JPH087798Y2 - 固定子鉄心 - Google Patents

固定子鉄心

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JPH087798Y2
JPH087798Y2 JP1990067891U JP6789190U JPH087798Y2 JP H087798 Y2 JPH087798 Y2 JP H087798Y2 JP 1990067891 U JP1990067891 U JP 1990067891U JP 6789190 U JP6789190 U JP 6789190U JP H087798 Y2 JPH087798 Y2 JP H087798Y2
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JP
Japan
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stator core
unit laminated
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plate
stud
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JP1990067891U
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敬文 中濱
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Toshiba Corp
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Toshiba Corp
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Description

【考案の詳細な説明】 [考案の目的] (産業上の利用分野) 本考案は、複数枚の固定子鉄心抜き板を積層した単位
積層部を複数層積み重ね、隣接する単位積層部の位置を
ずらして夫々の角部が突出するように構成した固定子鉄
心に関する。
(従来の技術) この種の固定子鉄心の従来例を第9図及び第10図に示
す。即ち、各固定子鉄心抜き板1は概略正方形をなすと
共に、正方形の各隅部相当部分(第9図に二点鎖線で示
す)にはその一部を切落すようにして頂角が約135°の
角部1aが形成され、各直線部1bに夫々2個の円弧状の切
欠部1cが形成されている。これらの固定子鉄心抜き板1
は複数枚ずつ積層されて単位積層部2が形成され、この
単位積層部2を複数層積み重ねることにより固定子鉄心
3が構成されている。この場合、隣接する単位積層部2
は、その切欠部1cが一致するように相互に45°づつ位置
をずらされており、各単位積層部2の角部1aは隣接する
単位積層部2の直線部1bよりも外側に突出している。な
お、単位積層部2間には複数個の冷却用ダクト4が構成
されている。そして、両端部には押え板5が宛がわれ、
これらの押え板5間は各単位積層部2の切欠部1cに嵌め
込まれた締付けスタッド6により締め付けられている。
このような構成の固定子鉄心3は、内周部のスロット1d
に固定子巻線7を巻回した後、固定子枠8に収納されて
いる。
このような構成の固定子鉄心3は、各単位積層部2の
突部1aが夫々外周方向に突出しているので、その分放熱
面積を増大させることができ、温度上昇が低減するとい
う優れた特性を有している。
(考案が解決しようとする課題) 然しながら、各固定子鉄心抜き板1は薄く、また端部
に位置するものは倒れ方向への変形が自由な状態にある
ので、製造工程において取扱い中に、何かが単位積層部
2に触れた場合には第11図に点線で示すように固定子鉄
心抜き板1が倒れ変形してしまうことがある。この様な
固定子鉄心抜き板1の倒れが発生すると、回転電機の運
転中または起動時に、倒れた固定子鉄心抜き板1が振動
して騒音を発生するという問題があった。
本考案は、上記の事情に鑑みてなされたもので、その
目的は、全体の放熱面積を増大させ得て温度上昇を抑え
ることができ、しかも固定子鉄心抜き板の変形に起因す
る騒音の発生を防止し得る固定子鉄心を提供するにあ
る。
[考案の構成] (課題を解決するための手段) 本考案の固定子鉄心は、角部を有する固定子鉄心抜き
板を複数枚積層して単位積層部を形成し、この単位積層
部を隣接する単位積層部の角部が夫々突出するように位
置をずらして複数層積み重ね、前記各単位積層部の角部
に貫通孔を形成してこれらの貫通孔にこれと略同径の棒
材を嵌合させて構成したものにおいて、前記棒材に嵌合
させながら前記各単位積層部間及び押え板と単位積層部
間に配設し夫々の間を圧接する弾性体のスリーブを有す
るところに特徴を有する。
(作用) 本考案の固定子鉄心は、弾性体のスリーブによる固定
子鉄心抜き板への圧接と貫通孔の縁部がスタッドに接触
する作用と、貫通孔とスタッド間に充填されたワニスが
弾性体のスリーブにより密封され固定子鉄心抜き板とス
タッド間の強固な接着と、固定子鉄心抜き板間のワニス
接着等の相乗作用により、固定子鉄心抜き板の倒れが防
止されると共に固定子鉄心からの振動・騒音の発生を少
なくすることができる。
(実施例) 以下、本考案の第1の実施例につき第1図乃至第5図
を参照して説明する。
先ず第1図乃至第3図において、各固定子鉄心抜き板
11は概略一辺の長さ寸法Wの正方形をなすと共に、正方
形の各隅部相当部分(第3図に二点鎖線で示す)にはそ
の一部を切落とすようにして頂角が約135°の角部11aが
形成され、各直線部11bに夫々2個の半円状の切欠部11c
が形成され、円形の内周部に複数個のスロット11dが形
成されている。各直線部11b間の対辺距離Hは正方形の
一辺の長さ寸法Wの1.08〜1.22倍となっている。これら
の固定子鉄心抜き板11は複数枚ずつ積層されて単位積層
部12が形成され、この単位積層部12を複数層積み重ねる
ことにより固定子鉄心13が構成されている。この場合、
隣接する単位積層部12は、その切欠部11cが一致するよ
うに相互に45°づつ位置をずらされており、各単位積層
部12の角部11aは隣接する単位積層部12の直線部11bより
も外側に突出する形態となる。なお、各単位積層部12間
には複数個の冷却用ダクト14が構成され、固定子鉄心13
の両端部に押え板15が宛われ、両押え板15を各単位積層
部1の切欠部11cを挿通させた締付けスタッド16により
締付けている。
さて、17は各単位積層部12の角部11aに形成された貫
通孔で、これらの貫通孔17に棒材たとえばスタッド18が
嵌合されている。スタッド18は、押え板15を貫通し端部
にナット19を螺着させて両押え板15を締付ける形で固定
されている。スタッド18の外径寸法D1は、第4図に示す
ように、貫通孔17の内径寸法D2と略同径であり、貫通孔
17の内径寸法D2とスタッド18の外径寸法D1との差(貫通
孔17内の隙間寸法)は固定子鉄心抜き板12の厚さ寸法t
よりも小になるように設定されている。即ち、次式を満
たす。
(D2−D1)≦t 次いで、各単位積層部12間及び押え板15と単位積層部
12間に位置して弾性体例えばゴム製のスリーブ22をスタ
ッド18に嵌合させ、スリーブ22の両端部を各単位積層部
12間及び押え板15に圧接させたものである。
そして、固定子巻線20が固定子鉄心13のスロッド12d
に巻装して固定子を形成し、この固定子をワニスによる
絶縁処理を行い固定子枠21内に収納する。
このような構成の固定子鉄心13においては、各単位積
層部12の角部11aの貫通孔17に略同径のスタッド18を嵌
合させ且つこのスタッド18にスリーブ22を嵌合させスリ
ーブ22両端は各単位積層部12間及び押え板15に圧接させ
てあるので、貫通孔17とスタッド18間の隙間は極めて小
さく単位積層部12の両端面はスリーブ22により押えられ
ている。この為、固定子鉄心抜き板11が倒れようとした
場合、スリーブ22による抜き板11への圧接と貫通孔17の
縁部がスタッド18に接触する相乗作用により、抜き板11
の倒れが防止される。
そして、固定子巻線20の絶縁処理を行った時、抜き板
11間から浸透し貫通孔17とスタッド18との隙間に充填さ
れたワニスはゴム製のスリーブ22で密封されている。こ
の為、ワニス漏れがないので抜き板11とスタッド18とが
接着不良のない確実な接着状態となり、抜き板11の倒れ
防止をする。又、スリーブ22による抜き板11の圧接は、
隣接する抜き板11どうしのワニス接着にも威力を発揮す
るので抜き板11の共振による騒音防止に効果を奏する。
更に、固定子鉄心13を形成する為の積層する単位積層
部12の各積層厚は若干のバラツキがあるので、当然各単
位積層部12間の寸法にバラツキが発生するが、その修正
を弾性体のスリーブ22使用で行っているので組立て作業
時間が大幅に短縮される。
また、上記構成の固定子鉄心13においては、放熱面積
が増大できて温度上昇を低減できる。即ち、固定子鉄心
抜き板11を、角部11aを有する形状に設定し角部11aの対
辺距離Hを正方形の一辺の長さ寸法Wの1.14倍に形成し
た場合、外周部を円形状に打抜いた鉄板に比べて放熱面
積が34%増大できる。また、各単位積層部12の位置をず
らして角部11aを直線部11bよりも外側に突出させたこと
により、更に26%増大できて、合計すると、外周部を円
形状に打抜いた鉄板に比べて放熱面積が60%増大でき
る。この結果、回転電機の運転時における温度分布は、
第5図(a)に実線で示す本実施例の場合、点線で示す
外周部が円形状の打抜き鉄板に比べて、固定子巻線20に
おいて約10℃低減させることができた。尚、測定点A,B,
C,Dは第5図(b)に示す。
[考案の効果] 以上の説明から明らかなように本考案の固定子鉄心
は、弾性体のスリーブによる固定子鉄心抜き板への圧接
と貫通孔の縁部がスタッドに接触する作用と、貫通孔と
スタッド間に充填されたワニスが弾性体のスリーブによ
り密封され固定子鉄心抜き板とスタッド間の強固な接着
と、固定子鉄心抜き板間のワニス接着等の相乗作用によ
り、温度上昇の抑制を図り得る上に、固定子鉄心抜き板
の倒れが防止されると共に倒れが起因する振動・騒音の
発生を少なくすることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図乃至第5図は本考案の第1の実施例を示すもの
で、第1図は縦断側面図、第2図は第1図中II−II線に
沿う断面図、第3図は固定子鉄心抜き板の平面図、第4
図は要部の拡大断面図、第5図(a)は回転電機の運転
時における温度分布図、第5図(b)は同測定点を示す
図であり、第6図は従来例の第1図相当図、第7図は第
6図のX−X線に沿う断面図、第8図は同固定子鉄心抜
き板が倒れた状態を示す従来例の要部の拡大断面図であ
る。 図中、11は固定子鉄心抜き板、11aは角部、11bは直線
部、12は単位積層部、17は貫通孔、18はスタッド(棒
材)、22は弾性状のスリーブを示す。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】角部を有する固定子鉄心抜き板を複数枚積
    層して単位積層部を形成し、この単位積層部を隣接する
    単位積層部の角部が夫々突出するように位置をずらして
    複数層積み重ね、前記各単位積層部の角部に貫通孔を形
    成してこれらの貫通孔にこれと略同径の棒材を嵌合させ
    て構成したものにおいて、前記棒材に嵌合させながら前
    記各単位積層部間及び押え板と単位積層部間に配設し夫
    々の間を圧接する弾性体のスリーブを有することを特徴
    とする固定子鉄心。
JP1990067891U 1990-06-28 1990-06-28 固定子鉄心 Expired - Lifetime JPH087798Y2 (ja)

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JPH0428744U JPH0428744U (ja) 1992-03-06
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