JPH08750A - 石炭バンカの火災防止装置 - Google Patents
石炭バンカの火災防止装置Info
- Publication number
- JPH08750A JPH08750A JP6143167A JP14316794A JPH08750A JP H08750 A JPH08750 A JP H08750A JP 6143167 A JP6143167 A JP 6143167A JP 14316794 A JP14316794 A JP 14316794A JP H08750 A JPH08750 A JP H08750A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- coal
- coal bunker
- temperature
- fire
- water
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Abstract
(57)【要約】
【構成】 石炭バンカ本体１内の石炭ａの温度を検出し
温度検出信号ｃを出力する温度検出器８と、石炭バンカ
本体１の外部から内部へ挿通され所定位置に切換弁９を
有する排気管１０と、石炭バンカ本体１内部の気体を吸
引し得るように前記排気管１０に接続した排気装置１１
と、石炭バンカ本体１の内部へ消火用水ｄを放出し得る
よう前記切換弁９を設けた位置よりも先端側の排気管１
０に接続され且つ所定位置に開閉弁１６を有する放水管
１２と、該放水管１２に接続した放水装置１５とを備え
る。 【効果】 排気装置１１によって揮発性ガスｂを吸引排
出し得、放水装置１５によって消火用水ｄを放水して石
炭ａの昇温と火災の発生を防止し得る。
温度検出信号ｃを出力する温度検出器８と、石炭バンカ
本体１の外部から内部へ挿通され所定位置に切換弁９を
有する排気管１０と、石炭バンカ本体１内部の気体を吸
引し得るように前記排気管１０に接続した排気装置１１
と、石炭バンカ本体１の内部へ消火用水ｄを放出し得る
よう前記切換弁９を設けた位置よりも先端側の排気管１
０に接続され且つ所定位置に開閉弁１６を有する放水管
１２と、該放水管１２に接続した放水装置１５とを備え
る。 【効果】 排気装置１１によって揮発性ガスｂを吸引排
出し得、放水装置１５によって消火用水ｄを放水して石
炭ａの昇温と火災の発生を防止し得る。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、石炭バンカの火災防止
装置に関するものである。
装置に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】粉砕した石炭をバーナへ送って燃焼させ
る石炭焚きのボイラの給炭系統は、図３に示すように、
石炭を一時的に貯える石炭バンカ本体１と、該石炭バン
カ本体１の下に接続された給炭機２と、該給炭機２から
供給される石炭を粉砕するミル３と、該ミル３に微粉炭
管４を介して接続され、供給される微粉炭を火炉５内で
燃焼させるバーナ６とによって形成されている。
る石炭焚きのボイラの給炭系統は、図３に示すように、
石炭を一時的に貯える石炭バンカ本体１と、該石炭バン
カ本体１の下に接続された給炭機２と、該給炭機２から
供給される石炭を粉砕するミル３と、該ミル３に微粉炭
管４を介して接続され、供給される微粉炭を火炉５内で
燃焼させるバーナ６とによって形成されている。
【０００３】図示していない搬送装置によって石炭バン
カ本体１へ投入される石炭は、該石炭バンカ本体１に一
時的に貯えられる。そして、必要に応じて給炭機２によ
り切り出されてミル３へ供給される。ミル３へ供給され
た石炭は、図示されていない通風機によって該ミル３内
へ送給される予熱された一次空気により乾燥されつつミ
ル３によって粉砕されて微粉炭となり、微粉炭管４を介
してバーナ６へ送られ火炉５内で燃焼する。
カ本体１へ投入される石炭は、該石炭バンカ本体１に一
時的に貯えられる。そして、必要に応じて給炭機２によ
り切り出されてミル３へ供給される。ミル３へ供給され
た石炭は、図示されていない通風機によって該ミル３内
へ送給される予熱された一次空気により乾燥されつつミ
ル３によって粉砕されて微粉炭となり、微粉炭管４を介
してバーナ６へ送られ火炉５内で燃焼する。
【０００４】ところが、前記石炭バンカ本体１に貯えら
れる石炭には揮発性ガスが含まれており、この揮発性ガ
スが石炭バンカ本体１内の石炭層の中層に滞留した状態
で、石炭バンカ本体１内において上から供給される石炭
の重みで内部の石炭が圧縮され熱が発生した場合、火災
発生の原因となるという問題があった。
れる石炭には揮発性ガスが含まれており、この揮発性ガ
スが石炭バンカ本体１内の石炭層の中層に滞留した状態
で、石炭バンカ本体１内において上から供給される石炭
の重みで内部の石炭が圧縮され熱が発生した場合、火災
発生の原因となるという問題があった。
【０００５】このため、従来においては、図４に示すよ
うに石炭バンカ本体１の天井部１ａに多数の消火用ノズ
ル７を配置し、火災が発生した場合には前記消火用ノズ
ル７から水を噴射させて消火するようにしていた。
うに石炭バンカ本体１の天井部１ａに多数の消火用ノズ
ル７を配置し、火災が発生した場合には前記消火用ノズ
ル７から水を噴射させて消火するようにしていた。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述の
石炭バンカでは、火災が石炭バンカ本体１の石炭層の中
層に発生するので、石炭バンカ本体１の天井部１ａの消
火用ノズル７から放出される消火用水が石炭層に浸透し
中層に到達するには時間が掛かり過ぎて消火効果が現わ
れるのが遅いという問題があった。
石炭バンカでは、火災が石炭バンカ本体１の石炭層の中
層に発生するので、石炭バンカ本体１の天井部１ａの消
火用ノズル７から放出される消火用水が石炭層に浸透し
中層に到達するには時間が掛かり過ぎて消火効果が現わ
れるのが遅いという問題があった。
【０００７】本発明は、前述の実情に鑑み、排気装置を
設けることにより揮発性ガスを強制排出することがで
き、放水装置を併設することにより火災発生に備え得る
石炭バンカの火災防止装置を提供することを目的として
なしたものである。
設けることにより揮発性ガスを強制排出することがで
き、放水装置を併設することにより火災発生に備え得る
石炭バンカの火災防止装置を提供することを目的として
なしたものである。
【０００８】
【課題を解決するための手段】第１の発明は、石炭バン
カ本体内の石炭の温度を検出し温度検出信号を出力する
温度検出器と、石炭バンカ本体の外部から石炭バンカ本
体内の石炭内部へ挿通され且つ石炭バンカ本体の外部に
おける所定位置に切換弁を有する排気管と、石炭バンカ
本体内の石炭内部の気体を外部へ吸引し得るように前記
排気管に接続した排気装置と、石炭バンカ本体内の石炭
内部へ消火用水を放出し得るよう前記切換弁を設けた位
置よりも先端側の排気管に接続され且つ所定位置に開閉
弁を有する放水管と、該放水管に接続した放水装置とを
備えたことを特徴とする石炭バンカの火災防止装置にか
かるものである。
カ本体内の石炭の温度を検出し温度検出信号を出力する
温度検出器と、石炭バンカ本体の外部から石炭バンカ本
体内の石炭内部へ挿通され且つ石炭バンカ本体の外部に
おける所定位置に切換弁を有する排気管と、石炭バンカ
本体内の石炭内部の気体を外部へ吸引し得るように前記
排気管に接続した排気装置と、石炭バンカ本体内の石炭
内部へ消火用水を放出し得るよう前記切換弁を設けた位
置よりも先端側の排気管に接続され且つ所定位置に開閉
弁を有する放水管と、該放水管に接続した放水装置とを
備えたことを特徴とする石炭バンカの火災防止装置にか
かるものである。
【０００９】また、第２の発明は、前記石炭バンカの火
災防止装置において、温度検出器が出力する温度検出信
号に基づき石炭の温度が設定値を越えた際に、排気管に
設けた切換弁を閉じる切換指令信号を出力するとともに
放水管に設けた開閉弁を開く開閉指令信号を出力し且つ
放水装置を作動させる作動指令信号を出力し得る制御装
置を備えたものである。
災防止装置において、温度検出器が出力する温度検出信
号に基づき石炭の温度が設定値を越えた際に、排気管に
設けた切換弁を閉じる切換指令信号を出力するとともに
放水管に設けた開閉弁を開く開閉指令信号を出力し且つ
放水装置を作動させる作動指令信号を出力し得る制御装
置を備えたものである。
【００１０】
【作用】従って、第１の発明では、排気装置によって排
気管を介して石炭バンカ本体内の揮発性ガスが吸引排出
され、石炭バンカ本体内における揮発性ガスの滞留が防
止され、また、温度検出器によって検出される石炭バン
カ本体内の石炭の温度がある温度を越えて上昇した場合
には、切換弁を閉じて開閉弁を開くことにより放水装置
から放水管及び排気管を介して消火用水を放出すること
が可能となる。
気管を介して石炭バンカ本体内の揮発性ガスが吸引排出
され、石炭バンカ本体内における揮発性ガスの滞留が防
止され、また、温度検出器によって検出される石炭バン
カ本体内の石炭の温度がある温度を越えて上昇した場合
には、切換弁を閉じて開閉弁を開くことにより放水装置
から放水管及び排気管を介して消火用水を放出すること
が可能となる。
【００１１】また第２の発明では、排気装置によって排
気管を介して石炭バンカ本体内の揮発性ガスが吸引排出
され、石炭バンカ本体内における揮発性ガスの滞留が防
止され、また、温度検出器が出力する温度検出信号に基
づき石炭の温度が設定値を越えた際に、制御装置が出力
する切換指令信号によって排気管に設けられた切換弁が
閉じられ、開閉指令信号によって放水管に設けられた開
閉弁が開かれ、作動指令信号によって放水装置から放水
管及び排気管を介して消火用水が放出される。
気管を介して石炭バンカ本体内の揮発性ガスが吸引排出
され、石炭バンカ本体内における揮発性ガスの滞留が防
止され、また、温度検出器が出力する温度検出信号に基
づき石炭の温度が設定値を越えた際に、制御装置が出力
する切換指令信号によって排気管に設けられた切換弁が
閉じられ、開閉指令信号によって放水管に設けられた開
閉弁が開かれ、作動指令信号によって放水装置から放水
管及び排気管を介して消火用水が放出される。
【００１２】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照しつつ説
明する。
明する。
【００１３】図１は第１の発明の石炭バンカの火災防止
装置の一実施例の概略を表す模式図である。１は石炭バ
ンカ本体であり、該石炭バンカ本体１の傾斜部１ｃ直上
の垂直側壁部１ｂを貫通し且つ先端部が石炭バンカ本体
１の径方向の略中心に近い部位に達するように挿入さ
れ、石炭バンカ本体１内の石炭ａの温度を検出して温度
検出信号ｃを出力する温度検出器８を設ける。
装置の一実施例の概略を表す模式図である。１は石炭バ
ンカ本体であり、該石炭バンカ本体１の傾斜部１ｃ直上
の垂直側壁部１ｂを貫通し且つ先端部が石炭バンカ本体
１の径方向の略中心に近い部位に達するように挿入さ
れ、石炭バンカ本体１内の石炭ａの温度を検出して温度
検出信号ｃを出力する温度検出器８を設ける。
【００１４】また、石炭バンカ本体１の垂直側壁部１ｂ
の高さ方向の中位部を貫通し且つ先端部が石炭バンカ本
体１の径方向の略中心部位に達するように斜めに挿入さ
れ、基端部に近い所定位置に切換弁９を備えた排気管１
０を設け、該排気管１０の基端部に排気装置１１を接続
する。なお、排気装置１１は、モータ等の駆動装置を備
えていない自然排気式のものであっても、また、モータ
等の駆動装置を備えた強制排気式のものであってもよ
い。
の高さ方向の中位部を貫通し且つ先端部が石炭バンカ本
体１の径方向の略中心部位に達するように斜めに挿入さ
れ、基端部に近い所定位置に切換弁９を備えた排気管１
０を設け、該排気管１０の基端部に排気装置１１を接続
する。なお、排気装置１１は、モータ等の駆動装置を備
えていない自然排気式のものであっても、また、モータ
等の駆動装置を備えた強制排気式のものであってもよ
い。
【００１５】さらに、前記排気管１０を介して石炭バン
カ本体１の内部へ消火用水ｄを放出し得るよう前記切換
弁９を設けた位置よりも先端側の排気管１０に放水管１
２を接続し、該放水管１２の基端部に送水ポンプ１３と
消火用水タンク１４とからなる放水装置１５を接続し、
前記放水管１２途中の所望の２箇所に開閉弁１６，１６
を配置し、該開閉弁１６，１６の間の放水管１２に細管
により形成したドレン管１７を接続し、該ドレン管１７
の所定箇所に小径のドレン孔１８を設ける。
カ本体１の内部へ消火用水ｄを放出し得るよう前記切換
弁９を設けた位置よりも先端側の排気管１０に放水管１
２を接続し、該放水管１２の基端部に送水ポンプ１３と
消火用水タンク１４とからなる放水装置１５を接続し、
前記放水管１２途中の所望の２箇所に開閉弁１６，１６
を配置し、該開閉弁１６，１６の間の放水管１２に細管
により形成したドレン管１７を接続し、該ドレン管１７
の所定箇所に小径のドレン孔１８を設ける。
【００１６】なお、前記放水管１２の２箇所に開閉弁１
６，１６を設けるとともに該開閉弁１６，１６の間の放
水管１２にドレン管１７を設けているのは、放水を必要
としないときに万一送水ポンプ１３によって昇圧された
水が閉じている上流側の開閉弁１６に作用し、該上流側
の開閉弁１６に不具合が生じて漏水が発生した場合に、
該漏水がドレン管１７へ導かれてドレン孔１８から排出
されるようにすることにより、閉じている下流側の開閉
弁１６に水圧が加わることを回避し、該下流側の開閉弁
１６から水が漏れて排気管１０側へ流出しないようにす
るためである。
６，１６を設けるとともに該開閉弁１６，１６の間の放
水管１２にドレン管１７を設けているのは、放水を必要
としないときに万一送水ポンプ１３によって昇圧された
水が閉じている上流側の開閉弁１６に作用し、該上流側
の開閉弁１６に不具合が生じて漏水が発生した場合に、
該漏水がドレン管１７へ導かれてドレン孔１８から排出
されるようにすることにより、閉じている下流側の開閉
弁１６に水圧が加わることを回避し、該下流側の開閉弁
１６から水が漏れて排気管１０側へ流出しないようにす
るためである。
【００１７】次に作動について説明する。
【００１８】石炭バンカ本体１内に石炭ａが投入され堆
積されると、時間の経過とともに石炭ａに含有されてい
る揮発性ガスｂが石炭粒の間に滞留し始め、同時に石炭
ａの温度が上昇するが、前記揮発性ガスｂは、排気管１
０に接続した排気装置１１によって排気管１０の先端部
から吸い出され、排気管１０を介して石炭バンカ本体１
の外部へ排出される。
積されると、時間の経過とともに石炭ａに含有されてい
る揮発性ガスｂが石炭粒の間に滞留し始め、同時に石炭
ａの温度が上昇するが、前記揮発性ガスｂは、排気管１
０に接続した排気装置１１によって排気管１０の先端部
から吸い出され、排気管１０を介して石炭バンカ本体１
の外部へ排出される。
【００１９】また、前記石炭ａの温度上昇は、石炭バン
カ本体１の内部に挿入した温度検出器８が検出し、温度
検出信号ｃを出力する。該温度検出器８が出力する温度
検出信号ｃに基づく石炭ａの温度が、予め設定した温度
に達したことが確認された際には、手動操作によって、
排気管１０の切換弁９を閉じる方向へ切り換えたのち、
放水管１２の各開閉弁１６，１６を開放し送水ポンプ１
３を作動させることにより、消火用水タンク１４から放
水管１２及び排気管１０を介して消火用水ｄを石炭バン
カ本体１の石炭ａ内に放出し石炭バンカ本体１内の石炭
ａの温度を降下させ、前記揮発性ガスｂの吸引排出と合
わせて石炭バンカ本体１の内部に火災が発生することを
未然に防止する。
カ本体１の内部に挿入した温度検出器８が検出し、温度
検出信号ｃを出力する。該温度検出器８が出力する温度
検出信号ｃに基づく石炭ａの温度が、予め設定した温度
に達したことが確認された際には、手動操作によって、
排気管１０の切換弁９を閉じる方向へ切り換えたのち、
放水管１２の各開閉弁１６，１６を開放し送水ポンプ１
３を作動させることにより、消火用水タンク１４から放
水管１２及び排気管１０を介して消火用水ｄを石炭バン
カ本体１の石炭ａ内に放出し石炭バンカ本体１内の石炭
ａの温度を降下させ、前記揮発性ガスｂの吸引排出と合
わせて石炭バンカ本体１の内部に火災が発生することを
未然に防止する。
【００２０】因みに、開閉弁１６，１６を開放し送水ポ
ンプ１３を作動させ消火用水ｄを石炭バンカ本体１内へ
放出した際には、消火用水ｄがドレン管１７へも流入す
るが、細いドレン管１７と小さいドレン孔１８による流
水の摩擦抵抗を受けるので該ドレン孔１８から流出する
消火用水量は少ない。
ンプ１３を作動させ消火用水ｄを石炭バンカ本体１内へ
放出した際には、消火用水ｄがドレン管１７へも流入す
るが、細いドレン管１７と小さいドレン孔１８による流
水の摩擦抵抗を受けるので該ドレン孔１８から流出する
消火用水量は少ない。
【００２１】前記によれば、石炭バンカ本体１に排気管
１０を設け、該排気管１０に接続した排気装置１１によ
って揮発性ガスｂを吸引排出し得るように形成したの
で、揮発性ガスｂが石炭バンカ本体１内に滞留すること
を防止できる。また、石炭バンカ本体１に温度検出器８
を設け、前記の排気管１０に連通する放水管１２に接続
した放水装置１５を作動させることによって石炭バンカ
本体１の内部へ消火用水ｄを注入し得るように形成した
ので、石炭バンカ本体１内の石炭ａの温度上昇を検知す
ることができるとともに、石炭バンカ本体１の内部の火
災の発生を未然に防止できる。
１０を設け、該排気管１０に接続した排気装置１１によ
って揮発性ガスｂを吸引排出し得るように形成したの
で、揮発性ガスｂが石炭バンカ本体１内に滞留すること
を防止できる。また、石炭バンカ本体１に温度検出器８
を設け、前記の排気管１０に連通する放水管１２に接続
した放水装置１５を作動させることによって石炭バンカ
本体１の内部へ消火用水ｄを注入し得るように形成した
ので、石炭バンカ本体１内の石炭ａの温度上昇を検知す
ることができるとともに、石炭バンカ本体１の内部の火
災の発生を未然に防止できる。
【００２２】図２は第２の発明の石炭バンカの火災防止
装置の一実施例の概略を表す模式図であり、図１と同じ
ものには同じ符号を付すことにより説明を省略する。
装置の一実施例の概略を表す模式図であり、図１と同じ
ものには同じ符号を付すことにより説明を省略する。
【００２３】本実施例では、温度検出器８が出力する温
度検出信号ｃを受信し、排気管１０に設けた切換弁９に
対して切換指令信号ｅを出力するとともに、放水管１２
に設けた開閉弁１６，１６に対して開閉指令信号ｆを出
力することができ、且つ放水装置１５の送水ポンプ１３
に対して作動指令信号ｇを出力し得る制御装置１９を設
ける。
度検出信号ｃを受信し、排気管１０に設けた切換弁９に
対して切換指令信号ｅを出力するとともに、放水管１２
に設けた開閉弁１６，１６に対して開閉指令信号ｆを出
力することができ、且つ放水装置１５の送水ポンプ１３
に対して作動指令信号ｇを出力し得る制御装置１９を設
ける。
【００２４】前記制御装置１９は、温度検出器８が出力
する温度検出信号ｃに基づき石炭バンカ本体１内部の石
炭ａの温度を検知し、該石炭ａの温度と予め設定されて
いる設定温度値とを比較し、前記石炭ａの温度が設定温
度値を越えた際に、切換弁９を閉じる切換指令信号ｅを
出力し、且つ開閉弁１６，１６を開く開閉指令信号ｆを
出力し、送水ポンプ１３を作動させる作動指令信号ｇを
出力することができるように形成されている。
する温度検出信号ｃに基づき石炭バンカ本体１内部の石
炭ａの温度を検知し、該石炭ａの温度と予め設定されて
いる設定温度値とを比較し、前記石炭ａの温度が設定温
度値を越えた際に、切換弁９を閉じる切換指令信号ｅを
出力し、且つ開閉弁１６，１６を開く開閉指令信号ｆを
出力し、送水ポンプ１３を作動させる作動指令信号ｇを
出力することができるように形成されている。
【００２５】本実施例の作動について説明すると、排気
管１０に接続した排気装置１１によって石炭バンカ本体
１の内部に滞留する揮発性ガスｂを排気管１０を介して
吸引し、石炭バンカ本体１の外部へ排出するとともに、
温度検出器８が出力する温度検出信号ｃに基づいて石炭
バンカ本体１内部の石炭ａの温度を検知した制御装置１
９が、石炭ａの温度と予め設定されている設定温度値と
を比較し、前記石炭ａの温度が設定温度値を越えた場合
には、排気管１０に設けた切換弁９に対して切換指令信
号ｅを出力して該切換弁９を閉じ、同時に放水管１２に
設けた開閉弁１６，１６に対して開閉指令信号ｆを出力
して該開閉弁１６，１６を開放したのち、送水ポンプ１
３に対して作動指令信号ｇを出力して該送水ポンプ１３
を作動させることにより、消火用水タンク１４から放水
管１２及び排気管１０を介して消火用水ｄを石炭バンカ
本体１の石炭ａ内に放出し、該石炭ａの温度を降下さ
せ、前述の排気装置１１による揮発性ガスｂの吸引排出
と合わせて石炭バンカ本体１の内部に火災が発生するこ
とを未然に防止する。
管１０に接続した排気装置１１によって石炭バンカ本体
１の内部に滞留する揮発性ガスｂを排気管１０を介して
吸引し、石炭バンカ本体１の外部へ排出するとともに、
温度検出器８が出力する温度検出信号ｃに基づいて石炭
バンカ本体１内部の石炭ａの温度を検知した制御装置１
９が、石炭ａの温度と予め設定されている設定温度値と
を比較し、前記石炭ａの温度が設定温度値を越えた場合
には、排気管１０に設けた切換弁９に対して切換指令信
号ｅを出力して該切換弁９を閉じ、同時に放水管１２に
設けた開閉弁１６，１６に対して開閉指令信号ｆを出力
して該開閉弁１６，１６を開放したのち、送水ポンプ１
３に対して作動指令信号ｇを出力して該送水ポンプ１３
を作動させることにより、消火用水タンク１４から放水
管１２及び排気管１０を介して消火用水ｄを石炭バンカ
本体１の石炭ａ内に放出し、該石炭ａの温度を降下さ
せ、前述の排気装置１１による揮発性ガスｂの吸引排出
と合わせて石炭バンカ本体１の内部に火災が発生するこ
とを未然に防止する。
【００２６】前記によれば、石炭バンカ本体１に排気管
１０を設け、該排気管１０に接続した排気装置１１によ
って揮発性ガスｂを吸引排出し得るように形成したの
で、揮発性ガスｂが石炭バンカ本体１内に滞留すること
を防止できる。また、石炭バンカ本体１に温度検出器８
を設け、該温度検出器８が出力する温度検出信号ｃに基
づき石炭ａの温度が設定値を越えた際に、制御装置１９
が出力する切換指令信号ｅによって排気管１０に設けた
切換弁９を閉じ、開閉指令信号ｆによって放水管１２に
設けた開閉弁１６，１６を開き、作動指令信号ｇによっ
て放水装置１５を作動させて石炭バンカ本体１の内部へ
消火用水ｄを注入し得るように形成したので、石炭バン
カ本体１内の石炭ａの温度上昇を検知するとともに、自
動的に石炭バンカ本体１の内部の火災の発生を未然に防
止できる。
１０を設け、該排気管１０に接続した排気装置１１によ
って揮発性ガスｂを吸引排出し得るように形成したの
で、揮発性ガスｂが石炭バンカ本体１内に滞留すること
を防止できる。また、石炭バンカ本体１に温度検出器８
を設け、該温度検出器８が出力する温度検出信号ｃに基
づき石炭ａの温度が設定値を越えた際に、制御装置１９
が出力する切換指令信号ｅによって排気管１０に設けた
切換弁９を閉じ、開閉指令信号ｆによって放水管１２に
設けた開閉弁１６，１６を開き、作動指令信号ｇによっ
て放水装置１５を作動させて石炭バンカ本体１の内部へ
消火用水ｄを注入し得るように形成したので、石炭バン
カ本体１内の石炭ａの温度上昇を検知するとともに、自
動的に石炭バンカ本体１の内部の火災の発生を未然に防
止できる。
【００２７】なお、本発明は前述の実施例にのみ限定さ
れるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内に
おいて種々変更を加え得ることは勿論である。
れるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内に
おいて種々変更を加え得ることは勿論である。
【００２８】
【発明の効果】本発明の石炭バンカの火災防止装置によ
れば、下記のごとき種々の優れた効果を奏し得る。
れば、下記のごとき種々の優れた効果を奏し得る。
【００２９】Ｉ）第１の発明では、石炭バンカ本体の石
炭内に揮発性ガスが滞留することを防止でき、石炭バン
カ本体内の石炭の温度変化を監視することが可能とな
り、該石炭の温度が設定値を越えた際には、手動によっ
て消火用水を放出することにより石炭バンカ本体の内部
に起こり得る火災を未然に防止できる。
炭内に揮発性ガスが滞留することを防止でき、石炭バン
カ本体内の石炭の温度変化を監視することが可能とな
り、該石炭の温度が設定値を越えた際には、手動によっ
て消火用水を放出することにより石炭バンカ本体の内部
に起こり得る火災を未然に防止できる。
【００３０】ＩＩ）第２の発明では、石炭バンカ本体の
石炭内に揮発性ガスが滞留することを防止でき、石炭バ
ンカ本体内の石炭の温度変化を常時検出して該石炭の温
度が設定値を越えた際には、自動的に消火用水を放出し
得るように形成したので、石炭バンカ本体の内部に起こ
り得る火災を未然に防止できる。
石炭内に揮発性ガスが滞留することを防止でき、石炭バ
ンカ本体内の石炭の温度変化を常時検出して該石炭の温
度が設定値を越えた際には、自動的に消火用水を放出し
得るように形成したので、石炭バンカ本体の内部に起こ
り得る火災を未然に防止できる。
【図１】第１の発明の石炭バンカの火災防止装置の一実
施例の概略を表す模式図である。
施例の概略を表す模式図である。
【図２】第２の発明の石炭バンカの火災防止装置の一実
施例の概略を表す模式図である。
施例の概略を表す模式図である。
【図３】粉砕した石炭をバーナへ送って燃焼させる石炭
焚きのボイラの一例の給炭系統図である。
焚きのボイラの一例の給炭系統図である。
【図４】従来の石炭バンカの火災防止装置の一例の概略
を表す側面図である。
を表す側面図である。
１ 石炭バンカ本体 ８ 温度検出器 ９ 切換弁 １０ 排気管 １１ 排気装置 １２ 放水管 １５ 放水装置 １６ 開閉弁 １９ 制御装置 ａ 石炭 ｂ 揮発性ガス（気体） ｃ 温度検出信号 ｄ 消火用水 ｅ 切換指令信号 ｆ 開閉指令信号 ｇ 作動指令信号
Claims (2)
- 【請求項１】 石炭バンカ本体内の石炭の温度を検出し
温度検出信号を出力する温度検出器と、石炭バンカ本体
の外部から石炭バンカ本体内の石炭内部へ挿通され且つ
石炭バンカ本体の外部における所定位置に切換弁を有す
る排気管と、石炭バンカ本体内の石炭内部の気体を外部
へ吸引し得るように前記排気管に接続した排気装置と、
石炭バンカ本体内の石炭内部へ消火用水を放出し得るよ
う前記切換弁を設けた位置よりも先端側の排気管に接続
され且つ所定位置に開閉弁を有する放水管と、該放水管
に接続した放水装置とを備えたことを特徴とする石炭バ
ンカの火災防止装置。 - 【請求項２】 温度検出器が出力する温度検出信号に基
づき石炭の温度が設定値を越えた際に、排気管に設けた
切換弁を閉じる切換指令信号を出力するとともに放水管
に設けた開閉弁を開く開閉指令信号を出力し且つ放水装
置を作動させる作動指令信号を出力し得る制御装置を備
えた請求項１記載の石炭バンカの火災防止装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6143167A JPH08750A (ja) | 1994-06-24 | 1994-06-24 | 石炭バンカの火災防止装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6143167A JPH08750A (ja) | 1994-06-24 | 1994-06-24 | 石炭バンカの火災防止装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08750A true JPH08750A (ja) | 1996-01-09 |
Family
ID=15332481
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6143167A Pending JPH08750A (ja) | 1994-06-24 | 1994-06-24 | 石炭バンカの火災防止装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH08750A (ja) |
Cited By (9)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2010167145A (ja) * | 2009-01-23 | 2010-08-05 | Chugoku Electric Power Co Inc:The | 石炭バンカ内の石炭温度上昇抑制方法 |
| JP2011219152A (ja) * | 2010-04-14 | 2011-11-04 | Ihi Corp | 貯留石炭自然発火監視制御装置 |
| CN102756924A (zh) * | 2012-07-26 | 2012-10-31 | 中国神华能源股份有限公司 | 一种倒仓系统及方法 |
| KR20190026167A (ko) * | 2017-09-04 | 2019-03-13 | 피티씨테크 주식회사 | 유연탄 야적장 내부열 저감장치 |
| CN110314302A (zh) * | 2019-04-02 | 2019-10-11 | 伊思特（北京）能源科技有限公司 | 针对煤场煤堆高温易燃层喷注覆盖惰性气体的阻燃设备 |
| CN111570070A (zh) * | 2020-05-25 | 2020-08-25 | 广东电科院能源技术有限责任公司 | 中速磨煤机的灭火蒸汽控制方法、装置、设备和存储介质 |
| CN112764440A (zh) * | 2020-12-28 | 2021-05-07 | 辽宁工程技术大学 | 一种利用注水钢管防止煤堆自燃的方法 |
| KR20230009789A (ko) * | 2021-07-09 | 2023-01-17 | (주)미산이앤씨 | 집진설비의 미세 분진으로 인한 화재 폭발 방지제 및 이의 마찰 억제력을 이용한 신개념 집진설비 |
| CN109529239B (zh) * | 2018-10-26 | 2023-09-22 | 应急管理部天津消防研究所 | 一种用于煤粉储存仓灭火的布置结构及配合使用的灭火剂 |
-
1994
- 1994-06-24 JP JP6143167A patent/JPH08750A/ja active Pending
Cited By (10)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2010167145A (ja) * | 2009-01-23 | 2010-08-05 | Chugoku Electric Power Co Inc:The | 石炭バンカ内の石炭温度上昇抑制方法 |
| JP2011219152A (ja) * | 2010-04-14 | 2011-11-04 | Ihi Corp | 貯留石炭自然発火監視制御装置 |
| CN102756924A (zh) * | 2012-07-26 | 2012-10-31 | 中国神华能源股份有限公司 | 一种倒仓系统及方法 |
| KR20190026167A (ko) * | 2017-09-04 | 2019-03-13 | 피티씨테크 주식회사 | 유연탄 야적장 내부열 저감장치 |
| CN109529239B (zh) * | 2018-10-26 | 2023-09-22 | 应急管理部天津消防研究所 | 一种用于煤粉储存仓灭火的布置结构及配合使用的灭火剂 |
| CN110314302A (zh) * | 2019-04-02 | 2019-10-11 | 伊思特（北京）能源科技有限公司 | 针对煤场煤堆高温易燃层喷注覆盖惰性气体的阻燃设备 |
| CN111570070A (zh) * | 2020-05-25 | 2020-08-25 | 广东电科院能源技术有限责任公司 | 中速磨煤机的灭火蒸汽控制方法、装置、设备和存储介质 |
| CN111570070B (zh) * | 2020-05-25 | 2021-07-30 | 南方电网电力科技股份有限公司 | 中速磨煤机的灭火蒸汽控制方法、装置、设备和存储介质 |
| CN112764440A (zh) * | 2020-12-28 | 2021-05-07 | 辽宁工程技术大学 | 一种利用注水钢管防止煤堆自燃的方法 |
| KR20230009789A (ko) * | 2021-07-09 | 2023-01-17 | (주)미산이앤씨 | 집진설비의 미세 분진으로 인한 화재 폭발 방지제 및 이의 마찰 억제력을 이용한 신개념 집진설비 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| US6415870B1 (en) | Wet type sprinkler system | |
| US4655705A (en) | Power gas burner for wood stove | |
| IL198431A (en) | Dual fire extinguishing system that uses low speed, low pressure emitters | |
| JPH08750A (ja) | 石炭バンカの火災防止装置 | |
| CA2759503C (en) | Arrangement for burning blast furnace off-gas from a bleeder valve and corresponding bleeder valve | |
| KR101752878B1 (ko) | 기능성 소화전 | |
| AU2002255020A1 (en) | Fire-fighting installation and drive source of fire-fighting installation | |
| TWI557230B (zh) | From the blast furnace nozzle blowing oxygen equipment, and blast furnace operating methods | |
| WO2002089921A1 (en) | Fire-fighting installation and drive source of fire-fighting installation | |
| JPH02126864A (ja) | 爆発圧力開放装置 | |
| JPS62153624A (ja) | パルス点火バ−ナを動作する方法及び装置 | |
| US6059562A (en) | Gas appliance with automatic gas shut-off device responsive to flame outage | |
| US5154234A (en) | Wellhead fire extinguisher and method extinguishing a well fire | |
| JPS6030414B2 (ja) | フレア装置 | |
| US6866103B2 (en) | Stationary automatic fire-extinguishing installation | |
| US5328354A (en) | Incinerator with auxiliary gas evacuation system | |
| JPH0628189Y2 (ja) | 石炭粉砕機 | |
| JP4818932B2 (ja) | 火災の危険性を減少させるための不活性化方法 | |
| JP6713300B2 (ja) | 焼却炉、焼却設備、及び焼却炉の消火方法 | |
| JP5660343B2 (ja) | 溶射装置 | |
| GB2266238A (en) | A chimney fire extinguishing system | |
| US4481933A (en) | Fire extinguishing attachment for chimney stacks | |
| JP5994994B2 (ja) | 溶射装置及び溶射方法 | |
| KR200181316Y1 (ko) | 용광로의 열풍로 연소용 공기 공급관 폭발 감지 및 폭발방지 시스템 | |
| JPH03274342A (ja) | レンジフード |