JPH0876951A - ハイパーメディアのマップ表示システム及びマップ表示方法 - Google Patents

ハイパーメディアのマップ表示システム及びマップ表示方法

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JPH0876951A
JPH0876951A JP6213546A JP21354694A JPH0876951A JP H0876951 A JPH0876951 A JP H0876951A JP 6213546 A JP6213546 A JP 6213546A JP 21354694 A JP21354694 A JP 21354694A JP H0876951 A JPH0876951 A JP H0876951A
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JP
Japan
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map
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hypermedia
nodes
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JP6213546A
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English (en)
Inventor
Hideyuki Tsutsumitake
秀行 堤竹
Hidenori Okita
秀紀 大喜多
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】ハイパーメディアの構造をユーザが把握しやす
いような形で表示できるようにする。 【構成】マップ生成部108によって現在表示中のハイ
パーメディアのネットワーク構造マップから未処理ノー
ドを選択して、そのノードの属性を属性付加・検索部1
06によりデータベース部103から検索させ、その属
性より変化させるべきレベルだけ上位の属性に包含され
る全ての属性を、知識ベース部104に格納された属性
の階層構造情報に従う属性推論部107の推論処理によ
り取得し、その取得した属性を持つノードを属性付加・
検索部106により検索させ、その検索された全てのノ
ードをマップ生成部108にて統合して1つのノードと
し、関連するリンクを張り替える一連の操作を繰り返し
た後、統合後の各ノードの座標を算出して新たなマップ
を表示装置102に表示する構成とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、情報をノードとノード
間のリンクで構成したハイパーメディアシステムにおい
て、ノードとリンクの全体構造を表示するのに好適なマ
ップ表示システム及びマップ表示方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ハイパーメディアシステムは、情報をネ
ットワーク中のノードとして扱い、ノード間にリンクと
呼ばれる関係付けを行うことにより、情報とその関連を
一元的に管理して、情報管理を容易に行うことができる
システムである。
【0003】従来、このようなハイパーメディアシステ
ムとして、1987年 9月のIEEEComputer 17 〜41頁に
掲載のJeff Conklinによる“HyperText: An Introducti
onSurvey ”に記載されたものが知られている。
【0004】この種のハイパーメディアシステムでは、
ユーザは、あるノードから別のあるノードへリンクを辿
ることにより、関連する情報を得ることができる。これ
をナビゲーションという。この他、ノード或いはリンク
に付加された属性情報をキーとして、キーワード検索を
行うことにより、必要なノードまたはリンクを直接的に
求めることもできる。
【0005】ところが、従来のハイパーメディアシステ
ムでは、ノード数が膨大になると、現在ユーザが注目し
ているノードが、全体の構造の中のどの部分であるのか
が把握しにくくなる、いわゆる方向喪失の問題があっ
た。
【0006】これを解決するのに、ハイパーメディアの
全体的なネットワーク構造を画面上に表示し、現在ユー
ザが注目しているノードの位置をそのネットワーク上で
示すという手段が知られている。この手段はマップ機構
と呼ばれている。
【0007】図2に、マップ機構によるマップ表示の例
を示す。このマップ表示においては、ネットワークが更
に大きくなると、マップ表示用の表示装置の解像度や物
理的な大きさの制約のために、全体を表示することが不
可能となる。そこで、複数のノードをスタックと呼ばれ
る1つのノードにまとめることにより、表示するノード
の数を減らすことも行われていた。
【0008】しかしながら、スタックを用いた場合で
も、スタック自身の数が多くなると、やはり同様の問題
が発生し、基本的な解決にはなっていなかった。しか
も、スタックによる分類は固定的なものであり、一度ス
タックによる分類を行うと、後で全体を変更するという
ことが難しくなる。このため、ハイパーメディアのネッ
トワーク構造の全体をマップ表示する方法は限られてお
り、必ずしもユーザの要求とは一致しないという問題が
あった。
【0009】また、ノード数が膨大になった場合のもう
一つの問題として、ノードを追加または削除したりする
といったネットワークに変更を及ぼす操作を行うと、変
更前と変更後でネットワークがどのように変更されたか
が把握し難くなるということがある。その具体例を以下
に述べる。
【0010】図7は、図2においてノード7とノード8
を削除した場合のマップ表示の例を示す。この例では、
図2及び図7中のノード12に着目すると、図2中のノ
ード12の位置と図7中の同じノード12の位置が異な
るため、対応がつき難くなる。
【0011】このように、ハイパーメディアシステムに
おけるマップ表示では、ネットワーク構造変更後のノー
ド等の位置関係は変更前に対して異なるのが一般的であ
るため、ネットワークがどのように変更されたかが把握
し難くなる。特に、マップを自動的にレイアウトするよ
うなシステムでは、変更前と変更後でマップの表示が大
きく異なることがあるために、どのノードがどこに表示
されているのかが分からなくなるという問題があった。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】上記したように、従来
のハイパーメディアシステムにおけるマップ表示では、
ノードやリンクの数が膨大になると、ハイパーメディア
の全体構造が把握し難くなるという問題があった。
【0013】また、これを解決するのに、複数のノード
をスタックと呼ばれる1つのノードにまとめる方式が知
られていたが、スタック数が多くなると同様の問題が発
生していた。更に、スタックを用いた方式では、固定的
な分類となることから、後で全体を変更するということ
が難しく、多彩なマップ表示が行えないという問題があ
った。
【0014】この他、ネットワークに変更を及ぼす操作
を行うと、変更前と変更後でネットワークがどのように
変更されたかが把握し難くなるという問題もあった。本
発明は上記事情を考慮してなされたものでその目的は、
ハイパーメディアの構造をユーザが把握しやすいような
形で表示できるハイパーメディアのマップ表示システム
及びマップ表示方法を提供することにある。
【0015】本発明の他の目的は、ハイパーメディアを
構成するノードやリンクが非常に多くなっても、ノード
やリンクの持つ属性相互間の包含関係を表す階層構造の
情報を利用して複数のノードあるいはリンクを1つにま
とめてマップの詳細度を変化させることで、全体構造の
把握が容易なマップ表示が行えるようにすることにあ
る。
【0016】本発明の更に他の目的は、ハイパーメディ
ア自身には何の変更を加えなくても、属性相互間の包含
関係を表す階層構造情報のみを変えるだけで、様々なマ
ップ表示が実現できるようにすることにある。
【0017】本発明の更に他の目的は、詳細度の違うマ
ップや、ノード或いはリンクの追加や削除が行われる場
合の前後のマップ間で、連続的にノードやリンクの表示
位置を変化させるアニメーション機能を実現すること
で、異なったマップ間でも、どのノードがどれに対応す
るか、非常にわかりやすくできるようにすることにあ
る。
【0018】
【課題を解決するための手段及び作用】本発明は、属性
を持つノードとノード間のリンクで構成したハイパーメ
ディアを蓄えるデータベース手段と、このデータベース
手段から、ある条件に適合する属性を持つノード或いは
リンクを検索する検索手段と、ハイパーメディアを構成
するノード或いはリンクの持つ属性相互間の包含関係を
階層的に示す階層構造情報を蓄える知識ベース手段と、
上記階層構造上の任意のレベルを直接にまたは間接に指
定入力するためのレベル指定手段(ユーザインタフェー
ス装置)と、上記階層構造情報に従って、レベル指定手
段により指定されたレベルと同じ階層構造上のレベルに
属する属性を推論する属性推論手段と、レベル指定手段
により指定されたレベルと同じレベルに属すると属性推
論手段により判断された属性を持つノード或いはリンク
を上記検索手段によりデータベース手段から検索させ、
そのノード或いはリンクを統合して1つの仮想的なノー
ド或いはリンクとして表示するマップ生成手段とを備え
たことと特徴とする。
【0019】上記の構成においては、ノード或いはリン
クの持つ属性相互間の包含関係を階層的に示す階層構造
情報が知識ベース手段に蓄えられる。この階層構造情報
は、属性相互間の包含関係に基づいて属性が上位と下位
の階層的なカテゴリに分類された属性の木構造を示すも
のである。したがって、このような知識ベース手段に蓄
えられている階層構造情報を利用してノード或いはリン
クの持つ属性相互間の包含関係を示す階層構造を辿るこ
とにより、膨大なノードを持つハイパーメディアに対し
ても、属性の包含関係に基づいて複数のノード或いはリ
ンクを1つにまとめることができるようになり、マップ
表示の際に全体の構造把握が容易となる。この場合、リ
ンクを何回も辿るような離れたところにあるノード同士
を1回で併合することも可能となる。しかも、従来の固
定的なスタックによる分類とは異なり、ユーザがマップ
表示中において属性の階層構造(階層的に分類された属
性の木)のレベルを上下するようなレベル指定を行うこ
とで、そのレベル指定に従ってマップ生成手段がマップ
表示の詳細度を簡単に変更することが可能となる。更
に、階層構造情報は、(データベース手段に保存されて
いる)ハイパーメディアを構成するノード或いはリンク
に付加されている属性から分離しているので、この階層
構造情報のみを変更するだけで、まったく異なったマッ
プ表示が可能となる。
【0020】また本発明は、表示中のマップの詳細度を
変える場合に、その前後のマップの間を補間する複数の
中間マップをマップ生成手段が順次切り替えて表示する
ようにしたことをも特徴とする。
【0021】このように、詳細度の違う2つのマップの
間を画面上で連続的に変化させてアニメーションとして
表示することにより、全体と部分の関係を容易に把握す
ることができる。
【0022】また本発明は、ノード或いはリンクの追
加、またはノード或いはリンクの削除に応じて表示マッ
プの変更を行う場合に、上記のマップ詳細度の変更時と
同様に、変更前後のマップの間を補間する複数の中間マ
ップをマップ生成手段が順次切り替えて表示するように
したことをも特徴とする。
【0023】このように、ノード或いはリンクの削除ま
たは追加を行っても、即ちハイパーメディアのネットワ
ーク構造に変更を及ぼす操作を行っても、変更前と変更
後のマップの間を連続的に変化させて表示することによ
り、対応するノード或いはリンクがどのように変化した
かが把握しやすくなり、操作性が飛躍的に増大する。
【0024】また、マップをアニメーションとして表示
する際に、ユーザの注目するノード或いはリンクを指定
入力するためのノード/リンク指定手段(ユーザインタ
フェース装置)を設ける他、この指定手段により指定さ
れたノード或いはリンクについては、表示画面上で位置
を変えない手段(マップ生成手段)、または他のノード
或いはリンクと区別する(例えば表示色を変えるとか、
表示修飾を施すことで視覚的に区別する)手段(マップ
生成手段)、または(詳細度を下げても)他のノード或
いはリンクと統合しない手段(マップ生成手段)を設け
ることで、ユーザの注目するノード或いはリンクがマッ
プ変更時でも確実に把握でき、操作性の向上が図れる。
【0025】
【実施例】以下、本発明の一実施例につき図面を参照し
て説明する。図1は本発明の一実施例に係るハイパーメ
ディアのマップ表示システムの構成を示すブロック図で
ある。
【0026】図1に示すマップ表示システムは、ユーザ
インタフェース装置101と、表示装置102と、ハイ
パーメディアデータベース部103及び知識ベース部1
04を保存する記憶装置105と、属性付加・検索部1
06と、属性推論部107と、マップ生成部108と、
制御部109とから構成される。
【0027】ユーザインタフェース装置101は、ユー
ザの入力操作に従ってデータ等を入力するためのもの
で、キーボードやマウス等を用いて実現される。表示装
置102は、ハイパーメディアのネットワーク構造の表
示(マップ表示)等に用いられるものである。
【0028】ハイパーメディアデータベース部103
は、ノードとリンクから構成されるハイパーメディアを
蓄えておくものである。知識ベース部104は、ノード
やリンクに付加された属性と属性との関係を階層的に記
述した情報を蓄えておくものである。
【0029】記憶装置105は、ハイパーメディアデー
タベース部103及び知識ベース部104の両者を保存
するためのもので、ハードディスク装置等により実現さ
れる。
【0030】属性付加・検索部106は、ハイパーメデ
ィアデータベース部103上のノード或いはリンクに属
性を付加する他、ある条件を満たす属性を持つノード或
いはリンクを当該データベース部103から検索するも
のである。
【0031】属性推論部107は、知識ベース部104
に新たな属性を登録する他、属性に関して推論を行うも
のである。マップ生成部108は、ハイパーメディアの
ネットワーク構造を各種の表示形態で表示装置102に
表示するものである。マップ生成部108は、表示の対
象となるノードとリンクの集合を求めて、それらをネッ
トワークとして画面上にマップ表示するために、ノード
やリンクの座標を計算するようになっている。
【0032】制御部109は、ユーザ操作に従うユーザ
インタフェース装置101からの入力、或いはマップ生
成部108からの制御情報を解釈して、属性付加・検索
部106及び属性推論部107を制御するものである。
制御部109はまた、ユーザインタフェース装置101
からの入力に従い、マップ生成部108も制御する。
【0033】図2は、マップ生成部108により表示装
置102に表示されるノードとリンクから構成されるハ
イパーメディアのネットワーク構造の一例を示す。な
お、この図2は、[従来の技術]の欄で述べたように、
従来のマップ表示機構により表示されるハイパーメディ
アのネットワーク構造の一例をも示している。
【0034】図2において、ノードは丸で、リンクは矢
印で記述されている。各ノードには識別子(ノード識別
子)i(i=1〜12)が付与されている。ここで、ノ
ード識別子iが付与されているノードをノードiと呼
ぶ。また、リンクには属性j(j=A〜L)が付加され
ている。一般に、1つのノードには複数の属性を付加す
ることができるが、ここでは簡単のために1つのみ記し
てある。
【0035】図2は、全てのノードとリンクが表示され
ている例である。このようなマップ表示をレベル0のマ
ップ表示と呼ぶ。これらのノードとリンクの情報はハイ
パーメディアデータベース部103に保存されている。
【0036】図3は、図2中のノード(ノード1〜ノー
ド12)に付加された属性についての関係の一例を階層
的に表現した図である。この図3からは、例えば属性A
とBの上位の属性がMであり、同様に属性MとNの上位
の属性がSであることが分かる。これらの属性の階層関
係は、知識ベース部104に保存されている。
【0037】図4は、図2に示したハイパーメディアの
ネットワーク構造中の複数のノードを図3の属性に関す
る階層構造(階層的に分類された属性の木構造)を用い
てまとめることにより生成したマップ(概要マップ)の
表示例を示す。
【0038】図4のマップは、図2に示したレベル0の
マップより図3の階層構造を1段(1レベル)上位に上
がったものであり、レベル1のマップ表示と呼ぶ。例え
ば、図2においてノード3とノード6はそれぞれCとD
という属性を持ち、このCとDは上位のNという共通属
性を持つので、統合され、図4においては1つのノード
(仮想のノード)として表示されている。なお、図4に
示されているノード中のAB,CDなどの記号はノード
の属性ではなく、ノードを区別するための便宜的な名前
である。これは、以下でも同様である。
【0039】図5は、図3に示したレベル1のマップよ
り図3の階層構造を更に1段(1レベル)上位に上がっ
たマップ表示例、即ちレベル2のマップ表示例を示す。
図5において、(矢印で示される)リンクに付随した数
値はリンクの数を示している。これは、図3の階層構造
に従って統合された1対のノード間を結ぶリンクの数が
複数の場合に、その複数のリンクを全て表示することで
マップが複雑になるのを防ぐためである。なお、数値が
付されていないリンクの数は1本であるとする。
【0040】以上のマップ表示の例から明らかなよう
に、属性の階層構造を上位に上がることによりマップは
簡略化され、全体の大まかなネットワーク構造を把握し
やすくなる。なお、マップ表示のレベルは、ユーザイン
タフェース装置101を用いたユーザの入力操作により
指定することができる。
【0041】ここで、相対的に上位のレベルのマップを
概要マップと呼び、相対的に下位のレベルのマップを詳
細マップと呼ぶ。また、あるマップを概要マップに変換
することを“詳細度を低くする”といい、逆に詳細マッ
プに変換することを“詳細度を高くする”という。
【0042】なお、マップの表示レベルは全体で同じで
ある必要はなく、部分的に表示レベルを変えることも可
能である。図6は、図4においてEFとGHの2つのノ
ードのみの詳細度を低くしたマップ表示例を示す。
【0043】以上は、ノードに付加した属性として、図
3に示した属性の階層構造の最下段にある属性を用いた
場合について説明したが、これに限るものではなく、中
間レベルの属性をノードに付加しても構わない。
【0044】次に、上記した詳細度を変えたマップ表示
のためのマップ生成部108の処理手順について、例え
ば図2のマップをそれより1つ上位のレベルの図4のマ
ップに変換して表示する場合を例に、図8のフローチャ
ートを参照して説明する。
【0045】今、ユーザの入力操作に従ってユーザイン
タフェース装置101から現マップ(ここではレベル
0)に対して詳細度をNレベルだけ(ここではN=1)
変更したマップを表示する要求(即ちレベル1のマップ
表示の要求)が入力されたものとする。このNの値は正
負の符号付きであり、詳細度を上げる場合には負符号
が、下げる場合には正符号が付される。
【0046】制御部109は、このユーザインタフェー
ス装置101から入力されたマップ表示要求を受け付け
ると、その要求をマップ生成部108に通知する。する
とマップ生成部108は、自身が管理している現マップ
のレベル(ここでは0)に、要求されたレベル数N(こ
こではN=1)を加算して、マップ表示のレベルを設定
する(ステップS1)。ここでは、レベル1に設定され
る。なお、Nの値を符号付きとせずに自然数とし、詳細
度を下げる要求(即ち概要マップの表示要求)の場合に
は現マップのレベルとの加算を、詳細度を上げる要求
(即ち詳細マップの表示要求)の場合には現マップのレ
ベルからの減算を行うようにしても構わない。
【0047】次にマップ生成部108は、ステップS1
で設定したレベル(設定レベル)が0であるか否かをチ
ェックし(ステップS2)、0であればハイパーメディ
アデータベース部103に格納されているハイパーメデ
ィアに従う通常のマップ表示(レベル0のマップ表示)
を行う(ステップS3)。
【0048】これに対し、設定レベルが0でなければ
(但し負の場合にはエラーとする)、マップ生成部10
8は、現マップ(図2参照)の中から未処理のノードを
1つ選択する(ステップS4)。
【0049】次にマップ生成部108は、この選択した
ノードの属性の検索を制御部109を介して属性付加・
検索部106に要求する。すると属性付加・検索部10
6は、マップ生成部108が選択したノードの属性をハ
イパーメディアデータベース部103から検索し、制御
部109を通してマップ生成部108に返す。このよう
にマップ生成部108は、ステップS4で選択したノー
ドの属性を属性付加・検索部106を用いて取得する
(ステップS5)。
【0050】次にマップ生成部108は、ステップS5
で取得した属性より、属性に関する階層構造上(図3参
照)で設定レベル(ここでは1)だけ上位の属性に包含
される全ての属性を抽出することを、制御部109を介
して属性推論部107に要求する。
【0051】すると属性推論部107は、マップ生成部
108により要求された属性より指定レベル(設定レベ
ル)だけ上位の属性に包含される全ての属性を、知識ベ
ース部104に蓄えられている属性の階層関係(図3の
階層構造)に従う推論により抽出し、制御部109を通
してマップ生成部108に返す。このようにマップ生成
部108は、ステップS5で選択したノードの属性より
設定レベルだけ上位の属性に包含される(属する)全て
の属性を属性推論部107を用いて取得する(ステップ
S6)。
【0052】次にマップ生成部108は、ステップS6
で取得した属性を持つ全てのノード、即ちステップS5
で選択したノードの属性より設定レベルだけ上位の属性
に包含される属性を持つ全てのノードを、属性付加・検
索部106によりハイパーメディアデータベース部10
3から検索させて取得する(ステップS7)。
【0053】次にマップ生成部108は、ステップS7
で取得した全てのノード(例えば、図2のレベル0のマ
ップで属性Aを持つノード8が選択された場合であれ
ば、図2のマップと図3の階層構造から明らかなよう
に、当該ノード8と属性Bを持つノード5の2つ)を統
合して1つの仮想的なノードを生成する(ステップS
8)。そしてマップ生成部108は、関連するリンクを
張り替える(ステップS9)。またマップ生成部108
は、統合したノードを現マップ上で処理済みとする。
【0054】次にマップ生成部108は、現マップの中
に未処理ノードがあるか否かをチェックする(ステップ
S10)。もし、未処理ノードがあるならば、マップ生
成部108はステップS4に戻って未処理ノードを1つ
選択し、前記した一連の処理を行う。これに対し、未処
理ノードがないならば、即ち現マップ上の全てのノード
を処理したならば、マップ生成部108は前記した一連
の処理で新たに求められている各ノード(仮想的なノー
ド)の座標(表示位置の座標)を計算し(ステップS1
1)、リンクと共に表示装置102の画面上に表示する
(ステップS12)。
【0055】このようにして、設定されたレベル(ここ
ではレベル1)でのマップ表示、即ち現マップに対して
詳細度がNレベルだけ変更された(ここでは1レベルだ
け低くされた)マップ表示が行われる。
【0056】なお、ステップS12での座標計算には、
従来からよく知られているグラフを表示するアルゴリズ
ム(レイアウトアルゴリズム)が用いられるが、座標の
決定の仕方自体は本発明に直接関係しないため、説明を
省略する。
【0057】以上は、マップの表示レベルをネットワー
ク構造全体で同じとしている場合である。もし、図6の
マップ表示のように部分的に表示レベルを変えたい場合
には、最初の処理ステップをステップS4とする他、ス
テップS1でのレベル設定処理の代わりに、ステップS
4でノードを選択する毎に、そのノードに対して詳細度
をどれくらいのレベル数だけ低く或いは高くするかをユ
ーザにより指定させて、そのノードを対象とする表示レ
ベルの設定を行うステップを導入し、この新たな表示レ
ベル設定ステップの実行後にステップS5に進むように
すればよい。但し、設定レベルが0のノードについて
は、ステップS5ではなくてステップS10に進むよう
にする。
【0058】また、詳細度を変えても、ある特定のノー
ドについては他のノードと統合しないようにすることも
可能である。これは、他のノードと統合しないノードを
ユーザの入力操作によりユーザインタフェース装置10
1から指定させ、その指定ノードはノード統合処理の対
象外とすることにより実現できる。
【0059】このようなユーザ指定のノードをノード統
合処理の対象外とすることが可能な、詳細度変更時のマ
ップ表示処理のフローチャートを図9に示す。この図9
のフローチャートが図8のフローチャートと異なる点
は、例えば処理の開始時において、マップ表示のレベル
を設定する処理(ステップS1)の他に、新たにユーザ
指定の統合しないノードを設定する処理(ステップS1
6)が用意されていることと、図8中のステップS4と
ステップS5の間に、ステップS4で選択されたノード
が(ステップS16で設定されている)統合しないノー
ドであるか否かをチェックする処理(ステップS17)
が用意され、且つ図8中のステップS8の処理に代え
て、ステップS7で取得した全ノード(選択したノード
の属性より設定レベルだけ上位の属性を包含する属性を
持つ全てのノード)のうち、統合しないノードを除くノ
ードだけを統合して1つのノードとする処理(ステップ
S18)が用意されていることである。
【0060】同様にして、任意のリンクをユーザに指定
させ、その指定されたリンクについて他のリンクと統合
しないようにすることも可能である。さて、以上のよう
にして、現マップを概要マップ或いは詳細マップに変換
して表示する場合、ユーザは変換後のマップについて
は、その全体の構造把握(概要マップ表示の場合)或い
は部分的な詳細な構造把握(詳細マップ表示の場合)が
行えるものの、全体と部分の関係を把握することは容易
ではない。
【0061】そこで本実施例では、詳細マップから概要
マップへ、或いは概要マップから詳細マップへ連続的な
アニメーションとしてマップ表示することで、全体と部
分の関係の把握が容易に行えるようにしている。
【0062】この連続的なアニメーションとしてのマッ
プ表示の詳細について、図4のマップ(レベル1のマッ
プ)を図5の概要マップ(レベル2のマップ)に連続的
に変換する場合を例に、図10のフローチャートを参照
して説明する。
【0063】まずマップ生成部108は、2つのマップ
(ここでは図4及び図5のマップ)の間に幾つのコマ
(2つのマップを補間する中間マップ)を入れるかを示
す表示分割数を設定する(ステップS21)。この表示
分割数が多いほど、マップ表示のアニメーションの動き
が滑らかになる。本実施例では、この表示分割数を次の
ように決定している。
【0064】まず、図4及び図5のマップ上の各ノード
の表示座標は、前記したように所定のレイアウトアルゴ
リズムに従って決定され、それぞれ独立に表示される。
したがって、上記両マップ間で最も大きい移動距離L1
を求めることは可能である。ここで、1コマ当たりの最
適な移動距離(ユーザから見て滑らかで且つ苛々しない
程度の移動速度となる移動距離)をL2とすると、L1
/L2の値を表示分割数とすることにより、高速で且つ
滑らかなアニメーション表示が保証される。
【0065】次にマップ生成部108は、何番目の中間
マップの処理(何コマ目の移動処理)かを示す変数Iを
初期値1に設定する(ステップS22)。次にマップ生
成部108は、変数Iが表示分割数以下であるか否かを
チェックする(ステップS23)。この例のように変数
Iが表示分割数以下の場合には、マップ生成部108は
I/表示分割数の値を算出し、その値を変換前マップ
(図4のマップ)と変換後のマップ(図5のマップ)の
位置からI番目の中間マップ(コマ)の位置を決定する
のに用いられる分割比として設定する(ステップS2
4)。そしてマップ生成部108は、変換前のマップ
(図4のマップ)から(未選択)のノード(図4中のA
B,CDなどのノード)を1つ選択する(ステップS2
5)。
【0066】次にマップ生成部108は、選択したノー
ドのIコマ移動後の座標(表示位置の座標)を、当該ノ
ードの元の座標、即ち変換前マップ(図4のマップ)に
おける当該ノードの表示位置座標(以下、移動元座標と
称する)と、当該ノードに対応する変換後マップ(図5
のマップ)上のノードの表示位置座標(以下、移動先座
標と称する)と、上記分割比とをもとに、次式 座標=移動元座標+(移動先座標−移動元座標)*分割
比 に従って算出する(ステップS26)。
【0067】これにより、例えば図4のマップ上のノー
ドCDが選択された場合であれば、そのノードCDのI
コマ移動後の座標が、図4において当該ノードCDが表
示されている位置の座標(移動元座標)と、当該ノード
CDに対応する図5のマップ上のノードABCDが表示
されている位置の座標(移動先座標)と、分割比をもと
に算出される。
【0068】マップ生成部108は、変換前のマップか
ら選択したノードのIコマ移動後の座標を求めると、現
在表示されている当該ノードの表示を消して、この求め
た座標位置に当該ノードを表示することにより、当該ノ
ードを、変換前マップのI−1コマ移動後の位置(Iが
2以上の場合)または変換前マップの元の位置(Iが1
の場合)から1コマ移動する(ステップS27)。
【0069】次にマップ生成部108は、変換前のマッ
プ上の全てのノードを選択済みであるか否かをチェック
し(ステップS28)、未選択のノードがあるならば、
その中から1つを選択して(ステップS29)、この新
たに選択したノードについて上記ステップS26,S2
7の処理を再び実行する。
【0070】このようにしてマップ生成部108は、ス
テップS28で変換前のマップ上の全ノードを選択済み
であると判定するまでは、ステップS29,S26〜2
8のループ91を繰り返し、全てのノードを1コマ移動
する。
【0071】そして、ステップS28で全ノードが選択
済みであると判定されると、即ち全ノードが1コマ移動
されると、マップ生成部108は、変換前のマップから
リンクを1つ選択する(ステップS30)。
【0072】次にマップ生成部108は、選択したリン
クのIコマ移動後の座標を、当該リンクの移動元座標
(変換前マップにおける当該リンクの座標)と、当該リ
ンクの移動先座標(当該リンクに対応する変換後マップ
上のリンクの座標)と、上記分割比とをもとに、前記し
たノードの場合と同様に、次式 座標=移動元座標+(移動先座標−移動元座標)*分割
比 に従って算出する(ステップS31)。
【0073】マップ生成部108は、変換前のマップか
ら選択したリンクのIコマ移動後の座標を求めると、現
在表示されている当該リンクの表示を消して、この求め
た座標位置に当該リンクを表示することにより、当該リ
ンクを1コマ移動する(ステップS32)。
【0074】なお、本実施例における座標に関する演算
(足し算、引き算、数値の掛け算など)はベクトル演算
を用いて行われる。次にマップ生成部108は、変換前
のマップ上の全てのリンクを選択済みであるか否かをチ
ェックし(ステップS33)、未選択のリンクがあるな
らば、その中から1つを選択して(ステップS34)、
この新たに選択したリンクについて上記ステップS3
1,S32の処理を再び実行する。
【0075】このようにしてマップ生成部108は、ス
テップS33で変換前のマップ上の全リンクを選択済み
であると判定するまでは、ステップS34,S31〜3
3のループ92を繰り返し、全てのリンクを1コマ移動
する。
【0076】そして、ステップS33で全リンクが選択
済みであると判定されると、即ち全リンクが1コマ移動
されると、マップ生成部108は変数Iを+1して、ス
テップS23の判定処理に戻る。ここで、+1後のIの
値が表示分割数以下であれば、マップ生成部108はI
番目の中間マップについての上記した一連の処理(ステ
ップS24〜ステップS35)を行い、全てのノードと
リンクを再び1コマ移動する。
【0077】このようにして、(ループ91及び92を
含む)上記一連の処理のループ93を表示分割数だけ繰
り返すことにより、図4のマップの詳細度を変えて図5
のマップに変換する際には、その変換の様子が連続的な
アニメーションとして画面表示されることになる。
【0078】マップ生成部108は、上記ステップS2
3で変数Iの値が表示分割数を越えたと判定すると、現
在のマップ表示、即ち表示分割数に一致するI番目の中
間マップの表示を消して、変換後のマップ(ここでは図
5のマップ)を表示する(ステップS36)。
【0079】以上の結果、ユーザは、詳細度が変化する
過程を連続的なアニメーションとして観察できるため、
ネットワーク構造の全体と部分(詳細部分)の関係(ど
のノードがどこに関係するかなど)の把握が容易に行え
る。
【0080】上記した一連の処理に従って図4の状態か
ら図5の状態に至るまで連続的なアニメーションとして
表示されるマップの途中段階の例(中間マップの例)を
図11(a),(b)に示す。
【0081】なお、上記のように連続的なアニメーショ
ンとしてマップ表示する場合に、ユーザが注目している
任意のノード(またはリンク)をユーザの入力操作によ
りユーザインタフェース装置101から指定させ、その
指定されたノード(またはリンク)については、表示画
面上で位置を変えないようにする(固定する)ことで、
マップの詳細度を変えても(或いは後述するようにノー
ドの削除/追加が行われても)ユーザが注目しているノ
ードを画面上で確実に把握できるようにすることも可能
である。
【0082】このようにユーザ指定のノードを表示画面
上で位置を変えないようにする場合、他のノードに対し
ては、そのユーザ指定のノード(以下、固定するノード
と称する)を仮にコマ送りした場合の移動量だけ逆方向
に位置補正する必要がある。そのためには、図10のフ
ローチャートの一部を例えば図12のように変更したフ
ローチャートを用いればよい。
【0083】この図12のフローチャートによれば、ス
テップS25またはS29でノードが選択されると、そ
のノードが固定するノードであるか否かがチェックされ
る(ステップS37)。
【0084】もし選択されたノードが固定するノードで
あれば、ステップS27に進んで、当該ノードが現在位
置に再表示される。これに対し、選択されたノードが固
定するノードでなければ、図10のフローチャート中の
ステップS26に代わるステップS26′の処理によ
り、当該選択されたノードのIコマ移動後の位置補正さ
れた座標が、当該ノードの移動元座標及び移動先座標
(当該ノードに対応する変換後マップ上のノードの座
標)と、固定するノードを仮にコマ送りしたとする場合
の仮想の移動先座標(固定するノードに対応する仮想の
変換後マップ上のノードの座標)及び固定するノードの
現座標(現在位置の座標)と、分割比をもとに、次式 座標=移動元座標+(移動先座標−移動元座標)*分割
比−(固定するノードの仮想移動先座標−現座標)*分
割比 に従って、当該削除されるノードのIコマ移動後の座標
が算出される。ここで、(固定するノードの仮想移動先
座標−現座標)*分割比は補正量を示す。
【0085】また、上記の補正量を予め算出しておくこ
とにより、ステップS26′での計算量を減らすことも
可能である。更に、ユーザ指定のノード(固定するノー
ド)が複数ある場合には、それぞれの固定するノードに
ついて上記の補正量を予め求めて、例えばその平均値を
計算し、これをステップS26′での座標計算時の補正
量として用いればよい。
【0086】なお、リンクについても、上記したノード
に対するのと同様の扱いをすればよい。この他、マップ
を連続的なアニメーションとして表示する場合に、ユー
ザが注目している任意のノード(またはリンク)をユー
ザの入力操作によりユーザインタフェース装置101か
ら指定させ、その指定されたノード(またはリンク)に
ついては、ユーザが画面上で他のノード(またはリン
ク)と視覚的に区別可能な表示をマップ生成部108に
より行わせることで、マップの詳細度を変えても(或い
はノードの削除/追加が行われても)ユーザが注目して
いるノードを画面上で確実に把握できるようにすること
も可能である。ここで、ユーザ指定のノード(またはリ
ンク)を他のノード(またはリンク)と視覚的に区別可
能とするには、ユーザ指定のノード(またはリンク)を
他のノード(またはリンク)と異なる表示色で表示した
り、ブリンクなどの表示修飾を施したりすればよい。
【0087】更に、前記した詳細度を変えてもユーザ指
定のノード(またはリンク)については他のノード(ま
たはリンク)と統合しない方式は、詳細度が変化する過
程を連続的なアニメーションとして表示する場合にも適
用可能である。
【0088】さて、マップを連続的なアニメーションと
して表示するマップ表示方式は、上記したようにマップ
の詳細度を変える場合に限らず、ノードを新たに追加し
たり、既にあるノードを削除したりする場合、即ちハイ
パーメディアのネットワーク構造に変更を及ぼす操作を
行うような場合にも適用可能である。
【0089】以下、このマップ表示方式の適用例を、図
2に示したノード削除前のマップから図7に示したノー
ド削除後のマップ(ここでは、図2のマップからノード
7とノード8を削除したマップ)への切り替え時におい
て、マップを連続的なアニメーションとして表示する場
合について説明する。
【0090】さて、図2のマップから図7のマップに変
化する過程を連続的なアニメーションとしてマップ表示
するには、前記したマップの詳細度を変える場合と同様
にして、図2のマップ(ノード削除前のマップ)と図7
のマップ(ノード削除後のマップ)との間を中間マップ
により連続的に補間すればよい。そのための処理手順
は、図10のフローチャートの示す処理手順とほぼ同様
である。但し、削除されるノードの移動先座標について
は、前記したマップの詳細度を変える場合とは異なる扱
いが必要となる。このため本実施例では、画面上で例え
ばゴミ箱を表すアイコン(ゴミ箱アイコン)を設け、当
該アイコンの座標(ゴミ箱座標)を削除されるノードの
移動先座標として扱い、削除されるノードが当該アイコ
ンに徐々に移動されるようにしている。
【0091】このようなゴミ箱アイコンの導入により、
ノード削除前後のマップ間を連続的に補間するには、図
10のフローチャートの一部を例えば図13のように変
更したフローチャートを用いればよい。
【0092】この図13のフローチャートによれば、ス
テップS25またはS29でノードが選択されると、そ
のノードが削除されるノードであるか否かがチェックさ
れる(ステップS38)。もし、削除されるノードでな
ければ、前記した詳細度を変える場合と同じステップS
26の処理により、当該ノードのIコマ移動後の座標が
算出される。これに対し、削除されるノードであれば、
移動先座標としてゴミ箱座標を用いたステップS26″
の処理により、次式 座標=移動元座標+(ゴミ箱座標−移動元座標)*分割
比 に従って、当該削除されるノードのIコマ移動後の座標
が算出される。
【0093】なお、リンクについても、上記したノード
に対するのと同様の扱いをすればよい。以上により、図
2に示したノード削除前のマップから図7に示したノー
ド削除後のマップへの切り替え時においても、マップを
連続的なアニメーションとして表示することができ、し
かも図14に示す途中段階のマップのように、削除され
るノード(ここではノード7とノード8)については、
太い破線の矢印で示すように、符号130で示されるゴ
ミ箱(ゴミ箱アイコン)に徐々に移動されるように表示
することができる。
【0094】この他、ノードを追加した場合には、画面
上で例えばデータベースを表すようなアイコンを設け、
当該アイコンの座標を追加するノードの移動元座標とし
て扱いうようにすればよい。
【0095】また、上記したようなアイコン(ゴミ箱ア
イコンやデータベースアイコン)を設けず、座標を移動
させないで、徐々にノードを消したり(フェードアウ
ト)、現れるようにしたり(フェードイン)するように
してもよい。
【0096】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、ハ
イパーメディアの全体構造をマップ表示する場合に、当
該ハイパーメディアを構成するノード或いはリンクの持
つ属性相互間の包含関係を階層的に示す階層構造情報を
利用してその階層構造を辿ることにより、属性の包含関
係に基づいて複数のノード或いはリンクを1つにまとめ
てマップの詳細度を変えることができるため。ノードや
リンクの数が非常に多くなってもハイパーメディアの構
造を把握しやすくすることができる。
【0097】また本発明によれば、従来のスタックと比
較して、属性を持つノードとリンクから構成されるハイ
パーメディアとは別に、各属性間の意味的な包含関係を
表す階層構造の情報を持ち、当該階層構造情報に従って
表示するマップの詳細度のレベルを変えることにより、
ノードそのものを変えることなく当該階層構造情報を変
えるだけで、様々なマップ表示が実現できる。
【0098】また本発明によれば、詳細度の違うマップ
や、ノード或いはリンクの追加や削除が行われる場合の
前後のマップ間で、連続的にノードやリンクの表示位置
を変化させるアニメーション機能により、異なったマッ
プ間でも、どのノードがどれに対応するか、非常にわか
りやすくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係るハイパーメディアのマ
ップ表示システムの構成を示すブロック図。
【図2】ハイパーメディアのレベル0のマップ表示例を
示す図。
【図3】図2中の各ノードに付加された属性についての
関係の一例を階層的に表現した図。
【図4】図2のレベル0のマップに対応するレベル1の
マップ表示例を示す図。
【図5】図4のレベル1のマップより詳細度を1レベル
だけ下げたレベル2のマップ表示例を示す図。
【図6】詳細度のレベルが部分的に異なるマップ表示の
例を示す図。
【図7】図2のマップから幾つかのノードが削除された
マップ表示例を示す図。
【図8】詳細度を変えたマップ表示のための図1中のマ
ップ生成部108における処理手順を示すフローチャー
ト。
【図9】詳細度を変えても、ある特定のノードについて
は他のノードと統合しないようにしたマップ表示のため
のマップ生成部108における処理手順を示すフローチ
ャート。
【図10】マップを連続的なアニメーションとして表示
するためのマップ生成部108における処理手順を示す
フローチャート。
【図11】図4のマップから図5のマップに詳細度を変
化させる場合においてマップを連続的なアニメーション
として表示する際の途中段階のマップ表示例を示す図。
【図12】ユーザ指定のノードの表示位置を変えずにマ
ップを連続的なアニメーションとして表示するためのマ
ップ生成部108における処理手順の主要部を示すフロ
ーチャート。
【図13】ノードを削除する場合のマップを連続的なア
ニメーションとして表示するためのマップ生成部108
における処理手順の主要部を示すフローチャート。
【図14】図2のマップからノードを削除する場合にお
いてマップを連続的なアニメーションとして表示する際
の途中段階のマップ表示例を示す図。
【符号の説明】
101…ユーザインタフェース装置、102…表示装
置、103…ハイパーメディアデータベース部、104
…知識ベース部、105…記憶装置、106…属性付加
・検索部、107…属性推論部、108…マップ生成
部、109…制御部。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 情報を属性を持つノードとノード間のリ
    ンクで構成したハイパーメディアのノードとリンクの構
    造をグラフ表示するハイパーメディアのマップ表示シス
    テムにおいて、 前記ハイパーメディアを蓄えるデータベース手段と、 前記データベース手段から、ある条件に適合する属性を
    持つノード或いはリンクを検索する検索手段と、 前記ハイパーメディアを構成するノード或いはリンクの
    持つ属性相互間の包含関係を階層的に示す階層構造情報
    を蓄える知識ベース手段と、 前記階層構造上の任意のレベルを直接にまたは間接に指
    定入力するためのレベル指定手段と、 前記知識ベース手段に蓄えられている前記階層構造情報
    に従って、前記レベル指定手段により指定されたレベル
    と同じ階層構造上のレベルに属する属性を推論する属性
    推論手段と、 前記レベル指定手段により指定されたレベルと同じレベ
    ルに属すると前記属性推論手段により判断された属性を
    持つノード或いはリンクを前記検索手段により前記デー
    タベース手段から検索させ、そのノード或いはリンクを
    統合して1つの仮想的なノード或いはリンクとして表示
    するマップ生成手段とを具備することを特徴とするハイ
    パーメディアのマップ表示システム。
  2. 【請求項2】 前記マップ生成手段は、マップ表示中に
    おける前記レベル指定手段によるレベル指定に従い、表
    示中のマップの詳細度を変更することを特徴とする請求
    項1記載のハイパーメディアのマップ表示システム。
  3. 【請求項3】 前記マップ生成手段は、前記表示中のマ
    ップの詳細度を変える場合に、その前後のマップの間を
    補間する複数の中間マップを順次切り替えて表示するこ
    とにより、マップを連続的なアニメーションとして表示
    することを特徴とする請求項2記載のハイパーメディア
    のマップ表示システム。
  4. 【請求項4】 前記マップ生成手段は、ノード或いはリ
    ンクの追加、またはノード或いはリンクの削除に応じて
    表示マップの変更を行う場合に、その前後のマップの間
    を補間する複数の中間マップを順次切り替えて表示する
    ことにより、マップを連続的なアニメーションとして表
    示することを特徴とする請求項1記載のハイパーメディ
    アのマップ表示システム。
  5. 【請求項5】 情報を属性を持つノードとノード間のリ
    ンクで構成したハイパーメディアのノードとリンクの構
    造をグラフ表示するハイパーメディアのマップ表示方法
    において、 前記ハイパーメディアを構成するノード或いはリンクの
    持つ属性相互間の包含関係を階層的に示す階層構造情報
    を記憶手段に蓄えておき、 前記ハイパーメディアのノードとリンクの構造を表すマ
    ップの詳細度を直接にまたは間接に示すレベルの指定を
    受け付け、 前記階層構造情報の示す階層構造上で前記受け付けたレ
    ベルと同じレベルに属する属性を持つ前記ハイパーメデ
    ィア上のノード或いはリンクを統合して1つの仮想的な
    ノード或いはリンクとして表示することを特徴とするハ
    イパーメディアのマップ表示方法。
JP6213546A 1994-09-07 1994-09-07 ハイパーメディアのマップ表示システム及びマップ表示方法 Pending JPH0876951A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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