JPH087695A - 情報処理装置のキャップ部材 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は情報処理装置のキャップ部材に関し、
製造コストを低減し、かつ、本体部からの不用意な散逸
を防止することを目的とする。 【構成】情報処理装置の装置筺体１０の壁面に開設され
るプッシュスイッチ操作孔１１を閉塞するスイッチ閉塞
部２０と、装置内のＩ／Ｏ接続部３０に外部周辺装置を
プラグイン接続するためのＩ／Ｏ接続開口部１２に着脱
自在に嵌合する嵌合部４０とを柔軟な一枚の板状部材に
形成するとともに、前記スイッチ閉塞部２０を挟んで両
側には、装置筺体１０への固定部５０、５０を形成し、
かつ、一方の固定部５０は、嵌合部４０とスイッチ閉塞
部２０の中間部に設けられて、嵌合部４０を片持状に保
持するように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、情報処理装置、特にパ
ソコン等の小型情報処理装置の開口部を閉塞するための
情報処理装置のキャップに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】ノート型パソコン等の小型情報処理装置
は、図５に示すように、キートップ６１、６１・・を表
面部にマトリクス状に配置した本体部６０にディスプレ
イ部６２を一体に装着して形成される。本体部６０の側
壁には、プリンタ、あるいはマウス装置等の外部周辺装
置を接続するためのＩ／Ｏ接続部が配置されており、さ
らに、その周辺には、リセットスイッチ等のプッシュス
イッチが配置される。

【０００３】かかる小型情報処理装置においては、防
塵、防滴等のために、Ｉ／Ｏ接続部の開口、およびリセ
ットスイッチの操作孔はキャップ部材Ａにより閉塞され
る。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかし、上述した従来
例においては、Ｉ／Ｏ接続部に外部周辺機器を接続する
際には、キャップ部材Ａを取り外す必要があるが、外部
周辺機器を使用した後、再び装着しようとした場合にキ
ャップ部材Ａが散逸してしまうことが多いという欠点を
有するものであった。また、Ｉ／Ｏ接続部とプッシュス
イッチには別個のキャップ部材が装着されているため
に、個別に成型型を要する等、製造コストも上昇してし
まうという欠点を有する。

【０００５】本発明は、以上の欠点を解消するためのも
ので、安価で、かつ、不用意な散逸を防止することので
きるキャップ部材を提供することを目的とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】本発明によれば上記目的
は、情報処理装置の装置筺体１０の壁面に開設されるプ
ッシュスイッチ操作孔１１を閉塞するスイッチ閉塞部２
０と、装置内のＩ／Ｏ接続部３０に外部周辺装置をプラ
グイン接続するためのＩ／Ｏ接続開口部１２に着脱自在
に嵌合する嵌合部４０とを柔軟な一枚の板状部材に形成
するとともに、前記スイッチ閉塞部２０を挟んで両側に
は、装置筺体１０への固定部５０、５０を形成し、か
つ、一方の固定部５０は、嵌合部４０とスイッチ閉塞部
２０の中間部に設けられて、嵌合部４０を片持状に保持
する情報処理装置のキャップ部材を提供することにより
達成される。

【０００７】

【作用】本発明において、キャップ部材Ａは、情報処理
装置の装置筺体１０の壁面に開設されるプッシュスイッ
チ操作孔１１を閉塞するスイッチ閉塞部２０と、装置内
のＩ／Ｏ接続部３０に外部周辺装置をプラグイン接続す
るためのＩ／Ｏ接続開口部１２に着脱自在に嵌合する嵌
合部４０とを柔軟な板状部材に一体に形成してなり、ス
イッチ閉塞部２０を挟んで両側に配置される固定部５０
により装置筺体１０に装着される。

【０００８】Ｉ／Ｏ接続開口部１２に嵌合して該Ｉ／Ｏ
接続開口部１２を閉塞する嵌合部４０を一体に形成する
ことにより、嵌合部４０の離散が防止され、さらに、部
品点数を減少させることが可能となる。

【０００９】また、請求項２記載の発明において、上記
キャップ部材の望ましい装置筺体１０への装着構造が提
供される。すなわち、情報処理装置の装置筺体１０は、
上下カバー部材１３、１４を接合して形成され、キャッ
プ部材Ａの固定部５０は、上下カバー部材１３、１４の
接合部に凹設される切欠１５ａ、１５ａが共働して形成
する固定孔１５に嵌合、固定される。上下カバー部材１
３、１４の接合部に各々切欠１５ａ、１５ａを設け、切
欠１５ａを組み合わせて固定孔１５を形成することによ
り、装置筺体１０に開設した固定孔１５に弾発的に係止
させる場合に比較して、係合寸法を大きく取ることが可
能となり、装着強度あるいは装着の信頼性が高まり、不
用意なキャップ部材Ａの脱落が完全に防止される。

【００１０】

【実施例】図４に本発明の実施例に係るキャップ部材Ａ
が使用されたブック型パソコンを示す。ブック型パソコ
ンは、表面部に複数のキートップ６１、６１・・をマト
リクス状に配置した本体部６０と、この本体部６０に回
動操作可能に装着されるディスプレイ部６２とから構成
される。本体部６０は、上下カバー部材１３、１４を適
宜手段により接合して形成され、図示しないプリント基
板等を収容する。また、上記上下カバー部材１３、１４
の境界に沿うようにしてリセットスイッチ等のプッシュ
スイッチ６３と、Ｉ／Ｏ接続用のコネクタ（Ｉ／Ｏ接続
部３０）が配置される（図２参照）。コネクタ３０に外
部周辺機器をプラグイン接続するため、およびプッシュ
スイッチ６３の装置本体部６０外からの操作を可能とす
るために、これらコネクタ３０、およびプッシュスイッ
チ６３はボタンが本体部６０の外部に露出した状態で装
着されており、これらを覆うために、キャップ部材Ａが
装着される。

【００１１】図１、２にキャップ部材Ａの詳細を示す。
キャップ部材Ａは、ゴム等の柔軟な材料により板状に形
成され、装置筺体１０に開設される矩形のプッシュスイ
ッチ操作孔１１を閉塞するスイッチ閉塞部２０と、Ｉ／
Ｏ接続開口部１２を閉塞する嵌合部４０とを有する。

【００１２】スイッチ閉塞部２０は、Ｉ／Ｏ接続開口部
１２に合致する挿入部２０ａの両側縁からフランジ状の
抜け止め部２０ｂを突設して形成され、装着状態におい
て、抜け止め部２０ｂがプッシュスイッチ操作孔１１に
係止して抜け止めされる。また、スイッチ閉塞部２０の
中心に形成される押圧部２０ｃ、およびその周囲は薄肉
とされて柔軟性が高められており、プッシュスイッチの
操作力が過大にならないように配慮される。

【００１３】一方、嵌合部４０は、Ｉ／Ｏ接続開口部１
２に着脱自在に嵌合してＩ／Ｏ接続開口部１２を閉塞す
るように、Ｉ／Ｏ接続開口部１２に挿入する挿入部４０
ａと、フランジ状の抜け止め部４０ｂを備える。抜け止
め部４０ｂとＩ／Ｏ接続開口部１２の壁面との係止寸法
は、着脱操作が容易なように、スイッチ閉塞部２０のそ
れよりやや少なくされる。

【００１４】さらに、キャップ部材Ａは装置筺体１０に
固定するための固定部５０を有する。固定部５０は、ス
イッチ閉塞部２０を挟むようにしてその左右に配置され
ており、スイッチ閉塞部２０と同様に、装置筺体１０の
固定孔１５に挿入する挿入部５０ａと該固定孔１５に係
止するフランジ状の抜け止め部５０ｂとを有する。この
固定部５０のうち一方は、スイッチ閉塞部２０と嵌合部
４０との中間位置に設けられており、嵌合部４０を片持
状に支持する。なお、嵌合部４０の基端部には、複数本
の凹溝７０、７０・・が凹設されて、該部位からの屈曲
が容易なようにされる。

【００１５】図３に上述したキャップ部材Ａの装置筺体
１０への装着方法の一例を示す。装置筺体１０は、上述
したように、上下カバー部材１３、１４を積層し、ビス
止め等の適宜手段により相互に接合して形成されてお
り、上記Ｉ／Ｏ接続開口部１２、固定孔１５、およびス
イッチプッシュスイッチ操作孔１１は、上下カバー部材
１３、１４に形成された切欠１２ａ、１２ａ、１５ａ、
１５ａ、１１ａ、１１ａが連結されて形成される。

【００１６】したがってこの実施例において、キャップ
部材Ａは、上下カバー部材１３、１４を接合する前に例
えば下カバー部材１４の切欠１２ａ、１５ａ、１１ａに
係止させておき、その状態で上カバー部材１３を被せる
ことにより、装置筺体１０に装着される。この状態でス
イッチ閉塞部２０は、スイッチ閉塞部２０に設けられる
抜け止め部２０ｂと、その左右両端に配置される固定部
５０により強固に固定されることとなる。また、嵌合部
４０は、片持梁状に保持されて、固定部５０近傍を支点
として屈曲自在となり、嵌合部４０を外した状態でコネ
クタ３０に外部周辺機器を接続することができ、外部周
辺機器を接続しない場合には、嵌合部４０をＩ／Ｏ接続
開口部１２に嵌合させておけばよい。

【００１７】なお、以上の説明では、固定部５０、スイ
ッチ閉塞部２０、および嵌合部４０は一直線上に配置さ
れる場合が示されているが、嵌合部４０は、必ずしも固
定部５０とスイッチ閉塞部２０を結ぶ線分の延長線上に
ある必要はなく、例えば該延長線に直交するように配置
することも可能である。

【００１８】

【発明の効果】以上の説明より明らかなように、本発明
によれば、必要により取り外されるＩ／Ｏ接続開口部の
キャップ材の散逸を防止することができ、さらに、製造
コストも低減することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施例を示す図で、（ａ）は裏面側見
た斜視図、（ｂ）は正面側から見た斜視図である。

【図２】筺体への装着状態を示す断面図である。

【図３】図２の分解斜視図である。

【図４】小型情報処理装置の全体図で、（ａ）は側面
図、（ｂ）はその要部拡大図である。

【図５】従来例を示す図で、（ａ）は側面図、（ｂ）は
その要部拡大図である。

【符号の説明】

１０ 装置筺体 １１ プッシュスイッチ操作孔 １２ Ｉ／Ｏ接続開口部 １３、１４ 上下カバー部材 １５ 固定孔 １５ａ 切欠 ２０ スイッチ閉塞部 ３０ Ｉ／Ｏ接続部 ４０ 嵌合部 ５０ 固定部 Ａ キャップ部材

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】情報処理装置の装置筺体（１０）の壁面に
   開設されるプッシュスイッチ操作孔（１１）を閉塞する
   スイッチ閉塞部（２０）と、装置内のＩ／Ｏ接続部（３
   ０）に外部周辺装置をプラグイン接続するためのＩ／Ｏ
   接続開口部（１２）に着脱自在に嵌合する嵌合部（４
   ０）とを柔軟な一枚の板状部材に形成するとともに、 前記スイッチ閉塞部（２０）を挟んで両側には、装置筺
   体（１０）への固定部（５０、５０）を形成し、 かつ、一方の固定部（５０）は、嵌合部（４０）とスイ
   ッチ閉塞部（２０）の中間部に設けられて、嵌合部（４
   ０）を片持状に保持する情報処理装置のキャップ部材。
2. 【請求項２】請求項１記載のキャップ部材を情報処理装
   置の装置筺体（１０）に装着するキャップ部材の装着構
   造であって、 前記情報処理装置の装置筺体（１０）は、上下カバー部
   材（１３、１４）を接合して形成されるとともに、 キャップ部材の固定部（５０）は、上下カバー部材（１
   ３、１４）の接合部に凹設される切欠（１５ａ、１５
   ａ）が共働して形成する固定孔（１５）に嵌合、固定さ
   れるキャップ部材の装着構造。