JPH0875402A - クランク軸のディフレクション計測器 - Google Patents

クランク軸のディフレクション計測器

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JPH0875402A
JPH0875402A JP23208494A JP23208494A JPH0875402A JP H0875402 A JPH0875402 A JP H0875402A JP 23208494 A JP23208494 A JP 23208494A JP 23208494 A JP23208494 A JP 23208494A JP H0875402 A JPH0875402 A JP H0875402A
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JP
Japan
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main body
displacement
measuring instrument
deflection measuring
crankshaft
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Application number
JP23208494A
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Inventor
Hideo Kato
英雄 加藤
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Nabco Ltd
Original Assignee
Nabco Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、ディフレクション計測器を脱着す
る際に、容易かつ短時間にすることができ、さらに、デ
ィフレクション計測器の装着後に変位検出器が計測可能
範囲に位置するから否かの判別をすることができるクラ
ンク軸のディフレクション計測器を提供することを目的
とする。 【構成】 本発明は、本体10の一端に設けられた固定
ピン34と、他端に固定ピン34の軸方向に摺動自在に
設けられ、ばね35Aで本体10外に突出して付勢され
る可動ピン33、33とにより、本体10がクランクア
ーム1a、1a間に張設させるクランク軸のディフレク
ション計測器2において、可動ピン33、33を、ばね
35Aの力に抗して本体10内に摺動させる引込手段5
3を設けたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、大型機関などのクラン
ク軸の撓み量を計測するクランク軸のディフレクション
計測器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のクランク軸のディフレクション計
測装置には、特開平6─026856号公報に記載され
たものがある。この従来のディフレクション計測装置
は、図2に示される固定支持ピン34及び可動支持ピン
33、33で、図1のクランクアーム1a、1a間に張
設されたディフレクション計測器2に備えられた変位検
出器11によって大型機関のクランク軸1のディフレク
ション(撓み)を計測するものである。
【0003】また、このディフレクション計測器2は、
図4のように、ばね35Aのバネ力によってクランクア
ーム1aに押当可能とされた可動支持ピン33、33
と、固定支持ピン34とをクランクアーム1a、1aに
押し当てて押し込むことにより、その脱着を行うもので
ある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来技
術のクランク軸のディフレクション計測装置において、
ディフレクション計測器2のクランクアーム1a、1a
間への脱着は、作業者が直接、可動支持ピン33、33
をばね35Aのバネ力に抗して移動させて、ディフレク
ション計測器2をクランクアーム1a、1a間の最適な
取り付け位置に張設し、また、取り外しているので、作
業性が悪く、その脱着も長時間かかるという問題があっ
た。
【0005】また、従来技術のクランク軸のディフレク
ション計測装置においては、ディフレクション計測器2
をクランクアーム1a、1a間に装着した後において、
ディフレクション計測器2に設けられている変位検出器
11が計測可能な範囲に位置するか否かを判別する機能
がないため、その装着後に、上記範囲に位置しているか
否かの判断をすることができず、調整に手間どるという
問題があった。
【0006】本発明は、このような問題を解決するため
になされたもので、ディフレクション計測器を脱着する
際に、容易かつ短時間にすることができ、さらに、ディ
フレクション計測器の装着後に変位検出器が計測可能範
囲に位置するか否かの判別をすることができるクランク
軸のディフレクション計測器を提供することを目的とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記問題を解決するた
め、本発明のクランク軸のディフレクション計測装置
は、請求項1においては、クランク軸のクランクアーム
間隔の変位を検出する変位検出器と、前記クランクアー
ムの回転角度を検出する角度検出器と、前記変位検出器
及び前記角度検出器との出力を記憶する制御部とを有す
る本体を備え、前記本体の一端に設けられた固定ピン
と、他端に前記固定ピンの軸方向に摺動自在に設けら
れ、ばねで前記本体外に突出して付勢された可動ピンと
により、前記本体が前記クランクアーム間に張設される
クランク軸のディフレクション計測器において、前記可
動ピンを、前記ばねの力に抗して前記本体内に摺動させ
る引込手段を設けたものである。
【0008】請求項2においては、請求項1における引
込手段が、前記可動ピンに突出形成された固定子と、前
記固定子と係合する押子が形成され前記可動ピンの軸直
交方向に伸びるシャフトと、前記シャフトを回動するレ
バーとで構成したものである。
【0009】請求項3においては、請求項2における変
位検出器が、前記可動ピンに並行して設けられる軸状の
変位部と該変位部の移動量を測定する計測部とで構成さ
れ、前記変位部に突出形成され前記シャフトの押子に係
合する固定子を有しているものである。
【0010】請求項4においては、 クランク軸のクラ
ンクアーム間隔の変位を検出する変位検出器と、前記ク
ランクアームの回転角度を検出する角度検出器と、前記
変位検出器及び前記角度検出器との出力を記憶する制御
部とを有する本体を備え、前記本体の一端に設けられた
固定ピンと、他端に前記固定ピンの軸方向に摺動自在に
設けられ、ばねで前記本体外に突出して付勢された可動
ピンとにより、前記本体が前記クランクアーム間に張設
されるクランク軸のディフレクション計測器において、
前記変位検出器が、前記可動ピンに並行して摺動自在に
設けられた変位部と該変位部の移動量を測定する計測部
とにより構成され、前記変位検出部に反射板を設けると
ともに、該反射板に対向する前記本体にセンサを設け、
該センサから照射され前記反射板で反射される反射光を
受光することにより、前記計測部の測定開始時に前記変
位部が、前記計測器の計測可能範囲に位置しているか否
かを前記制御部で判別するようにしたものである。
【0011】
【作用】請求項1及び請求項2においては、ディフレク
ション計測器に設けられた引込手段を操作するだけで、
可動ピンをディフレクション計測器内に摺動させて引込
み、クランクアーム間の所定位置で引込手段を解放する
と、ディフレクション計測器が張設される。
【0012】請求項3においては、ディフレクション計
測器に設けられた変位検出器の変位部を、当該ディフレ
クション計測器に設けられた引込手段を操作することに
より、可動ピンとともにディフレクション計測器内に摺
動させて引込むことができる。
【0013】請求項4においては、ディフレクション計
測器をクランク軸のクランクアーム間に装着した後に、
当該ディフレクション計測器に設けられている変位検出
器の変位部を検出センサ及び反射板で検出して、この出
力の結果に基づいて制御部で、当該変位検出器が計測可
能範囲に位置しているか否かを判別することが出来る。
【0014】
【実施例】以下、本発明の一実施例であるクランク軸の
ディフレクション計測器を図面を参照して説明する。
【0015】図1は本実施例におけるクランク軸のディ
フレクション計測装置の使用状態図、図2は本実施例の
ディフレクション計測器の平面図、図3は本実施例のデ
ィフレクション計測器の側面図、図4は本実施例のディ
フレクション計測器の平面一部断面図、図5は本実施例
のディフレクション計測器の後面一部断面図、図6は本
実施例のディフレクション計測器の側面一部断面図、図
7は本実施例のディフレクション計測器の計測手順を示
すフローチャート、図8は本実施例のディフレクション
計測器の電源スイッチをオンにした時にディジタル表示
器に表示されるメッセイジを示した図面、図9は本実施
例のディフレクション計測器の制御部で制御される設定
モード、計測モード及び読出しモードの切換え手順を示
す図面、図10は図9の設定モードにおける各種データ
設定の手順を示す図面、図11(a)は計測開始時及び
計測中にディジタル表示器に表示されるメッセイジを示
した図面、図11(b)は計測されるデータの処理手順
を示した図面、図12(a)は読出し時にディジタル表
示器に表示されるメッセイジを示した図面、図12
(b)は読出しするデータの処理手順を示した図面であ
る。
【0016】図1において、1はクランク軸、1aはク
ランク軸の軸線方向に複数設けられたクランクアーム
(クランクスロー)である。2はクランク軸1の各クラ
ンクアーム1a間に着脱自在でクランクアーム1aの間
隔Dの変位量を、回転角度毎に検出し、記憶するディフ
レクション計測器である。
【0017】3はクランク軸端に設けられたフライホィ
ール4を介してクランク軸1を回転させるターニング装
置、6はフライホィル4に取付けられた基準点用マグネ
ットピース、7は基準用マグネットピース6を検知する
基準点検出器である。また、8はターニングのための制
御ユニットである。
【0018】ターニング装置3は、ターニングモータ3
Aの出力軸に取り付けられたフライホィール4に噛合可
能なターニングギヤ3Bと、ターニングモータ3Aのタ
ーニングモータ駆動装置3Cにより構成されている。
【0019】図示のように、No.1のクランクアーム
1a、1aの所定位置にディフレクション計測器2を張
設し、クランク軸1を1回転させる。すると、ディフレ
クション計測器2自体でクランク軸1の回転角度に対応
したディフレクションを検出し記憶する構成となってい
る。
【0020】次に、図1におけるディフレクション計測
器2を、図2乃至図6に基づいて説明する。
【0021】ディフレクション計測器2は、図2に示す
ように、中空矩形状の本体10と、該本体10内部に変
位検出器11、図4乃至図6で後述説明する基準点検出
器12、角度検出器13び制御部14を内蔵して構成さ
れ、この本体10の上面に変位検出器11、基準点検出
器12及び角度検出器13にて検出された出力等に基づ
いてメッセイジ又は計測結果等を表示するディジタル表
示器15と、電源スイッチ16と、計測開始及び計測モ
ードの選択を行うスタートスイッチ17と、計測データ
の読出し及び読出しモードの選択を行うリードスイッチ
18と、計測モード及び読出しモード時にデータ番号の
切換を行うネクストスイッチ19が設けられているとと
もに、4つの発光素子(発光ダイオード)20(センサ
ユニット2取付時に変位検出器11が計測範囲にあれば
点灯、21(データ計測中に点灯)、22(接合棒─有
─を選択した場合に点灯)、23(計測時の角度検出1
3の回転方向を示す)が設けられ、また、本体10の巾
方向の側面にはハンドル24、通信コネクタ(制御部1
4に記憶された計測データを取り出す時にケーブルを接
続する部分)25が設けられている。なお、このハンド
ル24に電源となるバッテリが内蔵されている。
【0022】本体10には、図4に示すように、該本体
10長手方向の側面に穴30、31、32が並行して形
成されており、穴30、32に可動ピン33、33が、
穴31に変位検出器11が収納されている。可動ピン3
3は大径部33A、中径部33B及び小径部33Cが連
続する軸部材であり、この小径部33C端側から穴3
0、32にそれぞれ内嵌され、小径部33Cの中径部側
が本体10内部に突出形成された支持部10Aに軸方向
摺動自在に支持されている。また、可動ピン33が突出
する反対側の本体10側面には、ねじを介して固定位置
が調整可能に取付られた固定ピン34が設けられてい
る。
【0023】穴30に内嵌された可動ピン33は、大径
部33A端面と支持部10Aとの間に配設されたばね3
5Aにより、当該大径部33Aが本体10外の突出方向
に付勢されているとともに、この小径部33Cには軸直
交方向に突出するピン状の固定子40が形成されてい
る。また、ばね35Bはシャフト50が振動することを
防止する。
【0024】変位検出器11は、円錐形の接触部11
A、中径部11B及び小径部11Cが連続する軸状の変
位部42と計測部43とにより構成され、この変位部4
2が、この接触部11Aを本体10外に突出する状態で
摺動自在に穴31に内嵌されて支持されているととも
に、計測部43が変位部42に対向する本体10の下面
内側に取付られ、変位部42の変位の増減により位相の
異なるパルス信号を本体10に内蔵された制御部14へ
出力する。
【0025】また、変位部42の小径部11Cの端部近
郊には、図6に示すように、反射板44及び光学式の検
出センサ45で構成される基準点検出器12が設けられ
ている。変位部42の小径部11Cの端部分に所定厚t
(変位検出器の計測可能基準点範囲を示す厚)を有する
環状の反射板44が外嵌されてボルトにより締付け固定
され、この反射板44の外周面に対向可能に検出センサ
45が制御部14下に取り付けられている。
【0026】更に、本体10には、図3乃至図5に示す
よに、可動ピン33の固定子40、シャフト50、押子
51及び取付レバー52からなる引込手段53が設けら
れている。このシャフト50は、可動ピン33、33の
軸直角方向であって本体10の巾方向に亘って回動可能
に軸支されて、可動ピン33の小径部33Cと変位検出
器11の変位部42の下方に伸びている。また、凹字型
の押子51はシャフト50からこの半径外方に突出して
おり、可動ピン33の固定子40又は変位検出器11の
変位部42に設けられている固定子56に可動ピン33
の大径部33A側から係合可能な位置にそれぞれ設けら
れている。そして、シャフト50の端から本体外のハン
ドル側に突出する軸部50Aには、取付レバー52が外
嵌されて、ハンドル24と所定間隔を隔てて該ハンドル
24の上方に位置している。
【0027】また、本体10内には、図4に示すよう
に、おもり(接合棒)により軸が重力方向に固定される
ことにより本体10、すなわち、本体10に取り付けら
れたクランクアーム1aの回転角度と回転方向を検出す
回転る角度検出器55が設けられている。この角度検出
器55からの出力は、制御部14に記憶される。本実施
例のクランク軸のデフレクション計測器2は、以上のよ
うに構成されるが、次に、作業者が本実施例におけるデ
フレクション計測器2をクランクアーム1a、1a間へ
の装着/取外しする手順について説明する。
【0028】(1)デフレクション計測器2をクランク
アーム1a、1a間に装着する場合:
【0029】作業者がハンドル24を持ってデフレクシ
ョン計測器2を支持するとともに、取付レバー52を該
ハンドル24側に回転させると、この取付レバー52の
回転によりシュフト50が取付レバー52の回転と同方
向に回転する。
【0030】シャフト50が回転すると、このシャフト
50に形成された各押子51が可動ピン33の固定子4
0及び変位部42の固定子56にとにそれぞれ係合当接
する。そして、更に、取付レバー52を回転させると、
この回転力が各押子51と固定子40又は固定子56と
の係合により、可動ピン33及び変位部42を当該軸線
方向に直線移動させる力に変換され、これにより、可動
ピン33及び変位部42がばね35A、35Bのバネ力
に抗して本体10内に引き込まれる。
【0031】その後、作業者は上記の如く、可動ピン3
3及び変位部42を本体10内に引き込んだ状態(取付
レバー54を回転させた状態)で、デフレクション計測
器2をこの可動ピン33(変位部42)がクランクアー
ム1aに対向し、固定ピン34がクランクアーム1aに
当接するようにクランクアーム1a、1a間に位置させ
たのち、取付レバー54を放すと、ばね35のバネ力に
より本体10内に引き込まれていた可動ピン33及び変
位部42が本体10外に突出し、当該可動ピン33及び
変位部42がクランクアーム1aに当接するとともに、
上記ばね35A、35Bのバネ力により可動ピン33が
クランクアーム1aに押圧されて、ディフレクション計
測器2がクランクアーム1a、1a間に張設された状態
となり、ディフレクション計測器2のクランクアーム1
a、1a間の装着が終了する。
【0032】(2)装着されたディフレクション計測器
2をクランクアーム1a、1a間から取り外す場合:
【0033】作業者が装着されているディフレクション
計測器2のハンドル24を持って支持した後、上記
(1)で示したと同様の手順で、取付レバー52を回転
することにより、可動ピン33及び変位部42が本体1
0内に引っ込まさせることで、ディフレクション計測器
2のクランクアーム1a、1aからの取り外しが終了す
る。
【0034】次に、ディフレクション計測器2に内蔵さ
れている制御部14の動作を、該ディフレクション計測
器2の取扱い方法に従って、図7に基づいて説明する。
尚、制御部14は各スイッチ16、17、18、19の
作動により、以下に説明する作動モード(設定モード、
計測モード及び読出しモードからなる。)の種々のモー
ドに切換えられ、実行するものである。
【0035】(A)このような状態で、クランク軸1の
ディフレクション(撓み)を計測するために、電源スイ
ッチ16をオンの状態にすると、ディジタル表示器15
に、図8に示すように、「Memory OK」、「M
EASURE No.1」の順で表示され、使用可能な
状態となる。(ステップ1)
【0036】尚、電源スイッチをオフにした場合には、
制御部14に出力された各種データは記憶状態となって
いる。
【0037】(B)電源スイッチをオンにした後、上記
(1)で示した手順に従って、ディフレクション計測器
2をクランク軸1のクランクアーム1a、1a間に装着
する。この時、基準点検出器12の検出センサ45の照
射光が反射板44により反射され当該検出センサ45が
この反射光を受光すると、検出信号として制御部14に
出力される。そして、上記検出信号が入力された制御部
14は、変位検出器11(変位部42)が計測可能範囲
にあると判別して発光素子20を点灯して計測可能な状
態であることを作業者に知らせる。また、制御部14が
検出センサ45の検出信号を入力しないときは、変位検
出器11が計測可能範囲外と判別して、発光素子20を
点灯させず、そのことを作業者に知らせ、作業者は変位
検出器11(変位部42)が計測可能範囲に位置するよ
うに、固定ピン34の位置調整し、上記(1)に記載の
手順に従って、再びディフレクション計測器2をクラン
クアーム1a、1a間に装着しなおす。(ステップ2)
【0038】(C)設定モードに切換えるには、図9に
示すように、電源オフ状態から、スタートスイッチ17
を押しながら電源スイッチ16を押して切換える。
【0039】また、読出しモードの切換えは、計測モー
ドに切換えた後、リードスイッチ18を押すことにより
切り換えられる。
【0040】尚、設定モードの状態でスタートスイッチ
17を押すと計測モードに切換えが、読出しモードの状
態でスタートスイッチ17を押すと計測モードに切換え
が可能となっている。
【0041】(D)上記(C)に示す手順において、設
定モードに切換えられた場合について、以下に説明す
る。
【0042】ここで、設定モードとは、ディフレクショ
ン計測のための条件等の各種パラメータを設定するモー
ドである。
【0043】まず、設定モードに切換えられると、図1
0に示すよに、ディジタル表示器15に「Expans
ion:」と表示され、ここにおいて作業者は、変位検
出器11(変位部42)が伸びる方向で“+”、変位検
出器が縮む方向で“−”となるように、又はその逆をリ
ードスイッチ18の操作により設定する。
【0044】このディフレクション値の極性の設定後、
作業者がネクストスイッチ19を押すと、図10に示す
ように、ディジタル表示器15に「TURN:」と表示
され、ここにおいて、ディフレクション計測器2の装着
後のエンジン(クランク軸1)のターニング方向を、本
体10の正面から見てハンドル方向に回転で“DOW
N”、正面から見て上面方向に回転で“UP”をリード
スイッチ18により設定する。ここで、“DOWN”を
設定すると、発光素子23が点灯し作業者にエンジンの
回転方向を知らせる。
【0045】次に、作業者がネクストスイッチ19を押
すと、図10に示すように、ディジタル表示器15に
「Conrod:」と表示され、ここにおいて、クラン
ク軸1と図示しないピストンとを接合する接合棒の有無
を、接合棒が有りで“WITH”、接合棒が無しで“W
ITHOUT”をリイドスイッチにより設定する。この
接合棒を有すると設定、すなわち“WITH”を設定す
ると発光素子22が点灯し、作業者に接合棒の存在を知
らせる。
【0046】そして、作業者がネクストスイッチ19を
押すと、図10に示すように、ディジタル表示器15に
「Dead Angle:」と表示され、ここにおい
て、接合棒を有することを条件として、計測死角を20
°乃至60°の範囲で5°毎にリードスイッチ18を押
すことにより設定する。
【0047】この後、ネクストスイッチ18を押すと、
再び、ディジタル表示器15に「Expansio
n:」と表示される。
【0048】(E)上記(C)に示す手順において、計
測モードに切換えられた場合について、以下に説明す
る。
【0049】ここで、計測モードとは、ディフレクショ
ン値を計測するモードである。まず、計測モードに切換
えられると、図11(a)に示すよに、ディジタル表示
器15に「MEASURE No.1」の計測データ番
号(この場合、計測データ番号1を示す。)を表示す
る。次いで、作業者がスタートスイッチ17を押すこと
により、ディフレクション計測が開始されるとともに、
発光素子21が点灯するとともに、変位検出器11及び
角度検出器55によりディフレクション値が設定した回
転角度毎に検出される。(ステップ3)
【0050】そして、計測が開始されると、エンジン
(クランク軸1)のターニングを開始し(ステップ
4)、ディフレクション計測中には、図11(a)に示
すように、例えば、「*1 345 +3」(*1は計
測データ番号、345は回転角度、+3はディフレクシ
ョン値(1/100mm))がディジタル表示器15に
表示されるとともに、制御部14に記憶される。
【0051】上記計測データ番号1の計測が終了する
と、図11(b)に示すように、ネクストスイッチ19
を押すことにより、計測データ番号が、2、3、4のよ
うに切換えて順次読み取り可能とされている。通常、こ
の計測データ番号の数はクランクアーム1a、1aの数
に比例して設定されている。
【0052】その後、ディフレクション値の計測が終了
すると、エンジンのターニングを終了させ(ステップ
5)、上記(2)に記載した手順に従って、ディフレク
ション計測器2をクランクアーム1a、1a間から取り
外した後(ステップ6)、制御部に記憶されたデータを
読み出す。(ステップ7)
【0053】(F)上記の(A)乃至(E)により、制
御部14に記憶されたディフレクションの計測データを
読出すには、上記(C)に記載した手順に従って、読出
モードに切換えることにより行う。
【0054】まず、読出しモードに切換えられると、図
12(a)に示すよに、ディジタル表示器15に「DA
TA READ No.1」の計測データ番号(この場
合、計測データ番号1を示す。)を表示する。次いで、
作業者がリイドスイッチ18を押すことにより、図12
(a)に示すような、例えば、「R 1 90° +1
0」が(Rは読出しモードを示す記号、1は計測データ
番号、90°はクランク角度、+10はディフレクショ
ン値)が制御部14から読出されて、ディジタル表示器
15に表示される。
【0055】そして、上記(E)により計測した計測デ
ータ番号2、3、4等のデータを、順次、読出すために
は、図12(b)に示すように、ネクストスイッチ19
を順々に押していくことで、順次、制御部14から各計
測データ番号に対応するデータが読出されて、ディジタ
ル表示器15に表示される。
【0056】また、計測され、制御部14に記憶された
各計測データ番号に対応するデータをディフレクション
計測器2の外部、例えばパソコンに取り出すには、本体
10の通信コネクタ25にケーブルを接続することによ
り行うことが可能とされている。
【0057】このように本実施例のクランク軸のディフ
レクション計測器によれば、クランク軸1のクランクア
ーム1a、1a間に、該ディフレクション計測器2を装
着又は装着されたディフレクション計測器2を取り外す
に際して、本体10に設けられた引込手段を操作するだ
けで、可動ピン33をばね35A、35Bのバネ力に抗
して本体10内に摺動させて引込んだ状態で行うことが
できるので、ディフレクション計測器2の脱着の作業性
が向上するとともに、その脱着時間も短縮することがで
きる。
【0058】また、ディフレクション計測器2をクラン
ク軸1のクランクアーム1a、1a間に装着した後に、
当該ディフレクション計測器2に設けられている変位検
出器11の変位部42を検出センサ45及び反射板44
で検出して、この出力の結果に基づいて制御部14で、
当該変位検出器11が計測可能範囲に位置しているか否
かを判別することができる。
【0059】
【発明の効果】このように本発明のクランク軸のディフ
レクション計測器によれば、クランク軸のクランクアー
ム間に、該ディフレクション計測器を装着又は装着され
たディフレクション計測器を取り外すに際して、引込手
段を操作するだけで、可動ピンをばねのバネ力に抗して
ディフレクション計測器内に摺動させて引込んだ状態で
行うことができるので、ディフレクション計測器の脱着
の作業性が向上するとともに、その脱着時間も短縮する
ことができる。
【0060】また、ディフレクション計測器をクランク
軸のクランクアーム間に装着した後に、当該ディフレク
ション計測器に設けられている変位検出器の変位部を検
出センサ及び反射板で検出して、この出力の結果に基づ
いて制御部で、当該変位検出器11が計測可能範囲に位
置しているか否かを判別することができるので、変位検
出器が計測可能範囲に位置するかを容易に知るこがで
き、ディフレクション計測器の装着時における作業性を
向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のにおけるクランク軸のディフレクショ
ン計測装置の使用状態図である。
【図2】図1におけるディフレクション計測器の平面図
である。
【図3】図1におけるディフレクション計測器の側面図
である。
【図4】図1におけるディフレクション計測器の平面一
部断面図である。
【図5】図1におけるディフレクション計測器の後面一
部断面図である。
【図6】図1におけるディフレクション計測器の側面一
部断面図である。
【図7】本発明のディフレクション計測器の計測手順を
示すフローチャートである。
【図8】本発明のディフレクション計測器の電源スイッ
チをオンにした時に、ディジタル表示器に表示されるメ
ッセイジを示した図面である。
【図9】本発明のディフレクション計測器の制御部で制
御される設定モード、計測モード及び読出しモードの切
換え手順を示す図面である。
【図10】図9の設定モードにおける各種データ設定の
手順を示す図面である。
【図11】図9の計測モードを示すものであり、(a)
は計測開始時及び計測中にディジタル表示器に表示され
るメッセイジを示した図面、(b)は計測されるデータ
の処理手順を示した図面である。
【図12】図9の読出しモードを示すものであり、
(a)は読出し時にディジタル表示器に表示されるメッ
セイジを示した図面、(b)は読出しするデータの処理
手順を示した図面である。
【符号の説明】
1 クランク軸 1a クランクアーム 2 ディフレクション計測器 10 本体 11 変位検出器 14 制御部 33 可動ピン 34 固定ピン 35A ばね 55 角度検出器

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 クランク軸のクランクアーム間隔の変位
    を検出する変位検出器と、前記クランクアームの回転角
    度を検出する角度検出器と、前記変位検出器及び前記角
    度検出器との出力を記憶する制御部とを有する本体を備
    え、 前記本体の一端に設けられた固定ピンと、他端に前記固
    定ピンの軸方向に摺動自在に設けられ、ばねで前記本体
    外に突出して付勢された可動ピンとにより、前記本体が
    前記クランクアーム間に張設されるクランク軸のディフ
    レクション計測器において、 前記可動ピンを、前記ばねの力に抗して前記本体内に摺
    動させる引込手段を設けたことを特徴とするクランク軸
    のディフレクション計測器。
  2. 【請求項2】 前記引込手段が、前記可動ピンに突出形
    成された固定子と、前記固定子と係合する押子が形成さ
    れ前記可動ピンの軸直交方向に伸びるシャフトと、前記
    シャフトを回動するレバーとで構成されることを特徴と
    する請求項1記載のクランク軸のディフレクション計測
    器。
  3. 【請求項3】 前記変位検出器が、前記可動ピンに並行
    して設けられる軸状の変位部と該変位部の移動量を測定
    する計測部とで構成され、前記変位部に突出形成され前
    記シャフトの押子に係合する固定子を有していることを
    特徴とする請求項2記載のクランク軸のディフレクショ
    ン計測器。
  4. 【請求項4】 クランク軸のクランクアーム間隔の変位
    を検出する変位検出器と、前記クランクアームの回転角
    度を検出する角度検出器と、前記変位検出器及び前記角
    度検出器との出力を記憶する制御部とを有する本体を備
    え、 前記本体の一端に設けられた固定ピンと、他端に前記固
    定ピンの軸方向に摺動自在に設けられ、ばねで前記本体
    外に突出して付勢された可動ピンとにより、前記本体が
    前記クランクアーム間に張設されるクランク軸のディフ
    レクション計測器において、 前記変位検出器が、前記可動ピンに並行して摺動自在に
    設けられた変位部と該変位部の移動量を測定する計測部
    とにより構成され、前記変位検出部に反射板を設けると
    ともに、該反射板に対向する前記本体にセンサを設け、 該センサから照射され前記反射板で反射される反射光を
    受光することにより、前記計測部の測定開始時に前記変
    位部が、前記計測器の計測可能範囲に位置しているか否
    かを前記制御部で判別することを特徴とするクランク軸
    のディフレクション計測器。
JP23208494A 1994-08-31 1994-08-31 クランク軸のディフレクション計測器 Pending JPH0875402A (ja)

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