JPH0879087A - 波形データ圧縮装置、波形データ圧縮方法、及び波形データ復調装置 - Google Patents
波形データ圧縮装置、波形データ圧縮方法、及び波形データ復調装置Info
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- JPH0879087A JPH0879087A JP6316147A JP31614794A JPH0879087A JP H0879087 A JPH0879087 A JP H0879087A JP 6316147 A JP6316147 A JP 6316147A JP 31614794 A JP31614794 A JP 31614794A JP H0879087 A JPH0879087 A JP H0879087A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 任意の波形データに対する圧縮復調技術に関
し、復調波形データの品質をほとんど劣化させずに、復
調処理時のメモリ量及び処理時間を削減可能とすること
を目的とする。 【構成】 CPU101は、ハードバッファ104から
のデータ転送要求を受け付けると、ソフトバッファ10
3からハードバッファ104に対して復調音声波形デー
タを転送し、その後、ROM102内のACOM圧縮音
声波形データを復調して一定のブロックサイズ毎の復調
音声波形データを生成し、それをそのフレームサイズの
自然数倍の記憶容量のソフトバッファ103へ転送す
る。D/A変換器105は、ハードバッファ104から
サンプリング周期に同期して出力される復調音声波形デ
ータをアナログ信号に変換する。このアナログ信号は、
スピーカ部106において増幅され、そこから放音され
る。
し、復調波形データの品質をほとんど劣化させずに、復
調処理時のメモリ量及び処理時間を削減可能とすること
を目的とする。 【構成】 CPU101は、ハードバッファ104から
のデータ転送要求を受け付けると、ソフトバッファ10
3からハードバッファ104に対して復調音声波形デー
タを転送し、その後、ROM102内のACOM圧縮音
声波形データを復調して一定のブロックサイズ毎の復調
音声波形データを生成し、それをそのフレームサイズの
自然数倍の記憶容量のソフトバッファ103へ転送す
る。D/A変換器105は、ハードバッファ104から
サンプリング周期に同期して出力される復調音声波形デ
ータをアナログ信号に変換する。このアナログ信号は、
スピーカ部106において増幅され、そこから放音され
る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、任意の波形データを圧
縮する技術及びその圧縮された波形データを復調する装
置に関する。
縮する技術及びその圧縮された波形データを復調する装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の音声発音機能を有する電子楽器な
どの中には、できるだけ少ないビット数でできるだけ長
時間の音声波形データなどの波形データをメモリに記憶
するために、波形圧縮技術を採用しているものがある。
どの中には、できるだけ少ないビット数でできるだけ長
時間の音声波形データなどの波形データをメモリに記憶
するために、波形圧縮技術を採用しているものがある。
【0003】そのような波形圧縮技術の例として、AC
OMP(Audio COMPression)方式が
知られている。ACOMP方式の最大の特徴は、圧縮さ
れる元波形の状態に対応して、その圧縮方法を柔軟に変
化させる点にある。
OMP(Audio COMPression)方式が
知られている。ACOMP方式の最大の特徴は、圧縮さ
れる元波形の状態に対応して、その圧縮方法を柔軟に変
化させる点にある。
【0004】より具体的には、基本的に、データ作成者
により予め定められたフレームサイズ単位(後述する)
でデルタ変調方式による圧縮が行われる。しかし、デル
タ変調を行った場合に、圧縮前の元波形と復調後の再生
波形との間の平均誤差が、データ作成者が予め設定した
許容範囲を越えてしまうことが判明した場合は、デルタ
変調は行われずに、元波形をほぼそのままの状態で(1
ビット右シフトすることにより量子化精度を1ビット分
だけ劣化させて)記憶するRESYNC(再同期化)処
理が行われる。また、例えば無音部分のように元波形が
時間的にほとんど(厳密にはデータ作成者が予め設定し
た値の範囲で)変化しない場合は、直前の波形値を繰り
返す回数を記録するスケルチ処理が行われる。
により予め定められたフレームサイズ単位(後述する)
でデルタ変調方式による圧縮が行われる。しかし、デル
タ変調を行った場合に、圧縮前の元波形と復調後の再生
波形との間の平均誤差が、データ作成者が予め設定した
許容範囲を越えてしまうことが判明した場合は、デルタ
変調は行われずに、元波形をほぼそのままの状態で(1
ビット右シフトすることにより量子化精度を1ビット分
だけ劣化させて)記憶するRESYNC(再同期化)処
理が行われる。また、例えば無音部分のように元波形が
時間的にほとんど(厳密にはデータ作成者が予め設定し
た値の範囲で)変化しない場合は、直前の波形値を繰り
返す回数を記録するスケルチ処理が行われる。
【0005】図8は、ACOMP圧縮音声波形データフ
ァイルの構成図である。バイト(8ビット)単位で記憶
されるデータ列のうち、まず、先頭バイトのビットb6
〜b0 には、元音声波形データの先頭のサンプル値の上
位7ビットの値が記憶される。この場合に、最上位ビッ
トb7 には、そのバイトに元音声波形データが記憶され
ていることを示すフラグ1が立てられる。このように元
音声波形データが記憶されているバイトデータをRES
YNC処理部という。
ァイルの構成図である。バイト(8ビット)単位で記憶
されるデータ列のうち、まず、先頭バイトのビットb6
〜b0 には、元音声波形データの先頭のサンプル値の上
位7ビットの値が記憶される。この場合に、最上位ビッ
トb7 には、そのバイトに元音声波形データが記憶され
ていることを示すフラグ1が立てられる。このように元
音声波形データが記憶されているバイトデータをRES
YNC処理部という。
【0006】2バイト目以降は、1バイトのヘッダ部と
4乃至16バイトの圧縮データ部とから構成される、5
乃至17バイトを単位とするデルタ変調部、前述の1バ
イトのデータからなるRESYNC処理部、又は後述す
る1バイトのデータからなるスケルチ処理部のうちの、
何れかのデータ列が続く。
4乃至16バイトの圧縮データ部とから構成される、5
乃至17バイトを単位とするデルタ変調部、前述の1バ
イトのデータからなるRESYNC処理部、又は後述す
る1バイトのデータからなるスケルチ処理部のうちの、
何れかのデータ列が続く。
【0007】図8の例では、1バイト目のRESYNC
処理部に続いて、デルタ変調部が配置されている。この
デルタ変調部は、元音声波形データをデルタ変調方式に
よって圧縮した結果得られるデータ群である。
処理部に続いて、デルタ変調部が配置されている。この
デルタ変調部は、元音声波形データをデルタ変調方式に
よって圧縮した結果得られるデータ群である。
【0008】デルタ変調方式とは、現在のサンプル値と
1サンプル前のサンプル値との差分を、所定のデルタ変
調値によって表現する方式である。即ち、復調時には、
1サンプル前のサンプル値に現在のデルタ変調値が加算
されることにより、現在のサンプル値が復調される。
1サンプル前のサンプル値との差分を、所定のデルタ変
調値によって表現する方式である。即ち、復調時には、
1サンプル前のサンプル値に現在のデルタ変調値が加算
されることにより、現在のサンプル値が復調される。
【0009】デルタ変調部は、図8に示されるように、
1バイトのヘッダ部と4乃至16バイトの圧縮データ部
とから構成される。ヘッダ部のビットb5 とb4 の2ビ
ットのデータはビット精度を表し、ビットb3 〜b0 の
4ビットのデータは乗算値を示している。
1バイトのヘッダ部と4乃至16バイトの圧縮データ部
とから構成される。ヘッダ部のビットb5 とb4 の2ビ
ットのデータはビット精度を表し、ビットb3 〜b0 の
4ビットのデータは乗算値を示している。
【0010】まず、データ作成者によって、一度にデル
タ変調が行われる元音声波形データのサンプル数が、フ
レームサイズとして予め決定される。そして、そのフレ
ームサイズをxとし、また、ビット精度をyビットとす
ると、圧縮データ部のサイズは、x×y/8(バイト)
となる。例えば、フレームサイズxを32サンプルとし
た上で、ビット精度yを1ビットとすると圧縮データ部
のサイズは4バイトとなり、ビット精度を2ビットとす
ると圧縮データ部のサイズは8バイトとなり、ビット精
度を4ビットとすると圧縮データ部のサイズは16バイ
トとなる。このように、デルタ変調部内の圧縮データ部
のサイズは、ビット精度に応じて決定される。
タ変調が行われる元音声波形データのサンプル数が、フ
レームサイズとして予め決定される。そして、そのフレ
ームサイズをxとし、また、ビット精度をyビットとす
ると、圧縮データ部のサイズは、x×y/8(バイト)
となる。例えば、フレームサイズxを32サンプルとし
た上で、ビット精度yを1ビットとすると圧縮データ部
のサイズは4バイトとなり、ビット精度を2ビットとす
ると圧縮データ部のサイズは8バイトとなり、ビット精
度を4ビットとすると圧縮データ部のサイズは16バイ
トとなる。このように、デルタ変調部内の圧縮データ部
のサイズは、ビット精度に応じて決定される。
【0011】図9(a) に示されるように、ビット精度の
値が01なら1ビットデルタ変調、ビット精度の値が1
0なら2ビットデルタ変調、ビット精度の値が11なら
4ビットデルタ変調が、それぞれ行われる。そして、こ
のデルタ変調部において1ビットデルタ変調が行われる
なら、圧縮データ部の8ビット×4バイト=32ビット
の圧縮データ値から算出される32個のデルタ変調値に
より、32サンプル分のサンプル値が復調される。ま
た、このデルタ変調部において2ビットデルタ変調が行
われるなら、圧縮データ部の2ビットごと32(8ビッ
ト×8バイト/2=32)個の圧縮データ値から算出さ
れる32個のデルタ変調値により、32サンプル分のサ
ンプル値が復調される。更に、このデルタ変調部におい
て4ビットデルタ変調が行われるなら、圧縮データ部の
4ビットごと32(8ビット×16バイト/4=32)
個の圧縮データ値から算出される32個のデルタ変調値
により、32サンプル分のサンプル値が復調される。
値が01なら1ビットデルタ変調、ビット精度の値が1
0なら2ビットデルタ変調、ビット精度の値が11なら
4ビットデルタ変調が、それぞれ行われる。そして、こ
のデルタ変調部において1ビットデルタ変調が行われる
なら、圧縮データ部の8ビット×4バイト=32ビット
の圧縮データ値から算出される32個のデルタ変調値に
より、32サンプル分のサンプル値が復調される。ま
た、このデルタ変調部において2ビットデルタ変調が行
われるなら、圧縮データ部の2ビットごと32(8ビッ
ト×8バイト/2=32)個の圧縮データ値から算出さ
れる32個のデルタ変調値により、32サンプル分のサ
ンプル値が復調される。更に、このデルタ変調部におい
て4ビットデルタ変調が行われるなら、圧縮データ部の
4ビットごと32(8ビット×16バイト/4=32)
個の圧縮データ値から算出される32個のデルタ変調値
により、32サンプル分のサンプル値が復調される。
【0012】次に、ヘッダ部のビットb3 〜b0 の4ビ
ットの乗算値と、ビット精度に応じて圧縮データ部から
抽出される圧縮データ値とから、図9(b) に示される変
換規則によって、デルタ変調値が算出される。
ットの乗算値と、ビット精度に応じて圧縮データ部から
抽出される圧縮データ値とから、図9(b) に示される変
換規則によって、デルタ変調値が算出される。
【0013】このようにしてデルタ変調部から算出され
るデルタ変調値が、1サンプル前に得られているサンプ
ル値(初期値はRESYNC処理部から得られる最後の
復調音声波形データ)に順次加算されることによって、
現在のサンプル値が復調される。
るデルタ変調値が、1サンプル前に得られているサンプ
ル値(初期値はRESYNC処理部から得られる最後の
復調音声波形データ)に順次加算されることによって、
現在のサンプル値が復調される。
【0014】圧縮時においては、32サンプルからなる
1つの元音声波形データのフレームに対し、そのフレー
ム内の各サンプルを最適に表現可能なビット精度、乗算
値、及び各圧縮データ値が算出されることになる。そし
て、復調時においては、1つのデルタ変調部から常に1
フレーム分即ち32サンプル分の音声波形データが復調
されることになる。
1つの元音声波形データのフレームに対し、そのフレー
ム内の各サンプルを最適に表現可能なビット精度、乗算
値、及び各圧縮データ値が算出されることになる。そし
て、復調時においては、1つのデルタ変調部から常に1
フレーム分即ち32サンプル分の音声波形データが復調
されることになる。
【0015】ここで、デルタ変調部のヘッダ部のビット
b7 とb6 には、それらのビットが含まれるバイトと次
以降の4バイトがデルタ変調部のデータであることを示
す識別フラグ00がセットされる。従って、復調時に、
ビットb7 とb6 が共に0であるバイトが検出された場
合には、更にビットb5 とb4 のビット精度が検出さ
れ、そのビット精度に応じて、ヘッダ部のバイトとその
バイト以降の4乃至16バイトからなる計5乃至17バ
イトのデルタ変調部に対し、1フレーム=32サンプル
分の音声波形データが復調される。
b7 とb6 には、それらのビットが含まれるバイトと次
以降の4バイトがデルタ変調部のデータであることを示
す識別フラグ00がセットされる。従って、復調時に、
ビットb7 とb6 が共に0であるバイトが検出された場
合には、更にビットb5 とb4 のビット精度が検出さ
れ、そのビット精度に応じて、ヘッダ部のバイトとその
バイト以降の4乃至16バイトからなる計5乃至17バ
イトのデルタ変調部に対し、1フレーム=32サンプル
分の音声波形データが復調される。
【0016】上述のようにデルタ変調が続けられると、
元音声波形データと復調された音声波形データとの誤差
が所定の範囲を越え、この復調された音声波形データか
ら再生される音声の音質に悪影響を及ぼす場合が発生す
る。そこで、圧縮時に、元音声波形データと復調された
音声波形データとの誤差が所定の範囲を越えた場合に
は、デルタ変調が中止され、先頭の1バイト目と同様
に、1バイトのRESYNC処理部が挿入され、その下
位7ビットに元音声波形データを1ビット右シフト(1
/2倍)したデータが記憶される。これにより、誤差の
蓄積を抑制することができる。このとき、前述したよう
に、RESYNC処理部である1バイトの最上位ビット
b7 には、そのバイトがRESYNC処理部であること
を示すフラグ1が立てられる。従って、復調時に、ビッ
トb7 が1であるバイトが検出された場合には、そのバ
イトのビットb6 〜b0 から抽出されたデータ値が2
倍、即ち1ビット左シフトの演算が実行されることによ
って、音声波形データが復調される。
元音声波形データと復調された音声波形データとの誤差
が所定の範囲を越え、この復調された音声波形データか
ら再生される音声の音質に悪影響を及ぼす場合が発生す
る。そこで、圧縮時に、元音声波形データと復調された
音声波形データとの誤差が所定の範囲を越えた場合に
は、デルタ変調が中止され、先頭の1バイト目と同様
に、1バイトのRESYNC処理部が挿入され、その下
位7ビットに元音声波形データを1ビット右シフト(1
/2倍)したデータが記憶される。これにより、誤差の
蓄積を抑制することができる。このとき、前述したよう
に、RESYNC処理部である1バイトの最上位ビット
b7 には、そのバイトがRESYNC処理部であること
を示すフラグ1が立てられる。従って、復調時に、ビッ
トb7 が1であるバイトが検出された場合には、そのバ
イトのビットb6 〜b0 から抽出されたデータ値が2
倍、即ち1ビット左シフトの演算が実行されることによ
って、音声波形データが復調される。
【0017】一方、連続する元音声波形データのサンプ
ル値の変化が、復調された音声波形データから再生され
る音声の音質に影響を及ぼさない程度の許容範囲内であ
る場合には、それらの連続する複数のサンプル値が先頭
の1つのサンプル値に置き換えられる。この場合には、
図8に示されるスケルチ処理部が挿入される。このスケ
ルチ処理部のビットb5 〜b0 には、そのスケルチ処理
部の直前に求まっているサンプル値と同じサンプル値を
何回繰り返し復調するかを示すリピート回数が記憶され
る。このリピート回数は、最大で26 −1=63回であ
る。また、スケルチ処理部のビットb7 とb6 には、そ
れらのビットが含まれるバイトがスケルチ処理部のデー
タであることを示す識別フラグ01がセットされる。従
って、復調時に、ビットb7 が0でビットb6 が1であ
るバイトが検出された場合は、そのバイトから抽出され
るリピート回数分だけ、そのバイトの直前に求まってい
るサンプル値と同じサンプル値を有する音声波形データ
が繰り返し復調される。
ル値の変化が、復調された音声波形データから再生され
る音声の音質に影響を及ぼさない程度の許容範囲内であ
る場合には、それらの連続する複数のサンプル値が先頭
の1つのサンプル値に置き換えられる。この場合には、
図8に示されるスケルチ処理部が挿入される。このスケ
ルチ処理部のビットb5 〜b0 には、そのスケルチ処理
部の直前に求まっているサンプル値と同じサンプル値を
何回繰り返し復調するかを示すリピート回数が記憶され
る。このリピート回数は、最大で26 −1=63回であ
る。また、スケルチ処理部のビットb7 とb6 には、そ
れらのビットが含まれるバイトがスケルチ処理部のデー
タであることを示す識別フラグ01がセットされる。従
って、復調時に、ビットb7 が0でビットb6 が1であ
るバイトが検出された場合は、そのバイトから抽出され
るリピート回数分だけ、そのバイトの直前に求まってい
るサンプル値と同じサンプル値を有する音声波形データ
が繰り返し復調される。
【0018】以上のように、ACOMP方式では、元波
形データの状態に応じて、RESYNC処理、デルタ変
調処理、又はスケルチ処理の何れかの圧縮処理が選択さ
れてACOMP圧縮(音声)波形データが作成されてい
るため、品質が良くかつ非常に効率の高い波形データの
圧縮が実現される。
形データの状態に応じて、RESYNC処理、デルタ変
調処理、又はスケルチ処理の何れかの圧縮処理が選択さ
れてACOMP圧縮(音声)波形データが作成されてい
るため、品質が良くかつ非常に効率の高い波形データの
圧縮が実現される。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述のACO
MP方式などにおいては、図8に示されるように、圧縮
(音声)波形データファイルのフォーマットが比較的複
雑であるため、このファイルから元(音声)波形データ
をリアルタイムで復調する復調処理もまた比較的複雑に
なってしまうという問題点を有している。
MP方式などにおいては、図8に示されるように、圧縮
(音声)波形データファイルのフォーマットが比較的複
雑であるため、このファイルから元(音声)波形データ
をリアルタイムで復調する復調処理もまた比較的複雑に
なってしまうという問題点を有している。
【0020】このための一解決方式として、ACOMP
圧縮データ復調処理において復調された波形データを順
次ソフトウエアにより制御されるバッファ(以下、ソフ
トバッファと呼ぶ)に転送してストアし、D/A変換器
に復調波形データを供給しているハードウエアによって
制御されるバッファ(以下、ハードバッファと呼ぶ)に
復調波形データが存在しなくなった段階で、ソフトバッ
ファからハードバッファに対してハードバッファサイズ
分の復調波形データを転送する方式が考えられる。
圧縮データ復調処理において復調された波形データを順
次ソフトウエアにより制御されるバッファ(以下、ソフ
トバッファと呼ぶ)に転送してストアし、D/A変換器
に復調波形データを供給しているハードウエアによって
制御されるバッファ(以下、ハードバッファと呼ぶ)に
復調波形データが存在しなくなった段階で、ソフトバッ
ファからハードバッファに対してハードバッファサイズ
分の復調波形データを転送する方式が考えられる。
【0021】しかし、このようなバッファリング方式で
も、ソフトバッファのサイズは有限であるため、ソフト
バッファが復調波形データで満たされた時点でACOM
P圧縮波形データ復調処理を途中で終了しなければなら
なくなる。この場合、ACOMP圧縮波形データ復調処
理を途中で終了する前に次回のACOMP圧縮波形デー
タ復調処理の際に必要なパラメータをセーブしておかな
ければならない。しかし、比較的複雑なACOMP圧縮
波形データ復調処理においては、セーブされるべきパラ
メータの種類が比較的多くなり、パラメータのセーブ処
理及びロード処理に必要なメモリ量及び処理時間も大き
くなってしまうという問題点を有している。
も、ソフトバッファのサイズは有限であるため、ソフト
バッファが復調波形データで満たされた時点でACOM
P圧縮波形データ復調処理を途中で終了しなければなら
なくなる。この場合、ACOMP圧縮波形データ復調処
理を途中で終了する前に次回のACOMP圧縮波形デー
タ復調処理の際に必要なパラメータをセーブしておかな
ければならない。しかし、比較的複雑なACOMP圧縮
波形データ復調処理においては、セーブされるべきパラ
メータの種類が比較的多くなり、パラメータのセーブ処
理及びロード処理に必要なメモリ量及び処理時間も大き
くなってしまうという問題点を有している。
【0022】従って、複数の圧縮復調方式を組み合わせ
ることにより圧縮効率を高めることのできるACOMP
方式などの複合圧縮復調方式を、例えば電子楽器のよう
にリアルタイム処理が要求されるシステムに採用しよう
としても、メモリ量及び処理時間の面でシステムに大き
な負担がかかってしまうという問題点を有している。
ることにより圧縮効率を高めることのできるACOMP
方式などの複合圧縮復調方式を、例えば電子楽器のよう
にリアルタイム処理が要求されるシステムに採用しよう
としても、メモリ量及び処理時間の面でシステムに大き
な負担がかかってしまうという問題点を有している。
【0023】本発明の課題は、復調波形データの品質を
ほとんど劣化させずに、復調処理時のメモリ量及び処理
時間を削減することができ、電子楽器のようなリアルタ
イム処理が要求されるシステムにも容易に適用すること
ができる圧縮復調技術を実現することにある。
ほとんど劣化させずに、復調処理時のメモリ量及び処理
時間を削減することができ、電子楽器のようなリアルタ
イム処理が要求されるシステムにも容易に適用すること
ができる圧縮復調技術を実現することにある。
【0024】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の態様にお
ける波形データ圧縮装置は、以下のような構成を有す
る。
ける波形データ圧縮装置は、以下のような構成を有す
る。
【0025】まず、音声などの元波形データを予め設定
されたブロックサイズ毎に分割して得られる複数の波形
データブロックのそれぞれに対して、予め設定された複
数の波形圧縮処理から1つの波形圧縮処理を所定の評価
基準に従って選択する波形圧縮処理選択手段を有する。
予め設定された複数の波形圧縮処理の組合せは、例えば
ACOMP圧縮処理方式に基づくものである。
されたブロックサイズ毎に分割して得られる複数の波形
データブロックのそれぞれに対して、予め設定された複
数の波形圧縮処理から1つの波形圧縮処理を所定の評価
基準に従って選択する波形圧縮処理選択手段を有する。
予め設定された複数の波形圧縮処理の組合せは、例えば
ACOMP圧縮処理方式に基づくものである。
【0026】そして、各波形データブロックに対して波
形圧縮処理選択手段により選択された波形圧縮処理を実
行し、その結果得られる圧縮波形データのブロックを1
つの圧縮波形データファイルに順次連結する波形圧縮処
理実行手段を有する。
形圧縮処理選択手段により選択された波形圧縮処理を実
行し、その結果得られる圧縮波形データのブロックを1
つの圧縮波形データファイルに順次連結する波形圧縮処
理実行手段を有する。
【0027】本発明の第2の態様における波形データ圧
縮装置は、以下のような構成を有する。まず、音声など
の元波形データを予め設定されたブロックサイズ毎に分
割して得られる複数の波形データブロックのそれぞれに
対して、予め設定された複数の波形圧縮処理から1つ以
上の波形圧縮処理を、波形圧縮処理がその波形データブ
ロック内で完結するという条件のもとで、所定の評価基
準に従って選択する波形圧縮処理選択手段を有する。予
め設定された複数の波形圧縮処理の組合せは、例えばA
COMP圧縮処理方式に基づくものである。
縮装置は、以下のような構成を有する。まず、音声など
の元波形データを予め設定されたブロックサイズ毎に分
割して得られる複数の波形データブロックのそれぞれに
対して、予め設定された複数の波形圧縮処理から1つ以
上の波形圧縮処理を、波形圧縮処理がその波形データブ
ロック内で完結するという条件のもとで、所定の評価基
準に従って選択する波形圧縮処理選択手段を有する。予
め設定された複数の波形圧縮処理の組合せは、例えばA
COMP圧縮処理方式に基づくものである。
【0028】そして、各波形データブロックに対して波
形圧縮処理選択手段により選択された1つ以上の波形圧
縮処理を実行し、その結果得られる圧縮波形データのブ
ロックを1つの圧縮波形データファイルに順次連結する
波形圧縮処理実行手段を有する。
形圧縮処理選択手段により選択された1つ以上の波形圧
縮処理を実行し、その結果得られる圧縮波形データのブ
ロックを1つの圧縮波形データファイルに順次連結する
波形圧縮処理実行手段を有する。
【0029】なお、上述の第1又は第2の態様の波形デ
ータ圧縮装置と実質的に同じ機能を実現する波形データ
圧縮方法も、本発明の対象である。次に、上述の波形デ
ータ圧縮装置又は波形データ圧縮方法によって作成され
る圧縮波形データファイルから波形データを復調する本
発明における波形データ復調装置は、次のような構成を
有する、即ち、圧縮波形データファイル中の各圧縮波形
データのブロックに対して、そのブロック内の各圧縮波
形データに対応する波形圧縮処理を実行することによっ
て、ブロックサイズ分の復調波形データを生成する復調
波形データ生成手段を有する。
ータ圧縮装置と実質的に同じ機能を実現する波形データ
圧縮方法も、本発明の対象である。次に、上述の波形デ
ータ圧縮装置又は波形データ圧縮方法によって作成され
る圧縮波形データファイルから波形データを復調する本
発明における波形データ復調装置は、次のような構成を
有する、即ち、圧縮波形データファイル中の各圧縮波形
データのブロックに対して、そのブロック内の各圧縮波
形データに対応する波形圧縮処理を実行することによっ
て、ブロックサイズ分の復調波形データを生成する復調
波形データ生成手段を有する。
【0030】この場合、更に、前述したブロックサイズ
の自然数倍の記憶容量を有し、復調波形データ生成手段
によって生成されるブロックサイズ分の復調波形データ
を一時保持するバッファ手段を更に有し、このバッファ
手段を介して復調波形データが出力されるように構成さ
れてもよい。
の自然数倍の記憶容量を有し、復調波形データ生成手段
によって生成されるブロックサイズ分の復調波形データ
を一時保持するバッファ手段を更に有し、このバッファ
手段を介して復調波形データが出力されるように構成さ
れてもよい。
【0031】
【作用】本発明の第1の態様では、予め設定されたブロ
ックサイズ毎に元波形データに対して圧縮処理が実行さ
れるため、復調処理時にも、ブロックサイズを単位とし
て波形データが復調されることになる。従って、1つの
種類の復調処理によって生成される復調波形データのブ
ロックサイズが一定となるため、復調処理の制御を簡略
化させることができる。
ックサイズ毎に元波形データに対して圧縮処理が実行さ
れるため、復調処理時にも、ブロックサイズを単位とし
て波形データが復調されることになる。従って、1つの
種類の復調処理によって生成される復調波形データのブ
ロックサイズが一定となるため、復調処理の制御を簡略
化させることができる。
【0032】本発明の第2の態様では、波形圧縮処理が
その波形データブロック内で完結するという条件のもと
で、1波形データブロック内で2種類以上の圧縮処理を
実行することができる。これにより、圧縮波形データフ
ァイルのデータ容量を縮小することができる。
その波形データブロック内で完結するという条件のもと
で、1波形データブロック内で2種類以上の圧縮処理を
実行することができる。これにより、圧縮波形データフ
ァイルのデータ容量を縮小することができる。
【0033】更に、上述の本発明の第1又は第2の態様
において、特に復調波形データがバッファ手段を介して
出力されるような形態が採用される場合などにおいて、
バッファ手段の記憶容量をブロックサイズの自然数倍に
なるように設定することにより、バッファ手段に対する
書込みタイミングと1つの種類の復調処理のタイミング
とを一致させることができ、例えば1つの種類の復調処
理の途中でバッファフルが発生するような事態を回避す
ることができ、バッファ手段に対する制御動作が複雑化
することを防ぐことができる。
において、特に復調波形データがバッファ手段を介して
出力されるような形態が採用される場合などにおいて、
バッファ手段の記憶容量をブロックサイズの自然数倍に
なるように設定することにより、バッファ手段に対する
書込みタイミングと1つの種類の復調処理のタイミング
とを一致させることができ、例えば1つの種類の復調処
理の途中でバッファフルが発生するような事態を回避す
ることができ、バッファ手段に対する制御動作が複雑化
することを防ぐことができる。
【0034】
【実施例】以下、図面を参照しながら本発明の実施例に
つき詳細に説明する。 <実施例の構成>図1は、本発明の波形データ圧縮技術
によって作成されたACOMP圧縮音声波形データファ
イルに対して復調処理を実行し、復調された音声波形デ
ータを放音するシステムの実施例の構成図である。この
実施例は、例えば電子楽器として実現されている。
つき詳細に説明する。 <実施例の構成>図1は、本発明の波形データ圧縮技術
によって作成されたACOMP圧縮音声波形データファ
イルに対して復調処理を実行し、復調された音声波形デ
ータを放音するシステムの実施例の構成図である。この
実施例は、例えば電子楽器として実現されている。
【0035】CPU101は、それが内蔵するプログラ
ムを実行することによって、ハードバッファ104から
のデータ転送要求を受け付けた時点で、CPU101内
のソフトバッファ103からハードバッファ104に対
して復調音声波形データを転送し、その後、ROM10
2に格納されているACOMP圧縮方式により作成され
たACOMP圧縮音声波形データファイル中のACOM
P圧縮音声波形データを復調して復調音声波形データを
生成し、それをソフトバッファ103へ転送する。
ムを実行することによって、ハードバッファ104から
のデータ転送要求を受け付けた時点で、CPU101内
のソフトバッファ103からハードバッファ104に対
して復調音声波形データを転送し、その後、ROM10
2に格納されているACOMP圧縮方式により作成され
たACOMP圧縮音声波形データファイル中のACOM
P圧縮音声波形データを復調して復調音声波形データを
生成し、それをソフトバッファ103へ転送する。
【0036】ハードバッファ104は、一定のサンプリ
ング周期でD/A変換器(DAC)105に復調音声波
形データを転送し、当該バッファ内に復調音声波形デー
タが存在しなくなった時点で、前述したようにCPU1
01にデータ転送要求を出力する。
ング周期でD/A変換器(DAC)105に復調音声波
形データを転送し、当該バッファ内に復調音声波形デー
タが存在しなくなった時点で、前述したようにCPU1
01にデータ転送要求を出力する。
【0037】D/A変換器105は、ハードバッファ1
04から転送されてきた復調音声波形データをアナログ
信号に変換する。このアナログ信号は、スピーカ部10
6において増幅され、そこから放音される。 <実施例におけるACOMP圧縮音声波形データファイ
ルの構成>図2は、図1のROM102に格納されるA
COMP圧縮音声波形データファイルの構成図である。
04から転送されてきた復調音声波形データをアナログ
信号に変換する。このアナログ信号は、スピーカ部10
6において増幅され、そこから放音される。 <実施例におけるACOMP圧縮音声波形データファイ
ルの構成>図2は、図1のROM102に格納されるA
COMP圧縮音声波形データファイルの構成図である。
【0038】図2に示されるように、ACOMP圧縮音
声波形データファイルは、RESYNC(再同期化)処
理ブロック、スケルチ処理ブロック、又はデルタ変調ブ
ロックの3種類のブロックから構成される。
声波形データファイルは、RESYNC(再同期化)処
理ブロック、スケルチ処理ブロック、又はデルタ変調ブ
ロックの3種類のブロックから構成される。
【0039】ACOMP圧縮音声波形データファイルの
作成時には、元音声波形データが、それぞれデータ作成
者が設定したフレームサイズ(サンプル数)を有する複
数の元音声波形データフレームに分割され、それぞれの
元音声波形データフレームに対して、ACOMP圧縮処
理が適用される。
作成時には、元音声波形データが、それぞれデータ作成
者が設定したフレームサイズ(サンプル数)を有する複
数の元音声波形データフレームに分割され、それぞれの
元音声波形データフレームに対して、ACOMP圧縮処
理が適用される。
【0040】ここで、フレームサイズは、8の倍数で、
かつ図1のソフトバッファ103のサイズ(サンプルサ
イズ。本実施例ではバイトサイズに等しい)の約数であ
るように設定され、例えば32サンプルである。このよ
うに、ACOMP圧縮処理がそれぞれ適用される元音声
波形データフレームのフレームサイズが決定されること
により、後述するACOMP圧縮音声波形データ復調処
理を、メモリ量及び処理時間の面から効率的に実行する
ことができる。
かつ図1のソフトバッファ103のサイズ(サンプルサ
イズ。本実施例ではバイトサイズに等しい)の約数であ
るように設定され、例えば32サンプルである。このよ
うに、ACOMP圧縮処理がそれぞれ適用される元音声
波形データフレームのフレームサイズが決定されること
により、後述するACOMP圧縮音声波形データ復調処
理を、メモリ量及び処理時間の面から効率的に実行する
ことができる。
【0041】バイト(8ビット)単位でデータが記憶さ
れるACOMP圧縮音声波形データファイルにおいて、
まず、先頭には、1バイトのRESYNC処理ブロック
ヘッダと32バイト(サンプル)の元音声波形データの
上位8ビットとからなる、RESYNC処理ブロックが
配置される。
れるACOMP圧縮音声波形データファイルにおいて、
まず、先頭には、1バイトのRESYNC処理ブロック
ヘッダと32バイト(サンプル)の元音声波形データの
上位8ビットとからなる、RESYNC処理ブロックが
配置される。
【0042】この場合に、RESYNC処理ブロックヘ
ッダであるバイトデータの最上位ビットb7 には、その
バイトの次のバイトから32バイト(サンプル)分の元
音声波形データが記憶されていることを示すフラグ1が
立てられる。
ッダであるバイトデータの最上位ビットb7 には、その
バイトの次のバイトから32バイト(サンプル)分の元
音声波形データが記憶されていることを示すフラグ1が
立てられる。
【0043】ACOMP圧縮音声波形データファイルの
34バイト目以降には、デルタ変調ブロック、RESY
NC処理ブロック、又はスケルチ処理ブロックの何れか
のブロックデータが続く。
34バイト目以降には、デルタ変調ブロック、RESY
NC処理ブロック、又はスケルチ処理ブロックの何れか
のブロックデータが続く。
【0044】図2の例では、先頭のRESYNC処理ブ
ロックに続いて、デルタ変調ブロックが格納されてい
る。このデルタ変調ブロックは、元音声波形データをデ
ルタ変調方式によって圧縮した結果得られるデータ群で
ある。
ロックに続いて、デルタ変調ブロックが格納されてい
る。このデルタ変調ブロックは、元音声波形データをデ
ルタ変調方式によって圧縮した結果得られるデータ群で
ある。
【0045】デルタ変調ブロックに対応する圧縮復調方
式は、図8及び図9を用いて説明した従来技術における
デルタ変調部に対応するものと同じである。即ち、圧縮
時には、従来技術の場合と同様にして、32サンプルか
らなる1つの元音声波形データフレームに対して、その
フレーム内の各サンプルを最適に表現可能なビット精
度、乗算値、及び各圧縮データ値が算出されることにな
る。また、復調時には、従来技術の場合と同様にして、
デルタ変調ブロックから算出される32サンプル分のデ
ルタ変調値が、1サンプル前に得られているサンプル値
(初期値はデルタ変調ブロックの手前のブロックに対す
る復調処理によって復調される最後の復調音声波形デー
タ)に順次加算されることにより、1フレーム分即ち3
2サンプル分の音声波形データが復調されることにな
る。
式は、図8及び図9を用いて説明した従来技術における
デルタ変調部に対応するものと同じである。即ち、圧縮
時には、従来技術の場合と同様にして、32サンプルか
らなる1つの元音声波形データフレームに対して、その
フレーム内の各サンプルを最適に表現可能なビット精
度、乗算値、及び各圧縮データ値が算出されることにな
る。また、復調時には、従来技術の場合と同様にして、
デルタ変調ブロックから算出される32サンプル分のデ
ルタ変調値が、1サンプル前に得られているサンプル値
(初期値はデルタ変調ブロックの手前のブロックに対す
る復調処理によって復調される最後の復調音声波形デー
タ)に順次加算されることにより、1フレーム分即ち3
2サンプル分の音声波形データが復調されることにな
る。
【0046】また、図8の従来技術の場合と同様に、デ
ルタ変調ブロックのヘッダ部のビットb7 とb6 には、
それらのビットが含まれるバイトと次以降の4バイトが
デルタ変調ブロックのデータであることを示す識別フラ
グ00がセットされる。従って、復調時に、ビットb7
とb6 が共に0であるバイトが検出された場合には、更
にビットb5とb4 のビット精度が検出され、そのビッ
ト精度に応じて、ヘッダ部のバイトとそのバイト以降の
4乃至16バイトの圧縮データ部とからなる計5乃至1
7バイトのデルタ変調ブロックに対し、1フレーム=3
2サンプル分の音声波形データが復調される。
ルタ変調ブロックのヘッダ部のビットb7 とb6 には、
それらのビットが含まれるバイトと次以降の4バイトが
デルタ変調ブロックのデータであることを示す識別フラ
グ00がセットされる。従って、復調時に、ビットb7
とb6 が共に0であるバイトが検出された場合には、更
にビットb5とb4 のビット精度が検出され、そのビッ
ト精度に応じて、ヘッダ部のバイトとそのバイト以降の
4乃至16バイトの圧縮データ部とからなる計5乃至1
7バイトのデルタ変調ブロックに対し、1フレーム=3
2サンプル分の音声波形データが復調される。
【0047】上述のようにデルタ変調が続けられると、
元音声波形データと復調された音声波形データとの誤差
が所定の範囲を越え、この復調された音声波形データか
ら再生される音声の音質に悪影響を及ぼす場合が発生す
る。そこで、圧縮時に、元音声波形データと復調された
音声波形データとの誤差が所定の範囲を越えた場合に
は、デルタ変調が中止され、ACOMP圧縮音声波形デ
ータファイルの先頭ブロックと同様に、33バイトから
なるRESYNC処理ブロックが挿入され、そこに1フ
レーム=32サンプル分の元音声波形データが記憶され
る。これにより、誤差の蓄積を抑制することができる。
このとき、前述したように、RESYNC処理ブロック
ヘッダのバイトの最上位ビットb7 には、フラグ1が立
てられる。従って、復調時に、ビットb7 が1であるバ
イトが検出された場合には、そのバイトの次のバイトか
ら32サンプル分(本実施例の場合32バイト分)の音
声波形データが復調される。
元音声波形データと復調された音声波形データとの誤差
が所定の範囲を越え、この復調された音声波形データか
ら再生される音声の音質に悪影響を及ぼす場合が発生す
る。そこで、圧縮時に、元音声波形データと復調された
音声波形データとの誤差が所定の範囲を越えた場合に
は、デルタ変調が中止され、ACOMP圧縮音声波形デ
ータファイルの先頭ブロックと同様に、33バイトから
なるRESYNC処理ブロックが挿入され、そこに1フ
レーム=32サンプル分の元音声波形データが記憶され
る。これにより、誤差の蓄積を抑制することができる。
このとき、前述したように、RESYNC処理ブロック
ヘッダのバイトの最上位ビットb7 には、フラグ1が立
てられる。従って、復調時に、ビットb7 が1であるバ
イトが検出された場合には、そのバイトの次のバイトか
ら32サンプル分(本実施例の場合32バイト分)の音
声波形データが復調される。
【0048】一方、1フレーム=32サンプルの元音声
波形データのサンプル値の変化が、1つ手前のフレーム
の最後のサンプルの元音声波形データに対して、復調さ
れた音声波形データから再生される音声の音質に影響を
及ぼさない程度の許容範囲内にある場合には、それらの
32サンプルの連続するサンプル値が1つ手前のフレー
ムから復調される最後のサンプルの音声波形データに置
き換えられる。この場合には、図2に示されるスケルチ
処理ブロックが挿入される。スケルチ処理ブロックは、
1バイトのスケルチ処理ブロックヘッダのみから構成さ
れ、そのビットb7 とb6 には、それらのビットが含ま
れるバイトがスケルチ処理ブロックのデータであること
を示す識別フラグ01がセットされる。従って、復調時
に、ビットb7 が0でビットb6 が1であるバイトが検
出された場合は、1フレーム=32サンプル分だけ、そ
のバイトの直前に求まっているサンプル値と同じサンプ
ル値を有する音声波形データが繰り返し復調される。 <ACOMP圧縮音声波形データファイルの作成処理>
この動作フローチャートは、例えば一般的なコンピュー
タシステムなどのデータ処理装置によって実行される。
波形データのサンプル値の変化が、1つ手前のフレーム
の最後のサンプルの元音声波形データに対して、復調さ
れた音声波形データから再生される音声の音質に影響を
及ぼさない程度の許容範囲内にある場合には、それらの
32サンプルの連続するサンプル値が1つ手前のフレー
ムから復調される最後のサンプルの音声波形データに置
き換えられる。この場合には、図2に示されるスケルチ
処理ブロックが挿入される。スケルチ処理ブロックは、
1バイトのスケルチ処理ブロックヘッダのみから構成さ
れ、そのビットb7 とb6 には、それらのビットが含ま
れるバイトがスケルチ処理ブロックのデータであること
を示す識別フラグ01がセットされる。従って、復調時
に、ビットb7 が0でビットb6 が1であるバイトが検
出された場合は、1フレーム=32サンプル分だけ、そ
のバイトの直前に求まっているサンプル値と同じサンプ
ル値を有する音声波形データが繰り返し復調される。 <ACOMP圧縮音声波形データファイルの作成処理>
この動作フローチャートは、例えば一般的なコンピュー
タシステムなどのデータ処理装置によって実行される。
【0049】まず、予め元音声波形データファイルが作
成されているものとし、図3に示される動作フローチャ
ートは、その元音声波形データファイルをデータ作成者
が予め設定したフレームサイズ、例えば32サンプル毎
に分割して得られる各元音声波形データフレームに対し
て実行される。
成されているものとし、図3に示される動作フローチャ
ートは、その元音声波形データファイルをデータ作成者
が予め設定したフレームサイズ、例えば32サンプル毎
に分割して得られる各元音声波形データフレームに対し
て実行される。
【0050】まず、ステップ301では、処理対象フレ
ームが第1フレームであるか否かが判定される。処理対
象フレームが第1フレームであってステップ301の判
定がYESの場合には、ステップ302において、その
第1フレームの元音声波形データフレームがRESYN
C処理ブロックに変換される。具体的には、ビットb7
に1が設定されたバイトデータと、それに続くRESY
NC処理の対象となった上記第1フレーム内の32バイ
ト分の元音声波形データとからなるRESYNC処理ブ
ロック(図2参照)が作成される。そして、ステップ3
03で、得られたRESYNC処理ブロックが、ACO
MP圧縮音声波形データファイルの先頭に書き込まれ
る。
ームが第1フレームであるか否かが判定される。処理対
象フレームが第1フレームであってステップ301の判
定がYESの場合には、ステップ302において、その
第1フレームの元音声波形データフレームがRESYN
C処理ブロックに変換される。具体的には、ビットb7
に1が設定されたバイトデータと、それに続くRESY
NC処理の対象となった上記第1フレーム内の32バイ
ト分の元音声波形データとからなるRESYNC処理ブ
ロック(図2参照)が作成される。そして、ステップ3
03で、得られたRESYNC処理ブロックが、ACO
MP圧縮音声波形データファイルの先頭に書き込まれ
る。
【0051】処理対象フレームが第1フレームではなく
ステップ301の判定がNOの場合には、ステップ30
4で処理対象フレームである第nフレームの元音声波形
データフレームに対してスケルチ処理を実行できるか否
かが判定される。より具体的には、第nフレームに属す
る32サンプルの全ての元音声波形データについて、第
n−1フレームの最後の元音声波形データのサンプル値
との差が、データ作成者が予め設定した値の範囲内にあ
るという条件が満たされた場合に、ステップ304の判
定がYESとなる。
ステップ301の判定がNOの場合には、ステップ30
4で処理対象フレームである第nフレームの元音声波形
データフレームに対してスケルチ処理を実行できるか否
かが判定される。より具体的には、第nフレームに属す
る32サンプルの全ての元音声波形データについて、第
n−1フレームの最後の元音声波形データのサンプル値
との差が、データ作成者が予め設定した値の範囲内にあ
るという条件が満たされた場合に、ステップ304の判
定がYESとなる。
【0052】ステップ304の判定がYESとなった場
合には、ステップ305で、ビットb7 が0でビットb
6 が1であるスケルチ処理ブロックが作成される。そし
て、ステップ306で、作成されたスケルチ処理ブロッ
クが、ACOMP圧縮音声波形データファイルの最終ブ
ロック(第n−1ブロック)の後に連結して書き込まれ
る。
合には、ステップ305で、ビットb7 が0でビットb
6 が1であるスケルチ処理ブロックが作成される。そし
て、ステップ306で、作成されたスケルチ処理ブロッ
クが、ACOMP圧縮音声波形データファイルの最終ブ
ロック(第n−1ブロック)の後に連結して書き込まれ
る。
【0053】ステップ304の判定がNOの場合には、
ステップ307〜311で、デルタ変調処理が試みられ
る。デルタ変調処理において、データ作成者によって予
め許容範囲が設定されている。即ち、処理対象フレーム
である第nフレームに属する32サンプルの元音声波形
データをa[1]、a[2]、・・・、a[32]と
し、また、第nフレームの元音声波形データフレームに
デルタ変調処理を適用してデルタ変調ブロックを生成
し、更にそのデルタ変調ブロックを復調した場合に生成
される復調音声波形データをb[1]、b[2]、・・
・、b[32]とした場合に、許容範囲をdとすると、
以下の数1式が満たされていない場合は、第nフレーム
の音声波形データフレームに対してデルタ変調処理を適
用することができない。
ステップ307〜311で、デルタ変調処理が試みられ
る。デルタ変調処理において、データ作成者によって予
め許容範囲が設定されている。即ち、処理対象フレーム
である第nフレームに属する32サンプルの元音声波形
データをa[1]、a[2]、・・・、a[32]と
し、また、第nフレームの元音声波形データフレームに
デルタ変調処理を適用してデルタ変調ブロックを生成
し、更にそのデルタ変調ブロックを復調した場合に生成
される復調音声波形データをb[1]、b[2]、・・
・、b[32]とした場合に、許容範囲をdとすると、
以下の数1式が満たされていない場合は、第nフレーム
の音声波形データフレームに対してデルタ変調処理を適
用することができない。
【0054】
【数1】(a[1]−b[1])+(a[2]−b
[2])+・・・+(a[32]−b[32])≦d そこで、ステップ307〜311においては、まず、ス
テップ307で、初期条件としてビット精度が1ビッ
ト、乗算値が1の場合が設定された後に、ステップ30
8で、処理対象の元音声波形データフレームに対してデ
ルタ変調処理が実行される。そして、ステップ309
で、上記数1式が評価される。そして、数1式が満たさ
れず、ステップ309の判定がNOの場合には、全ての
ビット精度及び乗算値に対する設定条件が試行されてお
らずステップ310の判定がNOである限りにおいて、
ステップ311で、ビット精度と乗算値の条件が変更さ
れ、その変更された条件のもとで、ステップ308で、
処理対象の元音声波形データフレームに対してデルタ変
調処理を実行する動作が繰り返される。ステップ311
で設定される条件は、ビット精度が1、2、又は4で乗
算値が1〜16の範囲である。これは、デルタ変調ブロ
ックのヘッダ部において、ビット精度が2ビットで表現
され(図9(b) 参照)、乗算値が4ビットで表現される
ためである(図2参照)。
[2])+・・・+(a[32]−b[32])≦d そこで、ステップ307〜311においては、まず、ス
テップ307で、初期条件としてビット精度が1ビッ
ト、乗算値が1の場合が設定された後に、ステップ30
8で、処理対象の元音声波形データフレームに対してデ
ルタ変調処理が実行される。そして、ステップ309
で、上記数1式が評価される。そして、数1式が満たさ
れず、ステップ309の判定がNOの場合には、全ての
ビット精度及び乗算値に対する設定条件が試行されてお
らずステップ310の判定がNOである限りにおいて、
ステップ311で、ビット精度と乗算値の条件が変更さ
れ、その変更された条件のもとで、ステップ308で、
処理対象の元音声波形データフレームに対してデルタ変
調処理を実行する動作が繰り返される。ステップ311
で設定される条件は、ビット精度が1、2、又は4で乗
算値が1〜16の範囲である。これは、デルタ変調ブロ
ックのヘッダ部において、ビット精度が2ビットで表現
され(図9(b) 参照)、乗算値が4ビットで表現される
ためである(図2参照)。
【0055】上述したステップ308〜311の処理の
繰り返しにおいて、ステップ309で、数1式が満たさ
れ、ステップ309の判定がYESとなった場合は、ス
テップ306で、その直前に実行されたステップ308
により生成されたデルタ変調ブロックが、ACOMP圧
縮音声波形データファイルの最終ブロック(第n−1ブ
ロック)の後に連結して書き込まれる。
繰り返しにおいて、ステップ309で、数1式が満たさ
れ、ステップ309の判定がYESとなった場合は、ス
テップ306で、その直前に実行されたステップ308
により生成されたデルタ変調ブロックが、ACOMP圧
縮音声波形データファイルの最終ブロック(第n−1ブ
ロック)の後に連結して書き込まれる。
【0056】一方、全てのビット精度と乗算値の設定条
件に対してステップ309の判定がNOとなり、ステッ
プ310の判定がYESとなってしまった場合には、そ
の第nフレームの元音声波形データフレームに対してデ
ルタ変調処理を適用することはあきらめられ、ステップ
312において、その第nフレームの元音声波形データ
フレームがRESYNC処理ブロックに変換される。具
体的には、ビットb7に1が設定されたバイトデータ
と、それに続くRESYNC処理の対象となった上記フ
レーム内の32バイト分の元音声波形データとからなる
RESYNC処理ブロック(図2参照)が作成される。
そして、ステップ306で、得られたRESYNC処理
ブロックがACOMP圧縮音声波形データファイルの最
終ブロック(第n−1ブロック)の後に連結して書き込
まれる。
件に対してステップ309の判定がNOとなり、ステッ
プ310の判定がYESとなってしまった場合には、そ
の第nフレームの元音声波形データフレームに対してデ
ルタ変調処理を適用することはあきらめられ、ステップ
312において、その第nフレームの元音声波形データ
フレームがRESYNC処理ブロックに変換される。具
体的には、ビットb7に1が設定されたバイトデータ
と、それに続くRESYNC処理の対象となった上記フ
レーム内の32バイト分の元音声波形データとからなる
RESYNC処理ブロック(図2参照)が作成される。
そして、ステップ306で、得られたRESYNC処理
ブロックがACOMP圧縮音声波形データファイルの最
終ブロック(第n−1ブロック)の後に連結して書き込
まれる。
【0057】以上の一連の処理によって、元音声波形デ
ータファイルの各フレームが、RESYNC処理ブロッ
ク、スケルチ処理ブロック、又はデルタ変調ブロックの
何れかに次々と変換され(ステップ313の判定がNO
→ステップ301)、それらのブロックが結合されるこ
とによりACOMP圧縮音声波形データファイルが作成
される。そして、ステップ313において、全ての元音
声波形データフレームに対する処理が終了したと判定さ
れると、ACOMP圧縮音声波形データファイルの作成
処理が終了する。
ータファイルの各フレームが、RESYNC処理ブロッ
ク、スケルチ処理ブロック、又はデルタ変調ブロックの
何れかに次々と変換され(ステップ313の判定がNO
→ステップ301)、それらのブロックが結合されるこ
とによりACOMP圧縮音声波形データファイルが作成
される。そして、ステップ313において、全ての元音
声波形データフレームに対する処理が終了したと判定さ
れると、ACOMP圧縮音声波形データファイルの作成
処理が終了する。
【0058】なお、元音声波形データファイルの最終ブ
ロックのデータ数は、一般的にはフレームサイズと等し
くはならないが、この場合は、例えばフレームサイズに
足りない部分に値が0であるサンプル値が挿入されて最
終ブロックが作成される。 <ACOMP圧縮音声波形データ復調処理>図4は、上
述のACOMP圧縮音声波形データファイルの作成処理
によって作成され図1のROM102に格納されたAC
OMP圧縮音声波形データファイル上のACOMP圧縮
音声波形データに対する復調処理の動作フローチャート
である。この動作フローチャートは、CPU101が、
それが内蔵するプログラムを実行する動作として実現さ
れる。
ロックのデータ数は、一般的にはフレームサイズと等し
くはならないが、この場合は、例えばフレームサイズに
足りない部分に値が0であるサンプル値が挿入されて最
終ブロックが作成される。 <ACOMP圧縮音声波形データ復調処理>図4は、上
述のACOMP圧縮音声波形データファイルの作成処理
によって作成され図1のROM102に格納されたAC
OMP圧縮音声波形データファイル上のACOMP圧縮
音声波形データに対する復調処理の動作フローチャート
である。この動作フローチャートは、CPU101が、
それが内蔵するプログラムを実行する動作として実現さ
れる。
【0059】ハードバッファ104は、一定のサンプリ
ング周期でD/A変換器(DAC)105に復調音声波
形データを転送し、当該バッファ内に復調音声波形デー
タが存在しなくなった時点で、CPU101にデータ転
送要求を出力する。
ング周期でD/A変換器(DAC)105に復調音声波
形データを転送し、当該バッファ内に復調音声波形デー
タが存在しなくなった時点で、CPU101にデータ転
送要求を出力する。
【0060】この結果、CPU101は、図4の動作フ
ローチャートで示される動作の実行を開始する。なお、
CPU101は、ハードバッファ104からデータ転送
要求が出力されていないときには、例えば電子楽器とし
ての本来の制御動作、具体的には、特には図示しない鍵
盤などからの演奏情報の入力処理、及びその演奏情報に
基づいてROM102から読み出されるべきACOMP
圧縮音声波形データファイルの指定処理などの制御動作
に対応する特には図示しないメインプログラムを実行し
ている。そして、CPU101は、ハードバッファ10
4からのデータ転送要求を受け付けると、そのメインプ
ログラムの動作を中断し、割り込み処理として図4の動
作フローチャートに対応する割り込みプログラムを実行
する。CPU101は、まず図4のステップ401で、
ソフトバッファ103に最も古くストアされているハー
ドバッファ104のサイズと同じサイズ(例えば64バ
イト)分の復調音声波形データを、ハードバッファ10
4に転送する。この処理は、1サンプリング周期内に完
了するため、ハードバッファ104は、任意のサンプリ
ング周期において出力すべき復調音声波形データがなく
なったことを認識した後そのサンプリング周期が終了す
るまでの間に、ソフトバッファ103から新たな64バ
イトの音声波形データを受け取り、そのうちの最も古い
音声波形データのサンプルをD/A変換器105に出力
することができる。
ローチャートで示される動作の実行を開始する。なお、
CPU101は、ハードバッファ104からデータ転送
要求が出力されていないときには、例えば電子楽器とし
ての本来の制御動作、具体的には、特には図示しない鍵
盤などからの演奏情報の入力処理、及びその演奏情報に
基づいてROM102から読み出されるべきACOMP
圧縮音声波形データファイルの指定処理などの制御動作
に対応する特には図示しないメインプログラムを実行し
ている。そして、CPU101は、ハードバッファ10
4からのデータ転送要求を受け付けると、そのメインプ
ログラムの動作を中断し、割り込み処理として図4の動
作フローチャートに対応する割り込みプログラムを実行
する。CPU101は、まず図4のステップ401で、
ソフトバッファ103に最も古くストアされているハー
ドバッファ104のサイズと同じサイズ(例えば64バ
イト)分の復調音声波形データを、ハードバッファ10
4に転送する。この処理は、1サンプリング周期内に完
了するため、ハードバッファ104は、任意のサンプリ
ング周期において出力すべき復調音声波形データがなく
なったことを認識した後そのサンプリング周期が終了す
るまでの間に、ソフトバッファ103から新たな64バ
イトの音声波形データを受け取り、そのうちの最も古い
音声波形データのサンプルをD/A変換器105に出力
することができる。
【0061】なお、ハードバッファ104は、CPU1
01からの音声を発音中である旨の制御信号がインアク
ティブになった場合には、出力すべき復調音声波形デー
タがなくなっても、データ転送要求は出力しない。
01からの音声を発音中である旨の制御信号がインアク
ティブになった場合には、出力すべき復調音声波形デー
タがなくなっても、データ転送要求は出力しない。
【0062】次に、ステップ402では、圧縮音声波形
データの復調処理が実行される。この処理の詳細な動作
フローチャートを、図5に示す。まず、ステップ501
では、CPU101内のソフトバッファ103に復調音
声波形データを格納する余裕があるか否かが判定され
る。そして、このステップ501の判定がYESなら、
上述したステップ502〜506のACOMP復調処理
が繰り返される。
データの復調処理が実行される。この処理の詳細な動作
フローチャートを、図5に示す。まず、ステップ501
では、CPU101内のソフトバッファ103に復調音
声波形データを格納する余裕があるか否かが判定され
る。そして、このステップ501の判定がYESなら、
上述したステップ502〜506のACOMP復調処理
が繰り返される。
【0063】次に、ステップ502では、ACOMP圧
縮音声波形データファイル上の処理対象ブロックの圧縮
方法が判定される。まず、処理対象ブロックの先頭バイ
トのビットb7 が1であると判定された場合(図2参
照)には、ステップ503で、RESYNC処理ブロッ
クに対する復調処理が実行される。この復調処理におい
ては、RESYNC処理ブロックヘッダのバイトの次の
バイトからフレームサイズ分例えば32バイト分のデー
タにつき、各データを1ビット左シフト(2倍)したデ
ータが、ソフトバッファ103へ転送される。
縮音声波形データファイル上の処理対象ブロックの圧縮
方法が判定される。まず、処理対象ブロックの先頭バイ
トのビットb7 が1であると判定された場合(図2参
照)には、ステップ503で、RESYNC処理ブロッ
クに対する復調処理が実行される。この復調処理におい
ては、RESYNC処理ブロックヘッダのバイトの次の
バイトからフレームサイズ分例えば32バイト分のデー
タにつき、各データを1ビット左シフト(2倍)したデ
ータが、ソフトバッファ103へ転送される。
【0064】ステップ502の判定処理において、処理
対象ブロックの先頭バイトのビットb7 が0で、かつビ
ットb6 が1であると判定された場合(図2参照)は、
ステップ504で、スケルチ処理ブロックに対する復調
処理が実行される。この復調処理においては、1つ前の
処理ブロックに対する復調処理において得られた最後の
復調音声波形データがフレームサイズ分例えば32バイ
ト分だけ繰り返されてソフトバッファ103にストアさ
れる。
対象ブロックの先頭バイトのビットb7 が0で、かつビ
ットb6 が1であると判定された場合(図2参照)は、
ステップ504で、スケルチ処理ブロックに対する復調
処理が実行される。この復調処理においては、1つ前の
処理ブロックに対する復調処理において得られた最後の
復調音声波形データがフレームサイズ分例えば32バイ
ト分だけ繰り返されてソフトバッファ103にストアさ
れる。
【0065】ステップ502の判定処理において、処理
対象ブロックの先頭バイトのビットb7 が0で、かつビ
ットb6 も0であると判定された場合(図2参照)は、
ステップ505で、デルタ変調ブロックに対する復調処
理が実行される。この復調処理において、デルタ変調ブ
ロックのヘッダ部のビットb5 とb4 とで示されるビッ
ト精度の値が01で1ビットデルタ変調が行われている
なら、圧縮データ部の8ビット×4バイト=32ビット
の圧縮データ値から算出される32個のデルタ変調値に
より、32サンプル分のサンプル値が復調される。ま
た、ビット精度の値が10で2ビットデルタ変調が行わ
れているなら、圧縮データ部の2ビットごと32(8ビ
ット×8バイト/2=32)個の圧縮データ値から算出
される32個のデルタ変調値により、32サンプル分の
サンプル値が復調される。更に、ビット精度の値が11
で4ビットデルタ変調が行われているなら、圧縮データ
部の4ビットごと32(8ビット×16バイト/4=3
2)個の圧縮データ値から算出される32個のデルタ変
調値により、32サンプル分のサンプル値が復調され
る。次に、ヘッダ部のビットb3 〜b0 の4ビットの乗
算値と、ビット精度に応じて圧縮データ部から抽出され
る圧縮データ値とから、図9(b) で説明した変換規則に
よって、デルタ変調値が算出される。そして、このよう
にしてデルタ変調ブロックから算出されるデルタ変調値
が、1サンプル前に得られているサンプル値(初期値は
デルタ変調ブロックの手前のブロックに対する復調処理
によって復調される最後の復調音声波形データ)に順次
加算されることにより、現在のサンプル値が復調され
る。このようにして得られた32サンプル分の復調音声
波形データが、ソフトバッファ103へ転送される。
対象ブロックの先頭バイトのビットb7 が0で、かつビ
ットb6 も0であると判定された場合(図2参照)は、
ステップ505で、デルタ変調ブロックに対する復調処
理が実行される。この復調処理において、デルタ変調ブ
ロックのヘッダ部のビットb5 とb4 とで示されるビッ
ト精度の値が01で1ビットデルタ変調が行われている
なら、圧縮データ部の8ビット×4バイト=32ビット
の圧縮データ値から算出される32個のデルタ変調値に
より、32サンプル分のサンプル値が復調される。ま
た、ビット精度の値が10で2ビットデルタ変調が行わ
れているなら、圧縮データ部の2ビットごと32(8ビ
ット×8バイト/2=32)個の圧縮データ値から算出
される32個のデルタ変調値により、32サンプル分の
サンプル値が復調される。更に、ビット精度の値が11
で4ビットデルタ変調が行われているなら、圧縮データ
部の4ビットごと32(8ビット×16バイト/4=3
2)個の圧縮データ値から算出される32個のデルタ変
調値により、32サンプル分のサンプル値が復調され
る。次に、ヘッダ部のビットb3 〜b0 の4ビットの乗
算値と、ビット精度に応じて圧縮データ部から抽出され
る圧縮データ値とから、図9(b) で説明した変換規則に
よって、デルタ変調値が算出される。そして、このよう
にしてデルタ変調ブロックから算出されるデルタ変調値
が、1サンプル前に得られているサンプル値(初期値は
デルタ変調ブロックの手前のブロックに対する復調処理
によって復調される最後の復調音声波形データ)に順次
加算されることにより、現在のサンプル値が復調され
る。このようにして得られた32サンプル分の復調音声
波形データが、ソフトバッファ103へ転送される。
【0066】ステップ503、504、又は505の復
調処理が終了すると、ステップ506で、ACOMP圧
縮音声波形データファイル中の全てのブロックに対する
復調処理が終了したか否かが判定され、全てのブロック
に対する復調処理が終了していなければ、ステップ50
1の処理に戻る。
調処理が終了すると、ステップ506で、ACOMP圧
縮音声波形データファイル中の全てのブロックに対する
復調処理が終了したか否かが判定され、全てのブロック
に対する復調処理が終了していなければ、ステップ50
1の処理に戻る。
【0067】CPU101内のソフトバッファ103に
復調音声波形データを格納する余裕がなくなりステップ
501の判定がNOとなった場合、又はACOMP圧縮
音声波形データファイル中の全てのブロックに対する復
調処理が終了しステップ506の判定がYESとなった
場合に、CPU101は、図5の動作フローチャートに
よって示される図4のステップ402の処理を終了し、
図4で示される音声波形データ処理を終了して、中断し
ていた特には図示しないメインプログラムの処理の実行
を再開する。 <発明に関連する実施例の特徴>図2に示されるACO
MP圧縮音声波形データファイルのフォーマットから明
らかなように、ACOMP圧縮音声波形データファイル
中の1ブロックに対して復調処理が実行された場合、必
ずフレームサイズ分の復調音声波形データが生成され
る。従って、フレームサイズが、8の倍数で、かつソフ
トバッファ103のサイズ(サンプルサイズ。本実施例
ではバイトサイズに等しい)の約数であるように設定さ
れることにより、1つの処理対象ブロックに対する復調
処理の途中でソフトバッファ103がバッファフルとな
ることはなくなる。この結果、ACOMP圧縮音声波形
データの復調処理を含む図4の割り込み処理を終了する
際にセーブしなければならないパラメータの種類を最小
限にとどめることができ、ACOMP圧縮音声波形デー
タ復調処理を、メモリ量及び処理時間の面から効率的に
実行することができる。
復調音声波形データを格納する余裕がなくなりステップ
501の判定がNOとなった場合、又はACOMP圧縮
音声波形データファイル中の全てのブロックに対する復
調処理が終了しステップ506の判定がYESとなった
場合に、CPU101は、図5の動作フローチャートに
よって示される図4のステップ402の処理を終了し、
図4で示される音声波形データ処理を終了して、中断し
ていた特には図示しないメインプログラムの処理の実行
を再開する。 <発明に関連する実施例の特徴>図2に示されるACO
MP圧縮音声波形データファイルのフォーマットから明
らかなように、ACOMP圧縮音声波形データファイル
中の1ブロックに対して復調処理が実行された場合、必
ずフレームサイズ分の復調音声波形データが生成され
る。従って、フレームサイズが、8の倍数で、かつソフ
トバッファ103のサイズ(サンプルサイズ。本実施例
ではバイトサイズに等しい)の約数であるように設定さ
れることにより、1つの処理対象ブロックに対する復調
処理の途中でソフトバッファ103がバッファフルとな
ることはなくなる。この結果、ACOMP圧縮音声波形
データの復調処理を含む図4の割り込み処理を終了する
際にセーブしなければならないパラメータの種類を最小
限にとどめることができ、ACOMP圧縮音声波形デー
タ復調処理を、メモリ量及び処理時間の面から効率的に
実行することができる。
【0068】なお、上述した実施例では、1ブロックの
サイズであるフレームサイズは、デルタ変調処理におけ
る1処理単位と同じ32サンプルであるが、1ブロック
のサイズはデルタ変調処理における1処理単位の整数倍
であってもよい。このような場合には、1ブロックにつ
いて、例えばデルタ変調処理が2処理単位分繰り返され
ることになる。 <他の実施例>上述した実施例においては、1ブロック
毎に1種類ずつの圧縮処理が実行される。これに対し
て、以下に説明する他の実施例では、1ブロック内で2
種類以上の圧縮処理を実行することができる。即ち、1
ブロック全体が1つのRESYNC処理ブロック、デル
タ変調ブロック、又はスケルチ処理ブロックに変換され
るのではなく、例えば、1ブロック内で可能な限りのサ
ンプルに対してスケルチ処理が実行され、残りのサンプ
ルに対してRESYNC処理又はデルタ変調処理が実行
される。
サイズであるフレームサイズは、デルタ変調処理におけ
る1処理単位と同じ32サンプルであるが、1ブロック
のサイズはデルタ変調処理における1処理単位の整数倍
であってもよい。このような場合には、1ブロックにつ
いて、例えばデルタ変調処理が2処理単位分繰り返され
ることになる。 <他の実施例>上述した実施例においては、1ブロック
毎に1種類ずつの圧縮処理が実行される。これに対し
て、以下に説明する他の実施例では、1ブロック内で2
種類以上の圧縮処理を実行することができる。即ち、1
ブロック全体が1つのRESYNC処理ブロック、デル
タ変調ブロック、又はスケルチ処理ブロックに変換され
るのではなく、例えば、1ブロック内で可能な限りのサ
ンプルに対してスケルチ処理が実行され、残りのサンプ
ルに対してRESYNC処理又はデルタ変調処理が実行
される。
【0069】まず、他の実施例におけるACOMP圧縮
音声波形データファイルの構成は、前述した実施例に関
する図2の構成と同じである。但し、RESYNC処理
ブロック、デルタ変調ブロック、及びスケルチ処理ブロ
ックは、必ずしも1ブロック分の音声波形データには対
応しなくなる。
音声波形データファイルの構成は、前述した実施例に関
する図2の構成と同じである。但し、RESYNC処理
ブロック、デルタ変調ブロック、及びスケルチ処理ブロ
ックは、必ずしも1ブロック分の音声波形データには対
応しなくなる。
【0070】また、デルタ変調の処理単位であるフレー
ムサイズと、1ブロックのサイズであるブロックサイズ
は区別され、ブロックサイズは、フレームサイズと等し
いかそれより大きな所定のサイズ(フレームサイズの整
数倍である必要はない)に定義される。ブロックサイズ
の最大値は、図2に示されるRESYNC処理ブロック
ヘッダ及びスケルチ処理ブロックヘッダによって表現す
ることのできるデータ数の最大値となる。図2の例で
は、スケルチ処理ブロックヘッダを構成する6ビットに
よって表現できる値64が、ブロックサイズの最大値と
なる。ブロックサイズは、デルタ変調の処理単位である
フレームサイズ(図2の例では32)と等しくてもよ
い。
ムサイズと、1ブロックのサイズであるブロックサイズ
は区別され、ブロックサイズは、フレームサイズと等し
いかそれより大きな所定のサイズ(フレームサイズの整
数倍である必要はない)に定義される。ブロックサイズ
の最大値は、図2に示されるRESYNC処理ブロック
ヘッダ及びスケルチ処理ブロックヘッダによって表現す
ることのできるデータ数の最大値となる。図2の例で
は、スケルチ処理ブロックヘッダを構成する6ビットに
よって表現できる値64が、ブロックサイズの最大値と
なる。ブロックサイズは、デルタ変調の処理単位である
フレームサイズ(図2の例では32)と等しくてもよ
い。
【0071】図6は、他の実施例におけるACOMP圧
縮音声波形データファイルの作成処理を示す動作フロー
チャートであり、前述した実施例における図3の動作フ
ローチャートに対応する。
縮音声波形データファイルの作成処理を示す動作フロー
チャートであり、前述した実施例における図3の動作フ
ローチャートに対応する。
【0072】まず、図3の場合と同様に、予め元音声波
形データファイルが作成されているものとし、図6に示
される動作フローチャートは、その元音声波形データフ
ァイルをデータ作成者が予め設定したブロックサイズ、
例えば64サンプル毎に分割して得られる各元音声波形
データブロック毎に実行される。
形データファイルが作成されているものとし、図6に示
される動作フローチャートは、その元音声波形データフ
ァイルをデータ作成者が予め設定したブロックサイズ、
例えば64サンプル毎に分割して得られる各元音声波形
データブロック毎に実行される。
【0073】ステップ601では、元音声波形データフ
ァイルにおける処理対象データが第1ブロックの第1バ
イトデータであるか否かが判定される。この判定がYE
Sの場合には、ステップ602において、その第1フレ
ームの第1バイト目の元音声波形データがRESYNC
処理ブロックに変換される。そして、ステップ613
で、得られたRESYNC処理ブロックが、ACOMP
圧縮音声波形データファイルの先頭に書き込まれる。
ァイルにおける処理対象データが第1ブロックの第1バ
イトデータであるか否かが判定される。この判定がYE
Sの場合には、ステップ602において、その第1フレ
ームの第1バイト目の元音声波形データがRESYNC
処理ブロックに変換される。そして、ステップ613
で、得られたRESYNC処理ブロックが、ACOMP
圧縮音声波形データファイルの先頭に書き込まれる。
【0074】元音声波形データファイルにおける第1ブ
ロックの第2バイトデータ以降の元音声波形データに対
しては、以下の処理が実行される。まず、ステップ60
3では、現在処理を行っている元音声波形データファイ
ルのバイトデータ(以後、現在バイトデータと呼ぶ)の
値に対して、それに引続くバイトデータの値が、データ
作成者が予め設定した値の範囲内にあるという条件を満
たすか否かが、最大で現在処理を行っているブロック
(以後、現在ブロックと呼ぶ)に属する最終バイトデー
タまでの範囲で検査される。
ロックの第2バイトデータ以降の元音声波形データに対
しては、以下の処理が実行される。まず、ステップ60
3では、現在処理を行っている元音声波形データファイ
ルのバイトデータ(以後、現在バイトデータと呼ぶ)の
値に対して、それに引続くバイトデータの値が、データ
作成者が予め設定した値の範囲内にあるという条件を満
たすか否かが、最大で現在処理を行っているブロック
(以後、現在ブロックと呼ぶ)に属する最終バイトデー
タまでの範囲で検査される。
【0075】そして、上記条件を満たすバイトデータが
少なくとも1個以上存在する場合にはステップ603の
判定がYESとなり、ステップ604で、そのバイトデ
ータに対してスケルチ処理が実行される。具体的には、
ビットb7 に0、ビットb6に1、ビットb0 〜b5 に
スケルチ処理されたバイトデータ数に対応する値がそれ
ぞれ設定されたスケルチ処理ブロック(図2参照)が作
成される。そして、ステップ613で、作成されたスケ
ルチ処理ブロックが、ACOMP圧縮音声波形データフ
ァイルの最後尾に連結して書き込まれる。
少なくとも1個以上存在する場合にはステップ603の
判定がYESとなり、ステップ604で、そのバイトデ
ータに対してスケルチ処理が実行される。具体的には、
ビットb7 に0、ビットb6に1、ビットb0 〜b5 に
スケルチ処理されたバイトデータ数に対応する値がそれ
ぞれ設定されたスケルチ処理ブロック(図2参照)が作
成される。そして、ステップ613で、作成されたスケ
ルチ処理ブロックが、ACOMP圧縮音声波形データフ
ァイルの最後尾に連結して書き込まれる。
【0076】現在ブロック内において現在バイトデータ
以降に上記条件を満たすバイトデータが1個も存在せず
(又は存在しなくなり)、ステップ603の判定がNO
となった場合には、ステップ605で、現在ブロックの
残りデータ数がデルタ変調の処理単位であるフレームサ
イズよりも小さいか否かが判定される。
以降に上記条件を満たすバイトデータが1個も存在せず
(又は存在しなくなり)、ステップ603の判定がNO
となった場合には、ステップ605で、現在ブロックの
残りデータ数がデルタ変調の処理単位であるフレームサ
イズよりも小さいか否かが判定される。
【0077】現在ブロックの残りデータ数がデルタ変調
の処理単位であるフレームサイズよりも小さくステップ
605の判定がYESならば、それらのバイトデータ群
に対してデルタ変調処理を実行することはできないた
め、ステップ612で、現在ブロックの残りの全てのバ
イトデータに対して、RESYNC処理が実行される。
具体的には、ビットb7 に1、ビットb0 〜b6 にRE
SYNC処理の対象となったバイトデータ数に対応する
値がそれぞれ設定されたバイトデータと、それに続くR
ESYNC処理の対象となった上記バイトデータ数分の
元音声波形データとからなるRESYNC処理ブロック
(図2参照)が作成される。そして、ステップ613
で、作成されたRESYNC処理ブロックが、ACOM
P圧縮音声波形データファイルの最後尾に連結して書き
込まれる。
の処理単位であるフレームサイズよりも小さくステップ
605の判定がYESならば、それらのバイトデータ群
に対してデルタ変調処理を実行することはできないた
め、ステップ612で、現在ブロックの残りの全てのバ
イトデータに対して、RESYNC処理が実行される。
具体的には、ビットb7 に1、ビットb0 〜b6 にRE
SYNC処理の対象となったバイトデータ数に対応する
値がそれぞれ設定されたバイトデータと、それに続くR
ESYNC処理の対象となった上記バイトデータ数分の
元音声波形データとからなるRESYNC処理ブロック
(図2参照)が作成される。そして、ステップ613
で、作成されたRESYNC処理ブロックが、ACOM
P圧縮音声波形データファイルの最後尾に連結して書き
込まれる。
【0078】現在ブロックの残りデータ数がデルタ変調
の処理単位であるフレームサイズ以上であってステップ
605の判定がNOならば、ステップ606〜610
で、現在バイトデータを含むそれ以降のフレームサイズ
分のバイトデータに対して、デルタ変調処理が試みられ
る。これらの一連の処理は、前述した実施例の図3のス
テップ307〜311の一連の処理と同じ処理である。
の処理単位であるフレームサイズ以上であってステップ
605の判定がNOならば、ステップ606〜610
で、現在バイトデータを含むそれ以降のフレームサイズ
分のバイトデータに対して、デルタ変調処理が試みられ
る。これらの一連の処理は、前述した実施例の図3のス
テップ307〜311の一連の処理と同じ処理である。
【0079】そして、ステップ607〜610の処理の
繰り返しにおいて、ステップ608で、前述の実施例で
示した数1式が満たされ、ステップ608の判定がYE
Sとなった場合は、ステップ613で、その直前に実行
されたステップ607により生成されたデルタ変調ブロ
ック(図2参照)が、ACOMP圧縮音声波形データフ
ァイルの最後尾に連結して書き込まれる。
繰り返しにおいて、ステップ608で、前述の実施例で
示した数1式が満たされ、ステップ608の判定がYE
Sとなった場合は、ステップ613で、その直前に実行
されたステップ607により生成されたデルタ変調ブロ
ック(図2参照)が、ACOMP圧縮音声波形データフ
ァイルの最後尾に連結して書き込まれる。
【0080】一方、全てのビット精度と乗算値の設定条
件に対してステップ608の判定がNOとなり、ステッ
プ609の判定がYESとなってしまった場合には、そ
のフレームサイズ分の元音声波形データに対してデルタ
変調処理を適用することはあきらめられ、ステップ61
1において、そのフレームサイズ分の元音声波形データ
に対して、RESYNC処理が実行される。具体的に
は、ビットb7 に1、ビットb0 〜b6 にフレームサイ
ズに対応する値がそれぞれ設定されたバイトデータと、
それに続くRESYNC処理の対象となった上記フレー
ムサイズ分の元音声波形データとからなるRESYNC
処理ブロック(図2参照)が作成される。そして、ステ
ップ613で、作成されたRESYNC処理ブロック
が、ACOMP圧縮音声波形データファイルの最後尾に
連結して書き込まれる。
件に対してステップ608の判定がNOとなり、ステッ
プ609の判定がYESとなってしまった場合には、そ
のフレームサイズ分の元音声波形データに対してデルタ
変調処理を適用することはあきらめられ、ステップ61
1において、そのフレームサイズ分の元音声波形データ
に対して、RESYNC処理が実行される。具体的に
は、ビットb7 に1、ビットb0 〜b6 にフレームサイ
ズに対応する値がそれぞれ設定されたバイトデータと、
それに続くRESYNC処理の対象となった上記フレー
ムサイズ分の元音声波形データとからなるRESYNC
処理ブロック(図2参照)が作成される。そして、ステ
ップ613で、作成されたRESYNC処理ブロック
が、ACOMP圧縮音声波形データファイルの最後尾に
連結して書き込まれる。
【0081】次に、ACOMP圧縮音声波形データ復調
処理について説明する。まず、復調システムの構成は、
前述した実施例に関する図1の構成と同様である。ま
た、復調処理の基本的な動作フローチャートも、前述し
た実施例に関する図4の動作フローチャートと同様であ
る。
処理について説明する。まず、復調システムの構成は、
前述した実施例に関する図1の構成と同様である。ま
た、復調処理の基本的な動作フローチャートも、前述し
た実施例に関する図4の動作フローチャートと同様であ
る。
【0082】図7は、他の実施例において図4のステッ
プ402の圧縮音声波形データの復調処理を実現する動
作フローチャートである。まず、ステップ701では、
CPU101内のソフトバッファ103にブロックサイ
ズ分の復調音声波形データを格納する余裕があるか否か
が判定される。そして、このステップ701の判定がY
ESなら、上述したステップ702〜706のACOM
P復調処理が繰り返される。
プ402の圧縮音声波形データの復調処理を実現する動
作フローチャートである。まず、ステップ701では、
CPU101内のソフトバッファ103にブロックサイ
ズ分の復調音声波形データを格納する余裕があるか否か
が判定される。そして、このステップ701の判定がY
ESなら、上述したステップ702〜706のACOM
P復調処理が繰り返される。
【0083】次に、ステップ702では、ACOMP圧
縮音声波形データファイル上でこれから復調処理が実行
されるバイトデータの圧縮方法が判定される。まず、処
理対象であるバイトデータのビットb7 が1であると判
定された場合(図2参照)には、ステップ703で、R
ESYNC処理ブロックに対する復調処理が実行され
る。この復調処理では、RESYNC処理ブロックヘッ
ダのバイトの次のバイトから、RESYNC処理ブロッ
クヘッダの下位7ビット(ビットb0 〜b6 )によって
示されるバイトデータ数分のバイトデータにつき、各デ
ータを1ビット左シフト(2倍)したデータが、ソフト
バッファ103へ転送される。
縮音声波形データファイル上でこれから復調処理が実行
されるバイトデータの圧縮方法が判定される。まず、処
理対象であるバイトデータのビットb7 が1であると判
定された場合(図2参照)には、ステップ703で、R
ESYNC処理ブロックに対する復調処理が実行され
る。この復調処理では、RESYNC処理ブロックヘッ
ダのバイトの次のバイトから、RESYNC処理ブロッ
クヘッダの下位7ビット(ビットb0 〜b6 )によって
示されるバイトデータ数分のバイトデータにつき、各デ
ータを1ビット左シフト(2倍)したデータが、ソフト
バッファ103へ転送される。
【0084】ステップ702の判定処理で、処理対象で
あるバイトデータのビットb7 が0で、かつビットb6
が1であると判定された場合(図2参照)には、ステッ
プ704で、スケルチ処理ブロックに対する復調処理が
実行される。この復調処理では、直前の復調処理におい
て得られた最後の復調音声波形データが、スケルチ処理
ブロックヘッダの下位6ビット(ビットb0 〜b5 )に
より示されるバイトデータ数分だけ繰り返されてソフト
バッファ103にストアされる。
あるバイトデータのビットb7 が0で、かつビットb6
が1であると判定された場合(図2参照)には、ステッ
プ704で、スケルチ処理ブロックに対する復調処理が
実行される。この復調処理では、直前の復調処理におい
て得られた最後の復調音声波形データが、スケルチ処理
ブロックヘッダの下位6ビット(ビットb0 〜b5 )に
より示されるバイトデータ数分だけ繰り返されてソフト
バッファ103にストアされる。
【0085】ステップ702の判定処理で、処理対象で
あるバイトデータのビットb7 が0で、かつビットb6
も0であると判定された場合(図2参照)には、ステッ
プ705で、デルタ変調ブロックに対する復調処理が実
行される。この復調処理において、デルタ変調ブロック
のヘッダ部のビットb5 とb4 とで示されるビット精度
の値が01で1ビットデルタ変調が行われているなら、
圧縮データ部の8ビット×4バイト=32ビットの圧縮
データ値から算出される32個のデルタ変調値により、
32サンプル分のサンプル値が復調される。また、ビッ
ト精度の値が10で2ビットデルタ変調が行われている
なら、圧縮データ部の2ビットごと32(8ビット×8
バイト/2=32)個の圧縮データ値から算出される3
2個のデルタ変調値により、32サンプル分のサンプル
値が復調される。更に、ビット精度の値が11で4ビッ
トデルタ変調が行われているなら、圧縮データ部の4ビ
ットごと32(8ビット×16バイト/4=32)個の
圧縮データ値から算出される32個のデルタ変調値によ
り、32サンプル分のサンプル値が復調される。次に、
ヘッダ部のビットb3 〜b0 の4ビットの乗算値と、ビ
ット精度に応じて圧縮データ部から抽出される圧縮デー
タ値とから、図9(b) で説明した変換規則によって、デ
ルタ変調値が算出される。そして、このようにしてデル
タ変調ブロックから算出されるデルタ変調値が、1サン
プル前に得られているサンプル値(初期値はデルタ変調
ブロックの直前の復調処理によって復調される最後の復
調音声波形データ)に順次加算されることにより、現在
のサンプル値が復調される。このようにして得られた3
2サンプル分の復調音声波形データが、ソフトバッファ
103へ転送される。
あるバイトデータのビットb7 が0で、かつビットb6
も0であると判定された場合(図2参照)には、ステッ
プ705で、デルタ変調ブロックに対する復調処理が実
行される。この復調処理において、デルタ変調ブロック
のヘッダ部のビットb5 とb4 とで示されるビット精度
の値が01で1ビットデルタ変調が行われているなら、
圧縮データ部の8ビット×4バイト=32ビットの圧縮
データ値から算出される32個のデルタ変調値により、
32サンプル分のサンプル値が復調される。また、ビッ
ト精度の値が10で2ビットデルタ変調が行われている
なら、圧縮データ部の2ビットごと32(8ビット×8
バイト/2=32)個の圧縮データ値から算出される3
2個のデルタ変調値により、32サンプル分のサンプル
値が復調される。更に、ビット精度の値が11で4ビッ
トデルタ変調が行われているなら、圧縮データ部の4ビ
ットごと32(8ビット×16バイト/4=32)個の
圧縮データ値から算出される32個のデルタ変調値によ
り、32サンプル分のサンプル値が復調される。次に、
ヘッダ部のビットb3 〜b0 の4ビットの乗算値と、ビ
ット精度に応じて圧縮データ部から抽出される圧縮デー
タ値とから、図9(b) で説明した変換規則によって、デ
ルタ変調値が算出される。そして、このようにしてデル
タ変調ブロックから算出されるデルタ変調値が、1サン
プル前に得られているサンプル値(初期値はデルタ変調
ブロックの直前の復調処理によって復調される最後の復
調音声波形データ)に順次加算されることにより、現在
のサンプル値が復調される。このようにして得られた3
2サンプル分の復調音声波形データが、ソフトバッファ
103へ転送される。
【0086】ステップ703、704、又は705の復
調処理が終了すると、ステップ706で、ACOMP圧
縮音声波形データファイル中の全てのデータに対する復
調処理が終了したか否かが判定され、全てのデータに対
する復調処理が終了していなければ、ステップ701の
処理に戻る。
調処理が終了すると、ステップ706で、ACOMP圧
縮音声波形データファイル中の全てのデータに対する復
調処理が終了したか否かが判定され、全てのデータに対
する復調処理が終了していなければ、ステップ701の
処理に戻る。
【0087】CPU101内のソフトバッファ103に
復調音声波形データを格納する余裕がなくなりステップ
701の判定がNOとなった場合、又はACOMP圧縮
音声波形データファイル中の全てのブロックに対する復
調処理が終了しステップ706の判定がYESとなった
場合に、CPU101は、図5の動作フローチャートに
よって示される図4のステップ402の処理を終了し、
図4で示される音声波形データ処理を終了して、中断し
ていた特には図示しないメインプログラムの処理の実行
を再開する。 <発明に関連する他の実施例の特徴>以上説明した他の
実施例により、例えば1ブロック全体が1つのRESY
NC処理ブロックに変換される場合には、図2に示され
るように、1ブロック分の64サンプルの元音声波形デ
ータが、65バイトの圧縮データで表現されるのに対
し、1ブロックの例えば半分の連続する32サンプルに
対してスケルチ処理が実行できるならば、1ブロック分
の64サンプルの元音声波形データは、1バイトのスケ
ルチ処理ブロックと33バイトのRESYNC処理ブロ
ックの圧縮データで表現できることになる。この例から
明らかなように、他の実施例によれば、ACOMP圧縮
音声波形データのデータ容量を縮小することができ、復
調処理を、メモリ量及び処理時間の面から更に効率的に
実行することができる。 <本発明の他の適用例>以上説明した2つの実施例にお
いては、音声波形データに対する圧縮復調処理としてA
COMP方式が適用されているが、本発明はこれに限ら
れるものではなく、複数の圧縮方式から選択される1つ
又は複数の圧縮方式が適用される1つのブロックから復
調される音声波形データのサンプル数が所定の条件を満
たすという設定のもとで、様々な圧縮復調方式を適用す
ることができる。
復調音声波形データを格納する余裕がなくなりステップ
701の判定がNOとなった場合、又はACOMP圧縮
音声波形データファイル中の全てのブロックに対する復
調処理が終了しステップ706の判定がYESとなった
場合に、CPU101は、図5の動作フローチャートに
よって示される図4のステップ402の処理を終了し、
図4で示される音声波形データ処理を終了して、中断し
ていた特には図示しないメインプログラムの処理の実行
を再開する。 <発明に関連する他の実施例の特徴>以上説明した他の
実施例により、例えば1ブロック全体が1つのRESY
NC処理ブロックに変換される場合には、図2に示され
るように、1ブロック分の64サンプルの元音声波形デ
ータが、65バイトの圧縮データで表現されるのに対
し、1ブロックの例えば半分の連続する32サンプルに
対してスケルチ処理が実行できるならば、1ブロック分
の64サンプルの元音声波形データは、1バイトのスケ
ルチ処理ブロックと33バイトのRESYNC処理ブロ
ックの圧縮データで表現できることになる。この例から
明らかなように、他の実施例によれば、ACOMP圧縮
音声波形データのデータ容量を縮小することができ、復
調処理を、メモリ量及び処理時間の面から更に効率的に
実行することができる。 <本発明の他の適用例>以上説明した2つの実施例にお
いては、音声波形データに対する圧縮復調処理としてA
COMP方式が適用されているが、本発明はこれに限ら
れるものではなく、複数の圧縮方式から選択される1つ
又は複数の圧縮方式が適用される1つのブロックから復
調される音声波形データのサンプル数が所定の条件を満
たすという設定のもとで、様々な圧縮復調方式を適用す
ることができる。
【0088】また、本発明では、波形データは、音声波
形データに限定されない。
形データに限定されない。
【0089】
【発明の効果】本発明の第1の態様によれば、予め設定
されたブロックサイズ毎に元波形データに対して圧縮処
理が実行されるため、復調処理時にも、ブロックサイズ
を単位として波形データが復調されることになる。従っ
て、1つの種類の復調処理によって生成される復調波形
データのブロックサイズが一定となるため、復調処理の
制御を簡略化させることが可能となる。
されたブロックサイズ毎に元波形データに対して圧縮処
理が実行されるため、復調処理時にも、ブロックサイズ
を単位として波形データが復調されることになる。従っ
て、1つの種類の復調処理によって生成される復調波形
データのブロックサイズが一定となるため、復調処理の
制御を簡略化させることが可能となる。
【0090】本発明の第2の態様によれば、波形圧縮処
理がその波形データブロック内で完結するという条件の
もとで、1波形データブロック内で2種類以上の圧縮処
理を実行することができる。これにより、圧縮波形デー
タファイルのデータ容量を縮小することができ、復調処
理を、メモリ量及び処理時間の面から更に効率的に実行
することが可能となる。
理がその波形データブロック内で完結するという条件の
もとで、1波形データブロック内で2種類以上の圧縮処
理を実行することができる。これにより、圧縮波形デー
タファイルのデータ容量を縮小することができ、復調処
理を、メモリ量及び処理時間の面から更に効率的に実行
することが可能となる。
【0091】更に、上述の本発明の第1又は第2の態様
において、特に復調波形データがバッファ手段を介して
出力されるような形態が採用される場合などにおいて、
バッファ手段の記憶容量をブロックサイズの自然数倍に
なるように設定することにより、バッファ手段に対する
書込みタイミングと1つの種類の復調処理のタイミング
とを一致させることができ、例えば1つの種類の復調処
理の途中でバッファフルが発生するような事態を回避す
ることができ、バッファ手段に対する制御動作が複雑化
することを防ぐことが可能となる。
において、特に復調波形データがバッファ手段を介して
出力されるような形態が採用される場合などにおいて、
バッファ手段の記憶容量をブロックサイズの自然数倍に
なるように設定することにより、バッファ手段に対する
書込みタイミングと1つの種類の復調処理のタイミング
とを一致させることができ、例えば1つの種類の復調処
理の途中でバッファフルが発生するような事態を回避す
ることができ、バッファ手段に対する制御動作が複雑化
することを防ぐことが可能となる。
【図1】本発明の実施例の構成図である。
【図2】本実施例におけるACOMP圧縮音声波形デー
タファイルの構成図である。
タファイルの構成図である。
【図3】ACOMP圧縮音声波形データファイル作成処
理を示す動作フローチャートである。
理を示す動作フローチャートである。
【図4】音声波形データ処理の動作フローチャートであ
る。
る。
【図5】ACOMP圧縮音声波形データ復調処理の動作
フローチャートである。
フローチャートである。
【図6】他の実施例におけるACOMP圧縮音声波形デ
ータファイル作成処理を示す動作フローチャートであ
る。
ータファイル作成処理を示す動作フローチャートであ
る。
【図7】他の実施例におけるACOMP圧縮音声波形デ
ータ復調処理の動作フローチャートである。
ータ復調処理の動作フローチャートである。
【図8】従来技術におけるACOMP圧縮音声波形デー
タファイルの構成図である。
タファイルの構成図である。
【図9】デルタ変調処理のデータフォーマット図であ
る。
る。
101 CPU 102 ROM 103 ソフトバッファ 104 ハードバッファ 105 D/A変換器(DAC) 106 スピーカ
Claims (6)
- 【請求項1】 元波形データを予め設定されたブロック
サイズ毎に分割して得られる複数の波形データブロック
のそれぞれに対して、予め設定された複数の波形圧縮処
理から1つの波形圧縮処理を所定の評価基準に従って選
択する波形圧縮処理選択手段と、 前記各波形データブロックに対して前記波形圧縮処理選
択手段により選択された波形圧縮処理を実行し、その結
果得られる圧縮波形データのブロックを1つの圧縮波形
データファイルに順次連結する波形圧縮処理実行手段
と、 を有することを特徴とする波形データ圧縮装置。 - 【請求項2】 元波形データを予め設定されたブロック
サイズ毎に分割することにより波形データブロックを作
成し、 該各波形データブロックのそれぞれに対して、予め設定
された複数の波形圧縮処理から1つの波形圧縮処理を所
定の評価基準に従って選択し、 前記各波形データブロックに対して前記選択された波形
圧縮処理を実行し、 その結果得られる圧縮波形データの各ブロックを1つの
圧縮波形データファイルに順次連結する、 ことを特徴とする波形データ圧縮方法。 - 【請求項3】 元波形データを予め設定されたブロック
サイズ毎に分割して得られる複数の波形データブロック
のそれぞれに対して、予め設定された複数の波形圧縮処
理から1つ以上の波形圧縮処理を、該波形圧縮処理が該
波形データブロック内で完結するという条件のもとで、
所定の評価基準に従って選択する波形圧縮処理選択手段
と、 前記各波形データブロックに対して前記波形圧縮処理選
択手段により選択された1つ以上の波形圧縮処理を実行
し、その結果得られる圧縮波形データのブロックを1つ
の圧縮波形データファイルに順次連結する波形圧縮処理
実行手段と、 を有することを特徴とする波形データ圧縮装置。 - 【請求項4】 元波形データを予め設定されたブロック
サイズ毎に分割することにより波形データブロックを作
成し、 該各波形データブロックのそれぞれに対して、予め設定
された複数の波形圧縮処理から1つ以上の波形圧縮処理
を、該波形圧縮処理が該波形データブロック内で完結す
るという条件のもとで、所定の評価基準に従って選択
し、 前記各波形データブロックに対して前記選択された1つ
以上の波形圧縮処理を実行し、 その結果得られる圧縮波形データの各ブロックを1つの
圧縮波形データファイルに順次連結する、 ことを特徴とする波形データ圧縮方法。 - 【請求項5】 請求項1又は3に記載の波形データ圧縮
装置、或いは、請求項2又は4に記載の波形データ圧縮
方法によって作成される圧縮波形データファイルから波
形データを復調する波形データ復調装置であって、 前記圧縮波形データファイル中の各圧縮波形データのブ
ロックに対して、該ブロック内の各圧縮波形データに対
応する波形圧縮処理を実行することにより、前記ブロッ
クサイズ分の復調波形データを生成する復調波形データ
生成手段を有する、 ことを特徴とする波形データ復調装置。 - 【請求項6】 前記ブロックサイズの自然数倍の記憶容
量を有し、前記復調波形データ生成手段によって生成さ
れる前記ブロックサイズ分の復調波形データを一時保持
するバッファ手段を更に有する、 ことを特徴とする請求項4に記載の波形データ復調装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6316147A JPH0879087A (ja) | 1994-06-30 | 1994-12-20 | 波形データ圧縮装置、波形データ圧縮方法、及び波形データ復調装置 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6-149616 | 1994-06-30 | ||
JP14961694 | 1994-06-30 | ||
JP6316147A JPH0879087A (ja) | 1994-06-30 | 1994-12-20 | 波形データ圧縮装置、波形データ圧縮方法、及び波形データ復調装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0879087A true JPH0879087A (ja) | 1996-03-22 |
Family
ID=26479447
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6316147A Pending JPH0879087A (ja) | 1994-06-30 | 1994-12-20 | 波形データ圧縮装置、波形データ圧縮方法、及び波形データ復調装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0879087A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005215162A (ja) * | 2004-01-28 | 2005-08-11 | Dainippon Printing Co Ltd | 音響信号の再生装置 |
CN113711497A (zh) * | 2019-05-29 | 2021-11-26 | 欧姆龙株式会社 | 数据传输装置、控制装置、设定装置以及数据传输装置的控制方法 |
-
1994
- 1994-12-20 JP JP6316147A patent/JPH0879087A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005215162A (ja) * | 2004-01-28 | 2005-08-11 | Dainippon Printing Co Ltd | 音響信号の再生装置 |
CN113711497A (zh) * | 2019-05-29 | 2021-11-26 | 欧姆龙株式会社 | 数据传输装置、控制装置、设定装置以及数据传输装置的控制方法 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20020702 |