JPH0875052A - ハーネスクリップ - Google Patents

ハーネスクリップ

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JPH0875052A
JPH0875052A JP6228613A JP22861394A JPH0875052A JP H0875052 A JPH0875052 A JP H0875052A JP 6228613 A JP6228613 A JP 6228613A JP 22861394 A JP22861394 A JP 22861394A JP H0875052 A JPH0875052 A JP H0875052A
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JP
Japan
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harness
band
locking
shaped
harness holding
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JP6228613A
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Inventor
Takashi Koike
孝 小池
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Piolax Inc
Original Assignee
Piolax Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】ハーネス取付後における該ハーネスの軸方向へ
のずれを確実に防止しうるとともに、ハーネスの回転方
向へのずれをも同時に、かつ有効に防止しうる構造のハ
ーネスクリップを提供すること 【構成】バンド部11の中間位置にステム部13が形成
され、バンド部11の基端部には、ロック部12が突設
されており、ステム部13は、フランジ14と、一対の
弾性翼片15と、係止脚部16とからなり、ロック部1
2に形成された貫通孔18内部には、弾性変形可能な係
止爪19が設けられ、バンド部11の係止面23には、
係止爪19と噛合するラッチ状係止部21が形成され、
バンド部11のハーネス抱持面22には、吸盤形状をな
すハーネス保持部25が複数個形成されており、ハーネ
スの緊締状態では皿型吸盤形状の本体外周が弾性変形し
て復元し、各ハーネス保持部25内外の空気差圧により
ハーネス外周に密に吸着して、当該ハーネスを強固に保
持するように構成されたハーネスクリップ10を特徴と
するものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば自動車内部等に
配設されるハーネスを車体パネル等の被取付部材に装着
固定するためのハーネスクリップに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、かかるハーネスクリップの例とし
ては、非常に多くのものが提供されているが、ハーネス
を拘持して所定位置に固定した後に、当該ハーネスが何
らかの力によりずれないように工夫したものとして、ま
ず特開平3−56786号公報に記載されたハーネスク
リップ(ベルトクランプ)の例がある。当該ハーネスク
リップには、図10に示すようにベルト部1の中央部に
沿って所定間隔毎にずれ止め突起2が形成されていて、
ハーネス(コルゲートチューブ)を締め付けたときに、
当該ハーネスが軸方向にずれるのを防止しうるようにな
っている。
【0003】また、実開平2−71189号公報に開示
されたものでは、図11に示すように、バンド部3の基
端部に沿って幅方向に複数の回転防止用突起4が突設形
成されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記特
開平3−56786号に係るハーネスクリップでは、例
えハ−ネスの軸方向へのずれを防止できたとしても、当
該ハーネスの回転方向へのずれを防止することは不可能
であった。即ち、ハーネスクリップにて締め付け固定さ
れたハーネスには、取付後に捩じり力等が作用すること
があり、これによりハーネスの円周方向に回転力が働い
て、当該回転方向へのずれを生じる問題があったが、こ
の捩じりモーメントに抵抗するには、前記リブ形状の突
起部分2だけでは到底不十分であった。
【0005】一方、上記実開平2−71189号におい
ては、上記の如く溝形状の回転防止用突起4が形成され
てはいるが、この場合は、単なるリブ型の突起4だけで
は、現実にはハーネスの回転方向へのずれを確実に防止
することは期待できなかった。
【0006】本発明は、このような従来技術の問題点を
解決し、ハーネス取付後における該ハーネスの軸方向へ
のずれを確実に防止しうるとともに、ハーネスの回転方
向へのずれをも同時に、かつ有効に防止しうる構造のハ
ーネスクリップを提供することを目的とするものであ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ために、本発明に係るハーネスクリップでは、バンド部
と、ロック部と、ステム部とからなり、前記バンド部の
中間位置に前記ステム部が形成され、前記バンド部の基
端部には、前記ロック部が突設されており、前記ステム
部は、フランジと、該フランジから突出形成された一対
の弾性翼片と、前記フランジの下面から突出して、前記
弾性翼片と協働して被取付部材の取付孔周縁部に向かっ
て弾発付勢された係止脚部からなり、前記ロック部に
は、貫通孔が形成され、該貫通孔内部に、弾性変形可能
な係止爪が設けられており、前記バンド部のうちハーネ
ス抱持面と反対側の係止面には、前記係止爪と噛合する
ラッチ状係止部が形成され、前記バンド部の前記ハーネ
ス抱持面には、吸盤形状をなすハーネス保持部が複数個
形成されていることを特徴とするものである。
【0008】なお、前記ハーネス保持部は、前記バンド
部の長手方向に沿って2列並行して所定間隔毎に配設さ
れている構成とするのがハーネスへの吸着性能の点で望
ましい。また、前記ハーネス保持部は、皿型吸盤形状の
本体外周が弾性変形して復元し、空気差圧によりハーネ
ス外周に密着するようになっている構成か、あるいは、
前記ハーネス保持部が、皿型吸盤形状の本体外周が弾性
変形して復元し、空気差圧によりハーネス外周に密着す
るとともに、軟質のハーネス外周に食い込むように構成
であるのが望ましい。さらに、前記係止爪は、ロック部
本体から貫通孔内に突出形成された弾性変形部の自由端
部に形成されている構成が好適である。また、前記バン
ド部のバンド先端部は、ラッチ状係止部の形成された部
分よりも、所定寸法分薄肉に形成され、該バンド先端部
のハーネス抱持面側には、所定間隔を置いて中央部に沿
って第1小突起が複数個形成されている構成が、作業効
率上望ましい。さらに、前記バンド先端部の前記係止面
側には、幅方向の両端部に沿って所定間隔を置いて第2
小突起が複数個形成され、該第2小突起が前記貫通孔の
両側に形成された平滑部によって案内されて摺動する構
成とするのが作業効率上望ましい。また、前記ラッチ状
係止部は、前記バンド部の肉厚内で内部側に向けて刻設
されて形成され、外部に突出しないように設定されてい
る構成が装置の小型化の要請からして望ましい。
【0009】
【作用】本発明に係るハーネスクリップによれば、ハー
ネス保持部は、吸盤形状をなすため、皿型吸盤形状の本
体外周が弾性変形して復元し、各ハーネス保持部内外の
空気差圧によりハーネス外周に密着するか、もしくは、
ハーネスの種類によっては、皿型吸盤形状の本体外周端
が、ハーネスにくい込むことにより、当該ハーネスを強
固に保持することとなる。
【0010】よって、上記従来例のように単なるリブ形
状の突起部を利用するものと異なり、ハーネスとの相対
的一体性が極めて高くなり、ハーネス取付後における該
ハーネスの軸方向へのずれを確実に防止しうるととも
に、ハーネスの回転方向へのずれをも同時に、かつ有効
に防止することが可能となる。
【0011】
【実施例】以下、本考案の好適な実施例を図面により説
明する。図1乃至図9は本考案の一実施例を示すもので
あり、図中10は本実施例に係るハーネスクリップであ
る。このハーネスクリップ10は、概略的には、バンド
部11と、ロック部12と、ステム部13とから構成さ
れ、全体が合成樹脂で一体成形されている。バンド部1
1の基端部側(図1において左側)に近い中間位置にス
テム部13が形成され、バンド部11の基端部には、ロ
ック部12が突設して一体成形されている。
【0012】ステム部13は、フランジ14と、弾性翼
片15と、係止脚部16とから構成されている。即ち、
フランジ14の両側面には、被取付部材としての自動車
の車体パネル(図示せず)に当接して弾性変形可能な、
一対の弾性翼片15が設けられている。また、弾性翼片
15を有するフランジ14の下面から突出した態様で、
弾性翼片15と協働して被取付部材に形成される取付孔
(図示せず)の周縁部に向かって弾発付勢される係止脚
部16が形成されている。係止脚部16の先端には、車
体パネルに形成された取付孔の周縁部と係合する段部1
7が設けられている。
【0013】ハーネスクリップ10を車体パネル等の取
付孔に装着した際には、この係止脚部16とフランジ1
4の弾性翼片15とが協働して、取付孔の周縁部を挟持
することで車体パネル等に固定されるようになってい
る。なお、フランジ14の上面中央部は、図1に示すよ
うに抱持するハーネスHの曲面外形に対応した円弧状に
形成されている。
【0014】ロック部12には、貫通孔18が形成され
ており、該貫通孔18の内部には、出口側に弾性変形可
能な3個の係止爪19が形成されている。各係止爪19
は図1に示すように、ロック部12本体から貫通孔18
内に突出形成された弾性変形部102の自由端部に形成
されている。
【0015】なお、係止爪19の形成個数は多い方が、
後述するハーネスHの締め付け固定の際の係合強度が高
い点で有利であるが、余り多過ぎると締め付け作業性の
点でマイナスとなるので、本実施例の如く3個程度が望
ましいが、この形成個数は、設計条件に応じて適宜変更
可能である。また、図4に示すように係止爪19は、貫
通孔18の幅方向の両端を残した幅寸法分だけ突出形成
されており、この両端部には、所定幅の平滑部20が残
されている。
【0016】バンド部11は、全体が長尺状に形成され
ており、片面、即ちハーネス抱持面22とは反対側の係
止面23(図1においてステム部13の係止脚部16側
の面)の中間位置には、ステム部13の位置から先端側
方向に向けて、バンド部11の長手方向に沿ってほぼ全
面にわたって、ラッチ状係止部21が形成されている。
ラッチ状係止部21は、前記係止爪19と噛合すること
が可能なように、当該係止爪19の断面形状に対応した
鋸歯状の断面形状を有する溝形に形成されている。
【0017】従って、ラッチ状係止部21は、バンド部
11を貫通孔18に挿通して締め付けた際に、貫通孔1
8の係止爪19と噛合し、ハーネスHを抱持した状態で
バンド部11を所定位置に固定しうるようになってい
る。
【0018】ラッチ状係止部21は、バンド部11の肉
厚内で、内部側に向けて刻設されて形成されており、図
4に示すように外部に突出しないように設定されてい
る。即ち、本実施例では、係止面23の両側に所定幅で
平滑面として形成されている摺動部24の表面と、ラッ
チ状係止部部21の山側頂部とが面一の高さになるよう
に形成されている。
【0019】しかして、バンド部11のハーネス抱持面
22には、吸盤形状をなすハーネス保持部25が複数個
形成されていることが本実施例の特徴である。このハー
ネス保持部25は、本実施例では、ステム部13と先端
部の20mm程度を除いて、バンド部11の長手方向に沿
ってハーネス抱持面22のほぼ全面に連続形成されてい
る。ハーネス保持部25は、本体と同様の軟質合成樹脂
材により一体に成形されており、皿型の吸盤としての機
能を果たしうるだけの弾性と剛性とを保有しているもの
である。各ハーネス保持部25は、本実施例ではバンド
部11の長手方向に沿って2列並行して所定間隔毎に配
設されている。
【0020】本実施例では、バンド部11の幅寸法が1
0mm程度であり、個々のハーネス保持部25は、直径3
mm程度に設定されているが、この寸法関係については、
バンド部11の設計幅寸法に応じて、適宜変更可能であ
ることは云うまでもない。また、本実施例では、上記の
如く各ハーネス保持部25は、バンド部11の長手方向
に沿って2列並行して配設された例を示しており、これ
も本実施例のバンド部11の幅寸法や対象となるハーネ
スHの寸法径との関係で最適条件に設定されたものであ
るが、幅寸法の設計条件に応じて、例えば1列にするこ
ともできるし、あるいは、3列以上に並列して配置する
ことも可能である。但し、本実施例の上記した幅寸法の
条件下では、後述するハーネスHへの吸着性能の点で、
2列並行配置するのが望ましい。
【0021】また、ハーネス保持部25は、後述の如く
ハーネルHを締め付けた際に、皿型吸盤形状の本体外周
がまず弾性変形し、その後、元の形状に復元することに
より、ハーネス保持部25の内部が真空に近い状態とな
って、内部の空気圧が外部より低減し、この空気差圧に
より各ハーネス保持部25が、ハーネスHの外周に密着
するようになっている。
【0022】さらに、ハーネスHの表面が軟らかい材質
の場合には、各ハーネス保持部の外周端部が、ハーネス
Hに食い込んで密着し、保持性能がより向上する。な
お、バンド部11の幅寸法は、貫通孔18の幅寸法に等
しいか、または僅かに小さく設定されている。
【0023】また、図1、図2に示すようにバンド部1
1のバンド先端部26は、ラッチ状係止部21の形成さ
れた部分よりも、所定寸法分薄肉に形成されている。こ
のバンド先端部26のハーネス抱持面22側には、中央
部に沿って所定間隔を置いて第1小突起27が複数個形
成されており、後述するバンド締付け時に滑り止めの機
能を果たす。また、バンド先端部26の係止面23側に
は、幅方向の両端部に沿って所定間隔を置いて第2小突
起28が複数個形成されており、後述するハーネス取付
け時にガイド機能と位置ずれ防止機能とをを果たすよう
になっている。
【0024】図4及び図5に示す如く、この各第2小突
起28の形成された部分の厚さ寸法L1は、ラッチ状係
止部21の形成された部分の厚さ寸法L2よりも若干小
さく設定されている。
【0025】さらに、上記摺動部24と、第2小突起2
8との幅寸法は、係止爪19の形成部分で上記貫通孔1
8の幅方向両端部に形成された、一対の平滑部20の幅
寸法よりも若干小さく設定されている。
【0026】次に、本実施例のハーネスクリップ10の
取付態様につき説明する。まず、図6に示すように、ハ
ーネスHを、バンド部11のハーネス抱持面22で抱持
し、バンド先端部26を、ロック部12の貫通孔18に
挿入する。
【0027】しかる後に、貫通孔18に挿入したバンド
先端部26を、当該貫通孔18に沿って移動させると、
バンド先端部26の幅方向両側の各第2小突起28が貫
通孔18の平滑部20によって案内されて摺動する。よ
って、バンド先端部26が、進行方向に対して左右に位
置ずれを起こす事態を確実に防ぐことができる。
【0028】次に、貫通孔18から突出したバンド先端
部26の先を引っ張ると、バンド先端部に続いてバンド
部11のラッチ状係止部21と、ハーネス保持部25の
形成された本体部分がロック部12の貫通孔18を通過
してゆく。この場合、バンド先端部26に第1小突起1
6が形成してあるため、引っ張る際の滑り止めとなり、
操作が容易、かつ確実となる。
【0029】このバンド先端部26の通過の際は、貫通
孔18の壁面には、両端部の第2小突起28のみがガイ
ドとして接触して摺動、通過することとなり、バンド先
端部26の幅方向中央部は、係止爪19には接触しない
ため、通過時の抵抗が少なく、ハーネスクリップ10の
初期の挿入作業性が向上する。
【0030】そして、バンド先端部26をさらに引っ張
ると、ラッチ状係止部21が、貫通孔18を通過して、
所定位置において、当該位置のラッチ状係止部21が対
応する係止爪19に各々噛合することにより、ハーネス
Hがバンド部11により緊締される。
【0031】この段階において、バンド先端部26が貫
通孔18を通過しただけの状態では各ハーネス保持部2
5は、図7に示すようにハーネスHとの単なる接触状態
にあるが、、バンド先端部26をさらに引っ張り、ラッ
チ状係止部21が対応する係止爪19に各々噛合して、
ハーネスHがバンド部11により緊締された状態では、
図8に示す密着状態へと変化する。
【0032】なお、貫通孔18から突出したバンド部1
1のバンド先端部26は不要なので、ハーネスHの径に
応じて、所定位置でカットしておくのが望ましい。この
緊締位置で、上記の通り貫通孔18の係止爪19が弾性
変形してラッチ状係止部21の所定位置に強固に噛合
し、バンド部11の貫通孔18内の移動が阻止される。
【0033】さらに、本実施例に係るハーネスクリップ
10によれば、各ハーネス保持部25は、吸盤形状をな
すため、図8に示す緊締状態では皿型吸盤形状の本体外
周が弾性変形して復元し、各ハーネス保持部25内外の
空気差圧によりハーネスHの外周に密着して、当該ハー
ネスHを強固に保持する。また、ハーネスHの材質が軟
質の場合には、皿型吸盤形状の本体外周端が、ハーネス
Hの表面に食い込むことにより、ハーネスHをさらに強
固に保持することとなる。
【0034】よって、上記従来例のように単なるリブ形
状の突起部を利用するものと異なり、ハーネスHとの相
対的一体性が極めて高くなり、図9に示すようにハーネ
スHの取付後における該ハーネスHの軸方向Xへのずれ
を確実に防止しうるとともに、ハーネスHの回転方向Y
へのずれをも同時に、かつ有効に防止することが可能と
なる。
【0035】さらに、バンド部11のラッチ状係止部2
1は、バンド部11の肉厚内で内部側に向けて刻設され
て形成され、外部に突出しないように設定されているた
め、バンド部11の肉厚を従来例に比較して格段に薄く
成形することができ、その分だけ、貫通孔18の孔寸法
も小さくできるから、本体全体の小型化を達成可能であ
る。
【0036】なお、上記実施例では、ハーネス保持部2
5を皿型に形成した例を示したが、これに限定されるも
のではなく、吸盤としての吸着性能を有する形状であれ
ばよい。 また、製作上からは、上記の如くハーネス保
持部25を他の部位と同一素材で一体成形するのが望ま
しいが、条件によっては、ハーネス保持部25だけを特
に軟質の樹脂材で成形するようにしてもよい。また、他
の構成部分の形状や、形成ピッチ、形成個数等も、必要
に応じて適宜変更可能である等、本発明の要旨を逸脱し
ない範囲内で種々の変形例が可能である。
【0037】
【発明の効果】本発明は上記の如く構成されており、以
下の効果を奏し得る。 (1) 各ハーネス保持部が吸盤形状をなすため、ハーネス
の緊締状態では皿型吸盤形状の本体外周が弾性変形して
復元し、各ハーネス保持部内外の空気差圧によりハーネ
ス外周に密に吸着して、当該ハーネスを強固に保持する
ため、ハーネスとの相対的一体性が極めて高くなり、ハ
ーネスの取付後における該ハーネスの軸方向へのずれを
確実に防止しうるとともに、ハーネスの回転方向へのず
れをも同時に、かつ有効に防止することが可能となる。 (2) ハーネスの材質が軟質の場合には、ハーネス保持部
の皿型吸盤形状の本体外周端が、ハーネスの表面に食い
込むことにより、ハーネスをさらに強固に保持すること
ができる。 (3) バンド先端部を貫通孔に挿通させる際には、バンド
先端部に形成された第2小突起がガイドの役割を果たす
ため、迅速かつ、確実に挿通作業ができる。 (4) バンド部のラッチ状係止部は、バンド部の肉厚内で
内部側に向けて刻設されて形成され、外部に突出しない
ように設定されているため、バンド部の肉厚を従来例に
比較して格段に薄く成形することができ、その分だけ、
貫通孔の孔寸法も小さくできるから、本体全体の小型化
が可能となる。 (5) 貫通孔に挿入したバンド先端部を移動させると、バ
ンド先端部の幅方向両側の各第2小突起が貫通孔の平滑
部によって案内されて摺動するため、バンド先端部が、
進行方向に対して左右に位置ずれを起こす事態を確実に
防ぐことができる。 (6) バンド先端部に第1小突起が形成してあるため、引
っ張る際の滑り止めとなり、操作が容易、かつ確実とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るハーネスクリップの一実施例を示
す一部破断要部側面図である。
【図2】図1のハーネスクリップの要部平面図である。
【図3】図1のA−A線断面図である。
【図4】図1のB−B線拡大断面図である。
【図5】図1のC−C線拡大断面図である。
【図6】ハーネスクリップによるハーネスの抱持状態を
示す説明図である。
【図7】ハーネス保持部がハーネスに接触した状態を示
す説明図である。
【図8】ハーネスの緊締状態で、ハーネス保持部がハー
ネスに密着した状態を示す説明図である。
【図9】ハーネスクリップによるハーネスの締付状態を
示す説明図である。
【図10】従来のハーネスクリップの構成を示す説明図
である。
【図11】従来のハーネスクリップの構成を示す説明図
である。
【符号の説明】
10 ハーネスクリップ 11 バンド部 12 ロック部 13 ステム部 14 フランジ 15 弾性翼片 16 係止脚部 17 段部 18 貫通孔 19 係止爪 20 平滑部 21 ラッチ状係止部 22 ハーネス抱持面 23 係止面 24 摺動部 25 ハーネス保持部 26 バンド先端部 27 第1小突起 28 第2小突起 H ハーネス X ハーネス軸方向 Y ハーネス回転方向

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】バンド部と、ロック部と、ステム部とから
    なり、 前記バンド部の中間位置に前記ステム部が形成され、前
    記バンド部の基端部には、前記ロック部が突設されてお
    り、 前記ステム部は、フランジと、該フランジから突出形成
    された一対の弾性翼片と、前記フランジの下面から突出
    して、前記弾性翼片と協働して被取付部材の取付孔周縁
    部に向かって弾発付勢された係止脚部からなり、 前記ロック部には、貫通孔が形成され、該貫通孔内部
    に、弾性変形可能な係止爪が設けられており、 前記バンド部のうちハーネス抱持面と反対側の係止面に
    は、前記係止爪と噛合するラッチ状係止部が形成され、 前記バンド部の前記ハーネス抱持面には、吸盤形状をな
    すハーネス保持部が複数個形成されていることを特徴と
    するハーネスクリップ。
  2. 【請求項2】前記ハーネス保持部は、前記バンド部の長
    手方向に沿って2列並行して所定間隔毎に配設されてい
    る請求項1記載のハーネスクリップ。
  3. 【請求項3】前記ハーネス保持部は、皿型吸盤形状の本
    体外周が弾性変形して復元し、空気差圧によりハーネス
    外周に密着するように構成されている請求項1もしくは
    請求項2記載のハーネスクリップ。
  4. 【請求項4】前記ハーネス保持部は、皿型吸盤形状の本
    体外周が弾性変形して復元し、空気差圧によりハーネス
    外周に密着するとともに、軟質のハーネス外周に食い込
    むように構成されている請求項1もしくは請求項2記載
    のハーネスクリップ。
  5. 【請求項5】前記係止爪は、ロック部本体から貫通孔内
    に突出形成された弾性変形部の自由端部に形成されてい
    る請求項1ないし請求項4のいずれかに記載のハーネス
    クリップ。
  6. 【請求項6】前記バンド部のバンド先端部は、ラッチ状
    係止部の形成された部分よりも、所定寸法分薄肉に形成
    され、該バンド先端部のハーネス抱持面側には、所定間
    隔を置いて中央部に沿って第1小突起が複数個形成され
    ている請求項1ないし請求項5のいずれかに記載のハー
    ネスクリップ。
  7. 【請求項7】前記バンド先端部の前記係止面側には、幅
    方向の両端部に沿って所定間隔を置いて第2小突起が複
    数個形成され、該第2小突起が前記貫通孔の両側に形成
    された平滑部によって案内されて摺動する請求項6記載
    のハーネスクリップ。
  8. 【請求項8】前記ラッチ状係止部は、前記バンド部の肉
    厚内で内部側に向けて刻設されて形成され、外部に突出
    しないように設定されている請求項1ないし請求項7の
    いずれかに記載のハーネスクリップ。
JP6228613A 1994-08-30 1994-08-30 ハーネスクリップ Pending JPH0875052A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8844881B2 (en) 2007-12-07 2014-09-30 Airbus Operations Limited Line routing clip
JP2019516635A (ja) * 2016-05-23 2019-06-20 ヘラーマンタイトン・ゲゼルシャフト・ミット・ベシュレンクテル・ハフツングHellermannTyton GmbH 結束される材料のためのω(オメガ)形の組立体のための非接触リテーナ

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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