JPH0874845A - 転がり軸受 - Google Patents
転がり軸受Info
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- JPH0874845A JPH0874845A JP6209783A JP20978394A JPH0874845A JP H0874845 A JPH0874845 A JP H0874845A JP 6209783 A JP6209783 A JP 6209783A JP 20978394 A JP20978394 A JP 20978394A JP H0874845 A JPH0874845 A JP H0874845A
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- JP
- Japan
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- ring
- circumferential groove
- rolling bearing
- bearing
- tapered roller
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- Pending
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Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16C—SHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
- F16C35/00—Rigid support of bearing units; Housings, e.g. caps, covers
- F16C35/04—Rigid support of bearing units; Housings, e.g. caps, covers in the case of ball or roller bearings
- F16C35/06—Mounting or dismounting of ball or roller bearings; Fixing them onto shaft or in housing
- F16C35/067—Fixing them in a housing
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Mounting Of Bearings Or Others (AREA)
- Support Of The Bearing (AREA)
- Vibration Prevention Devices (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】振動減衰のために普及品であるOリングを用い
ながら転がり軸受との一体化を図って取り扱いを容易と
するとともに、Oリングによる振動減衰などの特性の調
整が容易に行えるようにすること。 【構成】転がり軸受3の外輪3aもしくは内輪3bのチ
ャンハー部に、径方向および軸方向に開きかつ軸方向内
方ほど軌道輪内部に凹入した形状の周溝8を形成し、こ
の周溝8内にOリング7を嵌め込んでいる。これによ
り、Oリング7が抜け出さないよう周溝8内に保持され
る。また、周溝8の内面粗さや、底部の形状を変えるだ
けで、周溝8内でのOリングの挙動を変えることができ
て、振動減衰などの特性を可変できるようになる。
ながら転がり軸受との一体化を図って取り扱いを容易と
するとともに、Oリングによる振動減衰などの特性の調
整が容易に行えるようにすること。 【構成】転がり軸受3の外輪3aもしくは内輪3bのチ
ャンハー部に、径方向および軸方向に開きかつ軸方向内
方ほど軌道輪内部に凹入した形状の周溝8を形成し、こ
の周溝8内にOリング7を嵌め込んでいる。これによ
り、Oリング7が抜け出さないよう周溝8内に保持され
る。また、周溝8の内面粗さや、底部の形状を変えるだ
けで、周溝8内でのOリングの挙動を変えることができ
て、振動減衰などの特性を可変できるようになる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、主として自動車のトラ
ンスミッションに使用される転がり軸受に係り、詳しく
は、予圧変動や振動、異音の発生を防止する構造に関す
る。
ンスミッションに使用される転がり軸受に係り、詳しく
は、予圧変動や振動、異音の発生を防止する構造に関す
る。
【0002】
【従来の技術】自動車のトランスミッションでは、図7
に示すように、入力用または出力用のギア1の他、変速
用ギヤ(図示省略)を有する軸2が、円すいころ軸受の
ような転がり軸受3を介してハウジング4に支持されて
いる。
に示すように、入力用または出力用のギア1の他、変速
用ギヤ(図示省略)を有する軸2が、円すいころ軸受の
ような転がり軸受3を介してハウジング4に支持されて
いる。
【0003】転がり軸受3には、剛性や回転精度の向上
のために予圧調整シム5により所要の予圧がかけられて
いる。なお、軸2は、所要強度が必要となるので鉄鋼材
で形成されており、ハウジング4は、軽量化のためにア
ルミニウム合金などで形成されている。
のために予圧調整シム5により所要の予圧がかけられて
いる。なお、軸2は、所要強度が必要となるので鉄鋼材
で形成されており、ハウジング4は、軽量化のためにア
ルミニウム合金などで形成されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、自動車のト
ランスミッションでは、軸2の各種のギヤが他の軸に設
けられるギヤとの噛み合わせ部分に所要のクリアランス
を持たせるために、アイドリング運転時には、ギア相互
の歯打ちによる振動が起こりやすく、軸2からハウジン
グ4に対して振動が伝達してしまい、いわゆる「ガラ
音」といわれる異音が発生する。
ランスミッションでは、軸2の各種のギヤが他の軸に設
けられるギヤとの噛み合わせ部分に所要のクリアランス
を持たせるために、アイドリング運転時には、ギア相互
の歯打ちによる振動が起こりやすく、軸2からハウジン
グ4に対して振動が伝達してしまい、いわゆる「ガラ
音」といわれる異音が発生する。
【0005】特に、上記のように、鉄鋼材からなる軸2
とアルミニウム合金からなるハウジング4との材料を異
ならせている場合には、運転に伴い温度上昇すると、鉄
鋼とアルミ合金との線膨張係数の違いにより、ハウジン
グ4の軸支持部が径方向および軸方向に広がってしまう
ため、転がり軸受3の予圧が低下するなど予圧を適正な
値に維持できなくなる。このような予圧の低下が発生す
ると、前述のアイドリング運転時における異音が大きく
なる。
とアルミニウム合金からなるハウジング4との材料を異
ならせている場合には、運転に伴い温度上昇すると、鉄
鋼とアルミ合金との線膨張係数の違いにより、ハウジン
グ4の軸支持部が径方向および軸方向に広がってしまう
ため、転がり軸受3の予圧が低下するなど予圧を適正な
値に維持できなくなる。このような予圧の低下が発生す
ると、前述のアイドリング運転時における異音が大きく
なる。
【0006】これに対しては、従来から、転がり軸受の
予圧変動を小さくし、振動を減衰するために、種々な対
策が考えられている。
予圧変動を小さくし、振動を減衰するために、種々な対
策が考えられている。
【0007】その一つとしては、Oリングを用いたもの
で、図8に拡大して示すように、転がり軸受3の外輪3
aのチャンハー部、すなわち、軸方向端縁の面取り部に
直角な段落状の切欠き6を形成して、ここにOリング7
を嵌め付け、このOリング7によって、温度上昇時の転
がり軸受3の予圧低下をなくすとともに、振動を吸収す
るようにしている。なお、図8において、符号3bは内
輪、3cは円すいころ、3dは保持器である。
で、図8に拡大して示すように、転がり軸受3の外輪3
aのチャンハー部、すなわち、軸方向端縁の面取り部に
直角な段落状の切欠き6を形成して、ここにOリング7
を嵌め付け、このOリング7によって、温度上昇時の転
がり軸受3の予圧低下をなくすとともに、振動を吸収す
るようにしている。なお、図8において、符号3bは内
輪、3cは円すいころ、3dは保持器である。
【0008】このような対策は、普及品であるOリング
7を使用するものであり、また、軸受の諸性能に影響を
与えることのない外輪3aのチャンハー部を利用するの
で、軸受のサイズを変更する必要もなく、既存の転がり
軸受と取り換えが可能で、容易に実施しうる利点があ
る。
7を使用するものであり、また、軸受の諸性能に影響を
与えることのない外輪3aのチャンハー部を利用するの
で、軸受のサイズを変更する必要もなく、既存の転がり
軸受と取り換えが可能で、容易に実施しうる利点があ
る。
【0009】しかしながら、従来の対策では、Oリング
7を取り付ける切欠き6が直角な段落状に形成されてい
るから、転がり軸受3をトランスミッションに組み込む
前に、これらを単体で扱う場合には、Oリング7が外輪
3aから脱落しやすく、取り扱いに不便である。
7を取り付ける切欠き6が直角な段落状に形成されてい
るから、転がり軸受3をトランスミッションに組み込む
前に、これらを単体で扱う場合には、Oリング7が外輪
3aから脱落しやすく、取り扱いに不便である。
【0010】また、従来の対策では、切欠き6の大きさ
を変えるなどして、ハウジング4側へのOリング7の突
出量を変更すれば、転がり軸受3の組み込み箇所に応じ
てOリング7による振動減衰などの特性を調整すること
ができるけれども、その調整が容易ではないことが指摘
される。
を変えるなどして、ハウジング4側へのOリング7の突
出量を変更すれば、転がり軸受3の組み込み箇所に応じ
てOリング7による振動減衰などの特性を調整すること
ができるけれども、その調整が容易ではないことが指摘
される。
【0011】したがって、本発明は、振動減衰のために
普及品であるOリングを用いながら転がり軸受との一体
化を図って取り扱いを容易とするとともに、Oリングに
よる振動減衰などの特性の調整が容易に行えるようにす
ることを課題とする。
普及品であるOリングを用いながら転がり軸受との一体
化を図って取り扱いを容易とするとともに、Oリングに
よる振動減衰などの特性の調整が容易に行えるようにす
ることを課題とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の転がり軸受は、
軌道輪のチャンハー部に、径方向および軸方向に開きか
つ軸方向内方ほど軌道輪内部に凹入した形状の周溝が形
成され、この周溝内にOリングが嵌め込まれている。
軌道輪のチャンハー部に、径方向および軸方向に開きか
つ軸方向内方ほど軌道輪内部に凹入した形状の周溝が形
成され、この周溝内にOリングが嵌め込まれている。
【0013】
【作用】軌道輪の周溝に嵌入させたOリングは、ハウジ
ングもしくは軸との間で圧縮されることで、振動を減衰
するのに役立つ他、転がり軸受の取付対象であるハウジ
ングと軸とが線膨張係数の異なる材料である場合には、
温度上昇時の転がり軸受の取り付け隙間の変動を抑制す
るのに役立つ。
ングもしくは軸との間で圧縮されることで、振動を減衰
するのに役立つ他、転がり軸受の取付対象であるハウジ
ングと軸とが線膨張係数の異なる材料である場合には、
温度上昇時の転がり軸受の取り付け隙間の変動を抑制す
るのに役立つ。
【0014】本発明では、軌道輪の周溝を径方向および
軸方向に対して斜めに凹入する形状としているから、O
リングが保持されやすくなり、従来の直角な段落状の切
欠きのようにOリングが抜け出さなくなる。
軸方向に対して斜めに凹入する形状としているから、O
リングが保持されやすくなり、従来の直角な段落状の切
欠きのようにOリングが抜け出さなくなる。
【0015】しかも、この周溝の内面の粗さや底部の形
状を変えれば、Oリングの挙動を変えることができるか
ら、振動減衰などの特性を調整できるようになる。
状を変えれば、Oリングの挙動を変えることができるか
ら、振動減衰などの特性を調整できるようになる。
【0016】なお、周溝でのOリングの挙動を図6を参
照して説明する。図中、Aは軌道輪、Bはハウジング、
Cは周溝、DはOリングである。周溝Cは、軸方向に対
し切り込み角度θで形成されている。FaおよびFrは
ハウジングBから軌道輪Aに及ぼされる各々軸方向、径
方向の例えば振動による応力である。周溝Cに嵌入され
たOリングDは、ハウジングBに圧接され、周溝C内の
斜面S1,S3およびS2において、周溝Cに圧接され
る。ここで、例えば軸受に径方向の振動Frが入るとす
ると、OリングDを圧縮する力は、当然、OリングDの
もつ粘弾性で吸収される。さらに、その力は周溝Cの斜
面S3でFr1とFr2とに分力されるが、斜面S3に滑
り、反発力を弱める。逆に、面粗さをあげ高μ値にすれ
ば、OリングDの反発力を強くすることができる。軸方
向応力Faの場合も同様である。FrおよびFaの入力
のバランスに合わせて周溝Cの切り込み角度θを最適な
角度に調節することができる。
照して説明する。図中、Aは軌道輪、Bはハウジング、
Cは周溝、DはOリングである。周溝Cは、軸方向に対
し切り込み角度θで形成されている。FaおよびFrは
ハウジングBから軌道輪Aに及ぼされる各々軸方向、径
方向の例えば振動による応力である。周溝Cに嵌入され
たOリングDは、ハウジングBに圧接され、周溝C内の
斜面S1,S3およびS2において、周溝Cに圧接され
る。ここで、例えば軸受に径方向の振動Frが入るとす
ると、OリングDを圧縮する力は、当然、OリングDの
もつ粘弾性で吸収される。さらに、その力は周溝Cの斜
面S3でFr1とFr2とに分力されるが、斜面S3に滑
り、反発力を弱める。逆に、面粗さをあげ高μ値にすれ
ば、OリングDの反発力を強くすることができる。軸方
向応力Faの場合も同様である。FrおよびFaの入力
のバランスに合わせて周溝Cの切り込み角度θを最適な
角度に調節することができる。
【0017】
【実施例】以下、本発明の詳細を図1ないし図5に示す
実施例に基づいて説明する。図1および図2は本発明の
一実施例に係り、図1は、円すいころ軸受全体の断面
図、図2は、その外輪の断面図である。
実施例に基づいて説明する。図1および図2は本発明の
一実施例に係り、図1は、円すいころ軸受全体の断面
図、図2は、その外輪の断面図である。
【0018】この実施例の円すいころ軸受は、前記した
従来例と同様に、自動車のトランスミッションに組み込
まれるものであり、従来の円すいころ軸受の各部分と共
通する部分には、図8の各部分と同一の符号を付してい
る。すなわち、図中、符号2は鉄鋼製の軸、4はアルミ
ニウム合金製のハウジング、3は円すいころ軸受で、3
aは外輪、3bは内輪、3cは円すいころ、3dは保持
器である。
従来例と同様に、自動車のトランスミッションに組み込
まれるものであり、従来の円すいころ軸受の各部分と共
通する部分には、図8の各部分と同一の符号を付してい
る。すなわち、図中、符号2は鉄鋼製の軸、4はアルミ
ニウム合金製のハウジング、3は円すいころ軸受で、3
aは外輪、3bは内輪、3cは円すいころ、3dは保持
器である。
【0019】円すいころ軸受3の各部分のうち、外輪3
aの肉厚側のチャンハー部、図において左側の端縁の面
取り部には、Oリング7の装着用に、下記する周溝8が
形成されている。
aの肉厚側のチャンハー部、図において左側の端縁の面
取り部には、Oリング7の装着用に、下記する周溝8が
形成されている。
【0020】周溝8は、図2に明示するように、径方向
外方および軸方向外方に開くとともに、軸方向内方ほど
外輪3a内部に凹入した形状のものであって、図示例で
は、軸2に対して約45度の角度でチャンハー部を切削
することにより、斜めで一定幅の角形の断面形状に形成
されている。そして、この周溝8内には、Oリング7が
外輪3aの径方向外方および軸方向外方に若干量ずつ突
出する形で嵌め込まれている。
外方および軸方向外方に開くとともに、軸方向内方ほど
外輪3a内部に凹入した形状のものであって、図示例で
は、軸2に対して約45度の角度でチャンハー部を切削
することにより、斜めで一定幅の角形の断面形状に形成
されている。そして、この周溝8内には、Oリング7が
外輪3aの径方向外方および軸方向外方に若干量ずつ突
出する形で嵌め込まれている。
【0021】上記の構成において、周溝8は軸方向内方
ほど深くなっており、その軸方向端での入り口縁が外径
側に高く張り出しているため、この張り出し縁がOリン
グ7の抜け出しを阻止することになる。したがって、円
すいころ軸受3を単体として扱う場合、Oリング7が周
溝8から脱落するようなことがない。
ほど深くなっており、その軸方向端での入り口縁が外径
側に高く張り出しているため、この張り出し縁がOリン
グ7の抜け出しを阻止することになる。したがって、円
すいころ軸受3を単体として扱う場合、Oリング7が周
溝8から脱落するようなことがない。
【0022】そして、上記構成の円すいころ軸受3をト
ランスミッションの所定箇所に組み込んだ状態では、O
リング7は円すいころ軸受3の外輪3aとハウジング4
との間で圧縮され、その復元弾力により、円すいころ軸
受3に付与される予圧の変動を小さくするとともに、振
動を減衰する。
ランスミッションの所定箇所に組み込んだ状態では、O
リング7は円すいころ軸受3の外輪3aとハウジング4
との間で圧縮され、その復元弾力により、円すいころ軸
受3に付与される予圧の変動を小さくするとともに、振
動を減衰する。
【0023】また、Oリング7は、周溝8の内部に抜け
出さないように保持され、周溝8の対向する内面間に挟
持されることになるので、周溝8の内面の粗さによって
は、滑動しやすかったり、動きにくくなり、この挙動の
変化により、振動減衰などの特性が変化する。したがっ
て、周溝8の内面の粗さを変えることで、前述の特性を
調整することができる。
出さないように保持され、周溝8の対向する内面間に挟
持されることになるので、周溝8の内面の粗さによって
は、滑動しやすかったり、動きにくくなり、この挙動の
変化により、振動減衰などの特性が変化する。したがっ
て、周溝8の内面の粗さを変えることで、前述の特性を
調整することができる。
【0024】このほか、図3もしくは図4に示すよう
に、周溝8の底部の形状を変えることで、Oリング7の
変形の態様を変化させ、振動減衰などの特性を調整する
こともできる。この場合、周溝8の底部の形状は、対応
した形状の切削工具を用いることにより、変更すること
ができる。
に、周溝8の底部の形状を変えることで、Oリング7の
変形の態様を変化させ、振動減衰などの特性を調整する
こともできる。この場合、周溝8の底部の形状は、対応
した形状の切削工具を用いることにより、変更すること
ができる。
【0025】図3は、他の実施例に係る円すいころ軸受
の外輪を示すもので、外輪3aのチャンハー部に形成さ
れた周溝8は、底部の断面形状が半円形になっている。
の外輪を示すもので、外輪3aのチャンハー部に形成さ
れた周溝8は、底部の断面形状が半円形になっている。
【0026】図4は、さらに他の実施例を示すもので、
周溝8の底部は、中央に凸部がある形状になっている。
この例の場合、周溝8の底部中心に設けてある凸部によ
ってその周囲に凹部が形成されるため、この凹部に対す
るOリング7の食い込み量を可変するなどして、振動減
衰などの特性調整に役立てることができる。
周溝8の底部は、中央に凸部がある形状になっている。
この例の場合、周溝8の底部中心に設けてある凸部によ
ってその周囲に凹部が形成されるため、この凹部に対す
るOリング7の食い込み量を可変するなどして、振動減
衰などの特性調整に役立てることができる。
【0027】以上の各図示例には、円すいころ軸受の実
施例を示したが、本発明は他の転がり軸受、例えば、図
5に示すように、玉軸受にも実施可能である。図5は、
本発明を実施した玉軸受の断面図で、図中、符号32は
玉軸受全体を示し、32aはその外輪、32bは内輪、
32cは玉、32dは保持器である。
施例を示したが、本発明は他の転がり軸受、例えば、図
5に示すように、玉軸受にも実施可能である。図5は、
本発明を実施した玉軸受の断面図で、図中、符号32は
玉軸受全体を示し、32aはその外輪、32bは内輪、
32cは玉、32dは保持器である。
【0028】周溝82は、円すいころ軸受3の場合と同
様に、外輪32aのチャンハー部に、径方向外方および
軸方向外方に開きかつ軸方向内方ほど外輪32a内部に
凹入した形に形成される。この場合、周溝82は、軸方
向いずれの側のチャンハー部に設けてもよい。
様に、外輪32aのチャンハー部に、径方向外方および
軸方向外方に開きかつ軸方向内方ほど外輪32a内部に
凹入した形に形成される。この場合、周溝82は、軸方
向いずれの側のチャンハー部に設けてもよい。
【0029】なお、円すいころ軸受3においても、玉軸
受32においても、Oリング7を抜け出さないように保
持しうる周溝8は、外輪3a,32aのほか、内輪3
b,32bにも設けることが可能である。この場合、周
溝は、内輪3b,32bの内周側のチャンハー部に、軸
方向内方ほど内輪3b,32bに凹入した形状に形成さ
れる。このような周溝に嵌め込まれたOリング7は、軸
受の組み込みに伴い、軸2との間で圧縮されることで、
その軸受に付与されている予圧の変動を小さくするとと
もに、振動を減衰する。
受32においても、Oリング7を抜け出さないように保
持しうる周溝8は、外輪3a,32aのほか、内輪3
b,32bにも設けることが可能である。この場合、周
溝は、内輪3b,32bの内周側のチャンハー部に、軸
方向内方ほど内輪3b,32bに凹入した形状に形成さ
れる。このような周溝に嵌め込まれたOリング7は、軸
受の組み込みに伴い、軸2との間で圧縮されることで、
その軸受に付与されている予圧の変動を小さくするとと
もに、振動を減衰する。
【0030】また、上記実施例において転がり軸受の取
付対象とした軸2とハウジング4とを、線膨張係数の近
似した素材とした場合のように、転がり軸受に対する予
圧変動が起こりにくい場合でも、振動減衰のためだけに
本発明の転がり軸受を利用することができる。さらに、
本発明の転がり軸受は、自動車のトランスミッションに
用いる場合のみに限定されず、種々な場所に使用でき
る。
付対象とした軸2とハウジング4とを、線膨張係数の近
似した素材とした場合のように、転がり軸受に対する予
圧変動が起こりにくい場合でも、振動減衰のためだけに
本発明の転がり軸受を利用することができる。さらに、
本発明の転がり軸受は、自動車のトランスミッションに
用いる場合のみに限定されず、種々な場所に使用でき
る。
【0031】
【発明の効果】本発明では、普及品であるOリングによ
り、振動、異音の発生防止と予圧変動の抑制を図るよう
にしていながら、転がり軸受とOリングとの一体化を図
っているから、転がり軸受単体での取り扱いが容易にな
る。
り、振動、異音の発生防止と予圧変動の抑制を図るよう
にしていながら、転がり軸受とOリングとの一体化を図
っているから、転がり軸受単体での取り扱いが容易にな
る。
【0032】また、周溝の内面の粗さや、底部の形状を
変えることで、振動減衰などの特性を可変することがで
きるから、組み込み箇所に応じて前述の特性を容易に調
整できるようになる。
変えることで、振動減衰などの特性を可変することがで
きるから、組み込み箇所に応じて前述の特性を容易に調
整できるようになる。
【図1】本発明の一実施例に係る円すいころ軸受の断面
図。
図。
【図2】上記円すいころ軸受の外輪の断面図。
【図3】本発明の他の実施例に係る円すいころ軸受の外
輪の断面図。
輪の断面図。
【図4】本発明のさらに他の実施例に係る円すいころ軸
受の外輪の断面図。
受の外輪の断面図。
【図5】本発明の実施例に係る玉軸受の断面図。
【図6】本発明のOリングの挙動を示す概念図。
【図7】トランスミッションの一部の断面図。
【図8】従来の円すいころ軸受の断面図。
2 軸 3 円すいころ軸受 3a 外輪 4 ハウジング 7 Oリング 8 周溝
Claims (1)
- 【請求項1】 軌道輪のチャンハー部に、径方向および
軸方向に開きかつ軸方向内方ほど軌道輪内部に凹入した
形状の周溝が形成され、この周溝内にOリングが嵌め込
まれている、ことを特徴とする転がり軸受。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6209783A JPH0874845A (ja) | 1994-09-02 | 1994-09-02 | 転がり軸受 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6209783A JPH0874845A (ja) | 1994-09-02 | 1994-09-02 | 転がり軸受 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0874845A true JPH0874845A (ja) | 1996-03-19 |
Family
ID=16578534
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6209783A Pending JPH0874845A (ja) | 1994-09-02 | 1994-09-02 | 転がり軸受 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0874845A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2008084835A1 (ja) * | 2007-01-11 | 2008-07-17 | Nsk Ltd. | 転がり軸受 |
JP2009121574A (ja) * | 2007-11-14 | 2009-06-04 | Toyota Motor Corp | 摩擦式増減速装置 |
JP2012145084A (ja) * | 2011-01-14 | 2012-08-02 | Toyota Motor Corp | 回転直動変換アクチュエータ |
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