JP2009158365A - カソード保持構造およびそれを備えるイオン源 - Google Patents

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Abstract

【課題】 組立てが容易であり、カソードの加熱効率を高めることができ、振動が加わってもカソードの少なくとも下方への位置ずれや脱落を防止することができ、かつねじ加工を使わずに済み、構造が簡単なカソード保持構造を提供する。
【解決手段】 このカソード保持構造は、熱電子を放出させるための前部22、その背後の後部24およびその側壁の周囲に形成された溝26を有しているカソード20と、筒状のものであってその先端部付近内にカソード20の後部24が通る貫通穴34を有する棚部32を備えているカソードホルダー30と、平面形状がC形、断面形状が円形をしているロックワイヤ40とを備えていて、カソード20の後部24を貫通穴34に挿通し、溝26にロックワイヤ40を嵌めて、ロックワイヤ40でカソード20をカソードホルダー30の棚部32に係止している。
【選択図】 図2

Description

この発明は、例えば傍熱陰極型のイオン源等に用いられるものであって、筒状のカソードホルダーにカソードを保持するカソード保持構造およびそれを備える傍熱陰極型のイオン源に関する。
筒状のカソードホルダーの先端部内に、カソードを圧入嵌合(より具体的には締まりばめ)して保持するカソード保持構造を採用した傍熱陰極型のイオン源が特許文献1に記載されている。このカソード保持構造をカソード保持構造Aと呼ぶことにする。
上記カソード保持構造Aは、カソードをカソードホルダーに圧入嵌合(締まりばめ)した構造であるために、カソードの取り付けおよび取り外しが難しく、従って組立てが難しいという課題がある。
また、カソードをカソードホルダーに圧入嵌合した構造であるために、カソードとカソードホルダー間の接触面積が比較的大きく、その分、カソードからカソードホルダーへの伝導による熱損失(伝熱損失)が大きくて、フィラメントによるカソードの加熱効率が低いという課題もある。
上記組立てが難しい等の課題を解決することができるカソード保持構造の一例として、ねじ式のカソード保持構造を採用した傍熱陰極型のイオン源が特許文献2に記載されている。このカソード保持構造をカソード保持構造Bと呼ぶことにする。
上記カソード保持構造Bを図11を参照して説明する。
このカソード保持構造Bは、熱電子を放出(例えばイオン源のプラズマ生成容器内へ放出)させるための前部92およびその背後にある雄ねじ部94を有するカソード90の雄ねじ部94を、筒状のカソードホルダー30の先端部付近内に設けられた棚部32の貫通穴34に通して、雄ねじ部94にナット100を螺合させることによって、カソード90を棚部32に着脱可能に保持した構造をしている。
イオン源に対しては、例えば、カソードホルダー30の先端部が鉛直方向Gの下に向くように配置される。
カソードホルダー30内には、カソード90をその後部の雄ねじ部94から加熱するフィラメント50が、雄ねじ部94との間に隙間82をあけて設けられる。
上記カソード保持構造Bは、ねじ式であるために、上記カソード保持構造Aに比べて、組立てが容易である。
また、ナット100を完全に締め付けると、カソードホルダー30の棚部32を、ナット100とカソード90の前部92の両方で上下から挟むので接触面積が大きくなるけれども、完全に締め付けずに少し(例えば1/4回転程度)緩めておくと、棚部32と前部92の上面との間に隙間84が生じるので、そのぶん接触面積が小さくなり、カソード90からカソードホルダー30への伝熱損失を低減して、フィラメント50によるカソード90の加熱効率を高めることができる。
特開平10−199430号公報(段落0015、0045、0069、図7) 特許第3758667号公報(段落0046−0047、図1)
上記カソード保持構造Bにおいては、カソード90からカソードホルダー30への伝熱損失を低減するためには、ナット100を完全に締め付けずに少し緩めておく必要がある。しかしそのようにしておいて振動が加わると、例えば当該カソード保持構造を採用しているイオン源を台車に載せて移動させる際にイオン源に振動が加わる場合が多いので、その振動によってナット100が更に緩んでしまい、カソード90とフィラメント50間の隙間82の寸法が変わるという課題がある。
例えば、イオン源に対して、上記のようにカソードホルダー30の先端部が鉛直方向Gの下に向くように配置していると、ナット100が緩むとカソード90の位置が下方(重力方向)へずれるので、上記隙間82の寸法が大きくなり、その結果例えば、カソード90の温度が十分に上がらずイオン源内におけるアーク放電の制御をうまく行うことができなくなる等の不都合が発生する。また、極端な場合はカソード90が脱落する。
かと言って、ナット100を完全に締め付けておくと、上述したように、接触面積が大きくなってカソード90からカソードホルダー30への伝熱損失が大きくなり、フィラメント50によるカソード90の加熱効率が低下する。
また、カソード90には、熱電子放出特性等の観点からタングステンが用いられることが多いが、雄ねじ部94を形成するためにタングステンにねじ加工を施すのは難しいので、製作コストが高くなるという課題もある。
そこでこの発明は、組立てが容易であり、カソードの加熱効率を高めることができ、振動が加わってもカソードの少なくとも下方への位置ずれや脱落を防止することができ、かつねじ加工を使わずに済み、構造が簡単なカソード保持構造およびそれを備えるイオン源を提供することを主たる目的としている。
この発明に係るカソード保持構造の一つは、貫通穴を有する棚部を備えている筒状のカソードホルダーと、前記カソードホルダーの棚部の貫通穴に挿通されているカソードであってその側壁の周囲に溝を有するカソードと、一箇所が前記カソードの溝の奥部の直径以下に開いていて当該開いた部分以外で前記カソードの溝の奥部を囲む平面形状をしており、かつ断面形状が円形をしているロックワイヤとを備えていて、前記カソードの溝に前記ロックワイヤを嵌めて、当該ロックワイヤを用いて前記カソードを前記カソードホルダーの棚部に係止していることを特徴としている。
このカソード保持構造によれば、ロックワイヤを用いて、カソードをカソードホルダーの棚部に係止して保持することができる。
前記カソードは、前記溝から離れた部分に、前記カソードホルダーの棚部の貫通穴よりも大きい前部を有していて、前記前部の端面と前記ロックワイヤとの間に前記カソードホルダーの棚部の内側端部を位置させていても良い。
前記カソードはその軸方向に間隔をあけて前記溝を二つ有していて、前記ロックワイヤは二つあり、前記カソードの各溝に前記各ロックワイヤをそれぞれ嵌めて、両ロックワイヤの間に前記カソードホルダーの棚部の内側端部を位置させていても良い。
この発明に係るカソード保持構造の他のものは、貫通穴を有する棚部を備えている筒状のカソードホルダーと、前記カソードホルダーの棚部の貫通穴に挿通されているカソードであってその側壁の周囲に溝を有するカソードと、一箇所が前記カソードの溝の奥部の直径以下に開いていて当該開いた部分以外で前記カソードの溝の奥部を囲む平面形状をしており、かつ断面形状が円形をしているロックワイヤとを備えており、かつ前記カソードは、前記溝に続く部分に、前記カソードホルダーの棚部の貫通穴よりも大きい後部を有しており、前記カソードの溝に前記ロックワイヤを嵌めて、前記カソードの後部の端面と前記ロックワイヤとの間に前記カソードホルダーの棚部の内側端部を位置させて前記カソードを保持していることを特徴としている。
前記ロックワイヤは、例えば、平面形状がC形をしていても良いし、平面形状が、前記一箇所が開いた多角形をしていても良い。
この発明に係るイオン源は、前記カソード保持構造と、前記カソードホルダー内に設けられていて前記カソードをその後部から加熱するフィラメントとを備えていることを特徴としている。
請求項1に記載のカソード保持構造は、カソードの溝にロックワイヤを嵌めて、当該ロックワイヤを用いてカソードをカソードホルダーの棚部に係止している構造であるので、カソードをカソードホルダーに圧入嵌合する構造に比べて、組立てが容易である。
しかも、断面形状が円形のロックワイヤを用いてカソードをカソードホルダーの棚部に係止しているので、ナットを用いる構造に比べて、ロックワイヤとカソードおよびカソードホルダーの棚部との接触面積を小さくすることができ、更にロックワイヤ自体の体積を小さくしてその熱容量を大幅に低減することができるので、カソードからカソードホルダーへの伝熱損失を小さくしてカソードの加熱効率を高めることができる。
更に、カソードの溝にロックワイヤを嵌めて、当該ロックワイヤを用いてカソードをカソードホルダーの棚部に係止している構造であるので、ナットを緩めて使用する場合と違って、振動が加わってもカソードの少なくとも下方への位置ずれや脱落を防止することができる。従って信頼性が高い。
更に、カソードには単純な溝を形成すれば良いので、加工の難しいねじ加工を使わずに済む。しかも当該溝とロックワイヤを組み合わせた構造であるので、構造が単純である。従って、製作コストを低減することができる。
また、請求項2に記載のカソード保持構造によれば、カソードはその溝から離れた部分にカソードホルダーの棚部の貫通穴よりも大きい前部を有していて、当該前部の端面とロックワイヤとの間にカソードホルダーの棚部の内側端部を位置させている構造であるので、カソードの上下方向への位置ずれや脱落を防止することができる、という更なる効果を奏する。また、ロックワイヤを介してカソードをカソードホルダーの棚部に間接的に保持することができるので、カソードからカソードホルダーへの伝熱損失をより小さくしてカソードの加熱効率をより高めることができる。
請求項3に記載のカソード保持構造によれば、カソードはその軸方向に間隔をあけて溝を二つ有していて、その各溝にロックワイヤをそれぞれ嵌めて両ロックワイヤの間にカソードホルダーの棚部の内側端部を位置させている構造であるので、カソードの上下方向への位置ずれや脱落を防止することができる、という更なる効果を奏する。また、ロックワイヤを介してカソードをカソードホルダーの棚部に間接的に保持することができるので、カソードからカソードホルダーへの伝熱損失をより小さくしてカソードの加熱効率をより高めることができる。
請求項4に記載のカソード保持構造は、カソードの溝にロックワイヤを嵌めて、カソードの後部の端面とロックワイヤとの間にカソードホルダーの棚部の内側端部を位置させてカソードを保持している構造であるので、カソードをカソードホルダーに圧入嵌合する構造に比べて、組立てが容易である。
しかもこの発明の場合でも、カソードの後部がカソードホルダーの棚部に係合している部分の面積を、ナットを用いる場合に比べて小さくすることができるので、ナットを用いる場合に比べて、カソードからカソードホルダーへの伝熱損失を小さくしてカソードの加熱効率を高めることができる。
更に、カソードの溝にロックワイヤを嵌めて、カソードの後部の端面とロックワイヤとの間にカソードホルダーの棚部の内側端部を位置させてカソードを保持している構造であるので、ナットを緩めて使用する場合と違って、振動が加わってもカソードの上下方への位置ずれや脱落を防止することができる。従って信頼性が高い。
更に、カソードには単純な溝を形成すれば良いので、加工の難しいねじ加工を使わずに済む。しかも当該溝とロックワイヤを組み合わせた構造であるので、構造が単純である。従って、製作コストを低減することができる。
この発明に係るイオン源は、上記カソード保持構造を備えているので、上記カソード保持構造が奏する効果と同様の効果を奏する。
図1は、この発明に係るカソード保持構造の一実施形態を備えるイオン源の一例を電源と共に示す図である。まずこのイオン源全体について説明する。
このイオン源2は、フィラメント50によってカソード20を加熱して当該カソード20から、アノードを兼ねるプラズマ生成容器4内に熱電子を放出させる構造をしており、傍熱陰極型のイオン源である。
プラズマ生成容器4は、例えば直方体状をしていて、その内部には、例えばガス導入口8を通して、プラズマ6の生成用の所望のガス(蒸気の場合を含む)10が導入される。このガス10は、所望の元素(例えば、B、P、As 等のドーパント)を含むガスである。より具体例を挙げれば、BF3 、PH3 、AsH3 、B26 等の原料ガスを含むガスである。
プラズマ生成容器4の一つの壁面(長辺壁の一つ)には、イオンビーム14の引き出し用のイオン引出し口12が設けられている。このイオン引出し口12は、例えば、当該壁面の長手方向に細長いスリット状をしている。
プラズマ生成容器4の他の一つの壁面(短辺壁の一つ)には、カソード20を位置させるためのカソード用開口18が設けられている。カソード用開口18の正面形状は、この例では円形をしている。このカソード用開口18を有する壁面と対向する壁面の内側には、この例では、カソード20と対向させて、プラズマ6中の電子を反射させる反射電極16が、電気絶縁物17を介して保持されている。
反射電極16は、この例のようにどこにも接続せずに浮遊電位にしても良いし、カソード用の支持体58(換言すれば、アーク電源68の負極端)に接続してカソード電位にしても良い。
プラズマ生成容器4内には、この例のように、プラズマ6の生成・維持用に、プラズマ生成容器4の外部に設けられた磁石(図示省略)から、カソード20と反射電極16とを結ぶ軸に沿う磁界76を印加するようにしても良い。但し磁界76の向きは、図示とは逆でも良い。
カソード20を保持する筒状のカソードホルダー30の先端部が、プラズマ生成容器4の外部からカソード用開口18内に、プラズマ生成容器4との間に隙間70をあけて挿入されている。このカソードホルダー30の先端部内に、以下に詳述するようなカソード保持構造によって、カソード20が保持されている。
カソードホルダー30の先端部内には、この実施形態では、カソードホルダー30の内周面およびカソード20の外周面との間に空間をあけて、カソード20の外周面を取り囲むように、筒状(この例では円筒状)の第1熱シールド36が設けられている。この第1熱シールド36は、この例では、カソードホルダー30の棚部32に、それと一体物として立設されている。
カソードホルダー30の先端、カソード20の先端および第1熱シールド36の先端は、この例では、プラズマ生成容器4のカソード用開口18周りの内壁面5よりもプラズマ生成容器4外側に位置している。但し、これらの先端は、内壁面5と同一面に位置させても良いし、更に必要に応じてプラズマ生成容器4内に位置させても良い。
カソードホルダー30の先端部とプラズマ生成容器4との間の隙間70は断面がL字状に折れ曲がっていて、この隙間70の部分に迷路構造部72を形成している。このような迷路構造部72を形成することによって、隙間70の部分におけるガスのコンダクタンスを低下させることができるので、プラズマ生成用のガス10の漏れを抑制して、ガス10の利用効率を向上させることができる。また、ガス10が漏れ出ることによるプラズマ生成容器4周辺の構造物の汚染を抑制することができる。
但し、上記のような迷路構造部72を採用する代わりに、カソードホルダー30とプラズマ生成容器4との間を電気絶縁物で塞いでも良い。
カソードホルダー30内であってカソード20の後部24の近傍には、当該後部24との間に隙間82(図2参照)をあけて、カソード20をその後部24から加熱するフィラメント50が設けられている。フィラメント50は、この例では、概ねU字状に曲げ戻された形状をしており、かつその中間部に、カソード20の後部24の表面に沿うように曲げられた部分を有している。
更にこの例では、カソードホルダー30内に、フィラメント50との間に空間をあけてフィラメント50の後面を一重以上に(この例では二重に)覆うように、第2熱シールド54が設けられている。第2熱シールド54は、この例では、筒状部56の先端に、それと一体で設けられている。
カソードホルダー30は支持体58によって、フィラメント50はその両端部が二つのフィラメント導体62によって(いずれも一方のみが図に表れている)、第2熱シールド54は筒状部56および支持体60を介して一方のフィラメント導体62によって、それぞれ所定の位置に保持されている。
フィラメント50の両端部には、フィラメント導体62を介して、フィラメント50を加熱するフィラメント電源64が接続されている。フィラメント50の一端と第2熱シールド54とは、支持体60および筒状部56を介して同電位にされている。フィラメント電源64は、図示例のように直流電源でも良いし、交流電源でも良い。
フィラメント50とカソード20との間には、フィラメント50から放出された熱電子をカソード20に向けて加速して、当該熱電子の衝撃によってカソード20を加熱する直流の加熱電源66が、カソードホルダー30等を介して、かつカソード20を正極側にして接続されている。
カソード20とプラズマ生成容器4との間には、カソード20から放出された熱電子を加速して、プラズマ生成容器4内に導入されたガス10を電離させると共にプラズマ生成容器4内でアーク放電を生じさせて、プラズマ6を生成する直流のアーク電源68が、プラズマ生成容器4を正極側にして接続されている。
上記イオン源2においては、フィラメント50によってカソード20を加熱してカソード20からプラズマ生成容器4内に熱電子を放出させて、当該熱電子を用いてプラズマ生成容器4内でアーク放電を生じさせて、プラズマ生成容器4内に導入されたガス10を電離させてプラズマ6を生成し、このプラズマ6から、イオン引出し口12を通して、電界の作用で、イオンビーム14を引き出すことができる。なお、イオン引出し口12の出口側近傍には、通常は、イオンビーム14の引き出し用の引出し電極が設けられる。
次に、カソードホルダー30に、より具体的にはその先端部内に、カソード20を保持するカソード保持構造の一実施形態を、図2、図3を参照して説明する。図2は、図1中のカソード保持構造部分を拡大して示す図である。図3は、図2中の線C−Cに沿う断面図である。
このカソード保持構造は、貫通穴34を有する棚部32を備えている筒状のカソードホルダー30と、このカソードホルダー30の棚部の貫通穴34に挿通されているカソード20であってその側壁の周囲に溝26を有するカソード20と、一箇所がカソード20の溝26の奥部27の直径以下に開いていて当該開いた部分以外でカソード20の溝の奥部27を囲む平面形状をしており、かつ断面形状が円形をしているロックワイヤ40とを備えている。そして、カソード20の溝26にロックワイヤ40を嵌めて、当該ロックワイヤ40を用いてカソード20をカソードホルダー30の棚部32に係止している。
これをより具体的に説明すると、カソード20は、この実施形態では、全体として概ね円柱状をしていて、熱電子を放出(例えばイオン源2のプラズマ生成容器4内へ放出)させるための前部22、その背後にあり前部22よりも細い(直径の小さい)後部24および後部24の中間部の側壁の周囲に形成された円環状の溝26を有している。即ち、このカソード20は、溝26から離れた部分に、カソードホルダー30の棚部32の貫通穴34よりも大きい前部22を有している。
カソード20は、金属、例えばタングステン(W)から成る。
カソードホルダー30は、この実施形態では、プラズマ生成容器4に対して、先端部が鉛直方向Gの下に向くように配置されている。カソードホルダー30は、筒状(この例では円筒状)をしており、その先端部付近(先端部から少し奥まった所)内に、貫通穴34を有する棚部32を備えている。貫通穴34の平面形状は、この例では円形をしている。この貫通穴34の直径は、カソード20の後部24の外径よりも若干大きい。この貫通穴34に、カソード20の後部24が挿通されている。
カソードホルダー30は、金属、例えばモリブデン(Mo )から成る。上記第1熱シールド36、第2熱シールド54、筒状部56、支持体58、60およびフィラメント導体62も同様である。
ロックワイヤ40は、この実施形態では、平面形状が円環状のC形、断面形状が円形をしている。従ってロックワイヤ40は、その一箇所に、カソード20の溝の奥部27の直径よりも小さく開いた部分42を有している。
ロックワイヤ40は、金属、例えばタングステン(W)から成る。ロックワイヤ40は、より具体例を挙げると、タングステンワイヤを所定形状(この例では円環状のC形)に曲げて形成したものであり、その形状を保持する弾性を有している。後述する他の例においても同様である。
ロックワイヤ40の断面直径(線径)は、この例では、カソード20の溝26の幅Wとほぼ等しくしており、かつ溝26の深さEよりも大きくしている。従って、ロックワイヤ40の外周部が溝26から外に出て(露出して)いる。ロックワイヤ40のC形平面形状の外径は、棚部32の貫通穴34の直径よりも大きくしている。以上によって、ロックワイヤ40はカソードホルダー30の棚部32に引っ掛かる。
そして、カソード20の後部24をカソードホルダー30の棚部32の貫通穴34に挿通した状態で、カソード20の溝26にロックワイヤ40を嵌めて、当該ロックワイヤ40でカソード20をカソードホルダー30の棚部32に係止している。即ち、カソード20を、ロックワイヤ40を介して間接的に、カソードホルダー30(より具体的にはその棚部32)に保持している。
なお、ロックワイヤ40をカソード20の溝26に嵌めたり外したりするには、必要に応じて治具を用いても良い。
カソード20をカソードホルダー30に上記のように保持した状態において、カソード20の後部24の外周面と棚部32の貫通穴34の壁面との間には通常は隙間85が存在している。また、イオン源2に対しては、前述したようにカソードホルダー30の先端部が鉛直方向Gの下に向くように配置されているので、カソード20の前部22の上面と棚部32の下面との間にも通常は隙間84が存在している。
このカソード保持構造は、カソード20の後部24の溝26にロックワイヤ40を嵌めて、当該ロックワイヤ40でカソード20をカソードホルダー30の棚部32に係止している構造であるので、カソードをカソードホルダーに圧入嵌合する構造に比べて、組立てが容易である。
しかも、カソード20をカソードホルダー30に直接固定するのではなくロックワイヤ40を介して間接的に保持しており、かつ断面形状が円形のロックワイヤ40を用いているので、ナットを用いる構造に比べて、当該ロックワイヤ40とカソード20およびカソードホルダー30の棚部32との接触面積を小さくすることができる。これは、図11に示した従来例のようにナット100を用いる構造では、当該ナット100と棚部32とが面接触になり、またナット100と雄ねじ部94とも面接触になるので接触面積が大きいのに対して、この実施形態の場合は、ロックワイヤ40の断面形状が円形なので当該ロックワイヤ40と棚部32とは線接触になり、かつロックワイヤ40とカソード20とも線接触になるので接触面積が小さくなるからである。更に、ナットに比べて、ロックワイヤ40自体の体積を小さくしてその熱容量を大幅に低減することができる。従って、カソード20からカソードホルダー30への伝熱損失を小さくして、フィラメント50によるカソード20の加熱効率を高めることができる。
更に、カソード20の溝26にロックワイヤ40を嵌めて、当該ロックワイヤ40でカソード20をカソードホルダー30の棚部32に係止している構造であり、ナットを緩めて使用する場合と違って、振動が加わってもロックワイヤ40による係止が外れることはないので、カソード20の上下方向への位置ずれや脱落を防止することができる。従って信頼性が高い。
更に、カソード20には単純な溝26を形成すれば良いので、加工の難しいねじ加工を使わずに済む。しかも当該溝26とロックワイヤ40を組み合わせた構造であるので、構造が単純である。従って、製作コストを低減することができる。
また、上記例のようにロックワイヤ40が円環状のC形の場合は、その開いた部分42以外のほぼ全周において、当該ロックワイヤ40によって、カソード20と棚部32との間の隙間85をシールすることができるので、イオン源2のプラズマ生成容器4内に導入されたガス10(いずれも図1参照)が隙間85を通してカソードホルダー30内へ漏れ出すのを抑制する効果が大きい。それによって、ガス10に触れることによるフィラメント50の寿命低下を抑制することができる。
上記のようなカソード保持構造を備えている図1に示すイオン源2も、上記と同様の効果を奏する。後述する他の実施形態のカソード保持構造を備えているイオン源も、当該カソード保持構造が奏する効果と同様の効果を奏する。
ロックワイヤ40の平面形状は、上記例のような円環状のC形に限らない。例えば、楕円環状のC形でも良い。あるいは、一箇所が開いた多角形(三角形、四角形、五角形、六角形、・・・)でも良い。U字状やコ字状でも良い。いずれの場合も、ロックワイヤ40の断面形状は円形が好ましい。図4は、ロックワイヤ40が、一箇所42が開いた四角形の場合の例を示す。上記のような平面形状のロックワイヤ40によっても、カソード20の溝26に当該ロックワイヤ40を嵌めて、当該ロックワイヤ40を用いてカソード20をカソードホルダー30の棚部32に係止してカソード20を保持することができる。後述する他の実施形態においても同様である。
ロックワイヤ40はいずれの平面形状の場合も、その開いた部分42の寸法は、カソード20の溝の奥部27の直径以下の寸法にする。開いた部分42の寸法は溝の奥部27の直径と同じでも良く、その場合でもロックワイヤ40が溝26に係合していることやロックワイヤ40の弾性等によって、振動等が加わってもロックワイヤ40が溝26から抜け出すのを防止することができるけれども、開いた部分42の寸法は溝の奥部27の直径よりも小さくするのが好ましく、溝の奥部27の直径よりも十分に小さくするのが好ましい。そのようにすると、ロックワイヤ40がより抜け出しにくくなるからである。また、上述した、開いた部分42以外においてガス10(図1参照)をシールする効果がより大きくなるからである。
ロックワイヤ40の平面形状が、(a)円環状のC形の場合と、(b)楕円環状のC形または多角形の場合とを比べると、(a)の場合は、円形なのでロックワイヤ40の製作が容易であり工業的な生産性に優れているという利点があり、(b)の場合は、図4を参照すれば良く分かるように、ロックワイヤ40とカソード20との接触面積をより小さくすることができるという利点がある。
次に、カソード保持構造の他の実施形態を説明する。図2〜図4に示した実施形態(以下、これを単に図2に示した実施形態と言う)と同一または相当する部分には同一符号を付し、以下においては図2に示した実施形態との相違点を主体に説明する。
図5に示す実施形態は、カソード20の前部22と後部24とを実質的に同一直径にしたものである。より具体的には、カソード20の前部22の直径を、上記後部24の直径と実質的に同一にしたものである。
この実施形態の場合も、カソード20の溝26にロックワイヤ40を嵌めて、ロックワイヤ40を用いてカソード20をカソードホルダー30の棚部32に係止している構造であるので、ナットを緩めて使用する場合と違って、振動が加わってもカソード20の少なくとも下方への位置ずれや脱落を防止することができる。その他、図2に示した実施形態の場合と同様に、組立てが容易である、カソード20からカソードホルダー30への伝熱損失を小さくしてカソード20の加熱効率を高めることができる、構造が単純である、等の作用効果を奏する。
図6に示す実施形態は、図5に示した実施形態の後部24の直径を前部22の直径よりも大きくしたものである。溝26、ロックワイヤ40は、図5に示した実施形態の場合と同様である。
この実施形態も、図5に示した実施形態と同様の作用効果を奏する。
図7に示す実施形態は、簡単に言えば、図5に示した実施形態の溝26およびロックワイヤ40をそれぞれ二つにしたものに相当する。即ちこの実施形態では、カソード20はその軸方向に間隔をあけて溝26を二つ有しており、ロックワイヤ40は二つあり、各溝26に各ロックワイヤ40をそれぞれ嵌めて、両ロックワイヤ40の間にカソードホルダー30の棚部32の内側端部を位置させている。
棚部32の下面と下側のロックワイヤ40とは接触していても良いけれども、この実施形態のように、二つの溝26間の間隔を棚部32の厚さよりもわずかに大きくしておいて、棚部32の下面と下側のロックワイヤ40との間に隙間86が生じるようにしておいても良い。隙間86を生じさせておくと、下側のロックワイヤ40を介してのカソード20からカソードホルダー30への伝熱損失を無くすることができるので、カソード20からカソードホルダー30への伝熱損失を図2の実施形態の場合と同程度に低減することができる。
この実施形態も、二つのロックワイヤ40によってカソード20の上下方向への位置ずれや脱落を防止することができるので、図2に示した実施形態と同様の作用効果を奏する。
図8に示す実施形態は、図7に示した実施形態のカソード20の前部22の直径を後部24の直径よりも大きくしたものである。溝26、ロックワイヤ40は、図7に示した実施形態の場合と同様である。
この実施形態も、図7に示した実施形態と同様の作用効果を奏する。
図9に示す実施形態は、図7に示した実施形態のカソード20の後部24の直径を前部22の直径よりも大きくしたものである。溝26、ロックワイヤ40は、図7に示した実施形態の場合と同様である。
この実施形態も、図7に示した実施形態と同様の作用効果を奏する。
図10に示す実施形態では、これ以前の実施形態よりも溝26の幅Wを大きくしていて、カソード20は、この溝26に続く部分に、カソードホルダー30の棚部32の貫通穴34よりも大きい後部24を有している。そして、カソード20の溝26にロックワイヤ40を嵌めて、カソード20の後部24の端面(下面)とロックワイヤ40との間にカソードホルダー30の棚部32の内側端部を位置させてカソード20を保持している。より具体的には、カソード20の後部24をカソードホルダー30の棚部32に係合させてカソード20を保持している。この係合によって、カソード20の下方への位置ずれや脱落が防止される。かつロックワイヤ40によって、カソード20の上方への位置ずれや脱落が防止される。
この場合も、棚部32の下面とロックワイヤ40とは接触していても良いけれども、この実施形態のように、溝26の幅Wを、棚部32の厚さにロックワイヤ40の線径を加えた寸法よりもわずかに大きくしておいて、棚部32の下面とロックワイヤ40との間に隙間86が生じるようにしておいても良い。隙間86を生じさせておくと、ロックワイヤ40を介してのカソード20からカソードホルダー30への伝熱損失を無くすることができる。
この実施形態の場合も、カソード20の溝26にロックワイヤ40を嵌めて、カソード20の後部24の端面とロックワイヤ40との間にカソードホルダー30の棚部32の内側端部を位置させてカソード20を保持している構造であるので、カソードをカソードホルダーに圧入嵌合する構造に比べて、組立てが容易である。
しかも、カソード20の後部24がカソードホルダー30の棚部32に係合している部分の面積を、ナットを用いる場合に比べて小さくすることができるので、ナットを用いる場合に比べて、カソード20からカソードホルダー30への伝熱損失を小さくしてカソード20の加熱効率を高めることができる。
更に、カソード20の溝26にロックワイヤ40を嵌めて、カソード20の後部24の端面とロックワイヤ40との間にカソードホルダー30の棚部32の内側端部を位置させてカソード20を保持している構造であるので、ナットを緩めて使用する場合と違って、振動が加わってもカソード20の上下方への位置ずれや脱落を防止することができる。従って信頼性が高い。
更に、カソード20には単純な溝26を形成すれば良いので、加工の難しいねじ加工を使わずに済む。しかも当該溝26とロックワイヤ40を組み合わせた構造であるので、構造が単純である。従って、製作コストを低減することができる。
なお、上記各実施形態は、カソードホルダー30の先端部が鉛直方向Gの下に向くように配置されている場合を例に説明したが、図2、図7〜図10に示した実施形態は必ずしもその向きに限られるものではない。ロックワイヤ40とカソード20の前部22の端面との間(図2の実施形態の場合)、二つのロックワイヤ40間(図7〜図9の実施形態の場合)またはロックワイヤ40とカソード20の後部24の端面との間(図10の実施形態の場合)に、棚部32の内側端部を位置させており、それによって、上記以外の向きでもカソード20をカソードホルダー30の所定位置に保持することができるからである。
この発明に係るカソード保持構造の一実施形態を備えるイオン源の一例を電源と共に示す図である。 図1中のカソード保持構造部分を拡大して示す図である。 図2中の線C−Cに沿う断面図である。 ロックワイヤの他の例を用いた実施形態を示す図であり、図3に対応している。 カソード保持構造の他の実施形態を示す図である。 カソード保持構造の更に他の実施形態を示す図である。 カソード保持構造の更に他の実施形態を示す図である。 カソード保持構造の更に他の実施形態を示す図である。 カソード保持構造の更に他の実施形態を示す図である。 カソード保持構造の更に他の実施形態を示す図である。 従来のカソード保持構造の一例を示す図である。
符号の説明
2 イオン源
4 プラズマ生成容器
20 カソード
22 前部
24 後部
26 溝
27 溝の奥部
30 カソードホルダー
32 棚部
34 貫通穴
40 ロックワイヤ
42 開いた部分

Claims (7)

  1. 貫通穴を有する棚部を備えている筒状のカソードホルダーと、
    前記カソードホルダーの棚部の貫通穴に挿通されているカソードであってその側壁の周囲に溝を有するカソードと、
    一箇所が前記カソードの溝の奥部の直径以下に開いていて当該開いた部分以外で前記カソードの溝の奥部を囲む平面形状をしており、かつ断面形状が円形をしているロックワイヤとを備えていて、
    前記カソードの溝に前記ロックワイヤを嵌めて、当該ロックワイヤを用いて前記カソードを前記カソードホルダーの棚部に係止していることを特徴とするカソード保持構造。
  2. 前記カソードは、前記溝から離れた部分に、前記カソードホルダーの棚部の貫通穴よりも大きい前部を有しており、
    前記前部の端面と前記ロックワイヤとの間に前記カソードホルダーの棚部の内側端部を位置させている請求項1記載のカソード保持構造。
  3. 前記カソードはその軸方向に間隔をあけて前記溝を二つ有しており、
    前記ロックワイヤは二つあり、
    前記カソードの各溝に前記各ロックワイヤをそれぞれ嵌めて、両ロックワイヤの間に前記カソードホルダーの棚部の内側端部を位置させている請求項1記載のカソード保持構造。
  4. 貫通穴を有する棚部を備えている筒状のカソードホルダーと、
    前記カソードホルダーの棚部の貫通穴に挿通されているカソードであってその側壁の周囲に溝を有するカソードと、
    一箇所が前記カソードの溝の奥部の直径以下に開いていて当該開いた部分以外で前記カソードの溝の奥部を囲む平面形状をしており、かつ断面形状が円形をしているロックワイヤとを備えており、
    かつ前記カソードは、前記溝に続く部分に、前記カソードホルダーの棚部の貫通穴よりも大きい後部を有しており、
    前記カソードの溝に前記ロックワイヤを嵌めて、前記カソードの後部の端面と前記ロックワイヤとの間に前記カソードホルダーの棚部の内側端部を位置させて前記カソードを保持していることを特徴とするカソード保持構造。
  5. 前記ロックワイヤは、平面形状がC形をしている請求項1ないし4のいずれかに記載のカソード保持構造。
  6. 前記ロックワイヤは、平面形状が、前記一箇所が開いた多角形をしている請求項1ないし4のいずれかに記載のカソード保持構造。
  7. 請求項1ないし6のいずれかに記載のカソード保持構造と、
    前記カソードホルダー内に設けられていて前記カソードを加熱するフィラメントとを備えていることを特徴とする傍熱陰極型のイオン源。
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