JPH0876725A - 単純マトリクス型液晶表示装置の駆動装置及び駆動方法 - Google Patents

単純マトリクス型液晶表示装置の駆動装置及び駆動方法

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JPH0876725A
JPH0876725A JP7081097A JP8109795A JPH0876725A JP H0876725 A JPH0876725 A JP H0876725A JP 7081097 A JP7081097 A JP 7081097A JP 8109795 A JP8109795 A JP 8109795A JP H0876725 A JPH0876725 A JP H0876725A
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JP
Japan
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liquid crystal
data matrix
display device
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Application number
JP7081097A
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English (en)
Inventor
Kazuhiro Nakanishi
一浩 中西
Toshiya Otani
俊哉 大谷
Masahito Matsunami
将仁 松浪
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 クロストークの低減とコントラストの向上を
図り、高品位な階調表示を行うことのできる単純マトリ
クス型液晶表示装置を実現する。 【構成】 外部から入力された画像データを記憶する画
像データフィールドメモリ70と、画像データフィール
ドメモリ70から画像データ行列の特定の列の各要素を
読み出す画像データ読み出し回路71と、階調補正項を
算出する階調補正項算出回路91と、予め走査データを
記憶しておくための走査データメモリ80と、走査デー
タメモリ80から特定の走査データを読み出す走査デー
タ読み出し回路81と、画像データフィールドメモリ7
0から読み出された特定の列の画像データと走査データ
メモリ80から読み出された走査データとに基づいて信
号データ行列を演算する各要素演算回路90と、演算後
のデータを記憶する信号データフィールドメモリ100
とにより駆動装置を構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、単純マトリクス型液晶
表示装置の駆動装置及び駆動方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、表示装置はマンマシンインターフ
ェイスとして不可欠であり、中でも液晶表示装置は薄
型、軽量、低消費電力、カラー化の面で優れている。そ
のうち単純マトリクス型液晶表示装置は、価格等が妥当
な範囲にあり、幅広く使用されている。
【0003】従来、単純マトリクス型液晶表示装置は、
走査線を線順次走査する電圧平均化法によって駆動され
ている。しかし、この方法を高速応答の液晶パネルに用
いた場合には、フレーム応答によってオン輝度が低くな
り、コントラストが低下してしまう。そこで、最近で
は、かかるコントラストの低下を防止すべく、線順次走
査ではなく、走査線を全数又は複数同時に選択する駆動
方法が提案されている。
【0004】以下に、走査線を全数又は複数同時に選択
する駆動方法について説明する。液晶駆動を数学的に考
えると、下記(数1)のように表記することができる。
【0005】
【数1】
【0006】上記(数1)において、Xは画像データ行
列であり、オンが「−1」で表され、オフが「1」で表
される。また、Mは走査データ行列であり、選択状態が
「1」又は「−1」で表され、非選択状態が「0」で表
される。そして、この(数1)によって演算されたYが
信号データ行列となる。但し、信号データが画像データ
に比例した形となるためには、走査データ行列Mは直交
行列である必要がある。
【0007】ここで、走査データ行列Mの各要素をm、
画像データ行列Xの各要素をx、信号データ行列Yの各
要素をyとすれば、1フレーム内の(i,j)画素の信
号データyijは、下記(数2)によって表記される。
【0008】
【数2】
【0009】上記(数2)において、Nは画像データ行
列Xの全行数であり、tは時間である。また、信号デー
タ行列Yの1レベル当たりの電圧をVb 、kを定数とす
れば、1フレーム内の(i,j)画素への走査側電圧V
r は、下記(数3)によって表記される。
【0010】
【数3】
【0011】また、1フレーム内の(i,j)画素への
信号側電圧Vc は、下記(数4)によって表記される。
【0012】
【数4】
【0013】上記(数1)、(数2)、(数3)及び
(数4)を用いて(i,j)画素への印加実効電圧Vij
を求めれば、下記(数5)のようになる。
【0014】
【数5】
【0015】上記(数5)において、Nは画像データ行
列Xの全行数であり、Sは走査データ行列Mの任意の行
の「0」以外の要素数(以下「同時選択本数」とい
う。)であり、tは時間である。(数5)より、画像デ
ータ行列Xの全要素が「1」又は「−1」であれば、下
記(数6)に示すように、(数5)の第3項が画像デー
タ行列Xの全行数N(定数)となり、印加実効電圧Vij
への(i,j)画像データ行列要素xij依存が(数6)
の第2項のみとなり、(i,j)画像データ行列要素x
ijに比例した実効電圧が印加されることになる。
【0016】
【数6】
【0017】以下に、上記従来の走査線を全数又は複数
同時に選択する駆動方法を用いた液晶表示装置の駆動方
法について説明する。図20は従来の走査線を全数又は
複数同時に選択する駆動方法における表示演算方法を示
すものである。ここで、10は走査データ行列、20は
画像データ行列、30は信号データ行列、50は信号デ
ータ最大値、60は演算順序をそれぞれ表わす。一例と
して、下記(数7)に示す8次の巡回形アダマール行列
(同時選択本数S=8)を1行、1列ごとに符号反転を
行い、31次の単位行列とのクロネッカー積によって拡
張した248次の走査データ行列10を用いている。
【0018】
【数7】
【0019】また、画像データ行列は、240行2列
(N=240)とし、各要素として、1列目は、1行目
からN行目までが「−1」、「1」の繰り返しであり、
ダミーデータとして、(N+1)行目には「−1」が挿
入され、(N+2)行目から(N+8)行目には「1」
が挿入されている。2列目は、1行目からN行目までが
全て「1」であり、(N+1)行目から(N+8)行目
には、ダミーデータとして「1」が挿入されている。こ
れにより、全体として248行2列の画像データ行列2
0が構成されている。この場合、演算によって信号デー
タ行列30が構成される順序は、演算順序60に示され
ている。また、信号データが最大となるのは、走査デー
タ行列10の行の各要素と画像データ行列20の列の各
要素が全て不一致のときであり、その値は「−8」であ
る。
【0020】次に、以上の演算方法を用いた従来の走査
線を全数又は複数同時に選択する駆動方法に適する従来
の単純マトリクス型液晶表示装置の駆動装置の構成及び
その動作について説明する。
【0021】図21は従来の単純マトリクス型液晶表示
装置の駆動装置を示すブロック図である。図21に示す
ように、従来の単純マトリクス型液晶表示装置の駆動装
置は、外部から入力された画像データを記憶するための
画像データフィールドメモリ70と、画像データフィー
ルドメモリ70から画像データ行列の特定の列の各要素
を読み出すための画像データ読み出し回路71と、予め
走査データを記憶しておくための走査データメモリ80
と、走査データメモリ80から特定の走査データを読み
出すための走査データ読み出し回路81と、画像データ
フィールドメモリ70から読み出された特定の列の画像
データと走査データメモリ80から読み出された走査デ
ータとに基づいて信号データ行列Yを演算するための各
要素演算回路90と、演算後のデータを記憶するための
信号データフィールドメモリ100と、信号データフィ
ールドメモリ100から演算された信号データを読み出
すための信号データ読み出し回路101と、走査側ドラ
イバ110と、読み出されたデータ信号をディジタル信
号からアナログ信号に変換するためのD/A変換器12
0と、信号側ドライバ130と、単純マトリクス型液晶
表示装置140と、階調制御ためのフレーム間引きコン
トローラ(以下「FRC」という。)150等とによっ
て構成されている。
【0022】外部から入力される画像データは、FRC
150に入力された後、FRC150によって階調制御
される。階調制御された画像データは、一旦画像データ
フィールドメモリ70に記憶される。そして、画像デー
タ読み出し回路71によって画像データ行列20の1列
目の各要素が読み出され、走査データメモリ80に記憶
されている走査データ及び上記(数1)を用いて演算回
路90によって演算される。このとき、走査データ行列
10は、走査データ読み出し回路81によって1行目か
ら248行目までの各要素が順番に読み出される。この
演算は、画像データ行列20の2列目に対しても同様に
行われる。
【0023】演算後のデータは、図20に示された演算
順序60に従って出力され、信号データフィールドメモ
リ100に記憶され、信号データ読み出し回路101に
よって信号側ドライバ130への転送順に読み出され、
D/A変換器120によってディジタル信号からアナロ
グ信号に変換された後、信号側ドライバ130に転送さ
れる。信号側ドライバ130は、入力されたアナログ信
号データに応じた電圧を単純マトリクス型液晶表示装置
140の信号側電極に印加する。一方、走査側において
は、走査データメモリ80から、走査データ読み出し回
路81によって走査データ行列10の1行目から248
行目までの各要素が順番に読み出され、走査側ドライバ
110に転送される。走査側ドライバ110は、入力さ
れた走査データに応じた電圧を単純マトリクス型液晶表
示装置140の走査側電極に印加する。
【0024】以上の方法によれば、同時選択本数(選択
する走査線数)を増加させ、1フレーム内で各画素にか
かる実効電圧を分散させることにより、高速液晶におけ
るフレーム応答を抑制してコントラストを向上させるこ
とができる。尚、この方法は、「Hardware A
rchitectures for Video Ra
te,Active Addressed STN D
isplays,B.Clifton etc.JAP
AN DISPLAY ′92 pp.504〜50
6」に詳細に示されている。
【0025】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記のように
(i,j)画素への印加実効電圧Vijが(i,j)画像
データ行列要素xijに比例するためには、画像データ行
列の各要素xが全て「1」又は「−1」であることが条
件となる。なぜなら、画像データ行列の各要素xが全て
「1」又は「−1」でなければ、上記(数4)の第3項
が定数とならないため、画像データ行列の各要素xが
「−1」から「1」の範囲でかつ「1」及び「−1」以
外の値をとる階調表示を行なう場合には、(数4)の第
3項が定数とならず、第2項と同様に画像データ行列の
各要素xに依存した項となり、(i,j)画素への印加
実効電圧Vijが(i,j)画素データ行列要素xijに比
例しなくなるからである。以上のことから、従来の走査
線を全数又は複数同時に選択する駆動方法においては、
印加電圧の波高値による階調制御を行うことができず、
階調表示を行うためには、2値データをフレームごとに
間引く方式(以下「FRC方式」という。)によって階
調制御を行う必要があった。このため、画面のちらつき
や、フリッカが発生し、表示品位を損なうといった問題
が生じていた。また、走査データ行列として巡回形アダ
マール行列を用いると、以下のような問題が生じる。
【0026】図19に、1行、1列ごとに符号反転を行
った420行420列の巡回形アダマール行列を用い
て、画像データ行列の列方向にオンデータを含んでいる
場合の、オフ表示部分の横軸を時間とした液晶印加電圧
波形及び液晶の光学応答波形の一例を示す。但し、この
ときの液晶の応答速度は、立ち上がり、立ち下がり平均
で150msecである。ここで、222は液晶の光学
応答の実測波形、223は同条件下における理想波形、
210、211はグランド、224は液晶への印加電圧
波形である。この場合、液晶の光学応答の実測波形22
2は、グランド210に対して負極性を示している。
【0027】また、図18に、1行、1列ごとに符号反
転を行った420行420列の巡回形アダマール行列を
用いて、画像データ行列の列方向がオフデータのみであ
る場合の、オフ表示部分の横軸を時間とした液晶印加電
圧波形及び液晶の光学応答波形の一例を示す。但し、こ
のときの液晶の応答速度は、立ち上がり、立ち下がり平
均で150msecである。ここで、218は液晶の光
学応答の実測波形、219は同条件下における理想波
形、220はパルス的応答部分、221は液晶への印加
電圧波形である。尚、図18において、図19と同一部
分については同一符号を付し、その説明は省略する。こ
の場合も、液晶の光学応答の実測波形218は、グラン
ド210に対して負極性を示している。
【0028】図18に示すように、液晶への印加電圧波
形221には低周波の周期的変化が見られ、オフ表示を
行ったときの液晶の光学応答の実測波形218がパルス
的応答部分220を有し、理想波形219に対して輝度
が高くなっていることが分かる。一方、図19において
は、液晶の光学応答の実測波形222にパルス的応答部
分が見られるもののその度合は小さく、理想のオフ輝度
に近いものとなっている。
【0029】以上のように、走査データ行列として、上
記(数7)に示すように等割合で符号反転を行った巡回
形アダマール行列を用いた場合には、画像データの内容
によってオフ輝度に差が生じるためにクロストークが発
生し、また、オフ輝度が低下しないためにコントラスト
も向上しないといった問題があった。
【0030】ところで、「1」、「0」、「−1」の3
つの値からなる直交行列である走査データ行列を用いて
信号データ行列を演算する場合には、同じ3つの値の直
交行列のなかでも、下記(数8)で表記される行列Tを
用いるよりも下記(数9)で表記される行列T’を用い
た方が、コントラストの高い表示画像を得ることができ
る。
【0031】
【数8】
【0032】
【数9】
【0033】上記(数8)で表記される行列Tは、下記
(数10)のような「1」、「−1」の2つの値からな
る直交行列(以下「種関数」という。)Sを、下記(数
11)のような単位行列Iを用いて、下記(数12)に
示すようなクロネッカー積によって拡張することにより
得ることができる。
【0034】
【数10】
【0035】
【数11】
【0036】
【数12】
【0037】また、上記(数9)で表記される行列T’
は、下記(数13)の式から得られるi、i’を用い、
上記(数8)で表記される行列Tのi行目をi’行目と
することによって得られる。
【0038】
【数13】
【0039】上記(数13)において、nは種関数Sの
次数、mは単位行列Iの次数である。上述のようなコン
トラストの違いが生じるのは、次のような理由による。
すなわち、図11の液晶パネルとの関係図に示されるよ
うに走査データ行列301の縦方向が時間方向に対応し
ているために、選択期間である1、−1から次の選択期
間である1、−1までの間が、上記(数9)で表記され
る行列T’よりも上記(数8)で表記される行列Tの方
が長く、フレーム応答と同様の現象が生じてしまうから
である。
【0040】以上のように、従来、走査データ行列とし
ては、「1」、「−1」の2つの値を要素とする任意の
種関数Sを、任意の単位行列Iを用いて、画像データ行
列の大きさに適する次数に拡張し、展開するだけの簡単
な操作によって作ることのできる行列が用いられてい
た。
【0041】しかし、この場合、種関数Sに対応して液
晶表示への走査線単位の印加電圧にむらが生じ、その結
果、液晶の光学応答にむらが生じて表示画像に明暗の横
筋模様が生じるために、表示品位を損なうといった問題
があった。
【0042】本発明は、従来技術における前記課題を解
決するため、クロストークの低減とコントラストの向上
を図ることにより、高品位な階調表示を行うことのでき
る単純マトリクス型液晶表示装置の駆動装置及び駆動方
法を提供することを目的とする。また、本発明は、表示
画像の明暗の横筋模様を低減することにより、高品位な
表示を行うことのできる単純マトリクス型液晶表示装置
の駆動方法を提供することを目的とする。
【0043】
【問題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明に係る液晶表示装置の駆動装置の構成は、外
部から入力された画像データを記憶するための画像デー
タ記憶手段と、前記画像データ記憶手段から画像データ
行列の特定の列の各要素を読み出すための画像データ読
み出し手段と、読み出された画像データから階調補正項
を算出するための階調補正項算出手段と、予め走査デー
タを記憶しておくための走査データ記憶手段と、走査デ
ータ記憶手段から特定の走査データを読み出すための走
査データ読み出し手段と、前記画像データ記憶手段から
読み出された特定の列の画像データと前記走査データ記
憶手段から読み出された走査データと前記階調補正項と
に基づいて信号データ行列を演算するための演算手段
と、演算後の信号データを記憶するための信号データ記
憶手段とを少なくとも備えたものである。
【0044】また、前記本発明装置の構成においては、
画像データ及び走査データはそれぞれ行列であり、階調
補正項算出手段は画像データ行列の最終行に階調補正項
を挿入するものであるのが好ましい。
【0045】また、前記本発明装置の構成においては、
画像データ及び走査データはそれぞれ行列であり、階調
補正項算出手段は画像データ行列の所定行ごとに階調補
正項を挿入するものであるのが好ましい。また、この場
合には、画像データ記憶手段及び信号データ記憶手段
は、ラインメモリであるのが好ましい。
【0046】また、前記本発明装置の構成においては、
画像データ記憶手段及び信号データ記憶手段は、フィー
ルドメモリであるのが好ましい。また、本発明に係る単
純マトリクス型液晶表示装置の駆動方法の第1の構成
は、外部から入力される画像データ行列と走査データ行
列とを演算して信号データ行列を発生させ、前記走査デ
ータ行列に対応する電圧を走査電極に印加すると共に、
前記信号データ行列に対応する電圧を信号電極に印加す
る単純マトリクス型液晶表示装置の駆動方法であって、
走査データ行列として直交行列を用い、1フレーム内に
画像データ行列よって階調補正を行うことにより、階調
表示を行うことを特徴とする。
【0047】また、前記本発明方法の第1の構成におい
ては、1フレーム内に1回の階調補正を行い、階調補正
値算出対象画像データ数が画像データ行列の全行数であ
るのが好ましい。
【0048】また、前記本発明方法の第1の構成におい
ては、1フレーム内に複数回の階調補正を行い、階調補
正値算出対象画像データ数が画像データ行列の全行数よ
りも少ないのが好ましい。
【0049】また、前記本発明方法の第1の構成におい
ては、階調補正値算出対象画像データ数が走査データ行
列の任意の行の0以外の要素数から1を引いた値であ
り、1フレーム内に階調補正を行う回数が走査データ行
列の全行数を前記の走査データ行列の任意の行の0以外
の要素数で割った値であるのが好ましい。
【0050】また、前記本発明方法の第1の構成におい
ては、階調補正値算出対象画像データ数が走査データ行
列の任意の行の0以外の要素数の整数倍から1を引いた
値であり、1フレーム内に階調補正を行う回数が走査デ
ータ行列の全行数を前記の走査データ行列の任意の行の
0以外の要素数の整数倍で割った値であるのが好まし
い。
【0051】また、前記本発明方法の第1の構成におい
ては、外部から入力される画像データ行列を入力部記憶
素子に記憶させた後に走査データ行列との演算を行い、
演算の順序が信号側ドライバへの転送順であるのが好ま
しい。
【0052】また、前記本発明方法の第1の構成におい
ては、外部から入力される画像データ行列を入力部記憶
素子に記憶させた後に走査データ行列との演算を行い、
演算後の信号データ行列を出力部記憶素子に記憶させた
後に信号データの転送を行うのが好ましい。
【0053】また、前記本発明方法の第1の構成におい
ては、走査データ行列として、各要素が「1」又は「−
1」からなり、「1」及び「−1」のうちのいずれか1
つの値の要素のみによって構成される行又は列を含ま
ず、かつ、「1」と「−1」が等割合で交互に配列され
る行又は列を含まない行列を単位行列とのクロネッカー
積によって拡張した直交行列を用いるのが好ましい。
【0054】また、前記本発明方法の第1の構成におい
ては、走査データ行列として、各要素が「1」又は「−
1」からなるn次(nは自然数)の正規形アダマール行
列を不規則に符号を反転させて生成した行列を単位行列
とのクロネッカー積によって拡張した直交行列を用いる
のが好ましい。
【0055】また、本発明に係る単純マトリクス型液晶
表示装置の駆動方法の第2の構成は、外部から入力され
る画像データ行列と走査データ行列とを演算して信号デ
ータ行列を発生させ、前記走査データ行列に対応する電
圧を行電極に印加すると共に、前記信号データ行列に対
応する電圧を列電極に印加する単純マトリクス型液晶表
示装置の駆動方法であって、走査データ行列は、
「1」、「−1」の2つの値の要素からなる任意の直交
行列を単位行列とのクロネッカー積によって拡張し、さ
らに選択期間どうしの間隔が短くなるように非0要素部
分を階段状に展開した後、値が2以上の整数j、kによ
って行方向にk等分(列次数をk分割)、列方向にj等
分(行次数をj分割)してk×j個の1/(k×j)部
分行列に分割し、k個の列分割単位内のそれぞれで、j
個の1/(k×j)部分行列を任意の順序で入れ替えた
ものであり、この走査データ行列に基づいて信号データ
行列を演算することを特徴とする。
【0056】また、前記本発明方法の第2の構成におい
ては、走査データ行列を行方向、列方向にそれぞれ2等
分し、部分行列の入れ替えを、行後半部でかつ列前半部
の1/4部分行列と行後半部でかつ列後半部の1/4部
分行列との間で行うのが好ましい。
【0057】また、前記本発明方法の第2の構成におい
ては、走査データ行列を行方向、列方向にそれぞれ2等
分し、部分行列の入れ替えを、行前半部でかつ列前半部
の1/4部分行列と行前半部でかつ列後半部の1/4部
分行列との間で行うのが好ましい。
【0058】また、本発明に係る単純マトリクス型液晶
表示装置の駆動方法の第3の構成は、外部から入力され
る画像データ行列と走査データ行列とを演算して信号デ
ータ行列を発生させ、前記走査データ行列に対応する電
圧を行電極に印加すると共に、前記信号データ行列に対
応する電圧を列電極に印加する単純マトリクス型液晶表
示装置の駆動方法であって、走査データ行列は、
「1」、「−1」の2つの値の要素から構成され、その
各隣接列要素の「1」と「−1」の切き替え回数差を各
列でほぼ平均化するような任意の種関数を単位行列との
クロネッカー積によって拡張し、さらに選択期間どうし
の間隔が短くなるように非0要素部分を階段状に展開し
た後、値が2以上の整数j、kによって行方向にk等分
(列次数をk分割)、列方向にj等分(行次数をj分
割)してk×j個の1/(k×j)部分行列に分割し、
k個の列分割単位内のそれぞれで、j個の1/(k×
j)部分行列を任意の順序で入れ替えたものであり、こ
の走査データ行列に基づいて信号データ行列を演算する
ことを特徴とする。
【0059】
【作用】前記本発明装置の構成によれば、外部から入力
された画像データを記憶するための画像データ記憶手段
と、前記画像データ記憶手段から画像データ行列の特定
の列の各要素を読み出すための画像データ読み出し手段
と、読み出された画像データから階調補正項を算出する
ための階調補正項算出手段と、予め走査データを記憶し
ておくための走査データ記憶手段と、走査データ記憶手
段から特定の走査データを読み出すための走査データ読
み出し手段と、前記画像データ記憶手段から読み出され
た特定の列の画像データと前記走査データ記憶手段から
読み出された走査データと前記階調補正項とに基づいて
信号データ行列を演算するための演算手段と、演算後の
信号データを記憶するための信号データ記憶手段とを少
なくとも備えたものであるため、以下のような作用を奏
することができる。すなわち、本装置においては、外部
から入力された画像データは画像データ記憶手段に一旦
記憶されると共に、画像データ読み出し手段によって画
像データ行列の特定の列の各要素が読み出される。階調
補正項算出手段は、読み出された画像データから階調補
正項を算出する。一方、走査データ読み出し手段は走査
データ記憶手段に予め記憶させておいた走査データから
特定の走査データを読み出す。演算手段は、画像データ
記憶手段から読み出された特定の列の画像データと走査
データ記憶手段から読み出された走査データと階調補正
項とに基づいて信号データ行列を演算する。前記各手段
は、例えば周知のマイクロプロセッサー、ROM、RA
M等によって構成されている。このため、従来、画像デ
ータ記憶手段に記憶させる前に行われていた2値データ
をフレームごとに間引く方式(FRC)による階調制御
を行う必要がなくなり、画面のちらつきやフリッカの発
生もなく、液晶表示装置の表示品位を損なうこともなく
なる。
【0060】また、前記本発明装置の構成において、画
像データ及び走査データはそれぞれ行列であり、階調補
正項算出手段は画像データ行列の最終行に階調補正項を
挿入するものであるという好ましい例によれば、印加実
効電圧が画像データ行列の要素に比例することとなり、
2値データをフレームごとに間引く方式を用いることな
く、印加電圧の波高値による階調制御が可能となるの
で、走査線を全数又は複数同時に選択する駆動方法を用
いて、単純マトリクス型液晶表示装置の階調表示の高画
質化を図ることができる。
【0061】また、前記本発明装置の構成において、画
像データ及び走査データはそれぞれ行列であり、階調補
正項算出手段は画像データ行列の所定行ごとに階調補正
項を挿入するものであるという好ましい例によれば、階
調補正項を複数に設定することができ、階調補正項最大
値を小さくすることができるので、信号データ最大値を
小さくすることができる。このため、階調表示時におい
ても、信号側電極の電圧波高値を低く抑えることができ
る。また、従来の駆動方法と比較しても、信号側電極の
電圧波高値を低く抑えることができるので、低消費電力
化を図ることができる。さらに、所定行ごとに分割して
階調補正を行うことができるので、階調補正値算出対象
画像データ数が少なくなり、演算に必要なメモリの容量
を小さくすることができる。また、この場合、画像デー
タ記憶手段及び信号データ記憶手段は、ラインメモリで
あるという好ましい例によれば、さらなる低消費電力化
及び低コスト化を図ることができる。
【0062】また、前記本発明装置の構成において、画
像データ記憶手段及び信号データ記憶手段は、フィール
ドメモリであるという好ましい例によれば、1フレーム
ごとに階調補正を行うことができるので、演算処理時間
を短縮することができる。
【0063】また、前記本発明方法の第1の構成によれ
ば、外部から入力される画像データ行列と走査データ行
列とを演算して信号データ行列を発生させ、前記走査デ
ータ行列に対応する電圧を走査電極に印加すると共に、
前記信号データ行列に対応する電圧を信号電極に印加す
る単純マトリクス型液晶表示装置の駆動方法であって、
走査データ行列として直交行列を用い、1フレーム内に
画像データ行列よって階調補正を行うことにより、階調
表示を行うものであるため、従来画像データ記憶手段に
記憶させる前に行われていた2値データをフレームごと
に間引く方式(FRC)による階調制御を行う必要がな
くなり、画面のちらつきやフリッカの発生もなくなるの
で、液晶表示装置の表示品位を損なうこともなくなる。
【0064】また、前記本発明方法の第1の構成におい
て、1フレーム内に1回の階調補正を行い、階調補正値
算出対象画像データ数が画像データ行列の全行数である
という好ましい例によれば、1フレームごとに階調補正
を行うことができるので、演算処理時間を短縮すること
ができる。
【0065】また、前記本発明方法の第1の構成におい
て、1フレーム内に複数回の階調補正を行い、階調補正
値算出対象画像データ数が画像データ行列の全行数より
も少ないという好ましい例によれば、所定行ごとに分割
して階調補正を行うことができるので、階調補正値算出
対象画像データ数が少なくなる。その結果、演算に必要
なメモリの容量を小さくすることができるので、低消費
電力化及び低コスト化を図ることができる。
【0066】また、前記本発明方法の第1の構成におい
て、階調補正値算出対象画像データ数が走査データ行列
の任意の行の0以外の要素数から1を引いた値であり、
1フレーム内に階調補正を行う回数が走査データ行列の
全行数を前記の走査データ行列の任意の行の0以外の要
素数で割った値であるという好ましい例によれば、階調
補正値を小さくすることができ、信号データ最大値も小
さくなる。このため、階調表示時においても、信号側電
極の電圧波高値を低く抑えることができる。また、従来
の駆動方法と比較しても、信号側電極の電圧波高値を低
く抑えることができるので、低消費電力化を図ることが
できる。
【0067】また、前記本発明方法の第1の構成におい
て、階調補正値算出対象画像データ数が走査データ行列
の任意の行の0以外の要素数の整数倍から1を引いた値
であり、1フレーム内に階調補正を行う回数が走査デー
タ行列の全行数を前記の走査データ行列の任意の行の0
以外の要素数の整数倍で割った値であるという好ましい
例によれば、階調補正値算出対象画像データ数が少なく
なり、演算に必要なメモリの容量を小さくすることがで
きるので、さらなる低消費電力化及び低コスト化を図る
ことができる。
【0068】また、前記本発明方法の第1の構成におい
て、外部から入力される画像データ行列を入力部記憶素
子に記憶させた後に走査データ行列との演算を行い、演
算の順序が信号側ドライバへの転送順であるという好ま
しい例によれば、出力部記憶素子を省略することができ
る。
【0069】また、前記本発明方法の第1の構成におい
て、外部から入力される画像データ行列を入力部記憶素
子に記憶させた後に走査データ行列との演算を行い、演
算後の信号データ行列を出力部記憶素子に記憶させた後
に信号データの転送を行うという好ましい例によれば、
任意の順番に演算を行うことができるので、演算時間の
短縮及び低消費電力化を図ることができる。
【0070】また、前記本発明方法の第1の構成におい
て、走査データ行列として、各要素が「1」又は「−
1」からなり、「1」及び「−1」のうちのいずれか1
つの値の要素のみによって構成される行又は列を含ま
ず、かつ、「1」と「−1」が等割合で交互に配列され
る行又は列を含まない行列を単位行列とのクロネッカー
積によって拡張した直交行列を用いるという好ましい例
によれば、クロストークが低減すると共に、コントラス
トが向上し、高品位な階調表示を行うことが可能とな
る。
【0071】また、前記本発明方法の第1の構成におい
て、走査データ行列として、各要素が「1」又は「−
1」からなるn次(nは自然数)の正規形アダマール行
列を不規則に符号を反転させて生成した行列を単位行列
とのクロネッカー積によって拡張した直交行列を用いる
という好ましい例によれば、コントラストの低下が抑制
され、クロストークが低減し、高品位の階調表示が可能
となる。
【0072】また、前記本発明方法の第2の構成によれ
ば、外部から入力される画像データ行列と走査データ行
列とを演算して信号データ行列を発生させ、前記走査デ
ータ行列に対応する電圧を行電極に印加すると共に、前
記信号データ行列に対応する電圧を信号電極に印加する
単純マトリクス型液晶表示装置の駆動方法であって、走
査データ行列は、「1」、「−1」の2つの値の要素か
らなる任意の直交行列を単位行列とのクロネッカー積に
よって拡張し、さらに選択期間どうしの間隔が短くなる
ように非0要素部分を階段状に展開した後、値が2以上
の整数j、kによって行方向にk等分(列次数をk分
割)、列方向にj等分(行次数をj分割)してk×j個
の1/(k×j)部分行列に分割し、k個の列分割単位
内のそれぞれで、j個の1/(k×j)部分行列を任意
の順序で入れ替えたものであり、この走査データ行列に
基づいて信号データ行列を演算するものであるため、走
査データ行列の部分行列の入れ替えによって信号データ
行列側の印加電圧の偏在が時間軸方向に高周波化され
る。その結果、印加電圧の波高値むらが抑制され、この
電圧に対応する液晶の光学応答のむらも抑制されるの
で、表示画像に明暗の横筋模様を低減して表示品位の向
上を図ることができる。
【0073】また、前記本発明方法の第3の構成によれ
ば、外部から入力される画像データ行列と走査データ行
列とを演算して信号データ行列を発生させ、前記走査デ
ータ行列に対応する電圧を行電極に印加すると共に、前
記信号データ行列に対応する電圧を信号電極に印加する
単純マトリクス型液晶表示装置の駆動方法であって、走
査データ行列は「1」、「−1」の2つの値の要素から
構成され、その各隣接列要素の「1」と「−1」の切り
替え回数差を各列でほぼ平均化するような任意の種関数
を単位行列とのクロネッカー積によって拡張し、さらに
選択期間どうしの間隔が短くなるように非0要素部分を
階段状に展開した後、値が2以上の整数j、kによって
行方向にk等分(列次数をk分割)、列方向にj等分
(行次数をj分割)してk×j個の1/(k×j)部分
行列に分割し、k個の列分割単位内のそれぞれで、j個
の1/(k×j)部分行列を任意の順序で入れ替えたも
のであり、この走査データ行列に基づいて信号データ行
列を演算するものであるため、表示画像の明暗の横筋模
様をさらに低減して表示品位のさらなる向上を図ること
ができる。
【0074】
【実施例】以下、実施例を用いて本発明をさらに具体的
に説明する。 <第1の実施例>下記(数14)に、本実施例における
走査データ行列Mとして用いた行列を示す。
【0075】
【数14】
【0076】上記(数14)に示す走査データ行列M
は、上記(数10)に示す2次の正規形アダマール行列
をこの2次の正規形アダマール行列でクロネッカー積展
開により3回拡張したものの行列の全要素に8次の平方
剰余で算出した符号を掛けたものである(以下「ランダ
ム反転正規形アダマール行列」という。)。これによれ
ば、上記(数7)に示す8次の巡回型アダマール行列の
ような規則性をなくすことができる。
【0077】図2に、512行512列のランダム反転
正規形アダマール行列からなる走査データ行列を用い
て、画像データ行列の列方向にオンデータを含んでいる
場合に、オフ表示部分の横軸を時間とした液晶印加電圧
波形及び液晶の光学応答波形を示す。但し、このときの
液晶の応答速度は、立ち上がり、立ち下がり平均で15
0msecである。ここで、215は液晶の光学応答の
実測波形、216は同条件下における理想波形、217
は液晶への印加電圧波形である。尚、図2において、図
19と同一部分については同一符号を付し、その説明は
省略する。
【0078】図1に、512行512列のランダム反転
正規形アダマール行列からなる走査データ行列を用い
て、画像データ行列の列方向にオフデータのみが含まれ
ている場合の、オフ表示部分の横軸を時間とした液晶印
加電圧波形及び液晶の光学応答波形を示す。但し、この
ときの液晶の応答速度は、立ち上がり、立ち下がり平均
で150msecである。ここで、212は液晶の光学
応答の実測波形、213は同条件下における理想波形、
214は液晶への印加電圧波形である。尚、図1におい
て、図19と同一部分については同一符号を付し、その
説明は省略する。
【0079】図1、図2に示すように、液晶への印加電
圧波形214、217には、画像データの内容に関係な
く図18に見られるような低周波の周期的変化は存在し
ない。このため、オフ表示を行ったときの液晶の光学応
答の実測波形212、215には、図18の220に示
すようなパルス的応答部分は見られず、光学応答の実測
波形212、215は理想波形213、216とほぼ等
しくなる。その結果、画像データの内容に関係なく、オ
フ輝度が等しくなると共に、オフ輝度が低下する。従っ
て、高速応答の液晶パネルにおいて、走査線を全数又は
複数同時に選択する駆動方法を用いて、クロストークの
低減とコントラストの向上を図ることが可能となる。
【0080】尚、本実施例においては、512行512
列のランダム反転正規形アダマール行列からなる走査デ
ータ行列を用いているが、必ずしもこの行列数に限定さ
れるものではない。上記(数10)に示す2次の正規型
アダマール行列をクロネッカー積展開し、不規則に符号
反転することによって得られる任意の行列数のランダム
反転正規形アダマール行列を用いても、同様の効果を得
ることができる。
【0081】<第2の実施例>次に、本発明の単純マト
リクス型液晶表示装置の駆動装置及び駆動方法の好適な
第2の実施例について、数式、図面を参照しながら説明
する。
【0082】図3は本発明に係る単純マトリクス型液晶
表示装置の駆動方法の第2の実施例における階調表示演
算方法を示しており、図20と同一内容については同一
符号を付し、その説明は省略する。図3において、21
は最終行に階調補正項40が挿入された248行2列の
画像データ行列であり、31は走査データ行列10と画
像データ行列21の上記(数1)による演算結果で構成
される信号データ行列である。また、51はそのときの
信号データ最大値である。
【0083】階調表示の場合、画像データ行列21の各
要素xijは「−1」から「1」の範囲で「1」及び「−
1」以外の値となる。従って、上記(数5)に示す印加
実効電圧Vijが画像データ行列の各要素xijに比例する
ためには、(数5)の第3項が定数となり、上記(数
6)に示す形となるように補正を行なう必要がある。そ
こで、下記(数15)に示す補正項を上記(数5)に挿
入し、画像データ行列21の各要素xijが「1」及び
「−1」以外の値であっても、上記(数6)に示すよう
に(数5)の第3項が画像データ行列21の全行数N
(定数)となるようにすれば、階調表示が可能となる。
【0084】
【数15】
【0085】図3では、一例として上記(数10)に示
す2次の正規形アダマール行列をこの2次の正規形アダ
マール行列でクロネッカー積展開により3回拡張した8
次の正規形アダマール行列(S=8)と31次の単位行
列とのクロネッカー積展開によって得られた248次の
走査データ行列10を用いている。また、画像データ行
列は、240行2列(N=240)とし、各要素とし
て、1列目は、1行目からN行目までを1とし、(N+
1)行目から(N+7)行目までをダミーデータとして
1とした。2列目は、1行目からN行目までをすべて
「0」とし、(N+1)行目から(N+7)行目までを
ダミーデータとして「1」とした。1列目、2列目とも
(N+8)行目には、階調補正項40を挿入し、全体と
して248行2列の画像データ21とした。階調補正項
40は、N=240として上記(数15)より1列目は
「0」、2列目は「2401/2 」となる。この場合、演
算されて信号データ行列31を構成する順序は、演算順
序60に示されている。また、信号データの最大値は、
図3の信号データ最大値51に示すように「2401/2
+7」となる。
【0086】次に、本発明の単純マトリクス型液晶表示
装置の駆動装置の第2の実施例の構成及びその動作につ
いて説明する。図4は本発明に係る単純マトリクス型液
晶表示装置の駆動装置の第2の実施例のブロック図であ
る。図4に示すように、単純マトリクス型液晶表示装置
の本駆動装置は、外部から入力された画像データを記憶
するための画像データフィールドメモリ70と、画像デ
ータフィールドメモリ70から画像データ行列の特定の
列の各要素を読み出すための画像データ読み出し回路7
1と、読み出された画像データから階調補正項を算出す
るための階調補正項算出回路91と、予め走査データを
記憶しておくための走査データメモリ80と、走査デー
タメモリ80から特定の走査データを読み出すための走
査データ読み出し回路81と、画像データフィールドメ
モリ70から読み出された特定の列の画像データと走査
データメモリ80から読み出された走査データと前記階
調補正項とに基づいて信号データ行列Yを演算するため
の各要素演算回路90と、演算後のデータを記憶するた
めの信号データフィールドメモリ100と、信号データ
フィールドメモリ100から演算された信号データを読
み出すための信号データ読み出し回路101と、走査側
ドライバ110と、読み出されたデータ信号をディジタ
ル信号からアナログ信号に変換するためのD/A変換器
120と、信号側ドライバ130と、単純マトリクス型
液晶表示装置140等とによって構成されている。
【0087】外部から入力される画像データは、一旦画
像データフィールドメモリ70に記憶される。そして、
画像データ読み出し回路71によって画像データ行列2
1の1列目の各要素が読み出される。読み出された画像
データは、階調補正項算出回路91によって階調補正項
40が算出され、走査データメモリ80に記憶されてい
る走査データ及び上記(数1)を用いて演算回路90に
よって演算される。このとき、走査データ行列10は、
走査データ読み出し回路81によって1行目から248
行目までの各要素が順番に読み出される。この演算は、
画像データ行列21の2列目に対しても同様に行われ
る。
【0088】演算後のデータは、図3に示された演算順
序60に従って出力され、信号データフィールドメモリ
100に記憶され、信号データ読み出し回路101によ
って信号側ドライバ130への転送順に読み出され、D
/A変換器120によってディジタル信号からアナログ
信号に変換された後、信号側ドライバ130に転送され
る。信号側ドライバ130は、入力されたアナログ信号
データに応じた電圧を単純マトリクス型液晶表示装置1
40の信号側電極に印加する。一方、走査側において
は、演算後のデータが走査データメモリ80に記憶さ
れ、走査データ読み出し回路81によって走査データ行
列10の1行目から248行目までの各要素が順番に読
み出され、走査側ドライバ110に転送される。走査側
ドライバ110は、入力された走査データに応じた電圧
を単純マトリクス型液晶表示装置140の走査側電極に
印加する。
【0089】以上のように、本実施例によれば、階調補
正項算出回路91によって画像データ行列21に階調補
正項40を挿入することができ、印加実効電圧が画像デ
ータ行列21の要素に比例することとなる。このため、
2値データをフレームごとに間引く方式を用いることな
く、印加電圧の波高値による階調制御を行うことが可能
となる。その結果、走査線を全数又は複数同時に選択す
る駆動方法を用いて、単純マトリクス型液晶表示装置の
階調表示の高画質化を図ることができる。また、走査デ
ータ行列10として、上記第1の実施例と同等の構成を
有する行列を用いているため、上記効果以外に第1の実
施例による効果も得ることができる。
【0090】尚、本実施例においては、画像データ行列
として240行2列の行列を用いているが、他の任意の
行列数に対しても、その行数に合う次数の直交行列を走
査データ行列として用い、上記した演算を行うことによ
り、同様の効果を得ることができる。
【0091】<第3の実施例>次に、本発明の単純マト
リクス型液晶表示装置の駆動方法の好適な第3の実施例
について、図5を参照しながら説明する。
【0092】図5は本発明に係る単純マトリクス型液晶
表示装置の駆動方法の第3の実施例における階調表示演
算方法を示しており、図3と同一内容については同一符
号を付し、その説明は省略する。図5において、11は
280次の走査データ行列、22は7行ごとに階調補正
項が挿入された280行2列の画像データ行列、32は
走査データ行列11と画像データ行列22の上記(数
1)による演算結果で構成される信号データ行列、52
はそのときの信号データ最大値である。また、41は画
像データ行列22の2列目の1行目から7行目までの階
調補正項であり、階調補正項の最小値を示す。42は画
像データ行列22の2列目の9行目から15行目までの
階調補正項であり、階調補正項の最大値を示す。43は
2列目の(N+1)行目から(N+7)行目までの階調
補正項である。
【0093】図5では、一例として上記(数10)に示
す2次の正規形アダマール行列をこの2次の正規形アダ
マール行列でクロネッカー積展開により3回拡張した8
次の正規形アダマール行列(S=8)を35次の単位行
列とのクロネッカー積によって拡張した280次の走査
データ行列11を用いている。また、画像データ行列
は、240行2列(N=240)とし、階調補正項を、
画像データ行列の7行ごとに挿入し、275行目から2
79行目にはダミーデータを挿入し、280行目には、
273行目から279行目までの階調補正項を挿入し、
全体として280行2列の画像データ行列22としてい
る。画像データ行列22の各要素として、1列目は、2
行目、10行目、11行目を「0」とし、その他を全て
「1」とした。また、2列目は、1行目から7行目まで
を全て「1」とし、その他を全て「0」とした。
【0094】以上の内容を数式で考えると、上記(数
5)の第3項が分解された下記(数16)に示される形
となる。
【0095】
【数16】
【0096】また、それぞれの分解項に対する階調補正
値は、上記(数15)から、下記(数17)よって算出
される。
【0097】
【数17】
【0098】上記(数17)において、NP1は階調補正
対象画像データ行列行数であり、N P1=7である。ま
た、最終項のみ下記(数18)で表され、階調補正対象
画像データ行列行数はNP2=2となる。
【0099】
【数18】
【0100】また、N(=240)とNP1、NP2との関
係は、下記(数19)によって表記される。
【0101】
【数19】
【0102】上記(数17)、(数18)によって各階
調補正項を求める。図5における階調補正項最小値41
は、上記(数17)より「0」となり、階調補正項最大
値42は、上記(数17)より「71/2 」となる。ま
た、信号データが最大となるのは、走査データ行列11
の行の各要素と画像データ行列22の列の各要素が全て
一致しているときであり、その値は図5の52に示すよ
うに「7」である。
【0103】尚、本実施例の単純マトリクス型液晶駆動
装置の駆動方法に適する駆動装置の構成及びその動作
は、図4に示した上記第2の実施例の駆動装置と同様で
あるため、その説明は省略する。
【0104】以上のように、本実施例によれば、階調補
正項最大値42は、上記第2の実施例に示す階調補正項
40の「2401/2 」に比べて非常に小さくなり、信号
データ最大値52も上記第2の実施例に示す信号データ
最大値51の「2401/2 +7」に比較して非常に小さ
くなる。このため、階調表示時においても、信号側電極
の電圧波高値を低く抑えることができる。また、従来の
駆動方法における信号データ最大値50(図20参照)
の「−8」に比較してもその絶対値が小さくなり、信号
側電極の電圧波高値を低く抑えることができ、上記第2
の実施例による効果を得ることができると共に、低消費
電力化を図ることができる。また、走査データ行列11
として、上記第1の実施例と同等の構成を有する行列を
用いているため、上記効果以外に第1の実施例による効
果も得ることができる。
【0105】尚、本実施例においては、画像データ行列
行数をN=240、同時選択本数をS=8とし、n=1
として上記(数19)及び下記(数20)よりNP1
7、N P2=2としたが、(数19)と(数20)を満た
していれば、各値を任意の整数値としても同様の効果を
得ることができる。
【0106】
【数20】
【0107】また、本実施例においては、画像データ行
列として240行2列の行列を用いているが、他の任意
の行列数に対しても、その行数に合う次数の直交行列を
走査データ行列として用い、上記した演算を行うことに
より、同様の効果を得ることができる。
【0108】<第4の実施例>次に、本発明の単純マト
リクス型液晶表示装置の駆動方法の好適な第4の実施例
について、図6を参照しながら説明する。
【0109】図6は本発明に係る単純マトリクス型液晶
表示装置の駆動方法の第4の実施例における階調表示演
算方法を示しており、図3と同一内容については、同一
符号を付し、その説明は省略する。図6において、12
は8次の走査データ行列、23は最終行に階調補正項が
挿入された8行2列の画像データ行列である。また、3
3は走査データ行列12と画像データ行列23の上記
(数1)による演算結果で構成される信号データ行列で
あり、52はそのときの信号データ最大値である。ま
た、42は画像データ行列23の2列目の1行目から7
行目までの階調補正項である。
【0110】上記第3の実施例においては、図5に示す
ように、階調補正項の算出を7行ごとに行っている。そ
のため、1度の演算に必要な画像データ行列としては、
7行分と階調補正項の8行でよいことになる。また、画
像データ行列8行分に対する走査データ行列において
も、8次の正規形アダマール行列以外は全て「0」であ
るので、演算には、8次の正規形アダマール行列のみを
走査データ行列とすることができる。このため、図6に
は、走査データ行列12として8次の正規形アダマール
行列を用い、画像データ行列23として上記第3の実施
例の図5に示す画像データ行列22の8行分を用いた演
算方法を示した。図6の信号データ行列33を見れば、
図5に示す演算と同様の演算結果が得られていることが
分かる。
【0111】次に、上記演算方法に適する本発明の単純
マトリクス型液晶表示装置の駆動装置の第4の実施例の
構成及びその動作について、図7を参照しながら説明す
る。図7は本発明に係る単純マトリクス型液晶表示装置
の駆動装置の第4の実施例を示すブロック図である。
尚、図7中、図4と同一部分については同一符号を付
し、その説明は省略する。図7において、72は画像デ
ータラインメモリ、102は信号データラインメモリで
ある。画像データラインメモリ72としては、図5の2
40ライン分に対して図6の演算方法により7ライン分
のラインメモリとすることができる。また、信号データ
メモリ102としては、図5の280ライン分に対して
図6の演算方法により8ライン分のラインメモリとする
ことができる。また、走査データ行列12に関しても、
図5の280次に対して図6の演算方法により8次とす
ることができる。動作については、上記第2の実施例の
図4に示す画像データフィールドメモリ70及び信号デ
ータフィールドメモリ100のみが異なるだけで、第2
の実施例と同様である。
【0112】以上のように、本実施例によれば、走査デ
ータメモリ80、画像データラインメモリ72、信号デ
ータラインメモリ102の容量を小さくすることがで
き、上記第3の実施例による効果(低消費電力化)を得
ることができると共に、低コスト化を図ることができ
る。また、走査データ行列12として、上記第1の実施
例と同等の構成を有する行列を用いているため、上記効
果以外に第1の実施例による効果も得ることができる。
【0113】尚、本実施例においては、同時選択本数S
=8とし、上記(数20)よりn=1として階調補正対
象画像データ行列行数NP1を7とし、走査データ行列1
2、画像データ行列23の行数を8としたが、これは同
時選択本数Sの値であり、他の同時選択本数において
も、走査データ行列、画像データ行列の行数を同時選択
本数とし、(数20)より階調補正対象画像データ行列
行数を求め、演算することによって同様の効果を得るこ
とができる。
【0114】<第5の実施例>次に、本発明の単純マト
リクス型液晶表示装置の駆動方法の好適な第5の実施例
について、図8を参照しながら説明する。
【0115】図8は本発明に係る単純マトリクス型液晶
表示装置の駆動方法の第5の実施例における階調表示演
算方法を示しており、図6と同一内容については同一符
号を付し、その説明は省略する。図8において、61は
演算順序である。
【0116】まず、走査データ行列12の1行目と画像
データ行列23の1列目の演算を上記(数1)に従って
行う。次に、走査データ行列12の1行目と画像データ
行列23の2列目の演算を上記(数1)に従って行う。
これにより、信号データ行列33の1行目のデータが構
成される。次に、走査データ行列12の2列目と画像デ
ータ行列23の1列目、2列目との演算によって信号デ
ータ行列33の2行目が構成される。同様にして、信号
データ行列33の3行目から8行目までを構成する。図
8の演算順序61には、信号データ行列が構成されてい
く順序が示されている。
【0117】次に、上記演算方法に適する本発明の単純
マトリクス型液晶表示装置の駆動装置の第5の実施例の
構成及びその動作について、図9を参照しながら説明す
る。図9は本発明に係る単純マトリクス型液晶表示装置
の駆動装置の第5の実施例を示すブロック図である。
尚、図9中、図4と同一部分については同一符号を付
し、その説明は省略する。図9において、72は画像デ
ータラインメモリであり、演算回路90はメモリを介さ
ずに直接D/A変換器120に接続されている。
【0118】外部から入力される画像データは、一旦画
像データラインメモリ72に記憶され、画像データ読み
出し回路71により、図8に示す演算方法に従って読み
出される。画像データラインメモリ72から読み出され
た画像データの一方は、階調補正項算出回路91を介し
て演算回路90に入力され、他方は直接演算回路90に
入力される。また、走査データメモリ80からは、走査
データ読み出し回路81により、図8に示す演算方法に
従って走査データが読み出され、演算回路90に入力さ
れて演算される。信号データは、信号側ドライバ130
への転送順に演算されるため、演算回路90からは、メ
モリを介さずに直接D/A変換器120に転送される。
その他の動作は図4に示した第2の実施例と同様であ
る。
【0119】以上のような演算方法及び駆動装置の構成
によれば、演算後の信号データをメモリを介すことなく
直接D/A変換器120に転送することができるので、
図7に示した第4の実施例の信号データラインメモリ1
02を省略することができる。これにより、第4の実施
例による効果(低消費電力化、低コスト化)を得ること
ができると共に、演算処理部の小規模化を図ることがで
きる。また、走査データ行列12として、上記第1の実
施例と同等の構成を有する行列を用いているため、上記
効果以外に第1の実施例による効果も得ることができ
る。
【0120】尚、本実施例においては、同時選択本数S
=8とし、上記(数20)よりn=1として階調補正対
象画像データ行列行数NP1を7とし、走査データ行列1
2、画像データ行列23の行数を8としたが、これは同
時選択本数Sの値であり、他の同時選択本数において
も、走査データ行列、画像データ行列の行数を同時選択
本数とし、(数20)より階調補正対象画像データ行列
行数を求め、演算することによって同様の効果を得るこ
とができる。
【0121】<第6の実施例>次に、本発明の単純マト
リクス型液晶表示装置の駆動装置の好適な第6の実施例
について、図10を参照しながら説明する。
【0122】図10は本発明に係る単純マトリクス型液
晶表示装置の駆動装置の第6の実施例を示すブロック図
である。図10中、図9と同一部分については同一符号
を付し、その説明は省略する。図10において、160
は演算集積部である。また、本駆動装置における演算方
法及び動作は、基本的に上記第5の実施例と同様であ
る。本駆動装置において、図9に示した第5の実施例に
おける画像データラインメモリ72、画像データ読み出
し回路71、階調補正項算出回路91、演算回路90、
D/A変換器120、及び信号側ドライバ130の集積
化を図り、図10に示す演算集積部160とした。
【0123】以上のような駆動装置の構成によれば、上
記第5の実施例による効果(低消費電力化、低コスト
化、演算処理部の小規模化)のさらなる向上を図ること
ができる。また、走査データ行列として、上記第1の実
施例と同等の構成を有する行列を用いているため、上記
効果以外に第1の実施例による効果も得ることができ
る。
【0124】尚、本実施例においては、同時選択本数S
=8とし、上記(数20)よりn=1として階調補正対
象画像データ行列行数NP1を7とし、走査データ行列、
画像データ行列の行数を8としたが、これは同時選択本
数Sの値であり、他の同時選択本数においても、走査デ
ータ行列、画像データ行列の行数を同時選択本数とし、
(数20)より階調補正対象画像データ行列行数を求
め、演算することによって同様の効果を得ることができ
る。
【0125】<第7の実施例>次に、本発明の単純マト
リクス型液晶表示装置の駆動方法の好適な第7の実施例
について、図11を参照しながら説明する。
【0126】図11は本実施例の行列積演算と単純マト
リクス型液晶表示装置の駆動との関係を示す図である。
走査データ行列301のデータは行ドライバ302を経
由して行電極303に送られ、走査データ行列301と
画像データ行列304の行列積である信号データ行列3
05のデータは列ドライバ306を経由して列電極30
7に送られる。
【0127】図12に、種関数311と走査データ行列
312との関係を示す。ここで、種関数311は要素が
「1」又は「−1」の直交行列である。n次の種関数3
11は、m次単位行列310とのクロネッカー積によっ
てm×n次の走査データ行列312に拡張される。走査
データ行列312もまた直交行列である。尚、図12に
は、m=4、n=4とした例を示している。
【0128】一例を、図13〜図16を用いて説明す
る。種関数としては、下記(数21)に示す直交行列
(同時選択本数S=16)を使用する。
【0129】
【数21】
【0130】まず、図13に示すように、16次の種関
数321を、18次の単位行列320とのクロネッカー
積によって拡張し、288次の走査データ行列322を
生成する。次いで、フレーム応答を避けるべく、選択期
間どうしの間隔を短くするために、走査データ行列32
2を、上記(数13)に示す並べ替え操作によって図1
4のように並べ替える。すなわち、走査データ行列32
2の非0要素部分を階段状に展開する。このとき、n=
16、m=18である。次いで、図14の行列を図15
に示すように行方向、列方向にそれぞれ2等分し、4つ
の1/4部分行列に分割する。すなわち、1行目から1
44行目かつ1列目から144列目の要素で構成される
部分行列341、1行目から144行目かつ145列目
から288列目の要素で構成される部分行列342、1
45行目から288行目かつ1列目から144列目の要
素で構成される部分行列343、及び145行目から2
88行目かつ145列目から288列目の要素で構成さ
れる部分行列344に分割する。次いで、図15に示す
部分行列342と部分行列344を置換し、図16に示
す行列を生成する。以上のようにして生成された走査デ
ータ行列345(図16)を用いて、画像データ行列と
の行列積演算を行えば、得られる信号データ行列の任意
の列の信号データ波形は図17のようになる。従来技術
における信号データ波形である図22と比べると、時間
軸方向の周波数が高周波化され、印加電圧の遍在が分散
されていることが分かる。
【0131】以上のように、本実施例の構成によれば、
走査データ行列の部分行列の入れ替えによって信号デー
タ行列側の印加電圧の偏在が時間軸方向に高周波化され
る。このため、印加電圧の波高値むらが抑制され、この
電圧に対応する液晶の光学応答のむらも抑制されるの
で、表示画像に明暗の横筋模様を低減することができ、
その結果、表示品位の向上を図ることができる。
【0132】尚、本実施例においては、走査データ行列
345を生成するに際し、図14の行列を行方向、列方
向にそれぞれ2等分し、4つの1/4部分行列に分割し
ているが、必ずしもこれに限定されるものではない。行
方向にk等分(列次数をk分割、kは2以上の整数)、
列方向にj等分(行次数をj分割、jは2以上の整数)
し、その部分行列を任意の順序で入れ替えた走査データ
行列を用いても、信号データを高周波化することがで
き、同様の効果を得ることができる。
【0133】また、本実施例においては、16次の種関
数321と288次の走査データ行列322を例に挙げ
て説明したが、これらの次数以外の種関数及び走査デー
タ行列を用いても同様の効果を得ることができる。
【0134】<第8の実施例>次に、本発明の第8の実
施例について説明する。本実施例は、上記第7の実施例
における種関数に対し、クロネッカー積拡張の前段で処
理を行うものである。以下、その処理方法について説明
する。上記(数21)に示される種関数を縦方向に見
て、「1」と「−1」の切替回数に注目すれば、下記
(表1)のようになる。
【0135】
【表1】
【0136】この切替回数が多くなればなるほど、印加
電圧のロスが大きくなり、表示は暗くなる。すなわち、
切替回数の差が大きい列に対応する表示行には明暗の階
調むらが現れると考えられる。そこで、この切替回数の
差がほぼ均一となるように上記(数21)に示される種
関数を列単位で並べ換える。列単位で並べかえても、行
列の直交性は保たれる。
【0137】本実施例においては、下記(数22)のよ
うに並べ換えた。
【0138】
【数22】
【0139】これに対応する「1」と「−1」の切替回
数は下記(表2)のようになる。
【0140】
【表2】
【0141】以上のようにして得られた種関数[(数2
2)]を上記第7の実施例の手順に従って拡張、展開し
て生成される走査データ行列を用いれば、表示画像の明
暗の横筋模様をさらに低減することができ、その結果、
表示品位のさらなる向上を図ることができる。
【0142】尚、上記(表1)、(表2)中で列番号1
5、16の部分に「補正項相当分」と記載されているの
は、次のような理由による。すなわち、本実施例におい
ては、種関数の全16列中、第15列及び第16列と演
算される画像データ行列の対応部分に、それぞれ駆動時
の電圧補正のためのダミーデータを挿入しており、この
ダミーデータ部分は実際には表示されないため、この2
列の「1」と「−1」の切替回数の差を無視することが
できるからである。
【0143】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
クロストークの低減とコントラストの向上を図り、高品
位な階調表示を行うことのできる単純マトリクス型液晶
表示装置を実現することができる。また、表示画像の明
暗の横筋模様を低減し、高品位な表示を行うことのでき
る単純マトリクス型液晶表示装置を実現することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る単純マトリクス型液晶表示装置の
駆動方法の第1の実施例における画像データがオフデー
タのみである場合のオフ表示部分の液晶光学応答波形と
液晶印加電圧波形を示す図である。
【図2】本発明に係る単純マトリクス型液晶表示装置の
駆動方法の第1の実施例における画像データにオンデー
タが含まれている場合のオフ表示部分の液晶光学応答波
形と液晶印加電圧波形を示す図である。
【図3】本発明に係る単純マトリクス型液晶表示装置の
駆動方法の第2の実施例における階調表示演算方法を示
す図である。
【図4】本発明に係る単純マトリクス型液晶表示装置の
駆動装置の第2及び第3の実施例を示すブロック図であ
る。
【図5】本発明に係る単純マトリクス型液晶表示装置の
駆動方法の第3の実施例における階調表示演算方法を示
す図である。
【図6】本発明に係る単純マトリクス型液晶表示装置の
駆動方法の第4の実施例における階調表示演算方法を示
す図である。
【図7】本発明に係る単純マトリクス型液晶表示装置の
駆動装置の第4の実施例を示すブロック図である。
【図8】本発明に係る単純マトリクス型液晶表示装置の
駆動方法の第5の実施例における階調表示演算方法を示
す図である。
【図9】本発明に係る単純マトリクス型液晶表示装置の
駆動装置の第5の実施例を示すブロック図である。
【図10】本発明に係る単純マトリクス型液晶表示装置
の駆動装置の第6の実施例を示すブロック図である。
【図11】本発明に係る単純マトリクス型液晶表示装置
の駆動方法の第7の実施例における行列積演算と単純マ
トリクス型液晶表示装置の駆動との関係を示す図であ
る。
【図12】本発明に係る単純マトリクス型液晶表示装置
の駆動方法の第7の実施例における種関数と走査データ
行列との関係を示す図である。
【図13】本発明に係る単純マトリクス型液晶表示装置
の駆動方法の第7の実施例における種関数の単位行列に
よるクロネッカー積展開を示す図である。
【図14】本発明に係る単純マトリクス型液晶表示装置
の駆動方法の第7の実施例における走査データ行列のフ
レーム応答防止のための変形を示す図である。
【図15】本発明に係る単純マトリクス型液晶表示装置
の駆動方法の第7の実施例における走査データ行列の4
分割方法を示す図である。
【図16】本発明に係る単純マトリクス型液晶表示装置
の駆動方法の第7の実施例における走査データ行列の4
分割部分行列を入れ替える方法を示す図である。
【図17】本発明に係る単純マトリクス型液晶表示装置
の駆動方法の第7の実施例における信号データ波形を示
す図である。
【図18】従来の単純マトリクス型液晶表示装置の駆動
方法における画像データがオフデータのみである場合の
オフ表示部分の液晶光学応答波形と液晶印加電圧波形を
示す図である。
【図19】従来の単純マトリクス型液晶表示装置の駆動
方法における画像データにオンデータが含まれている場
合のオフ表示部分の液晶光学応答波形と液晶印加電圧波
形を示す図である。
【図20】従来の単純マトリクス型液晶表示装置の駆動
方法における階調表示演算方法を示す図である。
【図21】従来の単純マトリクス型液晶表示装置の駆動
装置を示すブロック図である。
【図22】従来の単純マトリクス型液晶表示装置の駆動
方法における信号データ波形を示す図である。
【符号の説明】
10、11、12、312、322 走査データ行列 21、22、23、304 画像データ行列 31、32、33、305 信号データ行列 40、41、43 階調補正項 42 階調補正項最大値 52 信号データ最大値 60、61 演算順序 70 画像データフィールドメモリ 71 画像データ読み出し回路 72 画像データラインメモリ 80 走査データメモリ 81 走査データ読み出し回路 90 演算回路 91 階調補正項算出回路 100 信号データフィールドメモリ 101 信号データ読み出し回路 102 信号データラインメモリ 110 走査側ドライバ 120 D/A変換器 130 信号側ドライバ 140 単純マトリクス型液晶表示装置 160 演算集積部 301 走査データ行列 302 行ドライバ 303 行電極 306 列ドライバ 310、320 単位行列 311、321 種関数 341、342、343、344 部分行列

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外部から入力された画像データを記憶す
    るための画像データ記憶手段と、前記画像データ記憶手
    段から画像データ行列の特定の列の各要素を読み出すた
    めの画像データ読み出し手段と、読み出された画像デー
    タから階調補正項を算出するための階調補正項算出手段
    と、予め走査データを記憶しておくための走査データ記
    憶手段と、走査データ記憶手段から特定の走査データを
    読み出すための走査データ読み出し手段と、前記画像デ
    ータ記憶手段から読み出された特定の列の画像データと
    前記走査データ記憶手段から読み出された走査データと
    前記階調補正項とに基づいて信号データ行列を演算する
    ための演算手段と、演算後の信号データを記憶するため
    の信号データ記憶手段とを少なくとも備えた単純マトリ
    クス型液晶表示装置の駆動装置。
  2. 【請求項2】 画像データ及び走査データはそれぞれ行
    列であり、階調補正項算出手段は画像データ行列の最終
    行に階調補正項を挿入するものである請求項1に記載の
    単純マトリクス型液晶表示装置の駆動装置。
  3. 【請求項3】 画像データ及び走査データはそれぞれ行
    列であり、階調補正項算出手段は画像データ行列の所定
    行ごとに階調補正項を挿入するものである請求項1に記
    載の単純マトリクス型液晶表示装置の駆動装置。
  4. 【請求項4】 画像データ記憶手段及び信号データ記憶
    手段は、フィールドメモリである請求項1〜3のいずれ
    かに記載の単純マトリクス型液晶表示装置の駆動装置。
  5. 【請求項5】 画像データ記憶手段及び信号データ記憶
    手段は、ラインメモリである請求項3に記載の単純マト
    リクス型液晶表示装置の駆動装置。
  6. 【請求項6】 外部から入力される画像データ行列と走
    査データ行列とを演算して信号データ行列を発生させ、
    前記走査データ行列に対応する電圧を走査電極に印加す
    ると共に、前記信号データ行列に対応する電圧を信号電
    極に印加する単純マトリクス型液晶表示装置の駆動方法
    であって、走査データ行列として直交行列を用い、1フ
    レーム内に画像データ行列よって階調補正を行うことに
    より、階調表示を行うことを特徴とする単純マトリクス
    型液晶表示装置の駆動方法。
  7. 【請求項7】 1フレーム内に1回の階調補正を行い、
    階調補正値算出対象画像データ数が画像データ行列の全
    行数である請求項6に記載の単純マトリクス型液晶表示
    装置の駆動方法。
  8. 【請求項8】 1フレーム内に複数回の階調補正を行
    い、階調補正値算出対象画像データ数が画像データ行列
    の全行数よりも少ない請求項6に記載の単純マトリクス
    型液晶表示装置の駆動方法。
  9. 【請求項9】 階調補正値算出対象画像データ数が走査
    データ行列の任意の行の0以外の要素数から1を引いた
    値であり、1フレーム内に階調補正を行う回数が走査デ
    ータ行列の全行数を前記走査データ行列の任意の行の0
    以外の要素数で割った値である請求項6に記載の単純マ
    トリクス型液晶表示装置の駆動方法。
  10. 【請求項10】 階調補正値算出対象画像データ数が走
    査データ行列の任意の行の0以外の要素数の整数倍から
    1を引いた値であり、1フレーム内に階調補正を行う回
    数が走査データ行列の全行数を前記の走査データ行列の
    任意の行の0以外の要素数の整数倍で割った値である請
    求項6に記載の単純マトリクス型液晶表示装置の駆動方
    法。
  11. 【請求項11】 外部から入力される画像データ行列を
    入力部記憶素子に記憶させた後に走査データ行列との演
    算を行い、演算の順序が信号側ドライバへの転送順であ
    る請求項6に記載の単純マトリクス型液晶表示装置の駆
    動方法。
  12. 【請求項12】 外部から入力される画像データ行列を
    入力部記憶素子に記憶させた後に走査データ行列との演
    算を行い、演算後の信号データ行列を出力部記憶素子に
    記憶させた後に信号データの転送を行う請求項6に記載
    の単純マトリクス型液晶表示装置の駆動方法。
  13. 【請求項13】 走査データ行列として、各要素が
    「1」又は「−1」からなり、「1」及び「−1」のう
    ちのいずれか1つの値の要素のみによって構成される行
    又は列を含まず、かつ、「1」と「−1」が等割合で交
    互に配列される行又は列を含まない行列を単位行列との
    クロネッカー積によって拡張した直交行列を用いる請求
    項6〜12のいずれかに記載の単純マトリクス型液晶表
    示装置の駆動方法。
  14. 【請求項14】 走査データ行列として、各要素が
    「1」又は「−1」からなるn次(nは自然数)の正規
    形アダマール行列を不規則に符号を反転させて生成した
    行列を単位行列とのクロネッカー積によって拡張した直
    交行列を用いる請求項6〜12のいずれかに記載の単純
    マトリクス型液晶表示装置の駆動方法。
  15. 【請求項15】 外部から入力される画像データ行列と
    走査データ行列とを演算して信号データ行列を発生さ
    せ、前記走査データ行列に対応する電圧を行電極に印加
    すると共に、前記信号データ行列に対応する電圧を列電
    極に印加する単純マトリクス型液晶表示装置の駆動方法
    であって、走査データ行列は、「1」、「−1」の2つ
    の値の要素からなる任意の直交行列を単位行列とのクロ
    ネッカー積によって拡張し、さらに選択期間どうしの間
    隔が短くなるように非0要素部分を階段状に展開した
    後、値が2以上の整数j、kによって行方向にk等分
    (列次数をk分割)、列方向にj等分(行次数をj分
    割)してk×j個の1/(k×j)部分行列に分割し、
    k個の列分割単位内のそれぞれで、j個の1/(k×
    j)部分行列を任意の順序で入れ替えたものであり、こ
    の走査データ行列に基づいて信号データ行列を演算する
    ことを特徴とする単純マトリクス液晶表示装置の駆動方
    法。
  16. 【請求項16】 走査データ行列を行方向、列方向にそ
    れぞれ2等分し、部分行列の入れ替えを、行後半部でか
    つ列前半部の1/4部分行列と行後半部でかつ列後半部
    の1/4部分行列との間で行う請求項15に記載の単純
    マトリクス液晶表示装置の駆動方法。
  17. 【請求項17】 走査データ行列を行方向、列方向にそ
    れぞれ2等分し、部分行列の入れ替えを、行前半部でか
    つ列前半部の1/4部分行列と行前半部でかつ列後半部
    の1/4部分行列との間で行う請求項15に記載の単純
    マトリクス液晶表示装置の駆動方法。
  18. 【請求項18】 外部から入力される画像データ行列と
    走査データ行列とを演算して信号データ行列を発生さ
    せ、前記走査データ行列に対応する電圧を行電極に印加
    すると共に、前記信号データ行列に対応する電圧を列電
    極に印加する単純マトリクス型液晶表示装置の駆動方法
    であって、走査データ行列は、「1」、「−1」の2つ
    の値の要素から構成され、その各隣接列要素の「1」と
    「−1」の切り替え回数差を各列でほぼ平均化するよう
    な任意の種関数を単位行列とのクロネッカー積によって
    拡張し、さらに選択期間どうしの間隔が短くなるように
    非0要素部分を階段状に展開した後、値が2以上の整数
    j、kによって行方向にk等分(列次数をk分割)、列
    方向にj等分(行次数をj分割)してk×j個の1/
    (k×j)部分行列に分割し、k個の列分割単位内のそ
    れぞれで、j個の1/(k×j)部分行列を任意の順序
    で入れ替えたものであり、この走査データ行列に基づい
    て信号データ行列を演算することを特徴とする単純マト
    リクス液晶表示装置の駆動方法。
JP7081097A 1994-04-19 1995-04-06 単純マトリクス型液晶表示装置の駆動装置及び駆動方法 Pending JPH0876725A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100508583B1 (ko) * 1997-01-10 2005-10-21 소니 가부시끼 가이샤 플라즈마어드레스전기광학표시장치및그구동방법
KR100695651B1 (ko) * 2003-10-31 2007-03-15 세이코 엡슨 가부시키가이샤 화상신호 처리장치, 화상신호 처리방법, 전기광학장치 및전자기기

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KR100508583B1 (ko) * 1997-01-10 2005-10-21 소니 가부시끼 가이샤 플라즈마어드레스전기광학표시장치및그구동방법
KR100695651B1 (ko) * 2003-10-31 2007-03-15 세이코 엡슨 가부시키가이샤 화상신호 처리장치, 화상신호 처리방법, 전기광학장치 및전자기기

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