JP2956636B2 - 波形処埋装置 - Google Patents

波形処埋装置

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JP2956636B2
JP2956636B2 JP9026764A JP2676497A JP2956636B2 JP 2956636 B2 JP2956636 B2 JP 2956636B2 JP 9026764 A JP9026764 A JP 9026764A JP 2676497 A JP2676497 A JP 2676497A JP 2956636 B2 JP2956636 B2 JP 2956636B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、波形処理装置に関
し、特に波形デ−タを圧縮して少ないデータ量の圧縮デ
ータによって当該波形データを表すことができるように
した波形処理装置、および当該波形処理装置によって得
られた圧縮データを伸張して元の波形データを得ること
ができるようにした波形処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の波形処理装置は、特開平8−16
0999号公報に示されるように、波形データを固定の
サイズでブロック化し、ブロック内の処理対象のアドレ
スの波形データの前後アドレスの波形データを補間して
処理対象のアドレスの波形データとの差データを用いる
ことにより波形データを圧縮している。従来の波形処理
装置はまた、圧縮データを指数と仮数に基づいて浮動小
数点化して表現する。
【0003】図10(a)は、従来の波形処理装置の構
成を示すブロック図である。図において従来の波形処理
装置は、10標本(この「10」は16進数であり10
進数では「16」となる)毎にブロック化するブロック
化手段12と、ブロック化手段12によりブロック化さ
れた波形データから差データを取得する二進差分処理手
段14と、各ブロック内に共通の指数を決定する指数決
定手段16と、指数決定手段16によって決定された指
数に基づき差データを得る再差分処理手段18と、指数
と差データとにより圧縮データを生成して出力する圧縮
データ生成送出手段20と、次回の処理のためにブロッ
ク内の量子化された最終データを記憶して二進差分処理
手段14に供給するブロック最終データ記憶手段22と
を有している。
【0004】以上の構成において、圧縮対象の波形デー
タが入力されると、ブロック化手段12により当該波形
データがブロック化される。即ち、当該波形データを1
0標本分記憶し、当該波形データを10標本毎にブロッ
ク化して、10標本で1ブロックの処理対象を構成す
る。そして、ブロック化した10標本のデータをそれぞ
れa(1)〜a(10)とする。ブロック化の処理が終
了すると、二進差分処理手段14によって二進差分処理
を行う。二進差分処理においては、処理対象のブロック
の直前のブロックの量子化された最終デ−タをa(0)
とし、これを用いる。そして、a(0)〜a(10)か
ら、b(1)〜b(10)を次の演算を行って決定す
る。 b(8)=a(8) b(10)=a(10) b(4)=a(4)−(a(0)+a(8))/2 b(c)=a(c)−(a(8)+a(10))/2 b(2)=a(2)−(a(0)+a(4))/2 b(6)=a(6)−(a(4)+a(8))/2 b(a)=a(a)−(a(8)+a(c))/2 b(e)=a(e)−(a(c)+a(10))/2 b(1)=a(1)−(a(0)+a(2))/2 b(3)=a(3)−(a(2)+a(4))/2 b(5)=a(5)−(a(4)+a(6))/2 b(7)=a(7)−(a(6)+a(8))/2 b(9)=a(9)−(a(8)+a(a))/2 b(b)=a(b)−(a(a)+a(c))/2 b(d)=a(d)−(a(c)+a(e))/2 b(f)=a(f)−(a(e)+a(10))/2 以上のように、b(8)ならびにb(10)に関して
は、元のデータたるa(8)ならびにa(10)をそれ
ぞれそのまま用い、その他のデータに関しては、サンプ
ル点の値と当該サンプル点の前後の所定のサンプル数だ
け離れたサンプル点の相加平均との差としている。
【0005】二進差分処理を終了すると、指数決定手段
16において指数を決定する。即ち、二進差分処理で求
めたb(1)〜b(10)をより短いデ−タ量で表すた
めに、ブロック毎に共通の指数を設けて浮動小数点によ
り表すための処理を行う。指数決定手段16により指数
が決定されると、再差分処理手段18によって、データ
伸張時の再現性を計算しながら、差を取り直すものであ
る。つまり、b(8)ならびにb(10)を指数決定手
段16において決定した指数に基づいて量子化し、量子
化データをそれぞれb_(8)ならびにb_(10)と
する。この「量子化」とは、指数に対応する分だけ下位
ビットを0で埋め、さらに0で埋めたビットの最上位の
ビットに1を加算することによってラウンディングする
ことを意味する。そして、a(8)ならびにa(10)
に代えてb_(8)ならびにb_(10)を用いて二進
差分処理を行い、b(1)〜b(10)を求め直す。
【0006】再差分処理を終了すると、圧縮データ生成
送出手段20により、指数と仮数データd(1)〜d
(10)を、例えば、図10(b)に示すように等長な
データ上に配置して、1ブロック分の圧縮データを形成
し、メモリなどの記憶手段へ送出して記憶させるととも
に、次のブロックの処理に備えて、b_(10)を新た
なa(0)として、ブロック最終データ記憶手段22に
記憶してブロック化手段12へ戻り、上記した処理を繰
り返す。図12(a)は従来の波形処理装置により、図
5(a)に示す波形データを約45%に圧縮してそれを
伸張したものであり、矢印で示した部分に許容できない
ような歪みが認められる。
【0007】従来の他の波形処理装置は、特開平8−1
23498号公報に示されるように、該波形データの標
本数と同じ長さのビットストリングを複数個用意し、各
ビットストリングの左端のビットから順に時系列順に各
標本に対応させ、求めるデータ圧縮率と同じ割合でビッ
トをランダムに選択して、選択したビットを、該当する
標本を便用することを表す第1のビット値に、他のビッ
トは該当する標本を使用しないことを表す第2のビット
値に設定する第1の段階と、各ビットストリングの第1
のビット値に対応する標本を直線で結んで波形を復元
し、当該波形の評価値をその使用標本数とその波形の全
長に依存させて計算する第2の段階と、第1、第2段階
を所定の回数実行したかどうかの終了条件を判定する第
3の段階と、終了条件が満たされなければ、ビットスト
リング群に遺伝的アルゴリズムを適用して、ビットスト
リングに淘汰をかけ、評価値が比較的高いビットストリ
ング同士のペアを作って交叉を行い、各ビットストリン
グに突然変異を与え、第2の段階に戻る第4の段階と、
終了条件が満たされた場合、ビットストリング群の中
で、求める圧縮率と同じ割合で第2のビット値のビット
を持つビットストリングを選択し、選択したビットスト
リングが持つ情報を元にデータファイルを作製する第5
の段階を有する。
【0008】図11(a)は、従来の他の波形処理装置
のフローチャートである。まず、元の標本数と同じ長さ
のビットストリングをN個用意し、各ビットストリング
に対し、求めるデータ圧縮率と同じ割合で、ランダムに
ビットを選択して値を”0”にし、その他のビットの値
を”1”にする。それぞれのビットストリングは、求め
る最適標本の集合の候補を示すものとする。各ビット
は、左端から時系列順の各標本に対応し、ビット値”
0”はその標本を使用しない、ビット値”1”はその標
本を使用することを表すものとする。つまり、ビット
値”1”に対応する標本の集合が求めているものであ
る。ビットストリング上の各ビットと標本との対応関係
は、ビットストリング上の左端のビットから順番に、時
系列順の各標本に対応し、ビット値”0”がその標本を
使用しない、ビット値”1”がその標本を使用すること
をそれぞれ表す。以後、これらのビットストリングを個
体と呼ぶ。
【0009】次に、ステップ201で、各波形の良さを
計算して、各個体に評価値を付ける。次に、ステップ2
03で、計算を終了するか否かの判断を行う。その終了
条件として、通常は計算する世代数(ステップ201〜
206のループ)を予め決定している。終了条件を満た
している場合、ステップ107で、個体群の中で求める
圧縮率と同じ割合で値”0”のビットを持つ個体を選択
し、ステップ108で、その個体が持つ情報を元にデー
タファイルを作製する。
【0010】図11(b)は、データファイルのフォー
マットを示すものである。一番上に適用した個体が示す
ビットストリングをそのまま書き込む。そして、改行
し、そのビットストリングでビット値”1”のアドレス
に対応する標本の番号を時系列に書き込んでいく。この
作製されたファイルを読みとる際は、標本から波形を復
元する。
【0011】図12(b)は従来の他の波形処理装置に
より、図5(a)に示す波形データを約29%に圧縮し
てそれを伸張したものであり、矢印で示した部分に許容
できないような歪みが認められる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の波形処
理装置では、下記のような問題点があった。 (1)前述した特開平8−160999号公報に記載さ
れた従来の波形処理装置においては、圧縮率を上げるた
めには1ブロック当たりの標本数を多くとるとともに、
圧縮データ中の各仮数データのビット数を少なく割り当
てる必要があるため、同一ブロック内に変化の大きな波
形と変化の小さな波形が共存すると、指数値が変化の大
きい波形で決められ、変化の小さい波形はその影響で大
きく歪んでしまい、また、前述した特開平8−1234
98号公報に記載された従来の他の波形処理装置におい
ては、該波形データの標本数と同じ長さのビットストリ
ングを固定的に圧縮データとして出力するため、変化の
少ない波形のなだらかな部分での圧縮率がビットストリ
ングの影響であまり高くならず、結果的に全体の圧縮率
も制限を受けてしまい、ある程度以上の圧縮率を得よう
とすると急激に波形が歪んでしまう。
【0013】そのため、従来の技術において、高い圧縮
率を得ようとすると、波形上の重要で微妙な部分が失わ
れてしまう危険性が高い。 (2)前述した特開平8−160999号公報に記載さ
れた従来の波形処理装置においては、再差分処理手段に
よって、データの再現性を計算しながら、差分を取り直
す必要があり、また、前述した特開平8−123498
号公報に記載された従来の他の波形処理装置において
は、ビットストリング群に遺伝的アルゴリズムを適用し
て、ビットストリングに淘汰をかけ、評価値が比較的高
いビットストリング同士のペアを作って交叉を行い、各
ビットストリングに突然変異を与え、終了条件が満たさ
れるまでそれを繰り返す必要がある。
【0014】そのため、従来の技術においては、複雑で
多くの処理を実施する必要があり、回路またはプログラ
ムが複雑かつ大規模化し、それに伴って処理時間も多く
かかってしまう。
【0015】本発明の目的は、波形上の重要で微妙な部
分の欠損および歪みの発生を抑えた上で、高い圧縮率を
得ることのできる波形処理装置を提供することである。
【0016】本発明の他の目的は、上記目的を達成する
ための処理を単純化することにより、回路またはプログ
ラムが簡易かつ小規模ですみ、少ない処理時間で処理を
行うことを可能とする波形処理装置を提供することであ
る。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の波形処理装置は、原波形データを格納する
メモリと、指定されたアドレスに記憶されている原波形
データを前記メモリから読み出し格納するとともに第1
の標本値として出力する第1の記憶手段と、指定された
アドレスに記憶されている原波形データを前記メモリか
ら読み出し格納するとともに第2の標本値として出力す
る第2の記憶手段と、前記第1の標本値のアドレスと前
記第2の標本値のアドレスとの間のアドレスの波形デー
タを前記第1の標本値と前記第2の標本値とN値とから
補間処理により推測して推測波形デ−タとして出力する
補間手段と、前記補間手段から出力された推測波形デー
タと前記メモリ内の原波形データとの差が予め定められ
た誤差制限値を超えるとその旨を出力する誤差比較手段
と、前記第1の標本値のアドレスと前記第2の標本値の
アドレスとの間のアドレスに記憶されている原波形デー
タを前記メモリから読み出し、読み出された原波形デー
タに予め定められたピーク検出感度以上のピークを検出
するとその旨を出力するピーク検出手段と、初期状態で
は1を前記N値として出力し、カウントアップの指示を
入力すると現在のN値に1を加えた値を新しいN値と
し、カウントダウンの指示を入力すると現在のN値が0
の場合を除き現在のN値から1を減じた値を新しいN値
として出力するカウンタと、前記第1の標本値と前記カ
ウンタから出力されたN値とを合成して圧縮データとし
て出力するデータ合成手段と、前記メモリに記憶されて
いる原波形データから読み出すべき原波形データのアド
レスを前記第1の記憶手段に指示し、前記第1の記憶手
段に指定したアドレスから2のN乗だけ先のアドレスを
前記第2の記憶手段に指示し、前記ピーク検出手段から
ピークを検出した旨または前記誤差比較手段から推測波
形データと原波形データとの差が誤差制限値を越えた旨
が伝達されなければ前記カウンタにカウントアップの指
示を出力し前記カウンタから新しく出力されたN値に基
づいたアドレスを前記第2の記憶手段に指示し、前記ピ
ーク検出手段からピークを検出した旨または前記誤差比
較手段から推測波形データと原波形データとの差が誤差
制限値を越えた旨が伝達されると前記カウンタにカウン
トダウンの指示を出力するとともに前記データ合成手段
に圧縮データ出力の指示を伝達する制御回路とを有す
る。
【0018】本発明は、メモリに記憶された原波形デー
タのうちあるアドレスに記憶されているデータを第1の
標本値とし、第1の標本値のアドレスとサンプリング周
期で2のN(N≧0の整数)乗倍離れたアドレスに記憶
されているデータを第2の標本値とし、第1の標本値の
アドレスと第2の標本値のアドレスとの間のアドレスの
波形データに予め定められた値を越える山または谷(ピ
ーク)が存在せず、かつ、第1の標本値のアドレスと第
2の標本値のアドレスとの間のアドレスの波形データを
前記第1の標本値と第2の標本値とN値とから補間処理
により推測し、その推測データと原波形データとの差が
予め定められた誤差制限値を越えない最大のN値を求
め、その時の第1の標本値とN値とを組み合わせ圧縮デ
ータとするようにしたものである。
【0019】したがって、予め定められた値を越える山
または谷の有無が存在しない最大のN値を求めることに
より、波形上の重要で微妙な部分が失われることを防
ぎ、推測データと原波形データとの差が予め定められた
誤差制限値を越えない最大のN値を求めることにより、
原波形データから圧縮データとして取り出すデータ数を
大幅に削減し、また、データのアドレスを2のN乗に限
定したことにより、最適な標本値を選択するための処理
回数を少なくし少ないビット数で圧縮デ−タのアドレス
を表すことができるとともに、データのアドレスによる
除算をシフト処理で行うことができ複雑な回路が不要と
なる。そのため、波形上で微妙な部分の欠損および歪み
の発生を抑えつつ高い圧縮率を簡易な処理で得ることが
できる。
【0020】また、本発明の波形処理装置は、原波形デ
ータを格納するメモリと、指定されたアドレスに記憶さ
れている原波形データを前記メモリから読み出し格納す
るとともに第1の標本値として出力する第1の記憶手段
と、指定されたアドレスに記憶されている原波形データ
を前記メモリから読み出し格納するとともに第2の標本
値として出力する第2の記憶手段と、前記第1の標本値
のアドレスと前記第2の標本値のアドレスとの間のアド
レスの波形データを前記第1の標本値と前記第2の標本
値とN値とから補間処理により推測して推測波形デ−タ
として出力する補間手段と、前記補間手段から出力され
た推測波形データと前記メモリ内の原波形データとの差
が予め定められた誤差制限値を超えるとその旨を出力す
る誤差比較手段と、初期状態では1を前記N値として出
力し、カウントアップの指示を入力すると現在のN値に
1を加えた値を新しいN値とし、カウントダウンの指示
を入力すると現在のN値が0の場合を除き現在のN値か
ら1を減じた値を新しいN値として出力するカウンタ
と、前記第1の標本値と前記カウンタから出力されたN
値とを合成して圧縮データとして出力するデータ合成手
段と、前記メモリに記憶されている原波形データから読
み出すべき原波形データのアドレスを前記第1の記憶手
段に指示し、前記第1の記憶手段に指定したアドレスか
ら2のN乗だけ先のアドレスを前記第2の記憶手段に指
示し、前記誤差比較手段から推測波形データと原波形デ
ータとの差が誤差制限値を越えた旨が伝達されなければ
前記カウンタにカウントアップの指示を出力し前記カウ
ンタから新しく出力されたN値に基づいたアドレスを前
記第2の記憶手段に指示し、前記誤差比較手段から推測
波形データと原波形データとの差が誤差制限値を越えた
旨が伝達されると前記カウンタにカウントダウンの指示
を出力するとともに前記データ合成手段に圧縮データ出
力の指示を伝達する制御回路とを有する。
【0021】本発明は、第1の標本値のアドレスと第2
の標本値のアドレスとの間のアドレスの波形データに予
め定められた値を越える山または谷(ピーク)が存在の
するかどうかを考慮せずに、第1の標本値のアドレスと
第2の標本値のアドレスとの間のアドレスの波形データ
を前記第1の標本値と第2の標本値から補間処理により
推測し、その推測データと原波形データとの差が予め定
められた誤差制限値を越えない最大のN値を求めるよう
にしたものである。
【0022】したがって、伸長波形の再現性を多少犠牲
にすることにより圧縮率をさらに高くするとともに回路
構成またはプログラムを簡易にすることができる。
【0023】本発明の実施態様によれば、前記誤差制限
値を前記第1の標本値と前記第2の標本値との差から求
める。
【0024】本発明は、誤差制限値を第1の標本値と第
2の標本値との差から求めるようにしたものである。し
たがって、誤差が多めに許容できる波形の変化の激しい
部分での誤差制限値を大きくすることにより許容誤差を
広げ、さらに高い圧縮率を得ることができる。
【0025】また、本発明の波形処理装置は、波形デー
タを圧縮することにより作成され標本値とN値とからな
る圧縮データを伸張して、伸長データとして出力する波
形処理装置において、入力された前記圧縮データ中の標
本値を指示されたタイミングで格納し出力する第1の標
本値記憶手段と、前記第1の標本値記憶手段の出力を指
示されたタイミングで格納し出力する第2の標本値記憶
手段と、前記圧縮データ中のN値を指示されたタイミン
グで格納し出力する第1のN値記憶手段と、前記第1の
N値記憶手段の出力を指示されたタイミングで格納し出
力する第2のN値記憶手段と、前記第1の標本値記憶手
段の出力、前記第2の標本値記憶手段の出力および前記
第2のN値記憶手段の出力を指示されたタイミングで補
間処理して伸長データとして出力する補間手段と、前記
第1の標本値記憶手段、前記第2の標本値記憶手段、前
記第1のN値記憶手段および、前記第2のN値記憶手段
に標本値またはN値を格納するタイミングを指示し、前
記補間手段に補間処理を行うタイミングを指示する制御
回路とから構成されることを特徴とする。
【0026】本発明は、圧縮データ中の連続した2組の
標本値とN値の組み合わせを格納し、格納された2組の
標本値と先に読み出された1つのN値とからの補間処理
により伸長データを作成するようにしたものである。し
たがって、簡易な回路またはプログラムにより圧縮デー
タを伸張することができる。
【0027】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施形態について
図面を参照して詳細に説明する。
【0028】(第1の実施形態)図1は本発明の第1の
実施形態の波形処理装置のブロック図、図2は図1の波
形処理装置の動作を示すフローチャートである。
【0029】図1を参照すると本実施形態の波形処理装
置は、原波形データを格納するメモリ1と、制御回路9
から指定されたアドレスに記憶されている原波形データ
をメモリ1から読み出し格納するとともに第1の標本値
として出力するレジスタ2と、制御回路9から指定され
たアドレスに記憶されている原波形データをメモリ1か
ら読み出し格納するとともに第2の標本値として出力す
るレジスタ3と、第1の標本値のアドレスと第2の標本
値のアドレスとの間のアドレスにある波形データを第1
の標本値と第2の標本値とN値とから補間処理により推
測して推測波形デ−タとして出力する補間回路5と、補
間回路5から出力された推測波形データとメモリ1内の
原波形データとの差が予め定められた誤差制限値を超え
るとその旨を制御回路9に伝達する誤差比較回路6と、
第1の標本値のアドレスと第2の標本値のアドレスとの
間のアドレスに記憶されている原波形データをメモリ1
から読み出し、読み出された原波形データに予め定めら
れたピーク検出感度値以上のピークを検出するとその旨
を制御回路9に伝達するピーク検出回路8と、初期状態
では1をN値として出力し、制御回路9からカウントア
ップの指示を入力すると現在のN値に1を加えた値を新
しいN値とし、制御回路9からカウントダウンの指示を
入力すると現在のN値が0の場合を除き現在のN値から
1を減じた値を新しいN値として出力するカウンタ4
と、レジスタ2から出力された第1の標本値とカウンタ
4から出力されたN値とを合成して圧縮データとして出
力するデータ合成回路7と、メモリ1に記憶されている
原波形データから読み出すべき原波形データのアドレス
をレジスタ2に指示し、レジスタ2に指定したアドレス
から2のN乗だけ先のアドレスをレジスタ3に指示し、
ピーク検出回路8からピークを検出した旨または誤差比
較回路6から推測波形データと原波形データとの差が誤
差制限値を越えた旨が伝達されなければカウンタ4にカ
ウントアップの指示を出力しカウンタ4から新しく出力
されたN値に基づいたアドレスをレジスタ3に指示し、
ピーク検出回路8からピークを検出した旨または誤差比
較回路6から推測波形データと原波形データとの差が誤
差制限値を越えた旨が伝達されるとカウンタ4にカウン
トダウンの指示を出力するとともにデータ合成回路7に
圧縮データ出力の指示を伝達する制御回路9とから構成
される。
【0030】ここで、カウンタ4から出力されるN値は
初期状態の1から1つずつカウントアップまたはカウン
トダウンされ、N値が0だとそれ以上カウントダウンさ
れないためN値は0以上の整数となる。
【0031】次に、本発明の実施形態の動作について図
2のフローチャートをを参照して詳細に説明する。
【0032】ここで、原波形データは既にメモリ1内に
格納されているものとする。まず、メモリ1内の先頭の
アドレスに記憶されているデータを読み出してレジスタ
2へ第1の標本値として格納する(ステップ101)。
次にカウンタ4の値Nを1にプリセットする(ステップ
102)。続いて、第1の標本値のアドレスから2のN
乗先までのアドレスのデータを順次読み出し、その間に
ピーク検出感度値を超える山または谷(ピーク)が存在
するか否かをピーク検出回路8によりチェックし(ステ
ップ103)、ピークが存在しなかった場合(ステップ
104)、第1の標本値のアドレスから2のN乗先のア
ドレスのデータをメモリ1から読み出して、レジスタ3
に第2の標本値として格納する(ステップ105)。そ
して、補間回路5により第1の標本値と第2の標本値と
の間のアドレスのデータを第1の標本値と第2の標本値
即ちレジスタ2およびレジスタ3に格納されている値と
N値とから補間により推測する(ステップ106)。
【0033】補間の計算式は例えば、N=2、第1の標
本値をS(0)、第2の標本値をS(4)、第1の標本
値と第2の標本値との間のアドレスのデータの推測値を
それぞれS(1)、S(2)、S(3)とし、直線補間
により計算したとすると、 S(1)=S(0)+(S(4)−S(0))/(2のN乗) S(2)=S(1)+(S(4)−S(0))/(2のN乗) S(3)=S(2)+(S(4)−S(0))/(2のN乗) で求められる。
【0034】以上の補間方法は一例を示したにすぎず、
同じ直線補間でも様々な方法が適用でき、また、スプラ
イン補間のような曲線補間によることもできる。また、
ここで2のN乗の数による除算はシフト処理で行うこと
ができる。
【0035】次に、ステップ106で推測した推測波形
データと、メモリ1の対応するアドレスに記憶されてい
る原波形データとを比較し(ステップ107)、推測波
形データの原波形データに対する誤差が予め定められた
誤差制限値を超えたか否かを誤差比較回路6により調べ
(ステップ108)、誤差が制限値を超えなかった場
合、第2の標本値のアドレスをもっと先にできる可能性
が有るので、制御回路9はカウンタ4にカウントアップ
の指示を出力しN値を1つカウントアップさせ、ステッ
プ103からの処理を繰り返す(ステップ109)。
【0036】ステップ104においてピークが存在した
場合またはステップ108で誤差が制限値を超えた場
合、制御回路9は、カウンタ4にカウントダウンの指示
を出力しN値を1つカウントダウンさせる(ステップ1
10)。そして、制御回路9からの指示によりデータ合
成回路7はレジスタ2に格納されている第1の標本値と
N値を合成し、圧縮データとして出力する(ステップ1
11)。次に、第2の標本値を新たな第1の標本値とし
てレジスタ2に格納し、ステップ102に戻り上記の処
理を繰り返す(ステップ112)。
【0037】次に本実施形態の波形処理装置を用いて8
ビット×160=1280ビットの波形データを実際に
処理した例を図3、図4および図5を用いて説明する。
【0038】図3は8ビット波形データの処理状況を数
値で示した図、図4は図3の処理により出力された圧縮
データを示した図、図5は図3の原波形データをグラフ
で表した図(図5(a))および図3の伸張データをグ
ラフで表した図(図5(b))である。
【0039】ここで、図3のアドレスはメモリ1のアド
レス即ち原波形データの順番を示し、原データは原波形
データ、選択データは第1の標本値、伸張デー夕は選択
データの値とN値から直線補間により求めたもの、伸張
誤差は原データと伸張データを比較しその誤差を値で求
めたものである。また図4を参照すると、本実施形態に
より1280ビットの原データが、(8ビット(選択デ
ータ)+3ビット(N値))×34=374ビット即ち
1280ビットの原波形データから29%に圧縮されて
いることがわかる。
【0040】また、図5(a)の原波形データをグラフ
で表した図と図5(b)の伸長データをグラフで表した
図を比較してみると、本実施形態は原波形データが8ビ
ットデータであるという悪条件にもかかわらず29%と
いう高圧縮率を極めて再現性良く実現していることがわ
かる。
【0041】(第2の実施形態)次に、本発明の第2の
実施形態について図面を参照して説明する。
【0042】図6は、本発明の第2の実施形態の波形処
理装置のブロック図である。
【0043】本実施形態の波形処理装置は、上記第1の
実施形態に対して誤差制御回路10を追加したものであ
る。
【0044】誤差制御回路10は、レジスタ2の出力と
レジスタ3の出力との差を求め、その差がある一定値以
上の場合、その差に一定の係数を乗じた値を誤差制限値
として出力し、その差がある一定値以下の場合、予め定
められた値を誤差制限値として出力する。
【0045】第1の実施形態では固定的に定めていた誤
差制限値を、本実施形態ではレジスタ2およびレジスタ
3の値に応じて可変的に求めるようにしたものである。
【0046】本実施形態は、レジスタ2の出力とレジス
タ3の出力の差を求め、この差に予め定めた係数を乗じ
た値を誤差制限値とすることにより、波形の変化が大き
いところでは誤差の制限が緩くなり、波形の変化の小さ
いところでは誤差の制限が厳しくなるよう働く。なお、
波形の変化がある程度以下になった場合、誤差の制限が
厳しくなりすぎるので予め定めた一定値以下にならない
よう制限する。
【0047】本実施形態では、レジスタ2に格納されて
いる第1の標本値とレジスタ3に格納されている第2の
標本値との差が大きい場合すなわち波形の変化が大きい
場合には誤差制限値を大きくするようにしたものであ
る。しかし、波形の変化が大きい場合には誤差が多少大
きくても歪みが目立たないため実用上問題は少ない。
【0048】したがって、波形の変化の大きい部分でも
圧縮率を高くすることができ、第1の実施形態よりさら
に圧縮率を高めることができる。
【0049】(第3の実施形態)次に、本発明の第3の
実施形態について図面を参照して説明する。
【0050】図7は、本発明の第3の実施形態の波形処
理装置のブロック図である。
【0051】本実施形態の波形処理装置は、図1の第1
の実施形態に対してピ−ク検出回路8を削除したもので
ある。つまり本実施形態は、機能的には図1の第1の実
施形態においてピーク検出回路8へのピーク検出感度値
を無限大にしたものと等価である。
【0052】本実施形態の波形処理装置は、波形上の微
妙な変化を失う可能性が高い反面、回路量が少なくてす
むとともに圧縮率をさらに高めることが可能である。し
たがって、波形上の微妙な変化が重要でないような用途
に向いている。
【0053】(第4の実施形態)次に、本発明の第4の
実施形態について図面を参照して説明する。
【0054】図8は、本発明の第4の実施形態の波形処
理装置のブロック図である。
【0055】本実施形態の波形処理装置は、図6の第2
の実施形態に対してピーク検出回路8を削除したもので
ある。つまり本実施形態は、機能的には図6の第2の実
施形態においてピーク検出回路8へのピーク検出感度値
を無限大にしたものと等価である。
【0056】本実施形態の波形処理装置は、上記第3の
実施形態と同様に、波形上の微妙な変化を失う可能性が
高い反面、回路量が少なくてすむとともに圧縮率をさら
に高めることが可能である。したがって、波形上の微妙
な変化が重要でないような用途に向いている。
【0057】(第5の実施形態)次に、本発明の第5の
実施形態について図面を参照して説明する。
【0058】図9は、本発明の第5の実施形態の波形処
理装置のブロック図である。
【0059】本実施形態は、上記第1〜4の実施形態に
おいて出力された圧縮データを伸長して伸長データとし
て出力するものである。
【0060】本実施形態の波形処理装置は、入力された
圧縮データ中の標本値を制御回路36から指示されたタ
イミングで格納し出力する標本レジスタ31と、標本レ
ジスタ31の出力を制御回路36から指示されたタイミ
ングで格納し出力する標本レジスタ33と、圧縮データ
中のN値を制御回路36から指示されたタイミングで格
納し出力するNレジスタ32と、Nレジスタ32の出力
を制御回路36から指示されたタイミングで格納し出力
するNレジスタ34と、標本レジスタ31の出力、標本
レジスタ33の出力およびNレジスタ34の出力を制御
回路36から指示されたタイミングで補間処理して伸長
データとして出力する補間回路35と、標本レジスタ3
1、標本レジスタ33、Nレジスタ3および、Nレジス
タ34に標本値またはN値を格納するタイミングを指示
し、補間回路35に補間処理を行うタイミングを指示す
る制御回路36とから構成される。
【0061】次に、本実施形態の動作について図9を参
照して説明する。
【0062】まず最初に制御回路36から指示されたタ
イミングで、入力された圧縮データの内の標本値部分は
標本レジスタ31に、N値部分はNレジスタ32にそれ
ぞれ格納され、次に制御回路36により指示されたタイ
ミングで、標本レジスタ31の内容とNレジスタ32の
内容がそれぞれ標本レジスタ33およびNレジスタ34
にそれぞれ格納され、同時に次の圧縮データが同様に標
本レジスタ31およびNレジスタ32にそれぞれ格納さ
れる。そして、補間回路35では、標本レジスタ31の
値(Bとする)および標本レジスタ33の値(Aとす
る)およびNレジスタ34の値(Nとする)とから補間
処理により伸張デ−タを生成する。
【0063】以下に、補間処理を直線補間、N=2、伸
張データをD(0)〜(3)としたときの処理の一例を
あげる。 D(0)=A D(1)=D(0)+((B−A)/(2のN乗)) D(2)=D(1)+((B−A)/(2のN乗)) D(3)=D(2)+((B−A)/(2のN乗)) 以上の補間方法は一例を示したにすぎず、同じ直線補間
でも様々な方法が適用でき、また、スプライン補間のよ
うな曲線補間によることもできる。
【0064】以上の処理によって1標本分の伸張処理が
終わると、標本レジスタ31の内容とNレジスタ32の
内容がそれぞれ標本レジスタ33およびNレジスタ34
にそれぞれ格納され、同時に次の圧縮データが同様に標
本レジスタ31およびNレジスタ32にそれぞれ格納さ
れ同様の処理が繰り返される。
【0065】上記に説明したように本実施形態は、簡易
な回路構成で圧縮データを伸長することができる。
【0066】上記第1〜第5の実施形態の波形処理装置
では、各構成要素をハード回路により構成したが各構成
要素の動作をソフトウェアにより実現してもよい。
【0067】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、下記の
ような効果を有する。 (1)第1の標本値とサンプリング周期で2のN(N≧
0の整数)乗倍離れたアドレスに記憶されているデータ
を第2の標本値とし、推測データと原波形データとの差
が予め定められた誤差制限値を越えず、かつ、第1の標
本値のアドレスと第2の標本値のアドレスとの間のアド
レスの波形データに予め定められた値を越える山または
谷(ピーク)の有無が存在しない最大のN値を求め圧縮
データを作成することにより、波形上の重要で微妙な部
分の欠損および歪みの発生を抑えた上で、高い圧縮率を
得ることができる。 (2)標本値として選択するデータのアドレスを2のN
乗に限定したため、標本値を選択する処理回数が少なく
てすむので、回路またはプログラムを簡易にすることが
できる。 (3)請求項4に記載された発明は、簡易な回路または
プログラムにより圧縮データを伸長することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態の波形処理装置のブロ
ック図である。
【図2】図1の波形処理装置の動作を示すフローチャー
トである。
【図3】図1の波形処理装置における8ビット波形デー
タの処理状況を数値で示した図である。
【図4】図3の処理により出力された圧縮データを示し
た図である。
【図5】図3の原波形データをグラフで表した図(図5
(a))および図3の伸張データをグラフで表した図
(図5(b))である。
【図6】本発明の第2の実施形態の波形処理装置のブロ
ック図である。
【図7】本発明の第3の実施形態の波形処理装置のブロ
ック図である。
【図8】本発明の第4の実施形態の波形処理装置のブロ
ック図である。
【図9】本発明の第5の実施形態の波形処理装置のブロ
ック図である。
【図10】従来の波形処理装置を示すブロック図(図1
0(a))および従来の波形処理装置による圧縮データ
の一例を示す図(図10(b))である。
【図11】従来の他の波形処理装置の動作を示すを示す
フローチャート(図11(a))および従来の他の波形
処理装置による圧縮データの一例を示す図(図11
(b))である。
【図12】従来の波形処理装置による伸張データをグラ
フで示した図(図12(a))および従来の他の波形処
理装置による伸張データをグラフで示した(図12
(b))である。
【符号の説明】
1 メモリ 2 レジスタ 3 レジスタ 4 カウンタ 5 補間回路 6 誤差比較回路 7 デ−タ合成回路 8 ピーク検出回路 9 制御回路 10 誤差制御回路 12 ブロック化手段 14 二進差分処理手段 16 指数決定手段 18 再差分処理手段 20 圧縮データ生成送出手段 22 ブロック最終データ記憶手段 31 標本レジスタ 32 Nレジスタ 33 標本レジスタ 34 Nレジスタ 35 補間回路 36 制御回路 101〜112 ステップ 200〜208 ステップ

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原波形データを格納するメモリと、 指定されたアドレスに記憶されている原波形データを前
    記メモリから読み出し格納するとともに第1の標本値と
    して出力する第1の記憶手段と、 指定されたアドレスに記憶されている原波形データを前
    記メモリから読み出し格納するとともに第2の標本値と
    して出力する第2の記憶手段と、 前記第1の標本値のアドレスと前記第2の標本値のアド
    レスとの間のアドレスの波形データを前記第1の標本値
    と前記第2の標本値とN値とから補間処理により推測し
    て推測波形デ−タとして出力する補間手段と、 前記補間手段から出力された推測波形データと前記メモ
    リ内の原波形データとの差が予め定められた誤差制限値
    を超えるとその旨を出力する誤差比較手段と、 前記第1の標本値のアドレスと前記第2の標本値のアド
    レスとの間のアドレスに記憶されている原波形データを
    前記メモリから読み出し、読み出された原波形データに
    予め定められたピーク検出感度以上のピークを検出する
    とその旨を出力するピーク検出手段と、 初期状態では1を前記N値として出力し、カウントアッ
    プの指示を入力すると現在のN値に1を加えた値を新し
    いN値とし、カウントダウンの指示を入力すると現在の
    N値が0の場合を除き現在のN値から1を減じた値を新
    しいN値として出力するカウンタと、 前記第1の標本値と前記カウンタから出力されたN値と
    を合成して圧縮データとして出力するデータ合成手段
    と、 前記メモリに記憶されている原波形データから読み出す
    べき原波形データのアドレスを前記第1の記憶手段に指
    示し、前記第1の記憶手段に指定したアドレスから2の
    N乗だけ先のアドレスを前記第2の記憶手段に指示し、
    前記ピーク検出手段からピークを検出した旨または前記
    誤差比較手段から推測波形データと原波形データとの差
    が誤差制限値を越えた旨が伝達されなければ前記カウン
    タにカウントアップの指示を出力し前記カウンタから新
    しく出力されたN値に基づいたアドレスを前記第2の記
    憶手段に指示し、前記ピーク検出手段からピークを検出
    した旨または前記誤差比較手段から推測波形データと原
    波形データとの差が誤差制限値を越えた旨が伝達される
    と前記カウンタにカウントダウンの指示を出力するとと
    もに前記データ合成手段に圧縮データ出力の指示を伝達
    する制御回路とを有する波形処理装置。
  2. 【請求項2】 原波形データを格納するメモリと、 指定されたアドレスに記憶されている原波形データを前
    記メモリから読み出し格納するとともに第1の標本値と
    して出力する第1の記憶手段と、 指定されたアドレスに記憶されている原波形データを前
    記メモリから読み出し格納するとともに第2の標本値と
    して出力する第2の記憶手段と、 前記第1の標本値のアドレスと前記第2の標本値のアド
    レスとの間のアドレスの波形データを前記第1の標本値
    と前記第2の標本値とN値とから補間処理により推測し
    て推測波形デ−タとして出力する補間手段と、 前記補間手段から出力された推測波形データと前記メモ
    リ内の原波形データとの差が予め定められた誤差制限値
    を超えるとその旨を出力する誤差比較手段と、 初期状態では1を前記N値として出力し、カウントアッ
    プの指示を入力すると現在のN値に1を加えた値を新し
    いN値とし、カウントダウンの指示を入力すると現在の
    N値が0の場合を除き現在のN値から1を減じた値を新
    しいN値として出力するカウンタと、 前記第1の標本値と前記カウンタから出力されたN値と
    を合成して圧縮データとして出力するデータ合成手段
    と、 前記メモリに記憶されている原波形データから読み出す
    べき原波形データのアドレスを前記第1の記憶手段に指
    示し、前記第1の記憶手段に指定したアドレスから2の
    N乗だけ先のアドレスを前記第2の記憶手段に指示し、
    前記誤差比較手段から推測波形データと原波形データと
    の差が誤差制限値を越えた旨が伝達されなければ前記カ
    ウンタにカウントアップの指示を出力し前記カウンタか
    ら新しく出力されたN値に基づいたアドレスを前記第2
    の記憶手段に指示し、前記誤差比較手段から推測波形デ
    ータと原波形データとの差が誤差制限値を越えた旨が伝
    達されると前記カウンタにカウントダウンの指示を出力
    するとともに前記データ合成手段に圧縮データ出力の指
    示を伝達する制御回路とを有する波形処理装置。
  3. 【請求項3】 前記誤差制限値を前記第1の標本値と前
    記第2の標本値との差から求める請求項1または請求項
    2記載の波形処理装置。
  4. 【請求項4】 波形データを圧縮することにより作成さ
    れ標本値とN値とからなる圧縮データを伸張して、伸長
    データとして出力する波形処理装置において、 入力された前記圧縮データ中の標本値を指示されたタイ
    ミングで格納し出力する第1の標本値記憶手段と、 前記第1の標本値記憶手段の出力を指示されたタイミン
    グで格納し出力する第2の標本値記憶手段と、 前記圧縮データ中のN値を指示されたタイミングで格納
    し出力する第1のN値記憶手段と、 前記第1のN値記憶手段の出力を指示されたタイミング
    で格納し出力する第2のN値記憶手段と、 前記第1の標本値記憶手段の出力、前記第2の標本値記
    憶手段の出力および前記第2のN値記憶手段の出力を指
    示されたタイミングで補間処理して伸長データとして出
    力する補間手段と、 前記第1の標本値記憶手段、前記第2の標本値記憶手
    段、前記第1のN値記憶手段および、前記第2のN値記
    憶手段に標本値またはN値を格納するタイミングを指示
    し、前記補間手段に補間処理を行うタイミングを指示す
    る制御回路とから構成されることを特徴とする波形処理
    装置。
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