JPH0876693A - プラズマ・アドレス液晶パネル - Google Patents

プラズマ・アドレス液晶パネル

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JPH0876693A
JPH0876693A JP6208709A JP20870994A JPH0876693A JP H0876693 A JPH0876693 A JP H0876693A JP 6208709 A JP6208709 A JP 6208709A JP 20870994 A JP20870994 A JP 20870994A JP H0876693 A JPH0876693 A JP H0876693A
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JP
Japan
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discharge
back plate
liquid crystal
barrier ribs
width
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Application number
JP6208709A
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English (en)
Inventor
Yasuyuki Kani
康之 可児
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Noritake Co Ltd
Original Assignee
Noritake Co Ltd
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Filing date
Publication date
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    • G02OPTICS
    • G02FOPTICAL DEVICES OR ARRANGEMENTS FOR THE CONTROL OF LIGHT BY MODIFICATION OF THE OPTICAL PROPERTIES OF THE MEDIA OF THE ELEMENTS INVOLVED THEREIN; NON-LINEAR OPTICS; FREQUENCY-CHANGING OF LIGHT; OPTICAL LOGIC ELEMENTS; OPTICAL ANALOGUE/DIGITAL CONVERTERS
    • G02F1/00Devices or arrangements for the control of the intensity, colour, phase, polarisation or direction of light arriving from an independent light source, e.g. switching, gating or modulating; Non-linear optics
    • G02F1/01Devices or arrangements for the control of the intensity, colour, phase, polarisation or direction of light arriving from an independent light source, e.g. switching, gating or modulating; Non-linear optics for the control of the intensity, phase, polarisation or colour 
    • G02F1/13Devices or arrangements for the control of the intensity, colour, phase, polarisation or direction of light arriving from an independent light source, e.g. switching, gating or modulating; Non-linear optics for the control of the intensity, phase, polarisation or colour  based on liquid crystals, e.g. single liquid crystal display cells
    • G02F1/133Constructional arrangements; Operation of liquid crystal cells; Circuit arrangements
    • G02F1/1333Constructional arrangements; Manufacturing methods
    • G02F1/133374Constructional arrangements; Manufacturing methods for displaying permanent signs or marks
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
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    • G02F1/1335Structural association of cells with optical devices, e.g. polarisers or reflectors
    • G02F1/133509Filters, e.g. light shielding masks
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  • Liquid Crystal (AREA)
  • Liquid Crystal Display Device Control (AREA)
  • Control Of Indicators Other Than Cathode Ray Tubes (AREA)
  • Devices For Indicating Variable Information By Combining Individual Elements (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 高い光透過率および高い画素密度を備えたP
ALCパネルを提供する。 【構成】 放電電極30が隔壁24の厚み方向の一部に
おいて層状に備えられるため、バックライトの光を遮る
遮蔽域の幅は隔壁24の幅のみとなって、光透過率が高
くなって高い輝度が得られる。しかも、遮蔽域の幅が狭
いことから隔壁24の間隔を小さくしても光透過域の幅
を充分確保することが可能であるため、高い画素密度を
得ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、プラズマを用いて電気
的にアドレスする液晶パネルに関し、特にプラズマを発
生させるための放電電極の構造に関する。
【0002】
【従来の技術】液晶パネルは、ブラウン管表示装置等よ
りも薄型であるため、液晶テレビやノートパソコン等の
画像表示装置として一般的に用いられており、また薄型
大画面の表示装置としても利用されつつある。この液晶
パネルは、それぞれ電極を備えた透光性の背面板および
前面板の間に充填された液晶の配向を画素単位で制御す
ることにより背面板側に備えられたバックライトの光を
選択的に透過させ、所望の文字、図形、記号等の映像を
得るものである。液晶の配向は、背面板および前面板側
にそれぞれ備えられた電極間の電位差の有無によって制
御され、液晶パネルにおいては、一般に、上記配向の制
御を互いに直交する複数の電極によって行う所謂マトリ
ックス駆動方式が採用されている。
【0003】上記のマトリックス駆動方式には、画素単
位に非線型素子を備えて、この非線型素子によって所定
の画素以外の画素に不要な電圧が加わることを抑制する
ことによりクロストークを抑えた、所謂アクティブマト
リックス駆動方式と、画素単位に非線型素子が備えられ
ていない単純マトリックス駆動方式があるが、画面の応
答速度およびコントラストの点からアクティブマトリッ
クス駆動方式が有利である。
【0004】上記のアクティブマトリックス駆動方式の
液晶パネルとしては、一般にTFT(Thin-Film Transi
stor)液晶パネルが多く用いられている。このTFT液
晶パネルは、前記の背面板上に互いに直交する複数本の
電極および各画素毎に画素電極を設けると共に、その複
数本の電極の交点毎にトランジスタを薄膜技術により構
成して両電極を画素毎にその薄膜トランジスタによって
接続し、前面板上に設けられた対向電極と背面板上に設
けられて薄膜トランジスタのドレインに接続された画素
電極との間で電位差を発生させることにより、液晶を配
向させるものである。すなわち、TFT液晶パネルにお
いては、上記薄膜トランジスタが前記の画素単位に備え
られたスイッチとして作用しており、薄膜トランジスタ
に電圧が印加された画素のみに電位差が発生させられる
のである。
【0005】しかしながら、上記のTFT液晶パネルに
おいては、背面板上に画素数に応じた極めて多数のトラ
ンジスタが備えられる必要がある。通常、このトランジ
スタは背面板上に薄膜技術によって形成されるが、この
背面板上の薄膜トランジスタに欠陥が生じないようにす
ることが大画面となるほど困難であるため、例えば20
インチ以上の大画面用の背面板を形成することは困難で
あり、また、欠陥に起因して高い製造歩留りが得られな
いためTFT液晶パネルの製造コストが高くなるという
問題があった。
【0006】
【発明が解決すべき課題】そこで、背面板と、誘電体
層、液晶層および互いに平行な複数本の透明電極がその
背面板側にその誘電体層が位置する状態で順次積層され
てその背面板から所定距離離隔して配置された透光性の
前面板と、上記背面板上にそれら複数本の透明電極と直
交する方向に設けられて前記誘電体層との間に複数本の
放電空間を形成する複数本の隔壁と、それら複数本の放
電空間内で放電を発生させるためにそれら複数本の隔壁
と平行に設けられた複数本の放電電極とを備えたプラズ
マ・アドレス液晶パネル(以下、PALCパネルとい
う)が提案されている。
【0007】この技術によれば、所定の放電電極間で放
電させることにより、その放電電極が位置する放電空間
内でプラズマが生成(すなわち、放電ガスがイオン化)
して、その放電空間に位置する前記誘電体層表面に略均
一な電位分布が形成される。この状態で所定の透明電極
に所定の電圧を印加することにより、プラズマが生成し
た放電空間と電圧が印加された透明電極との交点に位置
する誘電体層表面に印加電圧に応じた電荷が蓄積され、
その交点に位置する液晶が配向させられる。この液晶の
配向は、放電空間内のプラズマが消滅した後も上記蓄積
電荷の作用によりメモリー動作として継続される。
【0008】すなわち、PALCパネルにおいては、放
電空間、放電電極、および誘電体層が前記薄膜トランジ
スタの如き作用をするのである。このPALCパネル
は、背面板上には放電空間を形成するための隔壁とその
隔壁に平行な放電電極とを設けるだけで良いため、背面
板上に画素毎に薄膜トランジスタが備えられるTFT液
晶パネルに比較して欠陥が発生し難く、容易に大表示面
の画像表示装置が得られるという利点がある。
【0009】上記PALCパネルの背面板は、従来、ガ
ラス基板の表面をフォトリソグラフィによってエッチン
グ処理することにより隔壁を形成し、この隔壁が形成さ
れたガラス基板上に電極材料を真空中で薄膜形成してフ
ォトエッチング処理することにより、隔壁の斜面に電極
を形成していた。しかしながら、この技術では薄膜形成
工程が高コストであることから量産に適さないという問
題があった。
【0010】そこで、ガラス基板上に厚膜印刷によって
複数本の平行な放電電極を形成し、隣接する放電電極間
の空白部の一本おきに、その隣接する放電電極のそれぞ
れ空白部側に位置する部分を覆った状態で、絶縁ペース
トを厚膜印刷により積層することで隔壁を形成する技術
が提案されている。この技術によれば、比較的安価な厚
膜プロセスによって背面板が得られるため量産が可能と
なるが、一対の放電電極が平面上に並んで形成されるこ
ととなるため、バックライトの光は隔壁と放電電極とに
よって大きな幅で遮られることとなり、光透過率(すな
わち、光透過面積/全面積)が低くなって高い輝度が得
られず、また、遮蔽域の幅が広いことから光透過域の幅
を充分に確保しようとすると、隔壁の間隔を小さくでき
ないため高い画素密度が得られないという問題がある。
【0011】本発明は、以上の事情を背景として為され
たものであって、その目的は、高い光透過率および高い
画素密度を備えたPALCパネルを提供することにあ
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】斯かる目的を達成するた
め、本発明の要旨とするところは、透光性の背面板と、
その背面板から所定距離離隔して配置され、誘電体層と
液晶層と互いに平行な複数本の透明電極とがその背面板
側にその誘電体層表面が位置する状態で設けられた透光
性の前面板と、前記背面板上にそれら複数本の透明電極
と直交する方向に設けられて前記誘電体層との間に複数
本の放電空間を形成する複数本の隔壁と、それら複数本
の放電空間内で放電を発生させるためにそれら複数本の
隔壁と平行に設けられた複数本の放電電極とを備えたP
ALCパネルであって、前記複数本の放電電極が、前記
複数本の隔壁の前記背面板から前記前面板に向かう厚み
方向の一部において層状に備えられていることにある。
【0013】
【作用および発明の効果】このようにすれば、放電電極
が隔壁の背面板から前面板に向かう厚み方向の一部にお
いて層状に備えられるため、バックライトの光を遮る遮
蔽域の幅は隔壁の幅のみとなって、光透過率が高くなっ
て高い輝度が得られる。しかも、遮蔽域の幅が狭いこと
から隔壁の間隔を小さくしても光透過域の幅を充分確保
することが可能であるため、高い画素密度を得ることが
できる。
【0014】ここで、好適には、前記隔壁は厚膜印刷に
より積層形成され、前記放電電極は、隔壁を積層形成す
る過程においてその厚さ方向の一部に厚膜印刷により層
状に設けられる。このようにすれば、隔壁と放電電極と
は背面板上の同位置に形成されるため、それら隔壁およ
び放電電極を同じスクリーンを用いて厚膜印刷すること
が可能である。そのため、異なるパターンのスクリーン
を用いた場合に問題となる隔壁と電極との部分的な位置
ずれが発生せず、製造が容易となると共に一層高い画素
密度を得ることが可能となる。なお、放電電極は、必要
とされる厚みに応じて、厚膜印刷時の積層数が適宜設定
される。
【0015】また、好適には、放電電極は、背面板から
隔壁の厚さの1/2程度までの範囲の位置に設けられ
る。なお、上記のように隔壁および放電電極が厚膜印刷
によって設けられる場合には、放電電極は、背面板から
隔壁の厚さの1/10以上離隔した位置に設けられるこ
とが好ましい。
【0016】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面を参照して説
明する。なお、以下の説明において、図面の各部の寸法
の比は必ずしも正確なものではない。
【0017】(第1実施例)図1は、本発明の一実施例
であるカラーPALCパネル10の構造を示す図であ
る。カラーPALCパネル10は、一面にカラーフィル
タ18および透明電極12が順次積層形成された透明ガ
ラスから成る前面板22と、その前面板22の一面側に
設けられた薄板ガラス16との間が液晶層14で満たさ
れており、その薄板ガラス16が、一面に複数の隔壁2
4が形成された透明ガラスから成る背面板28と、図示
しない周縁部において上記前面板22および背面板28
の一面が相互に向かい合う状態で気密接合されることに
より、隔壁24により複数本に形成され且つ放電用希ガ
スが封入された放電空間32を備えている。なお、前面
板22と背面板28のそれぞれ上記一面とは反対側の他
面には互いに直交する偏向板20,26が配されてい
る。
【0018】上記背面板28上の複数の隔壁24は、例
えば、幅数10μm、高さ100〜200μm程度の寸
法で、隣接する隔壁24の中心間距離が300μm程度
になるように平行に形成されたものである。この隔壁2
4の例えば背面板28から30〜50μm程度離隔した
位置には、例えば厚さ数10μmの放電電極30が、そ
の幅方向両端部がその隔壁24の両側面に露出した状態
で設けられている。すなわち、放電電極30は、複数本
の隔壁24の背面板28から前面板22に向かう厚み方
向の中間部(すなわち一部)において層状に備えられて
いる。
【0019】上記隔壁24は、例えば低融点ガラスおよ
び適当な充填剤を含む厚膜絶縁ペーストを厚膜スクリー
ン印刷にて積層形成したものである。一方、放電電極3
0は、隔壁24を形成する過程において、焼成後30〜
50μmの高さになる位置まで上記厚膜絶縁ペーストを
印刷積層した後、例えばニッケル,アルミニウム等の導
体ペーストを焼成後に上記の厚さになるように、上記と
共通のスクリーン(版)を用いた厚膜スクリーン印刷に
て積層形成したものであり、導体ペーストを所定の厚さ
になるまで積層した後に再び厚膜絶縁ペーストを印刷積
層し、その後例えば560〜585℃程度の所定の温度
で焼成することにより、厚み方向の中間部に放電電極3
0が設けられた隔壁24が形成される。
【0020】また、上記前面板22上のカラーフィルタ
18は、R(赤),G(緑),B(青)の三原色の色素
を、例えばそれぞれ幅数10μm程度の寸法で、例えば
100μm程度の所定の中心間隔をもって均等に配色さ
れるように幅方向に順次位置させることにより形成され
た色素列を、各色素列の間隔が25μm程度となり且つ
それぞれ上記隔壁24と直交するように、良く知られた
顔料分散法、電着法、印刷法等により前面板22上に形
成したものである。また、各色素列の間は、光を通さな
いストライプ状のブラックマスクが同様な手法で配設さ
れている。上記カラーフィルタ18は、上記のR,G,
Bの3つの色素で1画素を構成しており、1画素の大き
さは例えば300μm程度とされている。
【0021】また、透明電極12は、例えば酸化インジ
ウム・酸化スズから成るITO電極材料を、上記隔壁2
4とは直交する方向すなわち上記各色素列と平行な方向
に、その各色素列の直上に位置し、各色素列と略同一寸
法となるように、上記カラーフィルタ18上に例えば蒸
着やスパッタ等によって全面に形成された後、フォトリ
ソグラフィによりパターン化されたものである。また、
液晶層14は、前記前面板22および薄板ガラス16の
間に液晶材料を注入して構成されたものである。また、
上記薄板ガラス16は、例えば50μm程度の厚さであ
って、有機系接着剤によって上記前面板22に接合され
ている。この薄板ガラス16は、下記に説明するように
電荷を蓄える役割を果たすと共に、下記の放電ガスを封
入するための密閉空間を形成するものである。すなわ
ち、本実施例においては、この薄板ガラス16が誘電体
層に相当する。
【0022】PALCパネル10は、薄板ガラス16と
背面板28とをフリットガラス等によって接合すること
によって、上記のように構成された前面板22および背
面板28を薄板ガラス16を介して互いに接合し、薄板
ガラス16、背面板28、および複数の隔壁24によっ
て形成される複数本の放電空間32内に、He等の放電
用希ガスを例えば50〜300torr程度の圧力で封入す
ることで製造される。なお、周縁部以外に位置する隔壁
24は薄板ガラス16とは接続されず、両者の間には僅
かな隙間が形成されている。
【0023】上記PALCパネル10は、1つの放電空
間32内に面する2つの放電電極30,30間に所定の
放電電圧(例えば−200V程度)を印加すると、その
放電空間32内で放電が発生してプラズマ(すなわち放
電ガスイオン)が生成し、2つの放電電極30,30の
うちの陰極の近傍を除く略全体に略均一な電位分布が形
成される。このプラズマが生成した状態で、前面板22
上に設けられた所定の透明電極12に所定の電圧を印加
すると、薄板ガラス16の放電空間32側の表面の前記
略均一な電位と透明電極12との間の電位差に基づき、
薄板ガラス16の上記表面のうち上記放電空間32に面
する部分に電荷が蓄積(すなわちその容量成分が充電)
されて、蓄積電荷の直上に位置する液晶層14内の液晶
が配向される。これにより、上記放電空間32と透明電
極12との交点のみ、背面板28の裏面側に位置する図
示しないバックライトの光がカラーフィルタ18を通っ
て前面板22側から照射される。なお、上記配向は蓄積
電荷の効果によりメモリー動作を行い、上記放電空間3
2のプラズマが消滅した後も配向が継続され、明るく見
易い表示が実現される。
【0024】PALCパネル10全体で連続的に画像を
表示する場合には、以下のようにする。すなわち、放電
空間32単位で順次走査して、隣接する放電電極30,
30間に上記所定の放電電圧を印加することにより、複
数の放電空間32内で順次放電を発生させてプラズマを
生成すると同時に、その走査のタイミングに対応して、
順次放電させられる各放電空間32の直上に位置する色
素列のうち、バックライトの光を透過させる色素上を通
る透明電極12に上記所定の電圧を印加する。このよう
にすることにより、各放電空間32上の各色素のうち所
定のものが順次アドレスされると共に蓄積電荷のメモリ
ー効果によって光が継続的に透過させられ、PALCパ
ネル10全体で所望の図形、文字、記号等の画像が表示
される。そして、上記走査および透明電極12への電圧
の印加を繰り返すことによって画像が連続的に表示され
る。なお、メモリー効果は蓄積電荷が保持されている間
は持続し、次の走査で一旦リセットされる。上記走査
は、例えば各放電空間32毎に例えば6〜40μs程度
のアドレス時間となるように行われる。
【0025】ここで、本実施例によれば、放電電極30
が隔壁24の厚み方向の一部(中間部)において層状に
備えられるため、バックライトの光を遮る遮蔽域の幅は
隔壁24の幅のみとなって、光透過率が高くなって高い
輝度が得られる。しかも、遮蔽域の幅が狭いことから隔
壁24の間隔を小さくしても光透過域の幅を充分確保す
ることが可能であるため、高い画素密度を得ることがで
きる。
【0026】これに対して、図2に示す従来の電極構造
では、放電電極34が背面板28上に直接厚膜印刷によ
り形成され、隣接する放電電極34により形成される空
白部36の1つおき(すなわち36a,36aのみ)
に、放電電極34のその空白部36a側に位置する部分
を覆った状態で厚膜絶縁ペーストが印刷積層されること
によって隔壁24が形成されていた。隔壁24を形成す
る厚膜絶縁ペーストは、背面板28と接する側において
幅方向に広がることとなるため、隔壁24はその背面板
28側の下部において所定の幅W1 よりもW2 だけ左右
に広がることとなる。放電電極34は、幅方向の少なく
とも一部が露出している必要があり、そのため、遮蔽域
の幅W3 はW1 +2W2 よりも大きくなる。すなわち、
隔壁24の幅W1 を本実施例のPALCパネル10と同
様にすると遮蔽域の幅W3 が大きくなるため、高い光透
過率がえられなかった。しかも、遮蔽域の幅W3 が大き
いことから、光透過域の幅W4 を本実施例のPALCパ
ネル10と同様に確保するためには、画素ピッチを大き
くする必要が生じて高い画素密度が得られなかった。
【0027】更に、本実施例によれば、放電電極30は
隔壁24を形成する厚膜絶縁ペーストを印刷・乾燥して
所定数積層した後に、その厚膜絶縁ペースト上に印刷積
層して隔壁24の厚み方向の一部(中間部)に形成され
るため、放電電極30の側面は比較的滑らかなものとな
って、放電の集中に起因する電極材料のスパッタが生じ
難く、長い輝度半減寿命が得られる。
【0028】すなわち、上記の従来の電極構造において
は、放電電極34が、背面板28上に厚膜絶縁ペースト
が直接印刷されて形成されていたため、放電電極34の
幅方向端部には凹凸が形成され易かった。そのため、放
電の集中による電極材料のスッパタが生じ易く、輝度半
減寿命が短かったのである。
【0029】更に、本実施例によれば、隔壁24と放電
電極30とが背面板28上の同位置に形成されることか
ら、前述のように隔壁24をよび放電電極30を同じス
クリーンを用いて厚膜印刷することが可能である。その
ため、異なるパターンのスクリーンを用いた場合に問題
となる、隔壁24と放電電極30との部分的な位置ずれ
が発生せず、製造が容易となると共に一層高い画素密度
を得ることが可能となる。
【0030】次に、他の実施例を説明する。なお、以下
の実施例において前述の実施例と共通する部分は、同一
の符号を付して詳細な説明を省略する。
【0031】(第2実施例)図3は、隔壁24および放
電電極30の他の製造方法を示す図である。先ず、図3
(a) に示すように、背面板28上の全面に、例えば良く
知られた厚膜印刷や薄膜形成手法によって電極層38を
形成し、更に、その電極層38の全面を覆う状態で、例
えば低融点ガラスおよび適当な充填剤を含む厚膜絶縁ペ
ースト等で誘電体層40を形成する。次いで、図3(b)
に示すように、誘電体層40表面のうち、隔壁24を形
成する位置にブラスティングレジスト膜42を形成す
る。そして、図3(c) に示すように、レジスト膜42表
面側からガラスビーズ等によってサンドブラスト(所謂
ドライエッチング)処理を行うことにより、図3(d) に
示すように、電極層38および誘電体層40がレジスト
膜42に従った形状とされ、更に、レジスト膜42を除
去すると共に所定の温度で焼成することにより、下部
(厚み方向の一部)に放電電極30を層状に備えた隔壁
24が形成される。
【0032】(第3実施例)また、隔壁24および放電
電極30は、図4に示すような所謂埋め込み法によって
も形成することが可能である。先ず、図4(a) に示すよ
うに背面板28上に隔壁24のパターンが反転された所
定のパターンでレジスト44を形成する。このレジスト
44は、例えば、レジストフィルムを貼り合わせて所定
の厚みとした後、露光し、現像することで得られる。次
いで、図4(b) ,(c) に示すように、電極材料46およ
び誘電体材料48を蒸着および厚膜印刷等によって、上
記レジスト44間に形成された凹部に所定の厚さで順次
埋め込む。この後、レジスト44を除去し、更に焼成す
ることによって、下部(厚み方向の一部)に放電電極3
0を層状に備えた状態で隔壁24が形成される。
【0033】上記第2、第3実施例の図3,図4に示さ
れる隔壁24および放電電極30の製造方法によって
も、放電電極30が隔壁24の厚み方向の一部(下部)
において層状に設けられているため、前述の第1実施例
と同様に、バックライトの光を遮る遮蔽域の幅は隔壁2
4の幅のみとなって、光透過率が高くなって高い輝度が
得られ、また、光透過域の幅を十分確保しつつ隔壁24
の間隔を小さくして高い画素密度を得ることが可能であ
る。
【0034】また、上記の第2、第3実施例によって
も、隔壁24と放電電極30とを形成する際に、従来の
厚膜印刷によった場合のような異なるパターンのスクリ
ーン或いはマスクを用いる必要がないため、隔壁24と
放電電極30との位置ずれが発生せず、製造が容易とな
ると共に一層高い画素密度が得られる。
【0035】以上、本発明の一実施例を図面を参照して
詳細に説明したが、本発明は更に別の態様でも実施され
る。
【0036】例えば、前述の実施例においては、カラー
フィルタ18を備えたカラーPALCパネル10に本発
明が適用された場合について説明したが、カラーフィル
タ18が備えられていないモノクロ型のPALCパネル
にも適用され得る。
【0037】また、隔壁24の幅、高さ、間隔等や、カ
ラーフィルタ18の色素の長さ、幅等は必要な画素密度
等に応じて適宜変更される。
【0038】また、放電電極30の背面板28からの距
離すなわち高さは適宜変更される。例えば、第1実施例
においては、導体ペーストを印刷する際の厚膜絶縁ペー
ストの積層高さを変更することにより放電電極30を形
成する高さを変更できる。また、第2,第3実施例にお
いては、背面板28上に所定の厚さで誘電体層40或い
は誘電体材料48を印刷或いは蒸着等し、その後、電極
層38或いは電極材料46を印刷或いは蒸着等し、更に
全体の高さが所定の隔壁24の高さとなるように誘電体
層40或いは誘電体材料を印刷或いは蒸着等することに
より、同様に放電電極30の高さを適宜変更できる。但
し、第1実施例においては、放電電極30の背面板28
からの距離は、隔壁24の高さの1/10〜1/2程度
とされることが好ましく、1/6〜1/2程度とされる
ことが一層好ましい。
【0039】また、第1実施例においては、放電電極3
0が導体ペーストを印刷積層することにより比較的厚く
形成されていたが、放電電極30は、導体ペーストを一
層のみ印刷することにより形成されていても良い。但
し、積層数が少ない場合には、放電電極30上に印刷積
層される厚膜絶縁ペーストによって放電電極30の端部
が覆われず、隔壁24の側面に確実に露出するように形
成する必要がある。
【0040】その他、一々例示はしないが、本発明はそ
の主旨を逸脱しない範囲で種々変更を加え得るものであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例のカラー・プラズマ・アドレ
ス液晶パネルの構造を示す部分断面斜視図である。
【図2】従来の厚膜印刷法によって形成された電極構造
を示す図である。
【図3】(a) 〜(d) は図1の液晶パネルの隔壁および放
電電極の他の製造方法を説明する図である。
【図4】(a) 〜(c) は隔壁および放電電極の更に他の製
造方法を説明する図である。
【符号の説明】
10:カラー・プラズマ・アドレス液晶パネル 12:透明電極 14:液晶層 16:薄板ガラス(誘電体層) 24:隔壁 28:背面板 30:放電電極

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 透光性の背面板と、該背面板から所定距
    離離隔して配置され、誘電体層と液晶層と互いに平行な
    複数本の透明電極とが該背面板側に該誘電体層表面が位
    置する状態で設けられた透光性の前面板と、前記背面板
    上に該複数本の透明電極と直交する方向に設けられて前
    記誘電体層との間に複数本の放電空間を形成する複数本
    の隔壁と、該複数本の放電空間内で放電を発生させるた
    めに該複数本の隔壁と平行に設けられた複数本の放電電
    極とを備えたプラズマ・アドレス液晶パネルであって、 前記複数本の放電電極が、前記複数本の隔壁の前記背面
    板から前記前面板に向かう厚み方向の一部において層状
    に備えられていることを特徴とするプラズマ・アドレス
    液晶パネル。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100549149B1 (ko) * 1997-05-20 2006-03-23 소니 가부시끼 가이샤 플라즈마어드레스광전디스플레이제조방법

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