JPH0874001A - 耐選択腐食性及び冷間加工性に優れた高温高濃度硫酸用ステンレス鋼溶接材料 - Google Patents

耐選択腐食性及び冷間加工性に優れた高温高濃度硫酸用ステンレス鋼溶接材料

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JPH0874001A
JPH0874001A JP20774794A JP20774794A JPH0874001A JP H0874001 A JPH0874001 A JP H0874001A JP 20774794 A JP20774794 A JP 20774794A JP 20774794 A JP20774794 A JP 20774794A JP H0874001 A JPH0874001 A JP H0874001A
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stainless steel
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JP20774794A
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Tatsuyuki Hirai
龍至 平井
Norimi Wada
典巳 和田
Yasuo Kobayashi
泰男 小林
Ryuichiro Ebara
隆一郎 江原
Hideo Nakamoto
英雄 中本
Yoshikazu Yamada
義和 山田
Hajime Nagano
長野  肇
Makoto Nakamura
誠 中村
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
JFE Engineering Corp
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
NKK Corp
Nippon Kokan Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】硫酸製造プラントの乾燥塔、吸収塔等の大型装
置材料に対する溶接材料として利用できる耐選択腐食
性、冷間加工性に優れた高温高濃度硫酸用ステンレス鋼
溶接材料を提供する。 【構成】重量%で、実質的にC:0.08%以下、Si:4.
5 〜7.0 %、Mn:2.0%以下、Ni:8〜30%、C
r:10〜20%とFeからなり、或いはさらに、Cu:0.
5 〜3.0 %、Mo:0.2 〜2.0 %及びPd:0.005 〜1.
0 %の群から選択された1種又は2種以上を含み、且つ
(2)式を満たすことを特徴とする溶接金属の耐選択腐
食性及び冷間加工性に優れた高温高濃度硫酸用ステンレ
ス鋼溶接材料。 −7≦3.2 ×Cr(%)+3.6 ×Mo(%)+7.7 ×S
i(%)−2.7 ×Ni(%)−1.0 ×Cu(%)−55×
C(%)−48.7<17…(2)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、硫酸製造プラントの
乾燥塔、吸収塔等の大型装置材料に対する溶接材料とし
て利用できる、高温高濃度硫酸中における耐選択腐食
性、ならびに冷間加工性に優れた高Si含有ステンレス
鋼溶接材料に関するものである。
【0002】
【従来の技術】接触式硫酸製造法で重要となる吸収、乾
燥、冷却工程において、装置材料は一般的に、濃度95
〜99%、温度65〜120℃の硫酸環境に曝される。
中でも吸収塔、乾燥塔本体には、従来、耐酸レンガを内
張りした炭素鋼板が使用されているが、長時間使用する
とレンガの目地より硫酸が浸透し、外側の炭素鋼が腐食
される問題がある。
【0003】上記のような大型の溶接構造部材には、ス
テンレス鋼や高Ni合金の適用が望ましいが、SUS3
16L等の汎用ステンレスでは上記環境に耐えず、ま
た、UNS N10276等の高Ni合金でも100℃
以上の温度では使用できない。したがって、このような
腐食環境での使用を目的としたステンレス鋼として、特
開昭52−4418号公報ではSi含有量を高めたステ
ンレス鋼が開示されている。
【0004】しかし、乾燥塔の操業環境は一般に濃度9
5%、温度65℃程度の硫酸中であるが、部位によって
は100℃程度まで温度が上昇することもある。また、
98%硫酸環境である吸収塔は、現状100〜120℃
で操業されているが、温度を上げることにより操業効率
の向上を図ることが可能となるため、150℃以上での
使用に耐える材料が必要とされている。
【0005】このため、特開平5−78790号公報及
び特開平5−156410号公報では、Pd、あるいは
Wを添加することにより、98%硫酸中において220
℃まで良好な耐食性が得られる高Si含有ステンレイ鋼
が開示されている。
【0006】一方、高Si含有ステンレス鋼は溶接時に
高温割れが発生し易く、また、溶接金属部において金属
間化合物が生成し易いため、溶接継手の冷間加工性に劣
る。このため、特開平5−8084号公報では上記環境
で使用する高Si含有ステンレス鋼溶接材料として、
S,O等の不純物元素の低減、Ca,Ce添加、ならび
にCr/Ni当量を最適化することにより、主に耐高温
割れ性を改善した溶接ワイヤが開示されている。また、
特開平5−104282号公報ではPdを適量添加する
ことによりSi含有量を低減しても上記環境で良好な耐
食性を有し、かつ溶接継手の曲げ加工性に優れた高Si
含有ステンレス鋼溶接材料が開示されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、高Si含有ス
テンレス鋼を溶接ままで使用する際の問題点としては、
さらに溶接金属での選択的な腐食が挙げられる。特開平
5−8084号公報及び特開平5−104282号公報
によるものではこの点が全く考慮されておらず、溶接後
熱処理が不可能な大型の溶接構造物である乾燥塔、吸収
塔本体の溶接材料としては適当でない。
【0008】この発明は上記のような従来技術における
問題を解決するためになされたもので、高Si含有ステ
ンレス鋼溶接材料の成分範囲を規定することにより、9
5%硫酸中においては65℃以上、98%硫酸中では1
50℃以上の環境で使用する構造物の溶接材料として溶
接部の耐選択腐食性、冷間加工性に優れたステンレス鋼
溶接材料を得ることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題は、以下に述べ
る成分限定により解決される。
【0010】第1発明は、重量%で、C:0.08%以
下、Si:4.5〜7.0%、Mn:2.0%以下、N
i:8〜30%、Cr:10〜20%とFeからなり、
且つ(1)式を満たすことを特徴とする耐選択腐食性、
冷間加工性に優れた高温高濃度硫酸用ステンレス鋼溶接
材料である。
【0011】 −7≦3.2 ×Cr(%)+7.7 ×Si(%)−2.7 ×Ni(%) −55×C(%)−48.7<17 …(1) 第2発明は、重量%で、C:0.08%以下、Si:
4.5〜7.0%、Mn:2.0%以下、Ni:8〜3
0%、Cr:10〜20%を含有し、さらに、Cu:
0.5〜3.0%、Mo:0.2〜2.0%、Pd:
0.005〜1.0%のいずれか1種以上を含み、且つ
(2)式を満たすことを特徴とする耐選択腐食性、冷間
加工性に優れた高温高濃度硫酸用ステンレス鋼溶接材料
である。
【0012】 −7≦3.2 ×Cr(%)+3.6 ×Mo(%)+7.7 ×Si(%) −2.7 ×Ni(%)−1.0 ×Cu(%)−55×C(%)−48.7<17 …(2)
【0013】
【作用】以下に、この発明のステンレス鋼溶接材料の成
分限定理由を述べる。
【0014】Cは含有量が多くなると炭化物を形成し、
耐食性を劣化させるため、その上限値は0.08%とす
る。
【0015】Siは高温、高濃度硫酸中での耐食性を著
しく向上させる成分であるが、上記環境で良好な耐食性
を得るには、4.5%以上含有する必要がある。また、
7.0%を超えて添加すると、以下に述べるδc を適正
化しても溶接金属に多量の金属間化合物が生成し、冷間
加工性が低下する。したがって、Si含有量は4.5〜
7.0%とする。
【0016】Mnは脱酸作用を有する成分であり、オー
ステナイト生成元素でもある。しかし、その含有量が
2.0%を超えると耐食性が劣化する。したがって、M
n含有量の上限値は2.0%とする。
【0017】Niはオーステナイト組織を得るのに必須
の成分であり、含有量が8%未満では溶接金属のδフェ
ライトやマルテンサイト相が多くなり、冷間加工性が低
下する。また、Cr,Mo及びSi含有量の増加にとも
ないNi含有量も多くする必要があり、詳細は後述す
る。ただし、その含有量を多くするとコスト高になるば
かりでなく、他の成分を調整しても溶接金属のδc が下
限値未満となり、耐選択腐食性及び冷間加工性が劣化す
る。従って、その上限値は30%とする。
【0018】Crはステンレス鋼の一般的な耐食性に対
して最も重要な元素であり、高Si含有ステンレス鋼に
おいては、その含有量を10%以上とする必要がある。
一方、高温高濃度硫酸中での耐食性もCr含有量の増加
にともない向上するが、20%を超えると耐食性に及ぼ
す効果は飽和する。また、Cr含有量が多くなると金属
間化合物の析出も促進される。したがって、Cr含有量
は10〜20%とする。
【0019】Cuは高濃度硫酸中での耐食性向上に有効
な成分であり、その効果は温度が高くなるほど顕著とな
ることを発明者らは見出した。しかし、その含有量が
0.5%未満では耐食性に及ぼす効果が発揮されない。
また、3.0%を超えて添加しても耐食性に及ぼす効果
は飽和するので、Cu含有量は0.5〜3.0%とす
る。
【0020】Moは同じく高濃度硫酸中での耐食性向上
に有効な成分であり、その効果は温度が高くなるほど顕
著となることを発明者らは見出した。しかし、その含有
量が0.2%未満では耐食性に及ぼす効果が発揮されな
い。また、2.0%を超えて添加しても耐食性に及ぼす
効果は飽和し、かつ含有量の増加にともない金属間化合
物の形成が促進されるので、上限値は2.0%とする。
【0021】Pdは同じく高濃度硫酸中での耐食性向上
に有効な成分であり、その効果は温度が高くなるほど顕
著となることを発明者らは見出した。しかし、その含有
量が0.005%未満ではその効果が発揮されず、ま
た、1.0%を超えて添加しても耐食性に及ぼす効果は
飽和し、コスト高となる。したがって、Pd含有量は
0.005〜1.0%とする。
【0022】さらに、本発明者らは先に述べた溶接金属
での選択腐食について詳細な検討を行った結果、高Si
含有ステンレス鋼の溶接金属は溶接ままの状態で偏析が
あり、Cr,Si等の耐食性に有効な成分が著しく負偏
析した部分で選択的な腐食が生じることを見出した。ま
た、偏析の程度は溶接金属の初期凝固形態がγ単相凝固
になると、著しく増大することを明らかにした。そこ
で、δフェライトの生成傾向と溶接材料の成分との関係
を調査した結果、δフェライト生成傾向は(3)式を表
せるδc の値によく対応し、この値が−7未満になると
高温高濃度硫酸中における溶接金属の選択腐食が顕著に
なるばかりでなく、継手の曲げ加工時に割れが発生する
ことを見出した。一方、δフェライト自体も溶接後の冷
却中に金属間化合物に変態し易いため、δc の値が17
以上になると継手の曲げ加工時に割れが発生する。した
がって、各成分の含有量は上記の限定に加えて、(2)
式を満たす範囲とする。なお、Cu及びMoを含まない
鋼では、(1)式を満たす範囲でよい。
【0023】 δc =3.2 ×Cr(%)+3.6 ×Mo(%)+7.7 ×Si(%) −2.7 ×Ni(%)−1.0 ×Cu(%)−55×C(%)−48.7 …(3) −7≦3.2 ×Cr(%)+3.6 ×Mo(%)+7.7 ×Si(%) −2.7 ×Ni(%)−1.0 ×Cu(%)−55×C(%)−48.7<17 …(2) −7 ≦3.2 ×Cr(%)+7.7 ×Si(%)−2.7 ×Ni(%) −55×C(%)−48.7<17 ……(1)
【0024】
【実施例】本発明に係る具体的な実施例について以下に
説明する。
【0025】実施例1 表1に示す化学成分の150kgインゴットを1050
℃で5時間の均熱処理後、直ちに800℃仕上の熱間圧
延により12mmt の鋼板となした。この鋼板に対して
1100℃の固溶化熱処理を施した後、溶接金属の幅が
25〜30mmとなるように、ノンフィラーのTIG溶
接を180A×12V×75mm/minの条件で並列
に数パス行った。溶接ビードの方向に溶接金属表面から
腐食試験サンプル(2t ×20w ×50l )を採取する
とともに、ビードと直角方向に曲げ試験片(全厚,40
w )を採取した。また、鋼20〜24では孔食電位測定
(JIS G0577)用サンプルも溶接金属表面から
採取した。なお、硫酸腐食試験は95%,65℃及び1
00℃硫酸中、ならびに98%,150℃及び220℃
硫酸中に240hr浸漬後、腐食速度を測定するととも
に、最大腐食深さをミクロ観察により測定した。一方、
曲げ試験は溶接ビードを表側とし、R=2tの表曲げを
行い、溶接金属の割れの有無を目視観察した。
【0026】95%,65℃及び98%,150℃硫酸
中での耐食性とSi含有量との関係を図1及び図2に示
す。なお、図中の○印は、Cu,Mo及びPdのいずれ
も含有していない鋼(以下、Cu,Mo,Pd無添加と
呼ぶ)、●印は、Cu,Mo,Pdのいずれか1種以上
を第2発明の下限値以上含有した鋼(以下、Cu,M
o,Pd添加と呼ぶ)である。図1及び図2によれば本
環境ではCu,Mo,Pdといった合金成分の添加の有
無によらず、4.5%以上のSi含有により腐食速度が
著しく低下することがわかる。
【0027】95%,100℃硫酸中での耐食性及び
3.5%NaCl中での孔食電位とCr含有量との関係
を図3に示す。図3によればCr含有量が10%未満に
なると孔食電位は著しく低下し、SUS304より耐孔
食性に劣ることがわかる。また、95%,100℃硫酸
中での耐食性はCr含有量の増加にともない向上する
が、20%を超えると腐食速度は一定になることが理解
される。
【0028】98%,220℃及び95%,100℃硫
酸中での耐食性とCu含有量及びMo含有量との関係を
図4及び図5に各々示すが、これら図4及び図5によれ
ばCuを0.5%以上、あるいはMoを0.2%以上添
加すると、98%,220℃及び95%,100℃硫酸
中での腐食速度は著しく低下する。しかし、その含有量
がCuでは3%、Moでは2%を超えると腐食速度は一
定になることがわかる。
【0029】98%,220℃及び95%,100℃硫
酸中での耐食性とPd含有量との関係を図6に示す。図
6によれば98%,220℃及び95%,100℃硫酸
中での腐食性は、0.005%以上のPd添加により向
上することがわかる。しかし、その含有量が1.0%を
超えると腐食速度は一定になる。
【0030】98%,150℃及び95%,100℃硫
酸中での最大腐食深さと成分との関係を図7に示す。こ
の図7によれば98%,150℃及び95%,100℃
硫酸中での最大腐食深さは、(3)式で表せるδc の値
が−7未満になると著しく増大することがわかる。
【0031】曲げ加工時の溶接金属における割れの有無
と成分との関係を図8に示す。図8によれば(3)式で
表せるδc の値が−7未満、あるいは17以上になる
と、曲げ加工により溶接金属で割れが発生することが理
解される。
【0032】 δc =3.2 ×Cr(%)+3.6 ×Mo(%)+7.7 ×Si(%) −2.7 ×Ni(%)−1.0 ×Cu(%)−55×C(%)−48.7 …(3) 実施例2 表2に示す化学成分の溶接ワイヤ(1.2mmφ)及び
母材鋼板(15mmt)を用いて、表3に示す組合せで
MIG溶接を行い、溶接継手を作成した。開先形状は表
面側深さ:8mm、裏面側深さ:5mm、ベベル角度:
45°とし、190A×28V×250mm/minの
条件で両面多層溶接を行った。この溶接継手から実施例
1と同様に、腐食試験サンプルと曲げ試験片を採取し
た。
【0033】上記サンプルの高温高濃度硫酸中での腐食
速度と最大腐食深さ、及び曲げ加工時の割れの有無を表
3に併せて示す。表3によれば、本発明の溶接材料で溶
接を行った場合、95%,65℃以上の硫酸、98%,
150℃以上の硫酸中で良好な耐食性を有し、特に、溶
接金属の耐選択腐食性に優れることがわかる。また、溶
接継手の曲げ加工性も良好であることが理解される。
【0034】
【表1】
【表2】
【表3】
【0035】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、95
%硫酸中においては65〜100℃、98%硫酸中では
150〜220℃の環境で良好な耐食性を有し、特に、
耐選択腐食性や冷間加工性に優れた溶接継手が得られる
効果がある。したがって、硫酸製造プラントの乾燥塔、
吸収塔本体等の部材の溶接材料として利用できる高Si
含有ステンレス鋼溶接材料の提供が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1による溶接金属の95%,6
5℃硫酸中での耐食性とSi含有量との関係を示す図。
【図2】実施例1による溶接金属の98%,150℃硫
酸中での耐食性とSi含有量との関係を示す図。
【図3】同じく実施例1による溶接金属の95%,10
0℃硫酸中での耐食性及び3.5%NaCl中での孔食
電位とCr含有量との関係を示す図。
【図4】実施例1による溶接金属の98%,220℃及
び95%,100℃硫酸中での耐食性とCu含有量との
関係を示す図。
【図5】同じく実施例1による溶接金属の98%,22
0℃及び95%,100℃硫酸中での耐食性とMo含有
量との関係を示す図。
【図6】実施例1による溶接金属の98%,220℃及
び95%,100℃硫酸中での耐食性とPd含有量との
関係を示す図。
【図7】同じく実施例1による溶接金属の98%,15
0℃及び95%,100℃硫酸中での最大腐食深さと成
分との関係を示す図。
【図8】実施例1による溶接金属の曲げ加工時の割れの
有無と成分との関係を示す図。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小林 泰男 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内 (72)発明者 江原 隆一郎 広島県広島市西区観音新町四丁目6番22号 三菱重工業株式会社広島研究所内 (72)発明者 中本 英雄 広島県広島市西区観音新町四丁目6番22号 三菱重工業株式会社広島研究所内 (72)発明者 山田 義和 広島県広島市西区観音新町四丁目6番22号 三菱重工業株式会社広島研究所内 (72)発明者 長野 肇 東京都千代田区丸の内二丁目5番1号 三 菱重工業株式会社内 (72)発明者 中村 誠 東京都千代田区丸の内二丁目5番1号 三 菱重工業株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 重量%で、実質的にC:0.08%以
    下、Si:4.5〜7.0%、Mn:2.0%以下、N
    i:8〜30%、Cr:10〜20%とFeからなり、
    且つ(1)式を満たすことを特徴とする溶接金属の耐選
    択腐食性及び冷間加工性に優れた高温高濃度硫酸用ステ
    ンレス鋼溶接材料。 −7 ≦3.2 ×Cr(%)+7.7 ×Si(%)−2.7 ×Ni(%) −55×C(%)−48.7<17 ……(1)
  2. 【請求項2】 重量%で、実質的にC:0.08%以
    下、Si:4.5〜7.0%、Mn:2.0%以下、N
    i:8〜30%、Cr:10〜20%とFeからなり、
    さらに、Cu:0.5〜3.0%、Mo:0.2〜2.
    0%及びPd:0.005〜1.0%の群から選択され
    た1種又は2種以上を含み、且つ(2)式を満たすこと
    を特徴とする溶接金属の耐選択腐食性及び冷間加工性に
    優れた高温高濃度硫酸用ステンレス鋼溶接材料。 −7≦3.2 ×Cr(%)+3.6 ×Mo(%)+7.7 ×Si(%) −2.7 ×Ni(%)−1.0 ×Cu(%)−55×C(%)−48.7<17 ……(2)
JP20774794A 1994-08-31 1994-08-31 耐選択腐食性及び冷間加工性に優れた高温高濃度硫酸用ステンレス鋼溶接材料 Pending JPH0874001A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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