JPH0878237A - 高周波用インダクタンス素子 - Google Patents

高周波用インダクタンス素子

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Publication number
JPH0878237A
JPH0878237A JP20860994A JP20860994A JPH0878237A JP H0878237 A JPH0878237 A JP H0878237A JP 20860994 A JP20860994 A JP 20860994A JP 20860994 A JP20860994 A JP 20860994A JP H0878237 A JPH0878237 A JP H0878237A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
inductance
inductance value
coil
frequency
value
Prior art date
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Pending
Application number
JP20860994A
Other languages
English (en)
Inventor
Satoshi Tamazawa
聡 玉澤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tokin Corp
Original Assignee
Tokin Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Tokin Corp filed Critical Tokin Corp
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Publication of JPH0878237A publication Critical patent/JPH0878237A/ja
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  • Coils Or Transformers For Communication (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 高周波回路において所望されるインダクタン
ス値を得られることは勿論、低コストかつ少ない工数で
構成できる高周波用インダクタンス素子を提供する。 【構成】 所望のインダクタンス値(L)よりも小さい
主インダクタンス値(Lc)を有するコイル部1と、所
望のインダクタンス値(L)に対する主インダクタンス
値(Lc)の不足分(ΔL)を補うための副インダクタ
ンス値(Lp)を有するパターンインダクタンス部2と
が基板3上に直列に構成されてなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、数百MHz〜数GHz
程度の周波数帯で用いられる移動通信装置等における高
周波回路に適した高周波用インダクタンス素子に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の高周波用インダクタンス
素子としては、高周波における素子損失の点で有利であ
ることから、一般にコイルが使用されている。
【0003】ところで、通常、数百MHz〜数GHzの
周波数帯で用いられる高周波回路で必要とされる高周波
用インダクタンス素子は、そのインダクタンス値が数n
H〜数十nHの範囲のものである。一方、移動通信装置
等の規模の装置に用いられるコイルとしては、線径が
0.2mm〜0.3mm、内径が1mm程度のサイズの
ものが多く使用される。そして、この程度のサイズのコ
イルの場合には、数ターン〜十数ターンの巻数で、前述
した数nH〜数十nHのインダクタンス値に達する。一
般に、コイルはその線径と内径が一定とすると、インダ
クタンス値はコイルの巻数の2乗に比例する。そして、
0.3mm程度の線径で内径を1.0mm程度とした場
合、高周波帯に対しては、巻数が一回増減するとインダ
クタンス値がnHの単位で増減する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】数百MHz〜数GHz
程度の周波数帯で用いられる移動通信装置等における高
周波回路では、1nH以下のインダクタンス値の違いに
よっても、特性に大きな影響を与えることがあり、コイ
ルの巻数の増減だけでインダクタンス値を調整し、所望
のインダクタンス値を得ることは困難である。
【0005】これに対し、従来は、線径の異なる数種類
の線材で内径や巻数を変えたいくつかのコイルを用意
し、これらの中から所望のインダクタンス値に最も近い
コイルを選択して実装している。あるいは、コイルの巻
線間を密着させずに間隔を設けることで生ずる磁束の漏
れによってインダクタンス値を下げる方向に調整し、所
望のインダクタンス値を得るようにしていたのが実情で
ある。
【0006】しかし、一つの高周波回路に複数のコイル
を実装する場合には、線材や内径の異なるコイルが混在
することは、部材のコストや製造時の扱い勝手の点で問
題がある。また、コイルの巻線間に間隔を持たせる場合
には、所望の間隔を保ったコイルを実装した後、コイル
を変形させることで巻線間の間隔をひろげる等してイン
ダクタンスの調整をしており、この作業は作業者の熟練
を要し、装置の製造時にコイルの調整のための工数がか
かるという問題がある。
【0007】本発明の課題は、高周波回路において所望
のインダクタンス値を得られることは勿論、低コストか
つ少ない工数で構成できる高周波用インダクタンス素子
を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、所望の
インダクタンス値よりも小さい主インダクタンス値を有
するコイル部と、前記所望のインダクタンス値に対する
前記主インダクタンス値の不足分を補うための副インダ
クタンス値を有するパターンインダクタンス部とが基板
上に直列に構成されてなることを特徴とする高周波用イ
ンダクタンス素子が得られる。
【0009】本発明によればまた、前記副インダクタン
ス値は、前記コイル部の巻数一回に相当するインダクタ
ンス値未満であることを特徴とする前記高周波用インダ
クタンス素子が得られる。
【0010】
【実施例】以下、図面を参照して、本発明の一実施例に
よる高周波用インダクタンス素子を説明する。
【0011】図1は、本実施例による高周波用インダク
タンス素子を示す斜視図である。図1において、本高周
波用インダクタンス素子は、コイル部1と、矩形状のパ
ターンインダクタンス部2とが基板3の上に直列に接続
構成されてなる。コイル部1は、線径が0.3mmの線
材を内径1.0mmとなるように隙間なく巻回したもの
であり、基板3上に形成された端子パターンに半田付け
されている。パターンインダクタンス部2は、例えば、
マイクロストリップラインを用いて基板3上に形成され
ている。
【0012】図2に、コイル部1の巻数とインダクタン
ス値との関係を示す。図2において、コイル部1のイン
ダクタンス値は、コイル部1の巻数に応じた段階的な値
となっている。ここで、本高周波用インダクタンス素子
を使用する図示しない高周波回路で要求されるインダク
タンス値Lが、コイル部1の巻数4回により得られるイ
ンダクタンス値よりも大きく、巻数5回により得られる
インダクタンス値よりも小さいものとする。この場合、
本実施例では、コイル部1の巻数を4回に設定する。巻
数4回のインダクタンス値Lcは、インダクタンスLに
対して、ΔLだけ不足している。よって、不足分ΔLを
パターンインダクタンス部2に受け持たせる。
【0013】図3は、本実施例による高周波用インダク
タンス素子の等価回路図である。図3において、コイル
部1のインダクタンス値をLc、パターンインダクタン
ス部2のインダクタンス値をLpとする。そして、Lp
=ΔLとすると、コイル部1のインダクタンス値Lcと
インダクタンス部2のインダクタンス値Lpとの合成イ
ンダクタンス値は、高周波回路で要求されるインダクタ
ンス値Lとなる。
【0014】尚、パターンインダクタンス部2は、その
線幅やパターン形状を変更することにより、容易に所望
のインダクタンス値を得ることができる。また、パター
ンを形成した後であっても、トリミング等の方法によっ
てインダクタンス値を修正することも可能である。
【0015】また、本実施例において、基板3は本高周
波用インダクタンス素子専用に独立したものであるが、
本発明における基板としては、例えば、移動通信装置等
の高周波回路の回路基板を適用することも可能である。
この場合には、パターンインダクタンス部とコイル部の
ための端子パターンとは、高周波回路の回路パターンと
一緒に形成される。
【0016】
【発明の効果】本発明による高周波用インダクタンス素
子は、所望のインダクタンス値よりも小さい主インダク
タンス値を有するコイル部と、前記所望のインダクタン
ス値に対する前記主インダクタンス値の不足分を補うた
めの副インダクタンス値を有するパターンインダクタン
ス部とが基板上に直列に構成されてなるため、高周波回
路において所望されるインダクタンス値を得られること
は勿論、低コストであり、また、少ない工数で実装でき
る。より具体的には、以下に示す効果を奏する。
【0017】まず、コイル部のインダクタンス値が要求
されるインダクタンス値に対して正確に一致する必要が
なく、線材や内径の異なるような複数のコイルを選択す
る必要がないので、移動通信装置等の設計の要求に適し
たものを選択することができる。よって、1つの高周波
回路内にてコイルの線材や内径を統一でき、製造コスト
を下げることができる。
【0018】また、コイルを変形させる等してインダク
タンス値を調整する必要がないため、移動通信装置等を
製造する際のコイルの調整工程を省くことができる。
【0019】さらに、要求されるインダクタンス値の大
部分はコイル部のインダクタンス値で得て、残りのイン
ダクタンス値をパターンインダクタンス部により得てい
るので、Q値の低いパターンインダクタンス部を用いて
いても、高周波用インダクタンス素子全体としての素子
損失が著しく増加することがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例による高周波用インダクタン
ス素子を示す斜視図である。
【図2】図1に示す高周波用インダクタンス素子におけ
るコイル部の巻数とインダクタンス値との関係を示す図
である。
【図3】図1に示す高周波用インダクタンス素子の等価
回路図である。
【符号の説明】
1 コイル部 2 パターンインダクタンス部 3 基板

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所望のインダクタンス値よりも小さい主
    インダクタンス値を有するコイル部と、前記所望のイン
    ダクタンス値に対する前記主インダクタンス値の不足分
    を補うための副インダクタンス値を有するパターンイン
    ダクタンス部とが基板上に直列に構成されてなることを
    特徴とする高周波用インダクタンス素子。
  2. 【請求項2】 前記副インダクタンス値は、前記コイル
    部の巻数一回に相当するインダクタンス値未満であるこ
    とを特徴とする請求項1記載の高周波用インダクタンス
    素子。
JP20860994A 1994-09-01 1994-09-01 高周波用インダクタンス素子 Pending JPH0878237A (ja)

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JP20860994A JPH0878237A (ja) 1994-09-01 1994-09-01 高周波用インダクタンス素子

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JP20860994A JPH0878237A (ja) 1994-09-01 1994-09-01 高周波用インダクタンス素子

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0878237A true JPH0878237A (ja) 1996-03-22

Family

ID=16559050

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP20860994A Pending JPH0878237A (ja) 1994-09-01 1994-09-01 高周波用インダクタンス素子

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JP (1) JPH0878237A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007124566A (ja) * 2005-10-31 2007-05-17 Nippon Dempa Kogyo Co Ltd 弾性表面波発振器

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Effective date: 20040414

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02