JPH0877956A - イオン源の電力供給機構 - Google Patents
イオン源の電力供給機構Info
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- JPH0877956A JPH0877956A JP6208781A JP20878194A JPH0877956A JP H0877956 A JPH0877956 A JP H0877956A JP 6208781 A JP6208781 A JP 6208781A JP 20878194 A JP20878194 A JP 20878194A JP H0877956 A JPH0877956 A JP H0877956A
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Abstract
(57)【要約】
【構成】 導体6を、イオン源に固定された導体ホルダ
11に支持させるとともに、圧縮コイルバネ15により
矢印A方向に付勢させる。アークチャンバ4の外壁に凹
部4bを設け、この凹部4bに導体6における接触部6
bの先端に設けられた突起6dを嵌入させる。 【効果】 接触部6bが圧縮コイルバネ15によりアー
クチャンバ4の外壁に圧接する構造であるので、アーク
チャンバ4の外壁と接触部6bとの導通を安定させるこ
とができる。また、突起6dが凹部4bに嵌入する構造
であるので、接触部6bの位置ずれが生じることなく、
常に一定の状態での接触が保たれる。さらに、アークチ
ャンバ4に対する導体6の取り付けおよび取り外しの作
業が簡単になる。
11に支持させるとともに、圧縮コイルバネ15により
矢印A方向に付勢させる。アークチャンバ4の外壁に凹
部4bを設け、この凹部4bに導体6における接触部6
bの先端に設けられた突起6dを嵌入させる。 【効果】 接触部6bが圧縮コイルバネ15によりアー
クチャンバ4の外壁に圧接する構造であるので、アーク
チャンバ4の外壁と接触部6bとの導通を安定させるこ
とができる。また、突起6dが凹部4bに嵌入する構造
であるので、接触部6bの位置ずれが生じることなく、
常に一定の状態での接触が保たれる。さらに、アークチ
ャンバ4に対する導体6の取り付けおよび取り外しの作
業が簡単になる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、イオン注入装置等にお
いてイオンを発生するイオン源のプラズマ生成室に電力
を供給するイオン源の電力供給機構に関するものであ
る。
いてイオンを発生するイオン源のプラズマ生成室に電力
を供給するイオン源の電力供給機構に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】近年、原子または分子をプラズマ化し、
プラズマ中のイオンをイオンビームとして引き出すイオ
ン源は、イオン注入装置をはじめとして様々な分野に利
用されている。このイオン源には、例えば、カソード・
アノード間に印加された直流電圧で加速した電子を、中
性の気体分子・原子との衝突電離によりイオン化するデ
ュオプラズマトロン等の電子衝撃型のイオン源がある。
プラズマ中のイオンをイオンビームとして引き出すイオ
ン源は、イオン注入装置をはじめとして様々な分野に利
用されている。このイオン源には、例えば、カソード・
アノード間に印加された直流電圧で加速した電子を、中
性の気体分子・原子との衝突電離によりイオン化するデ
ュオプラズマトロン等の電子衝撃型のイオン源がある。
【0003】上記のようなイオン源は、アークチャンバ
内にプラズマを生成するプラズマ生成室を有しており、
プラズマ生成室におけるアーク放電や電子を加速させる
のに必要な電力の供給を受けるために、3個ないし5個
の電極を有している。これらの電極のうちの幾つかは、
アークチャンバに取り付けられており(アークチャンバ
の外壁が電極を兼ねる構造もある)、その電極には、イ
オン源に設けられた導入端子から耐熱導線を通じて電力
が供給されるようになっている。耐熱導線は、一般に、
両端に圧着端子が取り付けられており、その圧着端子に
てネジ止めで上記の電極および導入端子と接続固定され
る。
内にプラズマを生成するプラズマ生成室を有しており、
プラズマ生成室におけるアーク放電や電子を加速させる
のに必要な電力の供給を受けるために、3個ないし5個
の電極を有している。これらの電極のうちの幾つかは、
アークチャンバに取り付けられており(アークチャンバ
の外壁が電極を兼ねる構造もある)、その電極には、イ
オン源に設けられた導入端子から耐熱導線を通じて電力
が供給されるようになっている。耐熱導線は、一般に、
両端に圧着端子が取り付けられており、その圧着端子に
てネジ止めで上記の電極および導入端子と接続固定され
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記のイオ
ン源では、アークチャンバをイオン源から取り外す際、
その都度ネジを外さなければならず、作業が煩わしくな
るという不具合がある。
ン源では、アークチャンバをイオン源から取り外す際、
その都度ネジを外さなければならず、作業が煩わしくな
るという不具合がある。
【0005】本発明は、上記の事情に鑑みてなされたも
のであって、電力供給部材とアークチャンバとの接続に
おいて、その接続および取り外しの作業を簡単にする構
造を提供することを目的としている。
のであって、電力供給部材とアークチャンバとの接続に
おいて、その接続および取り外しの作業を簡単にする構
造を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、本発明のイオン源の電力供給機構は、イオン源のプ
ラズマ生成室に電力を供給する電力供給部材にプラズマ
生成室の外壁に接触する接触部が設けられ、この接触部
が、上記外壁に圧接するようにコイルばね等の付勢手段
により付勢されるとともに、上記外壁に係合されている
ことを特徴としている。
め、本発明のイオン源の電力供給機構は、イオン源のプ
ラズマ生成室に電力を供給する電力供給部材にプラズマ
生成室の外壁に接触する接触部が設けられ、この接触部
が、上記外壁に圧接するようにコイルばね等の付勢手段
により付勢されるとともに、上記外壁に係合されている
ことを特徴としている。
【0007】
【作用】上記の構成では、電力供給部材の接触部がプラ
ズマ生成室の外壁に接触する構造であり、かつ、接触部
がプラズマ生成室の外壁に付勢手段により圧接されるの
で、電力供給部材が温度上昇により伸縮してその長さが
変化しても、その変化分が付勢手段による付勢力により
補償されて、上記外壁と接触部との導通を安定させるこ
とができる。
ズマ生成室の外壁に接触する構造であり、かつ、接触部
がプラズマ生成室の外壁に付勢手段により圧接されるの
で、電力供給部材が温度上昇により伸縮してその長さが
変化しても、その変化分が付勢手段による付勢力により
補償されて、上記外壁と接触部との導通を安定させるこ
とができる。
【0008】また、接触部がプラズマ生成室の外壁に係
合されているので、接触部が定位置で上記の外壁に圧接
し、常に一定の状態での接触が保たれる。その上、プラ
ズマ生成室から電力供給部材を外すときは、接触部のプ
ラズマ生成室に対する係合状態を解除するだけの作業を
行なえばよい。逆に、プラズマ生成室に電力供給部材を
接触させるときは、接触部をプラズマ生成室に係合させ
ればよい。
合されているので、接触部が定位置で上記の外壁に圧接
し、常に一定の状態での接触が保たれる。その上、プラ
ズマ生成室から電力供給部材を外すときは、接触部のプ
ラズマ生成室に対する係合状態を解除するだけの作業を
行なえばよい。逆に、プラズマ生成室に電力供給部材を
接触させるときは、接触部をプラズマ生成室に係合させ
ればよい。
【0009】
【実施例】本発明の一実施例について図1ないし図4に
基づいて説明すれば、以下の通りである。
基づいて説明すれば、以下の通りである。
【0010】本実施例に係るイオン源は、イオン種とし
てガスと固体とを切り換えて使用できるようにしたもの
で、図2に示すように、ヘッドフランジ1の上下に2本
ずつ固定された支持脚2…に支持板3が取り付けられて
おり、この支持板3にアークチャンバ4が固定されてい
る。
てガスと固体とを切り換えて使用できるようにしたもの
で、図2に示すように、ヘッドフランジ1の上下に2本
ずつ固定された支持脚2…に支持板3が取り付けられて
おり、この支持板3にアークチャンバ4が固定されてい
る。
【0011】放電室4aには、フィラメント5が配され
るとともに、ヘッドフランジ1に設けられたガス導入口
7から導入されるガスを放電室4a内に導く、ガス導入
管8が接続されている。また、放電室4aを形成するア
ークチャンバ4の外壁には、導体6が圧接されている。
さらに、4本の支持脚2…の間には、イオン種として固
体を用いる場合に使用される固体オーブン16が配され
ている。
るとともに、ヘッドフランジ1に設けられたガス導入口
7から導入されるガスを放電室4a内に導く、ガス導入
管8が接続されている。また、放電室4aを形成するア
ークチャンバ4の外壁には、導体6が圧接されている。
さらに、4本の支持脚2…の間には、イオン種として固
体を用いる場合に使用される固体オーブン16が配され
ている。
【0012】フィラメント5は、熱電子を放出するため
の陰極線であり、本イオン源の両側に設けられたフィラ
メント導体9・9に取り付けられている。また、フィラ
メント導体9・9は、ヘッドフランジ1に設けられたフ
ィラメント用導入端子10・10に接続されている。こ
れにより、フィラメント5は、フィラメント用導入端子
10・10からフィラメント導体9・9を通じて外部か
ら電力が供給されるようになっている。
の陰極線であり、本イオン源の両側に設けられたフィラ
メント導体9・9に取り付けられている。また、フィラ
メント導体9・9は、ヘッドフランジ1に設けられたフ
ィラメント用導入端子10・10に接続されている。こ
れにより、フィラメント5は、フィラメント用導入端子
10・10からフィラメント導体9・9を通じて外部か
ら電力が供給されるようになっている。
【0013】電力供給部材としての導体6は、図1にも
示すように、棒状の本体部6aと、本体部6aのアーク
チャンバ4側の一端側に設けられて本体部6aより径の
大きい接触部6bと、本体部6aのほぼ中央位置に本体
部6aより径の大きいバネストッパ6cが設けられてい
る。接触部6bの先端には突起6dが設けられており、
この突起6dがアークチャンバ4の外壁に設けられた凹
部4bに嵌入されるようになっている。
示すように、棒状の本体部6aと、本体部6aのアーク
チャンバ4側の一端側に設けられて本体部6aより径の
大きい接触部6bと、本体部6aのほぼ中央位置に本体
部6aより径の大きいバネストッパ6cが設けられてい
る。接触部6bの先端には突起6dが設けられており、
この突起6dがアークチャンバ4の外壁に設けられた凹
部4bに嵌入されるようになっている。
【0014】導体6は、導電性の材料により形成される
が、導体6自身が高温になる場合、モリブデン、タンタ
ル、タングステンといった高融点金属あるいは炭素棒に
より形成されることが望ましい。また、イオン源内の冷
却等により、導体6自身の温度が比較的低くなる場合
は、導体6の材料としてステンレス鋼や銅が用いられ
る。
が、導体6自身が高温になる場合、モリブデン、タンタ
ル、タングステンといった高融点金属あるいは炭素棒に
より形成されることが望ましい。また、イオン源内の冷
却等により、導体6自身の温度が比較的低くなる場合
は、導体6の材料としてステンレス鋼や銅が用いられ
る。
【0015】上記の導体6は、本体部6aにおけるバネ
ストッパ6cと他端側との中間位置で導体ホルダ11に
より支持されている。導体ホルダ11は、本体部6aを
挿通させる支持部11aと、この支持部11aから本体
部6aの両側に延びる側部11b・11bとからなって
いる。側部11bの一方は、支持を兼ねたリード12を
介して前記の支持脚2…のうちの1本の支持脚2の絶縁
部2a・2a間に固定される固定導体13に取り付けら
れている。
ストッパ6cと他端側との中間位置で導体ホルダ11に
より支持されている。導体ホルダ11は、本体部6aを
挿通させる支持部11aと、この支持部11aから本体
部6aの両側に延びる側部11b・11bとからなって
いる。側部11bの一方は、支持を兼ねたリード12を
介して前記の支持脚2…のうちの1本の支持脚2の絶縁
部2a・2a間に固定される固定導体13に取り付けら
れている。
【0016】固定導体13は、下方に延び、さらにヘッ
ドフランジ1側に延びる導体13aを介してヘッドフラ
ンジ1に設けられたアーク放電用端子14に接続されて
いる。これにより、導体6には、アーク放電用端子14
から導体13a、固定導体13、リード12および導体
ホルダ11を通じて外部から電力が供給されるようにな
っている。
ドフランジ1側に延びる導体13aを介してヘッドフラ
ンジ1に設けられたアーク放電用端子14に接続されて
いる。これにより、導体6には、アーク放電用端子14
から導体13a、固定導体13、リード12および導体
ホルダ11を通じて外部から電力が供給されるようにな
っている。
【0017】一方、バネストッパ6cと支持部11aと
の間における本体部6aの周囲には、圧縮コイルバネ1
5が配されている。付勢手段としての圧縮コイルバネ1
5は、両端がそれぞれバネストッパ6cと支持部11a
とに固定されており、バネストッパ6cに対し矢印A方
向の付勢力を与えるようになっている。圧縮コイルバネ
15は、導電性の材料により形成されるが、その材料と
しては圧縮コイルバネ15自身が高温になる場合、モリ
ブデン、タンタルやインコネルといった高融点金属また
はセラミックスが用いられ、圧縮コイルバネ15自身の
温度が比較的低い場合は、ステンレス鋼や銅が用いられ
る。
の間における本体部6aの周囲には、圧縮コイルバネ1
5が配されている。付勢手段としての圧縮コイルバネ1
5は、両端がそれぞれバネストッパ6cと支持部11a
とに固定されており、バネストッパ6cに対し矢印A方
向の付勢力を与えるようになっている。圧縮コイルバネ
15は、導電性の材料により形成されるが、その材料と
しては圧縮コイルバネ15自身が高温になる場合、モリ
ブデン、タンタルやインコネルといった高融点金属また
はセラミックスが用いられ、圧縮コイルバネ15自身の
温度が比較的低い場合は、ステンレス鋼や銅が用いられ
る。
【0018】上記のように構成されるイオン源において
は、導体6が圧縮コイルバネ15により矢印A方向に付
勢されているので、接触部6bがアークチャンバ4の外
壁に圧接する。これにより、接触部6bと上記の外壁と
の導通が十分保たれる。また、突起6dが凹部4bに嵌
入される係合関係により、接触部6bの接触の位置決め
がなされ、接触部6bのずれを防止して安定した接触を
保持することができる。
は、導体6が圧縮コイルバネ15により矢印A方向に付
勢されているので、接触部6bがアークチャンバ4の外
壁に圧接する。これにより、接触部6bと上記の外壁と
の導通が十分保たれる。また、突起6dが凹部4bに嵌
入される係合関係により、接触部6bの接触の位置決め
がなされ、接触部6bのずれを防止して安定した接触を
保持することができる。
【0019】しかも、接触部6bがアークチャンバ4の
外壁に単に接触しているだけであるので、フィラメント
5の交換等のためにアークチャンバ4を取り外す場合
は、容易に接触部6bとアークチャンバ4とを離すこと
ができる。また、アークチャンバ4の取り付けの際に、
接触部6bがアークチャンバ4の外壁に接触させる場合
は、接触部6bを凹部4bに嵌入させるだけでよい。
外壁に単に接触しているだけであるので、フィラメント
5の交換等のためにアークチャンバ4を取り外す場合
は、容易に接触部6bとアークチャンバ4とを離すこと
ができる。また、アークチャンバ4の取り付けの際に、
接触部6bがアークチャンバ4の外壁に接触させる場合
は、接触部6bを凹部4bに嵌入させるだけでよい。
【0020】さらに、圧縮コイルバネ15を利用するこ
とで、温度変化により導体6が伸縮しても、圧縮コイル
バネ15の付勢力で接触部6bを常にアークチャンバ4
の外壁に接触させることができ、接触箇所での導通状態
を保持することができる。
とで、温度変化により導体6が伸縮しても、圧縮コイル
バネ15の付勢力で接触部6bを常にアークチャンバ4
の外壁に接触させることができ、接触箇所での導通状態
を保持することができる。
【0021】なお、本実施例における導体6は、上記に
説明した構成以外に、図3に示す第1の変形例および図
4に示す第2の変形例の構成であってもよい。
説明した構成以外に、図3に示す第1の変形例および図
4に示す第2の変形例の構成であってもよい。
【0022】図3に示す導体21は、本体部21aにバ
ネストッパ21cが設けられ、圧縮コイルバネ15によ
り矢印A方向に付勢されるのは、導体6と同様である
が、接触部21bの形状が導体6と異なっている。接触
部21bは、先端面に凹部21dが形成されており、こ
の凹部21dには、アークチャンバ4の外壁に螺着され
たネジ22の上記外壁から突出している頭部22aが嵌
入されている。
ネストッパ21cが設けられ、圧縮コイルバネ15によ
り矢印A方向に付勢されるのは、導体6と同様である
が、接触部21bの形状が導体6と異なっている。接触
部21bは、先端面に凹部21dが形成されており、こ
の凹部21dには、アークチャンバ4の外壁に螺着され
たネジ22の上記外壁から突出している頭部22aが嵌
入されている。
【0023】このように、頭部22aが凹部21dに嵌
入される係合関係により、接触部21bの接触の位置決
めがなされ、接触部21bのずれを防止して安定した接
触を保持することができる。
入される係合関係により、接触部21bの接触の位置決
めがなされ、接触部21bのずれを防止して安定した接
触を保持することができる。
【0024】一方、図4の(a)に示す導体31は、全
体がほぼ同一の径の本体部31aにより構成され、この
本体部31a両端に、それぞれ本体部31aより径の大
きい接触部31bとバネストッパ31cとが設けられて
いる。この変形例の構成において、導体ホルダ11は、
前記の導体6・21を保持している導体ホルダ11と逆
向きに配されている。
体がほぼ同一の径の本体部31aにより構成され、この
本体部31a両端に、それぞれ本体部31aより径の大
きい接触部31bとバネストッパ31cとが設けられて
いる。この変形例の構成において、導体ホルダ11は、
前記の導体6・21を保持している導体ホルダ11と逆
向きに配されている。
【0025】そして、バネストッパ31cと導体ホルダ
11の支持部11aとの間における本体部31aの周囲
には、圧縮コイルバネ15が配されている。圧縮コイル
バネ15は、両端がそれぞれバネストッパ31cと支持
部11aとに固定されており、バネストッパ21cに対
し矢印B方向の付勢力を与えるようになっている。これ
により、導体31は全体に矢印B方向に付勢される。
11の支持部11aとの間における本体部31aの周囲
には、圧縮コイルバネ15が配されている。圧縮コイル
バネ15は、両端がそれぞれバネストッパ31cと支持
部11aとに固定されており、バネストッパ21cに対
し矢印B方向の付勢力を与えるようになっている。これ
により、導体31は全体に矢印B方向に付勢される。
【0026】一方、アークチャンバ4の上端面には、図
4の(b)にも示すように、底面が本体部31aよりや
や大きい径の曲面とこの曲面の径と同じ幅の開放部とか
らなる溝4cが形成されている。この溝4cの内端に続
いて、接触部31bとほぼ同じ形状をなす保持部4dが
形成され、この保持部4dと底面が連続する溝4eが形
成されている。保持部4dの上部は、溝4cと同一の幅
でアークチャンバ4の上端面に開放される一方、溝4e
は、接触部31bの径よりやや大きい幅に形成されて、
アークチャンバ4の上端面に開放されている。
4の(b)にも示すように、底面が本体部31aよりや
や大きい径の曲面とこの曲面の径と同じ幅の開放部とか
らなる溝4cが形成されている。この溝4cの内端に続
いて、接触部31bとほぼ同じ形状をなす保持部4dが
形成され、この保持部4dと底面が連続する溝4eが形
成されている。保持部4dの上部は、溝4cと同一の幅
でアークチャンバ4の上端面に開放される一方、溝4e
は、接触部31bの径よりやや大きい幅に形成されて、
アークチャンバ4の上端面に開放されている。
【0027】接触部31bは、上記の保持部4d内に嵌
入することで、アークチャンバ4の外壁に係合されてい
る。これにより、接触部31bとアークチャンバ4との
導通が保たれるようになっている。
入することで、アークチャンバ4の外壁に係合されてい
る。これにより、接触部31bとアークチャンバ4との
導通が保たれるようになっている。
【0028】上記の構成において、導体31をアークチ
ャンバ4に接触させるには、まず、本体部31aを圧縮
コイルバネ15の付勢力に抗して矢印A方向に引っ張っ
た状態で、本体部31aを溝4cに嵌入させるととも
に、接触部31bを溝4eに嵌入させる。この状態で、
矢印A方向の引張力を解除して本体部31aに圧縮コイ
ルバネ15による矢印B方向の付勢力を作用させると、
接触部31bは、保持部4d内に嵌まり込む。
ャンバ4に接触させるには、まず、本体部31aを圧縮
コイルバネ15の付勢力に抗して矢印A方向に引っ張っ
た状態で、本体部31aを溝4cに嵌入させるととも
に、接触部31bを溝4eに嵌入させる。この状態で、
矢印A方向の引張力を解除して本体部31aに圧縮コイ
ルバネ15による矢印B方向の付勢力を作用させると、
接触部31bは、保持部4d内に嵌まり込む。
【0029】導体31をアークチャンバ4から外す場合
は、本体部31aを矢印A方向に引っ張った状態で、接
触部31bを溝4eに移動させ、本体部31aと接触部
31bとをそれぞれ溝4c・4e外に出せばよい。
は、本体部31aを矢印A方向に引っ張った状態で、接
触部31bを溝4eに移動させ、本体部31aと接触部
31bとをそれぞれ溝4c・4e外に出せばよい。
【0030】このように、導体21・31によっても、
導体6と同様に、圧縮コイルバネ15の付勢力およびア
ークチャンバ4との係合構造とを利用した導体21・3
1の接触構造により、導体21・31とアークチャンバ
4との接触および接触解除を容易に行なうことができ
る。
導体6と同様に、圧縮コイルバネ15の付勢力およびア
ークチャンバ4との係合構造とを利用した導体21・3
1の接触構造により、導体21・31とアークチャンバ
4との接触および接触解除を容易に行なうことができ
る。
【0031】また、本実施例の構成によれば、高温とな
るアークチャンバ4と導体6・21・31のそれぞれの
接触部6b・21b・31bとの電気的な接続に従来の
ようなネジを用いていないので、アークチャンバ4とネ
ジとがネジ山部分で焼き付けを起こすという不都合は生
じない。しかも、接触部6b・21b・31bは、構造
が単純であるために高融点金属を加工して形成すること
ができ、高融点金属を用いることにより容易にアークチ
ャンバ4との焼き付けを防止することができる。
るアークチャンバ4と導体6・21・31のそれぞれの
接触部6b・21b・31bとの電気的な接続に従来の
ようなネジを用いていないので、アークチャンバ4とネ
ジとがネジ山部分で焼き付けを起こすという不都合は生
じない。しかも、接触部6b・21b・31bは、構造
が単純であるために高融点金属を加工して形成すること
ができ、高融点金属を用いることにより容易にアークチ
ャンバ4との焼き付けを防止することができる。
【0032】なお、本発明における電力供給部材の構造
および電力供給部材とプラズマ生成室との係合構造につ
いては、本実施例に記載した構成に限らず、種々の構成
が考えられるのは勿論である。
および電力供給部材とプラズマ生成室との係合構造につ
いては、本実施例に記載した構成に限らず、種々の構成
が考えられるのは勿論である。
【0033】
【発明の効果】以上のように、本発明のイオン源の電力
供給機構は、イオン源のプラズマ生成室に電力を供給す
る電力供給部材にプラズマ生成室の外壁に接触する接触
部が設けられ、この接触部が、上記外壁に圧接するよう
に付勢手段により付勢されるとともに、上記外壁に係合
されている構成である。
供給機構は、イオン源のプラズマ生成室に電力を供給す
る電力供給部材にプラズマ生成室の外壁に接触する接触
部が設けられ、この接触部が、上記外壁に圧接するよう
に付勢手段により付勢されるとともに、上記外壁に係合
されている構成である。
【0034】これにより、電力供給部材の接触部がプラ
ズマ生成室の外壁に接触する構造であり、かつ、接触部
がプラズマ生成室の外壁に付勢手段により圧接されるの
で、上記外壁と接触部との導通を安定させることができ
る。
ズマ生成室の外壁に接触する構造であり、かつ、接触部
がプラズマ生成室の外壁に付勢手段により圧接されるの
で、上記外壁と接触部との導通を安定させることができ
る。
【0035】また、接触部がプラズマ生成室の外壁に係
合されているので、接触部のずれが生じることなく、常
に一定の状態での接触が保たれる。その上、プラズマ生
成室への電力供給部材の取り外しおよび取り付けが、プ
ラズマ生成室の外壁と接触部のプラズマ生成室に対する
係合および係合解除を行なうだけの単純な作業になる。
合されているので、接触部のずれが生じることなく、常
に一定の状態での接触が保たれる。その上、プラズマ生
成室への電力供給部材の取り外しおよび取り付けが、プ
ラズマ生成室の外壁と接触部のプラズマ生成室に対する
係合および係合解除を行なうだけの単純な作業になる。
【0036】したがって、本発明のイオン源の電力供給
機構を採用すれば、プラズマ生成室をイオン源から容易
に取り外すことができ、プラズマ発生室のメンテナンス
や交換等の作業効率を向上させることができるという効
果を奏する。
機構を採用すれば、プラズマ生成室をイオン源から容易
に取り外すことができ、プラズマ発生室のメンテナンス
や交換等の作業効率を向上させることができるという効
果を奏する。
【図1】本発明の一実施例のイオン源の電力供給機構の
構成を示す平面図である。
構成を示す平面図である。
【図2】図1の電力供給機構を含むイオン源の構成を示
す平面図である。
す平面図である。
【図3】本発明の一実施例の第1の変形例に係る電力供
給機構の構成を示す平面図である。
給機構の構成を示す平面図である。
【図4】本発明の一実施例の第2の変形例に係る電力供
給機構の構成を示す平面図およびアークチャンバと導体
との関係を示す上記平面図におけるA方向からの矢視図
である。
給機構の構成を示す平面図およびアークチャンバと導体
との関係を示す上記平面図におけるA方向からの矢視図
である。
4 アークチャンバ(プラズマ生成室) 4b 凹部 4c・4e 溝 4d 保持部 6 導体(電力供給部材) 6b 接触部 6c バネストッパ 11 導体ホルダ 15 圧縮コイルバネ(付勢手段) 21 導体(電力供給部材) 21b 接触部 21c バネストッパ 22 ネジ 22a 頭部 31 導体(電力供給部材) 31b 接触部 31c バネストッパ
Claims (1)
- 【請求項1】イオン源のプラズマ生成室に電力を供給す
る電力供給部材にプラズマ生成室の外壁に接触する接触
部が設けられ、この接触部が、上記外壁に圧接するよう
に付勢手段により付勢されるとともに、上記外壁に係合
されていることを特徴とするイオン源の電力供給機構。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6208781A JPH0877956A (ja) | 1994-09-01 | 1994-09-01 | イオン源の電力供給機構 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6208781A JPH0877956A (ja) | 1994-09-01 | 1994-09-01 | イオン源の電力供給機構 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0877956A true JPH0877956A (ja) | 1996-03-22 |
Family
ID=16562002
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6208781A Pending JPH0877956A (ja) | 1994-09-01 | 1994-09-01 | イオン源の電力供給機構 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0877956A (ja) |
-
1994
- 1994-09-01 JP JP6208781A patent/JPH0877956A/ja active Pending
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