JPH0878000A - 保護装置およびこの保護装置を用いた蓄電池 - Google Patents

保護装置およびこの保護装置を用いた蓄電池

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JPH0878000A
JPH0878000A JP7161582A JP16158295A JPH0878000A JP H0878000 A JPH0878000 A JP H0878000A JP 7161582 A JP7161582 A JP 7161582A JP 16158295 A JP16158295 A JP 16158295A JP H0878000 A JPH0878000 A JP H0878000A
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    • Y02E60/10Energy storage using batteries

Abstract

(57)【要約】 【目的】 蓄電池を設計する上での自由度を向上するこ
とができるとともに、蓄電池内部の気圧が上昇する異常
を生じた蓄電池の使用を確実に止めることができる保護
装置およびこの保護装置を用いた蓄電池を提供すること
である。 【構成】 導電性を有する筐体2と導電性および可撓性
を有する蓋体12が、筐体2の内部を密閉するように保
持部材9を介して結合され、導電路5がその密閉された
内部に位置して、筐体2と蓋体12とを導通させるとと
もに、蓋体12の導電路5の中心に対向する位置に凸部
18が導電路5に当接して設けられており、外部圧力に
よる蓋体12の撓みにより、凸部18が導電路5を破断
することによって、筐体2と蓋体12との導通を遮断す
るようにした保護装置を蓄電池内に設け、前記蓄電池の
内部電極と外部電極を前記筐体と前記蓋体に接続し、前
記導電路を介して前記内部電極と前記外部電極の間を導
通させるように構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、二次電池のごとき再充
電により再生可能な蓄電池などの安全性を確保するため
に用いられる保護装置およびこの保護装置を付設した蓄
電池に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の蓄電池に充電が完了してもさら
に充電を行ったり、規定された電流よりも大きな電流で
充電が行われると、蓄電池に異常が生じて蓄電池内に気
体が発生し、蓄電池内の気圧や温度が上昇し、蓄電池の
膨張さらには亀裂による電解液のしみ出しにより、この
ような状態で蓄電池の使用を継続すると、蓄電池が組み
込まれた機器に悪影響を与えることがある。また、これ
までに至らなくとも、このような状態で蓄電池の使用を
継続すると蓄電池が膨張し、亀裂や破裂が生じる可能性
があり、異常が生じた蓄電池は速やかに使用を止める必
要がある。
【0003】そこで、この種の蓄電池には安全対策が施
されており、蓄電池内の気圧の上昇により開き、蓄電池
内の気体を排気する安全弁を蓄電池に設けるものや、そ
の温度上昇を検知して蓄電池が接続する電気回路に電流
を流さなくする手段を蓄電池外に設けたものなどがあ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、蓄電池
に安全弁を設けるためには蓄電池内に施す配管などを考
慮せねばならず、蓄電池を設計する上での制約となった
り、また、蓄電池内の温度の上昇を検知するタイプでは
時間の経過にしたがって温度が低下した場合、蓄電池が
再使用される可能性があった。
【0005】本発明は上記事情に鑑みてなされたもの
で、その目的は、蓄電池を設計する上での自由度を向上
することができるとともに、蓄電池内部の気圧が上昇す
る異常を生じた蓄電池の使用を確実に止めることができ
る保護装置およびこの保護装置を用いた蓄電池を提供す
ることである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の第1の手段として、本発明における保護装置は、いず
れか一方が可撓性を有する筐体と蓋体とを備え、該筐体
および蓋体はそれぞれ導電性を有し、前記筐体と前記蓋
体との間に導電路を設け、前記導電路により前記筐体と
前記蓋体とを導通させ、外部圧力による前記筐体あるい
は前記蓋体の撓みにより、前記導電路を破断し、前記筐
体と前記導電路との間の導通を遮断する構成とした。
【0007】また、上記目的を達成するための第2の手
段として、本発明における保護装置は、いずれか一方が
可撓性を有する筐体と蓋体を備え、該筐体および蓋体は
それぞれ絶縁性を有し、前記筐体と前記蓋体の間に導電
路を設けるとともに、前記導電路に一対の配線部材を設
け、前記一対の配線部材を前記筐体外に延出させ、外部
圧力による前記筐体あるいは前記蓋体の撓みにより、前
記導電路を破断し、前記一対の配線部材間の導通を遮断
する構成とした。
【0008】また、上記目的を達成するための第3の手
段として、本発明における保護装置は、導電性を有する
内部が中空の筐体と、前記筐体内に収納された導電路
と、前記筐体内に収納されて前記導電路を保持する弾性
および絶縁性を有する保持部材と、可撓性および絶縁性
を有する蓋体とからなり、前記蓋体は前記筐体の中空内
部が密閉状態となるように前記保持部材を介して前記筐
体に結合するとともに、前記蓋体と前記筐体とで前記導
電路を挟持し、前記導電路によって前記筐体と前記蓋体
を導通させ、前記蓋体に凸部を前記導電路の中央部を含
む中央部付近に対向する位置に前記導電路に当接させて
設け、外部圧力による前記蓋体の撓みにより、前記凸部
が前記導電路を破断し、前記筐体と前記蓋体との間の導
通を遮断する構成とした。
【0009】また、上記目的を達成するための第4の手
段として、本発明における保護装置は、絶縁性を有する
内部が中空の筐体と、前記筐体内に収納された導電路
と、前記導電路に接続し前記導電路を介して導通する一
対の配線部材と、前記筐体内に収納されて前記導電路を
保持する弾性および絶縁性を有する保持部材と、可撓性
および導電性を有する蓋体とからなり、前記蓋体は前記
筐体の中空内部が密閉状態となるように前記保持部材を
介して前記筐体に結合するとともに、前記蓋体と前記筐
体とで前記導電路を挟持し、前記配線部材を前記筐体と
前記保持部材と前記蓋体で密閉された空間外へ延出さ
せ、前記蓋体に凸部を前記導電路の中央部を含む中央部
付近に対向する位置に前記導電路に当接させて設け、外
部圧力による前記蓋体の撓みにより、前記凸部が前記導
電路を破断し、前記一対の配線部材間の導通を遮断する
構成とした。
【0010】また、第3、4の手段において、前記筐体
の中空内部の天井面に、導電路段差形成手段を設け、そ
の導電路形成手段は前記筐体の凹部に対向する位置か
ら、ずれた位置に設けた構成とした。また、第3,4の
手段において、前記蓋体の底面部には前記導電路に対向
する位置に前記筐体の内方へ突出する突出部を形成し、
該突出部に凸部を設ける構成とした。また、第3の手段
において、前記筐体と前記蓋体のそれぞれに導電箔を設
けて導通させ、前記金属箔を前記導電路の外部引出し端
子とする構成とした。また、第4の手段において、前記
導電路をセラミック基板の表面に電極を形成してなる構
成とした。また、第4の手段において、前記導電路と前
記配線部材を一体に設ける構成とした。
【0011】さらに、第3の手段における保護装置を蓄
電池内に設け、前記蓄電池の内部電極と外部電極を前記
筐体と前記蓋体に接続し、前記導電路を介して前記内部
電極と前記外部電極の間を導通させる構成とした。ま
た、第4の手段における保護装置を蓄電池内に設け、前
記配線部材を前記蓄電池の内部電極と外部電極に接続
し、前記導電路を介して前記内部電極と前記外部電極の
間を導通させる構成とした。
【0012】
【作用】前記の第1の手段によれば、外部圧力による前
記筐体あるいは前記蓋体の撓みにより、前記導電路を破
断して前記筐体と前記蓋体との導通を遮断することがで
きる。また、前記の第2の手段によれば、外部圧力によ
る前記筐体あるいは前記蓋体が撓みにより、前記導電路
を破断して前記一対の配線部材間の導通を遮断すること
ができる。前記の第3の手段によれば、外部圧力による
前記蓋体の撓みにより、前記蓋体に設けた凸部が前記導
電路を破断して前記筐体と前記蓋体との導通を遮断する
ことができる。前記の第4の手段によれば、外部圧力に
よる前記蓋体の撓みにより、前記蓋体に設けた凸部が前
記導電路を破断して前記一対の配線部材間の導通を遮断
することができる。
【0013】また、第3,4の手段において、前記蓋体
の前記導電路の中央に対向する位置に前記筐体の内方へ
突出する突出部を形成し、該突出部に凸部を設けること
により、前記蓋体の剛力を小さくすることができる。ま
た、第3、4の手段において、前記筐体の中空内部の天
井面に導電路段差形成手段を設け、、その導電路段差形
成手段は、前記蓋体の凸部に対向する位置から、ずれた
位置に形成することにより、確実に前記筐体と蓋体との
導通および、前記一対の配線部材間の導通を遮断するこ
とができる。また、第3の手段において、前記筐体と前
記蓋体のそれぞれに導電箔を設けて導通させ、前記金属
箔を前記導電路の外部引出し端子とすることにより、外
部装置との接続を容易にすることができる。
【0014】また、第4の手段において、前記導電路が
セラミック基板の表面に電極を形成してなることによ
り、外部圧力による前記蓋体の撓みにより、前記蓋体に
設けられた前記凸部が前記導電路を破断することができ
る。また、第4の手段において、前記導電路と前記配線
部材を一体に設けることにより、部品点数および工程を
削減することができる。
【0015】さらに、第3の手段おける保護装置を蓄電
池内に設け、前記蓄電池の内部電極と外部電極を前記筐
体と前記蓋体に接続し、前記導電路を介して前記内部電
極と前記外部電極の間を導通させることにより、蓄電池
内の気圧上昇を外部圧力として受けて前記蓋体が撓むこ
とにより、前記導電路が破断され前記内部電極と前記外
部電極との間の導通を断つことができる。
【0016】また、第4の手段における保護装置を蓄電
池内に設け、前記一対の配線部材をそれぞれ前記蓄電池
の内部電極と外部電極に接続し、前記導電路を介して前
記内部電極と前記外部電極の間を導通させることによ
り、蓄電池内の気圧上昇を外部圧力として受けて前記蓋
体が撓むことにより、前記導電路が破断され前記内部電
極と前記外部電極との間の導通を断つことができる。
【0017】
【実施例】以下、本発明の実施例を図1〜図25に基づ
いて説明する。図1〜図12は本発明の第1の実施例に
係わる保護装置を示し、この第1の実施例について説明
すると、保護装置1は、筐体2、導電路5、保持部材1
0、蓋体12からなる。
【0018】アルミニウムなどの材料からなり導電性を
有する内部中空の筐体2は、上面部2aと側面部2bか
らなり、その上面部2aの中心部には上方向へ矩形状に
突出する突出部3を設けることによって筐体2の内部に
凹部4が設けられている。導電路5は、図2に示すよう
に、セラミックなどの材料からなり絶縁性を有し、外部
圧力によって割れ可能な直方体状の絶縁部材6と、この
絶縁部材6の上面全体および側面の一部さらに下面の一
端に、銀などを含有したペーストを印刷、焼成して形成
し、あるいは、金属材料をメッキ等の方法で形成した導
電部7と、絶縁部材6の上面に形成された導電部7の上
に引出部7aを残して絶縁材料を塗布して形成された絶
縁部8とからなり、そして絶縁部材6の上面に形成され
た導電部7は引出部7aと反対側で接続部7bによって
絶縁部材6の下面に設けられた引出部7cとが接続され
た状態となっている。
【0019】この導電路5は、通常の場合、引出部7
a,7cとの間が導通状態となっているが、外部圧力に
よって絶縁部材6が割れた際に、絶縁部材6の上面に形
成された導電部7が断線し、引出部7a,7cとの間の
導通が断たれるようになっている。そしてこの導電路5
は、図4に示すように、筐体2の凹部4の長手方向より
長く、また図5に示すように、凹部4の短手方向より短
く形成されていて、導電路5は凹部4を跨ぐようにその
長手方向に橋架されて、その上面の両端すなわち引出部
7aおよび絶縁部8が筐体2の上面部2aの内壁に当接
して、筐体2内に収納されている。しかも収納されたと
きには、この導電路5は、図5に示すように、その短手
方向には凹部4の上に位置して、その両端に空隙が設け
られているとともに、凹部4内に没して入ることができ
る。そしてこの凹部4の深さは導電路5がその中で割れ
ることができるような大きさに設けられている。また、
図4で示す実施例は、凹部4の天井面4aは同一平面で
あるが、他の実施例として図9で示すように、凹部4の
天井面4aに導電路段差形成手段である段差4bを設け
たものもある。
【0020】ゴム材料からなり絶縁性を有する内部中空
の筐体状の保持部材9は、上面部9aと側面部9bから
なり、図3に示すように、上面部9aに導電路5の外形
よりもわずかに大きい開口10を設け、上面部9aの内
壁に開口10の長手方向の両縁に沿って突起11が設け
られている。
【0021】この保持部材9は、筐体2の上面部2aと
側面部2bで構成された内部中空内に収納されて、その
上面部9aおよび側面部9bの外壁がそれぞれ筐体2の
上面部2aおよび側面部2bの内壁に当接している。ま
た、保持部材9は、筐体2の内部中空内に収納された際
に、導電路5がその開口10に位置し、開口10および
突起11により導電路5が筐体2と所定の位置で接触す
るように、導電路5の長短手方向および上下方向の動き
を規制している。
【0022】撓み可能な導電性を有するアルミニウムな
どの材料からなる蓋体12は、その周囲の全周にわたり
縁部13を残して下方向へ突出する凹部14を設けるこ
とにより舟形状に形成され、凹部14の底面部15は外
部圧力を受けて上方に撓むことができ、その底面部15
の両端それぞれにはその短手方向に上方向へ突出する間
を隔てた一対の凸部16,17が形成されており、さら
に底面部15の中心部には上方向へ突出する一つの凸部
18が形成されて構成されている。
【0023】この蓋体12は、その縁部13を保持部材
9の上面部9aの内壁に当接するとともに、その凸部1
6,18はそれぞれ導電路5の下面の一端と中央部に、
また、その凸部17は導電路5の下面の引出部7cに当
接して保持部材9内に収納されている。そしてこの蓋体
12は、その縁部13を保持部材9の内方へ折り曲げら
れた側面部9bと上面部9aにより、密着状態で挟持し
て支持されている。
【0024】また、保持部材9は、筐体2の内方へ折り
曲げられた側面部2bによってその側面部9bが折り曲
げられるとともに、その上面部9aの外壁が筐体2の上
面部2aに当接して、上面部2aと側面部2bにより保
持部材9が挟持されて取り付けられている。その結果、
保持部材9自体の弾性によってその上面部9aおよび側
面部9bは、それぞれ筐体2の上面部2aと側面部2b
の内壁に隙間無く密着しており、これによって筐体2と
保持部材9と蓋体12で囲まれた内部が密閉状態とな
り、この内部に導電路5が位置した状態となっている。
【0025】その結果、導電路5は、蓋体12の凸部1
6,17,18によって、その上面を筐体2の凹部4方
向に押圧され、その引出部7aが筐体2の上面2aの内
壁に常時接触し、また、引出部7cが蓋体12の凸部1
7と常時接触して、筐体2と蓋体12とは導電路5を介
して導通状態になっている。さらにまた、この保護装置
1は導電路5の外部引出し端子として矩形状の導電箔1
9,20を備え、図4,5に示すように、筐体2の突出
部3の外壁においては導電箔19が、その長手方向には
突出部3の中心に対して左右対称となるように、また、
短手方向には突出部3の一端から突出し、かつ他端から
はみ出さないように位置して超音波溶着などにより取り
付けられている。
【0026】また前記同様に、蓋体12の凹部14の外
壁においては導電箔20が、その長手方向には凹部14
の中心に対して左右対称となるように、また、短手方向
には突出部3の導電箔19が突出した一端と対向する側
と反対の一端から突出し、かつ他端からはみ出さないよ
うに位置して超音波溶着などにより取り付けられてい
る。よって、導電箔19,20間は導通されており、電
流は導電箔19から筐体2を通り導電路5に流れ、さら
に導電路5から蓋体12を通り導電箔20に流れること
ができ、また、その逆に流れることもできるようになっ
ている。
【0027】次に、この保護装置1の組立方法を説明す
ると、まず、保持部材9を筐体2の内部中空内に収納
し、その上面部9aと側面部9bとをそれぞれ筐体2の
上面部2aと側面部2bに当接させて、次に導電路5を
保持部材9の開口11内に挿入し、導電路5の上面に形
成された導電部7の引出部7aおよび絶縁部8を筐体2
の上面部2aに載置させる。
【0028】次に、蓋体12を保持部材9の内部中空内
に導入し、その縁部13の四角と保持部材9の上面部9
aの内壁の四角が合致するように、縁部13を保持部材
9の上面部9aに当接させると、その凸部16,18は
それぞれ導電路5の下面の一端と中央部に、また、その
凸部17は導電路5の下面の引出部7cに当接した状態
となる。
【0029】しかる後、筐体2の側面部2bをその内方
へ折り曲げると、保持部材9の側面部9bも側面部2b
に押されて、蓋体12の縁部13を保持部材9の上面部
9aとによって挟むように折り曲げられる。そして、筐
体2の側面部2bをその内方へ折り曲げた際は、保持部
材9は、蓋体12の縁部13を折り曲げられた側面部9
bと上面部9aによって挟持して支持するとともに、筐
体2の折り曲げられた側面部2bとその上面部2aによ
って挟持されて、すなわち、かしめられて取り付けられ
る。
【0030】最後に、矩形状の導電箔19を、その長手
方向には筐体2の突出部3の中心に対して左右対称とな
るように、また、短手方向には突出部3の一端から突出
し、かつ他端からはみ出さないように位置して突出部3
の外壁に超音波溶着などにより取り付ける。また前記同
様に、矩形状の導電箔20を、その長手方向には蓋体1
2の凹部14の中心に対して左右対称となるように、ま
た、短手方向には筐体2の突出部3の導電箔19が突出
した一端と対向する側と反対の一端から突出し、かつ他
端からはみ出さないように位置して蓋体12の凹部14
の外壁に超音波溶着などにより取り付ける。
【0031】このようにして、保護装置1の組立は完了
するが、組立後においては保護装置1の内部は、保持部
材9自体の弾性によってその上面部9aおよび側面部9
bは、蓋体12の縁部13に密着して、また、それぞれ
筐体2の上面部2aと側面部2bの内壁に隙間無く密着
しており、これによって筐体2と保持部材9と蓋体12
で囲まれた内部が密閉状態となっている。
【0032】このようにして組み立てられた保護装置1
は、リチウムイオン2次電池やニッケル水素2次電池な
ど蓄電池の内部に組み込まれる。図6はリチウムイオン
2次電池を例にして蓄電池の概略を示したもので、上端
部が開放されている有底の内部中空の円筒体21は、そ
の底面部21aに開口を有し、その開口はステンレスか
らなり導電性を有する負極缶22によって密閉されてい
る。また、ステンレスからなり導電性を有する正極蓋2
3は外部電極であり、円筒体21の上端部を密閉してお
り、これにより円筒体21の内部は密閉状態となってい
る。
【0033】そしてこの円筒体21の内部には、内部電
極として酸化リチウムコバルトからなる正極24、カー
ボンからなる負極25、正極24と負極25のショート
を防止するセパレータ26、保護装置1が組み込まれて
おり、保護装置1は、その導電箔19により正極蓋23
と接続しており、また、その導電箔20により正極24
と接続している。また、負極25は、セパレータ26を
挟んで、正極24と対向するように設けられているとと
もに、負極缶22と接続している。さらに、この円筒体
21の内部は、電解液で満たされている。そして、この
ように構成されたリチウムイオン2次電池の正極蓋23
と負極缶22の間に規定の電流を流すと、正極24と負
極25との間で化学反応が生じて充電が行われる。
【0034】充電中、保護装置1において電流は、正極
蓋23から順次、導電箔19、筐体2、導電路5、蓋体
12、導電箔20と流れ、正極24に導出される。すな
わち電流は、導電箔19と一体化された筐体2へ流れ、
筐体2の上面部2aの内壁に当接する導電路5の引出部
7aから接続部7bを通り、導電路5の下面の引出部7
cに導出され、引出部7cとその凸部17で当接する蓋
体12に導出され、さらに、蓋体12から導電箔20に
より正極24に導出される。このとき充電が完了しても
電流を流し続けてさらに過充電が行われたり、規定され
た電流よりも大きな電流で充電が行われると、蓄電池内
の電解液が分解して、該蓄電池内に気体が発生し、蓄電
池内の圧力が上昇する。
【0035】蓄電池内の圧力が上昇すると、外部圧力と
して保護装置1に伝える。すると、図7に示すように、
この外部圧力が蓋体12の底面部15をその内方へ撓ま
せて変形させ、蓋体12の底面部15に形成された凸部
18が導電路5を上方向へ押す。長短手方向および上下
方向に動きが規制されている導電路5は、さらに蓄電池
内の圧力が上昇し、その圧力が一定の圧力に達したと
き、蓋体12はこの圧力を受けてさらに変形し、導電路
5は蓋体12の凸部18によって筐体2の凹部4内へ押
し込まれて割れる。このとき導電路5を構成する導電部
7が断線し、その引出部7a,7cとの間の導通が断た
れることによって、保護装置1は正極蓋23と正極24
間に流れる電流を遮断し、これ以上の充電を止めさせる
とともに、このリチウムイオン2次電池が蓄電池として
機能できない状態にする。
【0036】またこの際、図7に示すように、導電路5
の割れた端部5a,5bの両方が、導電性を有する筐体
2の凹部4の天井面4aに当接した状態になっている
が、伝導路5の伝導部7の上面には、コーティングまた
は接着によって絶縁部8で覆われているので、断線した
導電部7を電気的に接続することは無い。このとき筐体
2の凹部4の天井面4aは同一平面で構成されている。
しかし、前記筐体2の凹部4の天井面4aに当接され
る、導電路5の割れた端部5a,5b部分の絶縁部8の
被覆は、前記導電路5が割れたときに、該被覆の伸び率
が大きいと、前記端部5a,5bにより左右に引っ張ら
れて薄くなっているので、前記導電路5の端部5a,5
bが、蓋体12からの圧力で前記導電性を有する筐体2
の凹部4の天井面4aに当節したときに、被覆された絶
縁部8が破れて電気的に端部5a,5bが導通してしま
うという危険がある。
【0037】また、絶縁部8が破れなくとも、蓄電池の
外部温度等の変化による影響で、蓄電池内の上昇した圧
力が一時的に下がることがあり、前記圧力が下がると、
それまで内方に撓んでいた蓋体12の底面部15が、一
時的に撓みが取れて平らになる。このとき割れた導電路
5が図8に示すように平らになることも考えられる。即
ち前記割れた導電路5が平らになると、図8に示すよう
に、割れた導電路5の端部5a,5bの隙間がなくな
り、前記端部5a,5bが電気的に導通して、異常が生
じた蓄電池をそのまま器機等に組み込んでしまうという
問題がある。
【0038】前記問題を解決する方法として、図9に示
すように、蓋体12の中央の凸部18に対向する位置か
らずれた位置に、前記筐体2の凹部4の天井面4aに導
電路形成手段の段差4bを設け、該段差4bにより、導
電路5の割れた端部の一方である端部5aが、前記筐体
2の凹部4の天井面4aに当節しないので、前記したよ
うな端部5aの被覆された絶縁部8が破れることはない
ので、前記端部5a,5bが導通する危険はない。ま
た、前記蓄電池の外部温度等の変化によって蓄電池の圧
力が下がって、蓋体12の底面部15が一時的に平らに
なっても、図10に示すように、割れた導電路5の端部
5a,5bは、前記段差4bの働きにより、導電路5の
板厚方向にズレているので、前記端部5a,5bが接触
して電気的に導通する危険はないので、凹部4の天井面
4aが前記同一平面の場合よりも確実に導電部7の電気
的な導通を断つことができる。また、前記筐体2の凹部
4の天井面4aに段差4bを設ける方法として、図11
のように、筐体2をプレス加工等により塑性変形させて
段差を設けることもできる。また、導電路形成手段は段
差4bの方法だけでなく、図12のような凸部4cでも
同様の効果を奏することができる。
【0039】したがって本発明においては、蓄電池内に
生ずる圧力は、その内部のどこにおいても均等にかかる
ため、保護装置1は蓄電池内であればどこに設置されて
もよく、蓄電池を設計する際の安全機構を設ける上で自
由度を向上することができる。また、保護装置1は、異
常が生じた蓄電池の、蓄電池としての機能を確実に不能
にすることができるため、異常が生じた蓄電池が機器に
組み込まれたときに、蓄電池の亀裂や破裂による電解液
のしみ出しによる機器への悪影響を阻止することができ
る。また、上記実施例では蓋体12が可撓性を有する構
成としたが、筐体2が可撓性を有する構成としてもよ
い。
【0040】また、図13、図14に第2の実施例とし
て示した保護装置は、筐体27、配線部材34,35、
導電路36、蓋体39からなる。ポリブチレンテレフタ
レートなどの絶縁材料からなる内部中空の筐体27は、
上面部27aと長手側面部27b,27cおよび短手側
面部27d,27eからなり、図13に示すように、第
1の実施例に示した筐体2と保持部材9を一つのものと
して構成したもので、樹脂成形により形成されている。
その上面部27aには、その中心部に対し長手方向に左
右対称となるような矩形状にへこんだ受け部28a,2
8bが設けられている。そして受け部28a,28bの
間に、上方へ矩形状に突出する突出部29を設けること
によって、筐体27の内部に受け部28a,28bを連
結する、第一の実施例に示した凹部4と同一の構成を有
する凹部30が設けられており、図13における凹部3
0の天井面30aは同一平面になっているが、第1の実
施例で説明したように、導電路段差形成手段の段差を有
する構成としてもよい。また、上面部27aの内壁に
は、凹部30の長手方向の両縁に沿って突起33が設け
られている。
【0041】折り曲げ可能な導電性を有する配線部材3
4,35は、矩形状を有する。そしてこの配線部材3
4,35は、図13に示すように筐体27と成形により
一体に設けられ、各その一端を筐体27の受け部28
a,29bに導出させ、凹部30にはみ出すことなく位
置している。導電路36は、第1の実施例に示した絶縁
部材6と同一の構成を有する絶縁部材73と、この絶縁
部材73の上面全体に銀などを含有したペーストを印
刷、焼成して形成し、あるいは、金属材料をメッキ等の
方法で形成した導電部37と、該導電部37の上に引出
部37a,37bを残して絶縁材料を塗布して形成され
た絶縁部38とからなり、この導電路36は、引出部3
7a,37bの間が導通状態となっているが、外部圧力
によって絶縁部材73が割れた際に、絶縁部材73の上
に形成された導電部37が断線し、引出部37a,37
bの間の導通が断たれるようになっている。
【0042】そして、この導電路36は、筐体27の凹
部30を跨ぐようにその長手方向に橋架されて、その引
出部37a,37bをそれぞれ配線部材34,35の一
端に当接して筐体27の溝部28内に収納されており、
配線部材34,35は導電路36を介して導通状態にな
っている。しかも収納された際には、第1の実施例と同
様に、その短手方向には、凹部30の上に位置して、そ
の両端に空隙が設けられているとともに、凹部30内に
没して入ることができる。そしてこの凹部30の深さは
導電路36がその中で割れることができるような大きさ
に設けられている。またこの際、導電路36は、受け部
28a,28bと突起33により配線部材34,35の
一端と所定の位置で接触するように、その長短手方向お
よび上下方向の動きが規制されている。
【0043】撓み可能な絶縁性を有する蓋体39は、第
1の実施例に示した蓋体12と同一の構造を有する。そ
して蓋体39は、その縁部40を筐体27の上面部27
aの内壁に当接させ、また、その凸部41,42,43
を導電路36の下面に当接して筐体27の内部中空内に
収納されている。そして、この蓋体39は、その縁部4
0が筐体27の内方へ折り曲げられた長手側面部27
b,27cおよび短手側面部27d,27eと上面部2
7aとによって密着状態で挟持されて取り付けられてい
る。これによって筐体27と蓋体39で囲まれた内部が
密閉状態となり、この内部に導電路36が位置した状態
となっている。
【0044】そして、この保護装置も、ここでは図面を
省略するが、図6に示した如く、その配線部材34,3
5を正極蓋23、正極24に接続してリチウムイオン2
次電池内に組み込まれ、過充電が行われたり、規定され
た電流よりも大きな電流で充電が行われた際には、リチ
ウムイオン2次電池内の圧力の上昇により蓋体39が内
方へ撓み、導電路36を割ることによって正極蓋23、
正極24間に流れる電流を遮断する。したがって第2の
実施例においても、過充電を止めさせるとともに、この
リチウムイオン2次電池が蓄電池として機能できない状
態にすることができ、リチウムイオン2次電池が組み込
まれる機器への蓄電池の膨張による破裂、さらには、亀
裂による電解液のしみ出しによる悪影響を阻止すること
ができる。また、この実施例においては、筐体27を第
1の実施例に示した筐体2と保持部材9を一つのものと
して構成したため、第1の実施例に比べ部品点数が少な
く、組立工数が削減でき、製品コストを低減することが
できる。また、第2の実施例でも蓋体39が可撓性を有
する構成としたが、筐体27が可撓性を有する構成とし
てもよい。
【0045】また、図15〜17に第3の実施例として
示した保護装置は、筐体44、保持部材48、導電配線
路50、蓋体51からなる。絶縁性を有する材料からな
る内部中空の筐体44は、上面部44aと側面部44b
からなり、第1の実施例に示した筐体2と同様の構成を
有し、その上面部44aの中心部には上方へ矩形状に突
出する突出部45を設けることによって、筐体44内に
第一の実施例で示した凹部4と同一構成の凹部46が設
けられている。そして、その突出部45には、図16に
示すように、その長手方向にある程度の幅をもって筐体
44内へ突出し、また図17に示すように、その短手方
向に鋸歯状の断面を有する突起部47が設けられてい
る。
【0046】ゴム材料からなり内部中空の筐体状の保持
部材48は、上面部48aと側面部48bからなり、第
1の実施例に示した保持部材9において突起11を削除
した構成を有し、その上面部48aには開口49が設け
られている。破れ可能な矩形状を有する金属箔からなり
導電性を有する導電配線路50は、筐体44の突起部4
7と対向するように配置されている。この導電配線路5
0は、図17に示すように、保持部材48と成形により
一体に設けられ、保持部材48の開口49を短手方向に
跨ぐように橋架しているとともに、その開口49の両端
に空隙が設けられている。また、導電配線路50の長手
方向の両端50a,50bは、保持部材48の側面部4
8bの下端から導出されており、この両端50a,50
b間は導通状態となっている。
【0047】そしてこの保持部材48は、その上面部4
8aおよび側面部48bの外壁がそれぞれ筐体44の上
面部44aおよび側面44bの内壁に当接し、筐体44
の上面部44aと側面部44bで構成される内部中空内
に収納されている。しかも筐体44の内部中空内に収納
された際には、導電配線路50は、図16,17に示す
ように、突起部47の真下に当接して位置して、凹部4
6内に没して入ることができるようになっている。
【0048】撓み可能な絶縁性を有する蓋体51は、第
1の実施例に示した蓋体12において凸部16,17,
18を削除した構成を有し、その周囲の全周にわたり縁
部52を残して下方へ突出する凹部53を設けることに
より舟形状に形成され、凹部53の底面部54は外部圧
力を受けて上方に撓むことができ、その底面部54の中
心部には上方へ突出する破断突起55が接着剤などによ
り取り付けられている。この破断突起55は、図16に
示すように、その長手方向の幅が筐体44の突起部47
の長手方向の幅に等しく、また図17に示すように、筐
体44の突起部47の谷部47aに噛み合うように形成
されている。
【0049】そしてこの蓋体51は、その縁部52を保
持部材48の上面部48aの内壁に当接して、保持部材
48の内部中空内に収納されており、収納されたときに
は、破断突起55は筐体44の突起部47の谷部47a
と対向するように位置し、その先端が導電配線路50に
接触するとともに、外部圧力によってその底面部54が
上方に撓んだ際に、破断突起55が筐体44の突起部4
7の谷部47aに噛み合うことによって導電配線路50
を破断して、その両端50a,50b間の導通を断つよ
うになっている。
【0050】この蓋体51は、その縁部52を保持部材
48の内方へ折り曲げられた側面部48bと上面部48
aによって、密着状態で挟持されて支持されている。ま
た、保持部材48は、筐体44の内方へ折り曲げられた
側面部44aによってその側面部48bが折り曲げられ
るとともに、その上面部48aの外壁が筐体44の上面
部44aに当接して、上面部44aと側面部44bによ
り保持部材48が挟持されて取り付けられている。その
結果、保持部材48自体の弾性によってその上面部48
aおよび側面部48bは、それぞれ筐体44の上面部4
4aと側面部44bの内壁に隙間無く密着しており、こ
れによって筐体44と保持部材48と蓋体51とで囲ま
れた内部が密閉状態となっている。
【0051】そしてこの保護装置は、ここでも図面は省
略するが、図6に示した如く、蓄電池内に導電配線路5
0の両端50a,50bをそれぞれ正極24、正極蓋2
3に接続して第1の実施例と同様に設置されており、蓄
電池内の圧力の上昇により蓋体51が内方へ撓み、蓋体
51に取り付けられた破断突起55が筐体44の突起部
47の谷部47aと噛み合わされることにより、導電配
線路50を破断して正極蓋23と正極24間に流れる電
流を遮断するようになっている。
【0052】この第3の実施例においては、導電配線路
50を用いることにより、第1の実施例に示した導電路
5と導電箔19,20が不要であり、部品点数の削減を
図ることができるとともに、導電路5を形成する工程お
よび筐体2と蓋体12にそれぞれ導電箔19,20を溶
着する工程を削除することができる。また、第3の実施
例でも蓋体51が可撓性を有する構成としたが、筐体4
4が可撓性を有する構成としてもよい。
【0053】また、図18〜21に第4の実施例として
示した保護装置は、筐体56、導電路36、保持部材5
9、配線部材64,65、蓋体66からなる。ステンレ
スなどの材料からなる内部中空の筐体56は、上面部5
6aと側面部56bからなり、第1の実施例に示した筐
体2と同様の構成を有し、その上面部56aの中心部に
は上方向へ矩形状に突出する突出部57を設けることに
よって、筐体56の内部に凹部58が設けられている。
【0054】ゴム材料からなり絶縁性を有する内部中空
の筐体状の保持部材59は、上面部59aと側面部59
bからなり、図18,19に示すように、上面部59a
に開口60を設け、開口60の短手方向の両縁から開口
60内に延出する延出部61a,61bが開口60の長
手方向の両縁に接することなく、隙間62a,62bを
空けて設けられており、さらに、この延出部61a,6
1bの延端にはそれぞれ直方体状の突部63a,63b
が一体に形成されている。
【0055】折り曲げ可能な導電性を有する配線部材6
4,65は、矩形状を有し、その一辺の端から矩形状に
延出するリード部64a,65aが一体に形成されてい
る。そして図19に示すように、配線部材64のリード
部64aは折り曲げられ、保持部材59の側面部59b
と上面部59aと延出部61aの内壁に当接され、保持
部材59の内部中空内に位置している。また、配線部材
65のリード部65aは、保持部材59の隙間62bか
ら保持部材59の内部中空内に導出され、折り曲げられ
てその先端が延出部61bの内壁に当接しているととも
に、上面部59aおよび側面部59bの外壁に沿って折
り曲げられている。
【0056】そしてこの保持部材59は、筐体56の内
部中空内に収納されて、その上面部59aおよび側面部
59bの外壁がそれぞれ筐体56の上面部56aおよび
側面部56bの内壁に当接しているとともに、延出部6
1a,61bの突部63a,63bが筐体56の凹部5
8内に位置し、その内壁に当接している。導電路36
は、その引出部37a,37bをそれぞれ配線部材6
4,65のリード部64a,65aに当接し、保持部材
59の開口60上に位置して、保持部材59の内部中空
内に収納されている。その結果、配線部材64,65は
導電路36を介して導通状態となっている。そして、こ
の導電路36が外部圧力によって上方に押圧された際
に、延出部61a,61bによってその両端が支持さ
れ、その中心部で割れるようになっている。
【0057】撓み可能な蓋体66は、その周囲の全周に
わたり縁部67を残して下方へ突出する凹部68を設け
ることによって舟形状に形成され、凹部68の底面部6
9は外部圧力を受けて上方に撓むことができ、その底面
部69の両端にはそれぞれその短手方向に上方へ突出す
る間を隔てた一対の凸部70,71が形成されており、
さらに底面部69の中央部には上方へ楕円状に突出する
突出部72が形成されているとともに、この中心部に上
方へ突出する凸部74が設けられている。
【0058】従って、底面部68は突出部72により予
めその内方に撓んだ状態となっているので、第1〜3の
実施例に比べて底面部68の剛性を抑え、撓み易くする
ことができ、外部圧力を受けて速やかに撓むことができ
るようになっている。この蓋体66は、その縁部67を
保持部材59の上面部59aの内壁に当接するととも
に、図20に示すように、その凸部70,71,74が
導電路36の下面に当接して保持部材59の内部中空内
に収納されている。そしてこの蓋体66はその縁部67
を保持部材59の内方に折り曲げられた側面部59bと
上面部59aにより、密着状態で挟持して支持されてい
る。
【0059】また、保持部材59は、筐体56の内方へ
折り曲げられた側面部56bによってその側面部59b
が折り曲げられるとともに、その上面部59aの外壁が
筐体56の上面部56aに当接して、上面部56aと側
面部56bにより保持部材59が挟持されて取り付けら
れている。その結果、保持部材59自体の弾性によって
その上面部59aおよび側面部59bは、それぞれ筐体
56の上面部56aと側面部56bの内壁に隙間無く密
着しており、これによって筐体56と保持部材59と蓋
体66で囲まれた内部が密閉状態となり、この内部に導
電路36が位置した状態となっている。
【0060】そして、この保護装置も、ここでも図面を
省略するが、図6に示した如く、その配線部材64,6
5を正極蓋23、正極24に接続してリチウムイオン2
次電池内に組み込まれ、リチウムイオン2次電池内の圧
力の上昇により蓋体66が内方へ撓み、導電路36を割
ることによって正極蓋23、正極24間に流れる電流を
遮断するようになっている。また、第4の実施例でも蓋
体66が可撓性を有する構成としたが、筐体56が可撓
性を有する構成としてもよい。
【0061】また、図22〜図25に第5の実施例とし
て示した保護装置は、筐体75、保持部材79、導電路
36、導通部材84,85、蓋体87からなる。アルミ
ニウムなどの材料からなる内部中空の筐体75は、上面
部75aと側面部75bからなり、第1の実施例に示し
た筐体2と同様の構成を有し、その上面部75aの中心
部には上方向へ矩形状に突出する突出部76を設けるこ
とによって、筐体75の内部に凹部77が設けられてい
る。そして、その突出部76には、図19に示すよう
に、その長手方向にある程度の幅をもって一列に並ぶ3
つの円柱部78が一体に設けられている。
【0062】ゴム材料からなり絶縁性を有する内部中空
の筐体状の保持部材79は、下面部79aと側面部79
bからなり、図20に示すように、下面部79aに矩形
状の開口80を設け、下面部79aの内壁に開口60の
全縁に沿って突起81を形成することによって、側面部
79bの内壁と突起81の間に溝部82がもうけられて
いる。。そして突起81の短手方向の一端から延出する
延出部83が、開口80の一部を覆うように設けられて
いる。
【0063】この保持部材79は、その内部中空内に筐
体75を収納して、その溝部82が筐体75の側面部7
5bと密着状態で嵌合された状態となっている。また、
その延出部83は、筐体75の上面部75aに当接して
おり、延出部83の先端は筐体75の凹部77内に導出
されている。折り曲げ可能な導電性を有する接続部材8
4,85は、断面コの字型を呈する。そして接続部材8
4は、導電路36の引出部37aに載置されて半田86
aにより取り付けられている。また、接続部材85は、
導電路36と引出部37b側で嵌め合わされ、導電路3
6の引出部37bをその下面に引き出した状態で半田8
6aにより取り付けられている。
【0064】この状態で導電路36は、保持部材79の
開口80内に収納され、筐体75の凹部77を跨ぐよう
にその長手方向に橋架し、接続部材84が保持部材79
の突起81および筐体75の上面部75aの内壁に押圧
されて変形した状態で当接しており、また、接続部材8
5が保持部材79の突起81および延出部83に当接し
ている。しかも第1、第2の実施例と同様に、その短手
方向には、凹部77の上に位置して、その両端に空隙が
設けられているとともに、第一の実施例に示す凹部4と
同一の構成を有する凹部77内に没して入ることができ
る。そしてこの凹部77の深さは導電路36がその中で
割れることができるような大きさに設けられている。ま
たこの際、導電路36は、突起81により接続部材8
4,85を介して筐体75および突起81の延出部83
と所定の位置で接触するように、その長短手方向および
上下方向の動きが規制されている。
【0065】撓み可能な導電性を有するアルミニウムな
どの材料からなる筐体状の蓋体87は、下面部87aと
側面部87bからなり、下面部87aは外部圧力を受け
て内方へ撓むことができ、その下面部87aの両端には
その短手方向に上方へ突出する間を隔てた一対の凸部8
8,89が形成されており、さらに下面部87bの中心
部には上方へ突出する一つの凸部90が形成されて構成
されている。
【0066】この蓋体87は、その内部に保持部材79
を収納して、その下面部87aおよび側面部87bの内
壁がそれぞれ保持部材79の下面部79aおよび側面部
79bの外壁に当接している。また、保持部材79が収
納された際に、蓋体87の凸部88,90は、導電路3
6の下面の一端と中央部に当接し、また、蓋体87の凸
部89は、導電路36と嵌め合わされた接続部材85に
当接している。
【0067】また、保持部材79は、その側面部79b
が蓋体87の内方に折り曲げられた側面部87bによっ
て折り曲げられることにより、蓋体87の側面部87b
と筐体75の側面部75bおよび上面部75aに密着状
態で挟持されて取り付けられている。これにより筐体7
5と保持部材79と蓋体87で囲まれた内部が密閉状態
となり、この内部に導電路36が位置した状態となって
いる。
【0068】その結果、導電路36は、蓋体87の凸部
88,89,90によって、その上面を筐体75の凹部
77方向に押圧され、その引出部37aが接続部材84
を介して筐体75の上面75aの内壁に常時接触し、ま
た、引出部37bは接続部材85を介して蓋体87の凸
部89と常時接触して、筐体75と蓋体87は導電路3
6を介して導通状態になっている。
【0069】また、この保護装置は導電路36の外部引
出し端子として矩形状の導電箔91,92を備え、図2
2に示すように、導電箔91はその穴部91aを筐体7
5の円柱部78に挿入し、円柱部78をたたいて変形さ
せることにより筐体75の上面部75aに取り付けられ
ている。また、導電箔92は蓋体87の側面部87bの
外壁に超音波溶着などにより取り付けられている。
【0070】そして、この保護装置も、ここでも図面を
省略するが、図6に示した如く、その導電箔91,92
を正極蓋23、正極24に接続してリチウムイオン2次
電池内に組み込まれ、リチウムイオン2次電池内の圧力
の上昇により蓋体87が内方へ撓み、導電路36を割る
ことによって正極蓋23、正極24間に流れる電流を遮
断するようになっている。また、第5の実施例でも蓋体
87が可撓性を有する構成としたが、筐体75が可撓性
を有する構成としてもよい。
【0071】
【発明の効果】以上説明したように本発明における保護
装置は、導電性を有する筐体および蓋体のいずれか一方
が可撓性を有するので、外部圧力による筐体あるいは蓋
体の撓みにより、導電路を破断して、筐体と蓋体との導
通を遮断することができる。また、本発明における保護
装置は、絶縁性を有する筐体および蓋体のいずれか一方
が可撓性を有するので、外部圧力による筐体あるいは蓋
体の撓みにより、導電路を破断して、導電路に設けられ
た一対の配線部材間の導通を遮断することができる。
【0072】また、本発明における保護装置は、導電性
を有する筐体と導電性および可撓性を有する蓋体が、前
記筐体の中空内部を密閉するように保持部材を介して結
合され、導電路がその密閉された内部に位置して、前記
筐体と前記蓋体とを導通させるとともに、前記蓋体の前
記導電路の中心に対向する位置に凸部が前記導電路に当
接して設けられており、外部圧力による前記蓋体の撓み
により、前記凸部が前記導電路を破断することによっ
て、前記筐体と前記蓋体との導通を遮断することができ
る。
【0073】また、本発明における保護装置は、絶縁性
を有する筐体と絶縁性および可撓性を有する蓋体が、前
記筐体の内部を密閉するように保持部材を介して結合さ
れ、導電路がその密閉された内部に位置し、前記導電路
から一対の配線部材が外部へ延出されるとともに、前記
蓋体の前記導電路の中心に対向する位置に凸部が前記導
電路に当接して設けられており、外部圧力による前記蓋
体の撓みにより、前記凸部が前記導電路を破断すること
によって、前記一対の配線部材間の導通を遮断すること
ができる。また、上記筐体の中空内部が密閉された保護
装置において、前記中空内部の天井面に導電路段差形成
手段を設けることにより、前記導電路を確実に破断する
ことができる。
【0074】また、上記内部が密閉された保護装置にお
いて、前記蓋体の底面部には前記導電路に対向する位置
に前記筐体の内方へ突出する突出部を形成し、該突出部
に前記凸部を設けることにより、前記蓋体は予め撓んだ
状態となっているので、前記蓋体の剛力を小さくするこ
とができ、外部圧力に対して撓み易くすることができ
る。
【0075】また、上記した内部が密閉されて前記筐体
と前記蓋体が前記導電路により導通された保護装置にお
いて、前記筐体と前記蓋体のそれぞれに導電箔を設けて
導通させ、前記金属箔を前記導電路の外部引出し端子と
することにより、外部装置との接続を容易にすることが
できる。また、上記した内部が密閉されて前記一対の配
線部材が外部へ延出された保護装置において、前記導電
路がセラミック基板の表面に電極を形成してなることに
より、外部圧力による前記蓋体の撓みにより、前記蓋体
に設けられた前記凸部が前記導電路を破断することがで
きる。
【0076】また、上記した内部が密閉されて前記一対
の配線部材が外部へ延出された保護装置において、前記
導電路と前記一対の配線部材を一体に設けることによ
り、部品点数および製造工程を削減することができる。
さらに、上記した内部が密閉されて前記筐体と前記蓋体
が前記導電路により導通された保護装置を蓄電池内に設
け、前記蓄電池の内部電極と外部電極を前記筐体と前記
蓋体に接続し、前記導電路を介して前記内部電極と前記
外部電極の間を導通させることにより、蓄電池内の気圧
上昇を外部圧力として受けて前記蓋体が撓むことによ
り、前記導電路が破断され前記内部電極と前記外部電極
との間の導通を断つことができる。
【0077】また、上記した内部が密閉されて前記一対
の配線部材が外部へ延出された保護装置を蓄電池内に設
け、前記一対の配線部材を前記蓄電池の内部電極と外部
電極に接続し、前記導電路を介して前記内部電極と前記
外部電極の間を導通させることにより、蓄電池内の気圧
上昇を外部圧力として受けて前記蓋体が撓むことによ
り、前記導電路が破断され前記内部電極と前記外部電極
との間の導通を断つことができる。
【0078】その結果、蓄電池内の気圧上昇は蓄電池内
に均等に伝わるので、前記保護装置は蓄電池内の任意の
場所に設けることができ、蓄電池を設計する上での自由
度を向上させることができるとともに、上記内部が密閉
された保護装置を蓄電池内に組み込むことにより、内部
気圧が上昇した蓄電池の使用を確実に止めることができ
る保護装置およびそれを付設した蓄電池を提供すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例に係わる保護装置の斜視
図である。
【図2】本発明の第1の実施例に係わる保護装置の構成
部品である導電路の拡大側面図である。
【図3】本発明の第1の実施例に係わる保護装置の構成
部品である保持部材の裏面から見た拡大斜視図である。
【図4】本発明の第1の実施例に係わる保護装置の長手
方向の断面図である。
【図5】本発明の第1の実施例に係わる保護装置の短手
方向の断面図であり、(A)はその中心部で切断した
図、(B)は端部で切断した図である。
【図6】本発明の第1の実施例に係わる保護装置が取り
付けられる蓄電池の概略の断面図である。
【図7】本発明の第1の実施例に係わる保護装置の導電
路が破断された状態を示す断面図である。
【図8】本発明の第1の実施例に係わる保護装置の、導
電路が破断された後蓄電池内の気圧低下により、導電路
が平らになった状態を示す部分拡大図である。
【図9】本発明の第1の実施例に係わる保護装置の、導
電路段差形成手段の段差を設けたもので、導電路が破断
された状態を示す部分拡大図である。
【図10】本発明の第一の実施例に係わる保護装置の筐
体の凹部に段差を設ける理由を説明する部分拡大図であ
る。
【図11】本発明の第1の実施例に係わる保護装置の筐
体の凹部に段差を設ける別の方法を説明する部分拡大図
である。
【図12】本発明の第一の十例に係わる保護装置の筐体
の凹部に設ける段差形成手段の別な形状を説明する部分
拡大図である。。
【図13】本発明の第2の実施例に係わる保護装置の長
手方向の断面図である。
【図14】本発明の第2の実施例に係わる保護装置の構
成部品である筐体の裏面から見た拡大斜視図である。
【図15】本発明の第3の実施例に係わる保護装置の斜
視図である。
【図16】本発明の第3の実施例に係わる保護装置の長
手方向の断面図である。
【図17】本発明の第3の実施例に係わる保護装置の短
手方向にその中心部で切断した断面図である。
【図18】本発明の第4の実施例に係わる保護装置の斜
視図である。
【図19】本発明の第4の実施例に係わる保護装置の構
成部品である保持部材の裏面から見た拡大斜視図であ
る。
【図20】本発明の第4の実施例に係わる保護装置の長
手方向の断面図である。
【図21】本発明の第4の実施例に係わる保護装置の短
手方向の断面図であり、(A)は一端部で切断した図、
(B)は中心部で切断した図、(C)は他端部で切断し
た図である。
【図22】本発明の第5の実施例に係わる保護装置の斜
視図である。
【図23】本発明の第5の実施例に係わる保護装置の構
成部品である保持部材の上面から見た拡大上面図であ
る。
【図24】本発明の第5の実施例に係わる保護装置の長
手方向の断面図である。
【図25】本発明の第5の実施例に係わる保護装置の中
心部で短手方向に切断して断面図である。
【符号の説明】
1 保護装置 2 筐体 5 導電路 9 保持部材 12 蓋体 18 凸部 19,20 導電箔 15〜17 凸部 22 正極蓋 23 正極 27 筐体 28 第2の導電路 34,35 配線部材 36 導電路 39 蓋体 43 凸部 44 筐体 48 保持部材 50 導電配線路 51 蓋体 55 破断突起 56 筐体 59 保持部材 64,65 配線部材 66 蓋体 72 突出部 74 凸部 75 筐体 79 保持部材 87 蓋体 90 凸部 91,92 導電箔

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 いずれか一方が可撓性を有する筐体と蓋
    体とを備え、該筐体および蓋体はそれぞれ導電性を有
    し、前記筐体と前記蓋体との間に導電路を設け、前記導
    電路により前記筐体と前記蓋体とを導通させ、外部圧力
    による前記筐体あるいは前記蓋体の撓みにより、前記導
    電路を破断し、前記筐体と前記蓋体との間の導通を遮断
    するようにしたことを特徴とする保護装置。
  2. 【請求項2】 いずれか一方が可撓性を有する筐体と蓋
    体を備え、該筐体および蓋体はそれぞれ絶縁性を有し、
    前記筐体と前記蓋体の間に導電路を設けるとともに、前
    記導電路に一対の配線部材を設け、前記一対の配線部材
    を前記筐体外に延出させ、外部圧力による前記筐体ある
    いは前記蓋体の撓みにより、前記導電路を破断し、前記
    一対の配線部材間の導通を遮断するようにしたことを特
    徴とする保護装置。
  3. 【請求項3】 導電性を有する内部が中空の筐体と、前
    記筐体内に収納されてセラミック基板の表面に電極を形
    成してなる導電路と、前記筐体内に収納されて前記導電
    路を保持する弾性および絶縁性を有する保持部材と、可
    撓性および導電性を有する蓋体とからなり、前記蓋体は
    前記筐体の中空内部が密閉状態となるように前記保持部
    材を介して前記筐体に結合するとともに、前記蓋体と前
    記筐体とで前記導電路を挟持し、前記導電路によって前
    記筐体と前記蓋体を導通させ、前記蓋体に凸部を前記導
    電路の中央部を含む中央部付近に対向する位置に前記導
    電路に当接させて設け、外部圧力による前記蓋体の撓み
    により、前記凸部が前記導電路を破断し、前記筐体と前
    記蓋体との間の導通を遮断するようにしたことを特徴と
    する保護装置。
  4. 【請求項4】 絶縁性を有する内部が中空の筐体と、前
    記筐体内に収納された導電路と、前記導電路に接続し前
    記導電路を介して導通する一対の配線部材と、前記筐体
    内に収納されて前記導電路を保持する弾性および絶縁性
    を有する保持部材と、可撓性および絶縁性を有する蓋体
    とからなり、前記蓋体は前記筐体の中空内部が密閉状態
    となるように前記保持部材を介して前記筐体に結合する
    とともに、前記蓋体と前記筐体とで前記導電路を挟持
    し、前記配線部材を前記筐体と前記保持部材と前記蓋体
    で密閉された空間外へ延出させ、前記蓋体に凸部を前記
    導電路の中央部を含む中央部付近に対向する位置に前記
    導電路に当接させて設け、外部圧力による前記蓋体の撓
    みにより、前記凸部が前記導電路を破断し、前記一対の
    配線部材間の導通を遮断するようにしたことを特徴とす
    る保護装置。
  5. 【請求項5】 前記蓋体の撓みにより、破断された導電
    路に段差を生じさせるための導電路段差形成手段を、筐
    体に設けたことを特徴とする請求項3または4に記載の
    保護装置。
  6. 【請求項6】 前記筐体に設けた導電路段差形成手段
    は、前記筐体の中空内部の天井面に設けられ、該導電路
    段差形成手段の位置は、前記蓋体の凸部に対向する位置
    から、ずれた位置に設けたことを特徴とする請求項3ま
    たは4に記載の保護装置。
  7. 【請求項7】 前記蓋体の底面部には前記導電路に対向
    する位置に前記筐体の内方へ突出する突出部を形成し、
    該突出部に前記凸部を設けたことを特徴とする請求項3
    または4に記載の保護装置。
  8. 【請求項8】 前記筐体と前記蓋体のそれぞれに導電箔
    を設けて導通させ、前記導電箔を前記導電路の外部引出
    し端子としたことを特徴とする請求項3に記載の保護装
    置。
  9. 【請求項9】 前記導電路はセラミック基板の表面に電
    極を形成してなることを特徴とする請求項4に記載の保
    護装置。
  10. 【請求項10】 前記導電路と前記一対の配線部材を導
    電板から形成し、これらを一体に設けたことを特徴とす
    る請求項4に記載の保護装置。
  11. 【請求項11】 導電性を有する内部が中空の筐体と、
    前記筐体内に収納されてセラミック基板の表面に電極を
    形成してなる導電路と、前記筐体内に収納されて前記導
    電路を保持する弾性および絶縁性を有する保持部材と、
    可撓性および導電性を有する蓋体とからなり、前記蓋体
    は前記筐体の中空内部が密閉状態となるように前記保持
    部材を介して前記筐体に結合するとともに、前記蓋体と
    前記筐体とで前記導電路を挟持し、前記導電路によって
    前記筐体と前記蓋体を導通させ、前記蓋体に凸部を前記
    導電路の中央部を含む中央部付近に対向する位置に前記
    導電路に当接させて設け、外部圧力による前記蓋体の撓
    みにより、前記凸部が前記導電路を破断し、前記筐体と
    前記蓋体との導通を遮断するようにした保護装置を蓄電
    池内に設け、前記蓄電池の内部電極と外部電極を前記筐
    体と前記蓋体に接続し、前記導電路を介して前記内部電
    極と前記外部電極の間を導通させたことを特徴とする蓄
    電池。
  12. 【請求項12】 絶縁性を有する内部が中空の筐体と、
    前記筐体内に収納された導電路と、前記導電路に接続し
    前記導電路を介して導通する一対の配線部材と、前記筐
    体内に収納されて前記導電路を保持する弾性および絶縁
    性を有する保持部材と、可撓性および絶縁性を有する蓋
    体とからなり、前記蓋体は前記筐体の中空内部が密閉状
    態となるように前記保持部材を介して前記筐体に結合す
    るとともに、前記蓋体と前記筐体とで前記導電路を挟持
    し、前記配線部材を前記筐体と前記保持部材と前記蓋体
    で密閉された空間外へ延出させ、前記蓋体に凸部を前記
    導電路の中央部を含む中央部付近に対向する位置に前記
    導電路に当接させて設け、外部圧力による前記蓋体の撓
    みにより、前記凸部が前記導電路を破断し、前記一対の
    配線部材間の導通を遮断するようにした保護装置を蓄電
    池内に設け、前記配線部材を前記蓄電池の内部電極と外
    部電極に接続し、前記導電路を介して前記内部電極と前
    記外部電極の間を導通させたことを特徴とする蓄電池。
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