JPH0874910A - フロントフォーク - Google Patents
フロントフォークInfo
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- JPH0874910A JPH0874910A JP23080894A JP23080894A JPH0874910A JP H0874910 A JPH0874910 A JP H0874910A JP 23080894 A JP23080894 A JP 23080894A JP 23080894 A JP23080894 A JP 23080894A JP H0874910 A JPH0874910 A JP H0874910A
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- Japan
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- damper
- spring
- inner tube
- elastic body
- interposed
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- Axle Suspensions And Sidecars For Cycles (AREA)
- Fluid-Damping Devices (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 車体と車軸との間の装着性が向上し、オイル
量に左右されることなくばね力を確保でき、伸側ストロ
ークエンドにおける残存衝撃力を緩和でき、衝撃吸収用
のクッションスプリングの耐久性を向上させること。 【構成】 懸架スプリング8を内蔵した第1のメンバー
1と、ダンパー4を内蔵した第2のメンバー2とからな
り、第1、第2のメンバーはアウターチューブ7とアウ
ターチューブ内に摺動自在に挿入したインナーチューブ
とを備え、第1のメンバーはインナーチューブの下端ス
トッパ29とスプリングシート28との間に第2の弾性
体30を介在させ、第2のメンバーはダンパー上部とイ
ンナーチューブの上部又はピストンロッド17の上部と
の間に第1の弾性体27を介在させたことを特徴とす
る。
量に左右されることなくばね力を確保でき、伸側ストロ
ークエンドにおける残存衝撃力を緩和でき、衝撃吸収用
のクッションスプリングの耐久性を向上させること。 【構成】 懸架スプリング8を内蔵した第1のメンバー
1と、ダンパー4を内蔵した第2のメンバー2とからな
り、第1、第2のメンバーはアウターチューブ7とアウ
ターチューブ内に摺動自在に挿入したインナーチューブ
とを備え、第1のメンバーはインナーチューブの下端ス
トッパ29とスプリングシート28との間に第2の弾性
体30を介在させ、第2のメンバーはダンパー上部とイ
ンナーチューブの上部又はピストンロッド17の上部と
の間に第1の弾性体27を介在させたことを特徴とす
る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動二輪車等の車両に
おける車体と車軸間に介装して路面から入力された振動
等の衝撃を減衰する油圧緩衝器たるフロントフォークに
関する。
おける車体と車軸間に介装して路面から入力された振動
等の衝撃を減衰する油圧緩衝器たるフロントフォークに
関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、オートバイ等の自動二輪車は、
車体側ブラケットと車軸との間に左右二本のフロントフ
ォークを介装して路面からの振動等の衝撃を減衰してい
る。
車体側ブラケットと車軸との間に左右二本のフロントフ
ォークを介装して路面からの振動等の衝撃を減衰してい
る。
【0003】この種のフロントフォークとしては、例え
ば、実公昭45−22589号や実開昭63−7089
号公報に開示されているように、懸架スプリングを内蔵
した第1のメンバーと、ダンパーを内蔵した第2のメン
バーと、を平行に二本配置したものが知られている。
ば、実公昭45−22589号や実開昭63−7089
号公報に開示されているように、懸架スプリングを内蔵
した第1のメンバーと、ダンパーを内蔵した第2のメン
バーと、を平行に二本配置したものが知られている。
【0004】又、実開昭63−7089号公報に示すよ
うなフロントフォークは、第1,第2メンバーの伸び側
ストロークエンドの衝撃を吸収するクッションスプリン
グたる金属コイルスプリングが内蔵されている。
うなフロントフォークは、第1,第2メンバーの伸び側
ストロークエンドの衝撃を吸収するクッションスプリン
グたる金属コイルスプリングが内蔵されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来のフ
ロントフォークでは、次のような問題点がある。
ロントフォークでは、次のような問題点がある。
【0006】第1に、懸架スプリングを内蔵したメン
バーとダンパーを内蔵したメンバーとを左右二本配設し
ていると、二本のメンバーを車体側にブラケットを介し
て取付けた後にこのメンバーの下部を車軸に組付ける時
左右メンバーの全長がアンバランスで車軸の取付が面倒
である。
バーとダンパーを内蔵したメンバーとを左右二本配設し
ていると、二本のメンバーを車体側にブラケットを介し
て取付けた後にこのメンバーの下部を車軸に組付ける時
左右メンバーの全長がアンバランスで車軸の取付が面倒
である。
【0007】即ち、懸架スプリングを内蔵した一方のメ
ンバーは、最伸長状態まで伸長するが、ダンパーを内蔵
した他方のメンバーは、内部の空気ばねだけでは最伸長
まで伸長できず、車体への組付時に両者の長さが一致し
ていない。
ンバーは、最伸長状態まで伸長するが、ダンパーを内蔵
した他方のメンバーは、内部の空気ばねだけでは最伸長
まで伸長できず、車体への組付時に両者の長さが一致し
ていない。
【0008】この為、両者の長さを一致させるためにい
ちいち作業者がダンパー内蔵型のメンバーを手動で伸長
させ、その後、両者を車軸に取付けているためにその組
付の作業が面倒である。
ちいち作業者がダンパー内蔵型のメンバーを手動で伸長
させ、その後、両者を車軸に取付けているためにその組
付の作業が面倒である。
【0009】第2に、二つのメンバーが圧縮する時、
圧縮ストロークの後半では、懸架スプリングを内蔵した
一方のメンバーは、懸架スプリングのばね力でクッショ
ンを効かせ、ダンパーを内蔵した他方のメンバーは、ダ
ンパー上方の気体室における空気圧縮力によるばね力で
クッションを効せているため、空気圧縮力を確保するた
めに内部に多量のオイルを入れる必要がある。
圧縮ストロークの後半では、懸架スプリングを内蔵した
一方のメンバーは、懸架スプリングのばね力でクッショ
ンを効かせ、ダンパーを内蔵した他方のメンバーは、ダ
ンパー上方の気体室における空気圧縮力によるばね力で
クッションを効せているため、空気圧縮力を確保するた
めに内部に多量のオイルを入れる必要がある。
【0010】この為、コスト面で不利であり、重量も重
くなる不具合がある。
くなる不具合がある。
【0011】第3に、実開昭63−7089号公報に
開示されているような伸長時の衝撃吸収用の金属コイル
スプリングを内蔵したフロントフォークでは、伸長スト
ロークエンド近くでコイルスプリングが密着してしまい
停止時に衝撃が残存するおそれがある。
開示されているような伸長時の衝撃吸収用の金属コイル
スプリングを内蔵したフロントフォークでは、伸長スト
ロークエンド近くでコイルスプリングが密着してしまい
停止時に衝撃が残存するおそれがある。
【0012】又、このコイルスプリングは、ストッパ機
能も備えているからコイルスプリングがくり返し密着す
ると応力疲労するおそれがあるという不具合がある。
能も備えているからコイルスプリングがくり返し密着す
ると応力疲労するおそれがあるという不具合がある。
【0013】そこで、本発明の目的は、車体と車軸との
間の装着性が向上し、オイル量に左右されることなくば
ね力を確保でき、伸側ストロークエンドにおける残存衝
撃力を緩和でき、衝撃吸収用のクッションスプリングの
耐久性を向上できるフロントフォークを提供することで
ある。
間の装着性が向上し、オイル量に左右されることなくば
ね力を確保でき、伸側ストロークエンドにおける残存衝
撃力を緩和でき、衝撃吸収用のクッションスプリングの
耐久性を向上できるフロントフォークを提供することで
ある。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成する本
発明の構成は、懸架スプリングを内蔵した第1のメンバ
ーと、ダンパーを内蔵した第2のメンバーとを平行に配
置し、第1,第2のメンバーはアウターチューブとアウ
ターチューブ内に摺動自在に挿入したインナーチューブ
とを備え、ダンパーはアウターチューブの中央に起立す
るダンパーシリンダと、ダンパーシリンダ内に減衰力発
生機構を備えたピストンを介して移動自在に挿入したピ
ストンロッドと、ピストン上部とダンパーシリンダの上
部閉塞部材との間に介在させたクッションスプリングと
を有しているフロントフォークにおいて、ダンパーの上
部とインナーチューブの上部との間に第1の弾性体を介
在させたことを特徴とするものである。
発明の構成は、懸架スプリングを内蔵した第1のメンバ
ーと、ダンパーを内蔵した第2のメンバーとを平行に配
置し、第1,第2のメンバーはアウターチューブとアウ
ターチューブ内に摺動自在に挿入したインナーチューブ
とを備え、ダンパーはアウターチューブの中央に起立す
るダンパーシリンダと、ダンパーシリンダ内に減衰力発
生機構を備えたピストンを介して移動自在に挿入したピ
ストンロッドと、ピストン上部とダンパーシリンダの上
部閉塞部材との間に介在させたクッションスプリングと
を有しているフロントフォークにおいて、ダンパーの上
部とインナーチューブの上部との間に第1の弾性体を介
在させたことを特徴とするものである。
【0015】ダンパーの上端にパイプ状のスペーサを起
立させ、このスペーサの上端とインナーチューブの上部
に設けたキャップとの間にゴム又は発泡ウレタンからな
る第1の弾性体を介在させるのが好ましい。
立させ、このスペーサの上端とインナーチューブの上部
に設けたキャップとの間にゴム又は発泡ウレタンからな
る第1の弾性体を介在させるのが好ましい。
【0016】ピストンロッドの上部に下方に向けてスペ
ーツを設け、このスペーサとダンパーシリンダとの間に
第1の弾性体を設けてもよい。
ーツを設け、このスペーサとダンパーシリンダとの間に
第1の弾性体を設けてもよい。
【0017】第1のメンバーは、アウターチューブの中
央に起立して懸架スプリングの下部を支持する支持杆を
有し、当該支持杆は、その上端にフランジ状のスプリン
グシートを備え、更に、インナーチューブの下部は上記
スプリングシートより下方まで延長させ、当該インナー
チューブの下端にはストッパを設け、このストッパと前
記スプリングシートとの間にクッションスプリングより
先に最圧縮状態となる得る第2の弾性体を介在させるの
が好ましい。
央に起立して懸架スプリングの下部を支持する支持杆を
有し、当該支持杆は、その上端にフランジ状のスプリン
グシートを備え、更に、インナーチューブの下部は上記
スプリングシートより下方まで延長させ、当該インナー
チューブの下端にはストッパを設け、このストッパと前
記スプリングシートとの間にクッションスプリングより
先に最圧縮状態となる得る第2の弾性体を介在させるの
が好ましい。
【0018】
【作用】ダンパー上部とインナーチューブの上部との間
に介在された弾性体は、それ自体のばね力で自由状態に
おいて常にフロントフォーク自体を伸ばしてその状態を
保持するから、懸架スプリングを内蔵したメンバーとダ
ンパーを内蔵したメンバーとを同一長さの伸長状態に保
持する。
に介在された弾性体は、それ自体のばね力で自由状態に
おいて常にフロントフォーク自体を伸ばしてその状態を
保持するから、懸架スプリングを内蔵したメンバーとダ
ンパーを内蔵したメンバーとを同一長さの伸長状態に保
持する。
【0019】上記弾性体は、ストローク中のどの位置で
もばね力が働き、圧縮時において、オイルの封入量に左
右されることなくばね力を確保し、ストロークエンド近
くでばね乗数が高くなる。
もばね力が働き、圧縮時において、オイルの封入量に左
右されることなくばね力を確保し、ストロークエンド近
くでばね乗数が高くなる。
【0020】スペーサを介して弾性体を介在させた場合
には、弾性体が直接ダンパーシリンダに当らず、弾性体
やダンパーシリンダの損傷が防止できる。
には、弾性体が直接ダンパーシリンダに当らず、弾性体
やダンパーシリンダの損傷が防止できる。
【0021】更に、懸架スプリングを内蔵したメンバー
側にクッションスプリングより先に圧縮する弾性体を設
けた場合には、クッションスプリングが密着するのが防
止され、これにより伸長時の残存衝撃が緩和され、クッ
ションスプリングの応力疲労を防止してその耐久性を向
上する。
側にクッションスプリングより先に圧縮する弾性体を設
けた場合には、クッションスプリングが密着するのが防
止され、これにより伸長時の残存衝撃が緩和され、クッ
ションスプリングの応力疲労を防止してその耐久性を向
上する。
【0022】
【実施例】以下、本発明の実施の一例を図1にもとづい
て説明する。
て説明する。
【0023】本発明のフロントフォークAは、懸架スプ
リング3を内蔵した第1のメンバー1と、ダンパー4を
内蔵した第2のメンバー2とからなり、第1,第2のメ
ンバー1,2は、ブラケット5を介して自動二輪車の車
体側に結合され、且つ、車軸6を介して車輪側に取付け
られている。
リング3を内蔵した第1のメンバー1と、ダンパー4を
内蔵した第2のメンバー2とからなり、第1,第2のメ
ンバー1,2は、ブラケット5を介して自動二輪車の車
体側に結合され、且つ、車軸6を介して車輪側に取付け
られている。
【0024】第1,第2のメンバー1,2は、アウター
チューブ7と、アウターチューブ7内にベアリングとシ
ールとを介して摺動自在に挿入したインナーチューブ8
と、を備え、アウターチューブ7の下部は、車軸6に結
合され、インナーチューブ8は、ブラケット5に結合さ
れている。
チューブ7と、アウターチューブ7内にベアリングとシ
ールとを介して摺動自在に挿入したインナーチューブ8
と、を備え、アウターチューブ7の下部は、車軸6に結
合され、インナーチューブ8は、ブラケット5に結合さ
れている。
【0025】インナーチューブ8の上端にはキャップ9
が取付けられている。
が取付けられている。
【0026】第2のメンバー2内には、オイル室10と
その上方の気体室11が設けられている。
その上方の気体室11が設けられている。
【0027】第1のメンバー1内には、オイルを封入し
ても良いが、これを封入していなくても使用できる。
ても良いが、これを封入していなくても使用できる。
【0028】第2のメンバー2において、アウターチュ
ーブ7とインナーチューブ8内にダンパー4を有し、こ
のダンパー4は、アウターチューブ7の下部中央からボ
ルト12とロアキャップ13とを介して起立するダンパ
ーシリンダ14及びアウターシェル15と、ダンパーシ
リンダ14内に減衰力発生機構たるバルブを備えたピス
トン16と、ピストン16を介してダンパーシリンダ1
5内に上下移動自在に挿入したピストンロッド17と、
ダンパーシリンダ14の下部に設けた減衰力発生機構と
しての圧側バルブ18と、ダンパーシリンダ14とアウ
ターシェル15との間に設けたリザーバ19と、を有し
ている。
ーブ7とインナーチューブ8内にダンパー4を有し、こ
のダンパー4は、アウターチューブ7の下部中央からボ
ルト12とロアキャップ13とを介して起立するダンパ
ーシリンダ14及びアウターシェル15と、ダンパーシ
リンダ14内に減衰力発生機構たるバルブを備えたピス
トン16と、ピストン16を介してダンパーシリンダ1
5内に上下移動自在に挿入したピストンロッド17と、
ダンパーシリンダ14の下部に設けた減衰力発生機構と
しての圧側バルブ18と、ダンパーシリンダ14とアウ
ターシェル15との間に設けたリザーバ19と、を有し
ている。
【0029】ピストンロッド17の上端は、キャップ9
を介してインナーチューブ8に結合されている。
を介してインナーチューブ8に結合されている。
【0030】ダンパーシリンダ14とアウターシェル1
5との上端部には、ベアリングを兼ねた閉塞部材20と
シール21とが設けられている。
5との上端部には、ベアリングを兼ねた閉塞部材20と
シール21とが設けられている。
【0031】ピストン16の上部に設けたバルブ押え2
3、又は、スプリングシートと上記閉塞部材20との間
には、クッションスプリングたる金属コイルスプリング
22が介在され、伸長ストロークエンド、又は、その近
傍で衝撃を吸収させるようになっている。
3、又は、スプリングシートと上記閉塞部材20との間
には、クッションスプリングたる金属コイルスプリング
22が介在され、伸長ストロークエンド、又は、その近
傍で衝撃を吸収させるようになっている。
【0032】ダンパー4の上端には、直接、又は、ソケ
ット等の取付部材24を介して、パイプ状のスペーサ2
5を起立させ、このスペーサ25の上端には、円筒部と
フランジ部とからなる受け部材26を設け、この受け部
材26とキャップ9との間にゴム,発泡ウレタン等がら
なる第1の弾性体27を介在させている。
ット等の取付部材24を介して、パイプ状のスペーサ2
5を起立させ、このスペーサ25の上端には、円筒部と
フランジ部とからなる受け部材26を設け、この受け部
材26とキャップ9との間にゴム,発泡ウレタン等がら
なる第1の弾性体27を介在させている。
【0033】弾性体27は、ダンパー4の上端とキャッ
プ9との間に直接介装してもよく、又、スペーサ25の
上端に直接弾性体27の下端を当接させてもよい。
プ9との間に直接介装してもよく、又、スペーサ25の
上端に直接弾性体27の下端を当接させてもよい。
【0034】弾性体27は、伸縮ストロークのどの位置
でもばね力が働き、第2のメンバー2自体の上下端を車
両に結合していない自由状態では、常に、第2のメンバ
ーを最伸状態に保持でき、この時の全長を第1のメンバ
ーの最伸時の全長と等しくするようにしている。
でもばね力が働き、第2のメンバー2自体の上下端を車
両に結合していない自由状態では、常に、第2のメンバ
ーを最伸状態に保持でき、この時の全長を第1のメンバ
ーの最伸時の全長と等しくするようにしている。
【0035】弾性体27は、圧縮時に初期から中間にか
けては低いばね常数であり、ストロークエンド、又は、
その近くでは、ばね常数が高くなる特性を備えている。
けては低いばね常数であり、ストロークエンド、又は、
その近くでは、ばね常数が高くなる特性を備えている。
【0036】弾性体27は、第1のメンバー2を第1の
メンバー1と同じ長さになるように弾性力が働くから、
二つのメンバー1,2を車軸6に取付ける時、作業性が
向上する。
メンバー1と同じ長さになるように弾性力が働くから、
二つのメンバー1,2を車軸6に取付ける時、作業性が
向上する。
【0037】又、この弾性体27は、圧縮時にも弾性力
が働いているから、最圧縮ストロークエンド、又は、そ
の近くでクッション効果を達成する。
が働いているから、最圧縮ストロークエンド、又は、そ
の近くでクッション効果を達成する。
【0038】この為、オイルを多量に封入して上方気体
室11の容積を小さくし、空気圧縮力を確保する必要が
ない。
室11の容積を小さくし、空気圧縮力を確保する必要が
ない。
【0039】即ち、オイル量に左右されずにばね力を確
保できる。
保できる。
【0040】弾性体27をスペーサ25を介して介装す
る場合には、弾性体27自体がダンパー4に直接接触せ
ず、これによりダンパー4の損傷を防止し、又、弾性体
27の下端がむしれたり、へたったりする損傷を防止で
きる。
る場合には、弾性体27自体がダンパー4に直接接触せ
ず、これによりダンパー4の損傷を防止し、又、弾性体
27の下端がむしれたり、へたったりする損傷を防止で
きる。
【0041】第1のメンバー1において、アウターチュ
ーブ7の下部中央からボルト31を介して支持杆32が
起立している。
ーブ7の下部中央からボルト31を介して支持杆32が
起立している。
【0042】この支持杆32の上端には、フランジ状の
スプリングシート28を設け、このスプリングシート2
8とキャップ9との間に懸架スプリング3を介在させ、
懸架スプリング3は、常時第1のメンバー1を伸長方向
に付勢している。
スプリングシート28を設け、このスプリングシート2
8とキャップ9との間に懸架スプリング3を介在させ、
懸架スプリング3は、常時第1のメンバー1を伸長方向
に付勢している。
【0043】インナーチューブ8の下部は、常時上記ス
プリングシート28より下方まで延長しており、このイ
ンナーチューブ8の下端内側にはストッパ29を設けて
いる。
プリングシート28より下方まで延長しており、このイ
ンナーチューブ8の下端内側にはストッパ29を設けて
いる。
【0044】ストッパ29と上記スプリングシート28
との間には、ゴム,発泡ウレタン等からなる第2の弾性
体30を介在させている。
との間には、ゴム,発泡ウレタン等からなる第2の弾性
体30を介在させている。
【0045】この弾性体30は、上記第2のメンバー2
のコイルスプリング22と同じく最伸長ストロークエン
ド、又は、その近くで衝撃を吸収するクッション部材と
して機能するが、コイルスプリング22が最圧縮状態と
なる前に先に最圧縮状態となるようになっている。
のコイルスプリング22と同じく最伸長ストロークエン
ド、又は、その近くで衝撃を吸収するクッション部材と
して機能するが、コイルスプリング22が最圧縮状態と
なる前に先に最圧縮状態となるようになっている。
【0046】この為、第1,第2のメンバー1,2が伸
長し、ストロークエンド付近になると、まず、第2メン
バー4のクッションスプリングたるコイルスプリング2
2が先に撓み始め、インナーチューブ8の上方へ移動す
る運動エネルギーを吸収し始める。
長し、ストロークエンド付近になると、まず、第2メン
バー4のクッションスプリングたるコイルスプリング2
2が先に撓み始め、インナーチューブ8の上方へ移動す
る運動エネルギーを吸収し始める。
【0047】次に、コイルスプリング22が密着状態に
なる前に弾性体30がストッパ29とスプリングシート
28との間に挾まれて収縮し始め、更に、上記コイルス
プリング22と協働してインナーチューブ8,8の上方
への運動エネルギーを吸収する。
なる前に弾性体30がストッパ29とスプリングシート
28との間に挾まれて収縮し始め、更に、上記コイルス
プリング22と協働してインナーチューブ8,8の上方
への運動エネルギーを吸収する。
【0048】更に、コイルスプリング22が密着状態に
至る前に弾性体30が最圧縮状態となり、衝撃なくイン
ナーチューブ8の上方への移動を停止させる。
至る前に弾性体30が最圧縮状態となり、衝撃なくイン
ナーチューブ8の上方への移動を停止させる。
【0049】この場合、第2のメンバー2におけるコイ
ルスプリング22は、密着状態とならないから、残存衝
撃力が緩和され、コイルスプリング22に発生する応力
が低減でき、くり返し応力による疲労を防止できる。
ルスプリング22は、密着状態とならないから、残存衝
撃力が緩和され、コイルスプリング22に発生する応力
が低減でき、くり返し応力による疲労を防止できる。
【0050】図2は、本発明の他の実施例を示す。
【0051】これは、ピストンロッド17の上端をホル
ダーaを介してインナーチューブ8に結合したものであ
る。
ダーaを介してインナーチューブ8に結合したものであ
る。
【0052】ホルダーaは、スナップリングbでインナ
ーチュープ8に結合され、又、上下のナットc,dを介
してピストンロッド17に結合されている。
ーチュープ8に結合され、又、上下のナットc,dを介
してピストンロッド17に結合されている。
【0053】ナットdとピストンロッド17の段部17
aとの間にスリーブeを介在させ、このスリーブの下部
と段部17aとの間でスペーサ25aを挾持している。
aとの間にスリーブeを介在させ、このスリーブの下部
と段部17aとの間でスペーサ25aを挾持している。
【0054】他方ダンパーシリンダの上部にはストッパ
fを設け、上記スペーサ25aの下部にストッパgを設
け、これら二つのストッパf,gの間に図1の実施例と
同じ第1の弾性体27を介在させている。
fを設け、上記スペーサ25aの下部にストッパgを設
け、これら二つのストッパf,gの間に図1の実施例と
同じ第1の弾性体27を介在させている。
【0055】この弾性体27の作用,効果は、図1の場
合と同じである。
合と同じである。
【0056】その他同じ部材は、同じ符号を符してあ
る。
る。
【0057】
【発明の効果】本発明によれば、次の効果がある。
【0058】第2のメンバーは、ダンパーの上部とイ
ンナーチューブの上部、又は、ピストンロッドの上部と
の間に第1の弾性体を介在しているから、この弾性体の
ばね力で自由状態では第2のメンバーを最伸長位置まで
伸長させ、第1,第2のメンバーが同一長さに設定でき
る。
ンナーチューブの上部、又は、ピストンロッドの上部と
の間に第1の弾性体を介在しているから、この弾性体の
ばね力で自由状態では第2のメンバーを最伸長位置まで
伸長させ、第1,第2のメンバーが同一長さに設定でき
る。
【0059】この為第1,第2のメンバーを車軸に取付
ける時同一レベル位置で取付け出来るためその装着性、
作業性が向上する。
ける時同一レベル位置で取付け出来るためその装着性、
作業性が向上する。
【0060】同じく圧縮時においても第1の弾性体の
ばね力が働き、空気圧縮力に関係なく最圧縮時又はその
付近でクッション用のばね力を効かすことができる。
ばね力が働き、空気圧縮力に関係なく最圧縮時又はその
付近でクッション用のばね力を効かすことができる。
【0061】この為、オイルを第2のメンバー内に多量
に封入してクッション用の空気圧縮力を確保する必要が
なく、いいかえればオイル量に左右されることなくばね
力を確保できるから経済性にすぐれ、重量も軽くでき
る。
に封入してクッション用の空気圧縮力を確保する必要が
なく、いいかえればオイル量に左右されることなくばね
力を確保できるから経済性にすぐれ、重量も軽くでき
る。
【0062】ダンパー上端のスペーサとインナーチュ
ーブのキャップとの間に第1の弾性体を介在させた場合
には、弾性体の下端部とダンパー上端部の損傷を防止で
きる。
ーブのキャップとの間に第1の弾性体を介在させた場合
には、弾性体の下端部とダンパー上端部の損傷を防止で
きる。
【0063】第1のメンバーは、インナーチューブ下
端のストッパと支持杆の上端に設けたスプリングシート
との間に第2の弾性体を介在させ、この弾性体は第2の
メンバーにおけるクッションスプリングより先に最圧縮
状態となるようにしているから、伸側ストロークエンド
においてクッションスプリングが密着状態となるのを防
止できる。
端のストッパと支持杆の上端に設けたスプリングシート
との間に第2の弾性体を介在させ、この弾性体は第2の
メンバーにおけるクッションスプリングより先に最圧縮
状態となるようにしているから、伸側ストロークエンド
においてクッションスプリングが密着状態となるのを防
止できる。
【0064】この為、ストロークエンドでの残存衝撃力
を緩和でき、又クッションスプリングのくり返し密着に
よる応力疲労も生じないから、その耐久性を向上でき
る。
を緩和でき、又クッションスプリングのくり返し密着に
よる応力疲労も生じないから、その耐久性を向上でき
る。
【図1】本発明の一実施例に係るフロントフォークの一
部切欠き縦断平面図である。
部切欠き縦断平面図である。
【図2】本発明の他の実施例に係るフロントフォークの
一部切欠き縦断正面図である。
一部切欠き縦断正面図である。
1 第1のメンバー 2 第2のメンバー 3 懸架スプリング 4 ダンパー 7 アウターチューブ 8 インナーチューブ 9 キャップ 14 ダンパーシリンダ 16 ピストン 17 ピストンロッド 20 閉塞部材 22 クッションスプリング 25,25a スペーサ 27 第1の弾性体 28 スプリングシート 29 ストッパ 30 第2の弾性体 32 支持杆
フロントページの続き (72)発明者 山田 敏博 東京都港区浜松町二丁目4番1号 世界貿 易センタービル カヤバ工業株式会社内 (72)発明者 石井 康史 東京都港区浜松町二丁目4番1号 世界貿 易センタービル カヤバ工業株式会社内 (72)発明者 城 忠 東京都港区浜松町二丁目4番1号 世界貿 易センタービル カヤバ工業株式会社内 (72)発明者 西田 信一 東京都港区浜松町二丁目4番1号 世界貿 易センタービル カヤバ工業株式会社内
Claims (4)
- 【請求項1】 懸架スプリングを内蔵した第1のメンバ
ーと、ダンパーを内蔵した第2のメンバーとを平行に配
置し、第1,第2のメンバーはアウターチューブとアウ
ターチューブ内に移動自在に挿入したインナーチューブ
とを備え、ダンパーはアウターチューブの中央に起立す
るダンパーシリンダと、ダンパーシリンダ内に減衰力発
生機構を備えたピストンを介して摺動自在に挿入したピ
ストンロッドと、ピストン上部とダンパーシリンダの上
部閉塞部材との間に介在させたクッションスプリングと
を有しているフロントフォークにおいて、ダンパーの上
部とインナーチューブの上部又はピストンロッドの上部
との間に第1の弾性体を介在させたことを特徴とするフ
ロントフォーク。 - 【請求項2】 ダンパーの上端にパイプ状のスペーサを
起立させ、このスペーサの上端とインナーチューブの上
部に設けたキャップとの間にゴム又は発泡ウレタンから
なる第1の弾性体を介在させたことを特徴とする請求項
1記載のフロントフォーク。 - 【請求項3】 ピストンロッドの上部に下方に向けてス
ペーサを設け、このスペーサの下部とダンパーシリンダ
の上部との間にゴム又は発泡ウレタンからなる第1の弾
性体を介在させたことを特徴とする請求項1記載のフロ
ントフォーク。 - 【請求項4】 第1のメンバーはアウターチューブの中
央に起立して懸架スプリングの下部を支持する支持杆を
有し、当該支持杆はその上端にフランジ状のスプリング
シートを備え、更にインナーチューブの下部は上記スプ
リングシートより下方まで延長させ、当該インナーチュ
ーブの下端にはストッパを設け、このストッパと前記ス
プリングシートとの間にクッションスプリングより先に
最圧縮状態となる得る第2の弾性体を介在させたことを
特徴とする請求項1記載のフロントフォーク。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23080894A JPH0874910A (ja) | 1994-08-31 | 1994-08-31 | フロントフォーク |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23080894A JPH0874910A (ja) | 1994-08-31 | 1994-08-31 | フロントフォーク |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0874910A true JPH0874910A (ja) | 1996-03-19 |
Family
ID=16913603
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP23080894A Pending JPH0874910A (ja) | 1994-08-31 | 1994-08-31 | フロントフォーク |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0874910A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0932545A1 (en) * | 1997-07-16 | 1999-08-04 | Rockshox, Inc. | Bicycle fork suspension having a single primary compression spring system |
JP2008265534A (ja) * | 2007-04-20 | 2008-11-06 | Honda Motor Co Ltd | サスペンション構造 |
JP2011202702A (ja) * | 2010-03-24 | 2011-10-13 | Showa Corp | フロントフォーク |
JP2011225198A (ja) * | 2010-03-31 | 2011-11-10 | Showa Corp | フロントフォーク |
-
1994
- 1994-08-31 JP JP23080894A patent/JPH0874910A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0932545A1 (en) * | 1997-07-16 | 1999-08-04 | Rockshox, Inc. | Bicycle fork suspension having a single primary compression spring system |
EP0932545A4 (en) * | 1997-07-16 | 2000-05-10 | Rockshox Inc | BICYCLE FORK SUSPENSION WITH A SINGLE PRIMARY SPRING SYSTEM |
JP2008265534A (ja) * | 2007-04-20 | 2008-11-06 | Honda Motor Co Ltd | サスペンション構造 |
JP2011202702A (ja) * | 2010-03-24 | 2011-10-13 | Showa Corp | フロントフォーク |
JP2011225198A (ja) * | 2010-03-31 | 2011-11-10 | Showa Corp | フロントフォーク |
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