JPH087870Y2 - 狹窄患部治療具用ヒータ - Google Patents

狹窄患部治療具用ヒータ

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JPH087870Y2
JPH087870Y2 JP1990071187U JP7118790U JPH087870Y2 JP H087870 Y2 JPH087870 Y2 JP H087870Y2 JP 1990071187 U JP1990071187 U JP 1990071187U JP 7118790 U JP7118790 U JP 7118790U JP H087870 Y2 JPH087870 Y2 JP H087870Y2
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JP
Japan
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heater
resistance wire
tube support
blood vessel
stenosis
Prior art date
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Expired - Lifetime
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JP1990071187U
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English (en)
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JPH0430506U (ja
Inventor
正通 大谷
秀生 奥村
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Nissei Electric Co Ltd
Original Assignee
Nissei Electric Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、狭窄血管などのような狭窄患部を治療する
器具のヒータに関するものである。
〔従来の技術〕 従来、血管内に血栓が生じた場合、血管内にバルーン
を挿入して膨張させ、血管を拡張させる治療が行われる
ようになってきている。この場合、押し拡げた血管が、
縮小しないようにするため、形状記憶合金、形状記憶樹
脂からなるステントを血管内に嵌入することが提案され
ている。
形状記憶合金、形状記憶樹脂からなるステントは、あ
らかじめ、螺旋状等の所定形状を記憶させておき、血管
内への嵌入が容易なように変形させた状態で血管内へ嵌
入した後、加熱して所定形状に復元させ、血管を拡張状
態に保持するものである。
このような、形状記憶合金、形状記憶樹脂からなるス
テントを加熱する手段としては、ステントの内側にニク
ロム線からなるヒータを設けることが提案されている。
(特開平1-178252号公報)。
〔考案が解決しようとする課題〕
しかしながら、かかる従来の加熱手段では、加熱後、
ヒータを取り出す際に、ニクロム線が直接血管と接触
し、血管内壁に損傷を与えるという問題が生ずる。更
に、ニクロム線が血液と接触して、重金属イオンが血液
中に溶出する恐れがある。また、前記特開平1-178252号
公報には、単にニクロム線の電気抵抗により加熱するこ
とが記載されているのみで、その具体的構成について
は、まったく開示されていない。
本考案の目的は、かかる従来の加熱手段の欠点を解消
し、血管に損傷を与えたり、重金属イオンが血液中に溶
出したりすることがなく、ステント部分のみを所定温度
に加熱して、その他の部分は加熱せず、しかも血管内へ
の挿入、保持、取出しが容易なヒータを提供することに
ある。
〔課題を解決するための手段〕
本考案者は、上記目的を達成すべく鋭意検討を重ねた
結果、耐熱性絶縁樹脂で被覆した抵抗線を合成樹脂チュ
ーブ支持体の端部に巻回せしめて、発熱部を形成すれば
よいことを見出し、本考案を完成するに至った。
即ち、本考案は、合成樹脂チューブ支持体の一端から
耐熱性絶縁樹脂被覆抵抗線を挿通し、他端部近傍で該抵
抗線を該チューブ支持体の外側へ導出して、該チューブ
支持体の他端部外周に巻回せしめ、発熱部としたことを
特徴とする狭窄患部治療具用ヒータである。
〔作用〕
本考案のヒータでは、抵抗線を耐熱性絶縁樹脂で被覆
しているため、抵抗線が直接血管、血液と接触するよう
なことがない。従って、血管に損傷を与えることはな
く、また、抵抗線から重金属イオンが血液中に溶出する
ようなこともない。また、合成樹脂チューブ支持体の端
部外周に所定密度で抵抗線を巻回し、その他の部分では
抵抗線をチューブ支持体内部に挿通したので、ステント
に対応する部分だけを所定温度に加熱し、その他の部分
は加熱しないようにすることができ、ヒータ全体をコン
パクトで細くすることが可能となった。
更に、支持体として合成樹脂チューブを用いているの
で、適度の可撓性と剛性を有し、血管内への嵌入、保
持、取出しが極めて容易である。
〔実施例〕
以下、図面により本考案の実施例を説明する。
第1図は、本考案のヒータの一例を示す斜視図であ
り、合成樹脂チューブ支持体1の一端1aから耐熱性絶縁
樹脂被覆抵抗線2を挿通し、他端部1b近傍1cでチューブ
支持体1の外側へ導出し、端部1b外周に所定密度で巻回
して、発熱部3を形成する。
耐熱性絶縁樹脂被覆抵抗線2は、第2図に示すよう
に、金属抵抗線2aとそれに被覆する耐熱性絶縁樹脂層2b
とから構成されている。
チューブ支持体1の他端部1b及び抵抗線2の導出部分
1cは、血液の流入を防ぐために、任意の手段によりシー
ルされている。
チューブ支持体1を構成する合成樹脂としては、ヒー
タの加熱温度に耐え、適度の可撓性、剛性を有し、生体
に対して安定で毒性のないものであれば如何なるもので
もよく、例えば、フッ素樹脂、ウレタンエラストマー、
ポリ塩化ビニル、ナイロン等を挙げることができる。耐
熱性、安定性の点で、特にフッ素樹脂が好適に用いられ
る。
抵抗線2の被覆層2bとして用いられる耐熱性絶縁樹脂
には、フッ素樹脂、ウレタンエラストマー、ナイロン、
PVCを例示することができ、中でも、フッ素樹脂が最適
である。
ヒータの寸法は、適用部位にもよるが冠状動脈に用い
る場合は、チューブ支持体1の直径2mm以下、長さ約500
mm、発熱部3の幅約25〜35mmが適当である。また、発熱
部3における抵抗線2の巻密度は、必要とする温度(使
用する形状記憶合金、樹脂によって決まり、通常40〜10
0℃)となるように設定する。抵抗線2は、電源(図示
せず)に接続されるが、必要に応じて、温度検出、制御
機構を組み込んでもよい。
本考案のヒータを使用する場合は、あらかじめ血管を
拡張状態に保持するような形状を記憶させた形状記憶合
金あるいは形状記憶樹脂からなるステントの内側に本考
案のヒータの発熱部3を嵌着せしめ、バルーン等によっ
て拡張した血管部分にステントを位置させ、ヒータに通
電して、ステントを加熱する。それにより、ステントは
元の記憶形状に復元して、血管を拡張状態に維持するこ
とができる。加熱によるステント復元でステントとヒー
タの間に空間が生じるため、ステントを血管内に残した
まま、ヒータを容易に取り出すことができる。
以上の説明では、血管に本考案のヒータを用いる例に
ついて説明したが、本考案はこれに限定されるものでは
なく、血管以外の狭窄患部を拡張治療するのに用いるこ
とができる。
〔考案の効果〕
本考案のヒータによれば、血管(患部)に損傷を与え
たり、体内に重金属イオンが溶出したりすることがな
く、ステント部分のみを所定温度に加熱して、その他の
部分は加熱せず、しかも血管(患部)内への挿入、保
持、取出しが容易なヒータを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本考案のヒータの一例を示す斜視図、第2図
は、本考案のヒータに用いる抵抗線の一例を示す斜視図
である。 1……合成樹脂チューブ支持体 1a……チューブ支持体一端 1b……チューブ支持体他端 1c……チューブ支持体他端部近傍 2……耐熱性絶縁樹脂被覆抵抗線 3……発熱部

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】合成樹脂チューブ支持体の一端から耐熱性
    絶縁樹脂被覆抵抗線を挿通し、他端部近傍で該抵抗線を
    該チューブ支持体の外側へ導出して、該チューブ支持体
    の他端部外周に巻回せしめ、発熱部としたことを特徴と
    する狭窄患部治療具用ヒータ。
  2. 【請求項2】前記合成樹脂チューブ支持体がフッ素樹脂
    からなる請求項1記載の狭窄患部治療具用ヒータ。
  3. 【請求項3】前記抵抗線被覆用耐熱性絶縁樹脂がフッ素
    樹脂である請求項1記載の狭窄患部治療具用ヒータ。
JP1990071187U 1990-07-04 1990-07-04 狹窄患部治療具用ヒータ Expired - Lifetime JPH087870Y2 (ja)

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JPH0430506U JPH0430506U (ja) 1992-03-11
JPH087870Y2 true JPH087870Y2 (ja) 1996-03-06

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