  • Digital Transmission Methods That Use Modulated Carrier Waves (AREA)
  • Monitoring And Testing Of Transmission In General (AREA)
  • Mobile Radio Communication Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 基地局1から移動局2へ送信する下り信号a
又は移動局から基地局へ送信する上り信号bの送信タイ
ミングを精度よく測定する。 【構成】 試験信号発生器6から移動局へ下り試験信号
を送出し、かつ送出タイミングを示すトリガ信号を出力
し、包絡線検波回路13でもって、移動局2から出力さ
れる上り信号を包絡線検波し、波形メモリ9に包絡線検
波された上り信号の信号波形のうちトリガ信号に基づい
て指定される測定時間範囲TR の波形を記憶する。そし
て、この波形メモリ9に記憶された信号波形のうち上り
信号における先頭の所定ビット数の固定情報値によって
π/4ずらした直交位相変調に起因して最初に信号レベ
ルが低下する波形位置を検出し、検出された波形位置に
対応する時刻位置に基づいて下り信号と上り信号との間
の送信タイミングのずれ量を算出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば携帯電話システ
ム(パーソナル・ハンディホン・システム)等の通信シ
ステムにおける基地局及び移動局の動作を試験する試験
装置に係わり、特に、移動局及び基地局における下り信
号及び上り信号の送信タイミングを正確に測定する通信
システムにおける送信タイミング測定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】携帯電話システムにおいては、図10に
示すように、一つの基地局1が送信する一つの周波数を
有した下り信号に対して例えば4台等の複数の移動局2
が割付けらけている。
【0003】図11に示すように、基地局1は例えば5
ms等の規定周期T0 の前半部分に各移動局2に対する各
バースト信号a1 ,a2 ,a3 ,a4 を含んだ下り信号
aを電波送出する。各移動局2は下り信号aを受信し
て、自己に与えられたスロットに自己宛ての信号a1
4 を検出すると、基地局1に対して前記同一周期T0
内における自己に与えられた送信タイミングで上り信号
1 ,b2 ,…,b4 を電波送出する。
【0004】図12は一つの移動局2の基地局1からの
下り信号aの受信タイミングと上り信号bの送信タイミ
ングとを示すタイムチャートである。図示するように、
下り信号aの受信時刻から規定周期T0 (=5ms)の半
分の時間TS (=2.5ms)経過したタイミンクで上り
信号bが送出される。
【0005】この下り信号aの受信時刻と上り信号bの
送信時刻との間の送信タイミングのずれ量TS が許容範
囲に入っていることを試験することは、他の移動局2に
悪影響を与えなくするために非常に重要なことである、
図13はこの送信タイミングのずれ量TS を測定する送
信タイミング測定装置4の概略構成図である。試験信号
発生器4aは正規の基地局1から出力される下り信号a
を想定した下り試験信号c1 をサーキュレータ4bを介
して試験対象としての移動局2へ送信する。また、試験
信号発生器4aは、図14に示すように、下り試験信号
1 の送出タイミングに同期するトリガ信号e1 を遅延
回路4cへ送出する。遅延回路4cは、トリガ信号e1
を一定時間Tb 遅延させたトリガ信号e2 を次の波形メ
モリ4eへ送出とする。
【0006】移動局2は、下り試験信号c1 を受信する
と、前述したタイミングで上り信号d1 を出力する。移
動局2から出力された上り信号d1 は送信タイミング測
定装置4内のサーキュレータ4bを介して、包絡線検波
回路4dでもって包絡線検波される。包絡線検波された
上り信号d2 はトリガ信号e2 のタイミングにて波形メ
モリ4eへ書込まれる。
【0007】図14に示すように、書込み開始時刻(ト
リガ信号e2 時刻)から波形メモリ4eに書込まれた上
り信号d2 がしきい値VS を越える時刻ta までの時間
Taから下り試験信号c1 送出時刻からの上り信号d1
の送信時刻までの時間TS が算出される。 TS =Tb +Ta
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図13
に示す送信タイミング測定装置においても、まだ解消す
べき次のような課題があった。図15は包絡線検波回路
4dから出力される上り信号d2 の立上がり特性を示す
波形図である。無信号期間の信号レベルV0 とバースト
信号期間中の平均信号レベル(バースト内平均電力)V
AVとの比(オン/オフ比)は50dB以上と非常に大き
い。移動局2は送信状態に移行すると、信号全体を出力
増幅器で前記平均信号レベルVAVまで増幅する。そし
て、増幅された信号を送信すべきデジタルデータでもっ
直交位相変調する。
【0009】包絡線検波された後の上り信号d2 の信号
レベルの大部分は前述した出力増幅器で増幅されもので
あるが、図14に示すように、立上がり特性が、被試験
器である移動既局2の特性に起因して変動する。その結
果、例えば前述したしきい値信号レベルVS に達成する
までの時間Ta は、バースト信号毎に変り、大きな誤差
ΔTS が生じる。
【0010】よって、最終的に得られる下り試験信号c
1 の受信時刻から上り信号d2 の送出時刻までの送信タ
イミングのずれ量TS に大きな測定誤差が生じる問題が
ある。
【0011】このような問題は、移動局2における下り
信号aと上り信号bとの間の送信タイミングのずれ量T
S の測定のみならず、基地局1の下り信号aにおけるバ
ーストの送信間隔TSMの測定のおいても同様である。
【0012】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
ものであり、各信号の先頭部分の直交位相変調に起因す
る信号レベル低下位置を該当信号の測定時刻位置とする
ことによって、各信号の立上がり特性に影響されずに、
各信号の送信タイミングを正確に測定でき、移動局の上
り信号の送信タイミングのずれ量又は基地局の下り信号
におけるバーストの送信間隔を精度よく測定できる通信
システムにおける送信タイミング測定装置を提供するこ
とを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記課題を解消するため
に請求項1の発明は、基地局から規定周期を有した直交
位相変調されたバースト状の下り信号を受信して、その
受信した下り信号に対して所定時間の後にバースト状の
上り信号を基地局へ送信する移動局における前記下り信
号と前記上り信号との時間差を送信タイミングとして測
定する通信システムにおける移動局送信タイミング測定
装置において、移動局へ下り試験信号を送出すると共
に、送出タイミングを示すトリガ信号を出力する試験信
号発生器と、移動局から下り試験信号に対応して出力さ
れる上り信号を包絡線検波する包絡線検波回路と、包絡
線検波された上り信号の信号波形のうちトリガ信号に基
づいて指定される測定時間範囲の波形を記憶する波形メ
モリと、波形メモリに記憶された信号波形のうち上り信
号における先頭の所定ビット数の固定情報値によって直
交位相変調に起因して信号レベルが最初に所定レベル以
下に低下する特定の波形位置を検出するディップ点検出
手段とディップ点検出手段にて検出された波形位置に対
応する時刻位置に基づいて送信タイミングを算出する送
信タイミング算出手段とを有する演算処理部とを備えて
いる。
【0014】また、本発明の請求項2の発明は、所定の
送信周期で直交位相変調されたバースト状の下り信号を
送信する基地局における下り信号におけるバーストの送
信間隔を測定する通信システムにおける基地局送信タイ
ミング測定装置において、基地局から出力される下り試
験信号を包絡線検波する包絡線検波回路と、包絡線検波
された下り信号における隣接する各周期の各バースト信
号波形を記憶する波形メモリと、各波形メモリに記憶さ
れた信号波形のうち下り信号の先頭の所定ビット数の固
定情報値によって直交位相変調に起因して信号レベルが
最初に所定レベル以下に低下する特定の各波形位置を検
出するディップ点検出手段とディップ点検出手段にて検
出された各波形位置に対応する各時刻位置に基づいて送
信間隔を算出する送信間隔算出手段とを有する演算処理
部とを備えている。
【0015】
【作用】このように構成された移動局送信タイミング測
定装置の測定原理を図5〜図7を用いて説明する。図5
は例えば簡易携帯電話システム等の通信システムにおい
て、移動局から基地局へ送信される上り信号における1
バーストを構成する1伝送フレームのビット構成を示す
図である。先頭に4ビットのランプビットRが設定さ
れ、2番目に2ビットのスタートシンボルSSが設定さ
れ、3番目に6ビットのプリアンブルビットPRが設定
され、4番目に16ビットの同期ワードUWが付され
る。そして、先頭,2番目及び3番目のR.SS,PR
は全ての移動局に亘って固定されたデジタル情報であ
る。
【0016】デジタル情報の伝送効率を上げるために、
送信情報は4位相のπ/4ずらした直交位相変換(π/
4シフトQPSK)されて搬送波に載せられて上り信号
となる。4位相のπ/4ずらした直交位相変換において
は、図6(a)及び図7に示すように、送信ビットデー
タは2ビット毎に区切られ、2ビットで1シンボルとし
て扱われ、[11][01][00][10]の各シン
ポルに対して[−3π/4][3π/4][π/4]
[−π/4]の各位相が割付けられている。
【0017】したがって、この上り信号を包絡線検波し
た場合の包絡線信号に重畳された位相変調部分のみを考
えると、前記位相成分が消去され、振幅成分のみが残
る。この場合、図6(b)に示すように、[01]又は
[11]シンボルのときに振幅が一旦零に近ずく。すな
わち、各シンボルが前述した特定の配列を示す場合の
み、包絡線検波された上り信号波形に信号レベル値が小
さくなる特異点PS が存在する。
【0018】この包絡線検波された上り信号波形におけ
る特異点PS の位置は全ての上り信号に亘って一定であ
る。そして、この特異点PS の位置はバーストの先頭部
分のビット情報値によって定まり、前述した図14に示
した出力増幅器の立上がり特性に依存しない。したがっ
て、この信号レベルが低下する特異点PS (ディップ
点)を該当上り信号の測定時刻として、この測定時刻に
基づいて、下り試験信号の受信時刻から上り信号の送信
時刻までの送信タイミングのずれ量を正確に求めること
が可能となる。
【0019】具体的には、包絡線検波された上り信号の
トリガ信号で指定される測定時間範囲の波形を波形メモ
リに記憶して、この波形メモリに記憶された波形から前
記信号レベルが低下する波形位置(時間位置)を求め
る。
【0020】基地局送信タイミング測定装置において
も、基地局から移動局へ送出される下り信号におけるバ
ーストの送信間隔が各バースト信号の信号レベルが低下
する各特異点PS (ティプ点)から正確に求まる。
【0021】
【実施例】以下本発明の一実施例を図面を用いて説明す
る。図1は実施例の移動局送信タイミング測定装置の概
略構成を示すブロック図である。
【0022】この移動局送信タイミング測定装置5内に
組込まれた試験信号発生器6は図10に示す正規の基地
局1から出力される下り試験信号c1 をサーキュレータ
7を介して試験対象としての移動局2へ送信する。ま
た、試験信号発生器6は下り試験信号c1 の送出タイミ
ングに同期するトリガ信号e1 を遅延回路8へ送出す
る。遅延回路8は図2に示すように入力したトリガ信号
1 を、下り信号aの各バーストの規定周期T0 より若
干短い所定の遅延時間τだけ遅延したトリガ信号e2
波形メモリ9の制御端子へ送出する。
【0023】移動局2は下り試験信号c1 を受信する
と、図12で示した送信タイミングで上り信号d1 を出
力する。移動局2から出力された上り信号d1 は移動局
送信タイミンク測定装置5内のサーキュレータ7を介し
て周波数変換回路10へ入力される。上り信号d1 は周
波数変換回路10で信号解析に適した低周波数に周波数
変換されて、次のバンドパスフィルタ11で雑音成分が
除去されたのち、LOGアンプ12で対数変換される。
【0024】対数変換された上り信号d3 は次の包絡線
検波器13で包絡線検波される。包絡線検波された後の
上り信号dはローパスフィルタ14で雑音成分が除去さ
れた後A/D変換器15へ入力される。A/D変換器1
5は入力された上り信号d4を所定のサンプリング周波
数fでサンプリングして、デジタルの上り信号d5 へ変
換して次の波形メモリ9の入力端子へ送出する。
【0025】波形メモリ9は、図2に示すように、制御
端子に遅延回路8からのトリガ信号e2 の入力時刻から
予め定められたデータ採取時間TR だけ、入力端子に印
加されている上り信号d5 の各サンプリングデータを読
取って記憶保持する。この場合、波形メモリ9上におい
ては、図3に示すように、データ採取時間TR の開始位
置が便宜的な時刻t=0に設定されている。したがっ
て、記憶された上り信号d5 の包絡線検波波形の横軸は
そのまま時間軸と見なすことができる。
【0026】このデータ採取時間TR は波形メモリ9の
記憶容量に依存するが、図3に示すように、少くとも、
上り信号d5 の各バーストにおけるランプビットR.ス
タートシンボルSS,プリアンブルPR及び同期ワード
UWが含まれる時間範囲に設定されている。
【0027】この波形メモリ9に記憶されたデータ採取
時間TR 分の上り信号d5 は図3に示すように次のCR
T表示装置16の表示画面に表示されると共に、演算処
理部17へ送出される。
【0028】演算処理部17は、一種のコンピュータで
構成されており、図4に示す流れ図に従って送信タイミ
ングのずれ量TMSを算出する処理を行い、ディップ点検
出手段及びタイミング算出手段としての機能を有する。
【0029】流れ図が開始されると、P(プログラムス
テップ)1において、波形メモリ9に記憶されたデータ
採取時間TR の全てのデータ(サンプリングデーテ)の
うち最大ピークレベル値VP を読取る。
【0030】次に、データ採取時間TR の左端の時刻t
=0から各時刻(各波形位置)におけるサンプリングデ
ータの信号レベルV(dB)を順番に読取っていき、信
号レベルVが最初に例えば[空中線レベルVAV+9d
B](バースト信号の平均信号レベル)に達する時刻
(波形位置)tS を求める(P2)。さらに、今回求め
た時刻tS から右方向に最初に前記求めた最大ピークレ
ベル値VP から例えば8dB低下した信号レベル[VP
−8dB]に達した時刻tDSを求める(P3)。
【0031】そして、現在の時刻tの信号レベルVと次
の時刻(t+1)における信号レベルV+1とを比較して
(P4)、減少傾向にある場合(P5)、P6におい
て、現在時刻tを更新する。そして、P4へ戻る。
【0032】そして、P5において、増加傾向に転じる
と、現在時刻を測定時刻tM と決定して、この測定時刻
M を読取る(P7)。この測定時刻tM から送信タイ
ミングのずれ量TMSを算出する(P8)。具体的には、
時刻t=0から測定時刻tMまでの時間差をTM とす
る。次に、この測定時間TM を用いて下式に基づいて、
下り試験信号c1 の受信時刻から上り信号d1 の送信時
刻までの時間差で定まる送信タイミングのずれ量TMS
算出する。
【0033】TMS=τ+TM −α 但し、αは試験信号発生器のトリガ信号と試験信号発生
器の特異点Ps点までの時間差である、このように構成
された移動局タイミンク測定装置においては、図3に示
すように、移動局2から出力される上り信号d1 の送出
タイミングを、この上り信号d1 の各バーストを構成す
る1伝送フレームにおける先頭の図5に示す予め定めら
れたR,SS,PR等の全ての上り信号d1 に固定のビ
ット情報値で定まる特異点PS でもって測定している。
【0034】この特異的PS の波形位置(時間位置)は
4相のπ/4ずれた直交位相変調器の特性によって定ま
る。この特異点PS の信号レベル変化量(デップ量)は
包絡線検波された上り信号d5 のバースト期間の平均信
号レベルVAVに比較すると、格段に少ない。
【0035】よって、この特異的PS の時間軸位置(t
M )が、出力増幅器の増幅特性に影響されることはほと
んどない。したがって、図14のしきい値信号レベルV
S で送信タイミンクを測定していた従来装置に比較して
測定精度を大幅に向上できる。
【0036】なお、上記実施例においては、立上り点か
ら最初に所定レベル落込む波形位置を検出しているが、
これに限らず、本発明によれば検出しやすい点を利用す
ることができる。
【0037】第8図は本発明の他の実施例に係わる基地
局送信タイミング測定装置の概略構成図である。この基
地局送信タイミング測定装置18は、図9に示すよう
に、基地局1から移動局2へ送信される下り信号aにお
けるバーストの送信間隔TSMを測定する。
【0038】基地局1から送出される下り信号aは基地
局送信タイミング測定装置18内に入力されて、図示し
ない周波数変換回路10,BPF11,対数増幅器12
を経て包絡線検波回路19で包絡検波される。包絡検波
された下り信号a5 は第1のトリガ発生回路20及び第
2のトリガ信号発生回路21へ入力される。
【0039】第1のトリガ発生回路20は図9に示す包
絡検波された下り信号a5 におけるバーストの立上りタ
イミングを図14に示すしきい値信号レベルVS を用い
て検出して、第1のトリガ信号h1 を作成して第1の波
形メモリ24の制御端子へ送出する。
【0040】第2のトリガ信号発生回路21は、図9に
示す包絡線検波された下り信号a5におけるバーストの
立上りタイミングを図14に示すしきい値VS を用いて
検出して、第1のトリガ発生回路20と同一タイミング
のトリガ信号h1 を作成して次の遅延回路22へ送出す
る。遅延回路22はトリガ信号h1 を、前述した規定周
期T0 より若干短い遅延時間τだけ遅延させて第2のト
リガ信号h2 として、第2の波形メモリ25の制御端子
へ送出する。
【0041】前記包絡線検波回路19から出力された下
り信号a5 はA/D変換器23で所定周波数fでサンプ
リングされてデジタルの下り信号a6 として第1の波形
メモリ24及び第2の波形メモリ25の各入力端子へ印
加される。
【0042】第1の波形メモリ24は、図9に示すよう
に、第1のトリガ信号発生回路20から第1のトリガ信
号h1 が入力されると、この第1のトリガ信号h1 の入
力時刻から、前述したデータ採取期間TR だけ、入力端
子に印加されているデジタルの下り信号a6 の各サンプ
リングデータを読取って記憶保持する。
【0043】同様に、第2の波形メモリ25は、図9に
示すように、遅延回路22から第2のトリガ信号h2
入力されると、この第2のトリガ信号h2 の入力時刻か
ら、前述したデータ採取期間TR だけ、入力端子に印加
されているデジタルの下り信号a6 の各サンプリングデ
ータを読取って記憶保持する。
【0044】したがって、第1.第2の波形メモリ2
4,25には互いに遅延時間τだけずれた各バーストの
包絡線波形A1 ,A2 が記憶保持される。第1.第2の
波形メモリ24,25に記憶された下り信号a6 の各包
絡線波形A1 ,A2 は演算処理部26へ入力される。
【0045】演算処理部26は、第1図の実施例の演算
処理部17とほぼ同一の演算手法によって、第1の波形
メモリ24に記憶された包絡線波形A1 における第1の
トリガ信号h1 の入力時刻から前述した特異点VP まで
の時間T1 を算出する。同様に、演算処理部26は、第
2の波形メモリ25に記憶された包絡線波形A2 におけ
る第2のトリガ信号h2 の入力時刻から前述した特異点
P までの時間T2 を算出する。
【0046】演算処理部26は、算出された各時間T
1 ,T2 及び第2の遅延時間τから下式に従って、基地
局1から送出される下り信号aにおけるバーストの送信
間隔TSMを算出する。
【0047】TSM=τ+T2 −T1 以上から演算処理部26は、ディップ点検出手段と送信
間隔算出手段としての機能を有する。
【0048】このように構成された基地局送信タイミン
グ測定装置18においては、基地局1から出力される下
り信号aにおける各バーストの各送信タイミングは各バ
ーストの先頭部分に含まれるビット情報によって定まる
特異点PS (デップ位置)に基づいて特定している。
【0049】したがって、図1に示した実施例装置と同
様に、各バーストの送信タイミングが精度よく測定で
き、基地局1から送出される下り信号aにおけるバース
トの送信間隔TSMを精度よく測定できる。
【0050】なお、上述した各実施例装置5,18を適
用することによって、例えば図10における基地局1と
一つの移動局2との間に、基地局1から電波出力される
下り信号aと移動局2から電波出力される上り信号bと
を受信する試験装置を配設してもよい。そして、この試
験装置においては、空中を伝搬される上り信号aと上り
信号bとの間の時間間隔を前述した手法によって、正確
に測定することが可能である。
【0051】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の通信シス
テムにおける移動局送信タイミング測定装置及び基地局
送信タイミング測定装置においては、送信タイミングを
測定しようとする上り信号又は下り信号における各バー
ストの先頭部分のビット情報のπ/4ずれた直交位相変
調に起因する信号レベル低下位置を該当バーストの測定
時刻位置としている。
【0052】したがって、各信号の立上がり特性に影響
されずに、各信号の送信タイミングを正確に測定でき、
移動局における上り信号の送信タイミングのずれ量又は
基地局の下り信号におけるバーストの送信間隔の測定精
度を大幅に向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例に係わる移動局送信タイミ
ング測定装置の概略構成を示すブロック図
【図2】 同実施例装置の動作を示すタイムチャート
【図3】 同実施例装置におけるCRT表示装置に表示
された上り信号の包絡線波形図
【図4】 同実施例装置の動作を示す流れ図
【図5】 同実施例装置の動作原理を説明するための上
り信号の伝送フレームを示すビットフォーマット図
【図6】 π/4ずれた直交位相変調の動作原理を示す
【図7】 上り信号の各バーストの先頭部分の各シンボ
ルデータと信号レベルとの関係を示す図
【図8】 本発明の他の実施例に係わる基地局局送信タ
イミング測定装置の概略構成を示すブロック図
【図9】 同実施例装置の動作を示すタイムチャート
【図10】 一般的な通信システムを示す模式図
【図11】 同通信システムの各信号状態を示すタイム
チャート
【図12】 基地局と一つの移動局との間で送受信され
る各信号の相互関係を示す図
【図13】 従来の送信タイミング測定装置の概略構成
を示すブロック図
【図14】 同従来装置の動作を示すタイムチャート
【図15】 各信号のバースト立上がり特性を示す図
【符号の説明】
5…移動局送信タイミング測定装置、6…試験信号発生
器、7…サーキュレータ、8…遅延回路、10…周波数
変換回路、13,19…包絡線検波回路、15,23…
A/D変換器、9…波形メモリ、16…CRT表示装
置、17,26…演算処理部、18…基地送信タイミン
グ測定装置、20…第1のトリガ発生回路、21…第2
のトリガ発生回路、22…遅延回路、24…第1の波形
メモリ、25…第2の波形メモリ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田島 義久 群馬県新田郡尾島町大字岩松800番地 三 菱電機株式会社群馬製作所内 (72)発明者 富沢 亘道 群馬県新田郡尾島町大字岩松800番地 三 菱電機株式会社群馬製作所内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基地局(1) から規定周期を有した直交位
    相変調されたバースト状の下り信号を受信して、その受
    信した下り信号に対して所定時間の後にバースト状の上
    り信号を前記基地局へ送信する移動局(2) における前記
    下り信号と前記上り信号との時間差を送信タイミングと
    して測定する通信システムにおける移動局送信タイミン
    グ測定装置(5) において、 前記移動局(2) へ下り試験信号を送出すると共に、送出
    タイミングを示すトリガ信号を出力する試験信号発生器
    (6) と、 前記移動局(2) から前記下り試験信号に対応して出力さ
    れる上り信号を包絡線検波する包絡線検波回路(13)と、 この包絡線検波された上り信号の信号波形のうち前記ト
    リガ信号に基づいて指定される測定時間範囲の波形を記
    憶する波形メモリ(9) と、 この波形メモリに記憶された信号波形のうち前記上り信
    号における先頭の所定ビット数の固定情報値によって前
    記直交位相変調に起因して信号レベルが最初に所定レベ
    ル以下に低下する特定の波形位置を検出するディップ点
    検出手段とこのディップ点検出手段にて検出された波形
    位置に対応する時刻位置に基づいて前記送信タイミング
    を算出する送信タイミング算出手段とを有する演算処理
    部(17)とを備えた通信システムにおける移動局送信タイ
    ミング測定装置。
  2. 【請求項2】 所定の送信周期で直交位相変調されたバ
    ースト状の下り信号を送信する基地局(1) における前記
    下り信号におけるバーストの送信間隔を測定する通信シ
    ステムにおける基地局送信タイミング測定装置(18)にお
    いて、 前記基地局(1) から出力される下り試験信号を包絡線検
    波する包絡線検波回路(19)と、 この包絡線検波された下り信号における隣接する各周期
    の各バースト信号波形を記憶する波形メモリ(24,25)
    と、 この各波形メモリに記憶された信号波形のうち前記下り
    信号の先頭の所定ビット数の固定情報値によって前記直
    交位相変調に起因して信号レベルが最初に所定レベル以
    下に低下する特定の各波形位置を検出するディップ点検
    出手段とこのディップ点検出手段にて検出された各波形
    位置に対応する各時刻位置に基づいて前記送信間隔を算
    出する送信間隔算出手段とを有する演算処理部(26)とを
    備えた通信システムにおける基地局送信タイミング測定
    装置。
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JP2012200024A (ja) * 2012-07-24 2012-10-18 Anritsu Corp 信号測定装置及び方法

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