JPH0875368A - 熱風循環炉 - Google Patents

熱風循環炉

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JPH0875368A
JPH0875368A JP23235894A JP23235894A JPH0875368A JP H0875368 A JPH0875368 A JP H0875368A JP 23235894 A JP23235894 A JP 23235894A JP 23235894 A JP23235894 A JP 23235894A JP H0875368 A JPH0875368 A JP H0875368A
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air
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 圧力損失が少なく、炉が小形化され設置スペ
−スが小さくて済む熱風循環炉を提供する。 【構成】 トンネル形の炉体1の入口3部から出口4部
に処理品を炉内搬送するトロリ−コンベヤ6をそなえた
熱風循環炉において、端壁2Bの上部に吸気口を、下部
に送気口を、それぞれ設け、炉床上に設けたダクト14
の基端部を送気口12に接続し、吸気口と送気口12の
間に、空気加熱手段をそなえた加熱室22と多翼ファン
とを接続し、入口3の炉中心側縁部近傍の端壁2Aの炉
内側に仕切壁41を取付け、入口3に最も近いダクト1
4の側部吹出口16部に防風板42を設け、出口4の炉
中心側縁部近傍の端壁2Bの炉内側に仕切壁43を取付
け、出口4に最も近いダクトの側部吹出口16部に、熱
風偏流板44を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、トンネル形の炉体内
に熱風を循環させて、洗浄品の水切乾燥、塗装品の焼付
乾燥、接着品の接着剤硬化処理、ゴム加硫品の硬化処理
などの各種の乾燥または加熱処理をおこなう、熱風循環
炉に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、塗装品の焼付乾燥をおこなう焼付
炉としては、図9に示すように高床式のトンネル形の炉
体71の一方の端部に下方に傾斜した断気室72を設
け、この断気室の開口部73からトロリ−コンベヤ74
によって搬入した処理品を、該コンベヤにより炉内搬送
して同じ開口部73から炉外へ搬出し、この間に炉内を
循環する熱風により塗膜の焼付乾燥をおこなう山型炉が
一般に用いられている。そしてこの熱風循環装置として
は、ガスバ−ナ等のヒ−タをそなえた空気加熱装置75
とファン76から成る熱風発生装置77からの熱風を、
外部ダクト78を経て炉床上に設けた下部ダクト79に
圧送して該下部ダクトの放出口(図示しない)から炉内
に熱風を供給し、炉体71内の天井部に設けた上部ダク
ト80の吸気口(図示しない)から吸引した熱風を、外
部ダクト81を経て熱風発生装置77に還流する形式の
ものが広く用いられている。また断気室72は、炉体7
1内の加熱空気が炉外に大量に放散するのを防止するた
めに設けてある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが上記の焼付炉
70においては、炉外に長い外部ダクト78および81
を有するため、熱風循環系の圧力損失が大きく、設備費
もかさむうえ、断気室72を有することあいまって、炉
の全長,全巾および全高が大きくなり、大きな設置スペ
−スを必要とするという問題点を有するものであった。
さらに傾斜状の断気室72に沿ってトロリ−コンベヤ7
4で搬送する際、コンベヤのノッキングを生じやすく、
これに伴ってコンベヤチェ−ンやそのガイドレ−ル部分
からごみが落下して塗装品を汚損するなどの問題点もあ
った。
【0004】この発明は上記従来の問題点を解決するも
ので、圧力損失が少なく、炉が小形化され設置スペ−ス
が小さくて済み、トロリ−コンベヤの傾斜路に沿った昇
降駆動も不要となる熱風循環炉を提供しようとするもの
である。
【0005】
【課題を解決するための手段】この出願の第1の発明の
熱風循環炉は、トンネル形の炉体の一方の端壁に設けた
入口部から他方の端壁に設けた出口部に処理品を炉内搬
送するトロリ−コンベヤをそなえた熱風循環炉におい
て、前記出口の側方の前記他方の端壁の上部に炉巾方向
に延びる吸気口を、該端壁の下部に炉巾方向に延びる送
気口を、それぞれ設け、炉床上に設けられ上面と両側面
に吹出口を具備した炉長方向に延びるダクトの基端部を
前記送気口に接続し、前記吸気口と前記送気口の間に、
前記他方の端壁の外面に沿って形成され空気加熱手段を
そなえた加熱室と、中心軸が炉巾方向に延びる細長い翼
車をケ−シング内に回転自在に支持して成り前記吸気口
からの炉内空気を前記加熱室を経て前記送気口に送風す
る多翼ファンとを接続するとともに、前記入口の炉中心
側縁部近傍の前記一方の端壁の炉内側に、炉長方向に延
びる仕切壁を取付け、該入口に最も近い前記ダクトの側
部吹出口部に、該吹出口と該入口との間を仕切る炉側壁
に向かう防風板を設け、前記出口の炉中心側縁部近傍の
前記他方の端壁の炉内側に、炉長方向に延びる仕切壁を
取付け、該出口に最も近い前記ダクトの側部吹出口部
に、該吹出口よりの熱風をガイドする炉側壁に向かう熱
風偏流板を設けたことを特徴とする。
【0006】この出願の第2の発明の熱風循環炉は、ト
ンネル形の炉体の一方の端壁に設けた入口部から他方の
端壁に設けた出口部に処理品を炉内搬送するトロリ−コ
ンベヤをそなえた熱風循環炉において、前記入口の側方
の前記一方の端壁の上部に炉巾方向に延びる吸気口を、
該端壁の下部に炉巾方向に延びる送気口を、それぞれ設
け、炉床上に設けられ上面と両側面に吹出口を具備した
炉長方向に延びるダクトの基端部を前記送気口に接続
し、前記吸気口と前記送気口の間に、前記一方の端壁の
外面に沿って形成され空気加熱手段をそなえた加熱室
と、中心軸が炉巾方向に延びる細長い翼車をケ−シング
内に回転自在に支持して成り前記吸気口からの炉内空気
を前記加熱室を経て前記送気口に送風する多翼ファンと
を接続するとともに、前記出口の炉中心側縁部近傍の前
記他方の端壁の炉内側に、炉長方向に延びる仕切壁を取
付け、該出口に最も近い前記ダクトの側部吹出口部に、
該吹出口と該入口との間を仕切る炉側壁に向かう防風板
を設け、前記入口の炉中心側縁部近傍の前記一方の端壁
の炉内側に、炉長方向に延びる仕切壁を取付け、該入口
に最も近い前記ダクトの側部吹出口部に、該吹出口より
の熱風をガイドする炉側壁に向かう熱風偏流板を設けた
ことを特徴とする。
【0007】この出願の第3の発明の熱風循環炉は、ト
ンネル形の炉体の一方の端壁に設けた入口部から該端壁
に設けた出口部に処理品を炉内搬送するトロリ−コンベ
ヤをそなえた熱風循環炉において、前記炉体の他方の端
壁の上部に炉巾方向に延びる吸気口を、該端壁の下部に
炉巾方向に延びる送気口を、それぞれ設け、炉床上に設
けられ上面と両側面に吹出口を具備した炉長方向に延び
るダクトの基端部を前記送気口に接続し、前記吸気口と
前記送気口の間に、前記他方の端壁の外面に沿って形成
され空気加熱手段をそなえた加熱室と、中心軸が炉巾方
向に延びる細長い翼車をケ−シング内に回転自在に支持
して成り前記吸気口からの炉内空気を前記加熱室を経て
前記送気口に送風する多翼ファンとを接続するととも
に、前記入口の炉中心側縁部近傍の前記一方の端壁の炉
内側に、炉長方向に延びる仕切壁を取付け、該入口に最
も近い前記ダクトの側部吹出口部に、該吹出口と該入口
との間を仕切る炉側壁に向かう防風板を設け、前記出口
の炉中心側縁部近傍の前記一方の端壁の炉内側に、炉長
方向に延びる仕切壁を取付け、該出口に最も近い前記ダ
クトの側部吹出口部に、該吹出口と該出口との間を仕切
る炉側壁に向かう防風板を設けたことを特徴とする。
【0008】この出願の第4の発明の熱風循環炉は、ト
ンネル形の炉体の一方の端壁に設けた入口部から該端壁
に設けた出口部に処理品を炉内搬送するトロリ−コンベ
ヤをそなえた熱風循環炉において、前記入口と前記出口
の間の前記一方の端壁の上部に炉巾方向に延びる吸気口
を、該端壁の下部に炉巾方向に延びる送気口を、それぞ
れ設け、炉床上に設けられ上面と両側面に吹出口を具備
した炉長方向に延びるダクトの基端部を前記送気口に接
続し、前記吸気口と前記送気口の間に、前記一方の端壁
の外面に沿って形成され空気加熱手段をそなえた加熱室
と、中心軸が炉巾方向に延びる細長い翼車をケ−シング
内に回転自在に支持して成り前記吸気口からの炉内空気
を前記加熱室を経て前記送気口に送風する多翼ファンと
を接続するとともに、前記入口の炉中心側縁部近傍の前
記一方の端壁の炉内側に、炉長方向に延びる仕切壁を取
付け、該入口に最も近い前記ダクトの側部吹出口部に、
該吹出口よりの熱風をガイドする炉側壁に向かう熱風偏
流板を設け、前記出口の炉中心側縁部近傍の前記一方の
端壁の炉内側に、炉長方向に延びる仕切壁を取付け、該
出口に最も近い前記ダクトの側部吹出口部に、該吹出口
よりの熱風をガイドする炉側壁に向かう熱風偏流板を設
けたことを特徴とする。
【0009】
【作用】この発明の熱風循環炉においては、加熱室内の
通過により加熱手段により加熱された熱風は送気口から
ダクト内に送入され、炉体内各部の吹出口から炉体内に
吹出して処理品を加熱し、炉体の端壁の吸気口に向って
炉体内を流れ、前記加熱室を経て再度ダクトへと循環送
入される。
【0010】加熱室と多翼ファンは、炉体の端壁の外面
に沿って配設でき、加熱室と多翼ファンの間、およびこ
れらと吸気口および送気口の間には、長尺の接続用の炉
外ダクトを必要とせず、また炉体内天井部の吸気用ダク
トも必要としないので、熱風循環に伴う圧力損失は小さ
くて済む。
【0011】また吸気口および送気口を設けた側、すな
わちダクトの基端部側の炉端部においては、端壁に設け
た入口または出口部に設けた仕切壁が、炉外の冷気が該
入口または出口部から吸気口に直接吸引されるのを防止
する。またダクト内を圧送される熱風の一部が、上記入
口または出口に最も近い側部吹出口から吹出す際に熱風
偏流板によりガイドされて炉側壁に向って流出しながら
上昇流として流れ、上記入口または出口部からの冷気の
侵入を防止するエアカ−テンとして作用する。
【0012】一方吸気口および送気口を設けていない
側、すなわちダクトの先端部側の炉端部においては、端
壁に設けた入口または出口部に設けた仕切壁が、炉内の
熱風が該入口または出口から炉外へ流出するのを防止
し、また上記入口または出口に最も近い側部吹出口に設
けた防風板は該吹出口から吹出した熱風が上記入口また
は出口から直接炉外へ流出するのを防止する。そしてこ
れらの仕切壁および防風板によって、従来の山形炉の断
気室がなくても、炉体内の加熱空気が炉外に大量に放散
するのが防止される。
【0013】また炉体は断気室のない平形炉構造となる
ため、従来の断気室部におけるトロリ−コンベヤの傾斜
路に沿った昇降駆動は不要となり、ノッキングのない円
滑なトロリ−コンベヤの運転をおこなうことができる。
【0014】
【実施例】以下図1乃至図4により第1の発明の一実施
例を説明する。図中、1はトンネル形の炉体で、従来の
断気室72(図9参照)を有しない、床面に接近して配
置した平形炉形状のものである。炉体1の一方の端壁2
Aに設けた入口3部から他方の端壁2Bに設けた出口4
部にかけて、塗装品である処理品5を炉内搬送するトロ
リ−コンベヤ6が設けてあり、このトロリ−コンベヤ6
は、図示しない炉側方の塗装ブ−スと炉体1内とを循環
するように配設され、図示しない駆動機構によりチェ−
ン7(図3参照)を駆動するようになっている。また図
3において8はチェ−ン7を案内するガイドレ−ル、9
はチェ−ン7から垂設したハンガ−で、処理品5はこの
ハンガ−9に掛け外しされる。
【0015】炉体1の端壁2Bの出口4の側方の上部に
は、炉巾方向に延びる吸気口11を、同じく下部には炉
巾方向に延びる送気口12を、それぞれ穿設してあり、
炉床13上に設けた炉長方向に延びるダクト14の基部
14aを、送気口12に接続してある。ダクト14には
上面と両側面に多数個の上部吹出口15と側部吹出口1
6を並設してあり、17a,17bはこれらの吹出口の
開度を調整するスライド板、18a,18bはこれのス
ライド板の両縁部を摺動自在に案内するガイドである。
【0016】端壁2Bの外面側には、外殻21で包囲し
た加熱室22と多翼ファン24から成る空気加熱装置2
0が設けてある。加熱室22の上部は前記吸気口11に
連通し、中間部に加熱手段であるガスバ−ナ23をそな
えている。また多翼ファン24は、中心軸25が炉巾方
向に延びる細長い翼車26をケ−シング27に回転自在
に支持して成り、ケ−シング27の吹出口28は送気口
12に接続され、吸込口29は加熱室22の出口22a
部に接続されている。
【0017】翼車26は、その回転方向に対して凹面状
に湾曲した断面を有する細長い羽根31を、円周上に多
数枚並べて配置し、その両端を円板32に固着し、この
円板32に支軸33を突設して成り、モ−タ34によっ
てベルト駆動される。またケ−シング27は、炉巾方向
に延びる上向きに開口する長方形の前記吸込口29と、
これと直交する面に開口する長方形の吐出口28に至る
屈曲した流路35を有し、翼車26がこの流路35内に
収容されている。
【0018】そして図1および図2に示すように、端壁
2Aの内壁面部の入口3の炉中心側縁部(炉中心線40
側の縁部)3aに近い位置に、炉長方向に延びる仕切壁
41を取付けるとともに、入口3に最も近いダクト14
の側部吹出口16部、詳しくは該吹出口のダクト先端部
側位置に、この吹出口と入口3との間を仕切る炉側壁4
5に向かう防風板42を突設してある。
【0019】また端壁2Bの内壁面部の出口4の炉中心
側縁部4aに近い位置に、炉長方向に延びる仕切壁43
を取付け、出口4に最も近いダクト14の側部吹出口1
6部、詳しくは該吹出口のダクト先端部14b側位置
に、この吹出口よりの熱風をガイドする炉側壁45に向
かう熱風偏流板44の取付けてある。この熱風偏流板4
4は、図示のようにその一部をダクト14内に挿入した
方が、所望の量の熱風を確実にダクト側方へ流出させて
後述のエアカ−テン作用をおこなわせることができるの
で、好ましい。
【0020】仕切壁41および43は、上下方向には炉
天井46から炉床13迄(この実施例では下部がダクト
14と干渉するため一部はダクト14の上面迄)にわた
って設け、炉長方向の巾寸法は実炉のテストラン等によ
り決めるものとするが、通常の焼付炉の場合約1〜1.
5m程度とすればよい。また仕切壁41および43は、
処理品5等と干渉しない範囲で、図1に示す炉中心線4
0に対して多少傾斜させた配置としてもよい。
【0021】上記構成の焼付炉51において、空気加熱
装置20部において、ガスバ−ナ23により燃料ガスの
燃焼をおこない、多翼ファン24を運転して送風をおこ
なえば、熱風が送気口12からダクト14内に圧送さ
れ、上部吹出口15および側部吹出口16から炉体1内
に吹出すので、トロリ−コンベヤ6により塗装部品であ
る処理品5を炉内搬送してその塗膜の焼付乾燥をおこな
うことができる。処理品加熱後の熱風は、炉体1内を端
壁2B側に向って流れ、吸気口11から加熱室22内へ
吸引され再度加熱されダクト14へ循環供給される。
【0022】このとき端壁2B部においては、仕切壁4
3が出口4部から炉外の冷気が吸気口11へ大量に吸込
まれるのを防止し、またダクト14内を流れる熱風の一
部が出口4に最も近い側部吹出口16から吹出す際に、
熱風偏流板44により炉側壁45に向かう方向にガイド
されつつ上昇流として(高温のため)流れるので、この
熱風流がエアカ−テンとして作用し、仕切壁43とあい
まって、冷気の出口4部からの侵入を抑制する。
【0023】またダクト14の先端部14b側の炉体の
端壁2A部においては、仕切壁41が、炉内の熱風が入
口3部から炉外へ流出するのを防止し、入口3に最も近
い側部吹出口16部の防風板42が該側部吹出口から吹
出す熱風が入口3から炉外へ流出するのを防止するの
で、従来のような断気室を用いることなく、熱風の流出
量を少量に抑制することができる。なおこの実施例のよ
うに空気加熱手段としてバ−ナを用いる場合は、このバ
−ナの燃焼ガスが炉内に常時供給されるため、入口3あ
るいは出口4からこの供給量に相当する炉内空気が流出
することになり、上記の仕切壁41や防風板42もこの
炉内空気の流出まで阻止するものではない。
【0024】上記のように加熱室22と多翼ファン24
は、端壁2Bの外面に沿って、長大な炉外ダクトを介す
ることなく配置接続することができ、吸気側の炉内ダク
トを設けないこととあいまって、熱風循環に伴う圧力損
失は少なくて済み、断気室が不要であることとあいまっ
て、炉の全高、全巾、全長とも短縮化され、設置スペ−
スは小さくて済む。また炉体1は平形炉形状であり、従
来の傾斜した断気室は不要となるのでこの断気室部にお
けるトロリ−コンベヤの傾斜駆動に伴うノッキングもな
くなり、処理品5の搬送は大きな傾斜路のないトロリ−
コンベヤ6により円滑におこなうことができる。
【0025】なお上記実施例においては、空気加熱装置
20部において、加熱室22を上側(上流側)、多翼フ
ァン24を下側(下流側)の配置としたので、ガスバ−
ナ23による加熱ガスは多翼ファン24による加圧撹拌
作用を受けて熱風流各部での温度のばらつきの少ない状
態でダクト14内に供給され、各吹出口部から吹出す熱
風温度のばらつきも少ないという長所を有するものであ
るが、図5に示すように多翼ファン24を上側に、加熱
室22を下側に配置することもできる。図中、図4と同
一部分には、同一符号を付してある。
【0026】次に図6は第2の発明の一実施例を示し、
前記第1の発明の実施例に対して入口3と出口4、すな
わちトロリ−コンベヤ6の進行方向が、反対になっただ
けであり、他の構成は第1の発明の実施例と同じである
ので、図1と同一部分には同一符号を付して図示し、そ
の詳細な説明は省略する。(以下他の実施例も同様とす
る。)
【0027】この実施例の焼付炉52においても、ダク
ト14の基端部14a側の一方の端壁2A部における仕
切壁43と熱風偏流板44、ダクト14の先端部14b
側の他方の端壁2B部における仕切壁41と防風板42
によって、第1の発明の実施例と同様な冷気侵入および
熱風吹出の防止作用が得られる。
【0028】また図7は第3の発明の一実施例を示し、
前記第1の発明の実施例に対して入口3および出口4が
一方の端壁2Aに設けられ、出入口のない他方の端壁2
Bに空気加熱装置20を設けた点が異なり、吸気口11
はこれら出入口のない端壁2Bに設けられるため、第1
の発明の実施例における熱風偏流板44は設けず、入口
3および出口4に最も近いダクト14の先端部14b寄
りの側部吹出口16,16には、防風板42,42を設
けるとともに、端壁2Aの内壁面部の入口3の炉中心側
縁部3aおよび出口4の炉中心側縁部4aにそれぞれ近
い位置に、仕切壁41,41を設けてあり、その他の構
成は第1の発明の実施例と同じである。
【0029】この実施例の焼付炉53においても、ダク
ト14の先端部14b側の一方の端壁2A部における仕
切壁41,41と防風板42,42によって、第1の発
明の実施例と同様な熱風吹出防止作用が得られる。
【0030】さらに図8は第4の発明の一実施例を示
し、第1の発明の実施例に対して入口3および出口4が
一方の端壁2Aに設けられ、さらに同じ端壁2Aのこれ
ら入口3と出口4との間に、空気加熱装置20を設けた
点が異なり、入口3および出口4はいずれもダクト14
の基端部14a側、従って吸気口11の近傍にあるた
め、第1の発明の実施例における防風板42は設けずこ
れら入口3および出口4に最も近いダクト14の基端部
14a寄りの側部吹出口16,16に、熱風偏流板4
4,44を設けるとともに、端壁2Aの内壁面部の入口
3の炉中心側縁部3aおよび出口4の炉中心側縁部4a
にそれぞれ近い位置に、仕切壁43,43を設けてあ
り、その他の構成は第1の発明の実施例と同様である。
【0031】この実施例の焼付炉54においても、ダク
ト14の基端部14a側における仕切壁43,43と熱
風偏流板44,44によって、第1の発明の実施例と同
様な冷気侵入防止作用が得られる。
【0032】この発明は上記各実施例に限定されるもの
ではなく、たとえば空気加熱手段としては、電気ヒ−タ
などガスバ−ナ以外のものを使用してもよい。またこの
発明は、塗装品の焼付炉以外の熱風循環炉にも適用でき
るものである。
【0033】
【発明の効果】以上説明したようにこの発明によれば、
空気加熱用の加熱室と多翼ファンは、炉体の端壁の外面
に沿って配設でき、長大な炉外ダクトは不要となり、吸
気側の炉内ダクトも不要なので、熱風循環に伴う圧力損
失は小さくて済み、仕切壁と防風板の設置により断気室
が不要となることとあいまって、炉は小型化され設置ス
ペ−スが小さくて済む。また炉体は平形炉形状となり、
従来の断気室部でのトロリ−コンベヤの傾斜路に沿った
昇降駆動は不要となり、ノッキングのない円滑なトロリ
−コンベヤの運転をおこなうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の発明の一実施例を示す焼付炉の一部切欠
平面図である。
【図2】図1における中間部を省略したA−A線断面図
である。
【図3】図1におけるB−B線断面図である。
【図4】図1におけるC−C線断面図である。
【図5】第1の発明の他の実施例を示す図4相当図であ
る。
【図6】第2の発明の一実施例を示す図1相当図であ
る。
【図7】第3の発明の一実施例を示す図1相当図であ
る。
【図8】第4の発明の一実施例を示す図1相当図であ
る。
【図9】従来の焼付炉の一例を示す斜視図である。
【符号の説明】
1…炉体、2A…端壁、2B…端壁、3…入口、3a…
炉中心側縁部、4…出口、4a…炉中心側縁部、5…処
理品、6…トロリ−コンベヤ、11…吸気口、12…送
気口、13…炉床、14…ダクト、14a…基端部、1
5…上部吹出口、16…側部吹出口、22…加熱室、2
3…ガスバ−ナ(加熱手段)、24…多翼ファン、25
…中心軸、26…翼車、27…ケ−シング、40…炉中
心線、41…仕切壁、42…防風板、43…仕切壁、4
4…熱風偏流板、45…炉側壁、51…焼付炉、52…
焼付炉、53…焼付炉、54…焼付炉。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トンネル形の炉体の一方の端壁に設けた
    入口部から他方の端壁に設けた出口部に処理品を炉内搬
    送するトロリ−コンベヤをそなえた熱風循環炉におい
    て、前記出口の側方の前記他方の端壁の上部に炉巾方向
    に延びる吸気口を、該端壁の下部に炉巾方向に延びる送
    気口を、それぞれ設け、炉床上に設けられ上面と両側面
    に吹出口を具備した炉長方向に延びるダクトの基端部を
    前記送気口に接続し、前記吸気口と前記送気口の間に、
    前記他方の端壁の外面に沿って形成され空気加熱手段を
    そなえた加熱室と、中心軸が炉巾方向に延びる細長い翼
    車をケ−シング内に回転自在に支持して成り前記吸気口
    からの炉内空気を前記加熱室を経て前記送気口に送風す
    る多翼ファンとを接続するとともに、前記入口の炉中心
    側縁部近傍の前記一方の端壁の炉内側に、炉長方向に延
    びる仕切壁を取付け、該入口に最も近い前記ダクトの側
    部吹出口部に、該吹出口と該入口との間を仕切る炉側壁
    に向かう防風板を設け、前記出口の炉中心側縁部近傍の
    前記他方の端壁の炉内側に、炉長方向に延びる仕切壁を
    取付け、該出口に最も近い前記ダクトの側部吹出口部
    に、該吹出口よりの熱風をガイドする炉側壁に向かう熱
    風偏流板を設けたことを特徴とする熱風循環炉。
  2. 【請求項2】 トンネル形の炉体の一方の端壁に設けた
    入口部から他方の端壁に設けた出口部に処理品を炉内搬
    送するトロリ−コンベヤをそなえた熱風循環炉におい
    て、前記入口の側方の前記一方の端壁の上部に炉巾方向
    に延びる吸気口を、該端壁の下部に炉巾方向に延びる送
    気口を、それぞれ設け、炉床上に設けられ上面と両側面
    に吹出口を具備した炉長方向に延びるダクトの基端部を
    前記送気口に接続し、前記吸気口と前記送気口の間に、
    前記一方の端壁の外面に沿って形成され空気加熱手段を
    そなえた加熱室と、中心軸が炉巾方向に延びる細長い翼
    車をケ−シング内に回転自在に支持して成り前記吸気口
    からの炉内空気を前記加熱室を経て前記送気口に送風す
    る多翼ファンとを接続するとともに、前記出口の炉中心
    側縁部近傍の前記他方の端壁の炉内側に、炉長方向に延
    びる仕切壁を取付け、該出口に最も近い前記ダクトの側
    部吹出口部に、該吹出口と該入口との間を仕切る炉側壁
    に向かう防風板を設け、前記入口の炉中心側縁部近傍の
    前記一方の端壁の炉内側に、炉長方向に延びる仕切壁を
    取付け、該入口に最も近い前記ダクトの側部吹出口部
    に、該吹出口よりの熱風をガイドする炉側壁に向かう熱
    風偏流板を設けたことを特徴とする熱風循環炉。
  3. 【請求項3】 トンネル形の炉体の一方の端壁に設けた
    入口部から該端壁に設けた出口部に処理品を炉内搬送す
    るトロリ−コンベヤをそなえた熱風循環炉において、前
    記炉体の他方の端壁の上部に炉巾方向に延びる吸気口
    を、該端壁の下部に炉巾方向に延びる送気口を、それぞ
    れ設け、炉床上に設けられ上面と両側面に吹出口を具備
    した炉長方向に延びるダクトの基端部を前記送気口に接
    続し、前記吸気口と前記送気口の間に、前記他方の端壁
    の外面に沿って形成され空気加熱手段をそなえた加熱室
    と、中心軸が炉巾方向に延びる細長い翼車をケ−シング
    内に回転自在に支持して成り前記吸気口からの炉内空気
    を前記加熱室を経て前記送気口に送風する多翼ファンと
    を接続するとともに、前記入口の炉中心側縁部近傍の前
    記一方の端壁の炉内側に、炉長方向に延びる仕切壁を取
    付け、該入口に最も近い前記ダクトの側部吹出口部に、
    該吹出口と該入口との間を仕切る炉側壁に向かう防風板
    を設け、前記出口の炉中心側縁部近傍の前記一方の端壁
    の炉内側に、炉長方向に延びる仕切壁を取付け、該出口
    に最も近い前記ダクトの側部吹出口部に、該吹出口と該
    出口との間を仕切る炉側壁に向かう防風板を設けたこと
    を特徴とする熱風循環炉。
  4. 【請求項4】 トンネル形の炉体の一方の端壁に設けた
    入口部から該端壁に設けた出口部に処理品を炉内搬送す
    るトロリ−コンベヤをそなえた熱風循環炉において、前
    記入口と前記出口の間の前記一方の端壁の上部に炉巾方
    向に延びる吸気口を、該端壁の下部に炉巾方向に延びる
    送気口を、それぞれ設け、炉床上に設けられ上面と両側
    面に吹出口を具備した炉長方向に延びるダクトの基端部
    を前記送気口に接続し、前記吸気口と前記送気口の間
    に、前記一方の端壁の外面に沿って形成され空気加熱手
    段をそなえた加熱室と、中心軸が炉巾方向に延びる細長
    い翼車をケ−シング内に回転自在に支持して成り前記吸
    気口からの炉内空気を前記加熱室を経て前記送気口に送
    風する多翼ファンとを接続するとともに、前記入口の炉
    中心側縁部近傍の前記一方の端壁の炉内側に、炉長方向
    に延びる仕切壁を取付け、該入口に最も近い前記ダクト
    の側部吹出口部に、該吹出口よりの熱風をガイドする炉
    側壁に向かう熱風偏流板を設け、前記出口の炉中心側縁
    部近傍の前記一方の端壁の炉内側に、炉長方向に延びる
    仕切壁を取付け、該出口に最も近い前記ダクトの側部吹
    出口部に、該吹出口よりの熱風をガイドする炉側壁に向
    かう熱風偏流板を設けたことを特徴とする熱風循環炉。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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JP2014020697A (ja) * 2012-07-20 2014-02-03 Koyo Thermo System Kk 乾燥装置

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