JP3270816B2 - 符号化マーカ処理方法及び移動電話装置 - Google Patents

符号化マーカ処理方法及び移動電話装置

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JP3270816B2
JP3270816B2 JP31109596A JP31109596A JP3270816B2 JP 3270816 B2 JP3270816 B2 JP 3270816B2 JP 31109596 A JP31109596 A JP 31109596A JP 31109596 A JP31109596 A JP 31109596A JP 3270816 B2 JP3270816 B2 JP 3270816B2
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    • H04B7/00Radio transmission systems, i.e. using radiation field
    • H04B7/015Reducing echo effects
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02DCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN INFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGIES [ICT], I.E. INFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGIES AIMING AT THE REDUCTION OF THEIR OWN ENERGY USE
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  • Mobile Radio Communication Systems (AREA)
  • Cable Transmission Systems, Equalization Of Radio And Reduction Of Echo (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、伝送信号の符号化
マーカの処理に関し、特に、軌道上の衛星局と地上局と
の間の伝送信号のようにドップラ効果の影響を受け易い
信号におけるマーカの処理を行う符号化マーカ処理方法
及び移動電話装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、地球における相違する場所に設置
される地上局と間に通信回線接続(リンク)を設定する
ために衛星局が多く使用されている。当初、このような
通信回線接続は海上の船舶からの送信電波を衛星局が受
信する直接的な通信を行うために使用していたものであ
る。近年では、このような衛星局を用いた通信形態は、
比較的低い軌道を回る衛星局を利用する電池からの給電
を行う移動局にまで、その利用が拡大されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような上記従来例
にあって、衛星局は地球の低軌道中に静止できない。す
なわち、衛星局は地球の回転速度で軌道を周回できない
ため、衛星局は地球から見て静止していない。その結
果、地上局と軌道の衛星局との間に相対速度が存在し、
所定の範囲内の衛星局と常時、通信回線接続を設定する
ためには、そのための所定の処理手順を実行する必要が
ある。この所定の処理手順の実行を、基地局(伝送セ
ル)が静止し、かつ、移動体の移動に伴って相対速度が
生じる地上のセルラー移動無線通信ネットワークに適用
して考えることが出来る。
【0004】従来、周知のセルラー移動無線通信ネット
ワークでは、地上を移動体(自動車電話機、携帯電話
機)が伝送セル(セル基地局のサービスエリア)間を移
動する。このように移動体が、ある伝送セルから他の伝
送セルに移動する際に、複雑な引き継ぎ制御のルーチン
処理を行う必要がある。この場合、移動体と伝送セルと
の相対速度は、無線通信周波数の伝播速度と比較すると
無視できるものである。したがって、移動体の移動は通
信信号の特性に影響を及ぼさず、信号処理の解析上で
は、移動体は静止しているものとして取り扱われる。
【0005】衛星通信システムでは、衛星局が、ある位
置から他の位置へ移動する際に、前記の信号処理の解析
上の課題を解決する必要がある。すなわち、通信回線接
続をあるシステムから他のシステムに引き継ぐ処理手順
の実行が必要になる。この場合、通信信号に対するドッ
プラ効果の発生と軌道を周回する衛星局の速度との関係
を解決する必要がある。すなわち、衛星局が地上局に向
って移動すると送受信周波数が高くなり、同様に、衛星
局が地上局から離れるように移動すると送受信周波数が
低くなるドップラ効果が発生する。
【0006】したがって、各衛星局からの隣接するチャ
ネル又はチャネルの群におけるチャネルが接近している
場合、ある衛星局からのチャネルの送受信信号と、隣接
する衛星局からのチャネルの送受信信号とが混信するお
それがある。さらに、このようなチャネルでは、時分割
多重化方式(TDMA)によって複数のデジタル信号を
伝送しているため、ドップラ効果での周波数シフトによ
って時分割多重化におけるチャネル割当ての混乱が発生
することがある。
【0007】また、衛星局の位置が原因で時分割多重が
ずれるタイミングオフセットが発生する場合もある。し
たがって、データエラーが生じない実際の送信データを
的確に伝送するためには、通信回線接続の確立前に、送
信データの特質を識別する必要がある。すなわち、送信
データの周波数がドップラ効果によってシフトすること
を予想し、その程度及び正確な時分割多重化によるチャ
ネル内に送信データを配置するために送信データの開
始、すなわち、立ち上がりを同相でシフトする、そのシ
フト位置を判定する必要がある。
【0008】本発明は、このような従来の技術における
欠点を解決するものであり、伝送された信号の符号化マ
ーカを処理する際に、送信データ(メッセージ)に対す
るドップラ効果の発生程度を判別できるようになり、そ
の送信データを的確に伝送し、かつ、電力消費を低減で
きる符号化マーカ処理方法及び移動電話装置の提供を目
的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の符号化マーカ処理方法及び移動電話装置
は、タイミング位相及び周波数が変化するドップラ効果
の影響を受け易い伝送信号の符号化マーカを処理するも
のであり、マーカを第1周波数スイープの方向が第2周
波数スイープの方向と逆になるような、第1周波数スイ
ープに続いた第2周波数スイープを行う処理形態で伝送
し、次に、マーカを受信したマーカとの相関をとって二
つの振幅ピークを発生させ、さらに、二つの振幅ピーク
に基づいてドップラ効果の発生程度を判定するものであ
る。
【0010】このような本発明の符号化マーカ処理方法
及び移動電話装置は、ドップラ効果が原因の特性、主に
位相オフセット及び周波数シフトの変化に対処するため
に必要な処理が大幅に低減する。
【0011】好適例では、マーカの処理前に符号化マー
カの存在を識別するために予備処理を実行して、ドップ
ラ効果の発生程度を判定し、かつ、電力消費を減少させ
る。
【0012】また、第1周波数スイープを、比較的高い
周波数から比較的低い周波数へ低下させ、その後、第2
周波数スイープを、比較的低い周波数から比較的高い周
波数まで高くする。好適例では、第1周波数スイープを
比較的低い周波数から比較的高い周波数まで高くし、第
2周波数スイープを比較的高い周波数から比較的低い周
波数まで低下させる。さらに、好ましくは、スイープを
公称周波数レベルの一方側からこの公称周波数レベルの
反対側に発生させる。
【0013】また、本発明の別の態様によれば、衛星送
信機からページング信号を受信するように配備した移動
電話装置にあって、そのページング信号は、第1周波数
スイープの方向が第2周波数スイープの方向と逆になる
ような、第1周波数スイープ及びそれに続く第2周波数
スイープを行う処理形態のマーカを備えている。この移
動電話装置は、受信したマーカを補間して二つの振幅ピ
ークを発生させる相関手段と、二つの振幅ピークの特性
に基づいてドップラ効果の発生程度を決定する処理手段
とを備えている。
【0014】この別の態様の好適例では、移動電話装置
に、受信したマーカをデジタル化するサンプリング及び
デジタル化手段を備えている。好ましくは、相関手段
が、デジタル化するサンプリングに対して、相関値を記
憶する記憶手段を備えている。相関手段は、デジタル化
のサンプリング値が入力されるシフトレジスタを備え、
この相関手段が予め設定されたゼロでない値とシフトレ
ジスタから読み出された値との乗算を行う。
【0015】他の好適例において、相関手段は、入力さ
れた周波数スイープに応答し、同調して出力ピークを発
生する二つの弾性表面波フィルタ装置を備える。
【0016】好ましくは、処理手段を、伝送されたマー
カの位置を決定するめたにピーク間の中間点を計算する
ように配置する。さらに、好適例として、処理手段がド
ップラ効果による周波数シフトの発生程度を判定するた
めにピーク間の距離を決定する手段を備える。ドップラ
効果における周波数シフトは、移動体が予期する搬送周
波数に対する受信した搬送周波数の周波数オフセットを
示すようにしている。なお、移動体の周波数精度は代表
的には1〜5ppmである。
【0017】
【発明の実施の形態】次に、本発明の符号化マーカ処理
方法及び移動電話装置の実施形態を図面を参照して詳細
に説明する。図1は本発明の符号化マーカ処理方法及び
移動電話装置の好適例である実施形態にかかる構成を示
す図である。図1において、この好適例では、地球10
4上の静止軌道でない海上から五千海里の高さの低軌道
を周回する三つの衛星局101,102,103が示さ
れている。
【0018】衛星局101〜103は、軌道中に存在、
すなわち、この軌道を周回するために、矢印105で示
すように地球に対して所定の速度で、地球の回りの軌道
を周回する。衛星局101〜103のそれぞれの軌道
は、それぞれの通信エリア(サービスエリア)内に位置
する地球上の図示しない地上局と通信を行うことが出来
る。すなわち、衛星局101は通信エリア106の地上
局と通信が可能であり、衛星局102は通信エリア10
7内の地上局と通信が可能である。また、衛星局103
は通信エリア108における地上局との通信が可能であ
る。
【0019】これら通信エリアは、ある程度重なりあっ
ている。図示しない地上制御局は制御プロトコルの制御
によって衛星局101〜103が通信エリア10〜1
08の頭上を移動する際に衛星局101〜103の切り
替えを行う。通信エリア106〜108は固定的なもの
ではなく、周回軌道に対応する地球上を回るように移動
する。すなわち、地上を横切るように移動する。
【0020】図2は通信エリア106〜108を拡大し
て示した図である。図2において、例えば、衛星局10
2で通信可能な通信エリア107を、副通信エリア20
1,202,203などのような複数の副通信エリアに
分割する。衛星局102は、複数の通信周波数で通信を
行うものであり、この複数の通信周波数における特定周
波数を副通信エリア201〜203などに割り当てる。
【0021】このように相違する周波数を隣接する副通
信エリア201〜203に割り当てるため、一つの周波
数で通信エリア106〜108のそれぞれの副通信エリ
ア201の地上局と通信を行うことが出来る。その結
果、衛星局101〜103が、それぞれの頭上の軌道上
を通過する間に、通信回線接続を切り替える。この切り
替えを容易にするために、制御プロトコル処理を行う。
かつ、副通信エリア201〜203などのアレイも地球
上を横切ることになる。したがって、相違する送信周波
数全体を使用するために、副通信エリア201〜203
などの間で行う通信回線接続を切替チャネルでの通信で
切り替える。
【0022】図3は、地上局と移動電話システムとの衛
星局を通じた通信を行う衛星通信システムの構成を示す
図である。図3において、地上局302を地上の電話回
線網304に接続する。通常の移動衛星電話システム3
03以外の、例えば、家庭用の電話機は電話回線網30
4を通じて移動衛星電話システム303と回線接続して
通話を行うことが出来る。地上局302がページング信
号を発生させて、衛星局301に送信する。衛星局30
1は、このページング信号を通信エリア106〜108
内の全ての副通信エリア201〜203などに転送す
る。この結果、ページング信号が移動衛星電話システム
303で受信して検出される。
【0023】移動衛星電話システム303は送受信処理
装置305を有している。この送受信処理装置305は
充電可能な電池パック306から給電され、さらに、キ
ーパッド307の手動操作に基づいて動作し、送受話器
308を通じてオペレータが通話を行うようになってい
る。地上局302から衛星局301への送信は、データ
を複数の帯域3kHzの音声チャネルで伝送するもので
あり、周波数が、約2GHzの搬送波を変調処理してい
る。
【0024】地上局302から衛星局301への通信回
線接続及び衛星局301から移動衛星電話システム30
3への通信回線接続の二つの送信電波は、パワースペク
トル密度が抑制された場合には干渉しない。すなわち、
地上局302から衛星局301への出力電波は、その送
信出力が抑制された際に通常の地上送信で発生するよう
な干渉が生じない。
【0025】同様に、これらの理由に加えて、衛星局3
01及び移動衛星電話システム303からの送信電力
も、電力の供給能力によって制限される。つまり衛星局
301からの最大送信電力は、ソーラパネル309の電
力の供給能力である電力量で制限される。また、充電可
能な電池パック306から電力供給が行われる移動局3
03は、電池パック306の許容消費電力の制限内で動
作する必要がある。これらの理由とともに、送信電力を
減少させて、オペレータに対する潜在的に有害な電磁波
放射を減少させることが望ましい。
【0026】移動衛星電話システム303によって呼び
出し受信前には、移動衛星電話システム303を特定の
配置状態に設定する要求の制限を受ける。すなわち、移
動衛星電話システム303は予期しない呼び出し通信に
適合し難い。つまり特定の方向上にアンテナ310を配
置したときのみ呼び出し受信が可能な場合、これ以外の
方位にアンテナ310を設置した場合、呼び出し受信が
不可能になる。
【0027】このような移動衛星電話システム303
は、明白に非常状態の下で使用されるものであり、この
非常状態で必要な際に衛星局301を通じた通信が確実
に出来ないため、こような移動衛星電話システム303
の利用を制限している。アンテナ310が最適方位に設
定されていない際に受信の劣化が発生する。したがっ
て、例えば、室内使用の場合にも、ページング信号を移
動衛星電話システム303が受信できるようにチャネル
設定を行うのが周知である。
【0028】移動衛星電話システム303のアンテナ3
10が衛星局301に対して最適方位に設定されていな
い際にも、送受信処理装置305がページング信号を受
信できるように、その向上を図る三つの周知技術があ
る。まず、第1に、送信電力を増大して、送信信号が受
信できるようにする。干渉に関する前記の制限がある場
合、その確立された最大送信電力以下で通常動作が行わ
れる際に、この最大送信電力まで増大させる。換言すれ
ば、制限される最大送信電力より増大させることは出来
ない。
【0029】第2に、通常動作において、送信電力の増
大が不十分にしか出来ない場合には、所定の公称バンド
幅での動作及びパワースペクトル密度制限を利用でき
る。パワースペクトル密度レベルを超えずに、送信電力
を増大させるため送信周波数のバンド幅を増大させる。
これにより送信全電力を増大させるとともに、任意の特
定周波数での送信電力を制限する。すなわち、パワース
ペクトル密度を許容された範囲内に制限し、ページング
信号の受信の可能性を増大させるため、送信情報を、よ
り広い送信周波数のバンド幅に拡大する。
【0030】第3に、ノイズの影響を減少させるために
ページング信号に冗長データを挿入する。これにより符
号化速度を増大させて、全体の信号対雑音(S/N)比
の向上を図る。ページング信号は、通常の送信信号に比
較して広いバンド幅を占有するため、理論的には通信チ
ャネルは、より高速でのデータ伝送が出来る。この高速
のデータ伝送で送られる実情報量は、より高いレベルの
情報の冗長を挿入することにより、通常の送信データの
伝送の速度よりも低減が可能である。
【0031】図4は送受信処理装置305の詳細な構成
を示すブロック図である。図4において、アンテナ31
0からの受信信号が、ダウンコンバータ401によって
低い周波数に変換され、ここでベースバンド信号である
低い周波数の中間周波数信号に変換される。この中間周
波数信号はアナログ/デジタル(A/D)変換器402
に入力される。
【0032】A/D変換器402は、実際には入力デー
タ(中間周波数信号)の速度の約10倍のような高速で
サンプリングする。この場合、入力データの速度の少な
くとも2倍の速度でサンプリングする必要がある。周知
技術によれば、入力データは、A/D変換器402での
アナログ/デジタル変換で生じたサンプリング内に含ま
れる元のデータを識別するために設けたデジタル信号プ
ロセッサ(DSP)403で処理される。
【0033】既知の移動衛星電話システムにおいて、送
信データに対するドップラ効果の発生程度を判別するた
めには高度な処理能力が要求される。特に、周波数シフ
トの程度を決定するとともに、変調信号に挿入された一
時的なオフセット量を識別する必要がある。例えば、通
話時の電話機において、要求処理の度合いが通話の安定
状態中の要求より著しく大きい場合、すなわち、周波数
シフト及び一時的なオフセットが一旦決定されると、リ
アルタイムでこの情報を処理することが出来ないため、
サンプリングしたデータを処理するために、A/D変換
器402からのデータを記憶装置404に書き込んで記
憶し、その後、DSP403が非リアルタイムでデータ
を処理することになる。
【0034】この場合、記憶装置404の記憶容量を小
さくするのが望ましい。この記憶装置404の記憶容量
の低減のため、本発明では送信データ(メッセージ)の
開始及び送信データの伝送の周波数を容易に判定できる
ようにしている。すなわち、送信データの符号化によっ
て達成している。このため、特にドップラ効果の影響を
受け易い信号の開始を識別する符号化マーカを送信す
る。この符号化マーカを第1周波数スイープに続いた第
2周波数スイープを行う処理形態で送信する。これらの
スイープは「チャープ」処理であり、周知技術である。
【0035】第2周波数スイープの向きは、第1周波数
スイープの向きと逆である。例えば、好適例としては、
第1周波数スイープは高くし、第2周波数スイープを低
下させるが、この逆にスイープするようにしても良い。
受信信号はデジタル化され、このデジタル値を、予め設
定された値と比較して、スイープに応じた振幅ピークを
発生させる。その後、この振幅ピークを処理して、マー
カの位置を決定する。これらピーク間の中間点及びこれ
らピーク間の距離を決定し、ドップラ効果の周波数シフ
トを判定する。
【0036】図5は、送信データの開始位置へのマーカ
の設定状態を説明するための図である。図5において、
送信電波の周波数は、ドップラ効果が原因で、その公称
値から7kHzまで高くなり、又は、低下する場合があ
る。これをマイナス(−)7kHzからプラス(+)7
kHzの範囲にある図5中の周波数軸501によって表
す。同様に、タイミング位相を−100msから+10
0msの範囲にあるタイミング位相軸502によって表
す。
【0037】したがって、送信データ(メッセージ)の
開始は、スペース503内のいずれかに存在することに
なる。送信データ自体のサイズをメッセージスペース5
04で表わす。したがって、任意の特定の送信に対し
て、メッセージスペース504を、全体のスペース50
3内のいずれかに配置することが可能になり、図4中に
示したDSP403が、この特定位置を識別する。
【0038】図6は単一チャープの特性図であり、図7
は単一チャープの特性における正弦波状の曲線を示す波
形図である。図6において、この好適例は周波数対時間
に対して単一チャープの特性をプロットしたものであ
る。すなわち、単一チャープを、ゼロ周波数に初期設定
するとともに、1ms周期で100kHzまで高くす
る。その結果、図7に示すように正弦波状の曲線が得ら
れる。この正弦波状の周波数は時間とともに急速に高く
なる。なお、ドップラ効果における周波数シフトが原因
のチャープ周波数の周波数シフトが存在しても、これら
は搬送波周波数の周波数オフセットに比較して無視でき
るものである。
【0039】図8は、チャープの伝送遅延の影響を説明
するための図である。図8において、チャープが伝送遅
延した場合、周波数スイープが遅く発生し、この極限状
態では、周波数の応答が通信エリア901内に存在す
る。同様に名目的(公称)な負の遅延が発生して、チャ
ープの伝送が有効に進む。この結果、周波数応答が通信
エリア902内に存在するようになる。公称チャープを
ライン903として示す。したがって、全て動作状態で
は、周波数チャープが通信エリア904の、いずれかで
検出され、送信データの開始を識別するために受信デー
タを分析すると、ドップラ効果が原因の周波数シフト
を、図5の周波数軸501における、特定の通信エリア
での移動であると捉えることが出来る。
【0040】同様に、図8における通信エリア904内
のチャープ到達時間変動を、許容できる図5に示すスペ
ース(通信エリア)503内のタイミング位相軸502
に沿った変動として捉えることが出来る。したがって、
送信データ(メッセージ)の開始を正確に識別するため
に、利用できる通信エリアのスペース503の位置を正
確に決定する全ての可能性を考える必要がある。既知の
移動衛星電話システムでは、このような手順は時間がか
かり、計算の負担が大きく、多量の電力消費が発生し、
かつ、多量のRAM又は複雑な構成のASICを必要と
する。これらの負担が大きい技術が、入来する呼び出し
のページング信号を検出するために要求され、このよう
な検出が待機モード中で周期的に要求される場合、電圧
変動が少ない高度の電源を配置する必要がある。
【0041】周波数チャープの伝送及び検出は、特にレ
ーダ技術として周知であり、このレーダ技術ではチャー
プの存在の検出に、比較的簡単な回路を利用している。
この技術の回路を、本実施形態では、受信信号内のマー
カの存在を検出するために用いている。このマーカ検出
するのに、比較的低電力の回路を使用して、本発明を実
施に対する処理が可能になる。
【0042】本発明によれば、伝送されたマーカを受信
し、二つの振幅ピークを発生させるために前記マーカの
相関をとって処理し、その後、二つの振幅ピークの特性
を処理して、ドップラ効果の発生程度を判定する。した
がって、マーカの存在を検出する回路を設ける他に、受
信されたチャープ信号を処理してドップラ効果の発生程
度を判定する。特に、チャープデータを処理して周波数
シフト及び一時的なオフセットを決定する。
【0043】図9はチャープデータを処理して周波数シ
フト及び一時的なオフセットを決定する第1実施形態を
説明するための図である。図9において、この第1実施
形態では、入来信号をデジタル化するとともに、受信し
たチャープのサンプリングを分析する処理を行う。入来
チャープをA/Dコンバータで−31と+31との間の
64レベルに量子化し、これを信号1001として図示
する。このサンプリングを、6ビットワードとして相関
器の信号シフトレジスタ(FIFOメモリ)に入力し
て、サンプリングレートによるクロック信号で動作させ
る。
【0044】最適の相関器において、このクロック信号
は、固定符号−固定レジスタ1007に記憶された、そ
のレプリカをサンプルごとに乗算する。その後、個々の
乗算結果を加算器1008で加算し、信号が同相の時に
は高レベルの出力信号を得る。すなわち、符号シフトレ
ジスタの値を、加算器1008の出力部の信号対雑音
(S/N)比に影響を及ぼすことなく得ることが出来
る。
【0045】したがって、各クロック周期では、記憶さ
れたチャープ表示に対して順に相関をとった、予め設定
された数のサンプリングを設定する。既に説明した例で
は、加算器1008を、複雑なハードウェア、すなわ
ち、6ビットごとの多数のDSPが必要となる構成と
し、これにより高電流を消費する。さらに、DSPでは
通常リアルタイムでの処理が不可能である。
【0046】このため、他の実施形態では簡略化する。
この簡略化での感度低下は少量のdBのみであり、許容
できるものである。この簡略化では高分解能を用いる符
号信号の記憶に代えて、簡単な3段階近似法を適用す
る。この簡単化した方法による実施の形態が図9に示さ
れている。チャープ表示を、正の値、ゼロの値及び負の
値からなるレジスタ1003に保持する。図9に図示し
たように、信号1001で示したサンプル値を、シフト
レジスタに入力し、矢印1004で示した方向に前記レ
ジスタを介したクロック信号で動作を行う。
【0047】また、図9にチャープが受信されるととも
にシフトレジスタ内でチャープ表示と有効に同相である
点を表す最高相関の位置を示す。第2位置1006は正
の値を含み、したがって+1を位置1007のレジスタ
1003に記憶させる。入来チャープの全ての正の値
は、各乗算器1008において正のユニタリ値によって
有効に乗算され、この乗算に対して、受信したチャープ
の全ての負の値は、負のユニタリ値によって同様に乗算
される。
【0048】この結果、入来チャープ信号が記憶された
チャープ表示と同じ場合、正の値のみが加算器1008
に供給される。さらに、最適相関点の直前又は直後の点
で量子化されたチャープの相関がとられると直ぐに取消
し値を発生させる場合、ピークは非常に高くなる。した
がって、相関に必要な処理電力が低減され、また、ハー
ドウェアの構成は、十分な相関処理が出来るとともに、
簡素化される。
【0049】衛星通信システムにおいて、ドップラ効果
が原因で周波数シフトが生じた場合、信号1001の性
質が修正される。特に、周波数シフトの周波数が高くな
り、同様に、図3に示すように衛星局301が移動衛星
電話システム303ら離れるように移動すると、周波
数は低下する。これら周波数拡張及び圧縮の影響を、図
7を参照して考察することが出来る。周波数が高くなる
と、周波数スイープの開始部は、下の送信信号の位置に
対して必要な周波数より高い周波数になる。
【0050】したがって、伝送の開始部の位置は、その
位置が伝送開始部の後の部分であるかのように、すなわ
ち、より高い周波数を有するようになる。同様に、周波
数が低下すると、チャープの特定位置は、予定の位置よ
り早く到達するように現れる。
【0051】本発明は、送信データ(メッセージ)の正
確な位置及びドップラ効果が原因の周波数変更を決定す
るために、この特性を利用している。図10は周波数チ
ャープにおける上昇チャープ及び下降チャープを説明す
るための図である。図10において、この周波数チャー
プは、上昇チャープ1101及び、この上昇チャープ1
101に続く下降チャープ1102からなる。ここでは
伝送信号は公称中心周波数1103を有し、公称中心周
波数1103より100kHz低い周波数で最初の上昇
チャープを開始するために、100kHzまで周波数を
低下させる。
【0052】この位置から、1msの持続時間で公称中
心周波数1103より、100kHz高い値まで周波数
を変更する。その後、周波数を同様に調整して、公称中
心周波数1103より100kHz高い値から、さら
に、公称中心周波数1103より100kHz低い値ま
で低下させる。なお、これらの反転を逆にして行うこと
も出来る。同様に、チャープレート及び持続時間は重要
ではなく、今までの値の例をもって処理する。
【0053】図9において、信号をサンプルし、シフト
レジスタの配列に対して、図9に図示したタイプの基準
レジスタに対して相関値を供給する。この場合、重要な
信号は信号1001と同様であり、これは図9に図示し
たタイプの増大する正弦周波数と、この直後に続く信号
1001の有効な鏡像である、減少する正弦周波数とか
らなる。周波数スイープ中の一つが上昇し、その他が低
下する場合には、ドップラ効果による周波数シフトは、
振幅ピーク位置、すなわち、相関点の先行は遅延に対し
て逆の影響を有することになる。
【0054】図11及び図12は図10に図示したタイ
プの周波数スイープから得られた出力信号のドップラ効
果による周波数シフトの影響を説明するための図であ
る。図11及び図12において、ドップラ効果が原因で
周波数が高くなる状況、例えば、時間T2を超えて到達
する必要がある比較的高い周波数が、時間T1で正確に
到達した場合には、信号が先行して現れる。したがっ
て、ピーク1201は、ドップラ効果で周波数が高くな
ると、負の方向すなわちy軸に対して左側に移動する。
【0055】しかしながら、下降する周波数スイープに
よって生成された第2ピーク1202は、周波数が高く
なると同量だけy軸から正の方向に移動する。したがっ
て、周波数の増大が原因で第1ピークが負に移動すると
ともに、周波数の増大が原因で第2ピークが正に移動す
る場合、これらピーク間の中間点Mは変わらないままで
ある。ここでMの位置が決定されて、送信データ(メッ
セージ)の開始に対する確定位相位置、すなわちドップ
ラ効果で生成された周波数変更に関係のない一時的なオ
フセットを付与する。
【0056】同様に、ドップラ効果によって周波数が低
下する場合、二つのピーク1201,1202は、同一
量だけ互いに近接するように移動し、その結果、中間点
はその位置からシフトしない。したがって、図11にお
いて、ピークの位置は周波数拡張が原因で互いに近接
し、これに対し、図12において、ピーク1203,1
204は周波数圧縮が原因でさらに広がることになる。
【0057】このようにピーク拡張と考えられる、この
ピークの拡張の程度は、ドップラ効果が原因の周波数シ
フトに直接依存する。したがって、ピーク拡張Sを測定
することにより、ドップラ効果が原因の周波数変更を正
確に計算することが出来るようになる。したがって、ピ
ーク拡張Sから得られた周波数変更の計算及び中間点M
から得られる送信データ(メッセージ)の開始の位相位
置により、上昇及び下降周波数チャープによって決定さ
れた送信データの開始位置を、図5に図示したスペース
503内に迅速かつ正確に配置することが出来るように
なる。図4を参照すると、記憶装置404の記憶容量
(サイズ)を大幅に減少させることが出来るようにな
る。すなわち、電力消費を低減できるようになる。
【0058】上昇及び下降チャープを、最初の段階で、
ある程度正確な任意の周波数シフト及び一時的なオフセ
ットの程度を判別することなく、マーカが実際に送信さ
れた情報の提供用として用いることも出来る。この場
合、マーカを識別すると、ここでの説明より詳細な処理
を開始して、チャープ信号を処理して計算したドップラ
効果の存在が原因の、チャープの存在後の可変持続時間
で、実際に伝送された送信データ(メッセージ)の開始
点を識別する。これに加えて、リアルタイム処理技術を
用いて周波数オフセットを識別する。
【0059】図13は入来チャープ信号を弾性表面波
(SAW)フィルタに供給する他の実施形態を示す図で
ある。この弾性表面波フィルタを用いると、受信チャー
プ信号のデジタル信号化のサンプリングを行わないで振
幅ピーク値を発生させることが可能になり、これによっ
て待機状態(呼び出しの待ち受け受信9中の電力消費が
低減される。
【0060】FMチャープ信号の振幅は一定であるが、
既に説明したように、瞬時的な振幅は時間とともに線形
的に変化する。弾性表面波フィルタにおけるSAW遅延
線1401の電極指間隔を、その長手方向に沿って変化
させて、チャープを横切る周波数変動を整合させて相関
をとる。図13に示したように、アレイの左側に対する
電極指は高周波数に応答し、アレイの右側に対する電極
指は低周波数に応答する。図示した例では、右側に伝播
するチャープ信号は、デジタル化のサンプリングを図9
に図示したシフトレジスタに供給する場合と同様に、ア
レイに正確に記録する。すなわち、この配列ではデジタ
ル化のサンプリングと略等価である。
【0061】図13に示すように、強力な出力パルスが
右側端子で得られる。この配置を、信号の低周波数端が
高周波数端よりも大きく遅延され、広い幅の入力パルス
の立下がり縁が立上がり縁に追いついてパルスを有効に
折り畳む分散形フィルタとすることが出来る。図13に
すように、短い経路長1402を高周波数補償に対し
て設けるとともに、極めて長い経路長1403を、パル
スの低周波数端に対して設ける。図13に図示した弾性
表面波フィルタは鏡像を伴い、その結果、第1部分は上
昇チャープに対する相関パルスを発生させ、第2部分は
下降チャープに対する相関パルスを発生させる。
【0062】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の符号化マーカ処理方法及び移動電話装置によれば、マ
ーカを第1周波数スイープの方向が第2周波数スイープ
の方向と逆になるような、第1周波数スイープに続いた
第2周波数スイープを行う処理形態で伝送している。さ
らに、マーカを受信したマーカとの相関をとって二つの
振幅ピークを発生させ、また、ピークの特性を処理して
ドップラ効果の発生程度を決定している。すなわち、ド
ップラ効果が原因の特性、主に位相オフセット及び周波
数シフトの変化にアクセスするために必要な処理を大幅
に低減している。
【0063】この結果、送信データに対するドップラ効
果の発生程度を判定できるようになり、その送信データ
の的確な伝送が可能になる。かつ、電力消費を減少でき
るようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の符号化マーカ処理方法及び移動電話装
置の好適例である実施形態にかかる構成を示す図。
【図2】実施形態にあって通信エリアを拡大して示した
図。
【図3】実施形態にあって衛星通信システムの構成を示
す図。
【図4】実施形態における送受信処理装置の詳細な構成
を示すブロック図。
【図5】実施形態にあって送信データの開始位置へのマ
ーカの設定状態を説明するための図。
【図6】実施形態にあって単一チャープの特性図。
【図7】実施形態にあって単一チャープの特性における
正弦波状の曲線を示す波形図。
【図8】実施形態にあってチャープの伝送の遅延の影響
を説明するための図。
【図9】実施形態にあってチャープデータを処理して周
波数シフト及び一時的なオフセットの判定を説明するた
めの図。
【図10】実施形態にあって周波数チャープにおける上
昇チャープ及び下降チャープを説明するための図。
【図11】実施形態にあって出力信号のドップラ効果に
よる周波数変動の影響を説明するための図。
【図12】実施形態にあって出力信号のドップラ効果に
よる周波数変動の他の影響を説明するための図。
【図13】実施形態にあって入来チャープ信号を弾性表
面波フィルタに供給する他の実施形態を説明するための
図。
【符号の説明】
101,102,103,301 衛星局 104 地球 106,107,108 通信エリア 201,202,203 副通信エリア 302 地上局 303 移動衛星電話システム 304 電話回線網 305 送受信処理装置 306 電池パック 307 キーパッド 308 送受話器 309 ソーラパネル 401 ダウンコンバータ 402 A/D変換器 403 DSP 404 記憶装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04B 7/14 - 7/26 102 H04Q 7/00 - 7/38

Claims (21)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 タイミング位相及び周波数が変化するド
    ップラ効果の影響を受け易い伝送信号の符号化マーカを
    処理する符号化マーカ処理方法において、この方法は、衛星送信機からの前記符号化マーカを含む
    ページング信号を処理する方法であり、 前記マーカを、第1周波数スイープの方向が第2周波数
    スイープの方向と逆になるように、前記第1周波数スイ
    ープに続いた前記第2周波数スイープを行う処理形態で
    伝送し、次に、前記マーカを受信し、受信したマーカと
    の相関をとって二つの振幅ピークを発生させ、さらに、
    この二つのピーク値に基づいてドップラ効果の発生程度
    を判定することを特徴とする符号化マーカ処理方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の符号化マーカ処理方法
    において、 処理前に符号化マーカを配置することを特徴とする符号
    化マーカ処理方法。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載の符号化マーカ処
    理方法において、 第1周波数スイープは、比較的低い周波数から比較的高
    い周波数に高くし、その後、第2周波数スイープが、比
    較的高い周波数から比較的低い周波数に低下することを
    特徴とする符号化マーカ処理方法。
  4. 【請求項4】 請求項1,2又は3のいずれかに記載の
    符号化マーカ処理方法おいて、 前記スイープは公称周波数レベルの一方側から前記公称
    周波数レベルの反対側に発生することを特徴とする符号
    化マーカ処理方法。
  5. 【請求項5】 請求項1,2,3又は4のいずれかに記
    載の符号化マーカ処理方法において、 前記受信したマーカをサンプリングし、かつ、デジタル
    化し、この後に前記デジタル化したサンプリングのマー
    カを、記憶した値との相関をとって、前記振幅ピークを
    発生させることを特徴とする符号化マーカ処理方法。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載の符号化マーカ処理方法
    において、 デジタル化したサンプリングのマーカを、シフトレジス
    タに供給し、このシフトレジスタが、前記デジタル化し
    た値のサンプリングレートのクロック信号で処理される
    ことを特徴とする符号化マーカ処理方法。
  7. 【請求項7】 請求項6記載の符号化マーカ処理方法に
    おいて、 予め設定されたゼロでない前記値と、前記シフトレジス
    タから読み出された値とを乗算することを特徴とする符
    号化マーカ処理方法。
  8. 【請求項8】 請求項1,2,3又は4のいずれかに記
    載の符号化マーカ処理方法において、 前記受信したマーカを、弾性表面波フィルタに供給する
    ことを特徴とする符号化マーカ処理方法。
  9. 【請求項9】 請求項1,2,3,4,5,6,7又は
    8のいずれかに記載の符号化マーカの処理方法におい
    て、 前記ピーク間の中間点を識別して、前記伝送されたマー
    カの位置を決定することを特徴とする符号化マーカ処理
    方法。
  10. 【請求項10】 請求項1,2,3,4,5,6,7,
    8又は9のいずれかに記載の符号化マーカ処理方法にお
    いて、 前記ピーク間の距離を決定して、ドップラ効果における
    周波数シフトを判定することを特徴とする符号化マーカ
    処理方法。
  11. 【請求項11】 衛星送信機からページング信号の電波
    を受信するように配置された移動電話装置であって、 前記ページング信号は、第1周波数スイープの方向が第
    2周波数スイープの方向と逆になるような第1周波数ス
    イープ及び、この第1周波数スイープに続く第2周波数
    スイープとなるマーカを有する移動電話装置であり、 受信したマーカを補間して二つの振幅ピークを発生させ
    る相関手段と、前記相関手段により発生した前記ピーク
    の特性に基づいてドップラ効果の発生程度を決定する処
    理手段とを備えたことを特徴とする移動電話装置。
  12. 【請求項12】 請求項11に記載の移動電話装置にお
    いて、 前記符号化マーカの相関をとる前に符号化マーカを配置
    するように配列される配置手段を含むことを特徴とする
    移動電話装置。
  13. 【請求項13】 請求項11又は12に記載の移動電話
    装置において、 比較的低い周波数から比較的高い周波数に上昇する第1
    周波数スイープに応答して第1の振幅ピークを発生させ
    る手段と、比較的高い周波数から比較的低い周波数に下
    降する第2周波数スイープに応答して第2の振幅ピーク
    を発生させる手段とを含むことを特徴とする移動電話装
    置。
  14. 【請求項14】 請求項11,12又は13のいずれか
    に記載の移動電話装置において、 前記スイープを公称周波数レベルの一方側から、この公
    称周波数レベルの他方側まで発生させることを特徴とす
    る移動電話装置。
  15. 【請求項15】 請求項11,12,13又は14のい
    ずれかに記載の移動電話装置において、 前記受信したマーカをデジタル化するサンプリング/デ
    ジタル化手段を含むことを特徴とする移動電話装置。
  16. 【請求項16】 請求項15に記載の移動電話装置にお
    いて、 前記相関手段は、前記デジタル化されたサンプルに対し
    て相関をとった値を記憶するよう設けられた記憶手段を
    含むことを特徴とする移動電話装置。
  17. 【請求項17】 請求項15又は16に記載の移動電話
    装置において、 前記相関手段は、前記デジタル化されたサンプルの値が
    入力されるシフトレジスタを含むことを特徴とする移動
    電話装置。
  18. 【請求項18】 請求項15,16又は17のいずれか
    に記載の移動電話装置において、 前記相関手段は、ゼロでない記憶された値にデジタル化
    されたサンプリング値を乗算する手段を含むことを特徴
    とする移動電話装置。
  19. 【請求項19】 請求項11,12,13又は14のい
    ずれかに記載の移動電話装置において、 前記相関手段は、二つの弾性表面波フィルタを有し、そ
    れぞれの弾性表面波フィルタは、入力された周波数スイ
    ープに応答し、同調して出力ピークを発生することを特
    徴とする移動電話装置。
  20. 【請求項20】 請求項11,12,13,14,1
    5,16,17,18又は19のいずれかに記載の移動
    電話装置において、 前記処理手段が、伝送されたマーカの位置を決定するた
    めに前記ピーク間の中間点を計算するように配置される
    ことを特徴とする移動電話装置。
  21. 【請求項21】 請求項11,12,13,14,1
    5,16,17,18,19又は20のいずれかに記載
    の移動電話装置において、 前記処理手段は、ドップラ効果における周波数シフトを
    決定するために前記ピーク間の距離を判定するための手
    段を含むことを特徴とする移動電話装置。
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