JPH087800B2 - ソリッドモデルの合成方法および装置 - Google Patents

ソリッドモデルの合成方法および装置

Info

Publication number
JPH087800B2
JPH087800B2 JP4268650A JP26865092A JPH087800B2 JP H087800 B2 JPH087800 B2 JP H087800B2 JP 4268650 A JP4268650 A JP 4268650A JP 26865092 A JP26865092 A JP 26865092A JP H087800 B2 JPH087800 B2 JP H087800B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
solid model
cells
model
dimensional
view drawing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP4268650A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH06119463A (ja
Inventor
雅之 沼尾
宏 増田
周一 清水
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
IBM Japan Ltd
Original Assignee
IBM Japan Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by IBM Japan Ltd filed Critical IBM Japan Ltd
Priority to JP4268650A priority Critical patent/JPH087800B2/ja
Priority to EP93307556A priority patent/EP0592126B1/en
Priority to DE69319823T priority patent/DE69319823T2/de
Priority to US08/132,943 priority patent/US6078330A/en
Publication of JPH06119463A publication Critical patent/JPH06119463A/ja
Publication of JPH087800B2 publication Critical patent/JPH087800B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06TIMAGE DATA PROCESSING OR GENERATION, IN GENERAL
    • G06T17/00Three dimensional [3D] modelling, e.g. data description of 3D objects
    • G06T17/10Constructive solid geometry [CSG] using solid primitives, e.g. cylinders, cubes

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Geometry (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Computer Graphics (AREA)
  • Software Systems (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Theoretical Computer Science (AREA)
  • Processing Or Creating Images (AREA)
  • Image Generation (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ソリッドモデルの形状
を3面図形態の2次元座標データで入力し、ソリッドモ
デルの立体構造を示す3次元座標データに変換するソリ
ッドモデルの合成方法および装置に関する。
【0002】
【従来の技術】特開昭62−202271号等で提案さ
れているように、図9に示すような3面図形態の形状デ
ータから図10に示すようなソリッドモデル形態の形状
データに変換し、立体モデルをその形状そのままに表示
することが行われている。
【0003】3面図からソリッドモデルを画像処理装置
により形成する処理手順は以下の通りである。
【0004】(1)候補頂点の合成 3面図上の各頂点から、3次元座標上の頂点になる可能
性のある組を選びだし、3次元の候補頂点を合成する。
【0005】(2)候補稜線の合成 任意の2候補頂点を結ぶ線分の投影図が、与えられた3
面図のすべてに頂点または線分として現れており、かつ
2候補頂点間に他の候補頂点が存在しなければ、その線
分を候補稜線として保持する。
【0006】(3)候補面の合成 同一平面上にある候補稜線に囲まれる面で、その内部に
他の候補稜線を含まない面を候補面として保持する。
【0007】(4)真のサーフェスモデルの合成 3次元形状に関する知識を用いて、ソリッドモデルの構
成要素として矛盾する候補頂点と候補稜線を除去する。
たとえば、「すべての候補頂点と候補稜線は、候補面の
境界である」、という幾何知識から孤立点やぶら下がり
稜線が除去される。
【0008】(5)ソリッドモデルの合成 ソリッドモデルの境界となり得る候補面の集合を探索す
る。ソリッドモデルには、「すべての稜線がただ2つの
面に共有され、また、構成要素は境界以外では交わらな
い」、という制約があるので、この条件に当てはまるす
べての集合を求める。
【0009】3面図からソリッドモデルを合成する時の
問題点として、3面図の曖昧性がある。3面図は2次元
の図であるから、3次元の形状のすべてを表現すること
はできない。このために、たとえば、図8の1組の3面
図に対して図9のA,B,Cのような複数のソリッドモ
デルが発生することがある。この曖昧さから生じるソリ
ッドモデルの個数は指数的に増加する。たとえば、ある
箇所にm個、別の箇所にn個の曖昧さがある場合、全体
ではmn個の曖昧さになってしまう。
【0010】したがって、従来では、3面図に対応する
複数のソリッドモデルを順次作成し、これらソリットモ
デル表示画面に選択候補として順次表示し、ユーザが、
表示画面上の選択候補の中の所望の候補を指定すること
により、ソリッドモデルを決定していた。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図9の
A,B,Cの形状の立体モデルは設置の向きを変える場
合を許容すると、タイプAで3通り、タイプBで8通
り、タイプCで8通りのケースがあり、合計で19種の
ソリッドモデルを順次作成して、その中から所望のソリ
ッドモデルを選択しなければならない。このように、選
択候補の数が多い程、ソリッドモデルの作成に時間がか
かり、また、これによってユーザが所望する候補がなか
なか現れず、対話的な操作ができないという課題が従来
方法にはあった。
【0012】また、操作性の面から、全てのソリッドモ
デル候補を保持して、その中から所望の候補を選択する
ことが望まれるが、このためには保持するデータ量が膨
大となって大容量の記憶装置が必要となってしまうとい
う課題もあった。
【0013】そこで、本発明は、上述の点に鑑みて、ソ
リッドモデルの作成時間を短縮し、選択処理を簡素化す
ることの可能で、保持するデータ量も比較的少なくて済
むソリッドモデルの合成方法および装置を提供すること
を目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るため、本願の発明では、3面図として与えられた立体
の頂点および線分の2次元データから、当該立体のワイ
ヤフレームをなす3次元線分の3次元データを得、複数
の前記3次元線分で画成されるそれぞれの領域を境界面
および体積をもったセルに分割し、得られた各セルを非
多様体データ構造として保持する。そして、前記3面図
を参照して、前記セル同士の隣接関係に矛盾が有るか否
かを評価し、矛盾の無いセルの組合せに基づいて各セル
を組み立ててソリッドモデルを合成するようにしてい
る。
【0015】また、上記に加えて、合成されたソリッド
モデルを表示装置に表示し、表示装置に表示されたソリ
ッドモデルを操作者が取捨選択できるようにしている。
【0016】また、さらに上記に加えて、非多様体デー
タ構造として保持された各セルを表示装置に表示し、表
示装置に表示された各セルを操作者が取捨選択できるよ
うにしている。
【0017】ここに、非多様体データ構造とは、ソリッ
ドモデルのスーパーセットともいえるデータ構造であ
り、1つの空間を複数の領域(セル)に分割したモデル
(セル分割モデルという)を表現するのに適したデータ
構造である。
【0018】図10(a)に空間を3つのセルC1,C
2,C3に分割したセル分割モデルの例を示す。ここか
ら適当なセルを選ぶことによって様々なソリッドを表現
することができる。ここで、あるセルがソリッド形状の
一部として選択されたとき、そのセルをactiveと
呼び、またactiveでないセルを〜C1のように書
く。図10(b),(c)はそれぞれ、{C1,C2,
C3},{C1,〜C2,C3}を選び、その境界を取
ることによって生成されるソリッド形状である。一般
に、n個のセルを組合せて生成できるソリッドは(2n
−1)通りである。つまり、指数オーダ個のソリッドモ
デルが1つのセル分割モデルで表現できる。また、セル
構造を持つ形状モデルは、図10(a)の稜線e1のよ
うな3枚以上の面に共有される稜線も含むので非多様体
であると呼ばれる。
【0019】
【作用】本願発明では、非多様体データ構造のセル分割
モデルを作成し、多数のソリッドモデルを単一の形状モ
デルで表現する。したがって、ソリッドモデル合成の過
程で現れる複数の候補立体を都合よく表現している。す
べてのソリッドモデル候補の形状がセルの組合せとして
表現できるようなセル分割モデルを作っているわけであ
る。そして、できあがったセル分割モデルのあるセルの
組合せが実際に3面図に対応して矛盾のない「解」にな
る。この解に基づいてセルを組み立てて3面図に照して
矛盾のない幾つかのソリッドモデルの候補を合成し、操
作者に提示して所望のものを選択させる。
【0020】なお、操作者も特定のセルをactive
にするか否かを決定することができるようにして、操作
者による解空間の限定ができるようにもしている。シス
テムは、この指定を守りながら、かつ3面図に対応する
ようなセルの組合せを見つけることとなる。
【0021】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を詳細
に説明する。
【0022】図1は、ソリッドモデルの形状を3面図の
形態で入力し、該3面図に対応の少なくとも1以上の前
記ソリッドモデルを合成するソリッドモデルの合成装置
の主要構成を示す。
【0023】図1において、前記3面図の示す線分を3
次元空間に展開して得られるワイヤフレームモデルを想
定している。
【0024】ソリッドモデルの合成装置の主要部は、図
1に示すように、セル分割モデル変換システム110,
ブール式生成システム120,ブール式評価システム1
30の3つのサブシステムを有している。セル分割モデ
ル変換システム110は3面図データの入力装置100
から得られた線分データに基づいてセル分割モデルを構
成し、これを非多様体モデル(セル分割モデル)データ
160として保持させる。ブール式生成システム120
はセル分割モデル内のセルがどんな組合せのときにセル
に含まれる個々の稜線が見えるようになるかという条件
をブール式で表現し、これをブール方程式データ170
として保持させる。ブール式評価システム130は非多
様体の稜線と3面図上に表された稜線との対応関係を記
述した対応テーブル180を参照して、セル分割モデル
と3面図との稜線の対応をとりながら前記ブール式を評
価し、条件を満足して矛盾を生じないセルの組合せを算
出する。そして、得られたセルの組合せ解に基づいて非
多様体モデラ140がソリッドモデルを作成し、これを
表示装置150に表示する。
【0025】図2は本発明を適用した画像処理装置の主
要回路の構成を示す。
【0026】図2において、CPU1,システムメモリ
2,ワークメモリ3,キーボード(入力装置)4および
表示器6がバスに共通接続されている。CPU1はシス
テムメモリ2に格納されたシステムプログラムに従っ
て、本発明に関わる画像処理およびシステム全体の制御
を実行する。
【0027】システムメモリ2はCPU1の実行する処
理を規定したプログラムを格納する。図3〜図4に示す
後述の処理手順もプログラム言語形態でシステムメモリ
2に格納されている。
【0028】ワークメモリ3は、キーボード、座標入力
装置、あるいは3面図データ記憶装置等からなる入力装
置5(図1の100)から入力された各種データの記
憶,ソリッドモデル合成に際して使用される、形状デー
タや演算データを一時記憶する。マウスなどの座標入力
装置は、表示器6の表示画面上の位置座標をキーボード
を介して入力する。表示器6は、3面図の表示,本発明
に関わるセル分割モデルの表示,ソリッドモデルの表示
に用いられる。
【0029】このような構成の画像処理装置において実
行されるソリッドモデルの合成処理手順を説明する。
【0030】まず、メイン処理手順を説明する。
【0031】オペレータは図8に示すような3面図の形
状データを3面図データ記憶装置からの読込み、あるい
は座標入力装置により入力する。より具体的には、3面
図上の線分の始点座標と、終点座標とを1組とした2次
元座標データ{(Xs,Ys),(Xe,Ye)}が入
力される。入力された3面図関連のデータ(以下、3面
図データと称す)はCPU1によりワークメモリ3に格
納される。
【0032】CPU1は、3面図データをワイヤフレー
ム構造を示す3次元の座標に変換する。ワイヤフレーム
構造は図5に示すような構造であり、図8の3面図デー
タの示す線分を3次元的に組立てた状態を表わす。図8
の3面図データからは、32本の3次元直線データが従
来方法により作成される。3次元直線データは直線の始
点座標および終点座標{(Xs,Ys,Zs),(X
e,Ye,Ze)}を1組とする3次元のデータであ
る。3次元直線データは、セル分割モデル生成のために
中間的に作成されるデータであり、ソリッドモデルの合
成処理の終了までは保持されない。
【0033】次に、CPU1は、本発明に関わるセル分
割モデルを作成する。セル分割モデルを構成する各セル
は図5のワイヤフレームを構成する線分で画成される最
小単位の領域であり、本実施例では図6に示すようにモ
デルが7つのセルに分割される。
【0034】得られたセル分割モデルは非多様体モデル
データ160としてメモリ3に格納され、ユーザの指示
により非多様体モデラ140を介して表示装置150に
表示することができる。また、セル分割モデルの作成に
おいて、図7に示すように、3面図中の線分とこれに対
応するセル分割モデル中の稜線との対応関係(リンク)
が非多様体稜線3面図稜線対応テーブル180としてメ
モリ3に格納される。なお、非多様体の稜線はセル番
号、面番号、稜線番号により特定され、3面図中の1本
の稜線に対して複数本の非多様体稜線が対応する。
【0035】次に、CPU1はセル分割モデル中の全て
の稜線に対して、それぞれが、どのようなセルの組合せ
の時に見えるようになるかという条件をブール方程式に
よって表現し、これをブール方程式データ170として
メモリ3に格納する。
【0036】次に、CPU1は、対応テーブル180を
参照して、ブール方程式で表されたセル分割モデル中の
全ての稜線に対して、3面図上の稜線に対応しているか
どうかを評価し、対応している、すなわち矛盾がないセ
ルの組合せを解として得る。そして、CPU1は、この
解に基づいて、非多様体モデルデータ160からソリッ
ドモデルを作成し、これを表示装置6(図1では15
0)に表示する。なお、入力装置5(図1では100)
からユーザが特定のセルの要否を指示できるようにして
もよく、このようにすれば、ユーザの希望を反映させて
解をさらに絞り込むことができる。
【0037】一般に3面図の曖昧性から解は複数個求め
られ、ソリッドモデルもこれに応じて複数個作成される
が、非多様体データ構造のセルを解に基づいて組合せる
だけであるので、候補となるソリッドモデルを3面図か
らそれぞれ作成する従来方法に比べて、幾つものソリッ
ドモデル構造を迅速に作成することができる。
【0038】そして、ユーザは入力装置5(図1では1
00)から指示して、表示されたソリッドモデル候補の
うちから所望のソリッドモデルを選択できる。
【0039】次に、上記したセル分割モデルデータの作
成処理について説明する。
【0040】セル分割モデルのデータ構造はセルに割当
てたセル番号と、そのセルを構成する面に割当てた面番
号との組({Ci,{Fj}})で表わされる。面番号
の示す面の構造は、その面上の1点の座標と法線ベクト
ルで構成される属性データおよびその面を構成する稜線
番号の組({Fi,(Xp,Yp,Zp),(Xn,Y
n,Zn),{Ej}})で表わされる。さらに、各稜
線に対してはその属性データが保持される({Ei,
(Xs,Ys,Zs),{Xe,Ye,Ze}})。
【0041】このようなデータ群で示されるセル分割モ
デルについての詳細な作成処理手順(図3参照)は以下
の通りである。
【0042】(1)与えられた3面図のデータからソリ
ッドモデルの面を構成可能な全ての候補面を算出する。
候補面の稜線は、対応する3面図の各投影面上のただ一
つの稜線または頂点と対応関係を持つ(図3のS20
0)。
【0043】(2)全ての候補面を集合演算によって足
し合わせ、セル分割モデルのサーフェスモデルを作る
(図3のS210)。生成されたセル分割モデルのサー
フェス(面)の稜線には、次の2通りのタイプがある。
【0044】(i)3面図の稜線または頂点と対応関係
を持つ稜線。
【0045】(ii)候補面間の干渉によって生じた稜
線。
【0046】(3)生成されたセル分割モデルのサーフ
ェスモデルから、3次元閉領域を求め、3次元セル構造
を生成する。3次元セルは次の手順で算出する(図3の
S220)。算出されたセルには、C1,C2,…のよ
うに名前を付ける。
【0047】(i)全ての面には、裏と表の区別があ
り、それぞれ面の境界の稜線を介して隣合っている他の
面の裏側または表側と関係付けられているものとする。
【0048】(ii)互いに関係付けられた全ての面を
探索する。これらの面は、3次元閉領域の境界になる。
【0049】(iii)算出された3次元閉領域には、
3次元閉領域の内部を表すものと、外部を表すものがあ
る。これらは、次の処理によって区別できる。
【0050】(a)閉領域の境界面{Fi}(i=1,
…,n)を取り出す。
【0051】(b)Fiの面積Aiを算出する。
【0052】(c)Fiの乗っている平面と原点との距
離Diを求める。
【0053】(d)Fiの法線Niを、3次元セルの外
側に向くように決める。
【0054】さらに、Fi上の任意の一点の位置ベクト
ルPiとNiとの内積の符合σiを求める。
【0055】(e)次式で求められる値Vol(C)
(3次元セルの体積)が正なら閉領域の内部、負なら外
部である。
【0056】
【数1】
【0057】(iv)Volが負と判定された3次元閉
領域のうち、Volの絶対値が最大となるものは、無限
の体積を持つ最も外側のセルなので、除外する。また、
それ以外でVolが負となるものは、空洞を表している
ので、その閉領域を内部に含むVolが正である閉領域
を求め、それらを一つの3次元セルとして登録する。そ
れ以外のVolが正の閉領域は、空洞を持たない3次元
セルとする。
【0058】以上の処理で作成されるセル分割モデルを
用いると、3面図では形状が同一となる多数のソリッド
を単一の形状モデルで表現できるので各ソリッドモデル
毎にデータを保持するものに比べて保持するデータ量が
大幅に削減でき、また、ソリッド合成の過程で現れる複
数の候補立体を表現するのに都合がよい。本実施例では
セル分割モデル内のセルがどんな組み合わせのときに、
セルに含まれる個々の稜線が見えるようになるかという
条件をブール式で表現する。そして、セル分割モデルの
稜線と3面図上の対応をとりながら、そのブール式を評
価し、条件を満足するようなセルの組み合わせを計算す
る。最後に、得られたセルの組み合わせから、ソリッド
モデルを作りだす。このために、セル分割モデルの稜線
と3面図上の対応関係を示す対応テーブルがCPU1に
よりワークメモリ3上に作成される(図3のS23
0)。また、セル分割モデルの稜線,3面図およびワイ
ヤフレームモデルの対応関係を図7に示しておく。
【0059】この対応テーブルに基づき、ユーザの指定
したセルを含むソリッドモデルを選択する処理の詳細手
順(図4参照)を説明する。
【0060】本実施例では、生成されたセル分割モデル
上の全ての稜線に対して、それぞれが、どのようなセル
の組み合わせの時に見えるようになるかという条件を、
ブール方程式によって、表現する。その手順は以下のよ
うになる。
【0061】(1)セル分割モデル内の各セルの存在を
仮定(P1,P2,…,Pn)とする。
【0062】(2)セル分割モデルのすべての稜線(E
1,E2,…,Ek)について、モデルをソリッド化し
た稜線としてあらわれるために条件を以下のようにして
求める。
【0063】(i)まず、その稜線を共有しているセル
を列挙し、その存在仮定を(P1,P2,…Pk)とす
る。このとき、セルの組み合わせの数は2のk乗個数で
ある。
【0064】(ii)稜線回りの面のうち、同一平面に
含まれるような2面を選び出し(図4のS300)、そ
の2面を含む平面の一方にあるすべてのセルをアクチブ
(active)にし、もう一方にあるセルをすべてボ
イド(void)にするようなセルの組み合わせを生成
する。これは平面のどちら側をアクチブ(activ
e)にするかによって、それぞれ2通りの組み合わせが
生成される。
【0065】(iii)同一平面に含まれるような2面
がない場合(図4のS320のYES判定、S330の
NO判定)には、稜線回りのすべてのセルがアクチブ
(active)の組み合わせと、すべてがボイド(v
oid)の組み合わせを生成する。
【0066】(iv)(i)の組み合わせ全体の集合か
ら、(ii)(iii)の組み合わせを引く(図4のS
340に相当)。
【0067】たとえば、図7のワイヤフレームモデルの
稜線e1に着目すると、図7のセル分割モデルにおい
て、稜線e1が存在するためには、稜線e1が3面図の
稜線E1に対応することが第1の条件である。また、図
7の稜線e1を有するセルC1,C2,C3のいずれか
2つのセルの面が交差すること(同一平面にないこ
と)、または、稜線e1を有するセルが1つのみである
ことが第2条件である。
【0068】これをブール方程式で表現すると、
【0069】
【数2】
【0070】となる。ここで、乗算記号はアンド(論理
積)を示し、バー記号は、そのバー記号を付加したセル
番号は存在しないことを表わす。
【0071】このようなブール方程式を全ての稜線につ
いてそれぞれたて、これら方程式を解くことによって3
面図に表された図形に対して矛盾のないセルの組合せを
得る。すなわち、各セルの存在を仮定し、ブール方程式
を正当化式として与えることによって、矛盾しない仮設
の組合せ(解釈)を評価して算出する。
【0072】矛盾のないセルの組合せは、元々3面図に
曖昧性がある場合、複数個得られる。
【0073】上記のようにして得た矛盾のないセルの組
合せに基づいて、セル分割モデル中の各セルを取捨選択
して組立て、3面図に対応する幾つかのソリッドモデル
候補を合成する。
【0074】これらソリッドモデル候補は表示装置に表
示され、入力装置からのユーザの指示により所望のもの
が選択される。この時、3面図に対して矛盾するソリッ
ドモデルは上記した一連の処理によって省かれているた
め、選択作業は容易に行うことができる。
【0075】本実施例ではセル分割モデルの中のセルの
要否すなわち、セルの組み合わせによりソリッドモデル
の部分構造または全体構造をユーザが指示することもで
きるようにしているので、ユーザが要否を指示していな
いセルについての組み合わせだけが選択候補となる。換
言すると、ユーザから指示のあった部分的な組み合わせ
を持つセルの組み合わせを全てのセルの組み合わせから
抽出することによって3面図に対応したソリッドモデル
の候補をしぼり込む。
【0076】上述の図8の例では1つの稜線e1が3面
図に表わされる3つのセルの組み合わせは6通りある。
ユーザがたとえばセルC1を“要”と指示すると、セル
の要否についての組み合わせは、次の3通りとなる。
【0077】C1−要,C2−要,C3−不要 C1−要,C2−不要,C3−要 C1−要,C2−要,C3−不要 また、2つのセルC1,C2の要否をユーザが指示する
と、ブール方程式を満足するセルの要否についての組み
合わせ解は2通り得られる。さらに3つのセルC1,C
2,C3の要否を指示すると、ブール方程式の解は1つ
であることは言うまでもない。
【0078】なお、上記実施例では線分(直線)および
平面からなるモデルを例とした用いたが、本発明は曲率
をもった線要素(曲線)および曲面を含むモデルにも適
用することができ、この場合には3面図データとして始
点座標、終点座標およびこれらの間の線要素の方程式が
入力され、これに対応して曲面をもったセルが取扱われ
ることとなる。
【0079】
【発明の効果】以上、説明したように、本発明によれ
ば、ソリッドモデルの合成に関わるユーザの操作の簡素
化、ソリッドモデルの合成に要する時間の減少、ソリッ
ドモデルの合成に要するデータ記憶量の削減を達成でき
るという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施例の基本構成を示すブロック図であ
る。
【図2】本発明実施例の具体的な構成を示すブロック図
である。
【図3】CPU1が実行する制御手順を示すフローチャ
ートである。
【図4】CPU1が実行する制御手順を示すフローチャ
ートである。
【図5】ワイヤフレームモデルの一例を示す斜視図であ
る。
【図6】セル分割モデルの一例を示す斜視図である。
【図7】3面図,ワイヤフレームモデルおよびセル分割
モデルの対応関係を示す斜視図である。
【図8】3面図の一例を示す説明図である。
【図9】図8の3面図に対応のソリッドモデルの形状を
示す斜視図である。
【図10】非多様体データのセル分割モデルを説明する
斜視図である。
【符号の説明】
1 CPU 2 システムメモリ 3 ワークメモリ 6 表示器

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ソリッドモデルの形状を3面図の形態で
    画像処理装置に対して指示し、該画像処理装置により前
    記3面図から前記ソリッドモデルを合成するソリッドモ
    デルの合成方法において、 前記3面図として与えられた図形の頂点および線分の2
    次元データから、当該図形に対応する立体のワイヤフレ
    ームをなす3次元線分の3次元データを得るステップ
    と、 複数の前記3次元線分で画成されるそれぞれの領域を境
    界面および体積をもったセルに分割するステップと、 分割して得られた前記セルを非多様体データ構造として
    保持するステップと、 前記3面図を参照して、前記セル同士の隣接関係に矛盾
    が有るか否かを評価するステップと、 矛盾の無いセルの組合せに基づいて各セルを組み立てて
    ソリッドモデルを合成するステップと、 を有することを特徴とするソリッドモデルの合成方法。
  2. 【請求項2】 ソリッドモデルの形状を3面図の形態で
    入力し、該3面図に対応する前記ソリッドモデルを合成
    するソリッドモデルの合成装置において、 前記3面図として与えられた図形の頂点および線分の2
    次元データから、当該図形に対応する立体のワイヤフレ
    ームをなす3次元線分の3次元データを得る手段と、 複数の前記3次元線分で画成されるそれぞれの領域を境
    界面および体積をもったセルに分割する手段と、 分割して得られた前記セルをそれぞれ非多様体データ構
    造として保持する手段と、 前記3面図を参照して、前記セル同士の隣接関係に矛盾
    が有るか否かを評価する手段と、 矛盾の無いセルの組合せに基づいて各セルを組み立てて
    ソリッドモデルを合成する手段と、 を有することを特徴とするソリッドモデルの合成装置。
  3. 【請求項3】 合成されたソリッドモデルを表示装置に
    表示する手段と、表示装置に表示されたソリッドモデル
    を操作者が取捨選択するための指示手段を有することを
    特徴とする請求項2に記載のソリッドモデルの合成装
    置。
  4. 【請求項4】 非多様体データ構造として保持された各
    セルを表示装置に表示する手段と、表示装置に表示され
    た各セルを操作者が取捨選択するための指示手段と、を
    さらに有し、セル同士の隣接関係に矛盾が有るか否かを
    評価する手段は当該セルの選択に基づいて評価を行うこ
    とを特徴とする請求項2または3に記載のソリッドモデ
    ルの合成装置。
  5. 【請求項5】 3面図として表された立体の頂点および
    線分の2次元データを入力手段を有することを特徴とす
    る請求項2ないし4のいずれかの項に記載のソリッドモ
    デルの合成装置。
JP4268650A 1992-10-07 1992-10-07 ソリッドモデルの合成方法および装置 Expired - Fee Related JPH087800B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4268650A JPH087800B2 (ja) 1992-10-07 1992-10-07 ソリッドモデルの合成方法および装置
EP93307556A EP0592126B1 (en) 1992-10-07 1993-09-23 Solid model construction method and apparatus
DE69319823T DE69319823T2 (de) 1992-10-07 1993-09-23 Gerät und Verfahren zur Solidmodellerzeugung
US08/132,943 US6078330A (en) 1992-10-07 1993-10-07 Solid model construction method and apparatus

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4268650A JPH087800B2 (ja) 1992-10-07 1992-10-07 ソリッドモデルの合成方法および装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH06119463A JPH06119463A (ja) 1994-04-28
JPH087800B2 true JPH087800B2 (ja) 1996-01-29

Family

ID=17461500

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4268650A Expired - Fee Related JPH087800B2 (ja) 1992-10-07 1992-10-07 ソリッドモデルの合成方法および装置

Country Status (4)

Country Link
US (1) US6078330A (ja)
EP (1) EP0592126B1 (ja)
JP (1) JPH087800B2 (ja)
DE (1) DE69319823T2 (ja)

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2660490B2 (ja) 1994-09-27 1997-10-08 日本アイ・ビー・エム株式会社 図面候補線分抽出装置、図面候補線分抽出方法、ソリッド・モデル合成装置及びソリッド・モデル合成方法
DE19603774A1 (de) * 1996-02-02 1997-08-07 Kontron Elektronik Verfahren zur Ermittlung von dreidimensionalen Objekt-Eigenschaften
JP3184785B2 (ja) * 1997-07-23 2001-07-09 インターナショナル・ビジネス・マシーンズ・コーポレ−ション 三次元形状モデル送信方法及び装置、三次元形状モデル圧縮方法及び装置、三次元形状モデル表示方法及び装置
US7031790B2 (en) * 2002-09-23 2006-04-18 Autodesk, Inc. Operator for sculpting solids with sheet bodies
US20090093901A1 (en) * 2007-10-03 2009-04-09 International Business Machines Corporation Method and apparatus for using design specifications and measurements on manufactured products in conceptual design models
US10102331B2 (en) 2012-05-04 2018-10-16 Siemens Product Lifecycle Management Software Inc. Determining boolean region participants for a notional context given arbitrary bodies
CN103400411B (zh) * 2013-07-10 2016-06-22 中国大唐集团科学技术研究院有限公司 三维实体建模的方法和系统

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5278983A (en) * 1988-09-30 1994-01-11 International Business Machines Corporation Boundary representation solid modeling system
JPH03105473A (ja) * 1989-09-20 1991-05-02 Fuji Facom Corp 2次元cadシステムにおけるアイソメトリック図作成方法
DE69132486T2 (de) * 1990-09-04 2001-05-10 Canon Kk Dreidimensionales Modellierungsgerät-und Verfahren

Also Published As

Publication number Publication date
EP0592126B1 (en) 1998-07-22
DE69319823T2 (de) 1999-03-25
JPH06119463A (ja) 1994-04-28
EP0592126A2 (en) 1994-04-13
EP0592126A3 (en) 1995-06-07
US6078330A (en) 2000-06-20
DE69319823D1 (de) 1998-08-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3962361B2 (ja) 位相判断装置、分解可能形状生成装置、構造メッシュ生成装置、位相判断方法、分解可能形状生成方法、および該位相判断方法を実行させるためのコンピュータ実行可能なプログラム、分解可能形状生成方法を実行させるためのコンピュータ実行可能なプログラム並びに構造メッシュ生成システム
JP4381743B2 (ja) 境界表現データからボリュームデータを生成する方法及びそのプログラム
US6307555B1 (en) Boolean operations for subdivision surfaces
US4845651A (en) Geometric modelling system
EP1710720B1 (en) Method of computer-aided design of a modeled object having several faces
EP0375460A2 (en) Geometric modeling method and apparatus therefor
JPH0362266A (ja) 計算機援助図面作成方法
JP2627608B2 (ja) ソリッドモデル合成装置及び合成方法
JPH0785271B2 (ja) 形状モデリング方法
JP3599386B2 (ja) エッジの混合方法
JP3650355B2 (ja) 幾何学モデルのレンダリングを加速するコンピュータ・システム、方法およびコンピュータ・プログラム
JP3265879B2 (ja) 3次元直交格子データの生成装置
JP3803509B2 (ja) 薄板金属製作設備全体にわたって設計製作情報を分配する装置および方法
JPH05346957A (ja) 形状特徴量提示装置および方法
JPH087800B2 (ja) ソリッドモデルの合成方法および装置
US6862023B1 (en) Fully integrated machinable profile based parametric solid modeler
JP3369734B2 (ja) 3次元計算機支援設計装置及び方法
JP2660490B2 (ja) 図面候補線分抽出装置、図面候補線分抽出方法、ソリッド・モデル合成装置及びソリッド・モデル合成方法
JP2837584B2 (ja) 地形データの作成方法
Bærentzen Volume sculpting: intuitive, interactive 3D shape modelling
JP3143464B2 (ja) 3次元モデル作成装置及び方法
JPH1078979A (ja) 2次元cad図面からの立体生成方法およびそのプログラムを記録した記録媒体
JPH0773342A (ja) 画像生成装置
JPH0449471A (ja) 画像編集装置
JP4067083B2 (ja) 3次元形状処理装置、抜き勾配生成方法、プログラム及び記憶媒体

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees