JP2000208091A - イオン注入装置 - Google Patents

イオン注入装置

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JP2000208091A
JP2000208091A JP11005124A JP512499A JP2000208091A JP 2000208091 A JP2000208091 A JP 2000208091A JP 11005124 A JP11005124 A JP 11005124A JP 512499 A JP512499 A JP 512499A JP 2000208091 A JP2000208091 A JP 2000208091A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
arc chamber
filament
opening
implantation apparatus
ion implantation
Prior art date
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Pending
Application number
JP11005124A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshifumi Masuzaki
好文 増崎
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 イオン注入装置のアークチャンバにフィラメ
ントを固定する絶縁体の表面に汚染物質が付着すること
でフィラメントとアークチャンバとの電気的絶縁がとれ
なくなるのを解消し、安定的にプラズマが発生するよう
にする。 【解決手段】 イオン源本体11に設けられかつ内部に
フィラメント13が設けられたもので、ガスをプラズマ
化するアークチャンバ12を備えたイオン注入装置にお
いて、アークチャンバ12の一端部には開口部14が設
けられ、フィラメント13はその開口部14に対して非
接触状態を保ってアークチャンバ12の外部へ延出され
ているものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、イオン注入装置に
関し、詳しくはフィラメントを用いてガスをプラズマ化
するアークチャンバを備えたイオン注入装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図2に示すように、従来のイオン注入装
置のイオン源本体(図示省略)にはアークチャンバ11
2が設けられている。このアークチャンバ112の内部
にはフィラメント113が備えられていて、このフィラ
メント113はアークチャンバ112の端部に設けられ
た絶縁体114の内部を例えば嵌挿してアークチャンバ
112の外部に延出されている。すなわち、フィラメン
ト113は絶縁体114によって固定されている。この
アークチャンバ112内では、フィラメント113に電
流を流すことで加熱し、熱電子を放出させることでアー
クチャンバ112内に導入されたガスの原子や分子を電
離させてプラズマを発生させている。すなわち、イオン
を発生させている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
イオン注入装置では、アークチャンバにフィラメントを
固定するための絶縁体の表面に導電性の汚染物質が付着
堆積すると、フィラメントとアークチャンバとがその汚
染物質によって導通し、すなわち、フィラメントに流れ
る電流がリークし、フィラメントとアークチャンバとの
電気的絶縁がとれなくなって、プラズマの発生が困難に
なることがあった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するためになされたイオン注入装置である。
【0005】イオン注入装置は、イオン源本体に設けら
れかつ内部にフィラメントが設けられたもので、ガスを
プラズマ化するアークチャンバを備えたイオン注入装置
において、アークチャンバの一端部には開口部が設けら
れ、フィラメントはその開口部に対して非接触状態を保
ってアークチャンバの外部へ延出されているものであ
る。
【0006】上記イオン注入装置では、アークチャンバ
に開口部が設けられ、フィラメントはその開口部に対し
て非接触状態を保ってアークチャンバの外部へ延出され
ていることから、アークチャンバ内で発生した汚染物質
が開口部の縁やフィラメントの周囲に付着してもその汚
染物質によってフィラメントとアークチャンバとが電気
的に導通することが避けられる。そのため、アークチャ
ンバ内にプラズマを安定的に発生させることが可能にな
る。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明のイオン注入装置に係わる
実施の形態の一例を、図1によって説明する。図1の
(1)にはアークチャンバの概略構成断面図を示し、図
1の(2)にはイオン源の概略構成斜視図を示す。
【0008】図1に示すように、イオン注入装置のイオ
ン源本体11にはアークチャンバ12が設けられてい
る。このアークチャンバ12内にはフィラメント13が
配置されている。また上記アークチャンバ12の一端部
には、例えば二つの開口部14(14a、14b)が設
けられていて、各開口部14に対して非接触状態を保っ
て上記フィラメント13がアークチャンバ12の外部へ
直接延出されている。例えば、一方の開口部14aには
フィラメント13の正極側が延出され、他方の開口部1
4bにはフィラメントの負極側が延出されている。
【0009】そして各開口部14とフィラメント13と
の間には、アークチャンバ12内で発生する物質が堆積
しても開口部14の縁とフィラメント13の表面とがそ
の堆積した物質を介して接続されない距離とし、例えば
2.0mm〜7.0mm、好ましくは2.0mm〜5.
0mmの範囲内における所定の間隔が設けられている。
ここでは、一例として、3.0mmの間隔が設けられて
いる。なお、開口部14とフィラメント13との間隔が
5.0mmよりも広くなると、アークチャンバ12内の
ガスが外側に漏れすぎて、後述する電極サポート15、
16の絶縁体17、18に絶縁不良が発生するという問
題を生じ、2.0mm未満になると上記堆積した物質に
よりフィラメント13とアークチャンバ12とが短絡さ
れやすくなる。
【0010】さらに、上記アークチャンバ12の外部に
延出されたフィラメント13の端部は電極サポート1
5、16に接続されている。この電極サポート15、1
6は例えばモリブデンで形成されているが、他の高融点
金属で形成されたものであってもよい。したがって、電
極サポート15、16は導電性を有している。各電極サ
ポート15、16は、上記イオン源本体11に絶縁体1
7、18を介して取り付けられている。上記絶縁体1
7、18は、例えば酸化アルミニウムで形成されている
が、他の酸化物や窒化物等の絶縁性を有するセラミック
スのような高融点絶縁物質で形成されたものであっても
よい。
【0011】上記イオン注入装置10では、上記フィラ
メント13に大電流を流し、そのフィラメント13をジ
ュール発熱により加熱して熱電子を放出させる。そし
て、放出された電子はフィラメント13を流れる電流で
生じた磁界によってアークチャンバ12内に閉じ込めら
れる。そのため、アークチャンバ12の内部に導入され
たガスの原子や分子はアークチャンバ12内で電離す
る。その電離によって生じたプラズマ中のイオンは、ア
ークチャンバ12に設けた出口から引出し電極(図示省
略)によって形成された負の電界に引かれて、イオンビ
ームとなって出ていく。
【0012】従来の密閉されたアークチャンバを用いた
場合には、アークチャンバ内でプラズマを発生させるた
めには2.7mPa程度の真空度が必要であった。上記
アークチャンバ12内でプラズマを発生させるために
は、一例として、密閉された従来のアークチャンバにお
ける真空度よりも1/10程度の真空度になるような吸
引力で真空引きすればよい。例えば、密閉された従来の
アークチャンバを吸引したときにそのアークチャンバ内
の真空度が0.27mPa程度になるような吸引力で、
上記アークチャンバ12内のガスを吸引して、プラズマ
の発生可能な圧力に調整すればよい。
【0013】上記イオン注入装置10では、アークチャ
ンバ12に開口部14が設けられ、フィラメント13は
その開口部14に対して非接触状態を保ってアークチャ
ンバ12の外部へ延出されていることから、アークチャ
ンバ12内で発生した汚染物質が開口部14の縁やフィ
ラメント13の周囲に付着してもその汚染物質によって
フィラメント13とアークチャンバ12とが電気的に導
通することが避けられる。そのため、アークチャンバ1
2内にプラズマを安定的に発生させることが可能にな
る。
【0014】
【発明の効果】以上、説明したように本発明のイオン注
入装置によれば、アークチャンバに開口部が設けられ、
フィラメントはその開口部に対して非接触状態を保って
アークチャンバの外部へ延出されているので、アークチ
ャンバ内で発生した汚染物質が開口部の縁やフィラメン
トの周囲に付着してもその汚染物質によってフィラメン
トとアークチャンバとの電気的導通を避けることができ
る。よって、アークチャンバ内にプラズマを安定的に発
生させることができるので、イオンを安定的に発生する
ことが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のイオン注入装置に係わる実施の形態を
示す概略構成図である。
【図2】従来のイオン注入装置の要部を示す概略構成図
である。
【符号の説明】
11…イオン源本体、12…アークチャンバ、13…フ
ィラメント、14…開口部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 イオン源本体に設けられかつ内部にフィ
    ラメントが設けられたもので、ガスをプラズマ化するア
    ークチャンバを備えたイオン注入装置において、 前記アークチャンバの一端部には開口部が設けられ、 前記フィラメントは前記開口部に対して非接触状態を保
    って前記アークチャンバの外部へ延出されていることを
    特徴とするイオン注入装置。
  2. 【請求項2】 前記アークチャンバの外部に延出された
    前記フィラメントは電極サポートに接続され、 前記電極サポートは前記イオン源本体に絶縁体を介して
    取り付けられていることを特徴とする請求項1記載のイ
    オン注入装置。
JP11005124A 1999-01-12 1999-01-12 イオン注入装置 Pending JP2000208091A (ja)

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