JPH0878685A - Soi−mosfetとその製造方法 - Google Patents

Soi−mosfetとその製造方法

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JPH0878685A
JPH0878685A JP21002194A JP21002194A JPH0878685A JP H0878685 A JPH0878685 A JP H0878685A JP 21002194 A JP21002194 A JP 21002194A JP 21002194 A JP21002194 A JP 21002194A JP H0878685 A JPH0878685 A JP H0878685A
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JP
Japan
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gate electrode
region
conductivity type
source
semiconductor layer
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Withdrawn
Application number
JP21002194A
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English (en)
Inventor
Noriaki Sato
典章 佐藤
Shinichi Kawai
真一 川合
Toru Ishigaki
徹 石垣
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Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 工程増を伴うことなく、ゲート電圧が低いサ
ブスレッショルド領域におけるソース、ドレイン間のリ
ーク電流を低減することができるSOI−MOSFET
及びその製造方法を提供する。 【構成】 絶縁表面上に形成された第1導電型の半導体
層と、前記半導体層上の所定領域に、ゲート絶縁膜を介
して形成されたゲート電極と、前記ゲート電極を挟む1
対の領域に、前記半導体層の表面から前記絶縁表面に達
するように形成された第1導電型のソース及びドレイン
領域と、前記ソース及びドレイン領域のうち少なくとも
一方の領域に隣接して前記ゲート電極側に形成され、前
記半導体層の表面から前記絶縁表面に達する第1導電型
と反対の第2導電型の張り出し領域とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、絶縁表面上の活性シリ
コン(SOI)層に形成されたMOSFET及びその製
造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】図6を参照してSOI層に形成された従
来例によるMOSFETの構成について説明する。以
下、SOI層に形成されたMOSFETをSOI−MO
SFETと呼ぶ。
【0003】図6(A)は、pチャネル型MOSFET
を示す。シリコン基板50に酸素イオン注入により埋め
込み酸化膜51が形成され、その表面にSOI層が形成
されている。このSOI層の所定領域に選択酸化により
フィールド酸化膜52が形成され、活性領域が画定され
ている。
【0004】活性領域の表面上にゲート酸化膜57を介
してゲート電極53が形成されている。ゲート電極53
の両側にはSOI層表面から埋め込み酸化膜51の表面
に達するp+ 型ソース及びドレイン領域54a、55a
が形成されている。ソース領域54aとドレイン領域5
5aに挟まれたSOI層部分は、ソース及びドレイン領
域よりも不純物濃度の低いp型のチャネル領域56とさ
れている。
【0005】このように、ソース及びドレイン領域が埋
め込み酸化膜の表面に達しており、チャネル領域がソー
ス及びドレイン領域と同一導電型のものをアキュムレー
ションモードMOSFET(以下、単にAM−MOSと
表記する)と呼ぶ。
【0006】図6(B)は、nチャネル型MOSFET
を示す。図6(A)のp+ 型ソース及びドレイン領域5
4a、55aの代わりに、n+ 型ソース及びドレイン領
域54b、55bが形成されており、その他は図6
(A)に示すSOI−MOSFETと同様の構成であ
る。
【0007】このように、ソース及びドレイン領域が埋
め込み酸化膜の表面に達しており、チャネル領域がソー
ス及びドレイン領域と逆導電型のものをインバージョン
モードMOSFET(以下、単にIM−MOSと表記す
る)と呼ぶ。
【0008】同一SOI層にpチャネル及びnチャネル
のSOI−MOSFETを形成してCMOS構成とする
場合には、一方をAM−MOS、他方をIM−MOSと
することが望ましい。一方をAM−MOS、他方をIM
−MOSとすることにより、両導電型のMOSFETの
チャネル領域を同一導電型とすることができる。例え
ば、図6(A)、(B)に示すように、pチャネル型M
OSFETをAM−MOS、nチャネル型MOSFET
をIM−MOSとすることにより、両方のSOI−MO
SFETのチャネル領域は共にp型となる。
【0009】このため、チャネル領域にそれぞれ異なる
導電型の不純物をドープする必要がなくなり、工程数を
削減することができる。このように2種類のSOI−M
OSFETのチャネル領域を同一導電型とすることによ
り、ウェルを形成する必要がないというSOI−MOS
FETの利点を生かすことができる。
【0010】通常のバルク型MOSFETにおいて、チ
ャネル領域とソース及びドレイン領域を同一導電型にす
ると、ドレインからウェルコンタクト、ドレインから基
板の背面コンタクトあるいはドレインから同一ウェル内
に形成された他のMOSFETに電流が流れてしまうた
め、トランジスタ動作をしない。SOI層に形成するA
M−MOSでは、ウェルが形成されないため、チャネル
領域がソース及びドレイン領域と同一導電型であっても
トランジスタとして機能する。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】図6(A)に示すpチ
ャネルAM−MOSでは、ゲート電極53にバイアス電
圧を印加すると、チャネル領域56の表面に蓄積層が形
成され、チャネル電流が流れる。しかし、ゲート電極5
3にバイアス電圧を印加しない状態であってもチャネル
領域56の深い部分をリーク電流が流れる。このため、
ゲート電圧が低いサブスレッショルド領域においても比
較的大きなリーク電流が流れる。これは、ソース領域5
4aとドレイン領域55aの間に生ずる電界に応じてチ
ャネル領域56を抵抗体として電流が流れるためであ
る。
【0012】SOI層が厚くなればゲート電圧による電
界の影響がチャネル領域56の深い部分で弱まるため、
リーク電流が流れやすくなる。このリーク電流のため、
スタンバイ時の消費電流が増大する。
【0013】また、ゲート電極53がn+ 型のときは、
しきい値電圧を適当な値に調整するためにチャネル領域
56にp型不純物であるボロン(B)をドープする。こ
のため、ソースとドレイン間の抵抗がますます低下し、
リーク電流が増大する。
【0014】本発明の目的は、工程増を伴うことなく、
ゲート電圧が低いサブスレッショルド領域におけるソー
ス、ドレイン間のリーク電流を低減することができるS
OI−MOSFET及びその製造方法を提供することで
ある。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明の半導体装置は、
絶縁表面上に形成された第1導電型の半導体層と、前記
半導体層上の所定領域に、ゲート絶縁膜を介して形成さ
れたゲート電極と、前記ゲート電極を挟む1対の領域
に、前記半導体層の表面から前記絶縁表面に達するよう
に形成された第1導電型のソース及びドレイン領域と、
前記ソース及びドレイン領域のうち少なくとも一方の領
域に隣接して前記ゲート電極側に形成され、前記半導体
層の表面から前記絶縁表面に達する第1導電型と反対の
第2導電型の張り出し領域とを有する。
【0016】さらに、前記半導体層上の他の領域に、ゲ
ート絶縁膜を介して形成された他のゲート電極と、前記
他のゲート電極を挟む1対の領域に、前記半導体層の表
面から前記絶縁表面に達するように形成された第2導電
型の他のソース及びドレイン領域と、前記他のソース及
びドレイン領域に隣接して前記他のゲート電極側に形成
され、前記半導体層の表面から前記絶縁表面に達し、前
記他のソース及びドレイン領域よりもキャリア濃度の低
い第2導電型の領域とを設けてもよい。
【0017】本発明の半導体装置の製造方法は、絶縁表
面上に第1導電型の半導体層が形成された基板を準備す
る工程と、前記半導体層の表面にゲート絶縁膜を形成す
る工程と、前記ゲート絶縁膜上の所定領域に、ゲート電
極を形成するゲート電極形成工程と、前記ゲート電極を
挟む1対の領域の少なくとも一方の領域に、少なくとも
前記ゲート電極をマスクとして前記半導体層内に前記第
1導電型と反対の第2導電型の不純物を導入し、前記半
導体層表面から前記絶縁表面まで達し、前記ゲート電極
の端部から所定の長さだけ前記ゲート電極下方に入り込
んだ第2導電型の張り出し領域を形成する張り出し領域
形成工程と、前記ゲート電極を挟む1対の領域に、前記
ゲート電極をマスクとして前記半導体層内に第1導電型
の不純物を導入し、前記半導体層表面から前記絶縁表面
まで達し、前記ゲート電極の端部から前記所定の長さよ
りも短い長さだけ前記ゲート電極下方に入り込んだ、あ
るいはゲート電極側の端部が前記ゲート電極の端部とほ
ぼ一致した第1導電型のソース及びドレイン領域を形成
するソース及びドレイン領域形成工程とを含む。
【0018】前記張り出し領域形成工程の後、前記ソー
ス及びドレイン領域形成工程の前に、前記ゲート電極の
側壁にサイドウォールを形成する工程を実施し、前記ソ
ース及びドレイン領域形成工程で、前記サイドウォール
もマスクとして前記第1導電型の不純物を導入してもよ
い。
【0019】前記ゲート電極形成工程で、前記ゲート電
極と同時に他のゲート電極を形成し、前記張り出し領域
形成工程で、前記一方の領域に不純物を導入すると同時
に、前記他のゲート電極を挟む1対の領域に、前記他の
ゲート電極をマスクとして前記半導体層内に第2導電型
の不純物を導入し、前記半導体層表面から前記絶縁表面
まで達し、前記他のゲート電極の端部から所定の長さだ
け前記ゲート電極下方に入り込んだ領域を形成し、前記
ソース及びドレイン領域形成工程で、前記ゲート電極を
挟む1対の領域に不純物を導入する時に、前記他のゲー
ト電極を挟む1対の領域をマスクし、前記張り出し領域
形成工程の後、前記ゲート電極を挟む1対の領域をマス
クして、前記他のゲート電極を挟む1対の領域に、前記
他のゲート電極をマスクとして前記半導体層内に第2導
電型の不純物を導入し、前記半導体層表面から前記絶縁
表面まで達し、前記他のゲート電極の端部から前記所定
の長さよりも短い長さだけ前記他のゲート電極下方に入
り込んだ、あるいは他のゲート電極側の端部が前記他の
ゲート電極の端部とほぼ一致した第2導電型の他のソー
ス及びドレイン領域を形成する他のソース及びドレイン
領域形成工程実施してもよい。
【0020】
【作用】相互に同一導電型のソース領域とチャネル領域
との間に形成された反対導電型の張り出し領域は、キャ
リアに対してポテンシャル障壁を形成する。このため、
チャネル領域を単に抵抗体として、ソース及びドレイン
領域間に流れるリーク電流を防止することができる。
【0021】CMOS構成において、この張り出し領域
を、他の導電型チャネルMOSFETのDDD構造の低
濃度領域と同時に形成することにより、工程増を伴うこ
となく、形成することができる。
【0022】ゲート電極をマスクとして張り出し領域形
成用の不純物を導入し、その後、ゲート電極にサイドウ
ォールを形成してソース及びドレイン領域形成用の不純
物を導入することにより、ソース及びドレイン領域とゲ
ート電極との重なりの長さを短くすることができる。こ
のため、寄生容量を低減することができる。
【0023】
【実施例】図1を参照して、pチャネル型SOI−MO
SFETを例にとり、本発明の実施例によるSOI−M
OSFETの製造方法について説明する。
【0024】図1(A)に示すようなSIMOX基板を
準備する。SIMOX基板は、支持基板1、厚さ0.4
μmの埋め込み酸化膜2及び厚さ0.1μmのSOI層
3から構成されている。SOI層3は、(100)面が
表出した抵抗率10Ωcmのp型シリコン層である。
【0025】図1(B)は、ゲート電極形成までの工程
を示す。SOI層3を選択酸化して厚さ約0.2μmの
フィールド酸化膜4を形成し、活性領域を画定する。フ
ィールド酸化膜4は、基板温度900℃でSOI層3を
ウェット酸化して形成する。次に、活性領域表面を基板
温度1050℃でドライ酸化し、厚さ10nmのゲート
酸化膜5を形成する。
【0026】CVDにより厚さ250nmのポリシリコ
ン膜を堆積する。このポリシリコン膜に加速エネルギ3
0keV、ドーズ量4×1015cm-2の条件でB+ イオ
ンをイオン注入する。ゲート長が350nmになるよう
にパターニングしてゲート電極6を形成する。ゲート電
極6は、p型になる。
【0027】図1(C)は、n型張り出し領域を形成す
るまでの工程を示す。ゲート電極6をマスクとして加速
エネルギ50keV、ドーズ量2×1012cm-2の条件
でP + イオンをイオン注入する。窒素雰囲気中で温度を
900℃として30分間の熱処理を行い、イオン注入さ
れたPを拡散するとともに活性化し、n型張り出し領域
7、8を形成する。n型張り出し領域7と8に挟まれた
領域にはp型のチャネル領域9が形成される。
【0028】Pは、SOI層内の深さ方向に拡散するた
め、SOI層3の全厚さがn型張り出し領域7、8とな
る。また、Pは、横方向にも拡散するため、n型張り出
し領域7、8は、ゲート電極6の端部からその下にもぐ
り込むように形成される。上記熱処理の条件では、ゲー
ト電極下部へのもぐり込みの長さは約70nmとなる。
【0029】図1(D)は、ソース及びドレイン領域形
成までの工程を示す。ゲート電極6をマスクとして加速
エネルギ50keV、ドーズ量4×1015cm-2の条件
でB + イオンをイオン注入する。窒素雰囲気中で温度を
850℃として10分間の熱処理を行い、イオン注入さ
れたBを活性化し、ソース及びドレイン領域10、11
を形成する。
【0030】Bは、SOI層内の深さ方向に拡散するた
め、n型張り出し領域7、8と同様にSOI層3の全厚
さがソース及びドレイン領域10、11となる。また、
Bは横方向にも拡散するが、熱処理の条件の相違によ
り、その長さは図1(C)の熱処理工程でPが横方向に
拡散する長さよりも短い。このため、ソース及びドレイ
ン領域10、11のチャネル領域側に、それぞれ図1
(C)の工程で形成されたn型張り出し領域7、8が残
存する。
【0031】図1(E)は、ゲート電極、ソース及びド
レイン領域に接続される配線を形成するまでの工程を示
す。ソース及びドレイン領域10、11を形成後、基板
温度を900℃としてドライ酸化により厚さ15nmの
酸化膜を形成する。この酸化膜上にCVDにより厚さ5
00nmのBPSG(ボロンリンシリケートガラス)膜
を堆積し、層間絶縁膜12を形成する。BPSG膜下の
酸化膜は、BPSG膜中のB、PのSOI層3内への拡
散を防止する機能を有する。
【0032】層間絶縁膜12の所定領域にRIE(リア
クティブイオンエッチング)によりコンタクトホールを
開口する。図では、ゲート電極6、ソース及びドレイン
領域10、11上にコンタクトホールを設けた場合を示
している。
【0033】次に、厚さ30nmのTi層と厚さ150
nmのTiN層がこの順番に積層されたバリアメタル層
を形成する。続いて、厚さ500nmのAl−Cu−T
i合金層を堆積する。Al−Cu−Ti合金層及びバリ
アメタル層をパターニングして配線14を形成する。配
線14を形成後、図には示さない厚さ700nmのSi
ONカバー膜を堆積する。
【0034】図1(E)に示すSOI−MOSFETで
は、ソース領域10とチャネル領域9との間にn型張り
出し領域7が形成されている。n型張り出し領域7は、
正孔に対してポテンシャル障壁を形成するため、サブス
レッショルド領域におけるリーク電流を低減することが
できる。
【0035】図2は、図1(E)に示すSOI−MOS
FETの等価回路を示す。n型張り出し領域7、8の表
面に反転層が形成されると、チャネルが形成され電流が
流れる。従って、n型張り出し領域7、8の部分はIM
−MOSを構成する。従って、図1(E)に示すSOI
−MOSFETは、IM−MOS21、AM−MOS2
2及びIM−MOS23がこの順番に直列に接続された
回路と考えることができる。これら3つのトランジスタ
のゲート電極は共通である。
【0036】チャネル領域9の不純物濃度を十分高くし
てAM−MOS22のしきい値電圧を十分低く(例え
ば、0.1V程度)すれば、IM−MOS21、23と
AM−MOS22の直列回路のしきい値電圧は事実上I
M−MOS21、23のしきい値電圧により決定され
る。
【0037】IM−MOS21、23のしきい値電圧
は、n型張り出し領域7、8の不純物濃度により決ま
る。従って、n型張り出し領域7、8の不純物濃度を制
御することにより、SOIMOSFETのしきい値電圧
を所望の値に設定することができる。
【0038】上記実施例では、図1(C)の工程でn型
張り出し領域7、8形成用のPをイオン注入した後、図
1(D)の工程でソース及びドレイン領域10、11形
成用のBをイオン注入する前に熱処理を行うことによ
り、PをBよりも広く拡散させてn型張り出し領域7、
8が形成されるようにしたが、その他の方法によりn型
張り出し領域7、8を形成してもよい。
【0039】例えば、図1(C)の工程で、Pを斜め方
向からイオン注入し、ゲート電極6の下にPが注入され
るようにしてもよい。この場合、ゲート電極のソース側
端部の下に入り込む張り出し領域が形成できればよい。
また、n型張り出し領域7、8形成用の不純物としてソ
ース及びドレイン領域10、11形成用の不純物よりも
拡散係数の大きいものを使用してもよい。拡散係数の差
により、n型張り出し領域形成用の不純物の方がより広
く拡散するため、n型張り出し領域7、8を形成するこ
とができる。
【0040】次に、図3を参照してn型張り出し領域
7、8を形成するためにサイドウォールを利用する方法
について説明する。図3に示すように、n型張り出し領
域7、8形成用のPをイオン注入する工程(図1
(C))の後、熱処理を行うことなく、ゲート電極6の
側壁にサイドウォール15を形成する。サイドウォール
15は、基板全面に減圧CVD等により等方的にSiO
2 膜を形成し、このSiO2 膜をRIE等により異方性
エッチングして形成する。
【0041】次に、ゲート電極6及びサイドウォール1
5をマスクとしてソース及びドレイン領域形成用のBを
イオン注入する。Bのイオン注入は、図1(D)で説明
したBのイオン注入と同様の条件で行う。サイドウォー
ル15の下のSOI層には、Pのみが注入されている。
【0042】熱処理を行い、P及びBを活性化してn型
張り出し領域7、8、ソース及びドレイン領域10、1
1を形成する。Bが横方向に拡散してソース及びドレイ
ン領域10、11の先端がゲート電極6の端部まで達す
るようにする。このとき、Pはソース及びドレイン領域
10、11の先端よりもさらにチャネル領域9側に拡散
するため、ソース及びドレイン領域10、11に隣接し
てn型張り出し領域7、8が形成される。
【0043】図3に示す方法によると、ゲート電極6と
ソース及びドレイン領域10、11が重なる長さを短く
することができるため、ゲートとドレイン間の寄生容量
を低減することができる。このため、高速動作が可能に
なる。
【0044】次に、図4を参照して他の実施例によるA
M−MOSの構成例について説明する。図4に示すよう
に、正孔に対してポテンシャル障壁として働くn型張り
出し領域がソース領域10とチャネル領域9との間にの
み形成されており、ドレイン領域11側には形成されて
いない。その他の構成は、図1(D)に示すSOI−M
OSFETと同様である。
【0045】図4に示す構造は、図1(C)で説明した
Pをイオン注入する工程で、ドレイン領域の表面をレジ
ストパターンでマスクしておくことにより形成される。
このように、ドレイン領域側のpn接合をなくすことに
より、ドレイン寄生容量の低減が期待できる。また、図
2に示す等価回路において、IM−MOSが1個のみと
なるため、しきい値電圧の制御が容易になるという効果
も期待できる。
【0046】次に、図5を参照してSOI−MOSFE
TによりCMOSを構成する方法について説明する。図
5(A)に示すようなSIMOX基板を準備する。SI
MOX基板は、支持基板1、埋め込み酸化膜2及びSO
I層3からなり、図1(A)に示すSIMOX基板と同
様のものである。
【0047】図5(B)は、フィールド酸化膜形成まで
の工程を示す。SOI層3を選択酸化して厚さ約0.2
μmのフィールド酸化膜4を形成し、nチャネル型SO
I−MOSFET形成用の活性領域31とpチャネル型
SOI−MOSFET形成用の活性領域30を画定す
る。フィールド酸化膜4は、図1(B)で説明した方法
と同様の方法で形成する。
【0048】図5(C)は、ゲート電極及びn型張り出
し領域形成までの工程を示す。図1(B)で説明した方
法と同様の方法で、活性領域30、31の表面にゲート
酸化膜5を形成し、ゲート酸化膜5の上にp型のポリシ
リコンからなるゲート電極6a、6bを形成する。
【0049】ゲート電極6a、6bをマスクとして、活
性領域31、31の両方に加速エネルギ50keV、ド
ーズ量2×1012〜2×1013cm-2の条件でP+ イオ
ンをイオン注入する。窒素雰囲気中で温度を900℃と
して30分間の熱処理を行い、イオン注入されたPを拡
散するとともに活性化し、n型張り出し領域7a、8
a、及びn型低濃度領域7b、8bを形成する。n型張
り出し領域7aと8a、及びn型低濃度領域7bと8b
に挟まれた領域には、それぞれp型のチャネル領域9
a、9bが形成される。
【0050】図5(D)は、ソース及びドレイン領域形
成までの工程を示す。活性領域31をレジストパターン
で覆い、このレジストパターンとゲート電極6aをマス
クとして加速エネルギ50keV、ドーズ量4×1015
cm-2の条件で活性領域30にB+ イオンをイオン注入
する。
【0051】次に、活性領域31を覆うレジストパター
ンを除去して、活性領域30をレジストパターンで覆
い、このレジストパターンとゲート電極6bをマスクと
して加速エネルギ50keV、ドーズ量4×1015cm
-2の条件で活性領域31にP+イオンをイオン注入す
る。
【0052】窒素雰囲気中で温度を850℃として10
分間の熱処理を行い、イオン注入されたP及びBを活性
化し、ソース及びドレイン領域10a、11a、10
b、11bを形成する。
【0053】このようにして、活性領域30には、図1
で説明したと同様のpチャネルAM−MOSが形成さ
れ、活性領域31には、DDD(ダブルディフューズド
ドレイン)構造のnチャネルIM−MOSが形成され
る。
【0054】図5に示す方法では、図5(C)の工程
で、活性領域31、31の両方にPをイオン注入するた
め、マスク用のレジストパターンを形成する必要がな
い。このように、pチャネルAM−MOSのn型張り出
し領域7a、8aとnチャネルIM−MOSのDDD構
造の低濃度領域7b、8bを同時に形成するため、工程
増を伴うことなくCMOSを形成することができる。
【0055】上記実施例では、pチャネル型SOI−M
OSFETをAM−MOSとする場合について説明した
が、nチャネル型SOI−MOSFETをAM−MOS
とする場合にも適用することができる。
【0056】また、図1(C)に示す熱処理工程で、n
型張り出し領域のゲート電極6下方への入り込みの長さ
が長くなり、n型張り出し領域7と8が相互に接触して
もよい。この場合には、ソース及びドレイン領域の間は
全てソース及びドレイン領域と反対導電型となるため、
IM−MOSが形成されることになる。
【0057】また、上記実施例では、イオン注入を用い
て不純物をドープする場合について説明したが、その他
の方法を用いてもよい。例えば、固相拡散、ガス拡散等
を用いてもよい。
【0058】以上実施例に沿って本発明を説明したが、
本発明はこれらに制限されるものではない。例えば、種
々の変更、改良、組み合わせ等が可能なことは当業者に
自明であろう。
【0059】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
SOI−MOSFETのサブスレッショルド領域におけ
るソース、ドレイン間のリーク電流を抑制することがで
きる。このため、スタンバイ時の消費電力を低減するこ
とが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例によるSOI−MOSFETの
製造方法を説明するための基板の断面図である。
【図2】本発明の実施例によるSOI−MOSFETの
等価回路である。
【図3】ゲート電極側壁のサイドウォールを利用して作
製したSOI−MOSFETの断面図である。
【図4】張り出し領域を、ソース領域側にのみ形成した
場合のSOI−MOSFETの断面図である。
【図5】本発明の実施例によるSOI−MOSFETを
使用したCMOS構造の製造方法を説明するための基板
の断面図である。
【図6】従来例によるAM−MOS、IM−MOSの断
面図である。
【符号の説明】
1 シリコン基板 2 埋め込み酸化膜 3 SOI層 4 フィールド酸化膜 5 ゲート絶縁膜 6 ゲート電極 7、8 張り出し領域 9 チャネル領域 10、11 ソース及びドレイン領域 12 層間絶縁膜 14 配線 15 サイドウォール 21、23 インバージョンモードSOI−MOSFE
T 22 アキュムレーションモードSOI−MOSFE
T 50 支持基板 51 埋め込み酸化膜 52 フィールド酸化膜 53 ゲート電極 54a、55a、54b、55b ソース及びドレイン
領域 56 チャネル領域 57 ゲート絶縁膜

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絶縁表面上に形成された第1導電型の半
    導体層と、 前記半導体層上の所定領域に、ゲート絶縁膜を介して形
    成されたゲート電極と、 前記ゲート電極を挟む1対の領域に、前記半導体層の表
    面から前記絶縁表面に達するように形成された第1導電
    型のソース及びドレイン領域と、 前記ソース及びドレイン領域のうち少なくとも一方の領
    域に隣接して前記ゲート電極側に形成され、前記半導体
    層の表面から前記絶縁表面に達する第1導電型と反対の
    第2導電型の張り出し領域とを有する半導体装置。
  2. 【請求項2】 さらに、 前記半導体層上の他の領域に、ゲート絶縁膜を介して形
    成された他のゲート電極と、 前記他のゲート電極を挟む1対の領域に、前記半導体層
    の表面から前記絶縁表面に達するように形成された第2
    導電型の他のソース及びドレイン領域と、 前記他のソース及びドレイン領域に隣接して前記他のゲ
    ート電極側に形成され、前記半導体層の表面から前記絶
    縁表面に達し、前記他のソース及びドレイン領域よりも
    キャリア濃度の低い第2導電型の領域とを有する請求項
    1記載の半導体装置。
  3. 【請求項3】 絶縁表面上に第1導電型の半導体層が形
    成された基板を準備する工程と、 前記半導体層の表面にゲート絶縁膜を形成する工程と、 前記ゲート絶縁膜上の所定領域に、ゲート電極を形成す
    るゲート電極形成工程と、 前記ゲート電極を挟む1対の領域の少なくとも一方の領
    域に、少なくとも前記ゲート電極をマスクとして前記半
    導体層内に前記第1導電型と反対の第2導電型の不純物
    を導入し、前記半導体層表面から前記絶縁表面まで達
    し、前記ゲート電極の端部から所定の長さだけ前記ゲー
    ト電極下方に入り込んだ第2導電型の張り出し領域を形
    成する張り出し領域形成工程と、 前記ゲート電極を挟む1対の領域に、前記ゲート電極を
    マスクとして前記半導体層内に第1導電型の不純物を導
    入し、前記半導体層表面から前記絶縁表面まで達し、前
    記ゲート電極の端部から前記所定の長さよりも短い長さ
    だけ前記ゲート電極下方に入り込んだ、あるいはゲート
    電極側の端部が前記ゲート電極の端部とほぼ一致した第
    1導電型のソース及びドレイン領域を形成するソース及
    びドレイン領域形成工程とを含む半導体装置の製造方
    法。
  4. 【請求項4】 前記張り出し領域形成工程の後、前記ソ
    ース及びドレイン領域形成工程の前に、前記ゲート電極
    の側壁にサイドウォールを形成する工程を含み、 前記ソース及びドレイン領域形成工程で、前記サイドウ
    ォールもマスクとして前記第1導電型の不純物を導入す
    る請求項3記載の半導体装置の製造方法。
  5. 【請求項5】 前記ゲート電極形成工程で、前記ゲート
    電極と同時に他のゲート電極を形成し、 前記張り出し領域形成工程で、前記一方の領域に不純物
    を導入すると同時に、前記他のゲート電極を挟む1対の
    領域に、前記他のゲート電極をマスクとして前記半導体
    層内に第2導電型の不純物を導入し、前記半導体層表面
    から前記絶縁表面まで達し、前記他のゲート電極の端部
    から所定の長さだけ前記ゲート電極下方に入り込んだ領
    域を形成し、 前記ソース及びドレイン領域形成工程で、前記ゲート電
    極を挟む1対の領域に不純物を導入する時に、前記他の
    ゲート電極を挟む1対の領域をマスクし、 前記張り出し領域形成工程の後、前記ゲート電極を挟む
    1対の領域をマスクして、前記他のゲート電極を挟む1
    対の領域に、前記他のゲート電極をマスクとして前記半
    導体層内に第2導電型の不純物を導入し、前記半導体層
    表面から前記絶縁表面まで達し、前記他のゲート電極の
    端部から前記所定の長さよりも短い長さだけ前記他のゲ
    ート電極下方に入り込んだ、あるいは他のゲート電極側
    の端部が前記他のゲート電極の端部とほぼ一致した第2
    導電型の他のソース及びドレイン領域を形成する他のソ
    ース及びドレイン領域形成工程を含む請求項3記載の半
    導体装置の製造方法。
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