JPH087797Y2 - 車両用空調装置の送風機に用いられるブラシレスモータ - Google Patents

車両用空調装置の送風機に用いられるブラシレスモータ

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JPH087797Y2
JPH087797Y2 JP1989107976U JP10797689U JPH087797Y2 JP H087797 Y2 JPH087797 Y2 JP H087797Y2 JP 1989107976 U JP1989107976 U JP 1989107976U JP 10797689 U JP10797689 U JP 10797689U JP H087797 Y2 JPH087797 Y2 JP H087797Y2
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JP
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core
brushless motor
blower
air conditioner
rotor
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伸一 大井
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株式会社ゼクセル
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この考案は、主に車両用空調装置において、送風機の
駆動等に用いられるブラシレスモータに関する。
(従来の技術) この種のブラシレスモータは、例えば永久磁石を有す
るロータと、そのロータに回転磁界を発生するステータ
(電機子)と、ステータを励磁する励磁回路とを具備し
て基本的に構成されている。
かかるブラシレスモータにおいて、ステータのコアと
しては、一般にプレス成形した鉄板(或いは珪素鋼板
等)を複数枚積層した構造のものが使用されている。こ
のプレス成形される鉄板には、第8図に示すように必然
的にその剪断部分(周縁)にカエリ(突する側)とダレ
(凹む側)が生じるが、従来のコアは、この各鉄板のカ
エリの向きを下方に揃えて積層され、ブラシレスモータ
内に組み込まれていた。第8図において、11はコア、10
は鉄板、3はロータ、22はロータの永久磁石、40は永久
磁石22とコア11との間のエアギャップである。
(考案が解決しようとする課題) 上述のブラシレスモータを車両用空調装置のブロワモ
ータとして使用する際、その内部、特にステータを冷却
するためにモータ内部に冷却空気が送り込まれるが、該
冷却空気を車室外から引き込むときには、雨天時等に霧
状となった水滴が混入してくる。一般に車両用空調装置
の送風機は、上方に送風機本体が、その下方にブラシレ
スモータが設けられ、その状態にて車両に設置されてい
た。したがって、ブラシレスモータにおいては、該モー
タ停止時に上述の水滴がエアギャップ40に溜まりやす
く、氷点下のもとではそれが凍結してロータ3をロック
するという問題点があった。これは、第8図に示すよう
に、各鉄板10のカエリが下方を向いているため、それに
付着した水滴が自重により下方に滑りずらいということ
が起因しているものである。
そこで、この考案は上記問題点に鑑み、エアギャップ
に水滴が溜まらないようにし、水滴の凍結によるモータ
のロックを防止するよう図った車両用空調装置の送風機
に用いられるブラシレスモータを提供することを目的と
する。
(課題を解決するための手段) 上記目的を達成するために、この考案に係る車両用空
調装置の送風機に用いられるブラシレスモータは、プレ
ス成形の鉄板10を水平に配しながら垂直方向へ複数積層
して成るコア11のスロット内にコイル12を多相巻にして
構成され、中心に垂直方向へ伸びる回転自在な軸25を設
けたステータ2を有し、この軸25の上方でファン20と一
体のロッタ3が配され、該ロータ3の前記コア11の対向
する側に永久磁石22を配して前記ファン20が上方に前記
コア11が下方へ配されて成る車両用空調装置の送風機に
用いられるブラシレスモータに於いて、前記コア11の各
鉄板10の積層方向を垂直に保つように維持しながら、該
各鉄板板10のダレの向きを下方に揃えて組み付けるよう
にしたものである。
(作用) したがって、コア11の各鉄板10のダレの向きを下方に
揃えてステータ2を形成したので、中間にあっては対向
する鉄板10のダレとカエリとの隙間に入り込み、エアギ
ャップ側に突出せず、ダレの曲折により水滴が自重で下
方に滑りやすくなり、それによりエアギャップに水滴が
溜まらず上記課題が解決される。
(実施例) 以下、この考案の実施例を図面により説明する。
第1図乃至第3図において、ブラシレスモータ1は、
中央にステータ(電機子)2が、その上方にロータ3
が、下方にプリント基板4が各々配されて基本的に構成
され、車両に第1図のような状態にて設置されている。
ステータ2は、プレス成形された鉄板(或いは珪素鋼
板等)10を多段積層して成るコア11のスロット内にコイ
ル12を三相等の多相巻にして構成され、ケーシング15に
固装の套筒16に圧入されて固定されている。このコア11
の各鉄板10は、その剪断部分のダレが下方(プリント基
板4側)に向かうように揃えられて積層されたものとな
っている(第3図参照)。これは、後述する水滴の切れ
を良くするためのものである。このコア11を有するステ
ータ2は、その各相のコイル12が下記するプリント基板
4の励磁回路に適宜通電されてロータ3に対して回転磁
界を発生するようになっている。
プリント基板4は、ケーシング15と蓋板17とより成る
基板収納空間18内にあって、ケーシング15にネジ止めさ
れて固定されている。このプリント基板4には、上述の
ステータ2を励磁する励磁回路(図示せず。)が設けら
れており、後述する軸25に固装された永久磁石28の磁極
位置を、例えばプリント基板4上に所定数配したホール
素子19により検出し、その検出信号に基づいてステータ
2の各相のコイル12を所定の位相差で逐次交番的に通電
するようになっている。
ロータ3は、ファン20が一体成形された本体部21と、
環状の永久磁石22と、この永久磁石22の漏れ磁束を抑え
るバックヨーク23とにより構成されている。本体部21
は、その中央にボス部21aを有し、このボス部21aに圧入
された軸25が套筒16に配した軸受26,26に支持され、ス
トップリング27a,27b,27cで係止されて回転自在に設け
られている。この本体部21の中心から所定距離の位置に
は、空気孔21bが適数形成され(この実施例において
は、等間隔で四箇所に形成されている。)、ステータ2
を冷却するための空気をブラシレスモータ1内に導入す
る構造となっている。一方、永久磁石22は、本体部21の
下方内側に形成の溝21c内にバックヨーク23を介して収
納され、接着剤等により固着されている。この永久磁石
22は、円周方向に多磁極磁化されたもので、ステータ2
に対して界磁を与えるものである。また、軸25の下方に
は、前記永久磁石22と同様に着磁された環状の永久磁石
28が固装されており、前述したホール素子19が、この永
久磁石28の磁極位置を検出することで、ロータ3の永久
磁石22の磁極位置に対応した磁極検出が行なえるように
なっている。
尚、30はプリント基板4に電源を供給するケーブル、
32はケーシング15を固定するための取付フランジであ
る。
上述のように構成されるブラシレスモータ1は、ロー
タ3の永久磁石22の磁極位置に基づいてステータ2の各
相コイル12が交番的に通電され、それによりロータ2の
永久磁石22に回転磁界を発生し、同ロータ3を回転せし
め、即ち、この実施例にあってはロータ3に一体成形の
ファン20を回転させるものである。このブラシレスモー
タ1は、例えば車両用空調装置の送風機ケース(図示せ
ず。)内に配され、空調空気の吸込及び吹出用に用いら
れる。
送風機ケース内に配されたブラシレスモータ1が駆動
されると、ファン20の回転による動圧でロータ3とケー
シング15との間隙36からブラシレスモータ1内部に図示
矢印のように風が導入され、空気孔21bを介して移動す
る空気の流れが生じる。この空気により、ステータ2は
効率良く冷却されるものである。
而して、ブラシレスモータ1内に導入される空気が車
室外からである場合には、特に雨天時に霧状となった水
滴が同時に運ばれてくる。ブラシレスモータ1停止時
に、これらの水滴がコア11と永久磁石22との間(エアギ
ャップ40)に溜まり、気温が氷点下である場合には、そ
れが凍結してロータ3をロックする可能性がある。しか
しながら、このブラシレスモータ1にあっては、第1図
に示すような車両に設置された第3図に示すような設置
状態にコア11が配され、しかも、該コア11の各鉄板10の
ダレの向きが下方に向けて揃えられているため、その曲
折によるカーブで水滴が各鉄板10の隙間に入り込み、エ
アギャップ側へ突出せず、ダレの曲折により最下方まで
伝わって流れ落ち、エアギャップ40に溜まらないように
なっている(第3図参照)。これにより、氷点下であっ
てもロータ3のロック防止ができ、空調装置を速やかに
作動させることができる。
第4図乃至第7図に、この考案の第2乃至第5の実施
例が示されている。
第4図に示される第2の実施例においては、コア11の
最下端の鉄板10のダレが所定角度をもって切削されてい
る(図示A)。これにより、最下端の鉄板10において、
その下方に付着の水滴を永久磁石22から遠ざけることが
できるので、より一層エアギャップ40に水滴が溜まるこ
とが防止される。
第5図に示される第3の実施例においては、コア11の
各鉄板10のカエリが所定角度及びアールで切削加工され
ている(図示B)。これにより、各鉄板10の隙間に水滴
が流れ込むことなく下端まで伝わって流れ落ち易くなっ
ているものである。
第6図に示される第4の実施例においては、コア11の
最下端の鉄板10のダレの位置に、水逃がし用突起(図示
C)を形成している。これにより、最下端の鉄板10にお
いて、水逃がし用突起の先端から水滴が所定方向に流出
し易くなり、エアギャップ40に水滴が溜まらないもので
ある。
第7図に示される第5の実施例においては、各鉄板10
の永久磁石22に向かう面に吸水剤(或いは親水剤)を塗
布している。これにより、エアギャップ40内に流れてく
る水滴は、コア11側に引き寄せられて下方に流れ落ち、
永久磁石22に橋渡しされないようになっている。なお、
前述の第2から第4の実施例にあっても、コア11の鉄板
が水平方向にあり、それらが垂直方向に積層型されてい
る状態で車両に設置されている。
(考案の効果) 以上述べたように、この考案によれば、車両用空調装
置の送風機に用いられるブラシレスモータは、送風機の
ファンの下方に設けられ、しかもステータのコアの鉄板
は水平方向にしながら垂直方向に積層されている状態で
設置されると共に、ステータのコアの各鉄板のダレの向
きを下方に揃えたので、水滴が下方に流れ落ち易くな
り、エアギップに水滴が溜まらず、ロータの凍結による
ロックの防止が図られ、冬期においても速やかに空調装
置を作動させることができるものである。
【図面の簡単な説明】
第1図はブラシレスモータの断面図、第2図は同上の斜
視図、第3図はこの考案の第1の実施例に係るコアの要
部拡大図、第4図はこの考案の第2の実施例に係るコア
の要部拡大図、第5図はこの考案の第3の実施例に係る
コアの要部拡大図、第6図はこの考案の第4の実施例に
係るコアの要部拡大図、第7図はこの考案の第5の実施
例に係るコアの要部拡大図、第8図は従来のコアの要部
拡大図である。 1……ブラシレスモータ、2……ステータ、3……コ
ア、4……プリント基板、10……鉄板、11……コア、22
……永久磁石、40……エアギャップ。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】プラス成形の鉄板10を水平に配しながら垂
    直方向へ複数積層して成るコア11のスロット内にコイル
    12を多相巻にして構成され、中心に垂直方向へ伸びる回
    転自在な軸25を設けたステータ2を有し、この軸25の上
    方でファン20と一体のロータ3が配され、該ロータ3の
    前記コア11の対向する側に永久磁石22を配して前記ファ
    ン20が上方に前記コア11が下方へ配されて成る車両用空
    調装置の送風機に用いられるブラシレスモータに於い
    て、 前記コア11の各鉄板10の積層方向を垂直に保つように維
    持しながら、該各鉄板板10のダレの向きを下方に揃えて
    組み付けるようにしたことを特徴とする車両用空調装置
    の送風機に用いられるブラシレスモータ。
JP1989107976U 1989-09-14 1989-09-14 車両用空調装置の送風機に用いられるブラシレスモータ Expired - Lifetime JPH087797Y2 (ja)

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JPH0348339U JPH0348339U (ja) 1991-05-09
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JPS634164U (ja) * 1986-06-24 1988-01-12

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